JPS625471Y2

JPS625471Y2 -

Info

Publication number: JPS625471Y2
Application number: JP8634982U
Authority: JP
Priority date: 1982-06-10
Filing date: 1982-06-10
Publication date: 1987-02-07
Also published as: JPS58188426U

Description

【考案の詳細な説明】建物等の壁面より離れている固定柱に、化粧等
の目的で、固定柱の周面との間に若干の間隙を設
けて、固定柱を囲むパネルを取付けるには、従来
は、固定柱の４角部の稜線に沿つて立設した支柱
に、左右方向を向く連結杆を、ボルトナツトをも
つて締結するとともに、ボルトの先端を固定柱に
当接させて、連結杆と固定柱の周面との間に間隙
を形成させ、このようにして形成された、固定柱
を囲む枠体に、パネルを取付けていた。

しかし、このような従来の手段によると、形状
の複雑な支柱等の部材の製作や、ボルトナツトに
よる連結杆の締結作業が甚だ面倒であり、また、
支柱の位置は、枠体組立中に調節することが困難
であるため、支柱を予め正しい位置に立設する必
要があり、この位置決め作業が面倒であつた。

本考案は、上述の従来装置の欠点を解消したパ
ネル取付装置に関するもので、以下、添付の図面
に基いて具体的に説明する。

１は支柱で、互いに連結された直角方向を向く
垂直の前片１ａ，１ａの遊端側縁には、後方に向
つて直角に折曲した側片１ｂと、その後端より支
柱１の内方に向つて直角に折曲した後片１ｃが連
設されている。

両前片１ａの連設部の要所と、各側片１ｂの後
端要所には、それぞれ操作孔２と係合孔３が穿設
されている。係合孔３は、上部の広幅部３ａと、
下部の狭幅部３ｂとより形成されている。

支柱１は、その両側の後片１ｃの遊端間の開口
部が、建物等の固定柱４の角部稜線に、近接して
対向するように立設されている。

両後片１ｃにおける上記操作孔２の後方には、
開口部を跨ぐようにしてナツト板５が穿設されて
いる。ナツト板５の中央には螺杆６が螺挿され、
螺杆６の後端には、固定柱４の角部に当接する押
板７が固着されている。

８は、水平をなし、かつ後面が開口するチヤン
ネル状の連結杆で、その両端に連設した後向鉤片
９は、隣接する支柱１，１の互いに対向する係合
孔３，３の広幅部３ａに挿入して、狭幅部３ｂに
落ち込むことにより、両後片１ｃと係合してい
る。

このようにして、固定柱４を囲むようにして仮
設された枠体において、支柱１の操作孔２よりド
ライバーを挿入して、螺杆６をねじ込み、押板７
をもつて固定柱４の角部を押圧させ、かつナツト
板５を、支柱１とともに、第２図矢印の方向に移
動させて、隣接する支柱１，１の間隔を次第に拡
げさせると、後片１ｃに係合する連結杆８が緊張
して、強固な枠体が形成される。

この枠体の各連結杆８に、第３図に示すよう
に、パネル１０をビス１１をもつて止着すればよ
い。

上述のように、本考案の装置においては、枠体
の組立てに、ボルトやナツトあるいは各種工具等
を必要とせず、また枠体の架設に際しては、各支
柱１は、その後片１ｃに連結杆８の鉤片９を係合
させうる範囲内に、仮に立設すればよく、仮設し
た枠体は自立しうるので、連結杆８の緊張作業が
容易であり、また、形成した枠体の歪みは、各螺
杆６の締め代を適宜調節して矯正することができ
るので、枠体の組立ては、従来の装置に比し、著
しく簡単かつ迅速である。

しかも、構成が簡単であるため、安価に製作す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案装置の一実施例の分解斜視
図、第２図は、第１図の装置をもつてパネルを取
付けた状態における固定柱の要部横断平面図、第
３図は、同じく一部切欠正面図である。１……支柱、１ａ……前片、１ｂ……側片、１
ｃ……後片、２……操作孔、３……係合孔、３ａ
……広幅部、３ｂ……狭幅部、４……固定柱、５
……ナツト板、６……螺杆、７……押板、８……
連結杆、９……鉤片、１０……パネル、１１……
ビス。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】一側縁同士を互いに直交させて連設した１対の
前片の各遊端側縁に、それと直角をなして後方へ
向かう側片と、その後端より直角に内側方へ向か
う後片を連設し、かつ前記両前片の連設部の要所
と各側片の後端要所に、それぞれ操作孔と係合孔
を穿設してなり、かつ前記両後片を、建物等の固
定柱の角部に近接させて立設した複数の支柱と、上記操作孔の後方において、支柱の両後片にま
たがつて架設したナツト板と、後面が、固定柱の角部に当接し、かつ前面より
突設した螺杆から前記ナツト板に螺合する押板
と、隣接する両支柱の対向する係合孔に、両端を係
合させた水平の連結杆とよりなり、前記操作孔より挿入した工具をもつて螺杆を回
転させることにより、押板を固定柱に圧接させ
て、固定柱に緊着する枠体を形成し、かつ前記連
結杆に、パネルを止着してなる固定柱を囲むパネ
ルの取付装置。