JPS6227965A

JPS6227965A - 貯血槽

Info

Publication number: JPS6227965A
Application number: JP60166753A
Authority: JP
Inventors: 守関口; 下起　幸郎; 俊明高木; 俊道森
Original assignee: Terumo Corp
Current assignee: Terumo Corp
Priority date: 1985-07-30
Filing date: 1985-07-30
Publication date: 1987-02-05
Also published as: JPS6360674B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】し産業上の利用分野］本発明は、開心術に伴なう体外循環時に人工心肺回路に
おいて使用する貯血槽に関する。

［従来の技術］第５図は従来の人工心肺回路を示す回路図である。患者
の大静脈から脱血された血液は、脱血ライン１を経て貯
血槽２に入る。また、術野に出血した血液および左室ま
たは左扉に膨満した血液はカーディオトミーライン３、
ポンプ４によってカーディオドミーリザーバ５に吸引回
収された後、貯血槽２に入る。貯血槽２に貯血された血
液は、ポンプ６によって熱交換器付人工肺７に送られ、
ここで温度調整および酸素加された血液は、送血ライン
８を経て患者の体内に戻されるように構成されている。

ここで、カーディオ］・ミーリザーバ５は、術野で吸引
された血液の消泡、貯血機能に加えて、術野での吸引血
液に随伴し、あるいは輸血中に存在する組織、マイクロ
アグリゲー）・等の異物をろかする機能をも備えている
。

［発明が解決しようとする問題点］しかしながら、上記従来の人工心肺回路にあっては、貯
血槽２とカーディオドミーリザーバ５が併存し、貯血槽
２およびカーディオドミーリザーバ５内を空にできない
ため、それらに血液が入っている状態にしなければなら
ず、さらに両者を結ぶチューブが存在するため、関心術
中における体外循環血液量が多く舎なるという不都合が
ある。

また、貯血槽２とカーディオ１・ミーリザーバ５が１３
１存するため、回路の構成が複雑となり、その組立に時
間を要することとなる。また、術中においては、貯血槽
２とカーディオドミーリザーバ５の両方の血液レベルを
バブルを巻き込むことのない安全レベルに保つことが必
要であり、貯血レベルの監視作業が煩雑となる。

なお、貯血槽２にあっては、脱血ライン１からの流人血
液が槽内に急激に落下流入して血液損傷を生じたり、マ
イクロバブルを生ずることのないことが望まれる。

本発明に係る貯血槽は、開心術中における体外循環血液
ｈＹを低減化し、人工心肺回路の組立性をＱｉ純化し、
貯血レベルの監視作業を単純化し、かつ１１）３血ライ
ンからの流人血液を血液損傷、マイクロバブルの発生の
ない状態下で流入可能とすることを目的とする。

「問題点を解決するための手段］本発明に係る貯血槽は、カーディオ１・ミーラインに接
続される第１の接続口部を備える血液室と、該血液室の
周囲に設けられるろか消泡部と、該ろか消泡部を介して
該血液室と連通し、かっ血液流出口部を備える貯血室と
を有してなる貯血槽であって、該貯血槽は、貯血室の下
部に脱血ラインに接続される第２の接続１］部を備え、
かつ該第２の接続口部と連通し、多数の薄液流通孔を側
面に備える血液導入管を、貯血室の下部から内部］１方
に向けて延設するようにしたものである。

［実施例］第１図は本発明の一実施例に係る貯血槽１０の右半部を
破断して示す断面図、第２図は貯血槽１０の側面図であ
る。

貯血槽１０は、血液導入管１１、血液室１２、貯血室１
３を有しており、具体的には円筒状ハウジング１４の上
端部にキャップ１５を結合している。ハウジング１４の
内部には、略円筒状をなす内筒部１６が配設されている
。キャップ部１５の内面には、略円筒状をなす内仕切部
１８が突設され、内仕切部１８には内筒部１６の−１一
端部が接合されている。また、ハウジング１４の内部の
内筒部１６に隣接する位置には、前記血液導入管１１が
配設されている。血液導入管１１は、ハウジング１４の
下方、好ましくは底部に接合され、ハウジング１４の内
部の上方に向けて延設されている。そして血液導入管１
１は、脱血ラインに接続される第２の接続口部３０と連
通している。

なお、ハウジング１４、キャップ１５、血液導入管１１
は、ポリカーボネイト等の硬質プラスチック材料によっ
て構成されている。そして、ハウジング１４は、内部の
血液を確認するため、透明であることが好ましい。

ここでキャップ部１５と内筒部１６は、血液室１２を区
画形成し、ハウジング１４とキャップ部１５と内筒部１
６は、貯血室１３を区画形成する。

すなわち、貯血槽１０は、キャップ部１５と内筒部１６
によって血液室１２を形成し、キャップ部１５にカーデ
ィオＩ・ミーラインに接続される第１の接続口部２０を
備えている。内筒部１６の内部には、その」二鎖側から
下端側に垂下するじょうご状の血液ガイド筒部２１が設
けられている。内筒部１６の血液ガイド筒部２１を囲む
ろか消泡空間の外周部には、該ろか消泡空間と貯血室１
３とを連通ずる窓部２２が形成され、内筒部１６の下端
開口部とこの窓部２２にはろか消泡部２３が設けられて
いる。よって、貯血室１３は、ろか消泡部２３を介して
、血液室１２に連通している。ろか消泡部２３は、内筒
部１６の周囲に被着される有底筒状のフィルタ２４と、
フィルタ２４の外面を覆う同じく有底筒状の消泡部材２
５とからなっている。なお、消泡部材２５の外面は、ポ
リエステルトリコット２６によって覆われている。

これにより、カーディオトミーラインから導かれる術野
の血液は、第１の接続口部２０から血液室１２の−に部
空間に流入し、血液ガイド筒部２１によって血液室１２
のるか消泡空間の中央部に供給され、窓部２２に設けら
れているフィルタ２４、消泡部材２５を経て、貯血室１
３に流出可能とされる。

なお、フィルタ２４は、ナイロン等のメツシュまたは不
織布からなり、術野からの吸引血液に随伴する、あるい
は輸血中に存在する組織、マイクロアグリゲート等の異
物をろか可能とする。また、消泡部材２５は、発泡ウレ
タン等の材料に消泡部シリコーン等をコートシてなり、
フィルタ２４によってろかまたほろか消泡された血液を
消泡可能とする。

また、貯血槽１０は、ハウジング１４の底部中央に中高
部２７を形成し、中高部２７の側方に傾斜状底面２８を
設けている。なお、前記ろか消泡部２３の底部は、」―
記中高部２７に支えられている。

前記血液導入管１１は、第３図に示すように多孔管２９
を芯材とし、該多孔管２９の開目端部を」二記中高部２
７の一側方側の傾斜状底面２８に接合している。多孔管
２９の１−記聞口端部には、ハウジング１４に一体化央
されている脱血ラインに接続される第２の接続口部３０
が連通状態で接続されている。多孔管２９は、その側面
に多数の血液流通孔３１を備え、その上端部を閉塞部と
している。血液導入管１．１は多孔管２９の周囲に消泡
部３２を設けている。消泡部３２は、多孔管２９の周囲
に被着される有底筒状の消泡部材３３からなり、消泡部
材３３の外面をポリエステルトリコット３４によって覆
っている。消泡部材３３は、前記消泡部材２５と同様に
して、発泡ウレタン等の材料から形成されている。

これにより、脱血ラインから導かれる静脈血は、第２の
接続口部３０から血液導入管１１に流入し、多孔管２９
の内部を−１一方に向けて−１−昇した後、血液流通孔
３１、消泡部材３３を経て貯血室１３に流出可能とされ
る。

また、貯血槽１０は、貯血室１３を形成しているハウジ
ング１４の最下端部に血液流出口部３５を形成している
。血液流出口部３５はろうと状とされ、血液流出口部３
５から流出する血液がろうと状壁面に沿う渦巻状の流れ
を形成するようにし、流出血液へのバブルの混入を防１
１−可能としている。ハウジング１４の表面には貯血レ
ベルの表示目盛が設けられている。

また、貯血槽１０のキャップ部１５は、血液室１２の上
部空間に開口する輸液混住口３６、急速プライミング口
３７を備えている。

また、貯血槽１０のキャップ部１５は、貯血室１３の上
部に開［−１する急速輸液混住口３８、エアベントロ３
９を備えている。

［作　用］次に、本発明の貯血槽の作用を上記実施例を用いて説明
する。

第４図に示すように、患者の大静脈から脱血Ｓれた血液
は、脱血ライン４４を経て貯血槽ｌＯの血液導入管１１
に入り、さらに貯血室１３に入る。また、術野に出血し
た血液および左室または左肩に膨満した血液は、カーデ
ィオ１・ミーライン４５、ポンプ４６を経て貯血槽１０
の血液室１２に入り、さらに貯血室１３に入る。貯血槽
ｌＯの貯血室１３に貯血された血液は、ポンプ４７によ
って熱交換器付人工肺４８に送られ、ここで温度調整お
よび酸素加された血液は、送血ライン４９を経て患者の
体内に戻されるように構成されている。ここで、貯血槽
１０の血液室１２は、フィルタ２４によって血液中の異
物をろかするとともに、消泡部材２５によって消泡を施
すことを可能としている。

上記貯血槽ｌＯによれば、脱血ライン４４に連なる血液
導入管１１に加えて、カーディオトミーライン４５に連
なって従来のカーディオドミーリザーバとして機能する
血液室１２を備え、かつそれら血液室１２および血液導
入管１１が連通する貯血室１３を備えている。したがっ
て、開心術中における体外循環血液量を低減化し、人工
心肺回路の組立性を単純化し、また貯血レベルの監視作
業を単純化することが可能となる。

また、」上記貯血槽１０によれば、貯血室１３の底部か
らその内部」一方に延びる血液導入管１１を設けた。し
たがって、脱血ライン４４から槽内に流入する血液は、
落下状態で槽内に流入することなく多孔管２９の内部を
Ｌ方に向けてＴＲした後、血液流通孔３１、消泡部材３
３を経て貯血室１３の貯血レベル内に流出することとな
る。これにより、脱血ライン４４からの流人血液を血液
損傷、マイクロバブルの発生のない状ｍ；下で槽内に導
入することが可能となる。

また、上記貯血槽１０は、血液導入管１１の−１一端部
を閉塞しているので、血液が噴出状態で貯血室１３に流
出することがない。

また、」二記貯血槽１０においては、血液導入管１１を
、第１図にＸ−Ｘで示す貯血室１３の標準貯血レベルよ
り上方にまで延設しているので、血液中のバブル、消泡
部３２で捕捉されたバブルを、多孔管２９の上記標準貯
血レベルより−Ｉ一方に位置する部分によってより上方
に案内し、ひいては貯血室１３室の上部空間に抜気可能
である。

また、上記貯血槽１０にあっては、血液導入管１１がハ
ウジング１４の前記傾斜状底面２８に設けられているの
で、脱血ラインから流入した血液に層流を起すことがな
い。

なお、本発明装置を、体重１０ｋｇのピーグル犬に用い
た動物実験で実験した結果、２時間の循環で、消泡機能
に不都合を生ずることがなかった。

［発明の効果］本発明は、カーディオ１・ミーラインに接続される第１
の接続口部を備える血液室と、該血液室の周囲に設けら
れるろか消泡部と、該ろか消泡部を介して該血液室と連
通し、かっ血液流出「１部を備える貯血室とを有してな
る貯血槽であって、該貯血槽は、貯血室の下部に脱血ラ
インに接続される第２の接続口部を備え、かつ該第２の
接続口部と連通し、多数の血液流通孔を側面にそなえる
血液導入管を、貯血室の下部から内部」一方に向けて延
設するようにしたものである。したがって、聞心術中に
おける体外循環血液量を低減化し、人工心肺回路の組立
性を単純化し、貯血レベルの監視作業を単純化し、かつ
脱血ラインからの流人血液を血液損傷、マイクロバブル
の発生のない状態下で流入することが可能となる。

また、本発明は、血液導入管が血液流通孔の周囲に消泡
部を備えてなるようにしたので、マイクロバブルの発生
をより確実に防止することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る貯血槽の右半部を破断
して示す断面図、第２図は第１図の側面図、第３図は血
液導入管の要部を破断して示す正面図、第４図は本発明
の使用状態を示す回路図、第５図は従来例を示す回路図
である。１０・・・貯血槽、１１・・・血液導入管、１２・・・
血液室、１３・・・貯血室、１４・・・ハウジング、２
０・・・第１の接続口部、２３・・・ろか消泡部、３０
・・・第２の接続口部、３１・・・血液流通孔、３５・
・・血液流出口部。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）カーディオトミーラインに接続される第１の接続
口部を備える血液室と、該血液室の周囲に設けられるろ
か消泡部と、該ろか消泡部を介して該血液室と連通し、
かつ血液流出口部を備える貯血室とを有してなる貯血槽
であって、該貯血槽は、貯血室の下部に脱血ラインに接
続される第２の接続口部を備え、かつ該第２の接続口部
と連通し、多数の血液流通孔を側面にそなえる血液導入
管を、貯血室の下部から内部上方に向けて延設したこと
を特徴とする貯血槽。
（２）前記貯血室を筒状ハウジングによって形成し、筒
状ハウジングの内部の貯血室に囲まれる領域内の中心部
に血液室を配置し、上記貯血室の内部の血液室に隣接す
る位置に血液導入管を配置してなる特許請求の範囲第１
項記載の貯血槽。
（３）前記血液導入管が、血液流入孔の周囲に消泡部を
備えてなる特許請求の範囲第１項記載の貯血槽。