JPS62238907A - 蒸発管の温度制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、例えば変圧運転ボイラや貫流型ボイラにおい
て、火炉を形成する蒸発管の出口部の流体温度を調整す
る温度制御方法に関する。

従来の技術 ダンパコントロール方式を採用した貫流型ボイラでは、
後部煙道が再熱器の配置された再熱器パス部と過熱器の
配置された過熱器パス部とに仕切”られ、この両パス部
に夫々ガス流量調整ダンパが配置されている。そして、
再熱器と過熱器との下流側のガス流路中に煙道蒸発器が
配置されている。

このようなダンパコントロール方式の貫流をボイラでは
、負荷上昇時に、再熱器側のダンパの開きを大きくして
再熱器側のガス流量を増やすと、過熱器側のガス流量が
減少して過熱器の熱吸収１が減少することになる。これ
を補うために、従来は、火炉への燃料の投入量を増すよ
うにしていた。

発明が解決しようとする問題点 上記のように、従来の貫流型ボイラでは、負荷変動時の
オーバーファイアリングを調整するために、後部煙道の
再熱器パス部と過熱器パス部とでのガス通過量を変動さ
せるようにしている。そして、過熱器の熱吸収機が減少
した場合には、燃料の投入量が増すので、火炉を形成す
る蒸発管（水冷壁）のエンタルピが上昇し、蒸発管のメ
タル温度が過大に上昇するという問題があった。

また、変圧運転ボイラの蒸発管は、低負荷時または負荷
変動時に幅方向のメタル温度アンバランスが生じたり、
隣接する蒸発管相互の熱伸び差により、フィン連結部で
クラックが生じたりする場合があるが、これらを是正す
るための適正な手段がないという問題があった。

問題点を解決するための手段 このような問題を解決するために、本発明では、後部煙
道が再熱器の配置された再熱器パス部と過熱器の配置さ
れた過熱器パス部とに仕切られ、この両パス部に夫々ガ
ス流ｆｆ［整ダンパが配置されるとともに、前記再熱器
と過熱器との下流側のガス流路中に煙道蒸発器が配置さ
れたボイラにおける、火炉を形成する蒸発管の出口部の
流体温度を調整する蒸発管の温度制御方法において、前
記蒸発管出口部の温度を計測し、その温度に基づいて前
記煙道蒸発器下流側のガスの一部を抽気して前記火炉へ
再循環させるようにしたものである。

作用 上記のように、本発明では、蒸発管の出口部の流体温度
を測定し、その温度に基づいて再循環ガス量を制御し、
ボイラの運転条件に適した温度として、メタル温度の過
大な上昇をさけるとともに、蒸発管での熱吸収量の不足
分は煙道蒸発器によって補い、流体温度は所望温度を確
保できるようにしている。

実施例 以下本発明茅【施例を図面を参照して詳細に説明する。

単一の図は、本発明に係る蒸発管の温度制御方法を説明
するために示したダンパコントロール方式貫流型ボイラ
の一例の系統図である。１は火炉であり、壁面は蒸発管
で形成されている。２は後部煙道であり、内部が隔壁３
で仕切られており、一方に再熱＠４が配置されていて再
熱器パスを形成している。そして他方には、過熱器５が
配置されていて過熱器パスを形成している。各パスの下
流側すなわち再熱器４及び過熱器５の後流側に、夫々の
パスのガス流量を調整するための流量調整用ダンパ６．
７が設けられている。更に、再熱器４及び過熱器５の下
流側のガス流路中に煙道蒸発器 器８が装置されている。なお、９はガス再循環用の再循
環ガス通風機であり、１０は火炉１の蒸発管の出口部に
設けた温度計測器である。この温度計測器１０は例えば
熱電対をセンナとしたものである。

このようなボイラにおいて、蒸発管を流れる流体の温度
制御を次のようにして行う。すなわち、負荷上昇時に再
熱器４側のダンパ６の開度を大きくして、再熱器４側パ
スのガス流量を増すと、過熱器５側パスのガス流量が減
少する。このとき、単に燃料の投入量を増すことはせず
、煙道蒸発器８下流側から排ガスの一部を抽気して、火
炉ｌへ再循環させるようにする。そして、蒸発管に設け
た温度計測器１０によって測定した蒸発管内の流体温度
に応じて、再循環ガス通風機９を制御して、火炉！へ投
入する再循環ガスの投入量を制御する。

なお、蒸発管での熱吸収量に不足を生じた分は、煙道蒸
発器８で補うものである。

発明の効果 以上詳述したように、本発明によれば、ダンパコントロ
ール方式を採用した変圧運転ボイラ等において、低負荷
時あるいは負荷変動時に蒸発管出口での流体温度に変動
を生じることがあるが、蒸発管出口に設けた温度測定器
によって計測した温度によって再循環ガス投入を制御す
ることによって、蒸発管の温度差を低減するとともにメ
タル温度の過大な上昇を防止したり温度のアンバランス
を是正して、隣接する蒸発管の連結部でのクラックの発
生を防止することができろ。従って、蒸発管を保護する
とともに、ボイラ全体の循環特性を改善することができ
る。

【図面の簡単な説明】

単一の図は、本発明を実施するのに適したボイラの一例
を示した系統図である。 ｌ・・火炉、２・・後部煙道、３・・隔壁、４・・再熱
器、５・・増熱器、６．７・・ダンパ、８・・煙道蒸発
器、９・・再循環ガス通風機、ｌＯ・・温度計測器。 （ほか１名）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 後部煙道が再熱器の配置された再熱器パス部と過熱器の
   配置された過熱器パス部とに仕切られ、この両パス部に
   夫々ガス流量調整ダンパが配置されるとともに、前記再
   熱器と過熱器との下流側のガス流路中に煙道蒸発器が配
   置されたボイラにおける、火炉を形成する蒸発管の出口
   部の流体温度を調整する蒸発管の温度制御法において、
   前記蒸発管出口部の温度を計測し、その温度に基づいて
   前記煙道蒸発器下流側のガスの一部を抽気して前記火炉
   へ再循環させるようにした蒸発管の温度制御方法。