JPS623959A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

Info

Publication number
JPS623959A
JPS623959A JP14328085A JP14328085A JPS623959A JP S623959 A JPS623959 A JP S623959A JP 14328085 A JP14328085 A JP 14328085A JP 14328085 A JP14328085 A JP 14328085A JP S623959 A JPS623959 A JP S623959A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
film
recording
thermal head
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14328085A
Other languages
English (en)
Inventor
Goro Oda
小田 五郎
Kazuhisa Kimura
和久 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Intelligent Technology Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Automation Equipment Engineering Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Automation Equipment Engineering Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP14328085A priority Critical patent/JPS623959A/ja
Publication of JPS623959A publication Critical patent/JPS623959A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2/14161Structure having belt or drum with holes filled with ink

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、たとえばプリンタ、ファクシミリ等に適用可
能な新規なインクジェット方式の記録装置に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
従来より、静電方式、感熱紙加熱方式、サーマル転写方
式、電子写真方式、インクジェット方式等様々のノンイ
ンパクトの記録方式が提案されてきた。
このような中で、インクジェット方式は、低騒音化、低
パワー化、小型化、多色カラー化が容易で、しかも、構
成要素が安価であるという様々の利点を持つ非常に優れ
た配録方式であるところから、種々開発が進められてい
る。
インクジェット方式としては、圧力素子方式、静圧加速
方式、バブルジェット方式等がある。しかし、従来のイ
ンクジェット方式は、いずれもノズルの先端からインク
を飛翔させるものであり、ノズルの、目詰まりという問
題が完全に解決されないため、なかなか普及しないのが
現状である。また、多数のノズルを密集できず、多数ド
ツトの同時記録が困tIIなため、記録速度が遅いとい
う欠点も有していた。
〔発明の目的〕
本発明は、上記事情に基づきなされたもので、その目的
とするところは、固定したノズルを用いない全く新しい
インクジェット方式であり、目詰まりがなく、高速記録
が可能で、しかも、インクの供給状態が良好かつ安定し
た状態に行なえ、良好な記録動作が行なえる記録装置を
提供しようとするものである。
〔発明の概要〕
本発明は上記目的を達成すべく、多数の小孔を有した記
録媒体に記録用インクを充填し、インクの充填された小
孔が加熱素子表面に達した際に加熱素子を選択的に加熱
させることによって、発生する気泡の圧力により前記小
孔中のインクを被記録材に向けて噴出させることにより
被記録材に記録を行なう構成とするとともに、前記記録
媒体として被記録材に向かった表面が用水性を有するど
ともに加熱素子に向かった表面が親水性を有するものを
使用することにより、被記録面側へのインクの浸出を防
止するとともに加熱素子に向かった面に記録用インクが
一様にイ」着するようにしだも゛ のである。
〔発明の実施例〕
以下、本発明を図示の一実施例を参照して説明する。
第1図は記録原理を示す説明図であり、図中1はサーマ
ルヘッド、2ば10〜200μ瓦径の小孔(オリフス)
2a・・・を多数形成した金属、有機物質等からなる記
録媒体としてのフィルム、3はサーマルヘッド1のヘッ
ド部に配置された加熱素子、4は記録用インク(以後、
単にインクという)、5はインクの充填された小孔、6
は噴出されたインク滴、7はインク滴の噴出された小孔
を示す。
フィルム2を、矢印方向に移送するとインク4を溜めた
インク溜め部を通過したフィルム2の小孔2a・・・に
インク4が充填される。ついで、インク4の充填された
小孔5・・・が加熱素子3・・・が配設されたサーマル
ヘッド1まで到達した時、加熱素子3・・・に選択的に
電圧印加して急速加熱させる。
そして、この加熱素子3の加熱に伴って発生する気泡(
バブル)の圧力によりイ゛ンク滴6・・・を噴出させて
記録を行なうものである。
第2図(a’)は本発明の記録装置を示す概略的縦断側
面図であり、図中8は被記録材としての記録用紙であり
、この記録用紙8は装置本体筺体134に装着された給
紙カセット49内に多数枚一括して収容され、これらの
取出側下面は押上ばね33・・・により上方向に押し上
げられ、最上端の記録用紙8が第1フイードローラ9に
常時接触し得る状態となっている。上記給紙カセット4
9は、装置本体筺体134に装着した時、その先端部に
取付けられたゴム磁石47が装置本体筺体134“側に
鰻けられたプレート48に磁気的に吸着して、装置本体
筺体134に固定している。
上記第1フイードローラ9が取付けられた軸139は、
第3図に示すように給紙ソレノイド51によって0N−
OFFする゛給紙スプリングクラッチ63、および歯車
56.55を介して用紙搬送用モータ54と連動する構
成となっている。そして、給紙ソレノイド51が当該装
置に接続された画像・データ等の処理装置133(第1
5図参照)の記録命令に応答して励磁されることにより
給紙スプリングクラッチ63がONL、これにより用紙
搬送モータ54の動きが歯車55.56、および給紙ス
プリングクラッチ63を介して軸139に伝□達され第
1フイードローラ9に接する最上端の記録用紙8が給送
されるようになっている。
また、第1フイードローラ9を介して給紙カセット49
から取出された記録用紙8は、第1給紙ガイド44に沿
って上昇し、さらに、この移送方向に配置された互いに
転接する送りローラ対10.10を介して第1、第2の
給紙ガイド44.45間に送り込まれ、被記録材搬送機
構43の吸着搬送ベルト15とこれに転接する停止中の
レジス□トローラ11との接触部に先端が突当るまで送
られ、この状態で待機する。
なお、この装置は、給紙カセット49からの給紙以外に
手差し給紙台17からの給紙が可能となつており、手差
し給紙台17上に一括してセットされた厚紙等の記録用
紙8が、第2フイードローラ19と分離ローラ18の働
きによって順次最下端部のものから一枚づつ取り出され
、前記給紙カセット49からの給紙の場合と同様に吸着
搬送ベルト15とこれに転接する停止中のレジストロー
ラ11との接触部に先端が突当るまで送られ、この状態
で待機する。
上記レジストローラ11は、図示しないクラッチ部を介
して前記用紙搬送用モータ54(第3図参照)と連動す
るようになっており、クラッチ部のON動作により回転
するようになっている。レジストローラ11の回転開始
・停止のタイミングは、記録用紙8の先端が第1LED
21の光を遮って第1ホトセンサ22の導通がOFFに
なってから一定時間を経過し、記録用紙8の先端がレジ
ストローラ11の前記転接部に突当って適当な弛みを生
じるように定められている。
こうすることにより、記録用紙8の先端傾き(スキュー
〉を修正するとともに前記レジストローラ11の転接部
に記録用紙8の先端を確実に押し込み、レジストローラ
11と吸着搬送ベルト15による記録用紙8の噛込みを
確実にしている。
なお、レジストローラ11には、この周面に付着した紙
カスを除去する紙カス除去ブラシ50が摺接され、記録
用紙8の記録面の汚れを防止するようになっている。
前記被記録材搬送機構43は、筐体部140内に前記第
1、第2のローラ12.14、これらローラ12.14
に掛渡された吸着搬送ベルト15、および空気吸引ダク
ト30を組込んでユニット化した第1浮動部としての吸
着搬送機構部43aと、この第1浮動部としての吸着搬
送機構部43aに組込まれた第2浮動部としてのベルト
案内板27を有し、このベルト案内板27を変位させる
ことにより吸着搬送ベル1〜15を記録部ガイド31側
に押付けたり退避させたりするベルト押付/退避手段4
3bとで構成されている。
ベルト押付/退避手段43bは、次のような構成となっ
ている。すなわち、第2浮動部としてのベルト案内板2
7は、空気吸引ダクト30内に一端を回動自在に支持さ
れ、かつ他端がベルト案内板押付ばね26により常時下
方に付勢された状態に収容されており、吸着搬送ベルト
15を記録部ガイド31に押付けるようになっている。
また、前記押付板27の裏面には電磁コイル28に対向
する状態に吸着部材141が取付けられた状態となって
おり、上記電磁コイル28が励磁されると、押付板27
が押付ばね26の付勢力に抗して変位するようになって
いる。
また、第1浮動部としての吸着搬送機構部43aは、第
10−ラ12に掛けられたローラ押当てばね25によっ
て、また、第2浮動部としてのベルト案内板27は押付
ばね26によって弾性的に支持され、厚い記録用紙8が
供給された場合、その分だけ変位可能となっている。
また、第2浮動部としてのベルト案内板27の衝撃は、
高粘性流体緩衝器29によって緩衝されるようになって
いる。
このように吸着搬送機構部43aとベルト押付/退避手
段43bとから構成され、加熱素子3・・・に対して浮
動的に設けられた被記録材搬送機構43は、第10−ラ
12の軸を中心として回動自在な構成となっており、記
録用紙搬送路を開放すべく第2図の矢印六方向に回動変
位できるようになっている。
しかして、レジストローラ11の回転開始により記録用
紙8の先端がレジストローラ11と吸着搬送機構部4.
3 aの吸着搬送ベルト15との間に噛込まれ、記録用
紙8はローラ押当てバネ25の付勢力によって適当な圧
力で挟持される。そして、レジストロー511及び第1
0−ラ12の挟持搬送力および吸着搬送ベルト15によ
る吸着搬送力により搬送されることになる。
この時、記録用紙8は、第2図(b)に示すようにベル
ト押付/退避手段43bの作用によって厚さO,’2m
の可撓性フィルムからなる記録部ガイド31に押付けら
れ、記録部ガイド31に摺擦しながら搬送される。
前記記録部ガイド31は、サーマルヘッド1を基準とし
て固定されており、記録部ガイド31の前記摺擦面が加
熱素子3・・・と一定間隔に保持されるようになってい
る。そして、記録用紙8の記録面(下面)が、サーマル
ヘッド1のヘッド部に配置された加熱素子3・・・に密
着しながら移動するフィルム2の表面と微少間隙、たと
えば0.2mを常に維持しながら移動できる構成となっ
ている。
なお、前記記録部ガイド31の先端エツジは、加熱素子
3・・・から約0.7#に設定されており、記録用紙8
の記録面とフィルム2の間隙は確実に保持されるように
なった。
しかし、実験では前記先端エツジが加熱素子3・・・か
ら3 mmまでは加熱素子3・・・の近傍が平面である
ため、一定の間隙が得られることがわかった。
さらに、本実施例では、フィルム2を厚さ15μmのニ
ッケルフィルムをフォトエツチングして径25〜30μ
mの小孔2a・・・を多数形成し、前記記録用紙8に向
かう面を薄いテフロンコーテングにより阻水性処理を施
した。このことにより、前記フィルム2の記録用紙8に
向かう面にはインク浸出がなくなるとともに、たとえ何
かの機会に前記表面にインク4が付着しても後述する余
剰インク掻き取り部材42.89を親水性の弾性部材と
することにより完全に清掃できる。こうして、前記記録
部ガイド31のエツジ部からインク4が流れ出るのを防
止できる。
また、前記フィルム2のサーマルヘッド1に向かった裏
面はニッケル素材そのものであるから親水性特性を有し
ているのでインク4が一様に付着するとともにサーマル
ヘッド1との接触面を通して毛細管現象により加熱素子
3・・・に速やかにインク4を供給できる。また、後述
するように少なくとも前記フィルム2と前記余剰インク
掻き取り部材42.89と、容器部77からなるフィル
ムカートリッジ40を構成できるため、当該装置から着
脱する際にもフィルム面がきれいに清掃されているので
手等を汚さないようにできた。
実際、実施例の性能試験によれば、フィルム2の表面と
前記記録面との間隙は、解像力8本/ mmを維持する
ために0.1〜0.3#の間になげればならないことが
確認された。
したがって、記録部ガイド31は厚さ0.1〜0.3m
mの可撓性薄板であっても良いことは勿論である。
しかしながら、記録用紙8の記録面とフィルム2との間
隙は微少のためフィルム2上のインク4が記録面に接触
する危険があるが、本実施例の性能試験によれば記録部
ガイド31の表面が阻水性特性を有し、また、加熱素子
3・・・に向かうエツジ部がナイフェツジ形状いして有
るためインク4がフィルム2の移動方向に沿って前記記
録部ガイド31の下面をフィルム2により引き込まれ記
録面側に膨張、浸出することを防止することが確認され
た。
しかし、前記間隙を0.1mm以下にしたのではインク
4が記録用紙8に浸み込んだ時、この部分が膨張して記
録面とフィルム2の表面が接触し、記録面がインク4で
汚れてしまう危険が生じてくることも確認した。したが
って、本実施例ではサーマルヘッド1の記録部ガイド固
定基準突起135(第6図参照)に記録部ガイド31の
アーム部を押し当て、前記間隙を0.2±0.05mm
になるように厳しく管理している。
このように記録部ガイド31の加熱素子3・・・に向か
うエツジ部が前記加熱素子3・・・から3 mm以下の
近傍に設定したので被記録材搬送機構により軽くフィル
ム2に押付けられたとき極めて加熱素子3・・・の近傍
に押付けられので、前記記録用紙8の記録面とフィルム
2との間隙を一定に保ことが出来る。
また、記録部ガイド31は厚さ0.1〜0.3咽の可撓
性薄板であるため加熱素子3・・・に対して浮動的に支
持されている被記録材搬送機構43によりフィルム2に
押付けられた時、柔軟に撓むので無理無く適当な圧力で
記録用紙8を挟持案内することが出来る。
また、記録部ガイド31の加熱素子3・・・に向かうエ
ツジ部がナイフェツジ形状であるのでフィルム表面と滑
らかに接触しているので、フィルム2の移動にともなっ
て、フィルム2上のインク4が前記記録部ガイド31の
下面に引き込まれ記録用紙8の記録面側に膨張、浸出す
ることを防止できる。
また、記録部ガイド31の表面は田水性特性を有してい
るので、ナイフェツジ形状とすることによりフィルム2
上のインク4が前記記録部ガイド31の下面に引き込ま
れ易くすることができる。
記録用紙8を記録部ガイド31を介して加熱素子3・・
・に密着したフィルム2に軽く押し当てているので、前
記記録部ガイドおよびフィルム2の厚さにより前記記録
用紙8の記録面と前記加熱素子3・・・との間の間隙は
決定されるので得たい前記間隙を正確に保ことが出来る
記録用紙8の先端が更に前進すると、吸着搬送機構43
aの第20−ラ14と排紙ローラ13とで挟持搬送され
る。このとき、前記記録用紙8の記録面は、排紙ローラ
13の針状ローラ部104により点状に支持されており
、両端には基準ローラ部105.106が吸着搬送ベル
ト15と転接しているので過度の圧力を加えられること
もなく搬送されるので、未乾燥の記録画像が乱されるこ
とが無い。(第7図参照) さらに、記録用紙8が前進して、その後端がレジストロ
ーラ11と第10−ラ12の転接部を通過する。この時
、記録用紙8の後端部分には被記録材搬送機構43の全
荷重を受けながら、記録部ガイド31のところを摺擦さ
れつつ搬送されることになる。つまり、記録用紙8の基
本的な搬送力は、吸着ベルト15の吸着搬送力のみとな
り、大きな摩擦力を受けながらも搬送になるため、搬送
に不確実さを伴うことになる。
しかし、本実施例では前記記録部ガイド31に記録用紙
8を押付ける力は、ベルト押付/退避手段43bを通じ
て伝達され、第2浮動部としてのベルト案内板27はベ
ルト案内板27への記録部ガイド31からの反力により
、ベルト案内板押付ばね26に抗しながら高粘性流体緩
衝器29を通して、第1浮動部としての吸着搬送機構部
43aの筐体部分に相対的に上方に押し上げられる。
こうして、記録用紙8の後端が通過した後、一時的に離
れたレジストローラ11と吸着搬送ベルト15は再び転
接するようになり、したがって、記録用紙8にかかる圧
力は減じられ前記ベルト案内板27の全荷重とベルト案
内板押付ばね26の付勢力だけとなって、スムースな記
録用紙8の搬送が実現されることになる。
さらに、記録用紙8は前進し、記録用紙8の後端が記録
部ガイド38のサーマルヘッド1側のエツジ部を通過す
ると前記ベルト案内板27はどこからも反力を受けず、
ベルト案内板27の全荷重とベルト案内板押付ばね26
の力で下方に押し下げられることになる。
このため、記録用紙8の後端が記録部ガイド31の前記
エツジ部を通過した途端に、フィルム2の表面と記録用
紙8の記録面が接触し、記録用紙8の後端をインク4で
汚してしまうという問題を有している。
しかし、本実施例では下記に述べる処置により、この問
題を解決している。まず、第2浮動部としてのベルト案
内板27は前記したように高粘性流17一 体緩衝器29を通してすでに上方に押し上げられている
から、記録用紙8の後端が記録部ガイド31の前記エツ
ジ部を通過しても下方への移動は前記高粘性流体緩衝器
29の緩衝効果でゆっくりと下降することになる。した
がって、記録用紙8の記録面がフィルム20表面に近づ
く間に記録用紙8の後端は加熱素子3を通過するように
できる。
また、さらに本実施例では記録用紙8の先端や後端に折
れや曲りがあって、フィルム2の表面を記録用紙8が接
触するのを防止するため、記録用紙8の先端または後端
が加熱素子3・・・を挟んで両端にそれぞれ±6 mm
の間はフィルム2の表面から離れて移動するよう電磁コ
イル28を励磁し、第2浮動部としてのベルト案内板2
7全体を上方に吸引するようにしている。
こうして、記録用紙8はフィルム2と接触して汚れるこ
ともなく、また、極めて、微少な間隙を維持してローラ
13の配置部を通過して、きれいな記録がなされたまま
の状態で排紙トレイ16上に排紙されることになる。
また、排紙時にあっては、記録用紙8の後端が第21E
D23の先を遮り、第2ホトセンサ24の立上がり信号
を検知して、記録用紙8が確実に排紙されたことを検知
するようにしている。
つぎに、第2図および第3図を参照してインク容器64
から記録媒体カートリッジとしてのフィルムカートリッ
ジ40へのインクの供給、およびフィルムカートリッジ
40のインク供給部からフィルム2へのインクの供給に
ついて述べる。
前記フィルムカートリッジ40とインク容器64は分離
可能となっている。インク4はインク容器64内に収納
され、このインク容器64はフィルムカートリッジ40
のインク容器取付は部65にねじ込まれ固定される。こ
の際、インク容器64の透明なインク供給チューブ71
がインク容器取付部シール73に密着したフィルムカー
トリッジ40のバルブ68をカートリッジバルブ用ばね
69の付勢力に抗して押し上げる。
一方、フィルムカートリッジ40のバルブ68は、イン
ク容器開閉棒70を上方に押上げ、したがって、インク
容器64のバルブ67をバルブ用ばね66に抗して押し
上げ、インク容器64内のインク4を流出させる。イン
ク容器64から流出したインク4は前記透明なインク供
給チューブ71の斜めにカットされた先端部が埋まるま
で流出し、フィルムカー1ヘリツジ40のバルブ68の
周囲に開けられた小孔およびインク供給の導通路94を
介してフィルムカートリッジ40の容器部77の底部に
形成された細かいインク供給路72.93(第6図参照
)に流れ込む。
前記インク4は、さらにフェルトで構成されたインク供
給部材37.39に浸み込み、これを通してフィルム2
にインク4が塗布され、したがってフィルム2の小孔2
a・・・にインク4が充填され、フィルム2の移動と加
熱素子3・・・の急速加熱によるインク4に気泡(バブ
ル)により記録インク滴6として使用される。
こうして、インク4が消費されてインク4の水準が前記
透明なインク供・給チューブ71の先端の斜めカット部
より下降すると、フィルムカートリッジ40のインク供
給部に設けられた空気吸込通路74より空気が吸入され
、この空気が透明なインク供給チューブ71の前記斜め
カット部を通して、インク容器64内に流れ込み、新た
なインク4を流出させる。
ところで、前記空気吸込通路74は、インク供給部内の
上部にあり、かつインク供給部内の空気容積は第2図お
よび第3図から判かるように可能な限り小さくしてあり
、後述するように弾性ゴムで構成された第1余剰インク
掻取り部材41.90と、第2余剰インク掻取り部材4
2.89によりインク供給部への空気の出入れは前記フ
ィルム2の小孔2a・・・が、前記第1、第2余剰イン
ク掻取り部材41.90,42.89を通過する時のみ
可能となっているので、前記したインク容器64からイ
ンク供給部へのインク4の補充はフィルム2の移動時の
み可能となり、フィルムカートリッジ40の交換時や当
該の移動時などの非動作時には行われないようになって
いる。
したがって、フィルムカートリッジ40にインり4が過
度に供給されて、フィルムカートリッジ40から漏洩し
飛散するという問題を未然に防止できるようになってい
る。
さらに、フィルム2へのインク4の供給は、第2図およ
び第3図に示すようにフェルトで構成されたインク供給
部材37.79を通して行われているので、インク供給
部内で液体としての自由表面を形成しないようにするこ
とができ、インク4は繊維の間に表面張力の力で捕捉さ
れているので、フィルムカートリッジ40外へのインク
4の漏洩を防止することが容易となる。
つぎに、インク容器64をフィルムカートリッジ40の
インク容器取付は部65から取り外す場合の動作に付い
て述べる。
前記したインク4の補充によりインク容器64内のイン
ク4が消費されて無くなってくるとインク4の水準はさ
らに下降し、透明なインク供給チューブ71にさしかか
る。この時、インク検知用LDE75の光が通過し始め
インク検知用ホトセンサ76をON状態にし始める。こ
の信号の立ち=22− 上がりをとらえ、インク容器64内のインク無しの状態
を検知するようになっている。
当該装置は前記インク無しの検知信号にもとずき当該装
置の表示部分か、または当該装置と接続される画像・デ
ータ等の処理装置133の表示部分に、後述するように
、もしサーマルヘッド1にインク4が有るならばインク
容器64のインク無し、つまりインク容器64の交換を
支持する表示を行なうようになっている。
こうしてインク容器64の交換が行われるが、本実施例
の場合、取外しの手順およびインク容器64のバルブ6
7、フィルムカートリッジ40のバルブ68の動作は取
付けの場合と全く逆となる。
すなわち、フィルムカートリッジ40のバルブ68が上
昇し、カートリッジバルブ用ばね69の力でインク容器
取付は部シール73の下面に密着し、フィルムカートリ
ッジ40内のインク4がインク容器取付は部65から外
部に漏洩し飛散するのを防止できるようになっている。
ところで、インク容器64は本実施例では容量100c
cで前記したインク供給デユープ71を除けばインク4
の耐候性を考慮して不透明な容器となっており、通常の
記録密度ではシー1〜状記録用紙A4版で20 Q 0
〜5000枚記録でき、一方、フィルムカートリッジ4
0はフィルム2の小7L 2 a・・・の紙粉やカビ、
インクの乾きによる目詰まり等の問題により約10万枚
/A4、期間約3ケ年で交換が必要となる。このため、
フィルムカートリッジ40とインク容器64は分離可能
になっており、かつ、その為にそれぞれの容器ごとにイ
ンク4の漏洩や蒸発も容易に防止できるような構成とな
っている。
そこで、フィルムカートリッジ40の当該配録装置への
取付けについて述べる。
当該装置では、サーマルヘッド1は本体筺体134に固
定されており、フィルムカートリッジ40は第4図(b
)および第5図に示すカートリッジ40のフィルム露出
部86に位置した容器に窓を有しており、この窓部分で
前記サーマルヘッド1を囲むように本体筺体134にセ
ラ1〜できるようになっている。
つまり、第3図においてフィルムカートリッジ第1支持
部60を本体筺体134の大部分に挿入し、他端に設け
たフィルムカートリッジ第2支持分61を下方に向かっ
て押し下げるとカートリッジ固定ばね62が右方に移動
し、フィルムカートリッジ第2支持部61の凹部に固定
ばね62の頭部が落込み、フィルムカートリッジ40が
固定されるようになっている。
前記したようにフィルムカートリッジ40の容器部分が
窓形状になっているので、フィルムカートリッジ40に
十分な強度を持たせられる、構造になっている。
また、前述したような取付けになっているのでフィルム
カートリッジ40の着脱が容易であり、インク容器64
が付いたままでも着脱が容易、に行なえる。つまり、イ
ンク4の色換えも簡単に行なえるようになっている。ま
た、フィルムカートリッジ40の着脱時には、第2図矢
印Aに示すように被記録部材43が回動し、さらに、矢
印Bに示すように記録部ガイド31が回動し、フィルム
カートリッジ40の上部が大きく開放され、記録部に於
ける紙詰まり(ジャム)やフィルム2の紙カス除去、フ
ィルムカートリッジ40の交換等が容易に行なえる。
なお、フィルムカートリッジ4Qを外した場合、フィル
ムカートリッジ40内に残存したインク4が漏洩したり
、または蒸発するのを防止するため、フィルムカー1−
リッジ40には第5図に示すごとくカートリッジ用蓋8
5が付いており、矢印りで示すごとく、回動して、フィ
ルム露出部86を覆い、かつ、前記蓋85の突起部がフ
ィルムカートリッジ40の第1余剰インク掻取り部材4
1.9Q1および第2余剰インク掻取り部材42.89
と密着してフィルムカートリッジ40を密閉するように
なっている。
また、第2図に示すインク吸収部材、34.35は、前
述したようにフィルムカートリッジ40の着脱の際にサ
ーマルヘッド1の上部に溜った余剰インク4がサーマル
ヘッド1の壁面を通して流れ26一 落ち当該装置内に飛散するという問題があるが、本実施
例では前記サーマルヘッド1の下部分にサーマルヘッド
1に接触したインク吸収部材34.35が付いており、
流れ落ち飛散しようとするインク4を吸収して、前記の
問題を未然に防止している。
さて′、次にフィルム2の駆動時の動作に付いて述べる
第4図(a)は、記録媒体移動機構としてのフィルム移
動機構の駆動部側面図、第4図(b)は同部分の平面図
を示したものである。フィルム2は、記録媒体駆動モー
タとしてのフィルム駆動モータ52の記録媒体駆動モー
タ歯車としてのフィルム駆動モータ歯車58側から見□
て時計まわり回転と、反時計回り回転とに応じて、第4
図(a)において、上方および下方にそれぞれ移動する
フィルム駆動モータ歯車58が時計方向に回るとフィル
ム駆動歯車78は第4図(a)側から見て時計方向に回
転する。
記録媒体移動用駆動軸としてのフィルム移動用駆動軸8
7に嵌着した左巻スプリング84の一端が歯車78の凹
部に係合されているので、歯車78の時t1方向回転は
左巻スプリング84をフィルム移動用駆動軸87にさら
に付くように巻付ける方向に作用し、歯車78の動力を
フィルム移動用駆動軸87に伝達する。
このとき、記録媒体駆動歯車としてのフィルム駆動歯車
59は、やはり時計方向に回転するが記録媒体移動用駆
動軸どしてのフィルム移動用駆動軸88に嵌着した右巻
スプリング83を相対的に前記駆動軸88から緩ませる
方向に作用する。しかし、実施例の場合、前記駆動軸8
8と前記右巻スプリング83の同一方向に回転している
ので実質的な前記駆動軸88と前記右巻スプリング83
とのスリップは生じる。
ところで、フィルムカートリッジ40のs n’sに際
しては、前記フィルム駆動歯車59.78は前記モータ
歯車58と別々に噛合いフィルム2が緩/Vだままにな
ったり強すぎる張力が動いたままになる危険性を有して
いる。しかしながら、後者に付いては本実施例のような
構成では、前記駆動軸88と前記右巻スプリング83が
スリップしこのような強過ぎる張力を緩和することがで
きる。
さらに、第6図の実施例の移動機構の斜視図に示したよ
うに前記フィルムカートリッジ40は、フィルム移動用
駆動軸87.88と反対の側に記録媒体テンション機構
としてのフィルムテンション機構142を設けているの
で、フィルム2の緩みも無く、フ・イルム2が適切な圧
力でサーマルヘッド1の先端加熱素子3・・・の部分を
摺擦しながらできるようになっている。フィルム移動用
駆動軸87の一端には、ビン101によりラダーホイー
ル100が固定され、前記駆動軸88の一端にはトーシ
ョンばね固定部96に一端が係合した左巻の゛トーショ
ンばね95が嵌着され、トーションばね95の他端がラ
ダーホイール97の凹部98に係合し、ラダーホイール
97はラダーチェーン99を介して前記ラダーホイール
100と連結上でいる。
ところで、ラダーホイール97,100にラダ一チェー
ン99を掛ける時、1〜−ジョンばね95を介して記録
媒体巻付は軸としてのフィルム巻付は軸36は反時計方
向へ、配録媒体巻付は軸としてのフィルム巻付は軸38
は時計方向回りに付勢するようトーションばね95を予
め適切にねじって取付けるようになっている。したがっ
て、フィルム2にはトーションばね95のねじれ力、つ
まりトルクに応じて適切なテンションが掛けられるよう
になっている。
こうして、フィルムカートリッジ40を当該装置に取付
けるとき、フィルム2が緩んでしまうという問題を無く
し、常にフィルム2が適切な圧力でサーマルヘッド1の
先端部に密着しながら摺動するようになっている。゛ つぎに゛、第4図(a)を参照して駆動歯車58が歯車
58の′取付は側からみて反時計方向に回る場合につい
て説明する。
この時は、駆動歯車59が反時計方向に回転し、右巻ス
プリング83がフィルム用駆動軸88にからみ付(よう
に作用する。こうして、こ□の場合にはフィルム2は下
方向に、こうして、フィルム駆動モータ52の時計方向
、反時計方向の回転にしたがい、フィルム2を往復移動
することができ、右巻スプリング83、左巻スプリング
84とフィルムテンション機1142の作用でフィルム
カートリッジ40の着脱に際してフィルム2の緩みを防
止し、また、過度のテンションが発生してフィルム2や
サーマルヘッド1を損傷することが無いようになってい
る。
ともかく、前記したフィルム駆動モータ52の動作によ
り、フィルム2を往復動作させサーマルヘッド1の加熱
素子3・・・の部分にフィルム2の多数孔部分92にイ
ンク4を充填して送り記録を行なうことができるように
なっている。
さらに、フィルム2はサーマルヘッド1の両端に位置し
た第6図および第9図の図中102.103で示す前記
フィルム2のサイドガイドからなるガイド手段にガイド
され、フィルム2の横ずれが防止できるようになってい
る。
ところで、前記したフィルム2の多数孔部分92の始ま
りや終わりがどの位置にあるかを知り、記録の開始に際
して、フィルム2の移動方向の前記多数孔部分92の始
まりの位置が加熱素子3の所に来た時、記録を開始でき
るようにする必要がある。本実施例では第4図<a)、
(b)に示すごとく、フィルム駆動モータ52の駆動軸
に記録媒***置割出し盤としてのフィルム位置割出し盤
80を取付け、この割出し盤80にフィルム2の多数孔
部分92の開始位置を示す記録媒体第1位置検出用スリ
ットとしてのフィルム第1愉IN検出用スリット81と
配録媒体第2位置検出用スリットとしてのフィルム第2
位置検出用スリツ1−82を設けて、フィルム位置検出
器7つによりフィルム2の位置を検知するようになって
いる。
フィルム駆動モータ52の回転するときフィルム位置検
出器7つは、前記スリット81の短スリッ1へおよび長
スリットによる短光パルスおよび長兄パルスを感知し、
これに応答して電気制御回路32に内蔵の一定周期のク
ロックパルスと比較し、前記スリット81の長スリット
の時計回り方向後端において、前記スリット81がフィ
ルム第1位置検出用スリットである時判読し、またスリ
ット82の単一光パルスをフィルム位置検出器79で検
知し、これがフィルム第2位置検知用スリットであると
判読する。こうして、フィルム駆動モータ52がフィル
ム第1位置検出用スリット81を検知して停止している
このとき、フィルム2の非孔部分91(第12図参照)
フィルムカートリッジ40のフィルム露出部86を覆い
、多数孔部分92はフィルムカートリッジ40の第1、
第2の余剰インク掻取り部材8つ、90の下側のインク
供給部内に収納されている。このため、フィルムカート
リッジ40はフィルム2の非孔部分91が挟持するよう
になっているため外気から密閉された状態となっている
したがって、フィルムカートリッジ40内のインク4が
蒸発してインク4の粘度が大きくなり、フィルム2の小
孔2a・・・から飛出す速度を落したり、粘度が高く噴
出しないため、記録に悪影響を及ぼすという問題を未然
に防止できるようになつている。
さて、記録に際しては、実際の装置が接続される画像・
文字データなどの処理装置133(第15図参照)から
の記録命令を受信し、第1フイードローラ9を駆動して
記録用紙8を記録部分に送る前にフィルム2を一定時間
、つまり、予め設定されたパルス数だけフィルム駆動モ
ータ52を第4図(a)の矢印のごとく反時計方向に回
転することにより移動して、多数孔部分92の進行方向
端を加熱素子3の部分に位置させ、記録用紙8の到来を
待って記録用紙8の先端に同期してフィルム、2を移動
させる。このとき、フィルム2の移動速度は記録用紙8
の移動速度40#/秒の1/2の速度20mm/秒であ
る。
実際、記録用紙8の速度を10〜100mm/秒の間で
可変させた時でも記録用紙8の記録密度、すな、わち、
被覆率75%ではフィルム2と記録用紙8の相対的移動
方向が同方向、逆方向に係わらず、フィルム2の移動速
度はV/4以上であれは、はぼDl、0 (黒へ夕、被
覆率75%)以上になることが判った。
この実験の模様を第13図に示す。したがって、フィル
ム2の移動幅は記録用紙8の記録長さく記録方向)より
も短くでき、したがって、フィルム2の多数孔部分92
の面積を小さくできて、フィルム2の製作を容易にする
ことができた。すなわち、多数孔部分92の面積が大き
いと小孔2aの径(25〜30μm)を全面積に亙り均
一にすることが難しく、したがって、小孔2aの径が例
えば周辺近くで小さくなるという問題を生じて、記録濃
度にムラが生じてくる。本実施例では面積を小さくでき
るので、このような問題を未然に防止できるものである
さて、このようにしてフィルム2が移動して多数孔部分
92の第1、第2の余剰インク掻取り部材89.90側
の後端が加熱素子3の部分に到達する。このとき、フィ
ルム位置検出器79はフィルム第2位置検出用スリット
82を検知する。勿論、このようなフィルム2の各部の
位置とフィルム位置割出し盤80の第1、第2位置検出
用スリット81.82の相互の相対位置が前記した関係
になるためには、フィルムカートリッジ40の初期設定
時フィルム2が第1、第2の余剰インク掻取り部材89
.90側に巻取られていることが必要であり、フィルム
駆動モータ52は、フィルム位置検出器79がフィルム
第1位置検出用スリッ1へ81の長スリット、類スリッ
ト対の内、短スリットの位置を検知して停止しているこ
とが必要である。
本実施例では、このようなことを前提どしている。
さて、連続的に記録用紙8が送られ偶数番目の記録用紙
8が記録されるときには、前記多数孔部分92の第1、
第2の余剰インク掻取り部材89.90側の終端がフィ
ルム巻取り軸38に達するまで巻込まれ、インク4が供
給された後、前述したフィルム2の移動方向と逆方向に
フィルム2を移動して加熱素子3・・・に前記終端が到
達するのを一定時間待って、前記記録用紙8の先端に同
期して記録するようになっている。
また、連続的な記録において、奇数番目の記録用紙8の
記録に際しては第1、第2の余剰インク掻取り部材41
.42側の多数孔部分92の端□がフィルム巻取り軸3
6に巻き込まれ、インク4が供給されたのち加熱素子3
・・・まで戻って記録用紙8の先端に同期してフィルム
2を移動するようになっている。
このようなフィルム2の往復移動により記録を続行して
いるためエンドレスのフィルムでなくとも連続的な記録
が可能となる。
さて、次に、第1、第2の余剰インク掻取り部材41.
90および42.89の配置は第′6図に示すごとくフ
ィルム2との接触位置が互いに食葎っで配置され、第2
の余剰インク掻取り部材42.89を第1の余剰インク
掻取り部材41.90の上方に位置ずけている。このよ
うな、配置を取った必然性を第1、第2の余剰インク掻
取り部材41.42で説明する。
まず、フィルム2はフィルム巻付は軸36.38がサー
マルヘッド1の頂点に達して下方向に来るように配置せ
ねば、記録部分をコンパクトに納め、記録用紙8を加熱
素子3に厳しいギャップを保って接近させて搬送するこ
とは不可能である。
このため、フイールム2に対してサーマルヘッド1側に
位置した第1の余剰インク掻取り部材41.90に対し
て下方に位置するようにすれば、第2の余剰インク掻取
り部材42.89間の距離を小さくでき、フィルム2の
フィルムカー1〜リッジ40のフィルム露出部86の面
積を小さくできる。
したがって、フィルムカートリッジ40をコンパクトに
形成できる。フィルム2の移動時の余剰インク掻取り効
果の点から見ると次のようになる。
まず、第6図でフィルム2が矢印G方向に移動する場合
について)氷べる。インク供給部材39でインク4を補
給されたフィルム2は上方向に移動し、第1の余剰イン
ク掻取り部材41でフィルム2より゛余剰インクが掻取
られる。しかし、記録時には多数孔部分92が前記余剰
インク掻取り゛部材41を通過するので、余分なインク
4はこの多数孔部分92を通してサーマルヘッド1と反
対の側に一定量だけ移動する。
さらに、この反対側に移動したインク4は前記第2の余
剰インク掻取り部材42で掻取られ、再びサーマルヘッ
ド1側に移動する。こうしてフィルム2がG方向に移動
して、フィルム2の多数孔部分92が前記第1、第2余
剰インク掻取り部材41.42を通過する時には、フィ
ルム2には、小孔2a・・・ばかりでなく、フィルム2
の全面に亙って十分な量のインク4が塗布・補給される
したがって、このことによって、前述したように、記録
用紙8の速度に比してフィルム速度を1/4まで下げる
ことが可能となったのである。
さて、今度は逆に多数孔部分92が前記第1、第2の余
剰インク掻取り部材41.42の部分を下方に向かって
移動する場合について考えてみる。
この場合には最初に第2の余剰インク掻取り部材42に
よりフィルム2の記録側面が掻き取られる。
したがって、フィルム2の表面に付着した余分なインク
4を掻き取るとともにフィルム2に付着したゴミや紙粉
も掻き取る。こうして、余剰インク掻取り部材42の先
端に溜ったインク4は、フィルム2の多数孔部分92の
小孔2a・・・を通してサーマルヘッド1側に移動し、
次に第1の余剰インク掻取り部材41により再び掻きと
られ、第1余剰インク掻取り部材41の先端に溜る。
この、掻き取られ、溜った余剰インク4は、再びサーマ
ルヘッド1と反対側の前記した多数孔部分92の小孔2
a・・・を通して移動する。このようにして、記録時の
余剰インク4は、フィルムカートリッジ40のインク4
の供給部に回収される。
一方、フィルム2の非孔部分91がF方向、つまり、下
方に向かって前記第1、第2の余剰インク掻取り部材4
1.42を通過する時の状態を述べる。この時、フィル
ム2のサーマルヘッド1と反対側の面は、すでに第2の
余剰インク掻取り部材89で清掃されているので、第2
の余剰インク掻取り部材42によるインク掻取りの必要
はない。
ただし、第2余剰インク掻取り手段42の先端には、紙
粉やゴミが堆積する。
一方、サーマルヘッド1側のフィルム面も予め第1の余
剰インク掻取り部材90によって清掃されているので、
第1の余剰インク掻取り部材41によるインク掻取りの
必要性もほとんど無くなる。
こうして、フィルム2の非孔部分91がフィルムカート
リッジ40の記録媒体露出部としてのフィルム露出部8
6を覆うとフィルム2の露出部はきれいに清掃され、フ
ィルムカートリッジ40の着脱に際して手などを汚すと
いった危険も無(なる。
また、非孔部分91の移動方向の長さM、N(第12図
参照)がフィルムカートリッジ40などのフィルム露出
幅F(第6図参照)よりも長いため、第1の余剰インク
掻取り部材41.90、第2の余剰インク掻取り部材4
2.890間の間隙を通して空気が出入りすることを防
止できる。
したがって、インク4の蒸発も防止でき、インク4の粘
度が変化しないようにすることができるので、記録印字
の品質を一定に保ことができるのである。
次いで、フィルム2に付着した紙カスの除去動作に付い
て述べる。
前記したように第2の余剰インク掻取り部材42の先端
部分に堆積した紙カスやゴミは、フィルム2をG方向に
移動するとフィルム2に付着したままフィルム2と一緒
に移動し、サーマルヘッド1の頂点の加熱素子3部分ま
でやってくる。この時、フィルム2をサーマルヘッド1
の加熱素子3を挟んで前後に数回小さく移動させ、同時
に第3図の吸着ファン53を起動させ、吸着ベルト15
の吸着口107を通して前記したフィルム2上の紙カス
やゴミを空気吸引ガイド57内に吸込んでしまうもので
ある。
このようにして、フィルム2に付着した紙粉やゴミを除
去できるようにしたので、フィルム2の多数孔部分92
の小孔2a・・・に紙粉やゴミが詰まってしまうことを
防止できるのである。
本実施例では、一連の連続配録が終了してから一定時間
おいて、前記紙カス除去工程を実施しており、記録速度
を落してしまうという問題が起きないようにしたもので
ある。
また、前記したようにフィルム2の非孔部分91にて前
記紙カス除去工程を実施しているので、フィルム面のイ
ンク4を清掃されているので、インク4等が空気吸引ガ
イド57内に吸い込まれたり、吸着ベルト15にインク
4が付着するというような問題を防止することもできる
ここで、一連の記録動作が終了した時のフィルム2の動
作に付いて述べる。
一連の記録動作が終了した後、一定時間の間、フィルム
′2は記録時の移動速度より遅い速度で移動させている
。これは、一連の記録動作が終了しないうちはサーマル
ヘッド1の加熱素子3・・・の部分からインク4が枯渇
するのを防止するために行なっているのである。その後
、前記した紙カス除去工程を一定時間つづけ、その後フ
ィルム2の非孔部分91でフィルムカートリッジ40の
フィルム露出部86を覆うようにしている。
ところで、第1の余剰インク掻取り部材41.90は弾
性部材からなっており、そのサーマルヘッド1に向かっ
たエツジは、フィルム2の下面に位置してサーマルヘッ
ド1に密着し、サーマルヘッド1の壁面を通して流れ落
ちるインク4を、フィルム2の多数孔部分92の小孔2
a・・・を通してフィルムカートリッジ40のインク供
給部内に回収できるようになっている。前記第1、第2
の余剰インク掻取り部材41.90、及び42.89は
フィルムカー1〜リツジ40の内部と外部の空気やイン
ク4の出し入れを防止する非通気性の材料で出来ている
つぎに、フィルム2の小孔2aの径と小孔28間のピッ
チの関係に付いて第8図を参照して説明する。
図中矢印■はフィルム2の移動方向を示し、小孔2aの
中心を結ぶ線は矢印■に対して一辺が直交する正三角形
からなっている。図中H,Vは加熱素子3の形状寸法で
、それぞれ、100μ而〜125μγRどなっている。
図中りは小孔2aの径で実施例では、25μm1小孔2
aの中心間距離Pは45μmで、小孔2aと小孔2aの
最少距離りは20μmとしている。実験によれば、前記
した記号を用い、隣合う小孔2a間の最大距離をPとす
ればH≧2P、V≧2P+Dの関係式を満たすことと、
実施例のように解像力8本/Mの場合には、小孔2aの
径りがD=15〜35um’、PがP−40〜50μm
の範囲に入るようにすることが良い印字品質を得るため
に必要だった。
加熱素子3の形状に付いても良い印字品質を達成し、記
録時の熱効率を向上するために特別の配慮が必要となる
第14図で加熱素子の断面形状を示す。
ここで、加熱素子3及び電気導体108.121は、A
ff203などの薄い耐摩耗性絶縁膜136で覆われて
いる。さて、加熱素子3が電圧印加され急速に加熱され
、気泡(バブル)が発生し、この圧力によりインク4の
充填された小孔2a内のインク4が急速に噴出され記録
されるが、本実施例では加熱素子3の抵抗を3000に
選び、24Vをパルス幅10μ secで印加して記録
用インクを噴出させ、記録を行なうようにしている。こ
のとき、消費されるエネルギは約2100erg/素子
である。
このエネルギは、加熱素子とフィルム2の隙間124の
厚さTが3μm以上であるとほぼ一定であるが、■が1
0μm以上になると噴出力が悪くなり、印字品質が悪化
してくる。また、■が3μm以下になると加熱素子3当
りのインクの消費エネルギは2100以上になり、王を
小さくすればするほど大きなエネルギが必要となること
がわかった。そこで、本実施例では、T=3μ而とした
。図中、122はガラスゲレース層を示す。
次に加熱素子3の耐久性等の点から次のような改善が図
られている。
すなわち、特願昭59−11851号で提案されている
ように、加熱素子、(発熱抵抗体)として、酸化ルテニ
ウムを主成分とし、M ’(MはCa。
Sr、Ba、Pb、B i、Tfiから選ばれた少なく
とも一種)の酸化物をM/Ru(原子比)で0.6〜2
含有する金属酸化物薄膜を用いている。
このように金属酸化薄膜を用いることにより、従来のよ
うな酸化にJ:る抵抗値の変化を考慮する46一 必要が無くなり、大きな電力を印加して高温にすること
が可能となり、また長時間使用における安定性が増す。
また、この金属酸化物薄膜は比較的高いシー1へ抵抗値
を有するため、高い発熱密度を得るのに比較的小さい電
流ですむ。そのため、従来のごとく発熱抵抗に接続され
る導電層に流れる電流が少なくなり、この部分からの発
熱を低減できる。よって、印字の際に起こるいわゆる印
字ボケを低減できる。また、かかる薄膜は正の抵抗温度
計数を有するので5no2系材料が有している欠点を改
良でき、初期から大きな電力を印加することができ、高
速化に好適で有る等の特長がある。
次にサーマルヘッドの構造について第11図にもとづき
述べる。
加熱素子3の構造については第14図で述べたが、本実
施例では、加熱素子3及び電気導体108.121は約
15μmのポリイミドフィルム123上に形成されてお
り、これがアルミニコームからなる金属製支持体137
に接着固定される構造となっている。消費エネルギ配分
の計算から推定されることは、加熱素子3のパルス的加
熱により消費されるエネルギの大部分(70%以上)が
インク4の噴出に使用されるのではなく、ポリイミドフ
ィルム123やフィルム等を蓄積されるということであ
る。なお、119はサーマルヘッド1のドライバ、12
0は保護カバーである。
こうして、実施例のようにA4縦送りのラインプリンタ
で解像力8本/#で、記録速度40m/Vであれば、例
えばグラフィック記録のように高被覆率の記録を行なう
場合など、サーマルヘッド1の全消費エネルギの最大値
は約120Wにもなり、その内約107W分が上記ポリ
イミドフィルム123やフィルムに蓄積されることにな
ってしまう。
このJ:うな熱蓄積は、フィルム2やインク4の温度を
インク4の沸点近くまで上昇させ、したがって、熱蓄積
のある場合とない場合でインク4の噴出の状況そのもの
を変えてしまう。つまり、記録の熱層歴が記録画像の濃
度にムラを生じさせるという問題をひき起こしてしまう
しかして、本実施例では厚さ約15μmのポリイミドフ
ィルム123の一ヒに加熱素子3を電気導体TO8,1
21を形成し、これをアルミニュームからなる金属性支
持体137に接着しているので加熱素子3で発生し、蓄
積した熱エネルギは速やかに金属製支持体137に伝達
・拡散する。
金属製支持体137に拡散した熱エネルギは、当接支持
体が金属製であるため、極めてで速やかに熱伝導し、加
熱素子3の部分を冷却するように作用する。こうして、
加熱素子3の加熱サイクルを短縮でき、記録速度を上昇
させることが出来るのである。
次に第9図および第10図(a)(b)にしたがい、サ
ーマルヘッド1のインク有無検知素子109.112の
構造について述べる。本実施例ではサーマルヘッド1の
両端に電気導体をつき合わせたインク有無検知素子の露
出導体部110.111があって、この露出導体部11
0..111は耐摩耗・絶縁膜136がなく直接インク
4に接触するようになっている。
ところで、インクの導電率は、1O−3S/cmで電圧
が印加されればわずがな電流を流すことができる。この
状態を第10図(a>に示す。前記露出導体部110,
11.1にスイッチSWによって0N−OFFし、電圧
パルスを送ると、もし、第10図(a)のようにインク
4がサーマルヘッド1の頂点にあれば、スイッチSWが
ONになったときQ点の電圧は前記露出導体部110.
111間に電流が流れるために一時的に低下する。この
信号を増巾し、インク有りを検知するようにしている。
第10図(b)のようにインク4が無いときは前記した
と同様のスイッチSW動作をしても電流が流れないので
、前記したような電圧降下は生じない。
これによって、インク4が無いことを検知でき、記録動
作を禁止することができる。以上、記述したように本実
施例ではさらにサーマルヘッド1の加熱素子3・・・の
列の両端にインク有無検知素子109.112を付けた
ので、さらに、インク4が無いとき加熱素子3・・・を
加熱し、空炊きすることによって加熱素子3を損傷して
しまうというような問題を無くすことができるのである
つまり、例えば加熱素子列3・・・の一端側には、イン
ク4があり、他端にはインク4が無い時でも、このイン
ク有無検知素子109.112の信号のANDでインク
有無を検知しているので、インク無しを検知できるので
ある。
本実施例では、前記したようにサーマルヘッド1にイン
ク有無検知素子109.112を設けるとともに、イン
ク容器64にもインク検知用LED75とインク検知用
フォトセンサ76からなる補充インクの有無検知手段を
設けたことである。
この両インク有無検知手段は前述したようにそれぞれ独
自の役割を持つと同時に、以下に記述するように、それ
ぞれの状態の組み合せに応じて本実施例の記録装置に様
々の動作をさせることができる。
まず、本実施例では前記したサーマルヘッド1のインク
有無検知手段109.112は常時電圧を印加すれば、
インク4が電気分解してしまい、水素や酸素などのガス
が発生したり、前記露出導体部110.111を腐蝕し
てしまうという問題があるため、記録動作に先だって前
記露出導体部110.111に電圧を印加し、インク有
無の検知をしているのである。
さらに、こうすることによって、記録動作の開始、例え
ば記録用紙8を給紙してしまった後で記録中に記録動作
を中止し、しばらく経過した後、つまりサーマルヘッド
1にインク4が到達したあと、記録動作と再起動したと
ぎは、フィードローラ等の慣性によって記録用紙の正確
な位置がずれてしまうという問題も事前に予防できる。
また、本実施例では、上記サーマルヘッド1のインク有
無検知動作によりインク無を検知したときは、フィルム
駆動モータ52を駆動しフィルム2を第6図矢印G及び
Fのように一定時間の間、往復移動動作させた後、再び
前述したサーマルヘッド1のインク有無検知動作を行な
いインク有無を検知するようにしている。
このため、一時的に停市して、サーマルヘッド1の加熱
素子列3・・・からインク4が蒸発して無くなってしま
っても、上記インク有無検知動作の再動作によって、フ
ィルムカートリッジ40内部までインク4が無いのかど
うかも検知できるし、新しいフィルムカートリッジ40
をセットしたばかりでインク容器64からフィルムカー
トリッジ40内のインク供給部材37.39までインク
4が到達したかどうかも確認できるのである。
こうして、サーマルヘッド1のインク無が検知されたと
きは、当該記録装置が接続されている画像又は文字又は
データ等の処理装置133の表示部にインク無に関する
状態表示を行ない、操作者に対処を指示するようになっ
ている。
ところで、前記したサーマルヘッド1のインク有無検知
動作及びインク有無検知信号とインク容器64の補充イ
ンクの有無検知信号と記録装置の動作は密接に関連して
いる。実際、本実施例では、サーマルヘッド1のインク
有の検知信号とインク容器64のインク有の検知信号が
同時に発生したときのみ被記録材、つまり記録用紙8を
前記加熱素子3に向って給送するようにしている。これ
によって、記録中にインク4が無くなり、記録動作を中
断しなければならない危険は事前に防止できる。
また、前述したようにサーマルヘッド1のインク無の検
知信号と前記インク容器64の補充インク有の検知信号
が同時に発生したときは、フィルム駆動モータ52やフ
ィルム移動用駆動軸87.88等からなるフィルム移動
機構を動作させ、サーマルヘッド1の加熱素子3にイン
ク4が到達するを断つことができるようになっている。
このとき、フィルムの移動速度は通常記録時には20 
mm / Vで移動させているが、それよりもゆっくり
とした速度、実施例では5 mm / Vで動作させて
いる。このことによって、インク4が無い時にサーマル
ヘッド1とフィルム2の摺擦によって、電気導体108
.121の耐摩耗絶縁膜が破損してしまうのを防止して
いる。
このように、サーマルヘッド1のインク無の検知信号が
インク有の信号に変わるまで前記フィル=54− ム移動機構を動作させて、フィルム2を往復移動させる
ようにしている。
そして、前記した画像又は文字又はデータ処理装置13
3の表示部分に「待ち」状態を表示し、サーマルヘッド
1にインク4を供給している途中にあることを知らせる
ようにしている。
ところで、サーマルヘッド1のインク有の検知信号とイ
ンク容器64の補充インク無しの検知信号が同時に発生
したときは、当該記録装置の表示部か画像又は文字又は
データ等の処理装置133にインク補充を指示する表示
を行ない、操作者にインク容器64を交換して新たなイ
ンク4を補充させる。こうして、新たなインク容器64
が取付けられ、インク容器64の補充インク無の検知信
号がインク有の検知信号に変ってからは、一定時間の間
記録動作を中止し、つまり、加熱素子3に向って記録用
紙8を移送することを禁止するようにもしている。これ
は、フィルムカートリッジ40内のインク供給部材37
.39に充分なインク4が浸みわたり、フィルム2にイ
ンク4が常に同じ状態で供給されるようにしているので
ある。
また、本実施例では、前記したサーマルヘッド1のイン
ク無の検知信号とインク容器64の補充インク無の検知
信号が同時に発生したことを知る手段によって、フィル
ムカートリッ740が、当該記録装置にセットされてい
ないことを検知している。この模様を第15図に示す。
実際、上記した状態ではフィルムカートリッジ40がセ
ットされてない場合と、フィルムカートリッジ40がセ
ットされていても、サーマルヘッド1にもインク容器6
4にもインク4が無い状態とを示しているが、しかし、
どちらの場合も操作者に大きな意味でインク補充を指示
しているのである。
そして、これによって、フィルムカートリッジ40の当
該記録装置にセットされているかどうかを検知する手段
を有さなくともサーマルヘッド1のインク無しと容器6
4の補充インクなしが発生する。はとんどの場合が実質
的に・フィルムカートリッジ40がセットされてないこ
とを意味しているのである。こうして、本実施例ではサ
ーマルヘッド1のインクなしとインク容器64の補充イ
ンクなしの検知信号が同時に発生したことを検知して、
フィルムカートリッジ40の着脱有無と検知するように
している。
つぎに、第11図にしたがって、サーマルヘッド1の全
体の構造を記述する。
図中137は、アルミニュームからなる金属製支持体で
、サーマルヘッド1は金属製支持体137の両サイドに
金属製冷却部材114.115を有し、金属製冷却部材
114.115の表面に温度検知素子117.118を
有している。図中113.116はサーマルヘッド1の
発熱体であって加熱素子3に平行して、その近傍に配置
されている。
本実施例では、環境の変化や加熱素子3の熱層歴に応じ
てサーマルヘッド1の発熱体113.116を濃度検知
素子117.118の出力信号によりON又は0FFL
、、てサーマルヘッド1の頂点部分が一定温度になるよ
うに制御している。
まず、金属製冷却部材114.115は、フィー5フー ルム2に直接接触し、外気温の上昇や前層−歴によるサ
ーマル5ツド1の温度上昇を有効に冷却し、インク4の
蒸発を抑えることができ、か2す、マルヘッド1の頂点
部分の熱層歴を速やかに温度検知素子まで伝導させ、サ
ーマルヘッド1のhl熱素子3・・・の近傍を常Iζ一
定の温度に制御することができφ。
また、加熱素子3の両側に前記金属製冷却部材1.17
.118とサーマルヘッド、1の発熱体113.116
を配置して、フィルム2が往復移動しても加熱素子3の
表面まで搬送されるインク4やインクの充填された小孔
2aの部分を記録に先たつ、て予め加、前夫、加熱素子
3に加える電圧パルスにより供給されるエネルギを小さ
くするようにしている。
なお、第、155図中、119はサーマルヘラ下のドラ
イ、バ、126〜132はドライブ回路部で、ある。
以上説明したように上記実施例によれば、フィルム2の
記録用紙8に向かう・側の表、面に阻水性特性を持たせ
たことにより加熱素子3・・・側のインク4および多数
孔部分92の各小孔2a・・・に充填したインク4が前
記記録用紙8の記録面側に浸出するのを防止できる。ま
た、フィルム2の表面にたまたま溢れ出たインク4を記
録部ガイド31の下面に引き込まれ易くすることができ
る。
また、前記フィルム2のサーマルヘッド1に向かった裏
面が親水性であるので、多数孔部分92の各小孔2a・
・・にインク4が良好に充填されるばかりでなくフィル
ム2の裏面に一様にインク4を塗布することができ、か
つ、サーマルヘッド1との接触面を通して一様かつ、速
やかに毛細管現象により加熱素子部3・・・にインク4
の供給できる。
このため、フィルム2の移動速度が記録速度よりも遅く
ても充分にインク4を供給できる。
また、前記フィルム2が、ニッケルフィルム2の表面に
阻水性処理を施したので、前記裏面は自らの金属の性質
により親水性特性を有し、かつ、ニッケルフィルム2で
あるので他の金属材料と比較してフォトエツチングがや
り易く、実施例のような徴111な加工が可能となった
〔発明の効果〕
本発明は以上説明したように、多数の小孔を有した記録
媒体に記録用インクを充填し、インクの充填された小孔
が加熱素子表面に達した際に加熱素子を選択的に加熱さ
ゼることによって、発生する気泡の圧力により前記小孔
中のインクを被記録材に向けて噴出さゼることにより被
記録材に記録を行なう構成とするとともに、前記記録媒
体として被記録材に向かった表面が阻水性を有するとと
もに加熱素子に向かった表面が親水性を有するものを使
用することにより、被記録面側へのインクの浸出を防止
するとともに加熱素子に向かった面に記録用インクが一
様に付着するようにしたものである。したがって、目詰
まりがなく、高速記録が可能で、しかも、インクの供給
状態が良好かつ安定した状態に行なえ、良好な記録動作
が行なえる記録装置を提供できるといった効果を奏する
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の一実施例を示すもので、第1図は記録
原理の説明図、第2図(a)は概略的縦断側面図、第2
図(1))は要部の構成説明図、第3図は概略的縦断正
面図、第4図(a)はフィルム移動機構の駆動部側面図
、第4図(b)はフィルム移動機構の駆動部平面図、第
5図はフィルムカートリッジの斜視図、第6図はフィル
ム移動機構及びインク供給部の斜視図、第7図は排紙ロ
ーラ部の斜視図、第8図は小孔の径及びピッチと加熱素
子形状の関係を示す図、第9図はサーマルヘッドのイン
ク有無検知手段を示す斜視図、第10図(a)はインク
有時のインク有無検知手段の動作説明図、第10図(b
)はインク無時のインク有無検知手段の動作説明図、第
11図はサーマルヘッドの断面図、第12図はフィルム
の多数孔部と非孔部の形状説明図、第13図はフィルム
速度と記録濃度の関係を示す図、第14図は加熱素子の
近傍の構造を示す図、第15図は電子制御回路の概略図
である。 1・・・サーマルヘッド、2・・・記録媒体(フィルム
)、2a・・・小孔、3・・・加熱素子、4・・・記録
用インク、5・・・インクの充填された小孔、6・・・
噴出されたインク滴、7・・・インク滴の噴出された小
孔、8・・・被記録材(記録用紙)。 出願人代理人 弁理士 鈴 江 武 彦耶2図(1〕) 第9図 (a)(b) 第10図 第11図 第12図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)多数の小孔を有した記録媒体に記録用インクを充
    填し、インクの充填された小孔が加熱素子表面に達した
    際に加熱素子を選択的に加熱させることによって、発生
    する気泡の圧力により前記小孔中のインクを被記録材に
    向けて噴出させることにより被記録材に記録を行なう記
    録装置であって、前記記録媒体として被記録材に向かっ
    た表面が阻水性を有するとともに加熱素子に向かった表
    面が親水性を有するものを使用することを特徴とする記
    録装置。
  2. (2)記録媒体が、ニッケルフィルムに阻水性処理を施
    したものであることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の記録装置。
JP14328085A 1985-06-29 1985-06-29 記録装置 Pending JPS623959A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14328085A JPS623959A (ja) 1985-06-29 1985-06-29 記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14328085A JPS623959A (ja) 1985-06-29 1985-06-29 記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS623959A true JPS623959A (ja) 1987-01-09

Family

ID=15335065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14328085A Pending JPS623959A (ja) 1985-06-29 1985-06-29 記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS623959A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6127504A (en) * 1997-12-24 2000-10-03 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Curable compositions and cured gel parts thereof
US6414062B1 (en) 1999-09-03 2002-07-02 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Fluorinated curable compositions
US6828360B2 (en) 2001-12-21 2004-12-07 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Thixotropic fluorinated curable compositions and articles sealed therewith

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6127504A (en) * 1997-12-24 2000-10-03 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Curable compositions and cured gel parts thereof
US6414062B1 (en) 1999-09-03 2002-07-02 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Fluorinated curable compositions
US6828360B2 (en) 2001-12-21 2004-12-07 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Thixotropic fluorinated curable compositions and articles sealed therewith

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61273975A (ja) 記録装置
JPS623959A (ja) 記録装置
JPS62119042A (ja) 記録装置
JPS62244645A (ja) 記録装置
JPS61286139A (ja) 記録装置
JPH0584227B2 (ja)
JPS6264554A (ja) 記録装置
JPS623977A (ja) 記録装置
JPS623957A (ja) 記録装置
JPS6230058A (ja) サ−マルヘツド
JPS61283548A (ja) 記録装置
JPS61283551A (ja) 記録装置
JPS6230041A (ja) 記録装置
JPS61286142A (ja) 記録装置
JPS61291160A (ja) 記録装置
JPS61274947A (ja) 記録装置
JPS61295044A (ja) 記録装置
JPS61274950A (ja) 記録装置
JPS61286151A (ja) 記録装置
JPS6259045A (ja) 記録装置
JPS6230046A (ja) 記録装置
JPS61291144A (ja) 記録装置
JPS61295045A (ja) 記録装置
JPS61274948A (ja) 記録装置
JPS61291161A (ja) 記録装置