JPS62297443A - 熱間加工性に優れる高耐食オ−ステナイトステンレス鋼 - Google Patents
熱間加工性に優れる高耐食オ−ステナイトステンレス鋼Info
- Publication number
- JPS62297443A JPS62297443A JP14028686A JP14028686A JPS62297443A JP S62297443 A JPS62297443 A JP S62297443A JP 14028686 A JP14028686 A JP 14028686A JP 14028686 A JP14028686 A JP 14028686A JP S62297443 A JPS62297443 A JP S62297443A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- corrosion resistance
- hot workability
- stainless steel
- austenitic stainless
- corrosion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 title claims abstract description 64
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 title claims abstract description 64
- 229910000963 austenitic stainless steel Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 10
- 229910052796 boron Inorganic materials 0.000 claims abstract description 13
- 229910052804 chromium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 10
- 229910052750 molybdenum Inorganic materials 0.000 claims abstract description 10
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 claims abstract description 8
- 229910052748 manganese Inorganic materials 0.000 claims abstract description 7
- 229910052698 phosphorus Inorganic materials 0.000 claims abstract description 7
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 claims abstract description 7
- 229910052717 sulfur Inorganic materials 0.000 claims abstract description 7
- 239000012535 impurity Substances 0.000 claims description 5
- 229910052721 tungsten Inorganic materials 0.000 claims description 3
- 229910052720 vanadium Inorganic materials 0.000 claims description 3
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 abstract description 11
- 239000000203 mixture Substances 0.000 abstract description 4
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 abstract 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 17
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 17
- 239000011651 chromium Substances 0.000 description 15
- 238000001556 precipitation Methods 0.000 description 11
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 10
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 7
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 7
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 5
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 5
- 239000000463 material Substances 0.000 description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 5
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 5
- ZOXJGFHDIHLPTG-UHFFFAOYSA-N Boron Chemical compound [B] ZOXJGFHDIHLPTG-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 239000002244 precipitate Substances 0.000 description 4
- 239000002253 acid Substances 0.000 description 3
- 229910000765 intermetallic Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000013535 sea water Substances 0.000 description 3
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 3
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 2
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 2
- 238000013461 design Methods 0.000 description 2
- VEXZGXHMUGYJMC-UHFFFAOYSA-M Chloride anion Chemical compound [Cl-] VEXZGXHMUGYJMC-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 1
- QAOWNCQODCNURD-UHFFFAOYSA-N Sulfuric acid Chemical compound OS(O)(=O)=O QAOWNCQODCNURD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000004809 Teflon Substances 0.000 description 1
- 229920006362 Teflon® Polymers 0.000 description 1
- 238000005275 alloying Methods 0.000 description 1
- 238000000137 annealing Methods 0.000 description 1
- 229910001566 austenite Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000004061 bleaching Methods 0.000 description 1
- 238000009835 boiling Methods 0.000 description 1
- 238000005266 casting Methods 0.000 description 1
- 150000001805 chlorine compounds Chemical class 0.000 description 1
- UFGZSIPAQKLCGR-UHFFFAOYSA-N chromium carbide Chemical compound [Cr]#C[Cr]C#[Cr] UFGZSIPAQKLCGR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000000866 electrolytic etching Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 1
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 1
- 238000005242 forging Methods 0.000 description 1
- 230000006698 induction Effects 0.000 description 1
- 239000012770 industrial material Substances 0.000 description 1
- 238000011835 investigation Methods 0.000 description 1
- 230000006641 stabilisation Effects 0.000 description 1
- 238000011105 stabilization Methods 0.000 description 1
- 235000011149 sulphuric acid Nutrition 0.000 description 1
- 229910003470 tongbaite Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
3、発明の詳細な説明
(産業上の利用分野)
本発明は、熱間加工性に優れる高耐食オーステナイトス
テンレス鋼に関し、特に海水熱交換器や製紙プラントの
漂白プロセス用材料として用いるときに好適な、いわゆ
る耐酸性、耐孔食性や耐すきま腐食性、なかでも、塩化
物による腐食に対して優れた抵抗性を有すると共に熱間
加工性にも優れるステンレス鋼について提案する。
テンレス鋼に関し、特に海水熱交換器や製紙プラントの
漂白プロセス用材料として用いるときに好適な、いわゆ
る耐酸性、耐孔食性や耐すきま腐食性、なかでも、塩化
物による腐食に対して優れた抵抗性を有すると共に熱間
加工性にも優れるステンレス鋼について提案する。
(従来の技術)
近年、耐食材料に要求される品質のレベルは、安全性や
メインテナンスフリーによるコストパーフォーマンスの
観点から非常に高くなっており、これに伴いステンレス
鋼も高級化の要請が畜まっている。
メインテナンスフリーによるコストパーフォーマンスの
観点から非常に高くなっており、これに伴いステンレス
鋼も高級化の要請が畜まっている。
かかるステンレス鋼の耐食性については、孔食すきま腐
食、応力腐食割れ、全面腐食、粒界腐食等の指標がある
。これらの品質指標の中で特に孔食、すきま腐食は、ス
テンレス鋼の用途に関連して最も多く直面する指標であ
り、特に海水熱交換器などのように塩素イオン濃度が高
く、かつ温度も高くなる環境条件でもこれらの耐食性が
良好なものが、とりわけ重要である。
食、応力腐食割れ、全面腐食、粒界腐食等の指標がある
。これらの品質指標の中で特に孔食、すきま腐食は、ス
テンレス鋼の用途に関連して最も多く直面する指標であ
り、特に海水熱交換器などのように塩素イオン濃度が高
く、かつ温度も高くなる環境条件でもこれらの耐食性が
良好なものが、とりわけ重要である。
そこで、従来、耐孔食性やすきま腐食性を向上させる方
法として、CrおよびMo含有量を高くすることが知ら
れていた。しかし合金元素としてのCr。
法として、CrおよびMo含有量を高くすることが知ら
れていた。しかし合金元素としてのCr。
Mo含有量を高くすると、σ相などの金属間化合物が析
出し易く、耐食性の面などで安定した品質が得られがた
(なり、その上、熱間加工性が劣化して製造上の障害に
なるという問題が残る。
出し易く、耐食性の面などで安定した品質が得られがた
(なり、その上、熱間加工性が劣化して製造上の障害に
なるという問題が残る。
従って、高Cr高Moを含有する高合金については、耐
食性の他σ相析出に対する組織安定性、熱間加工性を考
慮した総合的な合金設計が必要であり、この意味で上述
の既知技術は不充分である。
食性の他σ相析出に対する組織安定性、熱間加工性を考
慮した総合的な合金設計が必要であり、この意味で上述
の既知技術は不充分である。
この点を克服する技術として従来、特公昭60−231
85号として熱間加工性をも改善したものが提案されて
いる。しかし、この従来技術も量産化を考えた場合挽め
で高い加工性が要求されるので改善の効果はなお不充分
である。
85号として熱間加工性をも改善したものが提案されて
いる。しかし、この従来技術も量産化を考えた場合挽め
で高い加工性が要求されるので改善の効果はなお不充分
である。
(発明が解決しようとする問題点)
一般に、グ相など金属間化合物が析出すると、機械的性
質の劣化とともに耐食性も劣化する。従って、オーステ
ナイト組織を安定化させる必要があり、NiやNなどオ
ーステナイト生成元素を所定量以上含有させねばならな
い。しかも、工業用材料としては、耐食性や機械的性質
などの品質の他に製造が容易であることは不可欠な要因
であり、特にMoやCrを多(含有すると熱間加工性が
低下するので、量産化のためにはこの点に関しての解決
が必要へなるのである。
質の劣化とともに耐食性も劣化する。従って、オーステ
ナイト組織を安定化させる必要があり、NiやNなどオ
ーステナイト生成元素を所定量以上含有させねばならな
い。しかも、工業用材料としては、耐食性や機械的性質
などの品質の他に製造が容易であることは不可欠な要因
であり、特にMoやCrを多(含有すると熱間加工性が
低下するので、量産化のためにはこの点に関しての解決
が必要へなるのである。
要するに、本発明は5US304や5US316よりも
一段と優れた高Cr、 Mo含有の高耐食合金の提案、
すなわち耐食性、σ相析出に対する組織安定性および熱
間加工性のいずれの点においても優れたオーステナイト
ステンレス鋼を提案することを目的としており、特に量
産化に必要な高い熱間加工性を有するオーステナイトス
テンレス鋼を提供する。
一段と優れた高Cr、 Mo含有の高耐食合金の提案、
すなわち耐食性、σ相析出に対する組織安定性および熱
間加工性のいずれの点においても優れたオーステナイト
ステンレス鋼を提案することを目的としており、特に量
産化に必要な高い熱間加工性を有するオーステナイトス
テンレス鋼を提供する。
(問題点を解決するための手段)
本発明は、耐孔食性、耐すきま腐食性など耐食性に優れ
かつ、組織的にも異相の析出が出にくいオーステナイト
組織について、さらに熱間加工性にも優れたものを得よ
うとする場合に、鋼中の酸素レベルが低いときBが極め
て有効に作用して効果があると言う知見に基づいて完成
を見たものである。
かつ、組織的にも異相の析出が出にくいオーステナイト
組織について、さらに熱間加工性にも優れたものを得よ
うとする場合に、鋼中の酸素レベルが低いときBが極め
て有効に作用して効果があると言う知見に基づいて完成
を見たものである。
すなわち、高Cr高Mo含有鋼だと高温強度が大きくな
り加工性が劣化し、熱間加工時に粒界割れが生じ易くな
る。しかし、Bを添加するとこのBが粒界に析出して熱
間加工性を向上させる。しかしこのBは、鋼中の酸素と
も結びつき易いため、酸素レベルが高いと、粒界を強化
するフリーBが少なくなり、Bの効果が充分発揮されな
くなる。
り加工性が劣化し、熱間加工時に粒界割れが生じ易くな
る。しかし、Bを添加するとこのBが粒界に析出して熱
間加工性を向上させる。しかしこのBは、鋼中の酸素と
も結びつき易いため、酸素レベルが高いと、粒界を強化
するフリーBが少なくなり、Bの効果が充分発揮されな
くなる。
いわゆる発明者らは、B添加による熱間加工性に対する
効果が、0レベルによって変わり、それが60ppm以
下になると著しく向上することを見い出し、次の事項を
骨子とする発明を完成した。
効果が、0レベルによって変わり、それが60ppm以
下になると著しく向上することを見い出し、次の事項を
骨子とする発明を完成した。
すなわち、本発明は、
C≦0.030譬t%、 Si≦2.0智t%Mn≦1
.0wt%、 Cr:19〜30wt%Ni:20〜
30wt%、 Mo : 3.5〜7.0wt%、およびB≦0.01
0wt%を基本成分として含有し、副成分として、也V
またはCuの少なくとも一種を合計で2.0wt%以下
含有し、さらにまた、Mgを0.05 wt%t%含有
し、 そして、常温海水中での耐すきま腐食性を付与するため
に、 Cr + 3Mo + 20N≧40なる条件を採用し
、また、組織の安定性のために Cr + 2Mo + 8Si + 2Mn ≦ N
i+50N+6.4なる条件を採用し、そして、 N≦0.40 wt%、 0≦0.0060wt%P≦
0.040wt%、 S≦0.005wt%であって、
残部がFeおよび不可避的不純物よりなる熱間加工性に
優れる高耐食オーステナイトステンレス鋼を提案する。
.0wt%、 Cr:19〜30wt%Ni:20〜
30wt%、 Mo : 3.5〜7.0wt%、およびB≦0.01
0wt%を基本成分として含有し、副成分として、也V
またはCuの少なくとも一種を合計で2.0wt%以下
含有し、さらにまた、Mgを0.05 wt%t%含有
し、 そして、常温海水中での耐すきま腐食性を付与するため
に、 Cr + 3Mo + 20N≧40なる条件を採用し
、また、組織の安定性のために Cr + 2Mo + 8Si + 2Mn ≦ N
i+50N+6.4なる条件を採用し、そして、 N≦0.40 wt%、 0≦0.0060wt%P≦
0.040wt%、 S≦0.005wt%であって、
残部がFeおよび不可避的不純物よりなる熱間加工性に
優れる高耐食オーステナイトステンレス鋼を提案する。
(作 用)
以下に本発明オーステナイトステンレスロの成分組成限
定の理由について説明する。
定の理由について説明する。
C: 0.03wt%(以下は「%」で略記する)より
高いと、溶接などの熱形容部にクロム炭化物が析出し粒
界が鋭敏化して耐食性が劣化する。
高いと、溶接などの熱形容部にクロム炭化物が析出し粒
界が鋭敏化して耐食性が劣化する。
Si:耐孔食性など耐食性に有効ではあるが、2.0%
を超えると、σ相などの金属間化合物の析出を著しく促
進し、かえって耐食性が劣化したり靭性が劣化する。
を超えると、σ相などの金属間化合物の析出を著しく促
進し、かえって耐食性が劣化したり靭性が劣化する。
Mn : 1.0%を超えると、耐食性が劣化するとと
もに、σ相などの析出を促進する。
もに、σ相などの析出を促進する。
Cr:耐食性に不可欠の元素で、19%を下廻ると高、
耐食合金の特徴が失なわれる。一方、Crはσ相などの
生成を促進し、30%を超えると組織安定化のために高
価なNiなとの多量添加が必要となる。
耐食合金の特徴が失なわれる。一方、Crはσ相などの
生成を促進し、30%を超えると組織安定化のために高
価なNiなとの多量添加が必要となる。
Ni:σ相など異相の析出を抑える組織安定化元素とし
て極めて有効であり、20%を下廻ると組織が不安定と
なる。30%を超える添加は高価となる。
て極めて有効であり、20%を下廻ると組織が不安定と
なる。30%を超える添加は高価となる。
Mo : Crと同様に耐食性向上に不可欠な元素であ
る。
る。
その含有量が3,5%を下廻ると、本来の耐食性が得ら
れない。しかし、Crと同様、7%を超えるとσなどの
異相の析出を促進するので組織安定化のためにNiが多
量に必要となる。
れない。しかし、Crと同様、7%を超えるとσなどの
異相の析出を促進するので組織安定化のためにNiが多
量に必要となる。
B:熱間加工性向上に不可欠な元素である。ただし、0
.010%を超えると逆に加工性を劣化させる。
.010%を超えると逆に加工性を劣化させる。
W、V:耐食性に有効である。しかし、いずれもσ相析
出を促進する。また2%を超える添加は組織を不安定と
しまた価格が高くなる。
出を促進する。また2%を超える添加は組織を不安定と
しまた価格が高くなる。
Cu:耐食性に有効である。しかし、2%を超えると熱
1間加工性を劣化させる。
1間加工性を劣化させる。
Mg:Sを固定し、熱間加工性を向上する。ただし、0
.05%を超えると、高温で粒界に化合物を析出し逆に
加工性を劣化する。
.05%を超えると、高温で粒界に化合物を析出し逆に
加工性を劣化する。
N:組織安定化および耐孔食性に極めて有効である。た
だし、0.40%を超える添加は、鋳込み時のプローホ
ールの生成、高温強度が著しく高くなることによる加工
性の劣化をまねく。
だし、0.40%を超える添加は、鋳込み時のプローホ
ールの生成、高温強度が著しく高くなることによる加工
性の劣化をまねく。
0:この酸素は、低いほど熱間加工性は良くなり、特に
0.0060%以下になると、Bの効果を著しく高くし
て極めて優れる熱間加工性が得られる(第2図参照)。
0.0060%以下になると、Bの効果を著しく高くし
て極めて優れる熱間加工性が得られる(第2図参照)。
P : 0.040%を超えると熱間加工性、溶接性を
劣化する。
劣化する。
S : 0.005%を超えると熱間加工性、溶接性
、耐食性を著しく劣化させる。好ましくは0.001%
以下が良い。
、耐食性を著しく劣化させる。好ましくは0.001%
以下が良い。
(実施例)
次に本発明鋼の特性について調べた実施例について説明
する。
する。
この実施例で用いた供試材の成分組成を第1表に示す。
この供試材(本発明鋼、比較鋼)は、誘導炉にて10k
gの鋼塊とし、これを熱間鍛造した後焼鈍、熱間圧延−
焼鈍して得た。特性試験は次の方法に従った。
gの鋼塊とし、これを熱間鍛造した後焼鈍、熱間圧延−
焼鈍して得た。特性試験は次の方法に従った。
(1)熱間加工性評価: (70tX100wx 1m
m 、 10kgインゴットを1250℃に加熱し、ハ
ンマーにて10t X 100w x lにし、端部に
生じた最大割れ長さで評価した。
m 、 10kgインゴットを1250℃に加熱し、ハ
ンマーにて10t X 100w x lにし、端部に
生じた最大割れ長さで評価した。
(2)組織安定性: (2t)mmm板体体化処理材l
0NKOHで電解エツチングし、顕微鏡観察により、析
出物の量を格子点法により測定した。
0NKOHで電解エツチングし、顕微鏡観察により、析
出物の量を格子点法により測定した。
(3)耐食性
(ii )すきま腐食=10%FeC1+・6HzO+
NHCl。
NHCl。
4o1、□2hr 16
(iii )全面腐食:5%H2SO4、沸騰6hいず
、れも腐食度で評価した。すきま腐食試験片を第1図に
示す。図示の1は輪ゴム、2はガスケント(テフロン柱
)である。
、れも腐食度で評価した。すきま腐食試験片を第1図に
示す。図示の1は輪ゴム、2はガスケント(テフロン柱
)である。
以下に試験の結果についてのべる。
(1)熱間加工性について、
第1表に示すように、本発明名調は、いずれにおいても
、熱間鍛造で割れが発生しておらず:熱間加工性は極め
て良好であった。一方、比較名調においては、ボロンを
含有しない鋼A、 Cおよびボロンを含有するが鋼中
の酸素含有量が60ppmを超えるM(B、E)あるい
は、ボロン含有量が0.01%を超えるm (D、F、
G)のいずれも割れが発生している。特に、鋼中酸素含
有量が高くなると加工性の改善に効果のあるボロンが有
効に働らくなることが判った。
、熱間鍛造で割れが発生しておらず:熱間加工性は極め
て良好であった。一方、比較名調においては、ボロンを
含有しない鋼A、 Cおよびボロンを含有するが鋼中
の酸素含有量が60ppmを超えるM(B、E)あるい
は、ボロン含有量が0.01%を超えるm (D、F、
G)のいずれも割れが発生している。特に、鋼中酸素含
有量が高くなると加工性の改善に効果のあるボロンが有
効に働らくなることが判った。
(2)組織安定性と耐食性について
a1a安定性は、鋼に析出したσ相等の析出相量で評価
し、その結果を第1表に示す。また、耐食性については
第2表にその結果を示す。本発明鋼の場合はいずれも析
出相量は1%以下で低く、耐食性についても孔食試験、
すきま腐食試験で腐食度は0.1g/m”・h以下と低
く、全面腐食試験で2.0g/m2・h以下であった。
し、その結果を第1表に示す。また、耐食性については
第2表にその結果を示す。本発明鋼の場合はいずれも析
出相量は1%以下で低く、耐食性についても孔食試験、
すきま腐食試験で腐食度は0.1g/m”・h以下と低
く、全面腐食試験で2.0g/m2・h以下であった。
これに対して、比較鋼は、析出相量は1%を超え、孔食
およびすきま腐食試験の腐食度は0.1g/m t・h
を超えており、耐酸性に対しても比較鋼A、 Bは2g
/m”・hを超えていた。
およびすきま腐食試験の腐食度は0.1g/m t・h
を超えており、耐酸性に対しても比較鋼A、 Bは2g
/m”・hを超えていた。
第2図は、この実施例の鋼について熱間加工性に及ぼす
BおよびO含有量の影響を調べた結果を示す図で、熱間
加工性は、Bおよび酸素量に依存し、Bは加工性改善に
有効であるが0.01%を超えると、逆に加工性は劣化
し、また、O含有量が60ppmを超えると加工性は著
しく劣化することが確められた。
BおよびO含有量の影響を調べた結果を示す図で、熱間
加工性は、Bおよび酸素量に依存し、Bは加工性改善に
有効であるが0.01%を超えると、逆に加工性は劣化
し、また、O含有量が60ppmを超えると加工性は著
しく劣化することが確められた。
また、第3図は、σ析出量に及ぼす各元素の影響を示す
図で、 Cr+2Mo+8Si+2Mn+W+3V > (Cr
+Cu+50N+6.4)になると析出量は急増するこ
とが判った。
図で、 Cr+2Mo+8Si+2Mn+W+3V > (Cr
+Cu+50N+6.4)になると析出量は急増するこ
とが判った。
さらに第4図は、耐食性に及ぼす各元素の影響を調べた
もので、Cr + aMo +20Nが40%以上で耐
食性が良くなることが確認できた。
もので、Cr + aMo +20Nが40%以上で耐
食性が良くなることが確認できた。
第 2 表
(発明の効果)
以上説明したように本発明によれば、Bと○の含有量を
厳しく調整するという本発明において特有な合金設計に
より、耐酸性の他、耐孔食、耐すきま腐食などの耐食性
に優れると共に熱間加工性にも優れたオーステナイトス
テンレス鋼を工業的に安価に得ることができる。
厳しく調整するという本発明において特有な合金設計に
より、耐酸性の他、耐孔食、耐すきま腐食などの耐食性
に優れると共に熱間加工性にも優れたオーステナイトス
テンレス鋼を工業的に安価に得ることができる。
第1図の(al、 (blは、すきま腐食試験片の正面
図および側面図、 第2図は、熱間加工性に及ぼすB、○の影響を示すグラ
フ、 第3図は、σ相析出量と各成分組成との関係を示すグラ
フ、 第4図は、耐孔食性と各成分組成との関係を示すグラフ
である。 第1図 (a) (b) 第2図 5(′/a)
図および側面図、 第2図は、熱間加工性に及ぼすB、○の影響を示すグラ
フ、 第3図は、σ相析出量と各成分組成との関係を示すグラ
フ、 第4図は、耐孔食性と各成分組成との関係を示すグラフ
である。 第1図 (a) (b) 第2図 5(′/a)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、C≦0.030wt%、Si≦2.0wt%Mn≦
1.0wt%、Cr:19〜30wt%Ni:20〜3
0wt%、 Mo:3.5〜7.0wt%、および B≦0.010wt%を含有し、 Cr+3Mo+20N≧40 Cr+2Mo+8Si+2Mn≦Ni+50N+6.4
であり、そして N≦0.40wt%、0≦0.0060wt%P≦0.
040wt%、S≦0.005wt%であって、残部が
Feおよび不可避的不純物よりなる熱間加工性に優れる
高耐食オーステナイトステンレス鋼。 2、C≦0.030wt%、Si≦2.0wt%Mn≦
1.0wt%、Cr:19〜30wt%Ni:20〜3
0wt%、 Mo:3.5〜7.0wt%、および B≦0.010wt%を含有し、かつ W、VまたはCuの少なくとも一種を合計で2.0wt
%以下含有し、 Cr+3Mo+20N≧40 Cr+2Mo+8Si+2Mn≦Ni+50N+6.4
であり、そして N≦0.40wt%、0≦0.0060wt%P≦0.
040wt%、S≦0.005wt%であって、残部が
Feおよび不可避的不純物よりなる熱間加工性に優れる
高耐食オーステナイトステンレス鋼。 3、C≦0.030wt%、Si≦2.0wt%Mn≦
1.0wt%、Cr:19〜30wt%Ni:20〜3
0wt%、 Mo:3.5〜7.0wt%、および B≦0.010wt%を含有し、 Cr+3Mo+20N≧40 Cr+2Mo+8Si+2Mn≦Ni+50N+6.4
N≦0.40wt%、0≦0.0060wt%P≦0.
040wt%、S≦0.005wt%であって、残部が
Feおよび不可避的不純物よりなる熱間加工性に優れる
高耐食オーステナイトステンレス鋼。 4、C≦0.030wt%、Si≦2.0wt%Mn≦
1.0wt%、Cr:19〜30wt%Ni:20〜3
0wt%、Mo:3.5〜7.0wt%B≦0.010
wt%、および Mg≦0.05wt%を含有し、かつ W、VまたはCuの少なくとも一種を合計で2.0wt
%以下含有し、 Cr+3Mo+20N≧40 Cr+2Mo+8Si+2Mn≦Ni+50N+6.4
であり、そして N≦0.40wt%、0≦0.0060wt%P≦0.
040wt%、S≦0.005wt%であって、残部が
Feおよび不可避的不純物よりなる熱間加工性に優れる
高耐食オーステナイトステンレス鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14028686A JPS62297443A (ja) | 1986-06-18 | 1986-06-18 | 熱間加工性に優れる高耐食オ−ステナイトステンレス鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14028686A JPS62297443A (ja) | 1986-06-18 | 1986-06-18 | 熱間加工性に優れる高耐食オ−ステナイトステンレス鋼 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6125176A Division JP2716937B2 (ja) | 1994-06-07 | 1994-06-07 | 熱間加工性に優れる高耐食オーステナイトステンレス鋼 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62297443A true JPS62297443A (ja) | 1987-12-24 |
JPH0246662B2 JPH0246662B2 (ja) | 1990-10-16 |
Family
ID=15265247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14028686A Granted JPS62297443A (ja) | 1986-06-18 | 1986-06-18 | 熱間加工性に優れる高耐食オ−ステナイトステンレス鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62297443A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01259143A (ja) * | 1988-04-11 | 1989-10-16 | Nippon Steel Corp | 鋳造過程或いはその後の熱間圧延過程で割れを起こし難いCr−Ni系ステンレス鋼 |
JPH04346638A (ja) * | 1991-05-22 | 1992-12-02 | Nippon Yakin Kogyo Co Ltd | 熱間加工性に優れた耐硫酸露点腐食ステンレス鋼 |
JPH06336652A (ja) * | 1993-05-27 | 1994-12-06 | Agency Of Ind Science & Technol | 原子力発電所海水ポンプ用ステンレス鍛鋼 |
JP2002069591A (ja) * | 2000-09-01 | 2002-03-08 | Nkk Corp | 高耐食ステンレス鋼 |
WO2014087651A1 (ja) * | 2012-12-05 | 2014-06-12 | Jfeスチール株式会社 | 耐海水腐食性に優れたステンレスクラッド鋼板 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4849731B2 (ja) * | 2001-04-25 | 2012-01-11 | 日新製鋼株式会社 | 延性に優れたMo含有高Cr高Niオーステナイト系ステンレス鋼板および製造法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5120014A (ja) * | 1974-08-08 | 1976-02-17 | Crucible Inc | |
JPS5125422A (ja) * | 1974-07-02 | 1976-03-02 | Westinghouse Electric Corp | |
JPS54141310A (en) * | 1978-04-24 | 1979-11-02 | Kobe Steel Ltd | Austentic stainless steel with superior corrosion resistance and hot workability |
JPS60211054A (ja) * | 1984-04-03 | 1985-10-23 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 熱間加工性が優れたオ−ステナイトステンレス鋼 |
-
1986
- 1986-06-18 JP JP14028686A patent/JPS62297443A/ja active Granted
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5125422A (ja) * | 1974-07-02 | 1976-03-02 | Westinghouse Electric Corp | |
JPS5120014A (ja) * | 1974-08-08 | 1976-02-17 | Crucible Inc | |
JPS54141310A (en) * | 1978-04-24 | 1979-11-02 | Kobe Steel Ltd | Austentic stainless steel with superior corrosion resistance and hot workability |
JPS60211054A (ja) * | 1984-04-03 | 1985-10-23 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 熱間加工性が優れたオ−ステナイトステンレス鋼 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01259143A (ja) * | 1988-04-11 | 1989-10-16 | Nippon Steel Corp | 鋳造過程或いはその後の熱間圧延過程で割れを起こし難いCr−Ni系ステンレス鋼 |
JPH04346638A (ja) * | 1991-05-22 | 1992-12-02 | Nippon Yakin Kogyo Co Ltd | 熱間加工性に優れた耐硫酸露点腐食ステンレス鋼 |
JPH06336652A (ja) * | 1993-05-27 | 1994-12-06 | Agency Of Ind Science & Technol | 原子力発電所海水ポンプ用ステンレス鍛鋼 |
JP2002069591A (ja) * | 2000-09-01 | 2002-03-08 | Nkk Corp | 高耐食ステンレス鋼 |
WO2014087651A1 (ja) * | 2012-12-05 | 2014-06-12 | Jfeスチール株式会社 | 耐海水腐食性に優れたステンレスクラッド鋼板 |
EP2930254A4 (en) * | 2012-12-05 | 2015-12-30 | Jfe Steel Corp | STAINLESS STEEL-COATED STEEL PLATE WITH EXCEPTIONAL CORROSION RESISTANCE TO SEAWATER |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0246662B2 (ja) | 1990-10-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0545753B1 (en) | Duplex stainless steel having improved strength and corrosion resistance | |
US7081173B2 (en) | Super-austenitic stainless steel | |
JP5870201B2 (ja) | 二相ステンレス鋼 | |
JP4803174B2 (ja) | オーステナイト系ステンレス鋼 | |
US3904401A (en) | Corrosion resistant austenitic stainless steel | |
US4554028A (en) | Large warm worked, alloy article | |
JP5661938B2 (ja) | Ni−Fe−Cr−Mo−合金 | |
JP2010508439A (ja) | 2相ステンレス鋼およびこの鋼の使用 | |
JPS62297443A (ja) | 熱間加工性に優れる高耐食オ−ステナイトステンレス鋼 | |
JPH11293405A (ja) | 高硬度高耐食ステンレス鋼 | |
JP2000328198A (ja) | 熱間加工性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼 | |
JPS5940901B2 (ja) | 耐食性オ−ステナイト系ステンレス鋼 | |
US4808371A (en) | Exterior protective member made of austenitic stainless steel for a sheathing heater element | |
US4222773A (en) | Corrosion resistant austenitic stainless steel containing 0.1 to 0.3 percent manganese | |
JP2716937B2 (ja) | 熱間加工性に優れる高耐食オーステナイトステンレス鋼 | |
JPS62180043A (ja) | 耐熱衝撃割れ感受性、耐食性および機械的性質にすぐれるオ−ステナイト・フエライト2相ステンレス鋳鋼 | |
JPH0543986A (ja) | 溶接熱影響部の強度低下の小さい高クロムフエライト耐熱鋼 | |
US4818484A (en) | Austenitic, non-magnetic, stainless steel alloy | |
JPH0120222B2 (ja) | ||
KR880001356B1 (ko) | 콜롬비움 혹은 티타니움을 함유하여 용접 가능한 낮은 침입형의 29% 크롬-4% 몰리브덴 페라이트 스텐레스 강 | |
JPS5928622B2 (ja) | 高温低塩素濃度環境用オ−ステナイト系ステンレス鋼 | |
JP2833385B2 (ja) | 耐食オーステナイト系Fe基合金 | |
JP2002206149A (ja) | オーステナイト系ステンレス鋼 | |
JPS60149744A (ja) | 靭性の優れた高クロム鋼 | |
JPH0143830B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |