JPS6247463B2 - - Google Patents

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JPS6247463B2
JPS6247463B2 JP55162647A JP16264780A JPS6247463B2 JP S6247463 B2 JPS6247463 B2 JP S6247463B2 JP 55162647 A JP55162647 A JP 55162647A JP 16264780 A JP16264780 A JP 16264780A JP S6247463 B2 JPS6247463 B2 JP S6247463B2
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JP
Japan
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parts
adhesive
paper
emulsion
amphoteric surfactant
Prior art date
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Expired
Application number
JP55162647A
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English (en)
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JPS5787481A (en
Inventor
Takashiro Azuma
Akio Sakurada
Takenao Hatsutori
Mineo Kanekawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toagosei Co Ltd filed Critical Toagosei Co Ltd
Priority to JP16264780A priority Critical patent/JPS5787481A/ja
Publication of JPS5787481A publication Critical patent/JPS5787481A/ja
Publication of JPS6247463B2 publication Critical patent/JPS6247463B2/ja
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  • Adhesive Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、紙またはプラスチツクフイルムを支
持体とする再剥離性の粘着シートまたは粘着テー
プ用の水分散性粘着剤組成物に関するもので、特
に、転写塗工法による紙を支持体とする再剥離型
粘着シートまたは粘着テープに用いて、極めて好
適な粘着剤を提供するものである。 こゝで、転写塗工法とは、シリコン樹脂等で紙
またはプラスチツクスフイルムの表面を離型処理
した表面に、粘着剤を塗布し、乾燥した後、支持
体となる紙またはプラスチツクスフイルムを貼り
合せる方式を示すものであり、支持体に直接、粘
着剤を塗布する直接塗布方式と共に粘着シートま
たは粘着テープの塗工方式として広く使用されて
いる方法である。 また、再剥離型とは、例えば、ラベル等として
各種の被着体に貼りつけ、これを、はがす場合
に、スムースに剥離ができ、この際に、粘着剤
が、全く被着体に残存しないものを称するもので
あり、このためには、支持体と粘着剤層間の接着
力(投錨力)が強固であることが、最も重要な条
件である。 粘着シートまたは粘着テープの製造について
は、従来は、粘着剤を有機溶剤に溶解した溶剤型
粘着剤を塗工する方式が多かつたが、溶剤の使用
に伴う、引火、爆発の危険性、溶剤の毒性による
衛生上の問題、臭気、光化学スモツグ等の公害上
の問題、さらに、溶剤価格の上昇等の問題により
水系の粘着剤が要望されてきた。 これに応じて、最近では、水分散型(以下エマ
ルジヨンと称す。)の粘着剤が出現し、各種の粘
着シートまたは粘着テープが製造される様になつ
た。しかし、エマルジヨン系では、接着型のもの
が殆んどであり、特に紙を基材とする場合の再剥
離型粘着剤として見たとき、エマルジヨン系は適
用困難であり、未だ、この用途は溶剤系が使用さ
れている。 この理由は、紙基材の場合、水分による紙の収
縮、カール等の問題から、塗工方式は転写塗工方
式をとる必要があり、この場合、再剥離型では、
使用時の接着力の経時的上昇の防止のため、接着
力を比較的小さくしてあること、及びエマルジヨ
ンであるため乳化剤その他の添加物が塗布、乾燥
時に一部表面に滲出し、基材に対する接着力(投
錨力)を減少させること、さらに、紙の表面の凹
凸による接触面積の減少による投錨力の減少等の
悪条件が重なるためである。 この様な投錨力の弱い粘着シートを使用した場
合、再剥離する際に、粘着剤層が支持体の紙から
剥離して、被着体に全面的に移行する場合がしば
しば出てくる。 本発明者等は、アクリル酸アルキルエステルの
共重合体エマルジヨンを使用して、再剥離型粘着
シートまたは粘着テープに有効な樹脂組成及び配
合物について、各種の検討を重ねた結果次の知見
を得た。 即ちアルキル基の炭素数4以上のアクリル酸
アルキルエステルを主成分とし、これに樹脂の
凝集力を適度に保つためのアルキル基の炭素数1
〜3のアクリル酸アルキルエステルおよび/また
はアルキル基の炭素数1以上のメタクリル酸アル
キルエステル、酢酸ビニル、アクリロニトリル、
スチレン等のビニル系単量体、さらに−
NHCH2OR(R:HまたはC1〜C4のアルキル
基)、
【式】−OH、−CONH2、− COOH、等の極性官能基を有するアクリル(ま
たはメタクリル)系単量体を適宜選択し組合わせ
て乳化重合して得られたTg点0℃以下の共重合
体エマルジヨンであつて、の極性官能基を適宜
選択し組合わせた各種のエマルジヨンは、それら
をプラスチツクフイルムに直接塗布乾燥すること
により、各種の被着体に貼合せても接着力の経時
的上昇が少く、良好な再剥離性を示すことが見出
されたのである。しかし、この種のエマルジヨン
を転写塗工法用にポリアクリル酸ソーダ、ポリピ
ニルアルコール等で増粘したものを該工法で塗布
した場合、特に紙を基材として塗布した場合に
は、再剥離時に粘着剤の一部が被着体に付着した
り、或いは、粘着剤層が紙層から全面的にはがれ
て、被着体に移行する等、再剥離性が殆んど失わ
れる事実を本発明者等は知るに至つた。 この理由は、上記エマルジヨンでは、転写塗工
時の紙に対する粘着剤層の投錨力が著しく不足す
るためである。 これに対し、両性界面活性剤、例えばアラニン
型両性界面活性剤を乳化剤として前記〜の単
量体を適宜選択し、乳化重合して得られた、もし
くは乳化重合後に両性界面活性剤を添加して得ら
れた共重合体エマルジヨン(Tg点は0℃以下で
ある)を増粘したものについて、転写塗布したと
ころ、紙に対する投錨力は著しく向上し、各種被
着体に対して良好な再剥離性を示し、経時的に、
或いは加熱時の環境変化によつても、その再剥離
性は殆んど変らないことが判明した。 さらにアラニン型以外の両性界面活性剤例えば
グリシン型両性界面活性剤、ベタイン型両性界面
活性剤、イミダゾリン型両性界面活性剤等を乳化
剤とした場合でもアラニン型両性界面活性剤と同
等の効果を示すことが判明した。 両性界面活性剤を乳化重合時の乳化剤として使
用して得られる粘着剤、あるいは特開昭55−
108481号の如く、アニオン性および/またはノニ
オン性のエマルジヨン型粘着剤に両性界面活性剤
を添加して得られる粘着剤は、すでに記述してい
る如く、特に基材を紙とした場合、紙に対する投
錨性に優れ、良好な再剥離性を有するものである
が、本発明者等はその後の検討において、アルキ
ル基の炭素数が4以上のアクリル酸アルキルエス
テルを主成分とする共重合体エマルジヨンであつ
て、両性界面活性剤を含有する組成物に、さらに
可塑剤を共存させることにより、再剥離型粘着剤
組成物としての諸特性が著しく向上することを見
出し本発明を完成するに至つた。かくして本発明
は、アルキル基の炭素数が4以上のアクリル酸ア
ルキルエステルを主成分とする共重合体エマルジ
ヨンであつて、両性界面活性剤および可塑剤を含
有してなる再剥離型粘着剤組成物である。 本発明組成物を可塑剤が配合されない組成物と
対比したときの特性は以下のごとくであつて、本
発明における諸物性の向上は極めて顕著なもので
ある。 ○イ 10℃以下の低温での再剥離性が良好である。 ○ロ 平らな面は勿論のこと、凹凸のある曲がつた
個所に貼付した場合でも、めくれたり、剥れた
りすることがない。 ○ハ ポリエチレン、ポリブタジエン、塩化ビニリ
デン、塩化ビニル等のラツプフイルムに対する
再剥離性が優れている。 ○ニ 紙が支持体でありかつ被着体が紙の場合でも
再剥離性が良好である。 本発明で使用する両性界面活性剤は各乳化剤メ
ーカーより市販されているもののいずれであつて
も良い。例えばアラニン型両性界面活性剤として
はデリフアツト160C(ヘンケル日本(株)製)、グリ
シン型両性界面活性剤としてはリポミンLA(ラ
イオン油脂(株)製)、ベタイン型両性界面活性剤と
してはアンヒトール24(花王アトラス(株)製)イミ
ダゾリン型両性界面活性剤としてはアモーゲン
No8(第一工業製薬(株)製)等がある。これ等の両
性界面活性剤はプラスチツク、繊維等の帯電防止
剤、殺菌洗浄剤、化粧品用等の用途に通常使用さ
れているが、本発明の如くこれを粘着剤組成物に
配合し、転写塗工時に皮膜が乾燥した状態でこれ
を紙と貼り合せるだけで、紙に対する樹脂皮膜の
投錨力を向上させる目的に使用する例は未だ知ら
れていない。 これ等の両性界面活性剤の紙に対する投錨力向
上に関する機構は不明であるが、その有効性は次
の例からも明らかである。 例えばベースとなるアクリル系共重合体エマル
ジヨンで、樹脂組成中に極性官能基−COOHを
有する単量体を共重合させたものは、接着力は向
上し、或いは経時的に接着力が上昇するために、
粘着剤としては、通常、接着型として使用され、
再剥離型には適さないものであるが、前記、両性
界面活性剤を併用したものは同じ樹脂組成であつ
ても、再剥離型に変わり、接着力の大きい再剥離
型粘着剤が得られる。 本発明で使用する両性界面活性剤は、既述した
ようにグリシン型、アラニン型、ベタイン型、イ
ミダゾリン型などのいずれでも良く、前記した市
販品を使用することができる。その望ましい使用
量は全単量体100重量部に対して0.1〜50重量部が
好ましく、1〜15重量部がさらに好ましい。この
場合、0.1重量部末満では、再剥離性向上、支持
体に対する投錨力向上等の効果が殆んどなく、一
方、50重量部を越えた場合、そのような効果は飽
和状態に達し、その反面各種被着体に対する接着
力が著しく低下し、本来の粘着剤としての機能を
も損うためである。 本発明において両性界面活性剤は、乳化重合時
の乳化剤として使用することによつて、あるいは
それ以上の乳化剤を用いて重合した後に添加する
ことによつて、組成物中に存在させることができ
る。また両性界面活性剤を乳化剤として使用する
場合、乳化重合するに先立つて乳化液のPHを3以
上、好ましくは4〜7にして重合することによ
り、乳化重合時のエマルジヨンの安定性が増し、
グリツドの発生を抑えることが出来、また得られ
た共重合体エマルジヨンの貯蔵安定性や機械的安
定性を高めることが出来る。 一方、本発明における可塑剤は、塩化ビニル重
合体のごとき樹脂類の可塑剤として使用されてい
るもののいずれであつても良く、たとえば次のご
ときものがある。 (i) フタル酸ジオクチル等のフタル酸エステル
類。 (ii) アジピン類ジオクチル等の脂肪族二塩基酸エ
ステル類。 (iii) エポキシステアリン酸オクチル等のエポキシ
系可塑剤。 (iv) ポリ(エチレングリコール、アジピン酸)エ
ステル等のポリエステル系可塑剤。 (v) ステアリン酸エチル等の脂肪酸エステル。 (vi) 酒石酸ジエチル等のヒドロキシ多価カルボン
酸エステル。 (vii) グリセリントリアセテート等の多価アルコー
ルエステル。 これら可塑剤の配合時期に関しては格別の制限
がなく、たとえば両性界面活性剤で乳化重合する
際単量体に混合、溶解して使用してもよく、ま
た、両性界面活性剤で乳化重合したものに、添加
混合しても良い。可塑剤の望まい使用量は全単量
体100重量部当り1〜50重量部、さらに好ましく
は3〜30重量部の範囲であり、1重量部未満では
ほとんど効果がなく、50重量部を超えると、極度
に接着力が低下したり、被着体に貼付后長期にわ
たると、基材と被着体との境界面に可塑剤がしみ
出し、被着体を汚染したり、あるいは曲面に貼付
した場合、コーナー部の浮きが発生したりして実
用上問題となることがある。 1種類の可塑剤を使用することは当然可能であ
るが、2種以上の可塑剤を併用することも出来
る。 本発明の再剥離型粘着剤における共重合体の主
成分であるアクリル酸アルキルエステルはアルキ
ル基の炭素数が4以上のものであり、特にアルキ
ル基の炭素数が4〜8のものが好ましく、例えば
アクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、アク
リル酸−2−エチルヘキシル等があげられる。 アルキル基の炭素数が3以下の場合は得られる
粘着剤の粘着力が弱く再剥離型粘着剤として実用
に供し得ない。 本発明の再剥離型粘着剤を構成する共重合体エ
マルジヨンにおいて特に好適な共重合体は、つぎ
の単量体混合物を乳化重合して得られるTg点が
0℃以下(最適には−20℃以下)の共重合体であ
る。 (a) アルキル基の炭素数が4以上のアクル酸アル
キルエステルを少くとも60重量%。 (b) −CH2OR(R:HまたはC1〜C4のアルコー
ル残基)、
【式】 −CONH2、−OH、−COOH等の極性官能基を有
するアクリル酸(またはメタクリル酸)誘導体
から選ばれた少くとも1種以上の単量体0.05〜
10重量%。 (c) その他、酢酸ビニル、アクリロニトリル、ス
チレン、アクリル酸アルキルエステル(たゞ
し、アルキル基の炭素数1〜3)、メタクリル
酸アルキルエステル単量体0〜40重量%。 ただし(a)+(b)+(c)=100(重量)%。 こゝでTg点とは、重合物の硬さを表示するも
のであり、高分子物質を加熱した場合にガラス状
からゴム状に変わる時の温度をいいJIS用語集、
化学繊維編P.116に定義されており、その数値は
直接判定する方法の他、重合体を構成する各成分
の割合から計算によつて算出することもできる
(Bull、Am、Physic、Soc 、3、P123
(1956))。 粘着剤として使用し得る共重合体は、良好な粘
着性を保有する必要があり、このため、Tg点は
0℃以下(最適には−20℃以下)であることが望
ましい。このTg点は(b)或いは(c)の単量体の共重
合割合によりほゞ決定される。 また、再剥離型粘着剤としてより高度の特性を
与えるためには(b)に記載された極性官能基合有の
単量体の中から選んだ1種類以上のものを共重合
させたエマルジヨンで、所謂、自己架橋型エマル
ジヨンが、この目的に適している。この型のエマ
ルジヨンでは、塗布後の加熱熟成等により、交叉
結合を起こして粘着性を有し、且つ良好な皮膜強
度を保有するものである。 乳化重合は常法に従つて行なえば良く、重合時
に使用する乳化剤は、両性界面活性剤単独で使用
することが出来ることは勿論、通常のアクリル系
のエマルジヨンで使用されているもの、例えばラ
ウリルアルコール硫酸塩、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ソーダ、ポリエチレングリコールアルキル
アリルスルホン酸ソーダ等のアニオン性乳化剤或
いは、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルフエニルエーテル、ポ
リオキシエチレン脂肪酸エステル等のノニオン性
乳化剤の併用も当然可能である。また、重合開始
剤としては、過硫酸アンモン等の過硫酸塩、過酸
化水素、過硼酸ソーダ、アゾビスシアノバレリア
ン酸の如き水溶性アゾ化合物も使用される。 以上の如くして、調製されたアクリル系共重合
体エマルジヨンは、良好な再剥離性粘着剤とな
り、例えば、プラスチツクフイルム等に直接塗布
する如き場合は、そのまゝ塗布し乾燥すればよ
い。 また、紙またはプラスチツクフイルムに転写塗
工法で塗布する場合には、これに増粘剤として、
ポリアクリル酸ソーダ、部分鹸化ポリアクリル酸
ソーダ、ポリビニルアルコール、部分鹸化ポリビ
ニルアルコール、メチルセルローズ、カルボメト
キシメチルセルローズ、ヒドロキシエチルセルロ
ーズ等の水溶性化合物を添加して所要粘度に増粘
してシリコン離型処理した紙またはプラスチツク
フイルムに塗布することができる。これらの増粘
剤の添加量は、共重合体エマルジヨンに対し望ま
しくは10重量%以下であり、特に2〜3重量%が
好適である。 また、塗工に際して起る発泡抑制のための消泡
剤、その他、着色剤、無機充填剤、或いは、増粘
品の流動性改良のための乳化剤、離型処理面での
ハジキ防止のための添加剤等を必要に応じて上記
配合物に添加する。消泡剤の添加量は1%以下で
あり、無機充填剤は数%の添加量が好ましく、そ
の他の添加剤は常法により添加することができ
る。 さらに本発明の再剥離型粘着剤は紙に対する投
錨力が充分でない従来の天然ゴム、ポリブテンゴ
ム、あるいはスチレン−ブタジエンゴム等の合成
ゴムエマルジヨンを配合することによつて合成ゴ
ムエマルジヨンの投錨力を著しく向上させること
ができ、優れた再剥離型粘着剤とすることが可能
である。 本発明によれば基材に対する投錨力が大きく、
低温での再剥離性が良好で、ラツプフイルムに対
する再剥離性に優れ、また支持体および被着体が
共に紙の場合でも再剥離性のすぐれた再剥離型粘
着剤が提供される。 本発明による再剥離型粘着剤を使用した粘着シ
ートまたは粘着テープは、例えば、食品、繊維等
の包装品またはその物体本体に貼りつけるラベ
ル;各種物品またはこの包装材料に貼りつける荷
札等;帳薄、伝票類で内容改正のための貼替えを
必要とする場合;自動車等の車輌、商店等で窓ガ
ラス、或いは構築物に貼るステツカー等に使用す
るもので、はくり時の糊残りのないものを必要と
する用途向けの粘着シート類;或いは、ガラス、
ステンレス、鍋製品、プラスチツク類の表面保護
用に使用する保護テープ類;塗装時に使用するマ
スキングテープ等被着体に糊残りのないものを必
要とする用途に適するだけでなく、低温にさらさ
れる物品、曲面部を有する物品の貼付用として特
に有用である。 以下、実施例及び比較例をあげて本発明をさら
に具体的に説明する。 なお以下の各例において使用する部及びパーセ
ントはすべて重量基準である。また略号の意味は
つぎのとおりである。 HA=アクリル酸−2−エチルヘキシル BA= 〃 ブチル MA= 〃 メチル EA= 〃 エチル VAc=酢酸ビニル MAA=メタクリル酸 AA=アクリル酸 N−MAM=N−メチロールアクリルアミド GMA=グリシジルメタクリレート APS=アモニウムパーサルフエート 又、物性測定は次のような方法で行なつた。 (イ) 紙に対する投錨力;粘着剤の塗布面同志を貼
り合せて、10分以上経過した後、これを引きは
なした時に粘着剤層が紙よりはがれて、一方に
移行した場合を不良とする。。 (ロ) 接着力(単位g/25mm巾)JISZ−1523紙粘
着テープ記載の方法に準じて、シヨツパー型引
張試験機で180゜剥離を行い、その剥離強度で
示す。引張速度300mm/min、温度20℃。常態
テストはテストピースに圧着後24hr経過後に行
なう。老化テストはテストピースに圧着後60℃
で24hr加熱後、常温にもどしてから行なう。 (ハ) 再剥離性;塗布紙を2.5cm×2.5cmの大きさに
切断して、各テストピース板に貼りつけて、室
温下所定日数経過後、塗布紙をはがして、紙の
破損、粘着剤の移行の有無を観察する。 結果は以下の記号で表示した。 〇=紙がスムースにはがれ、粘着剤の移行全く
なし △=僅かに粘着剤の移行が認められるもの ×=粘着剤の移行がかなり認められるもの K=粘着剤が全面的に紙層から外れてテストピ
ースに移行するもの。 #=紙が破損するもの また、室温によるテストの他に加熱による再
剥離性についても同様の方法で調べた。 (ニ) タツク;J.Dowの球ころがし法による。傾斜
30゜で、助走距離10cmで各種直径のステンレス
製球をころがし、粘着剤塗布面10cm内で止まつ
た球の最大のもので表示する。 測定温度;20℃ (ホ) 保持力 ステンレス板に2.5cm×2.5cmの面積で塗布紙
を貼りつけた後、1時間後、その下端に1Kgの
荷重をつけて、所定温度の雰囲気中に置いて、
塗布紙のずり落ちるまでの時間または所定時間
中のずれ巾で表示する。 (ヘ) エツジリフト 直径25mmのステンレス、硬質塩ビ、ガラスま
たはポリエチレン製の管に2.5cm×4.0cmの面積
で塗布紙を貼りつけ、1日後に剥れた部分の面
積を測定し、全面積に対する割合を%で表示
し、剥れ率とした。 (ト) 低温剥離性 ステンレス板および2.5cm×2.5cmに切断した
塗布紙を−10℃の恒温槽に1時間放置したの
ち、塗布紙をステンレス板にその温度下で貼付
し、−10℃で1日放置したものを、その温度で
剥し再ハクリ性を調べ、剥れ状態を(ハ)と同様の
記号で表示する。 実施例 1 HA94部、MAA4部、N−MAM2部より成る単
量体混合物にデリフアツト160C(ヘンケル日本
(株)製、アラニン型両性界面活性剤)8部、可塑性
としてフタル酸ジオクチル(以下DOPと略称す
る)10部、水31部と25%アンモニア水0.85部を加
えよくかき混ぜ、プレエマルジヨンを作る。別に
還流冷却器、温度計、撹拌機を備えた反応釜にイ
オン交換水53部を入れ、窒素置換したのち、80℃
に加温してかきまぜ、5%APS水溶液1部を加
え、次いで前記プレエマルジヨン5部を添加する
と重合が開始する。このプレエマルジヨン及び5
%APS水溶液8部を連続的に添加し、反応温度80
±1℃に保持して、3時間で添加終了。その後5
%APS水溶液1部を加えて、80℃で1時間かきま
ぜて重合反応は完結する。これを冷却して反応釜
より取り出す。固型分55%、粘度330CPSの共重
合体エマルジヨンが得られる。この共重合体の
Tg点は計算値で−70℃以下である。 以上の共重合体エマルジヨン100部に10%アン
モニア水を加えてPH=6.5に調整し、ノプコSED
−13L(三洋化成(株)製消泡剤)0.1部を加え、
ASE−60(日本アクリル(株)製、ポリアクリル酸
ソーダ増粘剤)の5%アンモニウム塩7部を加え
て増粘する。得られたエマルジヨンの粘度は
4800CPS(BM型粘度計、#4ローター、
60rpm、20℃で測定)である。 以上の増粘した共重合体エマルジヨンをリバー
スロールコーターで離型紙上に厚さ20μ(乾燥品
で)に塗布し、約100℃で乾燥したのち、上質紙
をロールで貼り合わせて巻き取り、再剥離型紙ラ
ベルを作成した。この紙ラベルの物性測定結果は
次の通りであつた。 紙に対する投錨力:良好 接着力(g/25mm巾)
【表】 タツク:12/32吋 保持力:80℃ 4mm/1Hr 40℃ 0mm/24Hr 再剥離性
【表】 エツジリフト:
【表】 実施例 2〜5 実施例1で使用したDOPの使用量を変えて得
た共重合体エマルジヨンを実施例1と同様に増粘
し、上質紙に転写塗工することにより、再剥離紙
型ラベルを作成した。このものの物性は次の通り
であつた。
【表】 実施例 6〜9 実施例1で使用したデリフアツト160Cの使用
量を変えて得た共重合体エマルジヨンを実施例1
と同様に増粘し、上質紙に転写塗工して得たラベ
ルの物性は下表のとおりであつた。
【表】 実施例 10〜15 下記単量体混合物にDOP10部、デリフアツト
160C8部を加え、実施例1と同様にして得た増粘
エマルジヨンをミラーコート紙に転写塗工して得
た粘着ラベルの物性は下表のごとくであつた。
【表】
【表】 実施例 16〜20 HA96部、VAc10部、AA3部、N−MAM0.5部
からなる単量体混合物にDOP10部添加したもの
を下記に示す各種両性界面活性剤5部を乳化剤と
して実施例1と同様の方法で乳化重合した。この
共重合体のTg点は−70℃以下であつたこのエマ
ルジヨン100部にノプコSED−13L、酸化チタン
ペーストEP−カラホワイト(大日精化(株)製)5
部を加え、アロンA−20L(東亞合成化学工業(株)
製ポリアクリル酸ソーダ)4部で増粘し、粘度
5100CPSの共重合体エマルジヨンを得た。この増
粘品を上質紙に転写塗工して得た紙ラベルの物性
は下表のとおりであつた。
【表】 実施例 21〜30 実施例1で使用したDOPの代りに下表に示し
た可塑剤10部添加し、実施例1と同様の方法で得
た増粘エマルジヨンを上質紙に転写塗工した粘着
紙ラベルの物性はつぎのとおりであつた。
【表】 実施例 31および32 HA70部、EA25部、AA2部、GMA0.5部から成
る単量体混合物にデリフアツト160C10部を加
え、実施例1と同様に乳化重合した。この共重合
体のTg点は−62℃であつた。この共重合体エマ
ルジヨン100部に下記可塑剤を5部添加撹拌した
のち、実施例1と同様に増粘した粘着剤をミラー
コート紙に転写塗工し粘着ラベルを得た。このも
のの物性はつぎのとおりであつた。
【表】 実施例 33 実施例1で得た増粘エマルジヨンを、ポリエス
テルフイルム(25μ厚)および半硬質塩ビフイル
ム(80μ厚)に転写塗工したものについて、物性
測定を行つたところ結果はつぎのとおりである。
塗布厚は約20μ(乾燥膜)である。
【表】 実施例 34〜43 実施例1、実施例4〜9、実施例12、実施例
22、および実施例25についてミラーコート紙を支
持体として各種ラツプフイルムに対する再剥離
性、低温再剥離性を調べつぎの結果を得た(順次
実施例34〜43とした)。
【表】 比較例 1〜8 実施例1と同様の単量体混合物100部に両性界
面活性剤ではなく、下記各種アニオン系及び/又
はノニオン系乳化剤を所定量添加し、更にDOP
を添加せず又は10部添加し、実施例1と同様、共
重合体エマルジヨンを作り、消泡剤、増粘剤を配
合して調製したエマルジヨンを上質紙に転写塗工
して得た塗工紙の性能を測定した結果を示す。
【表】 比較例 9 重合時または重合後のいずれにも可塑剤を添加
せず、実施例1と同様の単量体混合物100部に両
性界面活性剤デリフアツト160C8部を加えたもの
を実施例1と同様の方法で乳化重合し、増粘、塗
工して得た塗工紙の性能は下表のとおりであつ
た。
【表】
【表】 比較例 10〜12 重合時または重合後のいずれにも可塑剤を添加
せず、実施例10と同様の単量体混合物100部に下
記両性界面活性剤5部を用い、実施例10と同様に
してエマルジヨンを得、さらに実施例10と同様に
して上質紙を支持体として、塗工紙を得た。この
ものの性能は下表のとおりであつた。
【表】 比較例 13 重合時または重合後のいずれにも可塑剤を添加
せず、実施例12と同様の単量体混合物にデリフア
ツト160C10部を加えて同様にしてエマルジヨン
を調製し、これを用いて実施例1と同様にミラー
コート紙を支持体とする粘着ラベルを作成した。
このものの各種ラツプフイルムに対する再ハクリ
性はつぎのとおりであつた。
【表】 比較例 14〜15 BA15部、MA79部、MAA4部、N−MAM2部か
らなるアルキル基の炭素数が4以上のアクリル酸
アルキルエステルを主成分としない単量体混合物
にデリフアツト160C8部、DOP10部を加え乳化重
合し、Tg点+2℃の共重合体エマルジヨンを得
た。(試料A) 別にMA94部、MAA4部、N−MAM2部から成
る単量体混合物にグリシン型両性界面活性剤リポ
ミンLA8部、ビニサイザー#3010部を添加し、乳
化重合してTg点+10℃の共重合体エマルジヨン
を得た。(試料B) 上記試料A、Bを用いて上質紙に転写塗工した
紙ラベルの性能は下表のとおりであつた。
【表】 比較例 16 実施例1と同様の単量体混合物100部をアニオ
ン性乳化剤レベノールWZ5部を乳化剤として乳化
重合して得た共重合体エマルジヨン100部にアラ
ニン型両性界面活性剤デリフアツト160C8部を添
加混合し、可塑剤を配合しないものを増粘化し、
これを上質紙に転写塗工したものは下記の如き性
能であつた。
【表】 実施例 44 HA30部、BA65部、IBA5部、MAA1部、N−
MAM1部から成る単量体混合物にレベノール
WZ4部、DOP15部、アデカサイザーP2001部を添
加混合し、実施例1と同様に乳化重合した。この
共重合体のTg点は−65℃であつた。この共重合
体エマルジヨン100部にデリフアツト160C6部添
加混合し、実施例1と同様に増粘した粘着剤をミ
ラーコート紙に転写塗工して得た粘着ラベルの物
性は下表のとおりであつた。
【表】 実施例 45 HA15部、BA80部、IBA5部、AA1部、N−
MAM2部から成る単量体混合物を、レベノール
WZ4部を乳化剤として実施例1と同様に乳化重合
して得た共重合体エマルジヨン(共重合体のTg
点は−62℃)100部に、デリフアツト160C4部と
DOP10部を添加し、増粘した粘着剤をミラーコ
ート紙に転写塗工して得た紙ラベルの物性は下表
のとおりであつた。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アルキル基の炭素数が4以上のアクリル酸ア
    ルキルエステルを主成分とする共重合体エマルジ
    ヨンであつて、両性界面活性剤および可塑剤を含
    有してなる再剥離型粘着剤組成物。
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