JPS623789Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS623789Y2
JPS623789Y2 JP1979037104U JP3710479U JPS623789Y2 JP S623789 Y2 JPS623789 Y2 JP S623789Y2 JP 1979037104 U JP1979037104 U JP 1979037104U JP 3710479 U JP3710479 U JP 3710479U JP S623789 Y2 JPS623789 Y2 JP S623789Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
ring
opening
closing
magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1979037104U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55137123U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1979037104U priority Critical patent/JPS623789Y2/ja
Publication of JPS55137123U publication Critical patent/JPS55137123U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS623789Y2 publication Critical patent/JPS623789Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shutters For Cameras (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、2リング式のレンズシヤツター、詳
しくはシヤツター開リングとシヤツター閉リング
を用いてシヤツター羽根の開閉作動を行う2リン
グ式のレンズシヤツターに関する。
2リング式のレンズシヤツターは、周知のとお
り、シヤツター羽根の開動作を制御するシヤツタ
ー開リングとシヤツター羽根の閉動作を制御する
シヤツター閉リングを有しており、シヤツター羽
根は、上記両リングの動作によつて開閉動作を行
うようになつている。
ところで、この2リング式のシヤツターを用い
て高速の露光秒時を得るには、先ず最初に開リン
グが回転動作を行うことにより、シヤツター羽根
を開き、次に露光秒時を経過したときに、閉リン
グが回転することにより、シヤツター羽根を即座
に閉じるようにしなければならない。しかし、閉
リングが回転して、シヤツター羽根を閉じようと
する時には、開リングはまだ回転しているので、
閉リングの回転動作を閉リングの回転動作より速
くして、シヤツター羽根を閉じなければならな
い。そしてまた、この種シヤツターでは、シヤツ
ター羽根の開動作の速度を一定にするために、シ
ヤツター開リングには、調速機構が設けられてい
る。
第1図は、この種シヤツターにおけるシヤツタ
ーの開き度lと時間tとの関係を示したものであ
るが、シヤツターの開き度lは時間tに比例し
て、直線的に増加し、シヤツターの全開時の開き
度l0に達する。このシヤツターにおいて、今時間
t1で適正露光秒時になり、閉リングが回転し始
め、シヤツター羽根を閉じようとしても、開リン
グはまだ回転し続けているので、シヤツター羽根
はすぐに閉じず、閉リングの回転が開リングの回
転に追いついた時間t3でシヤツター羽根は完全に
閉じ、その開き度は零となる。従つて、時間t1
対して、時間t3−t1だけ余分にシヤツターは開い
ているわけで、それだけ露光オーバーになる。
本考案の目的は、閉リングが回転し始めても、
開リングがまだ回転し続けていることによりシヤ
ツター閉成時間が遅れるという従来の欠点を除去
するために、閉リングの回転動作開始と同時に、
開リングにブレーキをかけ、開リングの動作を即
座に停止するようにした2リング式のレンズシヤ
ツターを提供するにある。
本考案によれば、閉リングの回転動作開始と同
時に、開リングにブレーキがかゝることにより、
同リングは停止し、シヤツター羽根はすぐに閉じ
るので、露光がオーバーになることを軽減するこ
とができる。即ち、第1図に示すように、シヤツ
ターが完全に閉じる時間を、従来の時間t3から時
間t2にすることができるので、露光オーバーを少
くでき、正確な高速露光秒時を得ることができ
る。
また、本考案の2リング式のレンズシヤツター
においては、シヤツター開リングにブレーキをか
ける制動手段として、通常の2リング式のレンズ
シヤツターに具備されている調速機構を巧みに利
用しているので、簡単かつ経済的にブレーキ装置
を構成することができる。
以下、本考案を図示の一実施例によつて説明す
る。
第2図において、シヤツター機構を格納するシ
ヤツター収納筐体46は、2個の蓋板体1,2を
互に、その開口面を対向させて重合することによ
つて形成されている。また、上記両蓋板体1,2
を分離したときには、各蓋板体1,2の内部が露
呈されるようになつている。上方の蓋板体1内に
は、第3図に示すように、上記筐体46内に収納
されるシヤツター閉リング3、シヤツター開リン
グ4、シヤツター羽根5、係止部材であるシヤツ
ター開リング係止レバー6、シヤツター開放制御
用のマグネツトMg1、係止部材のシヤツター閉リ
ング係始レバー8、シヤツター閉成制御用マグネ
ツトMg2、歯車10,30、ピニオン29、ガン
ギ車11、アンクル12、チヤージ部材18、駆
動ばね13,14,15等のシヤツター機構が主
に収納されるようになつていて、下方の蓋板体2
は、上記上方の蓋板体1をカバーする役目をす
る。また、蓋板体1,2の中央部には、第2図に
示すように、それぞれ撮影用の光路を形成する円
形の開口部47,57が設けられており、この開
口部47,57の外側周縁部には、それぞれ撮影
用レンズ19,20を取り付けるための段部5
8,59が設けられている。そして、この段部5
8,59には、撮影用レンズ19,20が固定用
リング60,61によつて、それぞれ固定されて
いる。
さて、上方の蓋板体1内に収納されるシヤツタ
ー機構は、第3図に示すように、上記開口部47
の周りに配設されていて、シヤツター羽根5を開
制御するシヤツター開リング4と、この開リング
4の内側であつて、上記開口部47の周りに配設
され、上記シヤツター羽根5を閉制御するシヤツ
ター閉リング3と、上記開リング4の回転駆動を
制御するシヤツター開リング制御部62と、上記
閉リング3の回転駆動を制御するシヤツター閉リ
ング制御部63と、シヤツター羽根の開き速度を
調節する調速機構部64と、フイルムの巻上げに
連動して、駆動ばね13,14をチヤージするチ
ヤージ部65とから構成されている。
上記シヤツター羽根5(図には2葉のみ示す)
は、その基部を上記シヤツター開リング4に固植
された軸32に回動自在に軸支されている。この
シヤツター羽根5の、上記シヤツター閉リング3
に対応する部位には、長孔5aが穿設されてお
り、この長孔5aには、シヤツター閉リング3に
固植された開閉ピン34が嵌合している。
上記シヤツター開リング4は、上記シヤツター
閉リング3の外がわに隣設されていて、上記両リ
ング3,4は、互に同心的に回転自在に配設され
ている。そして、シヤツター開リング4に固植さ
れたピン36と蓋板体1に固植されたピン37に
は、緊縮性の駆動ばね13がかけられていて、同
ばねによつてシヤツター開リング4は時計方向に
回転駆動されるようになつている。シヤツター開
リング4の周縁には、切欠部4aが設けられてお
り、この切欠部4aには、上記シヤツター開リン
グ制御部62を構成するシヤツター開リング係止
レバー6のフツク部6cが係合していて、平生は
開リング4が上記ばね13の緊縮弾力によつて時
計方向へ回転するのを阻止している。また、上記
切欠部4aが設けられた位置とは反対がわの、シ
ヤツター開リング4上には、2個の突起部4c,
4dが比較的間隔を狭くして形成されており、両
突起部4c,4dの間には、上記シヤツター閉リ
ング3の周面上に突設された突出部3aが係合し
ていて、両リング3,4の回転動作を、この突出
部3aと両突起部4c,4dによつて互に制限す
るようになつている。
また、シヤツター開リング4の周面上の一部に
は、部分歯車4eが形成されており、この部分歯
車4eには、上記調速機構部64のピニオン29
が噛合している。更にまた、シヤツター開リング
4の右下方(第3図において)の周面には、突出
部4bが外方に向つて設けられており、この突出
部4bは、上記チヤージ部65のチヤージ部材1
8により、フイルム巻上げに連動して、上記開リ
ング4を反時計方向に回転させるようになつてい
る。
一方、上記シヤツター閉リング3は、同リング
3に固植されたピン38と上記蓋板体1に固植さ
れたピン39とに掛けられた緊縮性の駆動ばね1
4によつて、時計方向に回転駆動されるようにな
つているが、平生は、上記突出部3aが、上記シ
ヤツター閉リング制御部63のシヤツター閉リン
グ係止レバー8の傾斜縁8cに係合して、上記閉
リング3がばね14の緊縮弾力によつて回転する
のを阻止している。
前記シヤツター開リング制御部62は、シヤツ
ター開リング係止レバー6と、シヤツター開放制
御用マグネツトMg1とからなり、これらは上記蓋
板体1に形成された凹部1a内に配設されてい
る。上記係止レバー6は、逆L字形に形成されて
おり、その折曲基部6eの支点を蓋板体1に固植
された支軸1dに回動自在に軸支されている。そ
して、係止レバー6の垂直方向に延び出した係止
腕6aの先端部にはフツク部6cが形成され、こ
のフツク部6cが上記開リング4の切欠部4aに
適時、係脱するようになつており、このフツク部
6cの下側縁に形成された傾斜縁6dが平生は、
上記切欠部4aの下方段部に当接し、開リング4
の回転を阻止している。係止レバー6の水平方向
に延び出した吸着腕6bは、同腕6bに固植され
た軸72に揺動自在に軸支された吸着片73が上
記マグネツトMg1に吸着されて、平生はレバー6
をリング4の係止態位に保持している。
この係止レバー6は、マグネツトMg1の吸着力
が無くなつて、反時計方向に回動したときには、
その吸着腕6bが上記蓋板体1に形成された凹部
1aの側壁1gに当接し、それ以上移動して、マ
グネツトMg1から離れないようになつている。こ
の吸着腕6bの離間距離は、上記マグネツトMg1
の吸着磁力の作用の及ぶ範囲であり、マグネツト
Mg1のコイル7への通電が断たれ、永久磁石21
の吸着磁力が回復すると、この範囲内にある上記
吸着腕6bが上記吸着磁力によりマグネツトMg1
に吸着されるようになつている。
上記シヤツター開放制御用マグネツトMg1は、
永久磁石21と、同永久磁石21を挾持したヨー
ク22a,22bと、一方のヨーク22aに巻装
されたコイル7とからなる周知の釈放型マグネツ
トで構成されている。この釈放型マグネツトは、
コイル7に電流が流れていない時には、上記永久
磁石21の吸着磁力によつて、上記吸着腕6bが
吸着され、上記傾斜縁6dが上記リング4の切欠
部4aに係合し、リング4の回転を阻止するも、
コイル7に電流が流れると、この電流によつて発
生する磁力が永久磁石21の磁力と打ち消し合う
ために、上記係止レバー6は、自由な状態にな
る。
上記シヤツター閉リング制御部63は、シヤツ
ター閉リング係止レバー8と、シヤツター閉成制
御用マグネツトMg2とからなり、上記蓋板体1の
右斜上部(第3図において)に形成された凹部1
b内に配設されている。上記係止レバー8は、三
腕杆で形成されており、その略中央部8fの支点
を蓋板体1に固植された支軸1eに回動自在に軸
支されている。この係止レバー8の左斜下方(第
3図において)に延び出した係止腕8aの先端部
には、フツク部8bが設けられていて、このフツ
ク部8bの上側縁には、傾斜縁8cが形成され、
この傾斜縁8cが上記閉リング3の突出部3aに
当接し、同閉リング3の回転を阻止している。係
止レバー8の水平方向に延出した吸着腕8dに
は、軸67が固植され、同軸67には、吸着片6
8が揺動自在に軸支されている。そして、同吸着
片68は、上記マグネツトMg2に吸着されてい
る。また、係止レバー8の、上記係止腕8aと反
対方向に延び出した制動腕8eは、後述するアン
クル12の側近に位置している。
シヤツター閉成制御用マグネツトMg2は、上記
マグネツトMg1と同様に、釈放型マグネツトで形
成されており、ヨーク24a,24bと、両ヨー
ク24a,24bに挾持された永久磁石23と、
一方のヨーク24aに巻装されたコイル9とから
構成されている。そして、コイル9に電流が流れ
ていない時には、永久磁石23の吸着磁力によつ
て、上記吸着片68を上記マグネツトMg2に吸着
させ、上記係止レバー8のフツク部8bの傾斜縁
8cを上記閉リング3の突出部3aに当接して、
閉リング3の回転を阻止している。また、コイル
9に電流が流れると、その電磁力が永久磁石23
の吸着磁力を打ち消すので、係止レバー8は、全
く自由の状態になる。この係止レバー8も反時計
方向に回転したときには、その吸着腕8dが上記
凹部1bの側壁1hに当接し、それ以上、上記マ
グネツトMg2から離れないようになつている。
上記調速機構部64は、前記蓋板体1の凹部1
b内の上方部(第3図において)内に配設されて
いて、上記開リング4の周面に形成された部分歯
車4eに噛合するピニオン29と、同ピニオン2
9と同心的に固着され、蓋板体1に固植された支
軸44の周りに、上記ピニオン29と一体となつ
て回転する歯車10と、同歯車10に噛合する歯
車30と、同歯車30と同心的に固着され、蓋板
体1に固植された支軸45の周りに、上記歯車3
0と一体となつて回転するガンギ車11と、同ガ
ンギ車11に係合し、蓋板体1に固植された軸6
9に揺動自在に軸支されたアンクル12とからな
り、上記開リング4の回転によつて、上記部分歯
車4eが回動すると、その回転がピニオン29を
介して歯車10,30およびガンギ車11へと伝
達される。ガンギ車11には、アンクル12が適
時係合して、ガンギ車11の回転速度を一定にし
ている。従つて、この調速機構によつて開リング
4の回転速度が一定となる。
上記チヤージ部65は、蓋板体1の下部の左方
寄り(第3図において)に設けられた凹部1c内
に配設されている。このチヤージ部65は、突起
部18aを有した長方形の細い横長の板部材で形
成されたチヤージ部材18と、上記突起部18a
と蓋板体1に固植されたピン70に掛けられた緊
縮性のばね15とで構成されている。上記チヤー
ジ部材18は、その長手方向に案内長孔18b,
18cが穿設されていて、同長孔18b,18c
には、それぞれ蓋板体1に固植されたピン40,
41が嵌合している。上記ばね15は、平生はチ
ヤージ部材18を左方に移動させており、フイル
ム巻上げに関連して、図示されない駆動部材によ
り右方に移動し、フイルム巻上げが終了すると、
上記ばね15の弾力により左方に復動する。そし
て、フイルム巻上げに関連して、チヤージ部材1
8が右方に移動すると、同チヤージ部材18の右
端の先端部18eが上記開リング4の突出部4b
を押動して、上記開リング4を反時計方向に回転
し、駆動ばね13,14をチヤージするようにな
つている。
また、上記蓋板体1には、第3図に示すよう
に、その左上隅、左下隅、右上隅に、ねじ穴2
6,27,28が穿設されている。そして、上記
三隅に対応する、蓋板体2の同じ位置にもねじ穴
(図示されず)が穿設されていて、両蓋板体1,
2を重合した時、ねじ71で両蓋板体1,2を一
体にして筐体46を構成するようになつている。
また、更に蓋板体1には、その左上隅に切欠部1
fが設けられ、右下隅には、孔72が穿設されて
いて、上記二隅に対応する、蓋板体2の同じ位置
にも、同じ形状の切欠部と同径の孔が設けられて
いる。そして、両蓋板体1,2が一体に結合され
た時には、上記孔72に、第2図に示すように、
ガイド管25が螺着され、このガイド管25内に
カメラの不動部材に固定されたガイドピン16が
挿通され、また、上記切欠部1fにもカメラの不
動部材に固定されたガイドピン17が挿通され
る。そして、上記シヤツター収納筐体46全体
を、このガイドピン16,17に沿つて、レンズ
19,20の光軸方向に移動させることによつ
て、上記筐体46に配設された上記レンズ19,
20の焦点距離を調節するようになつている。
第7図は、上記シヤツター駆動機構を作動させ
るための電気シヤツター回路の一例であり、直流
電源Eの両端には、シヤツターのレリーズ動作に
関連して閉成する電源スイツチSW0を介して、光
電変換素子PとコンデンサーCの直列回路、抵抗
R1,R2の分圧回路、トランジスターQ1と上記シ
ヤツター開放制御用マグネツトMg1の直列回路、
トランジスターQ2と抵抗R5の直列回路、トラン
ジスターQ3と前記シヤツター閉成制御用マグネ
ツトMg2の直列回路がそれぞれ接続されており、
更にコンパレーターOPが、その正入力端子を上
記抵抗R1とR2の接続点に、その負入力端子を上
記光電変換素子PとコンデンサーCの接続点にそ
れぞれ接続し、その出力端子を抵抗R3を介して
上記トランジスターQ1のベースおよび抵抗R4
介して上記トランジスターQ2のベースにそれぞ
れ接続して設けられている。また、上記コンデン
サーCの両端には、常閉性のトリガースイツチ
SW1が接続されており、更に上記トランジスタ
Q2のコレクターは、上記トランジスターQ3のベ
ースに接続されている。
上記トリガースイツチSW1は、シヤツターの開
動作に連動して開放し、上記コンデンサーCの短
絡を解いて、同コンデンサーCに光電変換素子P
を通つた電流を充電するようになつている。光電
変換素子Pは、撮影対象である被写体からの反射
光を測光し、その被写体光に比例した電流をコン
デンサーCに充電する。上記コンパレーターOP
は上記コンデンサーCに充電された電圧をその負
入力端子に受けて、その正入力端子に印加されて
いる上記抵抗R1とR2の分圧回路で作成された基
準電圧と上記充電電圧を比較し、基準電圧が充電
電圧より大きい時には、コンパレーターOPの出
力端を高レベルにし、トランジスターQ1,Q2
オンにするが、基準電圧より充電電圧が大きくな
ると、コンパレーターOPの出力端は低レベルと
なつて、トランジスターQ1,Q2をオフにする。
次に、第3図ないし第7図を参照して、本案の
2リング式のレンズシヤツターの作用を説明す
る。
第3図は、フイルム巻上げが終了して、シヤツ
ターがチヤージされ、上記開リング4の切欠部4
aに上記係止レバー6のフツク部6cが係合し
て、開リング4の回転動作を制止している状態を
示している。また、この状態において、上記閉リ
ング3の突出部3aも係止レバー8のフツク部8
bの傾斜縁8cに当接して、閉リング3の回転動
作を阻止している。
今、この状態において、カメラのシヤツター釦
を押下して、シヤツターをレリーズすると、これ
に連動して、第7図の電源スイツチSW0が閉成
し、第7図の電気回路に電源電圧を供給する。こ
の時点では、まだトリガースイツチSW1は閉じて
いるから、上記コンデンサーCの充電電圧は零で
ある。従つて、コンパレーターOPの出力端は高
レベルとなつていて、このコンパレーターOPの
高レベル出力信号によりトランジスターQ1,Q2
はオン、トランジスターQ3はオフとなる。トラ
ンジスターQ1がオンとなると、シヤツター開放
制御用マグネツトMg1のコイル7に電流が流れ
る。また、トランジスターQ3がオフであるの
で、シヤツター閉成制御用マグネツトMg2のコイ
ル9には電流が流れない。
上記マグネツトMg1のコイル7に電流が流れる
と、永久磁石21の吸着磁力が消去されて、シヤ
ツター開リング係止レバー6が自由になるので、
シヤツター開リング4が駆動ばね13の緊縮弾力
によつて時計方向に回転し始め、シヤツター羽根
5をピン34の周りに回動させて、シヤツターの
開動作を開始する。シヤツターが開き出すと、そ
の動作に連動して第7図のトリガースイツチSW1
が開き、コンデンサーCは光電変換素子Pを介し
て充電され始める。
上記シヤツター開リング4が時計方向に回転し
始めると、第4図に示すように、その切欠部4a
に当接していた係止レバー6の傾斜縁6dは、そ
の切欠部4aの縁によつて押動され、係止レバー
6のフツク部6cは上記切欠部4aとの係合から
はずれて、上記開リング4の回転の邪魔にならな
い位置に移動する。この時、上記係止レバー6の
吸着腕6bの先端部の下側縁が凹部1aの側壁1
gに当接して、係止レバーがそれ以上回動しない
ように制限している。これは、前述したように、
吸着腕6bを上記マグネツトMg1の吸着磁力作用
の及ぶ範囲に位置させておくためである。
シヤツター開リング4が回転すると、その外周
面に形成された部分歯車4eに噛合するピニオン
29が回転し、前述の調速機構部64によつて、
リング4の回転速度が一定となり、シヤツターの
開き度lも、第1図に示すように、一定速度にな
る。
第7図に戻つて、コンデンサーCの充電電圧が
徐々に上昇し、適正シヤツター秒時になると、基
準電圧を越えるので、コンパレーターOPの出力
端は、高レベルから低レベルになり、トランジス
ターQ1,Q2をオフにし、トランジスターQ3がオ
ンになる。トランジスターQ3がオンになると、
上記シヤツター閉成制御用マグネツトMg2のコイ
ル9に電流が流れて同マグネツトMg2の永久磁石
23の吸着磁力が消去されて、上記シヤツター閉
リング係止レバー8は自由になる。すると、上記
開リング3は、駆動ばね14の緊縮弾力で時計方
向に回転し、同リング3の突出部3aが上記係止
レバー8の傾斜縁8cを押し退け、第5図に示す
ように、係止レバー8のフツク部8bは、上記突
出部3aの回動通路から退避し、係止レバー8
は、支軸1eの周りに反時計方向に回動する。こ
れが回転すると、係止レバー8の制御腕8eの先
端部が上記調速機構部64のアンクル12に当接
し、同アンクル12を押えるので、同調速機構部
64の動作は停止し、開リング4の部分歯車4e
に噛合するピニオン29を介して、開リング4の
回転動作にブレーキをかける。また、係止レバー
8の吸着腕8dの先端部は、凹部1bの側壁1h
に当接し、それ以上、吸着腕8dは移動しない。
これは、吸着腕8dを上記マグネツトMg2の永久
磁石23の吸着磁力の作用の及ぶ範囲に位置させ
ておくためである。
また、トランジスターQ1がオフになると、マ
グネツトMg1のコイル7への通電が断たれるの
で、同マグネツトMg1の永久磁石21の吸着磁力
が回復し、この吸着磁力の及ぶ範囲にある係止レ
バー6の吸着腕6bをマグネツトMg1の方へ吸い
寄せる。すると、第5図に示すように、係止レバ
ー6のフツク部6cの先端部が開リング4の周面
に当接するので、係止レバー8は、それ以上回動
することはできないが、吸着腕6bには、マグネ
ツトMg1の吸着磁力により同マグネツトMg1の方
へ吸着腕6bを引つ張る力が作用し、開リング4
の周面に当接しているフツク部6cによつて、開
リング4の回転動作にブレーキをかける。即ち、
開リング4には、本考案の制動手段によつて、上
記調速機構部64によるブレーキと、上記係止レ
バー6のフツク部6cによるブレーキとが同時に
作用し、開リング4の回転動作には、完全に制動
がかゝる。
トランジスターQ3がオンとなり、マグネツト
Mg2の吸着磁力が消去して、シヤツター閉リング
3が時計方向に回転を開始すると、この時には、
前述したように、開リング4にブレーキがかけら
れて、開リング4は静止しているので、閉リング
3に固植されたピン34によつて、シヤツター羽
根5は軸32の周りに反時計方向に回転し、シヤ
ツター羽根5を急速に閉じる動作を開始する。そ
して、閉リング3の回転が進み、その突出部3a
が開リング3の突起部4cに当接すると、第6図
に示すように、シヤツター羽根5は完全に閉じ、
撮影はこゝに終了する。
そして、シヤツターが閉じ、シヤツター釦が復
旧すると、第7図の電源スイツチSW0は開放し、
トリガースイツチSW1は閉成し、最初の状態に戻
る。また、その後、フイルムが巻上げられると、
それに連動して、チヤージ部材18が右方へ押動
されるので、開リング4の突出部4bが押動さ
れ、開リング4を反時計方向に回転する。この時
には、閉リング3も、その突出部3aが開リング
4の突起部4cに押動されて、一緒に反時計方向
に回転する。そして、開リング4の切欠部4aに
係止レバー6のフツク部6cが係合する。フイル
ム巻上げが終了して、チヤージ部材18が元の位
置に戻ると、開リング4は、チヤージされた駆動
ばね13の弾力によつて時計方向に回転しようと
するが、上記フツク部6cに形成された傾斜縁6
dが上記切欠部4aの縁に当接して、その回転を
阻止し、第3図の状態に戻る。
以上のように、本案のシヤツターは作動する
が、この作動を第1図によつて、今少し詳しく説
明すると、第1図において、時間t1で閉リング3
が回転し始め、シヤツター羽根5が閉動作を開始
すると、この時点からシヤツターの開き度lは減
少し始める。この場合、本案による上記調速機構
部64によるブレーキと、上記係止レバーによる
ブレーキがないときには、前述したように開リン
グ4が更に回転を続けようとするので、シヤツタ
ーの開き度lは、時間t3において、ようやく完全
に零となるが、本案による上記両ブレーキが作用
した場合には、シヤツターの開き度lは時間t2
おいて、完全に零となり、ブレーキをかけない場
合に比較して、第1図の斜線の開口量だけ余分な
開口量を少なくし、露光オーバーを少なくするこ
とができる。
よつて、本考案によれば、調速機構部64のガ
バナーは、ピニオン29を介して歯車10,30
と増速されてガンギ車11へ伝達されるように構
成されているので、小さなトルクで大きなブレー
キ作用を行なわせることができる。また、アンク
ル12は回転運動を揺動運動に変えているので、
これに制御腕8eの先端部が当接して押えること
により確実にガバナーを停止させることができ、
開放リング4に確実なブレーキ作用を加えること
ができる。そして、明細書冒頭に述べた、この種
従来のシヤツターにおける欠点を見事に解消した
2リング式のレンズシヤツターを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、2リング式のレンズシヤツターの開
口量を時間に対して示す特性図、第2図は、本考
案の一実施例を示す2リング式のレンズシヤツタ
ーの断面図、第3図は、上記第2図のシヤツター
収納筐体内に格納されたシヤツター機構を示す正
面図、第4,5,6図は、上記第3図のシヤツタ
ー機構の作動態様をそれぞれ示す正面図、第7図
は、上記第3図の2リング式のレンズシヤツター
に使用する電気シヤツター回路を示す線図であ
る。 3……シヤツター閉リング、4……シヤツター
開リング、5……シヤツター羽根、8a……係止
部材、8e……制御部材、11……ガンギ車、1
2……アンクル、64……調速機構。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 シヤツターのレリーズ動作によつて回動して、
    シヤツター羽根の開動作を行なうシヤツター開リ
    ングと、このシヤツター開リングに係合し、シヤ
    ツター羽根の開動作の速度を一定にするガンギ
    車、アンクルを有する調速機構と、 回動することによりシヤツタ羽根の閉作動を行
    なうシヤツタ閉リングと、このシヤツタ閉リング
    に係合してこの回動を係止し、露出秒時が経過し
    たときに係合位置から移動しシヤツタ閉リングの
    回動を許容する係止部材と、この係止部材の移動
    に連動して上記調速機構のアンクルに押しつけら
    れる制動部材と、 を具備したことを特徴とする2リング式のレン
    ズシヤツター。
JP1979037104U 1979-03-20 1979-03-20 Expired JPS623789Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1979037104U JPS623789Y2 (ja) 1979-03-20 1979-03-20

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1979037104U JPS623789Y2 (ja) 1979-03-20 1979-03-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55137123U JPS55137123U (ja) 1980-09-30
JPS623789Y2 true JPS623789Y2 (ja) 1987-01-28

Family

ID=28899533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1979037104U Expired JPS623789Y2 (ja) 1979-03-20 1979-03-20

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS623789Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50123423A (ja) * 1974-03-15 1975-09-27

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50123423A (ja) * 1974-03-15 1975-09-27

Also Published As

Publication number Publication date
JPS55137123U (ja) 1980-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5349405A (en) Single lens reflex camera
US4758859A (en) Control apparatus for camera
JPS623789Y2 (ja)
US5309184A (en) Mechanical control apparatus of a single lens reflex camera
US3990089A (en) Camera shutter multi-mode controller providing in one mode a power-saving interval
JPS605929B2 (ja) カメラの絞り制御装置
US4502769A (en) Quick-return mirror driving mechanism for single-lens reflex cameras
JPS62485B2 (ja)
US4173403A (en) Single lens reflex camera with automatic diaphragm control mechanism
US4219262A (en) Camera electrical self-timer
JPS6217801Y2 (ja)
JP2580812Y2 (ja) 一眼レフカメラ
US4332447A (en) Electromagnetic shutter apparatus for camera
JPS6152453B2 (ja)
JPS6134515Y2 (ja)
JPS58125029A (ja) 電動巻上げ機構を有するカメラ
JPS6215804Y2 (ja)
JPS5924018Y2 (ja) 自動露出用フアインダ装置
JP3476297B2 (ja) 絞り制御機構
JPS599211Y2 (ja) カメラの露光時間制御装置
JPS5819534Y2 (ja) 自動合焦カメラの距離−絞り連動機構
JPH0752272B2 (ja) モ−タ内蔵カメラ
JP2589180Y2 (ja) カメラのスプール内モータ支持構造
JPS5822172Y2 (ja) イチガンレフカメラ ニオケル ソツコウカイロキオクスイツチ
JPS6161368B2 (ja)