JPS62291473A - エンジンの点火時期制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 （産業上の利用分野） 本発明は、エンジンの点火時期制御装置に関するもので
ある。

（従来の技術） 一般に、ノッキングの発生と点火時期とは重大な相関関
係があり、点火時期を進角させるほどノッキングの発生
が増大する傾向にあることが知られている。

そこで、例えば特開昭５６−２０７６４号公報に記載さ
れるように、ノッキングが発生しやすくなる加速時に、
点火時期を遅角することが行われている。

（発明が解決しようとする問題点） ところで２例えば第４図に示すように、加速時には、ス
ロットル開度の増大により吸入空気量が増大し、圧縮圧
力が増大し、高い出力が要求されるが、加速判定直後に
点火される気筒＃１は、加速判定された時点ｐｔでは吸
気行程が終了しており、スロットル開度が増大する前の
吸気行程によるため吸入空気量が少なく、点火時期を遅
角させ緩慢燃焼させると、上記要求に見合う出力が出せ
ず、エンジン回転数の低下を招来する（第４図破線の従
来例参照）。なお、特開昭５８−２０４９７４号公報に
は、加速時１点火時期を進角するものが開示されている
が、これは、エアフローメータのオーバーシュートによ
り点火時期が遅角されることに対しリミッタを設けるも
のであって、進角するというよりも正規の点火時期を補
正するものであり、上記のような間層を解消することは
できない。

本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、加速時に、
燃焼行程にある気筒の燃焼性を向上させることにより、
エンジン回転数の低下を防止したエンジンの点火時期制
御装置を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するための本発明の構成は、実施例に対
応する第１図に沿って説明すると、エンジンの運転状態
を検出する運転状態検出手段（例えばエアフローメータ
５、回転数センサ１０）と。

該運転状態検出手段の出力を受け運転状態に応じた点火
時期を設定する点火時期設定手段１０１を有するエンジ
ンの点火時期制御装置を前提とする。

しかして、本発明の構成は、エンジンの加速状態を検出
する加速検出手段１０２と、該加速検出手段の出力を受
け、加速状態が検出されたときに、吸気行程が終了して
おりかつ点火の行われてない気筒の点火時期を加速状態
に移行したときの要求点火時期よりも進角補正する点火
時期補正手段ｌＯ３を有することを特徴とするものであ
る。

（作用） 加速検出手段１０２にてエンジンの加速状態が検出され
ると、吸気行程が終了しておりかつ点火の行われていな
い気筒の点火時期を、点火時期設定手段１０１にて設定
された加速状態に移行したときの要求点火時期よりも、
点火時期補正手段１０３にて進角補正され、燃焼行程に
ある上記気筒の燃焼性が向上し、エンジン回転数は低下
しない。

（実施例） 以下１本発明の実施例を図面に沿って説明する。

第１図に全体構成を示すエンジンの点火時期制御装置に
おいて、１は４気筒のエンジンで、その燃焼室２に吸気
通路３及び排気通路４が接続されている。

吸気通路３には、上流側から、エアフローメータ５、ス
ロットル弁６、サージタンク７及びインジェクタ８が順
に配設されている。９はスロットル弁６の開度を検出す
るスロットルセンサ、１０はエンジン回転数を検出する
回転数センサ、１１はイグナイタ、１２は、ディストリ
ビュータ、１３は点火プラグである。

１５はコントロールユニットで、運転状態検出手段とし
てのエアフローメータ５及び回転数センサ１２よりの吸
入空気量信号及び回転数信号を受けて運転状態に応じた
点火時期を設定する点火時期設定手段１０１と、スロッ
トルセンサ９の出力を受けてエンジンの加速状態を検出
する加速検出手段１０２と、該加速検出手段の出力を受
け、加速状態が検出されたときに、吸気行程が終了して
おりかつ点火の行われてない気筒の点火時期を加速状態
に移行したときの要求点火時期よりも進角補正する点火
時期補正手段１０３を有する。

続いて、上記コントロールユニット１５による点火時期
制御の流れを第２図乃至第４図に沿って説明する。

先ず、スタートすると、アイドルスイッチがＯＮからＯ
ＦＦへ変化したか否かを判定する（ステップＳ＋）。

アイドルスイッチがＯＮからＯＦＦへ変化している場合
には、アイドル運転状態から通常の運転状態へ移行した
ので、始動時におけるファーストアイドルか否かを判定
しくステップＳ２）、ファーストアイドルでなければ、
続けて、スロットル開度の変化量により加速検出手段１
０２が加速したか否かの判断を行い（ステップＳ３）、
加速判定が有る場合には加速判定信号が点火時期補正手
段１０３に出力され、それに応じて点火時期補正手段１
０３が加速判定後第１回目の点火か否かを判断しくステ
ップＳ４）、第１回目の点火であれば点火時期設定手段
１０１に進角許可信号が出力され、アイドル点火時期（
第４図気筒＃１のＴ１参照）に補正量ΔＡを加えて、吸
気行程が終了しており、かつ点火の行われていない気筒
の点火時期を進角して（第４図気筒＃１のＴ２参照）点
火する（ステップＳ５）、これによって、燃焼性が高め
られ、エンジン回転数の低下は生じない（第４図実線の
本発明側参照）、なお、アイドル点火時期（Ｉｄ点火時
期）は通常、振動その他の要因でＭ、Ｂ、Ｔ、より遅角
されていることから、補正量ΔＡはアイドル点火時期に
加えて進角補正した結果が、Ｍ、Ｂ、Ｔを超えないよう
に設定され、Ｉｄトルクを高めるようになっている（第
３図参照）。

また、ステップＳ４での判断において、加速判定後の第
１回目の点火でなければ、通常の制御実行許可信号が点
火時期設定手段１０１に出力されるので、加速補正処理
例えばノッキング防止のための遅角補正を行い（ステッ
プＳａ）、回転数センサＩ２の出力よりエンジン回転数
を読み込み（ステップＳ７）、エアフローメータ５の出
力より吸入空気量を読み込み（ステップＳ８）、それか
ら１点火時期マツプより、エンジン回転数及び吸入空気
量に応じた最適の点火時期を求め１点火する（ステップ
Ｓ９）。

また、ステップＳ１での判定において、アイドルスイッ
チがＯＮからＯＦＦへ変化していなければ、アイドルス
イッチがＯＦＦであるか否かを判定しくステップ５ｌｏ
）、アイドルスイッチがＯＦＦであれば通常の運転時で
あるので、ステップＳ７へ移り、ステップ８７〜Ｓ９で
通常のマツプ制御を行う一方、アイドルスイッチがＯＮ
であればアイドル運転時であるので、アイドル点火時期
とし、点火する（ステップ５ｒｔ）。

さらに、ステップＳ２の判定でファーストアイドルであ
れば、エンジン冷却水温が低いことからエンジン回転数
がアイドル回転数より高く設定され、エンジン回転数低
下のおそれがないので、また、ステップＳ３の判定で加
速判定がなければ、通常の運転状態であるので、そ九ぞ
れステップＳ７へ直ちに移行する。

上記実施例は多気筒エンジンの場合の例であるが、ステ
ップＳ４の次に、クランク角度を読み込むステップと、
吸気弁が閉か否かの判定を行い閉の場合にステップＳ５
へ、開の場合にステップＳ６へ移るステップとを加える
ことで、単気筒エンジンにも適用することができる。

（発明の効果） 本発明は、上記のように、加速状態が検出されたとき、
吸気行程が終了しておりかつ点火の行われてない気筒の
点火時１期を加速状態に移行したときの要求点火時期よ
りも進角補正するようにしたから、加速時に吸入空気量
の増大に伴い圧縮圧力が増大することによるエンジン回
転数の低下を、燃焼行程にある気筒の燃焼性の向上によ
り防止することができる。

【図面の簡単な説明】 図面は本発明の実施例を示し、第１図はエンジンの点火
時期制御装置の全体構成図、第２図はコントロールユニ
ットの処理の流れを示す流れ図、第３図は点火時期の補
正の説明図である。 ■・・・・・・エンジン、３・・・・・・吸気通路、９
・・・・・・スロットルセンサ、１５・・・・・・コン
トロールユニット、１０１・・・・・・点火時期設定手
段、１０２・・・・・・加速検出手段、１０３・・・・
・・点火時期補正手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段
   と、該運転状態検出手段の出力を受け運転状態に応じた
   点火時期を設定する点火時期設定手段を有するものにお
   いて、エンジンの加速状態を検出する加速検出手段と、
   該加速検出手段の出力を受け、加速状態が検出されたと
   きに、吸気行程が終了しており、かつ点火の行われてな
   い気筒の点火時期を加速状態に移行したときの要求点火
   時期よりも進角補正する点火時期補正手段を有すること
   を特徴とするエンジンの点火時期制御装置。