JPS623302Y2

JPS623302Y2 -

Info

Publication number: JPS623302Y2
Application number: JP1981033342U
Authority: JP
Priority date: 1981-03-10
Filing date: 1981-03-10
Publication date: 1987-01-26
Also published as: JPS57144729U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、自動車のドア、殊に、ドア・ウエ
ザー・ストリツプの取付け構造を改良した自動車
のドアに関する。

従来、例えば、トラツクにおいて、ドア開口部
とドアとの間の隙間をシールするために、ウエザ
ー・ストリツプを使用して来ているが、そのウエ
ザー・ストリツプはドアの周囲に固定されたド
ア・ウエザー・ストリツプ・チヤンネルに嵌め込
まれて保持され、そのチヤンネルのコーナ部分に
おいて、そのチヤンネルにねじ止めされている
が、しかし、ドアの開閉時や、そのトラツクの走
行時、そのコーナ部分において、そのチヤンネル
からずれ出す、所謂、はみ出し現象を生じ、防
風、防雨、防埃、防音などの機能を損う結果とな
つている。

また、そのウエザー・ストリツプのずれ止めに
ついては、実開昭55−77691号公報に開示されて
きている。その公報に開示されたドア・ウエザ
ー・ストリツプの取付け構造は、ドア・サツシユ
に切り欠かれた圧着片を圧潰し、そのウエザー・
ストリツプのベース部分を部分的に挟み付け、そ
のウエザー・ストリツプをそのドア・サツシユに
固定するものである。そのような取付け構造で
は、そのウエザー・ストリツプのベース部分がそ
の圧着片で部分的に挟み付けられるに伴つて、そ
のウエザー・ストリツプのシール部分が部分的に
変形され、具体的には、車室内側に部分的に倒
れ、そのシール部分のシール圧が変化され、シー
ル性が阻害される恐れがあり、また、そのような
シール部分の局部的変形は、ドア開放時に見映え
を害し、さらに、長期の使用においては、ドアを
閉じる際の衝撃力でずれを生じる虞れがあり、加
えて、その圧着片を圧潰する作業は、組立てライ
ン上、好ましくない。

この考案の目的・課題はドア・ウエザー・スト
リツプの局部的変形を回避し、そのドア・ウエザ
ー・ストリツプをドア・ウインド・フレームのド
ア・ウエザー・ストリツプ・チヤンネルに確実に
保持させ、また、組付け作業を簡単、かつ、容易
にして、組立てラインにおける作業性を向上し、
ドアの開閉時や、自動車の走行時、そのチヤンネ
ルのコーナ部分において、そのウエザー・ストリ
ツプのはみ出し現象を防止し、防風、防雨、防
埃、防音などの機能を確保し、外部と車室内とを
確実に遮断する自動車のドアの提供にある。

それらを課題として、この考案の自動車のドア
は、ドア・ウインド・フレームに配置され、か
つ、長さ方向側縁を部分的に切り欠いたずれ止め
受けを有するドア・ウエザー・ストリツプ・チヤ
ンネルと、そのずれ止め受けに噛み合わせられ、
かつ、そのドア・ウエザー・ストリツプ・チヤン
ネルの長さ方向側縁の外側に突出されるずれ止め
を有し、そのドア・ウエザー・ストリツプ・チヤ
ンネルに嵌め込まれ保持されるドア・ウエザー・
ストリツプとを備えている。

以下、この考案に係る自動車のドアの望ましい
具体例について、図面を参照して説明する。

第１ないし３図は、トラツク３０の運転室のド
アとして使用されていたこの考案の自動車のドア
の具体例１０を示している。

そのドア１０は、ドア・パネル１１とドア・ウ
インド・フレーム、すなわち、ドア・サツシユ１
２とよりその本体部分を構成し、その運転室内側
において、そのドア・ウインド・フレーム１２の
周縁にドア・ウエザー・ストリツプ・チヤンネル
１３を配置し、そのドア・ウエザー・ストリツ
プ・チヤンネル１３にドア・ウエザー・ストリツ
プ・チヤンネル１４を嵌め込んでいる。

そのドア・ウエザー・ストリツプ・チヤンネル
１３は、コーナ部分１６，１７において、長さ方
向側縁１５を部分的に切り欠いたずれ止め受け１
８を備えている。

また、そのドア・ウエザー・ストリツプ１４
は、テール部分１９とシール・リツプ部分２０と
よりなり、そのずれ止め受け１８に噛み合わせら
れ、かつ、そのドア・ウエザー・ストリツプ・チ
ヤンネル１３の長さ方向側縁１５の外側に突出さ
れるずれ止め２１をそのテール部分１９の側面に
突出させている。

そのように突起に構成されたずれ止め２１は、
そのドア・ウエザー・ストリツプ１４、すなわ
ち、そのテール部分１９が、そのドア・ウエザ
ー・ストリツプ・チヤンネル１３に嵌み込まれる
とき、その切欠き１８に噛み合わせられ、そのド
ア１０の開閉時や、そのトラツク３０の走行時は
勿論のこと、常に、そのドア・ウエザー・ストリ
ツプ１４がそのチヤンネル１３からはみ出すこと
を阻止している。

特に、そのずれ止め受け１８は、切欠きに構成
されるために、切起し２２をそのチヤンネル１３
の長さ方向側縁１５の外側に切り起し、噛み合わ
せられるずれ止め２１を変形させぬようにしてい
る。

如上のこの考案によれば、ドア・ウインド・フ
レームに配置されるドア・ウエザー・ストリツ
プ・チヤンネルが、長さ方向側縁を部分的に切り
欠いたずれ止め受けを有し、また、ドア・ウエザ
ー・ストリツプが、そのずれ止め受けに噛み合わ
せられ、かつ、そのドア・ウエザー・ストリツ
プ・チヤンネルの長さ方向側縁の外側に突出され
るずれ止めを有するので、そのドア・ウエザー・
ストリツプが、そのずれ止めをそのずれ止め受け
に噛み合わせながら、そのドア・ウエザー・スト
リツプ・チヤンネルに嵌め込まれると、そのずれ
止めは、そのずれ止め受けに噛み合わせられた状
態では、挟み付けられずに、そのずれ止め受けに
おいて、そのドア・ウエザー・ストリツプ・チヤ
ンネルの長さ方向側縁の外側に突出され、そのよ
うな状態に置かれるそのずれ止めによつて、その
ドア・ウエザー・ストリツプが、そのドア・ウエ
ザー・ストリツプ・チヤンネルに長さ方向にずれ
止めされて確実に保持され、しかも、そのずれ止
め受けに噛み合わせられたそのずれ止めの箇所に
おいて、そのドア・ウエザー・ストリツプの部分
的変形が未然に防止され、その部分的変形による
そのドア・ウエザー・ストリツプのシール圧の変
化が未然に抑制され、また、組付け作業が簡単、
かつ、容易になり、組立てラインにおける作業性
が向上され、ドアの開閉や、自動車の走行時、そ
のチヤンネルのコーナ部分において、そのドア・
ウエザー・ストリツプのはみ出し現象が防止さ
れ、防風、防雨、防埃、防音などの機能が確保さ
れ、車室内が外部から確実に遮断され、実用的に
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の自動車のドアを使用する
トラツクの運転室の部分側面図、第２図は、第１
図の２−２線に沿つて示した断面図、および第３
図は、第１図に示すドアのドア・ウエザー・スト
リツプ・チヤンネルおよびドア・ウエザー・スト
リツプを断面すると共に一部破断して示した部分
斜視図である。１０……ドア、１１……ドア・パネル、１２…
…ドア・ウインド・フレーム、１３……ドア・ウ
エザー・ストリツプ・チヤンネル、１４……ド
ア・ウエザー・ストリツプ、１８……ずれ止め受
け、２１……ずれ止め、３０……トラツク。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】ドア・ウインド・フレームに配置され、かつ、
長さ方向側縁を部分的に切り欠いたずれ止め受け
を有するドア・ウエザー・ストリツプ・チヤンネ
ルと、そのずれ止め受けに噛み合わせられ、かつ、そ
のドア・ウエザー・ストリツプ・チヤンネルの長
さ方向側縁の外側に突出されるずれ止めを有し、
そのドア・ウエザー・ストリツプ・チヤンネルに
嵌め込まれて保持されるドア・ウエザー・ストリ
ツプとを備える自動車のドア。