JPS62500392A - 漂白プラント流出液からリグニンを除去する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 漂白プラント流出液からリグニンを除去する方法本発明は漂白プラント流出液７ ５−らセルロース繊維を使用してリグニンを除去する方法に関するものである。

溶解性の鉄やアルミニウムの化合物およびカルシウム塩類のような種々の沈澱用 薬品力；漂白プラント流出液の清浄化のために試験され、また使用されている。

その結果、とくに効率的な脱色が達成され、またこの流出液の若干の他の有害性 も低減されるに至っている。

これらの方法は多くの利点があるけれども、広く使用されてはいない。これにた いする理由の一つは、一般に３３０−４０ＦＩ／トンセルロ一ス以上という比較 的高いコストにある。

ティー、　シー、　イートン（Ｄ、　Ｃ，Ｅａｔｏｎ　）、エイチェム。

チャン（Ｈｍ、　Ｃｈａｎｇ　）およびティー、ケ仁カーク（Ｔ。

Ｋ、Ｋｉｒｋ）　は、’ｌ”ａｐｐｉからの出版物、１９８２年５月、第６５巻 、第５号、“クラフト漂白プラント流出液は廃液スラッジの酸性化によって可溶 化されたカチオンの相乗効果を利用して脱色できる”という表題の論文において 、製紙工場からのスラッジを酸性化すれば、たとえば、アルミニウム、鉄および カルシウム化合物がこの溶液中に生成することを提示している。アルカリ性漂白 水力５この溶液の中へ添加されると着色化合物が沈澱する。流出液のｐＨヲ上昇 させると、さらに着色物質が沈澱する。スラッジは濾過によって水から分離され る。

フィンランドで公示された特許出願第４９３３１号には、セルロース工場の流出 液を、とくに硫酸塩セルロース工場漂白部門からの流出液の脱色を、水酸化カル シウム層を通過させることにより行う方法が開示されている。

フィンランドで公示された特許出願第５０５５３号には硫酸塩セルロース蒸解釜 の流出液からの有機着色物質を除去する方法が開示されておシ、この方法によっ て着色物質は充分量のセルロース繊維の存在下、石灰によって沈澱して沈澱物と なる。

セルロース工場の流出液の量と性質は、蒸解および漂白の方法や使用原料に応じ て変化する。

硫酸塩セルロース工場に使用される置換漂白（ｄｉｓｐｌ−ａｃｅｍｅｎｔ　ｂ ｌｅａｃｈｉｎｇ　）の特徴の一つは、漂白が普通の漂白薬品で行われ、その工 程には新しい水を僅かしか必要としないことである。すなわち、この流出液量は 広葉樹パルプ漂白時には１Ｏ−２０−／トンセルロースの程度であり、また針葉 樹パルプ漂白時には１３−１５ｍ’／トンセルロースの程度である。塔式および フィルター式漂白では流出液量は２−３倍多くなるが、これは主としてこの構造 物中に使用される材料に帰因する。この置換漂白において流出液量の少ないこと は廃物がかなシ濃縮されていることを意味する。

本発明の目的は、置換漂白プラントからの流出液の処理にとくに有利であり、溶 解有機物質の量を３０−５０チ減少させる効率的なリグニン除去法を提供するこ とである。本発明にしたがう方法のための投資および操業コストは低い。

本発明の方法は、酸性過程とアルカリ性過程を含み、酸性過程のうちに、繊維を 含むスラッジが酸性流出液に加えられ、アルカリ性過程のうちに、流出液−スラ ッジ混合液にアルカリ性廃水が加えられ、その後に繊維の大部分を含むフラクシ ョンが分離され、その一部を酸性過程へ供給するということを特徴とするもので ある。

実験室的な試験では、置換漂白プロセスの酸性漂白水とアルカリ性漂白水を混合 すれば多量の有機化合物が沈澱することが示された。沈澱する有機物質の量は全 溶解物質の１０−２０％（松材）または５−１０チ（かげ材）となる。沈澱は稀 薄漂白水中では起こらない。沈澱する主要物質はさまざまな分子サイズのリグニ ン化合物である。この沈澱したリグニンの主要部の分子サイズは５０００よシも 高い。残余の溶解リグニンの分子サイズは５００と２０００との間である。

本発明は下記の実施例によって説明される。

実施例１ 置換漂白プロセスからの流出液について行われた試験では、製紙工場からの廃液 スラッジと、漂白セルロースに化学薬品を添加して作製した模造スラッジの両方 を使用した。このスラッジを酸性の廃水フラクションによって酸性化した。これ によってｐｎは１．６−３．０となった。

この処理は２−タ分間で終了した。これを行ったのち、アルカリ性廃水フラクシ ョンを流出液とスラッジとの溶液へ加えた。最終的に酸化カルシウムまたは水酸 化カルシウムを添加してこの溶液のｐＨを５．５〜６．５の範囲に調整した。こ の沈澱した有機物質と繊維とをたがいに結合させ、また流出液−あたり１−４に りのカチオン性ポリマーを添加してこのスラッジの脱水性を改善した。このスラ ッジから水を分離する最良の方法は遠心分離であることが分かった。製紙工場か らの流出液は少くとも８−１０回再使用が可能であり、これは使用されるべき繊 維スラッジの量を減少させることもまた示された。この処理の結果として、　繊 維量を２Ｋｆ／−以上として、松材セルロースの漂白プラント流出液を処理した 場合、流出液の５０−８０％脱色と化学的酸素要求量（ＣＯＤ）および全有機炭 素（ＴＯＣ）の４Ｏ−５（ｌ低減が示された。

かげ材セルロースにおける相当数値は３０−５０％および２０−４０％であった 。

実施例２ 実験結果に基いて添付した図面に画かれている工程図を作成した。この図は置換 漂白プロセスおよび他の濃厚漂白流出液のどちらの漂白プラント流出液の処理に も適用可能である。

図において、番号１は酸性過程の混合器である。置換漂白プロセスの塩素化過程 および二酸化物過程の酸性流出液２、および繊維類と場合によっては化学薬品も 含有しておシ、また製紙またはセルロース工場の流出液処理プラントにおいて分 離されるスラッジ３が容器１へ供給される。カルシウム４もｔ　７？、　ｐＨ’ Ａ整用にこの容器へ添加できる。この流出液−スラッジ混合液５はアルカリ性相 混合器６へ移され、この中へ置換漂白のアルカリ性流出液および必要に応じまた ハイポ過程のアルカリ性流出液７も加えられる。さらに、カチオン性ポリマー８ もこの溶液へ添加される。容器６からの流出液−スラッジ混合液９は沈降槽１０ へ行き、ここで有機物質および＃ｌ！維類が沈澱する。沈降槽内に沈澱したスラ ッジの一部分１１は繊維の再利用のため酸性相の混合器１へ供給され、また”ス ラッジの他の部分１２は、これにカチオン性ポリマー１３を添加されてもよいが 、脱水のため、遠心分離機１４へ供給される。分離された水１５は混合器１へ行 き、固形物質１６はこのプロセスから取り除かれる。沈降を終えた流出液１γは さらに生物学的処理工程へ運ばれる。

実施例３ ２４時間に７００トンのセルロースを生産する工場の置換漂白プラント流出液の リグニン除去にたいして、下記の主要数値を適用できる。

一流出液量・・・酸性分　−７時間　３００・・・アルカリ性分　−７時間　１ ５０−スラッジ量（添加および除去されるもの）Ｋ４／時間　１５〇−再循環さ れるスラッジ　〜／時間１１０〇−ポリマー量　Ｋｆ／時間０．５−１ −酸性流出液混合器の容量　？？？　１０−アルカリ性流出液混合器の容量　− １５−沈降槽−容量　−１３５０ −面積　−３５０ 本発明は実施例としてここに述べられた実施態様だけに制限されるものでなく、 その種々の変法および適用が請求の範囲に規定された保護範囲内において可能で ある。

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. １．漂白工場の流出液からのリグニンの除去方法であつて、該方法は酸性過程を 含み、その過程中にセルロース繊維を含有するスラツジが酸性の漂白工場流出液 によつて酸性化され、その後にこの酸性の流出液−スラツジ混合液にアルカリ性 漂白水が加えられ、繊維の大部分を含むフラクシヨンが分離される方法において 、繊維を含むフラクシヨンの一部分が、繊維の再利用のために酸性過程へ再循環 されることを特徴とする方法。
2. ２．繊維を含有するフラクシヨンが沈降槽における沈澱によつて分離されること を特徴とする請求の範囲第１項に記載の方法。
3. ３．流出液が置換漂白プラントからの廃水であるか、または他の濃厚廃水である ことを特徴とする請求の範囲第１項に記載の方法。
4. ４．全流出液量の酸性流出液の部分はおよそ２／３であることを特徴とする請求 の範囲第１項に記載の方法。
5. ５．カチオン性ポリマーがアルカリ性過程における溶液へ添加されることを特徴 とする請求の範囲第１項に記載の方法。
6. ６．添加されるカチオン性ポリマーの量が処理されるべき流出液ｍ２あたり１− ４ｇであることを特徴とする請求の範囲第５項に記載の方法。
7. ７．酸性相中へ供給される繊維の量は処理されるべき流出液ｍ２あたり少くとも ２ｋｇであることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の方法。
8. ８．酸性の流出液−スラツジ溶液のｐＨが１．６−３．０であることを特徴とす る請求の範囲第１項に記載の方法。