JPS62260969A - コンクリ−ト床版の補修補強方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は橋梁や高架道路その他の構築物のコンクリート
床版のクラックを補強するとともにこれを更に補強する
コンクリート床版の補修補強方法に関する。

（従来の技術） 従来クランクが生じたコンクリート床版等のコンクリー
ト構築物の補修としては、そのクラック内に合成樹脂系
の接着剤を注入する方法がとられ　′ており、またコン
クリート構造物の強度を高める補強としては、通常、新
たにコンクリート層を表面に被着させる方法が考えられ
る。

（発明が解決しようとする問題点） 上述した従来の補修は、クラックが小さい場合、その深
部に至るまで接着剤を注入するのが困難であり、またコ
ンクリート層の？１１１！？による？ｉｌｌに際しても
、新たなコンクリート層にクラックが生じ易く、充分な
補強が困難である等の同題があった。

本発明は従来行われていなかった補蚊と補強合同箇所に
施すとともに、補修に際しての接着剤のクラック深部へ
の注入が容易に行われ、しかも被ηした補強用のコンク
リ−ニ一層にまり増厚を小さくしてしかもクラックの生
じない高強度のものとなりことができるコンクリート床
版の補修補強方法の提供を目的としたものである。

（問題点を解決するだめの手段） 上述の如き問題を解決し、所期の目的を達成するための
本発明の要旨とする構成は既設のコンクリ−１・床版上
に、該コンクリ−・１・床版の設ｇ１荷重より大きい荷
重を載荷して該コンクリート・床版を下面側が伸長され
る方向に撓ませ、イの撓んだコンクリート床版の下面よ
り該コンクリート・床版に生じているクラック内に接調
剤を注入した後、そのコンクリート床版下面に補強用の
コンクリート層を一体に被着させ、該コンクリート層の
硬化後前記コンクリート床版上の荷重を除去することを
特徴としてなるコンクリート床版の補修補強方法に存す
る。

（作用） このコンクリート床版の補修補強方法は、既設のコンク
リート床版上にコンクリート床版の設計荷重より大きい
荷重を載荷することにより、床版は通常の状態より大ぎ
く撓み、クランクがある場合には下面側のクラックの開
口部分が大きく拡げられ、接省剤の注入がスムーズにな
り、深部にまで注入されることとなる。

また、下側を伸長させる方向に撓ませた状態で下面に補
強用のコンクリ−１・石を一体に被着させ、コンクリー
トの硬化後に荷重を除去することにより、補強用のコン
クリート層が圧縮され、設計荷重以内の荷重がかかった
通常の状態では、補強用のコンクリート層は常にプレス
トレスが付与された状態となる。

（丈施例） 次に本発明を高架道路のコンクリート床版に実施した例
を図面について説明する。

図中１は、鋼製の桁であり、２は桁上に支持された既設
のコンクリート床版２である。このコンクリート床Ｎｉ
２に対し下面よりクラックの補修を・行うとともに補強
するものであり、まず第１図に示１ようにコンクリート
床版２の上面に設計輪荷重より梢大きい輪筒ｍＷを１−
ラック３を使用して載荷する。この設計輪荷重は、設計
時に上面を通交する車両の重湯を想定した荷重であり、
通常の通交状態ではこの設計輪荷重以上の輪荷重はかか
ることがない。

またこの荷ｍＷはコンクリート床版２の下面側が伸長さ
れる方向に湾曲するように桁１の中１」位置でしかも図
示してないが桁１の支持部（例えば橋脚）の中間位置に
載荷する。

このようにして荷重Ｗを載荷した状態で第２図に示寸よ
・うにコンクリート床ｒＪｉ２の下面に生じているクラ
ック４に接五剤を充填する。接着〃１にはエポキシ樹脂
あるいは粘性の低いポリマー等の樹脂製接着剤を使用す
る。また接着剤の注入には１（１えばクラック４の開口
部分をマスキングするとともに注入筒５をクランク４内
に連通させて埋設し、この注入筒５を通してクラック４
内に圧入する。

接着剤の注入後コンクリート床版２の下面に補強用のコ
ンクリート層を被着させる。このコンクリート層６の被
着は、第３図に示すようにまず前述の接着剤の注入と平
行して又は注入後にコンクリート床版２の下面にアンカ
ー７を打設する。このアン）Ｊ−７は、埋込側端部をコ
ンクリート床版２内の鉄筋と一体化させることが好まし
い。このアンカー７に対し、鉄筋メツシュ８を支持させ
てコンクリート床版２の下面を覆うように張設する。

その後、第４図に示すように鉄筋メツシュ８を内部に埋
め込むようにコンクリート層６を吹き付けによって打設
する。このコンクリート層６の形成に使用するコンクリ
ートは、鋼繊維を混入させた高強度のものを使用し、必
要に応じて急結剤を混入した急結性のものを使用する。

これを吹き付は礪９をもって吹き付けてコンクリート層
６を形成する。なお、工期の短縮を要しない場合は必ず
しも急結性のものとする必要がない。

その後、コンクリート層６が硬化し、所定の強度の発現
を侍ってコンクリート床版２の上面の荷ｍＷを除去し、
工事を完了する。この荷重Ｗの除去によって下側が伸長
する方向に湾曲されていたコンクリート床版２が元の水
平な状態に戻るため補強用のコンクリート層６が圧縮さ
れてプレストレスが付与された状態となる。また、この
プレストレスは、通常の輪荷重より大きい荷重Ｗをかけ
これを除くことによる復元力によって付与されるため通
常の輪筒■がかかった程度ではプレストレスが解除され
ない。

（発明の効果） 本発明のコンクリート床版補強方法は上述の如く構成さ
れ、既設のコンクリート床版上に設計荷重より大きい荷
重を載荷してコンクリート床版の下面が伸長する方向に
湾曲させこの状態でクラック内に接着剤を注入するため
、容易に深部にまで接着剤の注入ができ、補修の程度が
より完全に近くなり、更に湾曲させた状態で下面に補強
用のコンクリート層を一体に被着させるため、荷重の除
去後はそのコンクリート層が圧縮されてプレストレスが
付与された状態となり、しかも湾曲させるために載荷し
た荷重は通常の使用に際して予想される設計荷重より大
きいため、補強後において通常の状態では常に補強用の
コンクリート層にはプレストレスが付与された状態とな
ってクラックが生じ難り、耐久性に富み、しかも薄いコ
ンクリート留て大きな補強ができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施の一例を示すもので第１図〜第４因
はそれぞれ別々の施工途中の状態を示す断面図である。 Ｗ・・・荷重、２・・・コンクリート−床版、４・・・
クランク、６・・・コンクリート層、７・・・アンカー
、８・・・鉄筋メツシュ。 特　許　出　願　人　　新構造技術株式会社第１図 第２図 第３図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）既設のコンクリート床版上に、該コンクリート床
   版の設計荷重より大きい荷重を載荷して該コンクリート
   床版を下面側が伸長される方向に撓ませ、その撓んだコ
   ンクリート床版の下面より該コンクリート床版に生じて
   いるクラック内に接着剤を注入した後、そのコンクリー
   ト床版下面に補強用のコンクリート層を一体に被着させ
   、該コンクリート層の硬化後前記コンクリート床版上の
   荷重を除去することを特徴としてなるコンクリート床版
   の補修補強方法。
2. （２）コンクリート床版下面の補強用コンクリート層は
   、前記コンクリート床版下面に支持させて鉄筋メッシュ
   を張設し、該鉄筋メッシュを埋込むように補強用繊維を
   混入した高強度コンクリートを吹き付けることにより被
   着させる特許請求の範囲第１項記載のコンクリート床版
   の補修補強方法。