JPS62248151A - 光磁気再生装置 - Google Patents

光磁気再生装置

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JPS62248151A
JPS62248151A JP61089916A JP8991686A JPS62248151A JP S62248151 A JPS62248151 A JP S62248151A JP 61089916 A JP61089916 A JP 61089916A JP 8991686 A JP8991686 A JP 8991686A JP S62248151 A JPS62248151 A JP S62248151A
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signal
magneto
light
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optical
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JP61089916A
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Yasuo Otsuka
康男 大塚
Yoshihiro Katase
片瀬 順弘
Toru Sasaki
徹 佐々木
Yukio Fukui
幸夫 福井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光磁気再生装置に係り、特に光磁気記録媒体に
複屈折が生じた場合にもこれを補正し、良好な信号が得
られる光学ヘッドに関するものである。
〔従来の技術〕
従来の光磁気再生装置は、第46回応用物理学会学術講
演会、講演予稿集2p−2F−3(昭ω−10)に記載
のように、光磁気記録媒体からの反射制御手段によって
、ビームスプリッタおよび光磁気記録媒体等の位相差を
補正し、検光子へ直線偏光のレーザ光を入射させること
により、cypt比の向上をはかるものであった。
また、光学ヘッドに位相板を設けたものの例として、他
に特開昭59−129950号があるが、これに′は位
相板として1/4波長板が用いられ、レーザ光の往復に
よって、偏光方向を(社)°回転させるために用いてい
る。さらに同発明では、この位相板を光軸に対して一定
角度傾けて配置することにより、位相板1面の反射光が
、光源(レーザ)へ戻るのを防止する構成をとっている
さらにこの1/4波長板に関しては、特公昭52−49
48号にて、波長板の構成と位相差の関係が述べられて
いる。同発明には、174波長板の厚み、光学軸の傾き
等を変えた場合の位相変化について記載されているが、
この波長板の具体的な応用については触れていない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記した従来技術のうち、第46回応用物理学会学術講
演会、講演予稿集2p−zF−3(昭ω−10)では、
位相制御手段が光磁気記録媒体の反射光中にのみ設けら
れているため、該記録媒体にレーザ光が入射する際に生
ずる位相差については配慮がされておらず、さらに該記
録媒体で位相差を生じ、楕円偏光となったレーザ光が、
ビームスプリッタへ入射することにより生ずる、ビーム
スプリッタの偏光特性の変化についても配慮されていな
かった。
また、上記従来技術の他の2件においては、光磁気記録
媒体の位相差を補正するような配慮はなされておらず、
また光学ヘッドに位相板を用いたものでも、その目的と
する用途は、本発明とは異なるものであった。
本発明の目的は、光磁気記録媒体にレーザ光が入射およ
び反射する際に生じる位相差等の複屈折を、光学ヘッド
に複屈折補正機能をもたせることによって補正し、再生
信号振幅が最大に得られるようにて、CI比を向上させ
ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するために、本発明では、波長板、また
はバビネ補正器およびソレイユ補正器等を用いた複屈折
補正手段を、レーザ光が光磁気記録媒体に入射および反
射する平行光路中に設けた。
さらに本発明では、検出した再生信号の振幅が最大とな
るように、あるいはレーザ光中のDC光量が最大または
最小になるように、ウオブリング法などにより補正手段
を制御する。
〔作用〕
本発明では、レーザ光中の複屈折を補正して、再生信号
振幅を最大に得るため、複屈折が変化する方向に補正手
段を一定周波数でウオブリングし、まず信号振幅の包m
s検波出力から、バンドパスフィルタによりウオブリン
グ周波数成分を検出し、この信号とウオブリング信号と
の乗算結果を、ローパスフィルタを通して得た制御信号
にて、補正手段を動作させることにより複屈折補正を行
なう。
あるいは、光磁気記録媒体から反射されたレーザ光の一
部を、偏光子によって光検出器へ導き、光電変換した信
号からバンドパスフィルタによりウオブリング周波数成
分を検出し、この信号とウオブリング信号との乗算結果
を、ローパスフィルタを通して得た制御信号にて補正手
段を動作させること番こより、複屈折補正を行なう。
ここで、補正手段が波長板の場合には、光軸に対する波
長板の結晶軸の角度を変えたり、あるいは補正手段がバ
ビネ補正器またはソレイユ補正器のときは、複屈折結晶
の光軸上の厚みを変えることによって、光磁気記録媒体
の複屈折を補正する。
これにより、光磁気記録媒体にレーザ光が入射する際、
複屈折としてレーザ光へ加わるP偏光とS偏光の位相差
がδDであったとき、補正手段によって、絶対値が等し
く符号の異なる一δDという位相差を与えることによっ
て、結果的に光磁気記録媒体の記録膜へ入射するレーザ
光中の位相差δ!Nを、 δIN”δD+(−δD)=0      (11とし
て補正する。また反射光では、入射と同じく記録媒体か
らレーザ光へは、同符号のδDの位相差が加わるため、
再たび補正手段により、符号の異なる一δDの位相差を
与えることによって、検出系へ入射するレーザ光中の位
相差δOUTをδOUT ”δD+(−δD)=0  
   +z+として補正する。
その結果、光磁気記録媒体および検出系へは常に直線偏
光が入射し、再生信号振幅を最大に得ることができ、C
7N比を向上することができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例につき説明する。
第1図は、本発明の第1の実施例である光磁気再生装置
を示したものである。本実施例は、検出した再生信号振
幅が最大になるように補正手段を制御し、複屈折(ここ
では位相差を例にとる)を補正するものである。この図
において、1は光反射性の磁気記録膜2、およびカバー
ガラス3を有する光磁気ディスクであり、モータ4によ
って回転する。記録信号の再生は、直線偏光光源である
半導体レーザ5から出るレーザ光が、コリメートレンズ
6により平行光とされ、ビーム整形プリズム7でほぼ円
形の光強度分布に整形されたのち、ビームスプリッタで
ある第1の偏光子8で、一部を反射し、残りを透過する
。このうちの透過レーザ光は、さらに補正手段9(ここ
では位相板)およびミラー10を介して、対物レンズ1
1により集光され、カバーガラス3を透過して記録膜2
上に照射される。このとき、記録膜2に照射されたレー
ザ光は、カー効果によって、記録膜2の記録部および未
記録部の磁気モーメントの配向状態により偏光面が変化
する。(すなわちカー回転を生じる。)また、この第1
図において、位相板9から光磁気ディスク上側(紙面の
左側)の部分は、レーザ光の光軸まわりに90°回転し
た状態を示している。
さらにこの記録膜2からの反射光は、再たびカバーガラ
ス3を透過したのち、対物レンズ11で平行光に戻り、
ミラー10および位相板9を介して、第1の偏光子8で
、カー効果による信号成分を含む偏光方向のレーザ光(
本実施例ではS偏光)がほぼ全て反射され、これと90
°の位相差のある偏光成分(本実施例ではP偏光)は、
一部反射し残りを透過される。このS偏光およびP偏光
の反射レーザ光は、さらにビームスプリッタである第2
の偏光子12により、偏光子8と同様にS偏光はほぼ全
てを反射、P偏光は一部を反射、残りを透過する。ここ
で透過したレーザ光は、凸レンズ13で集光され、円柱
レンズ14を介してサーボ用光検出器15に入射する。
このサーボ用光検出器15は、その検出方法に応じて複
数に分割されており、それらの出力信号を処理して、フ
ォーカス誤差信号およびトラック誤差信号(検出法は省
略)を得て、ディスク上上にレーザ光が正確に位置決め
されるように、対物レンズを制御する。一方、第2の偏
光子12で反射したカー効果による信号成分を含むレー
ザ光は、凸レンズ16で集光され、偏光ビームスプリッ
タ17に入射して二分岐される。二分岐されたレーザ光
のうち、一方は、第1の光検出器18aに入射し、また
他方は、第2の光検出器18 bに入射し、それぞれ電
気信号へ変換される。本実施例では、このレーザ光を二
分岐する手段として偏光ビームスプリッタを用いたので
、これらの二分岐されたレーザ光のそれぞれが、検光子
を通過したことになる。したがって、検光子17と第1
の光検出器18αは、第1の光電変換系19を構成し、
また検光子17と第2の光検出器18 Aは、WJ2の
光電変換系加を構成することになる。さらにこれらの光
検出器18α、18bで検出された信号は、プリアンプ
21および22で増幅され、差動回路23に入力される
。差動回路四では、プリアンプ21または22により入
力された各信号の同位相の成分が差し引かれ、同時に逆
位相の成分が加算されることから、再生信号の邊幅は2
倍となって出力24される。
次に、この光磁気ディスク1の記録膜2上、および第2
の光¥を変換系19.20にて検出される信号について
、第2図および第3図を用いて説明する。
第2図は、光磁気ディスク上の記録PA2.および検光
子17に入射するレーザ光が直線偏光である場合の再生
信号を示したものである。この図においr−,101お
よび102は、レーザ光のP偏光およびS偏光方向、1
03および104は、第1図の検光子17におけるP偏
光またはS偏光の偏光方向を示している。図に示すよう
に、レーザ光が記録膜2に照射されると、その反射レー
ザ光は、記録部と未記録部にて、角度θにおよび一〇に
の偏光面の回転を生ずる。この現象がカー効果であり、
この回転角θIはカー回転角と呼ばれる。さらに本実施
例では、?41図に示すように差動検出の構成をとって
いるため、検光子17のP偏光およびS偏光面に、同−
振幅の再生信号が得られるように、その偏光方向103
および104は、レーザ光の偏光方向101および10
2に対して、約45°に傾けである。この第2図におい
ては、入射レーザ光がP偏光の直線偏光であり、これに
カー回転が生じ、直線偏光105および106となるこ
とから、再生信号は蛋幅d、およびd、にて検出される
欠番こw13図は、光磁気ディスク上に位相差が存在し
、記録膜2および検光子17番こ入射するレーザ光に、
この位相差が加わって楕円偏光となった場合の再生信号
を示したものである。この図において、第2図と同一番
号を付したものは、同一部分である。図のように、再生
信号が楕円偏光107および108の場合は、レーザ光
中に位相差が無い場にはP偏の直線偏光であったものが
、位相差により楕円偏光となるために、P偏乞成分が減
り、その分、新たにS偏光成分が生じる。このため、検
出される信号振幅4およびd≦が、第2図の直線偏光の
ときに検出される振@d1およびd、に比べて小さくな
る。この楕円偏光107および108は、光磁気ディス
ク1のカバーガラス3に、レーザ光が入射および反射す
る際に生ずる、P偏光とS偏光との位相差によるものが
王であり、カバーガラス3の材料として、ポリカーボネ
ート等のプラスチ。
りを用いた場合、特に大きな位相差を生じる。
上記したように、光磁気ディスク1で位相差が与えられ
たことにより、レーザ光が偏光子8へ入射する際に、す
でに楕円偏光107および108になっており、位相差
が零の直線偏光105および106に比べて、P偏光光
量が減少し、S偏光光量が増加している。したがって、
位相差を零と仮定して、光検出器15および18α、1
8hで得られるべきP偏光およびS偏光光量から、偏光
子8と臣のP偏光透過率および反射率、S偏光透過率お
よび反射率を設計すると、結果的に位相差が加わった場
合には、偏光子8へ入射するレーザ光のP、  S偏光
光量が変わるため、上記各光検出器では設計値とは異な
る光量の信号が検出され、見かけ上、偏光子8および1
2の偏光特性が変化してしまうことになる。
本発明は、このように光磁気再生装置lこおいて多くの
整置をもたらすレーザ光中の位相差を、位相板9により
補正することにより、常に第2図に示すような直線偏光
とし、良好な再生信号を得ようとするものである。
そこで、この位相板9につき、より具体的に説明する。
第4因〜第6図は、−例として、結晶軸109が光軸4
1と平行な波長板9を、また第7図〜g9図は、結晶軸
110が光軸41に斜交する波長板9を、位相板として
用いた場合の偏光特性を示したものである。これらの図
において、第1図〜第3図と同一番号を付したものは、
同一部分である。
第4図に示す波長板9は、光軸41に画面、すなわち第
5図においてθ=o’のとき、第6図における位相差δ
=o’であるが、P偏光方向101またはS偏光方向1
02に角度θ傾けると、第6図の42または招のごとく
、位相差δが変化する。また第7図に示す波長板9は、
第8図のように、傾きθをθ、〜θ、のように変えるこ
とにより、第9図の42または43のごとく、位相差δ
が変化する。したがって御1図に示すように、これらの
位相板9を、光磁気ディスク上ヘレーザ光が入射および
反射する光路中に設置し、光磁気ディスク上で生ずるP
偏光およびS偏光の位相差と逆の位相差(すなわち、光
磁気ディスク上にて位相が遅れた場合は、位相板9にて
位相すすみ要素を、または各々の逆)を与えることによ
り、位相補正がなされ、記録膜2および検光子17への
入射光を直線偏光とし、良好な再生イg号が得られるも
のである。
ここで、第4図〜第9図に示した波長板9は、第6図お
よび第9図に示す位相差δの正負の中心値を、180°
の整数倍に選ぶことが望ましい。またここでは位相板と
して波長板を例に示したが、これ以外の位相制御手段、
例えばバビネ補正器およびソレイユ補正器、または単に
光弾性効果等を用いた位相板等を用いても、同様な効果
を得ることができる。
次ζこ、位相制御方法につき説明する。
第1図において、詔は、位相板9を動作させることによ
り位相差を生じせしめるアクチュエータ、また25はウ
オブリング信号発生回路、26は加振回路であり、アク
チュエータηを用いて、位相差を発生する方向に位相板
9をウオブリングする。27は包絡線検波器であり、差
動回路Uの出力から再生信号の振幅、すなわち信号中の
AC成分を包絡線検波する。また詔はバンドパスフィル
タ、四は乗算器であり、バンドパスフィルタあの出方信
号と、ウオブリング信号発生回路5より出力されるウオ
ブリング信号をアナログ乗算する。さらに30はローパ
スフィルタ、 31は位相板駆動回路でありアクチュエ
ータ化を駆動することにより、第4図〜第9図に示した
ように、位相板9を傾けて位相補正を行なう。
これらの動作につき、さらに図面を用いて説明する。第
10図は、再生信号振幅d1すなわち信号中のAC成分
と、レーザ光中の位相差σの関係を示したものである。
図の曲線材に示すように、レーザ光中の位相差δ=0.
すなわちδGのときは振幅dが最大値となるが、位相差
を生じたとき、すなわちδ、またはδ、のときには、振
幅dが減少する。
曲線44がこのような軌跡をたどるとき、レーザ光中に
δ。〜δ、の位相差があると、アクチュエータηが、ウ
オブリング信号発生回路5および加振回路26により発
生する。ウオブリング信号45にて加振されると、再生
信号振幅中に46〜48のごときウオブリング周波数成
分を生ずる。すなわちレーザ光中の位相差がO(δ。)
のときには、ウオブリング信号45の振幅中心で再生信
号撮@dが最大となり、位相差aが正、負のいずれに変
化しても、振幅dが低下するため、46のような、ウオ
ブリング信号45の2倍の周波数の信号が検出される。
これに対して、位相差がδ、およびδ、のときは、47
および48に示すように、ウオブリング信号45と同一
周波数で、振幅および位相が変調された信号が検出され
る。この信号47および刑は、曲線44の傾きが異なる
位置、すなわち位相差δの符号が異なるときに検出され
た信号であるため、周期に一致しているが、位相が逆転
している。
ところで、実際に検出される再生信号蚕@dの包絡線波
形は、第11図(1)に示されるように、ウオブリング
周波数成分による変調を受ける。この図で、111は再
生信号振幅である信号中のAC成分を示す。このAC成
分111は、包絡線検波器27で包絡線検波され、さら
にバンドパスフィルタあで、再生信号である高周波成分
、およびトラッキング、フォーカシング等の低周波成分
が除去されることにより、(II)に示すような振幅と
位相が変調された信号112が検出される。したがって
、この信号にはウオブリング周波数成分が含まれており
、位相差δ=0(δ0)で0となり、δの符号によって
位相が逆転している。この信号112は、さらに(10
1iこ示すウオブリング信号発生回路5より出力される
ウオブリング信号113と、乗算器29にてアナログ乗
算され、その結果、(転)に示す乗算出方、すなわち位
相検波出力114が得られる。そしてこの乗算出力11
4から、さらにローパスフィルタ3oにより、ウオブリ
ング周波数成分を除去すると、(V)に示すような信号
115が得られる。この信号115は、出力Oで位相差
δ=0(δ。)をよぎり、且つ位相差δが正または負の
場合には極性が異なり、位相差量に応じて出力が増加す
ることから、この信号115を用いて位相補正を行なう
ことができる。すなわち、この位相制御信号115が0
になるように、位相板駆動回路29によりアクチュエー
タηを制御すれば、レーザ光中の位相差δをOに補正す
ることができる。
このように本発明によれば、光磁気ディスク1の記録膜
2、および検光子17へ入射するレーザ光を直線偏光に
補正するため、再生信号振幅dを最大に得ることができ
、φ比を向上することができる。さらに偏光子8にもほ
ぼ直線偏光に補正したレーザ光が入射するため、偏光子
8および12において、所定の偏光特性を得ることがで
きる。
次に、位相板9を駆動させるアクチュエータ非について
説明する。
第12図は、このアクチュエータηの一実施例を示した
ものであり、また第13図は、第12図のAA11f+
[I¥rである。各図において同一番号を付したものは
同一部分であり、51はプラスチック等の非磁性材料か
らできているアクチュエータ非全体のハウジング、52
および53は、共に鉄等の磁性材料からできている鉄心
であり、52が内部に永久研石57を含む固定鉄心、5
3は支持部材55により、矢印116方向へ回転する可
動鉄心である。また54は、可動鉄心53の周囲に巻か
れたコイル、56は、位相板9を可動鉄心郭へ固定する
ための部材である。
このように構成したことから、固定鉄心52および可動
鉄心53には、図中の破線矢印117に示すような磁界
が発生しており、さらにコイル8には、加部回路26お
よび位相板駆動回路29より、各制御信号に応じた電流
が流されるため、可動鉄心53は矢印116方向へ回転
する。したがって位相板9は、その信号電流によってθ
方向に傾斜制御され、その結果、位相板9を透過するレ
ーザ光に位相差を与えてこれを補正することができる。
また、これまでに述べた位相差は、光磁気ディスク1以
外の光学素子、例えば対物レンズ11、ミラー10、偏
光子8,12などにおいても発生する。
そこでこの場合も上述したのと同じ方法で、光磁気ディ
スク1およびその他の光学素子の位相差を合わせて、位
相板9で位相補正を行なえば、レーザ光を直線偏光とす
ることができ、C7N比を一層向上することができる。
さらに、これらの実施例では、光検出器18αおよび1
8 hを用いた2個の検出系による差動検出法を示した
が、本発明はこのような差動検出ではなくて、1個の検
出系でもよく、プリアンプ21または22の出力を包絡
繊検波器nへ入力しても、同様の効果が得られる。
欠番こ、第14図は本発明の第2の実施例である光磁気
再生装置を示したものである。本実施例は、レーザ光中
のDC光量が最大または最小になるよう番こ補正手段を
制御し、複屈折(ここでは位相差を例にとる)を補正す
るものである。
上記第2図および第3図で述べたように、レーザ光中に
位相差が発生すると楕円偏光となるため化、P偏光成分
のDC光量が減り、S偏光成分のDC光量が増える。
まず、光磁気再生装置各部のDC光量から説明する。
第15図はこのDC光量の変化を示したものである。す
なわち、第15図(1)は第14図におけるX点、また
(II)はY点、([l)は2点におけるP偏光および
S偏光を含むDC光量であり、これらの値は、光磁気デ
ィスク1より検出系へ反射された光量を1とする相対値
で表わしたものである。各図において、縦軸dは各X、
Yおよび2点におけるDC光量、δはレーザ光中に含ま
れる位相差である。本実施例では、カー効果によりS偏
光側に信号成分が含まれる構成としたため、第2図およ
び第3図に示すように、P偏光のみの直線偏光であった
ものが、レーザ光中に位相差δを生じて、楕円偏光とな
り、P偏光のDC光量が減り、その分析たにS偏光のD
C光量が発生する。したがって、第14図のX点、すな
わち再生信号検出系では、偏光子8および12で、発生
したS偏光成分がほぼ全て反射されることから、第15
図(1)の曲線61 Xのように、位相差δの増加に伴
いDC光量dは増加する。また第14図のY点、すなわ
ちサーボ信号検出系では、偏光子12がP偏光の一部を
透過するのみであるから、第15図(II)の曲線61
 Yのように、位相差δの増加によってDCC光量は減
少する。さらに第14図の2点では、楕円偏光となった
ことにより新たに生ずるS偏光成分は、偏光子8にてほ
とんど全てが反射され、一方P偏光成分はS偏光成分が
発生しただけ減少しても、その一部しか反射されないた
め、結果として第15図(Iv)の曲線61 Zに示す
ように、位相差δの増加に伴いDCC光量は増加する。
ここでこの2点のDC光量は、X点およびY点における
DC光量の和として得ることができる。
次に、本実施例における位相制御方法につき説明する。
第14図において、第1図と同一番号を付したものは同
一部分である。さらに(資)は加算回路であり、光検出
器18αおよび18 bに検出される逆相成分であるA
C成分はキャンセルし、同相成分であるDC成分を加算
出力する。したがってこの加算回路(資)から出力され
る信号は、図中のX点におけるDC光量を表わすことに
なる。
これらの動作につき、さらに図面を用いて説明する。第
16図は、第14図のX点におけるレーザ光中のDCC
光量と、位相差δの関係を示したものである。第15図
(1)に示したように、この図の曲線61は、レーザ光
中の位相差δ=0.すなわちδ。のときはDCC光量が
最小値となるが、位相差を生じたとき、すなわちδ1ま
たはa、のときには、DC光ildが増加する。曲線6
1がこのような軌跡をたどるとき、レーザ光中にδ。〜
δ、の位相差があると、アクチュエータηが、ウオブリ
ング信号発生回路5および加振回路26により発生する
、ウオブリング信号62にて加振されると、DC光中に
63〜65のごときウオブリング周波数成分を生ずる。
すなわちレーザ光中の位相差が0(δ。)のときには、
ウオブリング信号62の振幅中心でDCC光量が最小と
なり、位相差δが正、負のいずれに変化してもDC光量
が増加するため、64のようなウオブリング信号62の
2倍の周波図の信号が検出される。これに対して、位相
差がδ、およびδ、のときは、63および65に示すよ
うに、ウオブリング信号62と同一周波数で、振幅およ
び位相が変調された信号が検出される。この信号63お
よび65は、曲線61の傾きが異なる位置、すなわち位
相差δの符号が異なるときに検出された信号であるため
、周期は一致しているが、位相が逆転している。
ところで、実際に検出されるDCC光量の波形は、第1
7図(1)に示されるように、ウオブリング周波数成分
による変調を受ける。この図で槌は、ウオブリングをし
ながら位相差δを変化させたDCC光量の変化を示す。
この信号圀は、バンドパスフィルタあで再生信号等(ア
ドレス信号など)の高周波成分と、サーボ信号等の低周
波成分が除去されることにより、(II)に示すような
振幅と位相が変潰された信号67が検出される。したが
って、この信号にはウオブリング周波数成分が含まれて
おり、位相差δ=0(4)で0となり、δの符号によっ
て位相が逆転している。この信号67は、さらに(il
l)に示すウオブリング信号発生回路5より出力さ冶ス
r′7.ブ11ング償号68七、乗算6四にてアナログ
乗算され、その結果、潤に示す乗算出力、すなわち位相
検波出力69が得られる。そしてこの乗算出力69から
、さらにローパスフィルタ3oにより、ウオブリング周
波数成分を除去すると、(■に示すような信号70が得
られる。この信号70は、出力0で位相差δ=0(δ。
)をよぎり、且つ位相差δが正または負の場合には極性
が異なり、位相差量に応じて出力が増加することから、
この信号7oを用いて位相補正を行なうことができる。
すなわち、この位相制御信号70が0になるように、位
相板駆動回路26によりアクチュエータηを制御すれば
、レーザ光中の位相差δをOに補正することができる。
このように本発明によれば、光磁気ディスク1の記録膜
2、および検光子17へ入射するレーザ光を直線偏光に
補正するため、再生信号振幅を最大に得ることができ、
φ比を向上することができる。さらに偏光子8にもほぼ
直線偏光に補正したレーザ光が入射するため、偏光子8
および12において、所定の偏光特性を得ることができ
る。
また、レーザ光中に位相差が無い場合には、差動画路n
から出力されるDC光量成分、すなわち光検出器18α
および18 bにて検出される各DC光量の差信号はほ
ぼ零となるが、レーザ光中に位相差が加わると、第15
図に示すような、位相差Oで最大または最小となるよう
な変化を生ずる。したがってこの差動回路nの出力をバ
ンドパスフィルタあへ入力すれば、光検出器18αおよ
び18 bで検出したDC光量の差信号により、上記と
同様にして位相差を補正することができる。
また、これまでに述べた位相差は、光磁気ディスク1以
外の光学素子、例えば対物レンズ11、ミラー10、偏
光子8,12などにおいても発生する。
そこでこの場合も上述したのと同じ方法で、光磁気ディ
スク1およびその他の光学素子の位相差を合わせて、位
相板9で位相補正を行なえば、レーザ光を直線偏光とす
ることができ、C7N比を一層向上することができる。
さらに上記実施例は、光検出器18αおよび18 Aを
用いた2個の検出系による差動検出法を示したが11本
発明はこのような差動検出ではなくて、1個の検出系で
もよく、プリアンプ21または22の出力ヲバンドパス
フィルタ四へ入力しても、同様の効果が得られる。
また上記実施例では、光磁気記録媒体(すなわち光磁気
ディスク1からの情報再生時の動作を主に述べたが、本
発明の光磁気装置は情報記録、および消去時にも同様に
して位相差補正を行なうことができる。
次に第18図は、本発明の第2の実施例(第14図)の
変形例を示したものである。本実施例では、図中のY点
におけるDC光量から位相補正を行なう。
この第18図において、第14図と同一番号を付したも
のは同一部分であり、さらに71および72は、光検出
器15から光電変換された信号を増幅するプリアンプで
あり、サーボ信号73を出力する。74は加算回路であ
り、プリアンプ71および72の出力を加算し、バンド
パスフィルタあへ出力する。ここでY点におけるレーザ
光は、はとんどが偏光子12を透過したP偏光のDC光
量成分である。このDC光量は上記第15図(n)に示
したように、レーザ光中の位相差δの増加に伴なって減
少する。したがって第16図および第17図で説明した
、X点におけるDC光量変化とは逆の特性となり、制御
の極性を反転させることにより、同様の位相補正が行え
るものである。
すなわち、第19区およびi20図はこの制御方法を示
すものであり、第16図および第17図と同一番号を付
したものは同一部分である。上記したように本実施例で
は、位相差δ=0(δ。)でDC光量dが最大となり、
レーザ光中に位相差が生じると減少する特性を示す。し
たがって、これらの図に示すように、各信号は先の第1
6図および第17図とは逆の極性を示すが、本実施例に
おいても最終的に位相板駆動回路31へ入力される位相
制御信号70は、出力0で位相差δ=0(δ。)をよぎ
り、且つ位相差δが正または負の場合には極性が異なり
、位相差量に応じて出力が増加することから、この信号
70を用いて位相補正を行なうことができる。
さらに第21図は、本発明の第2の実施例の別の変形例
を示したものであり、本実施例では図中の2点における
DC光量から位相補正を行なうものである。この図にお
いて、第14図および第18図と同一番号を付したもの
は同一部分である。また37は加算回路であり、加算回
路印の出力(すなわちX点におけるDC光量)と加算回
路74の出力(すなわちY点におけるDC光量)を加算
し、バンドパスフィルタあへ出力する。この加算回路7
5から出力される信号は、図中の2点におけるDC光量
を表わすことになる。この2点のDC光量は、第15図
(III)に示すように、レーザ光中の位相差δ=Oに
て最小値をとり、位相差が加わることにより増加する特
性を示す。したがって、この位相差δに対するDC元量
dの変化は、第15図(1)に示すX点と同じ傾向番こ
あり、上記した第14図および第16図。
第17図にて説明したのと同じ方法で、位相差を補正す
ることができる。
また本実施例のエラに、偏光子8の検出系側(2点)に
おけるDC光量変化によって位相差を補正する方法は、
偏光子が1個(すなわち偏光子8のみ)で構成される光
学系においても、有効に用いることができる。
また上記した各’j!M例中の補正手段9は、第4図〜
第9図にて説明した波長板であるが、これを特に第7−
〜第9図に示したような結晶fill 110が光軸4
1に斜交する1、/2波長版とし、第22図に示すよう
に光軸41に垂直な平面内において、且つ光軸41まわ
りに角度φだけ回転して上述した制御を行えば、ディス
ク1等の位相差だけでなく、方位角の変動も合わせて補
正することができ、総合的な複屈折補正が可能となる。
この場合角度φ(dC!りは、 φ=±(22,5+45が)(31 但し、ルー0. 1. 2.・・・ に選ぶことが望ましい。
さらに本発明を用いれば、ディスク1以外の光学素子(
例えば対物レンズ11など)に複屈折がある場合にも、
同様にして補正することができ、これらの部品が、複屈
折を多く生ずるプラスチック等で形成されても、 C7
N比の高い信号の再生が行なえる。
〔発明の効果〕
以上、詳細に説明したように、本発明によれば光磁気記
録媒体にレーザ光が入射および反射する際に生ずる、P
偏光と5偏との複屈折を補正することにより、光磁気記
録媒体および検光子に入射するレーザ光をほぼ直線偏光
とし、再生傷号撮幅が最大に得られるため、C7N比を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を示す光磁気再生装置の
ブロック図、第2図〜第13図は第1の実施例に関する
説明図、第14図は本発明の第2の実施例を示す光磁気
再生装置のブロック図、第15図〜第17図は第2の実
施例に関する説明図、第18図〜第21図は本発明の第
2の実施例に関する変形例およびその説明図、また第2
2図は位相差と方位角の両方を補正する手段の説明図で
ある。 1・・・光磁気ディスク  2・・・記録膜3・・・カ
バーガラス   5・・・半導体レーザ9・・・複屈折
補正手段  Ω・・・アクチーエータ105・・・直線
偏光    106・・・直線偏光107・・・楕円偏
光    108・・・楕円偏光〒1図 M2図 党5又 陥4図       憤5図 罰3図 粥10図       兜11図 今り 兇12図       桑13図 仔 閉14図 〒15図 鋼IG霞         テ(7図 粥18図 覗 コI     31)     Zj     28竺
13図         兇20図 〒21図 手続補正書(自発) 事件の表示 昭和61 年特許願第 899L6   号補正をする
者 ・匝との1鰻 特許出願人 名 称  +s+o+株式会i!「1  立 ラス 作
 折代   理   人 補正の対象  明細書(全文)及び図面の第4図、第7
図。 補正の内容 1. 明aSの全文を別紙の通り補正する
。 2、 第4図、第7図を別紙の辿り補正丁訂正 明 細
 書 一6発明の名称 光磁気再生装置 2、特許請求の範囲 (1)直線偏光光源から出射される光を、光磁気記録媒
体に集光させる手段と、該光磁気記録媒体を反射または
透過した光の少なくとも一部を電気信号に変換する光電
変換系とを有する光磁気装置において、前記光磁気記録
媒体に入射および出射する光の複屈折補正手段と、該補
正手段を駆動、制御する制御手段とを設けたことを特徴
とする光磁気再生装置。 (2)該複屈折補正手段を、複屈折が変化する方向に一
定周波数でウオブリングし、一方、該光電変換系により
、該光磁気記録媒体を反射または透過して偏光面が変化
したAC光量成分を検出し、この再威信号振幅の包路線
検波出力から、バンドパスフィルタにより前記ウオブリ
ング周波数成分を検出し、この信号と該ウオブリング信
号の乗算結果をローパスフィルタを通して得た制御信号
にて、該再生信号振幅が最大となるように、該複屈折補
正手段を駆動することを特徴とする特許請求の範囲第1
項記載の光磁気再生装置。 (3)該複屈折補正手段を用い、前記光磁気記録媒体お
よびその他の光学素子にて生ずる複屈折を補正すること
を特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項記載の
光磁気再生装置。 (4)該複屈折補正手段を、複屈折が変化する方向に一
定周波数でウオブリング−し、一方、該光′正変換系に
よりDC光量成分を検出し、この信号からバンドパスフ
ィルタにより前記ウオブ1ノング周波数成分を検出し、
この信号と該ウオブリング信号の乗算結果をローノ(ス
フイルタ番こ通して得た制御信号にて、該DC光量が最
大また番よ最小となるように該複屈折補正手段を1ψ動
することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の光磁
気再生装置。 (5)該複屈折補正手段を用い、前記光磁気記録媒体お
よびその他の光学素子にて生ずる複Ail折を補正する
ことを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の光磁気再
生装置。 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は光磁気再生装置に係り、特に光磁気記録媒体に
複屈折が生じた場合にもこれを補正し。 良好な信号が得られる光学ヘッドに関するものである。 〔従来の技術〕 従来の光磁気再生装置は、第46回応用物理学会学術講
演会、講演予稿集2P−ZF−3(昭和6O−10)に
記載のように、光磁気記録媒体からの反射レーザ光中の
、ビームスプリッタと検光子のあいだに、位相制御手段
が設けられていた。 この位相制御手段によって、ビームスプリッタおよび光
磁気記録媒体等の位相差を補正し、検光子へ直線偏光の
レーザ光を入射させることにより、C/N比の向上をは
かるものであった。 また、光学ヘッドに位相板を設けたものの例として、他
に特開昭59−129950号があるが、これには位相
板として1/4波長が用いられ、レーザ光の往復によっ
て、偏光方向を90°回転させるために用いている。さ
らに同発明では、この位相板を光軸に対して一定角度傾
けて配置することにより、位相板端面の反射光が、光源
(レーザ)へ戻るのを防止する構成をとっている。 さらにこの1/4波長板に関しては、持分11052−
4948号にて、波長板の構成と位相差の関係が述べら
れている。同発明には、174波長板の厚み、光学軸の
傾き等を変えた場合の位相変化について記載されている
が、この波長板の具体的な応用については触れていない
。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記した従来技術のうち、第46回応用物理学会学術講
演会、講演予稿集2P−ZF−3(昭和60−1−0 
)では、位相制御手段が光磁気記録媒体の反射光中にの
み設けられているため、該記録媒体にレーザ光が入射す
る際に生ずる位相差については配慮がされておらず、さ
らに該記録媒体で位相差を生じ、楕円偏光となったレー
ザ光力1、ビームスプリッタへ入射することにより生ず
る。ビームスプリッタの偏光特性の変化についても配慮
されていなかった。 また、上記従来技術の他の2件においては、光磁気記録
媒体の位相差を補正するような配慮はなされておらず、
また光学ヘッドに位相板を用いたものでも、その目的と
する用途は、本発明とは異なるものであった。 本発明の目的は、光磁気記録媒体にレーザ光が入射およ
び反射する際に生じる位相差等の複屈折を、光学ヘッド
に複屈折補正機能をもたせることによって補正し、再生
信号振幅が最大に得られるようにして、ClN比を向上
させることにある。 [問題点を解決するための手段〕 この目的を達成するために、本発明では、波長板、また
はバビネ補正器およびソレイユ補正器等を用いた複屈折
補正手段を、レーザ光が光磁気記録媒体に入射および反
射する平行光路中に設けた。 さらに本発明では、検出した再生信号の振幅が最大とな
るように、あるいはレーザ光中のDC光量が最大または
最小となるように、ウオブリング法などにより補正手段
を制御する6 〔作用〕 本発明では、レーザ光中の複屈折を補正して。 再生信号振幅を最大に得るため、複屈折が変化する方向
に補正手段を一定周波数でウオブリングし、まず信号振
幅の包絡線検波出力から、バンドパスフィルタによりウ
オブリング周波数成分を検出し、この信号とウオブリン
グ信号との乗算結果を、ローパスフィルタを通して得た
制御信号にて、補正手段を動作させることにより複屈折
補正を行なう。 あるいは、光磁気記録媒体から反射されたレーザ光の一
部を、偏光子によって光検出器へ導き、光電変換した信
号からバンドパスフィルタによりウオブリング周波数成
分を検出し、この信号とウオブリング信号との乗算結果
を、ローパスフィルタを通して得た制御信号にて補正手
段を動作させることにより、複屈折補正を行なう。 ここで、補正手段が波長板の場合には、光軸に対する波
長板の結晶軸の角度を変えたり、あるいは補正手段がバ
ビネ補正器またはソレイユ補正器のときは、複屈折結晶
の光軸上の厚みを変えることによって、光磁気記録媒体
の複屈折を補正する。 これにより、光磁気記録媒体にレーザ光が入射する際、
複屈折としてレーザ光へ加わるP偏光とS偏光の位相差
がδ。であったとき、補正手段によって、δ8 という
位相差を与えることによって、総合的に位相差を180
°の整数倍として補正する。すなわち光磁気記録媒体の
記録膜へ入射するレーザ光中の位相差δIN  を、 δIN  ”δD十δB:n・180 (n=o、±1.±2.・・・)     (1)とす
る。また反射光では、入射と同じく記録媒体からレーザ
光へは、同符号のδ、の位相差が加わるため、再び補正
手段により、δ8 の位相差を与えることによって、検
出系へ入射するレーザ光中の位相差δ。UT   を δOUT  =δD十δB:”n・180(n=o、±
1.±2.・・・)   (2)として補正する。 その結果、光磁気記録媒体および検出系へは常に直線偏
光が入射し、再生信号振幅を最大に得ることができ、C
’/N比を向上することができる・〔実施例〕 以下、図面を参照して本発明の実施例につき説明する。 第1図は、本発明の第1の実施例である光磁気再生装置
を示したものである。本実施例は、検出した再生信号振
幅が最大になるように補正手段を制御し、複屈折(ここ
では位相差を例にとる)を補正するものである。この図
において、上は光反射性の磁気は記録膜2.およびカバ
ーガラス3を有する光磁気ディスクであり、モータ4に
よって回転する。記録信号の再生は、直線偏光光源であ
る半導体レーザ5から出るレーザ光が、コリメートレン
ズ6により平行光とされ、ビーム整形プリズム7でほぼ
円形の光強度分布に整形されたのち、ビームスプリッタ
である第1の偏光子8で、一部を反射し、残りを透過す
る。このうちの透過レーザ光は、さらに補正手段9(こ
こでは位相板)およびミラー10を介して、対物レンズ
11により集光され、カバーガラス3を透過して記録膜
2上に照射される。このとき、記録膜2に照射されたレ
ーザ光は、カー効果によって、記録[2の記録部および
未記録部の磁気モーメントの配向状態により偏光面が変
化する。(すなわちカー回転を生じる。)また、この第
1図において、位相板9から光磁気ディスク上側(紙面
の左側)の部分は、レーザ光の光軸まわりに90’回転
した状態を示している。 さらにこの記録1摸2からの反射光は、再びカバーガラ
ス3を透過したのち、対物レンズ11で平行光に戻り、
ミラー10および位相板9を介して。 第1の偏光子8で、カー効果による信号成分を含む偏光
方向のレーザ光(本実施例ではS偏光)がほぼ全て反射
され、これと90°の位相差のある偏光成分(本実施例
ではP偏光)は、一部属射し残りを透過される。このS
偏光およびP偏光の反射レーザ光は、さらにビームスプ
リッタである第2の偏光子12により、偏光子8と同様
にS偏光はほぼ全てを反射、P偏光は一部を反射、残り
を透過する。ここで透過したレーザ光は、凸レンズ13
で集光され、円柱レンズ14を介してサーボ用光検出器
15に入射する。このサーボ用光検出器15は、その検
出方法に応じて複数に分割されており、それらの出力信
号を処理して、フォーカス誤差信号およびトラック誤差
信号(検出法は省1118)を得て、ディスク上上にレ
ーザ光が正確に位置決めされるように、対物レンズを制
御する。一方、第2の偏光子12で反射したカー効果に
よる信号成分を含むレーザ光は、凸レンズ16で集光さ
れ、偏光ビームスプリッタ17に入射して二分岐される
。二分岐されたレーザ光のうち、一方は、第1の光検出
器18aに入射し、また他方は、第2の光検出器18b
に入射し、それぞれ電気信号へ変換される。本実施例で
は、このレーザ光を二分岐する手段として偏光ビームス
プリッタを用いたので、これらの二分岐されたレーザ光
のそれぞれが、検光子を通過したことになる。したがっ
て、検光子17と第1の光検出pJ 18 aは、第1
の光電変換系19を端成し、また検光子17と第2の光
検出器18bは、第2の光電変換系20を構成すること
になる。さらにこれらの光検出器18a。 18bで検出された信号は、プリアンプ21および22
で増幅され、差動回路23に入力される。 差動回路23では、プリアンプ21または22により入
力された各信号の同位相の成分が差し引かれ、同時に逆
位相の成分が加算されることから、再生信号の振幅は2
倍となって出力24される。 次に、この光磁気ディスク上の記録膜2」二、および第
2の光電変換系19.20にて検出される信号について
、第2図および第3図を用いて説明する。 第2図は、光磁気ディスク上の記録膜2.および検光子
17に入射するレーザ光が直線偏光である場合の再生信
号を示したものである。この図において、101および
102は、レーザ光のP偏光およびS偏光方向、103
および104は、第1図の検光子17における透過軸を
示している。 図に示すように、レーザ光が記録膜2に照射されると、
その反射レーザ光は、記録部と未記録部にて、角度OK
 および−OK  の偏光面の回転を生ずる。この現象
がカー効果であり、この回転角θにはカー回転角と呼ば
れる。さらに本実施例では、第1図に示すように差動検
出の構成をとっているため、同一振幅の再生信号が得ら
れるように、検光子17の透過軸103および104は
、レーザ光の偏光方向101および102に対して、約
45°に傾けである。この第2図においては、入射レー
ザ光がP偏光の直線偏光であり、これにカー回転が生じ
、直線偏光105および106となることから、再生信
号は振幅d8およびd2にて検出される。 次に第3図は、光磁気ディスク上に位相差が存在し、記
録膜2および検光子17に入射するレーザ光に、この位
相差が加わって楕円偏光となった場合の再生信号を示し
たものであるにの図において、第2図と同一番号を付し
たものは、同一部分である。図のように、再生信号が楕
円偏光107および108の場合は、レーザ光中に位相
差が無い場にはP偏の直線偏光であったものが、位相差
により楕円偏光となるため、P偏色成分が減り、その分
、新たにS偏光成分が生じる。このため、検出される信
号振幅d l、およびd″2が、第2図の直線偏光のと
きに検出される振幅d□およびd2に比べて小さくなる
。この楕円偏光107および108は、光磁気ディスク
上のカバーガラス3に。 レーザ光が入射および反射する際に生ずる、P偏光とS
偏光との位相差によるものが主であり、カバーガラス3
の材料として、ポリカーボネート等のプラスチックを用
いた場合、特に大きな位相差を生じる。 上記したように、光磁気ディスクユで位相差が与えられ
たことにより、レーザ光が偏光子8へ入射する際に、す
でに楕円偏光107および108になっており、位相差
が零の直線偏光105および106に比べて、P偏光光
量が減少し、S偏光光量が増加している。したがって、
位相差を零と仮定して、光検出器15および18a、1
8bで得られるべきP偏光およびS偏光光量から、偏光
子8と12のP偏光透過率および反射率、S偏光透過率
および反射率を設計すると、結果的に位相差が加わった
場合には、偏光子8へ入射するレーザ光のP、S偏光光
量が変わるため、上記各光検出器では設計値とは異なる
光量の信号が検出され、見かけ上、偏光子8および12
の偏光特性が変化してしまうことになる。 本発明は、このように光磁気再生装置において。 多くの弊害をもたらすレーザ光中の位相差を、位相板9
により補正することにより、常に第2図に示すような直
線偏光とし、良好な再生信号を得ようとするものである
。 そこで、この位相板9につき、より具体的に説明する。 第4図〜第6図は、−例として、結晶軸109が光軸4
1と平行な波長板9を、また第7図〜第9図は、結晶軸
110が光軸41に斜交する波長板9を1位相板として
用いた場合の偏光特性を示したものである。これらの図
において、第1図〜第3図と同一番号を付したものは、
同一部分である。 第4図に示す波長板9は、光軸41に垂直、すなわち第
5図においてθ=0″のとき、第6図における位相差δ
=o°であるが、P偏光方向1゜1またはS偏光方向1
02に角度。傾けると、第6図の42のまたは43のご
とく、位相差δが変化する。また第7図に示す波長板9
は、第8図のように、傾き0をθ□〜0.のように変え
ることにより、第9図の42または43のごとく、位相
差δが変化する。したがって第1図に示すように。 これらの位相板9を光磁気ディスク上ヘレーザ光が入射
および反射する光路中に設置し、光磁気ディスク上で生
ずるP偏光およびS偏光の位相差にさらに別の位相差を
与えることにより、総合的な位相差を180°の整数倍
として位相補正がなされ、記録膜2および検光子17へ
の入射光を直線偏光とし、良好な再生信号が得られるも
のである。 ここで、第4図〜第9図に示した波長板9は。 第6図および第9図に示す位相差δの正負の中心値を、
180°の整数倍に選ぶことが望ましい。 またここでは位相板として波長板を例に示したが、これ
以外の位相制御手段、例えばバビネ補正器およびソレイ
ユ補正器、または端に光弾性効果等を用いた位相板等を
用いても、同様な効果を得ることができる。 さらに、補正後の総合的な位相差が18o°の奇数倍の
ときには、再生信号の1(117と# O##の関係を
電気的、または光学的に反転してもよく、または“1″
と“0″の定義を反転してもよい。 次に、位相制御方法につき説明する。 第1図において、■は、位相板9を動作させることによ
り位相差を生じせしめるアクチュエータ、また25はウ
オブリング信号発生回路、26は加振回路であり、アク
チュエータユを用いて、位相差を発生する方向に位相板
9をウオブリングする。27は包絡線検波器であり、差
動回路23の出力から再生信号の振幅、すなわち信号中
のAC成分を包絡線検波する。また28はバンドパスフ
ィルタ、29は乗算器であり、バンドパスフィルタ28
の出力信号と、ウオブリング信号発生回路25より出力
されるウオブリング信号をアナログ乗算する。さらに3
oはローパスフィルタ、31は位相板駆動回路であり、
アクチュエータ32を駆動することにより、第4図〜第
9図に示したように、位相板9を傾けて位相補正を行な
う。 これらの動作につき、さらに図面を用いて説明する。第
10図は、再生信号振幅d、すなわち信号中のAC成分
と、レーザ光中の位相差δの関係を示したものである6
図の曲線44に示すように、レーザ光中の位相差δ=0
、すなわちδ。のときは振幅dが最大値となるが、位相
差を生じたとき、すなわちδ、またはδ2のときには、
振幅dが減少する。曲線44がこのような軌跡をたどる
とき、レーザ光中にδ。〜δ2の位相差があると、アク
チュエータ32が、ウオブリング信号発生回路25およ
び加振回路26により発生する。ウオブリング信号45
にて加振されると、再生信号振幅中に46〜48のごと
きウオブリング周波数成分を生ずる。すなわちレーザ光
中の位相差が0(δ。)のときには、ウオブリング信号
45の振幅中心で再生信号振幅dが最大となり、位相差
δが正、負のいずれに変化しても、振幅dが低下するた
め、46のような、ウオブリング信号45の2倍の周波
数の信号が検出される。これに対して1位相差が61お
よびδ2のときは、47および48に示すように、ウオ
ブリング信号4Sと同一周波数で。 振幅および位相が変調された信号が検出される。 この信号47および48は1曲線44の傾きが異なる位
置、すなわち位相差δの符号が異なるときに検出された
信号であるため、周期に一致しているが、位相が逆転し
ている。 ところで、実際に検出される再生信号振幅dの包絡線波
形は、第11図(1)に示されるように、ウオブリング
周波数成分による変調を受ける。この図で、111は再
生信号振幅である信号中のAC成分を示す。このAC成
分111は、包絡線検波器27で包絡線検波され、さら
にバンドパスフィルタ28で、再生信号である高周波成
分、および1ヘランキング、フォーカシング等の低周波
成分が除去されることにより、(■)に示すような振幅
と位相が変調された信号112が検出される。 したがって、この信号にはウオブリング周波数成分が含
まれており、位相差δ=0(δ。)で0となり、δの符
号によって位相が逆転している。この信号112は、さ
らに(III)に示すウオブリング信号発生回路25よ
り出力されるウオブリング信号113と、乗算器29に
てアナログ乗算され、その結果、(IV)に示す乗算出
力、すなわち位相検波出力114が得られる。そしてこ
の乗算出力114から、さらにローパスフィルタ3oに
より、ウオブリング周波数成分を除去すると、(V)に
示すような信号115が得られる。この信号115は、
出力Oで位相差δ−=O(δ。)をよぎり、且つ位相差
δが正または負の場合には極性が異なり、位相差量に応
じて出力が増加することから。 この信号115を用いて位相補正を行なうことができる
。ここで上記したδ。はOoとは限らず。 180’の整数倍、すなわち、n・180° (n=0
.±1.±2.・・・)であればよい。すなわち、この
位相制御信号115が0になるように、位相板駆動回路
29によりアクチュエーター主を制御すれば、レーザ光
中の位相差δを18o°の整数倍に補正することができ
る。 このように本発明によれば、光磁気ディスク上の記録膜
2、および検光子17へ入射するレーザ光を直線偏光に
補正するため、再生信号振幅dを最大に得ることができ
、C/N比を向上することができる。さらに偏光子8に
もほぼ直線偏光に補正したレーザ光が入射するため、偏
光子8および12において、所定の偏光特性を得ること
ができる。 また補正する位相差の周波数が低い場合には。 バンドパスフィルタ28をローパスフィルタとし、さら
に必要に応じ、ローパスフィルタ30の後に、さらにも
う1個のローパスフィルタを設けてもよい。 次に、位相板9を駆動させるアクチュエーターp−1に
ついて説明する。 第12図は、このアクチュエータ1又の一実施例を示し
たものであり、また第13図は、第12図のAA断面で
ある。各図において同一番号を付したものは同一部分で
あり、51はプラスチック等の非磁性材料からできてい
るアクチュエータ上1全体のハウジング、52および5
3は、共に鉄等の磁性材料からできている鉄心であり、
52が内部に永久磁石57を含む固定鉄心、53は支持
部材55により、矢印116方向へ回転する可動鉄心で
ある。また54は、可動鉄心53の周囲に巻かれたコイ
ル、56は、位相板9を可動鉄心53へ固定するための
部材である。 このように構成したことから、固定鉄心52および可動
鉄心53には、図中の破線矢印117に示すような磁界
が発生しており、さらにコイル54には、加振回路26
および位相板駆動回路29より、各制御信号に応じた電
流が流されるため、可動鉄心53は矢印116方向へ回
転する。したがって位相板9は、その信号電流によって
θ方向に傾斜制御され、その結果、位相板9を透過する
レーザ光に位相差を与えてこれを補正することができる
。 また、これまでに述べた位相差は、光磁気ディスク上以
外の光学素子、例えば対物レンズ11、ミラー10.偏
光子8,12などにおいても発生する。そこでこの場合
も」二連したのと同じ方法で、光磁気ディスク上および
その他の光学素子の位相差を合わせて1位相板9で位相
補正を行なえば、レーザ光を直線偏光とすることができ
、C/N比を一層向上することができる。 さらに、これらの実施例では、光検出器18aおよび1
8bを用いた2個の検出系による差動検出法を示したが
1本発明はこのような差動検出ではなくて、1個の検出
系でもよく、プリアンプ21または22の出力を包絡線
検波器27へ入力しても、同様の効果が得られる。 なお、本発明は再生信号の改善に関するものであること
から、サーボ検出系は本実施例に限らず、他の方式を用
いてもよい。 次に、第14図は本発明の第2の実施例である光磁気再
生装置を示したものである0本実施例は、レーザ光中の
DC光量が最大または最小になるように補正手段を制御
し、複屈折(ここでは位相差を例にとる)を補正するも
のである。 上記第2図および第3図で述べたように、レーザ光中に
位相差が発生すると楕円偏光となるために、P偏光成分
のDC光量が減り、S偏光成分のDC光量が増える。 まず、光磁気再生装置各部のDC光量から説明する。 第15図はこのDC光量の変化を示したものである。す
なわち、第15図(1)は第14図におけるX点、また
(II)はY点、(III)は2点におけるP偏光およ
びS偏光を含むDC光量であり、これらの値は、光磁気
ディスク上より検出系へ反射された光量を1とする相対
値で表わしたものである。各回において、縦軸dは各X
、Yおよび2点におけるDC光量、δはレーザ光中に含
まれる位相差である。本実施例では、カー効果によりS
偏光側に信号成分が含まれる構成としたため、第2図お
よび第3図に示すように、P偏光のみの直線偏光であっ
たものが、レーザ光中に位相差δを生じて、楕円偏光と
なり、P偏光のDC光量が減り、その分断たにS偏光の
DC光量が発生する。 したがって、第14図のX点、すなわち再生信号検出系
では、偏光子8および12で、発生したS偏光成分がほ
ぼ全て反射されることから、第15図([)の曲線61
Xのように、位相差δの増加に伴いDCC光idは増加
する。また第14図のY点、すなわちサーボ信号検出系
では、偏光子12がP偏光の一部を透過するのみである
から、第15図(II)の曲線61Yのように1位相差
δの増加によってDCC光量上減少する。さらに第14
図の2点では、楕円偏光となったことにより新たに生ず
るS偏光成分は、偏光子8にてほとんど全てが反射され
、一方I〕偏光成分はS偏光成分が発生しただけ減少し
ても、その一部しか反射されないため、結果として第1
5図(IV)の曲線612に示すように、位相差δの増
加に伴いDCC光量上増加する。ここでこの2点のDC
*i量は、X点およびY点におけるDC光量の和として
得ることができる。 次に1本実施例における位相制御方法につき説明する。 第14図において、第1図と同一番号を付したものは同
一部分である。さらに60は加算回路であり、光検出器
18aおよび18bに検出される逆相成分であるAC成
分はキャンセルし、同相成分であるDC成分を加算出力
する。したがってこの加算回路60から出力される信号
は1図中のX点におけるDC光量を表わすことになる。 これらの動作につき、さらに図面を用いて説明する。第
16図は、第14図のX点におけるレーザ光中のDCC
光量上、位相差δの関係を示したものである。第15図
(1)に示したように、この図の曲線61は、レーザ光
中の位相差δ=0、すなわちδ。のときはDCC光量上
最小値となるが、位相差を生じたとき、すなりちδ、ま
たはδ2のときには、DC光ff1dが増加する。曲線
61がこのような軌跡をたどるとき、レーザ光中にδ。 〜δ2の位相差があると、アクチュエータ32が。 ウオブリング信号発生回路25および加振回路26によ
り発生する。ウオブリング信号62にて加振されると、
DC光中に63〜65のごときウオブリング周波数成分
を生ずる。すなわちレーザ光中の位相差が0(δ。)の
ときには、ウオブリング信号62の振幅中心DCで光J
fdが最小となり、位相差δが正、負のいずれに変化し
てもDC光量が増加するため、64のようなウオブリン
グ信号62の2倍の周波図の信号が検出される。これに
対して、位相差がδ、およびδ2のときは、63および
65に示すようにウオブリング信号62と同一周波数で
、振幅および位相が変調された信号が検出されるにの信
号63および65は1曲線61の傾きが異なる位置、す
なわち位相差δの符号が異なるときに検出された信号で
あるため、周期は一致しているが、位相が逆転している
。 ところで、実際に検出されるDC光量dの波形は、第1
7図(1)に示されるように、ウオブリング周波数成分
による変調を受ける。この図で66は、ウオブリングを
しながら位相差δを変化させたDC光量dの変化を示す
。この14号66は、バンドパスフィルタ28で再生信
号等(アドレス信号など)の高周波成分と、サーボ信号
等の低周波成分が除去されることにより、(■[)に示
すような振幅と位相が変調された信号67が検出される
9したがって、この信号にはウオブリング周波数成分が
含まれており、位相差δ=0(δ。)で0となり、δの
符号によって位相が逆転している。 この信号67は、さらに(ill)に示すウオブリング
信号発生回路25より出力されるウオブリング信号68
と、乗算器29にてアナログ乗算され、その結果、(I
V)に示す乗算出力、すなわち位相検波出力69が得ら
れる。そしてこの乗算出力69から、さらにローパスフ
ィルタ30により、ウオブリング周波数成分を除去する
と、(■)に示すような信号70が得られる。この信号
70は、出力Oで位相差δ=0(δG)をよぎり、且つ
位相差δが正または負の場合には極性が異なり、位相差
量に応じて出力が増加することから、この信号70を用
いて位相補正を行なうことができる。 ここで、上記したδ。はOoとは限らず、1800の整
数倍、すなわちn・180’  (n=0.±1、±2
.・・・)であればよい。すなわち、この位相制御信号
70がOになるように5位相板駆動回路26によりアク
チュエータ32を制御すれば、レーザ光中の位相差δを
180°の整数倍に補正することができる。 このように本発明によれば、光磁気ディスク上の記録膜
2、および検光子17へ入射するレーザ光を直線偏光に
補正するため、再生信号振幅を最大に得ることができ、
C/N比を向上することができる。さらに偏光子8にも
ほぼ直線偏光に補正したレーザ光が入射するため、偏光
子8および12において、所定の偏光特性を得ることが
できる。 また、レーザ光中に位相差が無い場合には、差動回路2
3から出力されるDC光量成分、すなわち光検出器18
aおよび18bにて検出される各DC光量の差信号はほ
ぼ零となるが、レーザ光中に位相差が加わると、第15
図に示すような、位相差o”c’最大または最小となる
ような変化を生ずる。したがってこの差動回路23の出
力をノ(ンドバスフィルタ28へ入力すれば、光検出器
18aおよび18bで検出したDC光量の差信号により
、上記と同様にして位相差を補正することができる。 また、これまでに述べた位相差は、光磁気ディスク1以
外の光学素子、例えば対物レンズ11、ミラー10、偏
光子8,12などにおいても発生する。そこでこの場合
も上述したのと同じ方法で。 光磁気ディスクエおよびその他の光学素子の位相差を合
わせて9位相板9で位相補正を行なえば。 レーザ光を直線偏光とすることができ、C/N比を一層
向上することができる。 さらに、上記実施例は、光検出器18aおよび18bを
用いた2個の検出系による差動検出法を示したが、本発
明はこのような差動検出ではなくて、1個の検出系でも
よく、プリアンプ21または22の、出力をバンドパス
フィルタ28へ入力しても、同様の効果が得られる。ま
た、補正する位相差の周波数が低い場合には、バンドパ
スフィルタ28をローパスフィルタとし、さらに必要に
応じ、ローパスフィルタ30の後に、さらにもう−個の
ローパスフィルタを通してもよい。 また上記実施例では、光磁気記録媒体(すなわち光磁気
ディスク工がらの情報再生時の動作を主に述べたが1本
発明の光磁気装置は情報記録、および消去時にも同様に
して位相差補正を行なうことができる。 次に、第18図は、本発明の第2の実施例(第14図)
の変形例を示したものである。本実施例では、図中のY
点におけるDC光量から位相補正を行なう。 この第18図において、第14図と同一番号を付したも
のは同一部分であり、さらに71および72は、光検出
器15から光電変換された信号を増幅するプリアンプで
あり、サーボ信号73を出力する。74は加算回路であ
り、プリアンプ71および72の出力を加算し、バンド
パスフィルタ28へ出力する。ここでY点におけるレー
ザ光は、はとんどが偏光子12を透過したP偏光のDC
光量成分である。このDC光量は上記第15図(II)
に示したように、レーザ光中の位相差δの増加に伴って
減少する。したがって第16図および第17図で説明し
た、X点におけるDC%;量変化とは逆の特性となり、
制御の極性を反転させることにより、同様の位相補正が
行えるものである。 すなわち、第19図および第20図はこの制御方法を示
すものであり、第16図および第17図と同一番号を付
したものは同一部分である。上記したように本実施例で
は、位相差δ=0(δ。)でDC光ff1dが最大とな
り、レーザ光中に位相差が生じると減少する特性を示す
、したがって、これらの図に示すように、各信号は先の
第16図および第17図とは逆の極性を示すが1本実施
例においても最終的に位相板駆動回路31へ入力される
位相制御信号70は、出力0で位相差δ=0(δ。)を
よぎり、且つ位相差δが正または負の場合には極性が異
なり、位相差量に応じて出力が増加することから、この
信号70を用いて位相補正を行なうことができる。 さらに第21図は、本発明の第2の実施例の別の変形例
を示したものであり、本実施例では図中の2点における
DC光量から位相補正を行なうものである。この図にお
いて、第14図および第18図と同一番号を付したもの
は同一部分である・また37は加算回路であり、加算回
路60の出力(すなわちX点におけるDC光量)と加算
回路74の出力(すなわちY点におけるDC光量)を加
算し、バンドパスフィルタ28へ出力する。この加算回
路75から出力される信号は、図中の2点におけるDC
光量を表わすことになる。この2点のDC光量は、第1
5図(II)に示すように、レーザ光中の位相差δ=O
にて最小値をとり、位相差が加わることにより増加する
特性を示す、したがって、この位相差δに対するDC光
量dの変化は、第15図(りに示すX点と同じ傾向にあ
り、上記した第14図および第16図、第17図にて説
明したのと同じ方法で、位相差を補正することができる
。 また本実施例のように、偏光子8の検出系側(2点)に
おけるDC光量変化によって位相差を補正する方法は、
偏光子が1個(すなわち偏光子8のみ)で構成される光
学系においても、有効に用いることができる。 また上記した各実施例中の補正手段9は、第4図〜第9
図にて説明した波長板であるが、これを特に第7図〜第
9図に示したような結晶軸110が光軸41に斜交する
1/2波長板とし、第22図に示すように光軸41に垂
直な平面内において、且つ光軸41まわりに角度φだけ
回転して上述した制御を行えば、ディスク上等の位相差
だけでなく、方位角の変動も合わせて補正することがで
き。 総合的な複屈折補正が可能となる。 さらに本発明を用いれば、ディスク上以外の光学素子(
例えば対物レンズ11など)に複屈折がある場合にも、
同様にして補正することができ、これらの部品が、複屈
折を多く生ずるプラスチック等で形成されても、C/N
比の高い信号の再生が行なえる。 〔発明の効果〕 以上、詳細に説明したように、本発明によれば光磁気記
録媒体にレーザ光が入射および反射する際に生ずる、P
偏光とS偏との複屈折を補正することにより、光磁気記
録媒体および検光子に入射するレーザ光をほぼ直線偏光
とし、再生信号振幅が最大に得られるため、C/N比を
向」ニすることができる。 4、図面の簡単な説明 第1図は本発明の第1の実施例を示す光磁気再生装置の
ブロック図、第2図〜第13図は第1の実施例に関する
説明図、第14図は本発明の第2の実施例を示す光磁気
再生装置のブロック図、第15図〜第17図は第2の実
施例に関する説明図、第18図〜第21図は本発明の第
2の実施例に関する変形例およびその説明図、また第2
2図は位相差と方位角の両方を補正する手段の説明図で
ある。 1・・・光磁気ディスク 2・・・記録膜 3・・・カ
バーガラス 5・・・半導体レーザ 9・・・複屈折補
正手段32・・−アクチュエータ 105・・・直線偏
光 106・・・直線偏光 107・・・楕円偏光 1
08・・・楕円偏光

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)直線偏光光源から出射される光を、光磁気記録媒
    体に集光させる手段と、該光磁気記録媒体を反射または
    透過した光の少なくとも一部を電気信号に変換する光電
    変換系とを有する光磁気装置において、前記光磁気記録
    媒体に入射および出射する光の複屈折補正手段と、該補
    正手段を駆動、制御する制御手段とを設けたことを特徴
    とする光磁気再生装置。
  2. (2)該複屈折補正手段を、複屈折が変化する方向に一
    定周波数でウォブリングし、一方、該光電変換系により
    、該光磁気記録媒体を反射または透過して偏光面が変化
    したAC光量成分を検出し、この再成信号振幅の包絡線
    検波出力から、バンドパスフィルタにより前記ウォブリ
    ング周波数成分を検出し、この信号と該ウォブリング信
    号の乗算結果をローパスフィルタを通して得た制御信号
    にて、該再生信号振幅が最大となるように、該複屈折補
    正手段を駆動することを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の光磁気再生装置。
  3. (3)該複屈折補正手段を用い、前記光磁気記録媒体お
    よびその他の光学素子にて生ずる複屈折を補正すること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項記載の
    光磁気再生装置。
  4. (4)該複屈折補正手段を、複屈折が変化する方向に一
    定周波数でウォブリングし、一方、該光電変換系により
    DC光量成分を検出し、この信号からバンドパスフィル
    タにより前記ウォブリング周波数成分を検出し、この信
    号と該ウォブリング信号の乗算結果をローパスフィルタ
    に通して得た制御信号にて、該DC光量が最大または最
    小になるように該複屈折補正手段を駆動することを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の光磁気再生装置。
  5. (5)該複屈折補正手段を用い、前記光磁気記録媒体お
    よびその他の光学素子にて生ずる複屈折を補正すること
    を特徴とする特許請求の範囲第4項記載の光磁気再生装
    置。
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