JPS62297755A - 間質性肺炎診断用試薬 - Google Patents

間質性肺炎診断用試薬

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JPS62297755A
JPS62297755A JP13984786A JP13984786A JPS62297755A JP S62297755 A JPS62297755 A JP S62297755A JP 13984786 A JP13984786 A JP 13984786A JP 13984786 A JP13984786 A JP 13984786A JP S62297755 A JPS62297755 A JP S62297755A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 (産業上の利用分野) 本発明は、ヒト肺組織に親和性を有するマウスモノクロ
ーナル抗体を使用し、各種の間質性肺炎患者白酒中に存
在する可溶性抗原を定性又は定量する際に使用できる診
断薬にII! するものである。
(従来の技術) 間質性肺炎は肺胞隔壁の細胞浸潤を特徴とする疾患であ
る。その病因は甲−でイにく、特発性間質性肺炎、サル
コイド−シス、過敏性肺臓炎、膠原病性肺臓炎、じん肺
、放射線肺臓炎、薬剤性肺臓炎など多種の疾患を含む病
態の総称である。これらの疾患の病因は不明のものが多
いため、治療法にも有効なものは少なく、僅かに副腎皮
質ホルモンの投与に反応して病態の改善をみとめる症例
が少数あるのみであり、多くは急速あるいは徐々に増悪
し、呼吸不全のため死に至る疾患群である。
ちなみに特発性間質性肺炎の平均予後は5年前後と報告
されている。また間質v1肺炎の診断を下Jにあたって
は、本来病理学的検索が不可欠であるが、その病巣は肺
の末梢に(</置づるため、経気道的に気管支鏡を用い
て行う末梢肺生検を用いて病巣の主座を採取ηることは
困難であり、全身麻酔下に開胸瞳生検を施行する場合も
ある。組織学的裏付けの得られぬ症例に関しては、胸部
し線検査や肺機能検査及び病歴を参考にして臨床診断例
として取り扱わざるを得ない。また、間質性肺炎の進行
が慢性的長期にわたる症例の場合には、その病勢が活動
期にあるのかあるいは非活動期にあるのかということを
判断することもノ1常に困難とされている。活動性の指
標として坦在までに容認されているものとしては僅かに
3種の診断法があるのみで、第1に先に述べた開胸肺生
検による病理組m像の検索、第2に67Ga−クエン酸
を用いたシンチグラムにおけるラジオアイソトープの集
積像の有無、及び第3に軽気退的に気管支鏡を用いて気
管支肺胞洗浄を行ない洗浄液中の細胞数の算程、細胞の
種類の同定をおこなうことである。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、開胸肺生検【ま仝身麻酔下に行なう極め
て侵襲性の高い検査法であり、この検査を契機として間
質性肺炎の急性増悪をみとめることも少なからず存在す
ると報告されている。また67Ga−クエン酸を用いた
診断法は放射性物質を用いるため、充分な施設を有する
医療機関以外では実施不可能であるうえ、人体に放射性
物質を大量に投与することは医学上極めて好ましくない
と考えられるため繁回の実施は不可能である。第3の気
管支肺胞洗浄法は、第1にあげた開胸肺生検稈ではない
が、気道内に気管支鏡を挿入するため、換気量の低下を
伴ない思考の苦痛は並たいていではなく、頻回の実施は
ひかえられている。従って一般に、間質性肺炎の活動性
の指標としては面清中L D H(1actic de
hydrogenase)値の測定が頻用されているが
、L D +1値の変動は極めて鈍感であり、IDH値
の増加をきたリー症例のほとんどは、非常に重篤な急性
増悪をおこしIこ症例に限られているため間質性肺炎の
病勢把握の1゛ぐれた指標とは言い難い。
従って、間質性肺炎の活動性を適確かつ容易に評価でき
る指標の開発は非常に価値あることと考えられる。
(問題点を解決するための手段) 本発明はヒト肺組織を始めとするヒト組織に親和性を有
し、免疫学的測定法により血中の可溶性抗原を検出する
グロブリンクラスIgG1のマウスモノクローナル抗体
を作製し、その抗体の検出する白酒中の可溶性抗原を定
量することにより間質性肺炎の病態の活動性を評価する
指標とするものである。
即ち、本発明は、ヒト肺胞■型上皮、細気管支上皮及び
気管支腺漿液細胞に反応するIClG1クラスに属する
モノクローナル抗体K[−6を含むことを特徴とするヒ
ト間質性肺炎診断用試薬に関する。
なお、以下の説明において、特にことわりのない限り細
胞1組織等はヒトの細胞1組織である。
−只    一 本発明で用いるヒト肺組織に対するモノクローナル抗体
は、例えばヒト肺組織由来の肺腺癌細胞株で免疫したマ
ウスの婢細胞とマウス骨髄腫細胞株との細胞融合により
ハイブリドーマを作製し、培養上清中の抗体の中から肺
組織に反応するものを選び、更に免疫学的手法により面
清中の可溶性抗原を検出する抗体を選択して作製される
本発明によるモノクロ−プル抗体を使用し、この抗体が
特異的に反応する面清中可溶性抗原を定量することによ
り、間質性肺炎思考の病態の活動性を鋭敏に診断するこ
とが可能であることを本発明者らははじめて見い出した
本発明のモノクローナル抗体は次のようにして製造する
ことができる。即ち、ヒト肺組織やヒト肺癌細胞株等で
マウス又はラット等を免疫し、免疫された動物から牌細
胞を得、これと骨髄腫細胞と融合し、得られた融合細胞
をクローン化し、ヒト肺胞■型上皮及び細気管支上皮、
気管支腺漿液細胞に反応する抗体を産生ずる融合細胞を
選択し、これを培養し抗体を回収する。得られた抗体を
精製し、一部の精製抗体に酵素や放射t1を同位元素を
標識し、非標識抗体と標識抗体を用いてサンドイツチ法
を実施し、血清中の分子1i1100万以上の可溶性抗
原を検出する融合細胞を選択する。免疫法。
細胞融合法、融合細胞の選択法、 +)ンドイッヂ法等
は公知の通常の方法によって行なうことができる。
更に詳しくは、例えば次のようにして本発明のモノクロ
ーナル抗体を製造し、診断用試薬とすることができる。
先ず、マウスを肺昂細胞で免疫覆る。免疫する動物はマ
ウスに限らず、ラット等のネズミ科の動物又はその他の
動物を使用してもよいが、通常はマウスを用いるのが好
ましい。又肺癌細胞の代りに正常肺組織やこれらのホモ
ジネート又はそれから採取された抗原を用いてもよい。
例えばBALB/Cマウスに肺癌細胞又は正常肺組織又
はこれらのホモジネート又はそれから採取された抗原を
数日〜数週間おきに数回接種する。接種間は1匹当り 
1回につき105〜108個の細胞を使うのが好ましい
。その後マウスより稗臓を摘出し、遠心分離により抗体
産生細胞を得る。この細胞は増殖していく能力を持たな
いので、自己増殖能力を有する細胞と融合させる。自己
増殖能力を有する細胞としては骨髄腫細胞が特に好まし
い。骨髄腫細胞としては、同種の動物のものを用いるの
が好ましい。又、骨髄腫細胞としては、抗体を産生じな
いものを選択するのが好ましい。抗体産生細胞と骨髄腫
細胞をポリエチレングリコール等の細胞融合剤と混合し
、細胞融合を行なう。抗体産生細胞と骨髄腫細胞の使用
割合は、細胞数比で1;1〜10:1と覆るのが好まし
い。tqられた融合細胞は限界希釈法により分離し、分
離した融合細胞は増殖させたのち、各穴(ウェル)にお
いて産生される抗体は公知の方法、例えば蛍光抗体法又
は酵素抗体法等により、各種細胞や組織等と反応させ、
その結果から所望の抗体を産生ずるハイブリドーマを選
択する。選択したハイブリドーマをin VitrO培
養法又はin vivo移植法により増殖させ抗体を得
る。
in VitrO培養法としては、例えば次のように行
なうことができる。即ち、ハイブリドーマを適当な培養
液(例えば完全RPMI培地)で増殖限界になるまで培
養し、その培養上清を回収する。土浦中に分泌されたモ
ノクローナル抗体は以下の方法によりIqG分画として
精製して使用できる。即ち、培養上清を40%飽和硫安
で沈澱させた後、pH7,8の2011Mリン酸緩衝液
で平衡化したジエブルアミンエチルセルロース力ラムを
通過させ不純物を除去して用いる。
又、in vivo移植法としては、例えば次のように
行なうことができる。即ら、生体内、例えばヌードマウ
ス腹腔内にハイブリドーマを注入し、ヌードマウス体内
で腫瘍として生育させ、ヌードマウス血清あるいは腹水
から抗体を回収する。更に詳しくは、ハイブリドーマを
移植するBALB/Cマウスにあらかじめ(5〜10日
前)  2,6,10,14−テトラメチルペンタデカ
ンを腹腔内に0.5d注射しておき、次にハイブリドー
マ5×106〜107個を腹腔内に移植する。移植され
たマウスを適当な時間飼育すると、腹腔内にバイブリド
−7の腫瘍が形成され、腹部が肥大してくる。この結果
、腹水及び血清中に高濃度のモノクロ−プール抗体が生
成され、それらを採取する。この腹水及び血清中には目
的のモノクローナル抗体以外に、マウス自身に由来する
多クローン竹抗体が合まれているが、それらはヒトの組
織とは反応しないために、特に分離しないで用いられる
。又、in VijrO培養法の場合と同様に、in 
vivo移植法においてもIoG分画にして使用するこ
とが可能である。
このようにして得られるモノクローナル抗体KL−6を
用いて血清中の抗原を免疫学的方法により定量しヒト間
質性肺炎の診断を行うことが出来る。
免疫学的測定法としてはエンザイムイムノアッセイ(E
IA)、ラジオイムノアッセイ(RIA>、フルオレセ
インイムノアッセイ(FIA)などの方法があり、モノ
クロ−犬ル抗体Kl −6はこれらいずれの方法にも使
用でき、それらの方法用に合った形にして試薬として使
用される。これら試薬の製造は公知の方法によればよい
。これら免疫学的測定法において従来の測定技術即ち競
合法(例えば競合的Elisa法)、非競合法を用いる
ことによって、モノクローナル抗体KL−6を含む試薬
と抗原との反応物を形成させて測定される。
測定においては、Lツクローナル抗体KL−6を標識し
測定に用いる。標識剤としては、FIAでは西洋ワサビ
パーオキシダーゼ、β−D−ガラクトシダーゼ、アルカ
リフAスフ7ターゼ等通常使用される酵素が使用され、
RIAでは  I。
3日等の、又、FIAではフルオレセインイソチオシア
ネート等の、通常使用される標識剤が使用され得、標識
剤の活性が測定可能なものであればいずれでもよい。
標識剤が酵素である場合にはその活性を測定するために
基質が用いられる。基質としては例えば西洋ワサビパー
オキシダーゼの基質として5−アミノサリチル酸−H2
O2,0−フェニレンジアミン−H0、4−アミノアン
チピリン−H2O2などが、β−D−ガラクトシダーゼ
の基質としては、フルオレセイン−ジー (β−D−ガ
ラクトピラノシド)、O−ニトロソ1ノールーβ−D−
ガラクトピラノシド等を挙げることができる。
又、ポリスヂレン、ポリエチレン、ポリアクリル、テフ
ロン、プラスチック等合成樹脂製のビーズ、プレート等
の従来の免疫学的測定において使用される不溶性担体に
モノクローナル抗体KL−6をイ」着させて使用するこ
とが出来る。
又、前記標識物が不要な測定法を採用することもでき、
モノクローナル抗体KL−6と血清中の抗原との反応物
を形成させ、これを比濁法、PEG沈澱法、ラテックス
凝集法等のhdlを応用することにより測定を行うこと
ができる。
より具体的な例を示すと、精製したモノクローナル抗体
に1−6の酵素標識法としては、例えば過ヨウ素酸法で
西洋ワサビパーオキシダーゼを標識することができる。
また、放射性同位元素の125■標識法としては、例え
ばラクトパーオキシダーゼ法を用いることができる。
血清中の可溶性抗原の検出法としては、結合阻害法やサ
ンドイツチ法が好ましいとされているが、結合阻害法を
実施するためには、大量の抗原の精製が前提となるため
、一般にはサンドイツチ法が用いられる。サンドイツチ
法の実施法としては、まずポリスチレン等のビーズに精
製モノクローナル抗体を吸着させ、抗体標識ビーズとし
、試験管内で血清と反応させる。血清中に可溶性抗原が
存在すれば、抗体に結合する。洗浄後、酵素あるいは 
 Iを標識した標識抗体を反応させ洗浄すると、血清中
の抗原量に比例して、標識抗体がビーズに間接的に結合
したことになり、次いで結合した酵素の吊あるいは  
Iの量を測定することにより、血清中の可溶性抗原のM
を定量することが可能である。
(実施例) 実施例1 1 )  免  疫 8週令のm B A L B / c vウスを5×1
06個の肺腺癌由来の細胞株(以下VHRC−LCRと
いう)で皮下に免疫し、その後2週間の間隔で2回腹腔
内に8×106個の細胞を注入した。
2) 細胞融合 最終免疫より3日後に牌臓を取り出し、ステンレスメツ
シュを通すことにより細胞懸濁液を作製した。この8.
4X 107個の牌細胞と4.2X 107個の8アザ
グアニン耐性骨髄腫細胞P3−NSI−Ao4/1(N
SI>を混合し、遠沈後沈漬に1dの45%ポリ■チレ
ングリコール(平均分子1fi6000)を加え、2分
間ゆるやかに撹拌した。洗浄後、細胞混合液を10%牛
脂児血清を含むRPMI培地(完全RPMI培地)に懸
濁し、96穴マイクロ培養プレートに 1穴当り106
個の割合で0.1−ずつまいた。24時間後、ヒポキサ
ンチン1100t1 、アミノプテリン0.4μM、チ
ミジン16μMを含む完全RPMI培地(+−IA T
培地)を0.1#11!加えた。
培養開始後2日目、3日目、5日目、7日日、10日目
に培養上清0.1mを捨て、l−I A T培地0.1
#+1!を加えた。12日後に全ての穴にハイブリドー
マが増殖するのが観察された。
3) ハイブリドーマの選択 VHRC−LCR細胞に対して抗体を産生じているハイ
ブリドーマを酵素抗体法により選択した。酵素抗体法は
以下の如く行なった。
VHRC−LCR細胞を96穴マイクロ培養プレートで
増殖限界に達するまで培養し、0.25%グルタルアル
デヒドで5〜7分間固定し、5回洗浄した。ハイブリド
ーマの培養上清0.1dを加え、室温で1時間反応させ
た。5回洗浄した後、第2抗体として50成の西洋ワサ
ビベルAキシダーL標識ヤギ抗マウス免疫グロブリンを
加え、1時間反応させた。
6〜7回洗った後、1.1%過酸化水素水と150II
!g/lll1!のアジノービス(3−エチルベンゾチ
アゾリン−6−6−スルフォン酸)(ABTS)を含む
50111Mクエン酸緩衝液を100/Zi!加え、1
0分間室温で発色させた。停止液として10%シュウ酸
を50成加え、405nlllの吸光度をマイクロプレ
ート用の分光光度計により測定し、0.02以上吸光度
のあるハイブリドーマを選択した。
選択されたハイブリドーマはあらかじめBALB/cマ
ウスの胸腺細胞(フィーダー細胞)をまかれた24穴培
養プレートに移され、100μMヒボキサンチンと16
μMチミジンを含む完全RPMI培地(HT培地)で培
養した。増殖限界に達した後、再び酵素抗体法によりV
HRC−1,cR細胞に対して抗体産生を行なっている
ハイブリドーマを選んだ。
次に、選択されたハイブリドーマを限界希釈法によりク
ローニングした。即ち、細胞を50個/d!あるいは1
0個/dに希釈し、あらかじめフィーダー細胞をまかれ
た96穴マイク[1培養プレートに0.1dずつ分注し
、l−I T培地により2週間培養した。1穴に 1個
のハイブリドーマコロニーが形成された場合をクローン
として取り出した。酵素抗体法によりVHRC−LCR
細胞に対して反応し、正常ヒト肺線維芽細胞に対して反
応しない抗体を分泌しているハイブリドーマクローンを
選択した。
更に、これらのクローンのうち、ヒト肺腺癌組織に反応
するクローンを凍結切片の免疫パーオキシダーゼ染色に
より選択した。つまり、ヒトの肺癌、その他の臓器癌及
び正常組織を手術材料により得、その4IIIR凍結切
片を作製した。アセトン固定後、ハイブリドーマクロー
ンの培養上清を加え、室温で30分反応させた。よく洗
った後、ビオチン標識抗マウスTOG抗体(γ鎖、λ鎖
、に鎖と反応する)と室温で30分反応させた。更に洗
浄後、アビジンとビオヂン標識西洋ワ1ノビパーオ↑シ
ダーゼを加え室温で1時間反応させ、よく洗った後基質
として0.5IPj/Idのジアミノベンチジンと0.
01%H2O2を含む50mM t−リス−塩酸緩衝液
(pH7,0)を加え発色させた。
このようにして、肺胞■型上皮、細気管支上皮。
気管支腺漿液細胞、甲状腺瀘胞細胞1食道上皮。
噴門腺細胞、膵管上皮、尿細管上皮、膀胱移行上皮、子
宮内膜、肺腺癌、肺扁平上皮癌、肺小細胞癌、胃・十二
指賜乳頭部・胆管・膵・結腸・直腸・甲状腺・乳腺の腺
癌9食道扁平上皮癌には反応するが、気管支上皮、胃表
層粘Hp細胞、幽門腺。
十二指腸上皮、結腸上皮、直腸十皮、肝細胞、膵外分泌
細胞、膵内分泌細胞、腎糸球体細胞、子宮頚部扁平上皮
細胞、皮膚上皮、子宮扁平上皮癌。
肝細胞筋には反応しないモノクローナル抗体を産生する
ハイブリドーマが得られ、これをKL−6細胞と名付け
、その産生ずるモノクローナル抗体をKL−6抗体と命
名した。
4) モノクローナル抗体の作製 (a)  in VitrO培養法 105個/ml!のハイブリドーマを培養液(完全RP
MI培地)で増殖限界(2×106個/d)になるまで
培養し、その培養上清を回収した。(但し、以下の方法
によりIOG分画にして使用することもできる。即ち、
培養上清を40%飽和硫安で沈澱させた後、pl+ 7
.8の20111Mリン酸緩衝液で平衡化したジエヂル
アミノ■プルセルロ−スカラム過させ不純物を除去して
用いる。) (b) in vivo移IIi!I払ハイブリドーマ
を移植するBΔL B / Cマウスにあらかじめ(5
〜10日前)  2,6,10.14−テトラメヂルペ
ンタデカンを腹腔中に0. 5ml!注射しておく。次
にハイブリドーマ5×106個を腹腔内に移植する。移
植されたマウスを3週間飼育すると、腹腔内にハイブリ
ドーマの腫瘍が形成され、腹部が肥大してくる。この結
果、腹水及び血清中に高I!!度のモノクローナル抗体
が生成され、それらを採取した。この腹水及び血清中に
は目的のモノクローナル抗体以外に、マウス自身に由来
する多クローン性抗体が含まれているが、それらはヒト
の組織とは反応しないために、特に分離しないで用いた
。(また、4)の(a)に示した方法によりICJG分
画にして使用できる。) 5) tツクローナル抗体KL−6の特f1a)正常肺
組織との反応性 K L−6抗体と正常肺組織との反応性を免疫パーオキ
シダーゼ染色により調べた3、K L. − 6抗体=
  2 1  − は■型肺胞十皮,細気管支上皮,気管支腺漿液細胞と反
応したが、■型IMi胞上皮,気管支上皮,気管支腺粘
液細胞,間質とは反応しなかった。
b)間質性肺炎の肺組織との反応性 KLー6抗体は特発性間質性肺炎の肺組織における間質
性肺炎及び線維化部位において、再生した肺胞■型上皮
に反応したが、間質の膠原線維。
線雑芽細胞,炎症細胞には反応しなかった。
C)肺以外の正常組織との反応性 KL−6抗体は、甲状腺i&1胞上皮,食道上皮。
噴門腺細胞,膵管上皮,尿細管」−皮,膀胱移行上皮,
子宮内膜細胞と反応したが、胃表層粘膜細胞。
幽門腺細胞.十二指腸士皮.結腸上皮,直腸上皮。
肝細胞,膵外分泌・内分泌細胞,腎糸球体細胞。
子宮頚部扁平上皮,皮膚上皮.赤面法,白血球とは反応
しなかった。
d)癌組織との反応性 K L −6抗体は肺腺癌、肺扁平上皮癌、肺小細胞癌
、胃癌、乳頭部癌、胆管癌、膵癌、結腸癌。
直腸癌、甲状腺乳頭状腺癌、乳癌、腎癌1食道扁平上皮
癌と反応したが、子宮頚部扁平上皮癌、肝細胞癌とは反
応しなかった。
e)モノクローナル抗体KL−6と反応する細胞抗原 KL−6抗体と反応する細胞を過ヨーソ酸、ノイラミニ
ダーゼ、プロテアーゼで処即後、KL−6抗体と反応さ
せることにより、細胞抗原の生化学的性状を調べた。9
6穴マイクロ培養プレートにVHRC−LCIt細胞を
増殖限界になるまで培養後、0.25%ゲルタールアル
デヒドで固定し、よく洗った後、1 、10.100m
Mの過ヨーソ酸、 0.01,0.1.lu(単位)/
−のノイラミニダーゼを加え30分間反応させた後洗浄
し、KL−6抗体と1時間反応させた。洗浄後、i、Q
X 10  CpHlの  I−標識ヤギ抗マウス免疫
グロブリンを加え1時間反応させた後、洗浄後、100
pの0,2N水酸化ナトリウムで細胞を可溶化してポリ
スチレンチューブに移して、ガンマ−カウンターで放射
活性を測定した。その結果、未処理のものに比べて、過
ヨーソ酸、ノイラミニダーゼで処理した細胞に対するK
 L −6抗体の結合は低下しており、KL−6抗体の
反応する細胞抗原は末端にシアル酸を有する糖鎖抗原で
あることがわかった。また、5×106個のVHRC−
LCR細胞を0,25%プロナーゼと30分間反応させ
た後洗浄し、05−のK L −6抗体を30分間反応
させ、洗浄後、10/uのFITC(フルオレセイン 
イソヂオシアネート)標識ヤギ抗マウスI OG  F
 (ab’) 27ラグメン1−と30分間反応させた
。洗浄後1%パラホルムアルデヒドで固定し、蛍光顕微
鏡で蛍光を観察したところ、プロナーゼで処理した細胞
は未処理の細胞に比べて蛍光が減弱していた。従って、
細胞上のKL−6抗体反応抗原は蛋白部分も有している
ことがわかった。以上のことより、KL−6抗体の反応
する細胞抗原は糖蛋白で、抗原決定基は末端にシアル酸
を有する糖鎖であることが判明した。
f)モノクローナル抗体KL−6と反応する可溶性抗原
の分子量 K1−6抗体の反応する可溶性抗原の分子量の測定のた
めには、癌性胸水をセファ[1−ス4Bでゲル濾過し、
得られた各フラクション中の可溶性抗原間を後述するサ
ンドイッチ酵素抗体法で定量化して決定した。その結果
、K L−6抗体の反応する可溶性抗原の分子量は少な
くとも100万以上であることが判明した。
6)  KL−6抗体の反応する血清中可溶性抗原(K
L−6抗原)の定量 a)  KL−6抗原の定量のためのサンドイッチ酸素
抗体法 血清中のKL−6抗涼の定量のために、サンドイッチ酵
素抗体法をおこなった。同相としてポリスチレンど一ズ
を用いたが、まずビーズを50埒/dの精製KL−6抗
体溶液(0,25Mリン酸緩衝液pH7,5)に浸し、
37℃で1時間インキコベートした後、10分間氷水中
で冷却しICものを抗体吸着ビーズとして使用した。精
製K i−6抗体の酵素標識法は過ヨーソ酸法を用いた
。すなわち、5IPJの西洋ワサビパー第4〕シダーゼ
を1#Il!の0.3M炭酸緩衝液pH8,1に溶解し
た液に0.1−のIX 1−フルオロ−2,4〜ジニト
ロベンゼン エタノール溶液を加え、20分間インキュ
ベート後、0.01M炭酸緩衝液pH9,5に透析した
。透析後1dの0.06M過ヨーソ酸を加え30分間反
応させた後、更に1dの0、16M xブレングリコー
ルを加えて60分間反応させ、再び0.01M炭[衝液
1)89.5に透析した後、同じ緩衝液で平衡化した5
mgの精!1IKL−6抗体溶液と混合して室温で反応
させた。3時間後、5■の水素化ホウ素ナトリウムを加
え、4℃で一夜静置した。その後PBSに透析して、更
にセファデックスG −200カラムでゲル濾過しで得
られた最初のピークをパーオキシダーゼ標識KL−6抗
体として使用した。
測定手順は、まずKL−6抗体吸盾ヒーズを入れたガラ
スチューブに、プロティンバッファー(10%正常ウサ
ギ血清、0.1%牛血清アルブミン。
0.15M  P B S  Ill 6.4)で40
倍に希釈した検体を0,3d加え、37℃で3時間イン
キコベートした。
その後生食で3回洗浄し、プロティンバッファーで10
0倍に希釈したバーオキシダー1標識K L −6抗体
を0.3d加え、16から20時間インキ1ベートした
。洗浄後、ビーズをポリスヂレンチューブに移し、0.
3〆の0PDA溶液(0,3%o−phenyiene
diamine dihydrochloride、 
0.02% @2Q2゜0.05M C1trate 
buffer pH4,0)を加え30分間反応させた
後1dの2NPA酸を加え反応を停止させ、吸光度0D
492を測定した。
標準検体として、毎回、肺癌による癌性胸水を160倍
希釈したものを640/dとし、第1図に示すこと< 
0.2,4,8,16,32,64u/dの7点を使っ
て標準曲線を描き、検体の定aをおこなった。
b)健常者、各種悪性!lfr瘍思考、良性肺疾患患者
及び他の炎症竹疾患患音の血清中KL−6抗原値の分布 第2図に示すごとく、健常者80名のKL−6抗原値は
218±152 u/me (平均(m1士標準偏差(
SD))であり、m+2SD値5820/dをcut 
off値とした。癌患者での陽性率は、肺癌32%(3
2/99) 。
胃癌O%(0/19) 、大賜癌0χ(0/8)、肝細
胞病0%(0/8)、膵癌44%(4/9) 、乳癌7
5%(6/8)であった。
良性肺疾患でのK L−6抗原値は第3図に示しである
が、陽性率は肺胞性肺炎10%(2/21)、慢性気管
支炎0%(0/15)、気管支喘息11%(1/9) 
、肺気腫40%(4/10)、気管支拡張症40%(2
15) 、肺結核43%(9/21)、びまん性汎細気
管支炎40%(4/10)。
間質性肺炎58%(29150)であった。
肺以外の炎症性疾患におけるに1−−−6抗原値は第4
図に示しであるが、陽性率は慢性肝炎11%(1/9)
、肝硬変18%(2/11)、膵炎0%(0/14)、
胆のう炎θ%(0/7)であった。
C)間質性肺炎患者における血清中K L−6抗原値 前述した如く間質性肺炎50例の検討では血清中KL−
6抗原の陽性率が58%と高率であったが、病因別に分
類すると、その陽性率は第5図に示すごとく、特発性間
質性肺炎67%(18/27) 、膠原病性肺疾患44
%(4/9) 、サルコイド−シス40%(215)、
過敏性肺臓炎100%(2/2) 、放射線肺臓炎及び
薬剤性肺臓炎50%(3/6) 、じん肺0%(0/1
)であった。
間質性肺炎28例における血清中K L −6抗原値と
血清中1[) )l (lactic dehydro
genase)活性を比較検討すると、第6図に示すご
とく、両者の間に有意の相関はみとめず、陽性率は、L
DH値11%(3/27)であったのに対し、KL−6
抗原値は57%(16/28)であり、KL−6抗原の
方が明らかにずぐれた5ensitivityを示した
間質性肺炎の活動性を評価しつるとされている67Ga
−クエン酸シンチグラムの施行されていた15例の間質
性肺炎について、K L −6抗原値を検討したところ
、第7図に示すごとり67Gaの肺集積像をみとめた1
0例のKL−6抗原陽性率は80%(8/10)であっ
たのに対し、67Gaの集積像をみとめなかった5例で
はKL−6抗原の陽性者をみとめず、雨音の間には強い
相関がみとめられた。
経過観察をおこなった間質性肺炎12例のK L −6
抗原値の推移を第8図に示しである。自他覚所見の改善
をみとめ、間質性肺炎の軽快傾向を示した1例ではKL
−6抗原値の低下を示した。臨床上、活動性にあまり変
化をみとめなかった6例でのKl −6抗原値の変動は
同様に僅少であった。
臨床上増悪傾向を示した5例、これらはすべて肺癌症例
であり、放射線療法がおこなわれて放射線肺臓炎をおこ
した症例であるが、肺臓炎をおこした後のK1−6抗原
値は全綱において増加していた。
以上のことから、血清K L −6抗原は、間質性肺炎
の活動性の指標として有用であることは明白である。
(発明の効果) 本発明の間質性肺炎診断用試薬を用いた場合、間質性肺
炎患者の病態の活1.IJ t/Iを鋭敏に診断するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はKl −6抗原の標準曲線を示すグラフ、第2
図は血清中に1−6抗原値の分布を示す図、第3図は良
性肺疾患患者の血清中KL−6抗原値の分布を示す図、 第4図は肺疾患以外の良性疾患患者の血清中KL−6抗
原値の分布を示す図、 第5図は病因別に分類した間質性肺炎患者の血清中KL
−6抗原値の分布を示す図、 第6図は間質性肺炎患者の血清中KL−6抗原値と血清
中L D l−1値との相関関係を示す図、第7図は6
7G a−シンチグラムにょる間質性肺炎患者の血清中
KL−6抗現値の分布を示す図、第8図は間質性肺炎患
者の血清中KL−6抗原値の推移を示す図である。 第1図 KL−6推榛t+Uチ頗報 KL−6*葡(MJrfL /ml /開1十ま 伐巻例 第8区 師¥遼に$邸1b訪鼾辷清中KL−6看l騒1r   
攻   −tl   俊 イX′IL     喉例

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ヒト肺胞II型上皮、細気管支上皮及び気管支腺漿液細胞
    に反応するIgG_1クラスに属するモノクローナル抗
    体KL−6を含むことを特徴とするヒト間質性肺炎診断
    用試薬。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102422159A (zh) * 2009-06-30 2012-04-18 积水医疗株式会社 用于kl-6测定的免疫测定试剂
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