JPS62442Y2 - - Google Patents

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JPS62442Y2
JPS62442Y2 JP8127181U JP8127181U JPS62442Y2 JP S62442 Y2 JPS62442 Y2 JP S62442Y2 JP 8127181 U JP8127181 U JP 8127181U JP 8127181 U JP8127181 U JP 8127181U JP S62442 Y2 JPS62442 Y2 JP S62442Y2
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JP
Japan
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gear
sleeve
synchronizer
synchronizer ring
cone portion
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JP8127181U
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JPS57193426U (ja
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  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は同期噛合装置に関し、詳しくは、同軸
的かつ互に相対回転可能に軸支されるシンクロナ
イザハブとギヤとの間にシンクロナイザリングを
介在させるとともに、シンクロナイザハブの外周
に軸方向へのみ移動可能にスリーブを組付け、こ
のスリーブのギヤ側への移動時にシンクロナイザ
リングのコーン部を前記ギヤのコーン部に圧接さ
せて、スリーブをギヤへ同期的に噛合させるよう
にした同期噛合装置に関する。
この種同期噛合装置は、車両用マニユアルトラ
ンスミツシヨンのシフト操作時における同期噛合
装置として広く使用されており、この種同期噛合
装置を備えたトランスミツシヨンにおいては、そ
のシフト操作時に2回手に衝撃力が伝わる。この
現象は、一般に2段入り現象と云われているが、
最初の衝撃力はシフト操作のフイーリングを大き
く左右するために、出来るかぎり小さくすること
が好ましい。一方、この種同期噛合装置を備えた
トランスシツシヨンにおけるシフト操作力の経時
的変化(シフト波形)を測定してみると、例えば
第7図の実線にて示すグラフのようになる。この
シフト波形には、第1の鋭角のピークaと第2の
鋭角のピークbが存在している。この第1ピーク
aは、シフト操作によりギヤ側へ移動するスリー
ブのスプラインチヤンフアとギヤチヤンフアとの
衝突時に発生し、また第2ピークbはスリーブの
スプラインチヤンフアとギヤストツパとの衝突時
に発生する。特に、シフト操作のフイーリングを
大きく左右する第1ピークaについて検討してみ
ると、シフト操作時における同期完了点から噛合
開始点までのシフト操作力が経時的に小さくなつ
ている。従つて、この時点においては、シンクロ
ナイザリングのコーン部とギヤのコーン部との間
の摩擦力が小さくなつてスリーブとギヤの相対回
転が大きくなり、スリーブのスプラインチヤンフ
アとギヤチヤンフアとの急激な噛合いが第1ピー
クaの衝撃力となつて現われるものと判断され
る。従つて、同期完了点から噛合開始点までのス
リーブとギヤの相対回転を小さくすることによ
り、第1ピークaの衝撃力を小さくできてシフト
フイーリングを向上させることができる。
本考案は、以上の知見に基づいてなされたもの
で、その主たる目的は、シンクロナイザリングに
摩擦材を取付けることにより、シンクロナイザリ
ングのコーン部とギヤコーン部との間の摩擦力の
低下を抑制してスリーブとギヤの相対回転を小さ
くし、以つてシフトフイーリングを向上させるこ
とにある。
以下、本考案を第1図〜第6図に基づいて説明
するに、第1図は本考案に係る同期噛合装置を備
えた車両用マニユアルトランスミツシヨンのギヤ
トレインの一部が示されている。このギヤトレイ
ンは、前進4段、後進1段のギヤトレインであつ
て、入力軸10と出力軸20とが同期的かつ相対
回転可能に配設され、またこれら両軸10,20
に対して平行に中間軸30が配設されている。入
力軸10はその端部に一体的に形成されたインプ
ツトギヤ11を備えており、また出力軸20上の
端部にはドリブンギヤ21が回転自在に組付けら
れていて、この出力軸20上のインプツトギヤ1
1とドリブンギヤ21との間に同期噛合装置40
が配設されている。一方、中間軸30はこれと一
体的に形成されたカウンタギヤ31とドライブギ
ヤ32を備えており、カウンタギヤ31が入力軸
10のインプツトギヤ11に常時噛合しかつドラ
イブギヤ32が出力軸20のドリブンギヤ21に
常時噛合して、入力軸10の回転を出力軸20の
ドリブンギヤ21へ常時伝達している。これによ
り、入力軸10の回転はシフト操作によつて同期
噛合装置40を介して直接、または出力軸20上
のドリブンギヤ21から間接的に出力軸20へ伝
達される。なお、当該ギヤトレインにおいては、
入力軸10と出力軸20とが直接連結される場合
には前進4段走行状態(トツプ)にあり、また両
軸10,20がドリブンギヤ21を介して間接的
に連結される場合には前進3段走行状態(サー
ド)にある。
しかして、同期噛合装置40は、第1図および
第4図〜第6図に示すように、出力軸20上にス
プライン結合されたシンクロナイザハブ41と、
シンクロナイザハブ41の外周に軸方向へ摺動可
能にスプライン結合されたスリーブ42と、両軸
10,20の端部にスプライン結合された一対の
クラツチギヤ43,43と、各クラツチギヤ4
3,43とシンクロナイザハブ41との間に配置
された一対のシンクロナイザリング44,44を
主要構成部材としている。
スリーブ42は、図示しないシフト機構により
選択的に移動するもので、スリーブ42の内部に
はリング状スプリング45を介してシンクロナイ
ザキー46が弾撥的に組付けられており、シンク
ロナイザキー46の両端は各シンクロナイザリン
グ44のキー溝44aに臨んでいる。各シンクロ
ナイザリング44は、第2図〜第6図に示すよう
に、各クラツチギヤ43,43のギヤコーン部4
3aに対向するリングコーン部44bを備えてい
て、各シンクロナイザリング44の外周には、ス
リーブ42のスプライン42aと同様のスプライ
ン44cが形成されている。また、各シンクロナ
イザリング44のスプライン44c形成部には、
第2図および第3図に示すように、3個の切欠溝
44dが設けられている。各切欠溝44dは、そ
の外周側から内周側え拡開して貫通するとともに
外側から内方へ拡開する台形状に形成されてお
り、各切欠溝44dには摩擦片47が嵌込まれて
いる。各摩擦片47は、各切欠溝44dと類似の
形状を呈しており、その高さは各切欠溝44dの
径方向の深さより若干高く形成されていて、シン
クロナイザリング44の内周側から嵌込まれてい
る。これにより、各摩擦片47はその外周側から
押圧されると内周側へ押動されてギヤコーン部4
3aに圧接され、また外周側からの押圧力がない
状態にてシンクロナイザリング44が回転してい
る場合には遠心力により外周側へ押動されてギヤ
コーン部43aとは非接触状態となる。
このように構成した同期噛合装置40において
は、例えばサードからトツプへのシフト操作時に
は第4図〜第6図に示すように作動してスリーブ
42とクラツチギヤ43とを同期的に噛合させ、
出力軸20を入力軸10へ連結する。すなわち、
ギヤトレインがサードの状態においてはスリーブ
42は図示右方へ移動しているが、トツプへのシ
フト操作によりスリーブ42は第4図に示す中立
位置を経て第5図および第6図に示すように左方
へ移動する。スリーブ42が第4図に示す中立位
置から左方へ移動する場合には、シンクロナイザ
キーがスリーブ42と一体となつて左方へ移動し
てシンクロナイザリング44を左方へ押動し、シ
ンクロナイザリング44のリングコーン部44b
をクラツチギヤ43のギヤコーン部43aへ圧接
させる。これにより、リングコーン部44bとギ
ヤコーン部43a間に摩擦が生じて同期が開始さ
れ、第5図に示すように同期が進行する。すなわ
ち、スリーブ42のスプラインチヤンフア42b
がシンクロナイザリング44のスプラインチヤン
フア44eに噛合つてスプラインチヤンフア44
eのチヤンフア面を滑り、滑り終えた時点で同期
が完了する。ところで、従来のこの種の同期噛合
装置においては、スリーブ42のスプラインチヤ
ンフア42bがシンクロナイザリング44のスプ
ラインチヤンフア44eのチヤンフア面を滑り終
えると、シンクロナイザリング44のリングコー
ン部44bとクラツチギヤ43のギヤコーン部4
3a間の摩擦力が小さくなつてスリーブ42とク
ラツチギヤ43間に相対回転が生じる。しかしな
がら、本実施例における同期噛合装置40におい
ては、同期の進行中の状態を示す第5図および同
期完了から噛合開始点までの状態を示す第6図か
ら明らかなように、スリーブ42の左方への移動
時にスリーブ42は各摩擦片47をシンクロナイ
ザリング44の内周側へ押圧する。この結果、各
摩擦片47はクラツチギヤ43のギヤコーン部4
3aに圧接されて各摩擦片47とギヤコーン部4
3a間に新な摩擦が生じ、この摩擦力がスリーブ
42とクラツチギヤ43間の相対回転を阻止して
同期状態を維持すべく作用する。このため、スリ
ーブ42のスプラインチヤンフア42bとクラツ
チギヤ43のギヤチヤンフア43bとの噛合いが
円滑になつて、この間に生じる衝撃力が極めて小
さくなる。すなわち、第7図のシフト波形に示す
第1ピークaは破線で示すように極めて小さくな
り、シフト操作時のシフトフイーリングが向上す
る。なお、スリーブ42とクラツチギヤ43とが
噛合してトツプ状態にある場合、出力軸20のド
リブンギヤ21側にあるシンクロナイザリング4
4の各摩擦片47は遠心力によりシンクロナイザ
リング44の外周側へ押動されるため、各摩擦片
47が他に影響を及ぼすことは全くない。以上の
作動および作用効果は、スリーブ42を図示右方
へ移動してトツプからサードへシフト操作する場
合も全く同様である。
なお、上記実施例においては、シンクロナイザ
リング44に3箇の摩擦片47を嵌込んだ例につ
いて説明ししたが、摩擦片47は所望により適宜
に数にすることができ、また摩擦片47の形状に
ついてはシンクロナイザリング44の取付部との
関係の下その径方向へ移動可能な適宜の形状にす
ることができる。また、本実施例に係る同期噛合
装置40は、車両用マニユアルトランスミツシヨ
ン等における同期的に噛合が要求される各種の部
位に配設することができる。
以上説明したように、本考案においては同期噛
合装置の一構成部材であるシンクロナイザリング
に、その内外周へそれぞれ突出可能な1または複
数の摩擦材を径方向へ移動可能に取付けて、同期
噛合装置の他の構成部材であるスリーブのギヤ側
への移動時に前記摩擦材が前記スリーブにより前
記ギヤのコーン部に圧接されるように構成したこ
とにその特徴がある。従つて、本考案によれば、
シフト操作時に前記摩擦材により生ずる摩擦力に
よつて、シンクロナイザリングとギヤ間の摩擦力
の低下を抑制してスリーブとギヤ間の相対回転を
小さくすることができるため、噛合開始時に生じ
る衝撃力を小さくしえてシフト操作時のシフトフ
イーリングを向上させることができる。また、本
考案においては、前記摩擦材が非シフト操作時に
は遠心力の作用によつて前記ギヤのコーン部へ接
触しないように構成されているため、他に何等の
影響も及ぼすことはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による同期噛合装置を備えた車
両用マニユアルトランスミツシヨンのギヤトレイ
ンの部分断面図、第2図はシンクロナイザリング
の平面図、第3図は第2図の−線に沿う縦断
面図、第4図、第5図および第6図は同期噛合装
置の結合状態を示す部分断面図、第7図はシフト
操作力の経時的変化(シフト波形)を示すグラフ
である。 符号の説明、40……同期噛合装置、41……
シンクロナイザハブ、42……スリーブ、43…
…クラツチギヤ、43a……ギヤコーン部、44
……シンクロナイザリング、44b……リングコ
ーン部、47……摩擦材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 同軸的かつ互に相対回転可能に軸支されるシン
    クロナイザハブとギヤとの間にシンクロナイザリ
    ングを介在させるとともに、前記シンクロナイザ
    ハブの外周に軸方向へのみ移動可能にスリーブを
    組付け、このスリーブの前記ギヤ側への移動時に
    前記シンクロナイザリングのコーン部を前記ギヤ
    のコーン部に圧接させて、前記スリーブを前記ギ
    ヤへ同期的に噛合させるようにした同期噛合装置
    において、前記シンクロナイザリングにその内外
    周へそれぞれ突出可能な1または複数の摩擦材を
    径方向へ移動可能に取付けて、前記スリーブの前
    記ギヤ側への移動時に前記摩擦材が前記スリーブ
    により前記ギヤのコーン部に圧接されるように構
    成したことを特徴とする同期噛合装置。
JP8127181U 1981-06-02 1981-06-02 Expired JPS62442Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8127181U JPS62442Y2 (ja) 1981-06-02 1981-06-02

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8127181U JPS62442Y2 (ja) 1981-06-02 1981-06-02

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57193426U JPS57193426U (ja) 1982-12-08
JPS62442Y2 true JPS62442Y2 (ja) 1987-01-08

Family

ID=29876798

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8127181U Expired JPS62442Y2 (ja) 1981-06-02 1981-06-02

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JPS57193426U (ja) 1982-12-08

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