JPS62227843A - アンチロツク制御方法 - Google Patents

アンチロツク制御方法

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JPS62227843A
JPS62227843A JP7155386A JP7155386A JPS62227843A JP S62227843 A JPS62227843 A JP S62227843A JP 7155386 A JP7155386 A JP 7155386A JP 7155386 A JP7155386 A JP 7155386A JP S62227843 A JPS62227843 A JP S62227843A
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wheel
vehicle speed
speed
wheel speed
signal
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Tetsuji Muto
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A8発明の目的 (1)  産業上の利用分野 本発明は、車輪速度に基づいて車両速度を推定し、該推
定車両速度に基づく基準値と前記車輪速度との比較によ
り車輪ブレーキへの制動油圧の供給を制御するようにし
たアンチロック制御方法に関する。
(2)従来の技術 従来、かかるアンチロック制御方法は、たとえば特公昭
56−47010号公報によって公知である。
(3)  発明が解決しようとする問題点ところで、上
記従来技術では、駆動輪を含む複数の車輪速度の最大値
を、車両速度を推定するための基準値として選択してい
る。
ところが、車輪、特に駆動輪が空転すると、その空転車
輪速度に基づいて車両速度が演算されるので、不必要な
ときにアンチロック制御が行なわれることになってしま
う。
本発明は、かかる問題点を解決すべくなされたものであ
り、車輪の空転が生じても推定車両速度が実際の車両速
度よりも高めに演算されてしまうことを避け、不必要な
アンチロック作動が生じるのを防止したアンチロック制
御方法を提供することを目的とする。
B8発明の構成 (1)問題点を解決するための手段 本発明によれば、車輪が空転したときには、その空転し
た車輪とは異なる車輪の車輪速度に基づいて車両速度を
演算する。
(2)作 用 車輪空転時には、その車輪空転に影響されない車輪速度
に基づいて車両速度を演算するので、推定車両速度が実
際の車両速度よりも高めに推定されることが避けられる
(3)実施例 以下、図面により本発明の実施例について説明すると、
先ず本発明の一実施例を示す第1図においてブレーキペ
ダル1はマスクシリンダMに対して作動的に連結されて
おり、運転者がブレーキペダル1を踏むと、マスクシリ
ンダMは油路2に油圧を発生する。この油路2は油圧制
御回路3に連結されており、前記油圧に応じた制動油圧
が油圧制御回路3から出力される。
車両の左右駆動輪および左右従動輪には車輪ブレーキが
それぞれ装着されており、それらの車輪ブレーキに油圧
制御回路3から制動油圧が供給さる。たとえば前輪駆動
車両において、駆動輪としての左右前輪には左前輪用ブ
レーキBNfおよび右前輪用ブレーキBrfが装着され
ており、従動輪としての左右後輪には左後輪用ブレーキ
Bβrおよび右後輪用ブレーキBrrが装着される。各
ブレーキBj!f、Brf、Bj!r、Brrはたとえ
ばドラムブレーキであり、左前輪用および右前輪用ブレ
ーキB1f、Brfの制動油室4には油圧制御回路3か
らの油路5が連通され、左後輪用および右後輪用ブレー
キBlr、Brrの制動油室4には油圧制御回路3から
の油路5′が連通される。
各ブレーキBef、Brf、BIlt、Brrにおいて
、各制動油室4に制動油圧が供給されると、ピストン7
.8が相互に離反する方向に作動して、ブレーキシュー
9,10がそれぞれブレーキドラム(図示せず)に接触
して制動トルクが発生する。
また各制動油室4内の制動油圧が大き過ぎると、各ブレ
ーキシュー9,10とブレーキドラムとの間に発生する
制動トルクが大きくなり過ぎ、その結果、車輪がロック
状態となる。このため、車輪がロック状態に入りそうに
なると、油圧制御回路3により制動油圧が減圧され、こ
れにより車輪がロック状態となることが回避される。
油圧制御回路3は、左右前輪用ブレーキIl!r。
Brfに対応したモジュレータ1)と、左右後輪用ブレ
ーキBffr、Brrに対応したモジュレータ1)′ 
とを備えており、両モジュレータ1)゜1)′は基本的
に同一の構成を有するので、一方のモジュレータ1)に
ついてのみその構造を詳述する。
すなわち、モジュレータ1)は両端が閉塞されかつその
途中が隔壁13で仕切られたシリンダ部14と、両端部
にそれぞれ一対のピストン15゜16を有して各ピスト
ン15.16間の部分で隔壁13を軸方向に滑接自在に
貫通するロッド17とを備える。隔壁13と一方のピス
トン15との間のシリンダ室は1次側mJ+油圧室18
として、油路2を介してマスクシリンダMに連通される
。また前記隔壁13と他方のピストン16との間のシリ
ンダ室は2次制動油圧室19として、油路5を介して左
右前輪用ブレーキBlf、Brrの制動油室4に連通さ
れる。シリンダ部14の一方の端壁と一方のピストン1
5との間にはアンチロック制御油圧室20が画成され、
シリンダ部14の他方の端壁と他方のピストン16との
間には、解放油室21が画成され、解放油室21はマス
クシリンダMのリザーバRに連通される。また2次制動
油圧室19にはピストン16を隔壁13から離反する方
向に付勢するばね22が収納され、アンチロック制御油
圧室20にはピストン15を隔壁13側に向けて付勢す
るばね23が収納される。
アンチロック制御油圧室20には油路24が接続されて
おり、この油路24は常時閉のインレットバルブViを
介して油圧ポンプPに接続されるとともに、常時開のア
ウトレットバルブVoを介して油タンクTに接続される
。またインレットバルブViおよび油圧ポンプP間には
アキュムレータAcが接続される。
他方のモジュレータ1)′においても、1次制動油圧室
18′はマスクシリンダMに連通され、2次制動油圧室
19’ は油路5′を介して左右後輪用ブレーキBar
、Brrの制動油室4に連通され、解放油室21′はリ
ザーバRに連通される。
さらにアンチロック制御油圧室20′は、常時閉のイン
レットバルブVi′を介して油圧ポンプPに接続される
とともに、常時開のアウトレフトバルブVo’ を介し
て油タンクTに接続される。
前記両インレットバルブVi、Vi’および両アウトレ
ットバルブVo、Vo’ はソレノイド弁であり、制御
手段32によってその開閉作動を制御される。
インレットバルブVi、Vi’が閉弁し且つアウトレッ
トバルブVo、Vo’が開弁じている状態では、アンチ
ロック制御油圧室20.20’ は油タンクTに解放さ
れており、ブレーキペダル1を踏んで1次制動油圧室1
8.18’にマスクシリンダMからの油圧を供給すると
、2次制動油圧室19.19’ の容積は減少し、各車
輪ブレーキBlf、Brr、Blur、Brrの制動油
室4には、マスクシリンダMからの油圧に応じた制動油
圧が供給される。したがって、制動時のトルクは運転者
の制動操作に応じて自由に増大する。
インレットバルブVi、Vi’が閉弁した状態でアウト
レフトバルブVo、Vo’ を閉弁すると、アンチロッ
ク制御油圧室20.20’ の制御油はロックされた状
態となるので、各モジュレータ1).1)’の2次制動
油圧室19.19’ は1次制動油圧室]、8.1.8
’に供給される油圧の増減に拘らず、その容積は不変で
あり、したがって制動時のトルクは運転者の制動操作と
無関係に一定の大きさに保持される。このような作動状
態は車輪のロックの可能性が生じたときに適合する。
またインレットバルブVi、Vi’を開弁じ、かつアウ
トレットバルブプVo、Vo’ を閉弁すると、アンチ
ロック制御油圧室20.20′にアンチロック制御油圧
が供給されるので、マスクシリンダMからの油圧が1次
制動油圧室18.18’に作用しているにも拘らず、2
次制動油圧室19゜19′の容積が増大し、各車輪ブレ
ーキBlr。
Brf、Blr、Brrの制動油室4の油圧が減少し、
制動トルクが弱められる。したがって、車輪がロック状
態に入ろうとするときに、インレットバルブVi、Vi
’を開弁じ、アウトレットバルブVo、Vo’を閉弁す
ることにより、車輪がロック状態に入ることを回避する
ことができる。
第2図において、制御手段32の構成を説明するが、一
方の組の車輪ブレーキBlf、Brrに対応するインレ
ットバルブViおよびアウトレットバルブVoを制御す
るための構成と、他方の組の車輪ブレーキBlr、13
rrに対応するインレットバルブVi′およびアウトレ
ットバルブV。
′を制御するための構成とは基本的に同一であるので、
ここでは一方のインレットバルブViおよびアウトレフ
トバルブVoを制御するための構成についてのみ述べる
ことにする。
制御手段32は、マイクロコンピュータなどの判断回路
33を備え、この判断回路33は車輪がロック状態にあ
るかどうかを判断し、その判断結果に基づいて、インレ
ットバルブViおよびアウトレットバルブVOを開閉作
動させるための信号を出力する。
ここで、どのような条件が成立したときにアンチロック
制御のための信号を出力するかを決定する判断基準につ
いて考えてみると、一般的には次の(a)〜(d+の4
通りの方式が提案されている。
(al  車輪加速度※wく基準車輪減速度−Q we
が成立するときに信号βを出力して、制動圧力を緩める
方式。
(bl  車輪速度Vw<第1基準車輪速度Vr、が成
立したときに信号S、を出力して、制動油圧を緩める方
式。ただし、この場合車両速度を■■、車輪のスリップ
率をλ1としたときにVr、=Vv・ (1−λ、)で
あるので、車輪のスリップ率をλとしたときに、Vw<
Vrlはλ〉λ、と同意であり、Vw<Vr、またはλ
〉λ、が成立するときに信号S、が出力される。
(C1前記fat、 (b)のいずれか一方が成立した
とき(こ制動油圧を緩める方式。
fdl  前記(al、 (blが同時に成立したとき
に制動油圧を緩める方式。
前記(a)の方式では、基準車輪減速度−9w0を車輪
ロックが生じるおそれのない状態での制動時には発生す
ることのない値、たとえば通常−2,0〜1.2Gに設
定している。ところが、この方式によると、雪路やアイ
スバーン等で行なわれる制動操作においては、−1,0
〜−0,5G程度の車輪減速度が発生することがあり、
制動時の後半では車輪がロックするにも拘らず制動油圧
を緩めるための信号が出力されない。また、悪路走行時
には、通常制動時にも車輪加速度9wが細かく脈動し、
車輪ロックの心配のないときにも、信号βが出力されて
、制動効率が低下する。
また前記価)の方式では、スリップ率λが高くなってい
ても、すなわち、信号S1が出力されていても、車輪速
度Vwが増加中であれば、制動油圧は充分緩められてい
ると判断されるが、この期間内でも制動油圧を緩めるこ
とになり、制動効率が低下する。
前記fc)の方式では、前記(alの欠点および(b)
の欠点があることは明白である。
最後に前記fd+の方式では、悪路走行時の制動効率の
低下の問題や、車輪速度Vwが増加中に制動油圧を緩め
て制動効率を低下させると言った問題が解消される。さ
らに基準車輪減速度−QWQを、通常路面走行状態で制
動時に発生する車輪減速度の範囲内たとえば−1,0〜
OG、望ましくは−0゜3〜−0.6Gに設定すると、
雪路やアウトバーン等で行なわれる制動操作においては
、車輪減速度が−1,0〜−0,5Gとなるようなとき
にもロック状態を検出して、制動油圧を緩めることがで
きる。
そこで、判断回路33には、車輪速度検出器34から車
輪速度Vwに対応した信号が入力され、その車輪速度V
wと、その車輪速度Vwに基づいて演算される車輪加速
度ΩWとが、前述のように第1基準車輪速度Vr、、基
準車輪減速度−ΩW。とにそれぞれ比較され、 Qw<−※W。
Vw<Vr。
がそれぞれ成立したときに、判断回路33からハイレベ
ルの信号β、S、がそれぞれ出力される。
これらの信号β、S、はANDゲート35に入力され、
両信号がハイレベルであるときにトランジスタ36が導
通し、ツレノド38が励磁され、インレットバルブVi
が開弁される。またハイレベルの信号S1が出力された
ときに、トランジスタ37が導通し、ソレノイド39が
励磁され、アウトレフトバルブVoが閉弁される。
ところで、上述のように信号β、SIで制動トルクを弱
めるようにしたときに、車輪速度はまだ減速中であり、
これは制動トルクが路面の駆動トルクよりもまだ大きい
状態であり、この時点で車輪ロックの心配が完全に解消
された訳ではない。
ただし、一般的にはシステムに101)13程度の作動
遅れがあるために、緩め信号が消滅してからもさらに制
動油圧が緩められるので、通常はこの方式で良好な結果
が得られる。しかし、路面の条件等により場合によって
緩め方が不充分で、車輪速度がそのままロック方向にい
くこともある。このような現象を解消するには、λ〉λ
1のときには、車輪速度Vwを確実に増速に転じるまで
緩め信号を発生させるようにすればよい。しかるに、通
常はQw>−※Wで緩め信号を停止しても良好な制御が
得られるにも拘らず、Qw>Qになるまで緩め信号を持
続することになるので、制動トルクの緩め過ぎが発生す
るという欠点がある、ただしこれは制動荷重配分の小さ
い方の車輪については実用上問題のないものである。
そこで、λ2 〉λ、となる第2基準スリツプ率λ2に
相当する第2基準車輪速度Vrzを設定し、Vw<Vr
2すなわちλ〉λ2となってロックの可能性が大きくな
ったときだけ、車輪速度Vwが増速に転するまで、緩め
信号を持続させるようにする。すなわち判断回路33で
は、7w<Vr2またはλ〉λ2であるか否かを判断し
、その条件が成立したときに信号S2を出力する。また
車輪速度Vwが増速中であることを判断するために、増
速度基準値+Q w、を設定し、Vw>+つWoである
ときに信号αを出力する。
信号S2はANDゲート40の一方の入力端に入力され
るとともにORゲート41に入力され、信号αはORゲ
ート41に入力されるとともに反転してANDゲート4
0に入力される。さらに前記信号S、もORゲート41
に入力され、ORゲ−ト41の出力はトランジスタ37
のベースに与えられる。また両ANDゲート35.40
の出力はORゲート42に入力され、ORゲート42の
出ノJはトランジスタ3Gのベースに与えられる。
このような制御手段32によれば、信号S、。
α、S2のいずれかがハイレベルとなればトランジスタ
37が導通してアウトレットバルブVOが閉弁し、信号
β、Stがともにハイレベルであるか、信号Stがハイ
レベルであって信号αがローレベルであるときにインレ
・ノドバルブViが開弁する。
次に、第1および第2基準車輪速度Vrl、Vr2の設
定方法について説明すると、これらは、車両速度Vを検
出し、これに適正な基準スリップ率λ3.λ2を加味し
て次式のように決定するのが理想である。
Vr、=V(1−λ、) Vr2=V(1−22) ところが、車両速度Vを検出する実用的な手段は今のと
ころ見当たらない。そこで、車輪速度Vwの変化状況か
ら仮の車両速度Vvを推定するものであり、その演算回
路を第3図に示す。
第3図において、第1入力端子51は第1演算回路52
に接続され、第2入力端子51′は第2演算回路52′
に接続される。両演算回路52゜52′の出力端は、切
換スイッチ53の個別接点53a、53bにそれぞれ接
続されており、切換スイッチ53の共通接点53cは出
力端子54に接続される。しかも切換スイッチ53は、
第2演算回路52′に接続された空転検知回路55によ
って切換駆動される。
第1入力端子5工には、従動輪たとえば後輪の車輪速度
Vwrが入力され、第2入力端子51’には駆動輪たと
えば前輪の車輪速度Vwfが入力され、第1および第2
演算回路52.52’ はそれらの車輪速度Vwr、V
wfに基づいてそれぞれ車両速度Vv、、Vv2を演算
する。
第1演算回路52において入力端子51は比較回路56
の反転入力端子に接続される。この比較回路56の出力
端子は、直列に接続されたPNPトランジスタ52およ
びNPN )ランジスタ58のベース端子にそれぞれ接
続される。また直流電源59が定電流回路60を介して
PNP !−ランジスタ57のエミッタ端子に接続され
、NPNトランジスタ58のエミッタ端子は定電流回路
61を介して接地される。両トランジスタ57.58の
接続点は、バッファ回路62の非反転入力端子に接続さ
れ、前記接続点およびバッファ回路62間はコンデンサ
63を介して接地される。しかもバッファ回路62の出
力端子は切換スイッチ53の一方の個別接点53aに接
続されるとともに、比較回路56の非反転入力端子に接
続される。
かかる第1演算回路52では、バッファ回路62から出
力される推定車両速度Vv、が車輪速度Vwrよりも小
さいときには、比較回路56の出力がローレベルとなり
、PNP )ランジスタ57が導通するとともにNPN
 トランジスタ58が遮断し、定電流回路60よりコン
デンサ63に一定電流の充電が行なわれる。また推定車
両速度Vv1が車輪速度Vwrよりも大きいときには、
比較回路56の出力がハイレベルとなり、PNP )ラ
ンジスタ57が遮断するとともにNPN l−ランジス
タ58が導通し、定電流回路61によりコンデンサ63
から一定電流の放電が行なわれる。したがって車輪速度
Vwrが緩やかに変化するときには推定車両速度Vv、
もそれに追随して緩やかに変化するが、車輪速度Vwr
が急激に変化すると、推定車両速度VV、から所定値を
加算あるいは滅算した値が新たな推定車両速度Vv、と
して切換スイッチ53の個別接点53aに入力されるこ
とになる。すなわち車輪速度V w rが推定車両速度
Vv1よりも大きいときには、所定値たとえばlGに相
当する速度を加算した値が新たな推定車両速度Vv、と
なり、車輪速度Vwrが推定車両速度Vvlよりも小さ
いときには、所定値たとえばIGに相当する速度を減算
した値が新たな推定車両速度VvIとなる。
第2演算回路52′ は比較回路56’ 、PNPトラ
ンジスタ57’ 、NPNI−ランジスタ58′、直流
電源59′、定電流回路60’、61’、バッファ回路
62′およびコンデンサ63′を有して、第1演算回路
52と同様に構成される。しかも、バッファ回路62′
から出力される信号すなわち推定車両速度Vv2は切換
スイッチ53の個別接点53bに入力される。この第2
演算回路52′においても、車輪速度Vwfが推定車両
速度VVZよりも大きいときには、所定値たとえばIG
に相当する速度を加算した値が新たな推定車両速度Vv
2となり、車輪速度Vvfが推定車両速度VV2よりも
小さいときには、所定値たとえばIGに相当する速度を
減算した値が新たな推定車両速度Vv2となる。
空転検知回路55は、反転回路64と、タイマ65と、
フリップフロップ66とを備える。第2演算回路52′
における比較回路56′の出力端子は、PNP トラン
ジスタ57′およびNPNトランジスタ58′のベース
端子に接続されるとともに、反転回路64に接続される
。この反転回路64により反転された信号は、タイマ6
5に入力されるとともにフリップフロップ66のクリア
入力端子Cに入力され、タイマ回路65の出力はフリッ
プフロップ66のセント入力端子Sに入力される。しか
もタイマ65はハイレベルの信号が一定時間たとえば3
50m5以上持続して入力されたときに、その一定時間
が経過するのに応じてハイレベルの信号を出力するもの
である。
フリップフロップ66は、クリア入力端子Cにハイレベ
ルの信号が入力された後、セント入力端子Sにハイレベ
ルの信号が入力されるのに応じてセット出力端子Qから
ハイレベルの信号を出力し、再びクリア入力端子Cにハ
イレベルの信号が入力されるのに伴いリセフトされるも
のである。また切換スイッチ53はセット出力端子Qの
出力がローレベルであるときには、共通接点53Cを一
方の個別接点53bに接続し、セット出力端子Qの出ツ
ノがハイレベルとなると共通接点53Cを他方の個別接
点53aに接続するように作動する。
したがって駆動輪が空転して車輪速度Vwfが推定車両
速度VV2よりも大きい状態が一定時間たとえば350
ma以上持続すると、空転検知回路55が空転状態であ
ることを検出し、従動輪側の車輪速度Vwrに基づく推
定車両速度VV、が推定車両速度Vvとして出力端子5
4から出力されることになる。
次に第4図を参照しながらこの実施例の作用について説
明する。この第4図はアンチロック制動装置の作動態様
の一例を示すものであり、横軸は制動開始後の時間経過
を示し、縦軸には、その最上部に実際の車両速度vv″
、車輪速度Vw、第1基準車輪速度Vr、および第2基
準車輪速度Vr2が示され、その下方位置には車輪加速
度Q W、加速度基準値+※W0および基準車輪減速度
−ΩW0が示され、さらにその下方に信号α、β、S1
、S2およびソレノイド38.39の作動状態が示され
、最下部に制動油圧pbが示される。
先ず時刻1=0において、制動を開始した直後には各信
号α、β、St 、Szの出力はローレベルであり、制
動油圧pbは次第に増大し、これに伴って車輪速度Vw
および車輪加速度※Wは共に次第に減少する。
時刻む、において車輪加速度9Wが基準車輪減速度−※
W0よりも小さくなる(9Wく一ΩW0)と、信号βが
ハイレベルとなるが、このとき車輪速度Vvは第1基準
車輪速度Vr、よりも大きいので信号S、はローレベル
のままである。したがって、制動油圧pbは増大し続け
、車輪速度VWおよび車輪加速度※Wも低下し続ける。
時刻t2において、車輪速度Vwが第1基準車輪速度V
r、よりも低下すると、信号S、がハイレベルとなり、
ANDゲート35の出力がハイレベルとなるのに応じて
ORゲート42の出力がハイレベルとなるとともにOR
ゲート41の出力がハイレベルとなる。これによりソレ
ノイド38゜39が励磁され、インレットバルブViが
開弁されるとともにアウトレフトバルブ■0が閉弁され
る。これにより、制動油圧pbが低下し始め、車輪加速
度−y wが増速側に転じる。このとき車輪速度Vwは
低下し続ける。
時刻り、において、車輪加速度※Wが基準車輪減速度−
9Wよりも大(9w〉−9w0)となると、信号βがロ
ーレベルとなり、これに応じてANDゲート35の出力
がローレベルとなる。このためインレットバルブViの
ソレノイド38が消磁され、インレットバルブViが閉
弁され、制動油圧pbが一定に保たれるようになる。す
なわち制動トルクが略一定に保たれる。この後、車輪速
度Vwは増大し始める。
時刻L4において、車輪加速度9wが増速度基準値+Q
woより大(Qw>+Qw、)となると、信号αがハイ
レベルとなる。また時刻t、において、車輪速度Vwが
第1基準車輪速度Vr、を超えると、信号S1がローレ
ベルとなる。さらに時刻t6において、車輪加速度※W
が増速度基準値+ Q w 0より低下すると、信号α
がローレベルとなり、アウトレフトバルブVoが開弁す
る。これに応じて制動油圧pbが増大する。
時刻t7において、車輪加速度※Wが基準車輪減速度−
Qwoよりも小(9w<−Qwo)となると、信号βが
ハイレベルとなり、時刻t、において、車輪速度Vwが
第1基準車輪速度Vr、よりも低下(vwく■rl)す
ると、信号S、がハイレベルとなり、これに応じてAN
Dゲート35の出力がハイレベルとなってインレットバ
ルブViが閉弁するとともに、アウトレフトバルブV。
が開弁じ、制動油圧pbが低下し始める。次いで時刻t
、で車輪速度Vwが第2基準車輪速度Vr2よりも低下
(Vw<Vrz )して車輪ロックの可能性が大きくな
ると、信号S2がハイレベルとなる。
時刻L1゜で車輪加速度※Wが基準車輪減速度−ΩWよ
りも大となると、信号βがローレベルとなるが、制動油
圧pbはさらに低下し、車輪速度VWは増速に転じる。
時刻tl+で車輪加速度9Wが増速度基準値+Q w、
)を超えると、信号αがハイレベルとなり、ANDゲー
ト40の出力がローレベルとなる。この際、ANDゲー
ト35の出力はローレベルであるので、ORゲート42
の出力はローレベルであり、したがってソレノイド38
は消磁され、インレットバルブViは閉弁する。この結
果、制動油圧pbは一定に維持されるようになる。
時刻t1□において、車輪速度Vwが第2基準車輪速度
Vr2を超えると、信号S2がローレベルとなり、時刻
(Iユで車輪速度Vwが第1基準車輪速度Vr+を超え
ると、信号S1がローレベルとなるが制動油圧pbはほ
ぼ一定に保たれており、ロック状態が回避される。また
時刻t14において車輪加速度ΩWが増速度基準値+Ω
W0よりも低下すると、信号αがローレベルとなり、こ
れに応じてアウトレ・7トバルプVoが開弁する。この
ため制動油圧Pbは増加し始める。
時刻t’sで車輪加速度※Wが基準車輪減速度−※W0
よりも小さくなると、信号βがハイレベルとなり、次の
時刻t16で車輪速度Vwが第1基準車輪速度Vr、よ
りも低下して信号S、がハイレベルとなるのに応じてイ
ンレットバルブViが開弁するとともに、アウトレット
バルブvOが閉弁する。したがって、制動油圧pbが低
下し始める。
さらに時刻ti?で車輪加速度9Wが基準車輪減速度−
</W(1を超えると、信号βがローレベルとなるのに
応じてアウトレフトバルブVoが開弁じ、制動油圧pb
が一定に維持される。
時刻t18で車輪加速度OWが増速度基準値+Ωw0を
超えると、信号αがハイレベルとなり、時刻ヨ、で車輪
速度Vwが第1基準車輪速度Vr、を超えると、信号S
、がローレベルとなる。さらに時刻t2゜で車輪加速度
9Wが増速度基準値+9W。よりも低下すると、信号α
がローレベルとなり、それに応じてアウトレフトバルブ
Voが開弁し制動油圧pbが低下し始める。
以後は、以上のような過程が同様に繰返されながら車輪
がロックすることなく車両速度が低下していく。
次に第5図を参照しながら悪路走行中の制動時に車輪速
度Vwが脈動したときを想定する。この際、駆動輪たと
えば前輪が空転していない状態では、駆動輪の車輪速度
Vwfに基づいて第2演算回路52′で演算された車両
速度Vvzが推定車両速度Vvとして用いられる。
このような状態で、車輪速度Vwが推定車両速度Vvよ
りも大となると、第2演算回路52′では、PNP I
−ランジスタ57′が導通し、NPNトランジスタ58
′が遮断する。したがって、コンデンサ63′に一定電
流の充電が行なわれ、IGに相当した速度を加算した値
が新たな推定車両速度Vvとなる。これにより、推定車
両速度Vvの増加割合が車輪速度Vwに、比べて低く抑
えられ、第1および第2基準車輪速度Vr、、Vrzも
低く抑えられる。この結果、車輪速度Vwが第1基準車
輪速度Vr、よりも小さくなることが防止され、制動油
圧の低下が生じることが防止される。
また駆動輪が空転する場合には、その駆動輪の車輪速度
Vwfが推定車両速度Vv2よりも大きい状態が一定時
間たとえば350 ms以上持続したときに、空転検知
回路55により空転状態であることが検出され、切換ス
イッチ53は共通接点53Cを個別接点53aに接続す
るように作動する。
したがって、推定車両速度Vvとしては、第1演算回路
52で演算された車両速度Vv、が用いられるようにな
る。この結果、推定車両速度Vvが実際の車両速度Vv
”よりも高くなることが防止され、不必要なときにアン
チロック作動が生じることが防止される。
第6図は本発明の他の実施例を示すものであり、第1演
算回路52に対応して2つの入力端子70゜71が設け
られるとともに第2演算回路52′に対応して2つの入
力端子73.74が設けられる。
入力端子70には、従動輪の車輪速度Vvrが入力され
、入力端子71には駆動輪の車輪速度Vwfが入力され
る。再入力端子70.71はローセレクト回路72に接
続されており、低い方の車輪速度が選択され、第1演算
回路52における比較回路56の反転入力端子に入力さ
れる。すなわち全ての車輪の車輪速度の最小値を基にし
て第1演算回路52で推定車両速度VV、が演算される
また入力端子73.74には、従動輪の車輪速度Vwr
および駆動輪の車輪速度Vwfがそれぞれ入力され、そ
れらの車輪速度Vwr、Vwfはハイセレクト回路75
に入力される。このハイセレクト回路75で選択された
車輪速度、すなわち全車輪速度の最大値が第2演算回路
52′における比較回路56′の反転入力端子に入力さ
れる。
この実施例によれば、第2演算回路52′では駆動輪を
含む各車輪の最大車輪速度に基づいて推定車両速度VV
2が演算され、最大車輪速度が推定車両速度Vv、を超
える時間が一定時間Tを超えたときに駆動輪が空転して
いると判断され、その際には推定車両速度Vvとして、
最小車輪速度に基づく推定車両速度Vv、が用いられる
。したかって、空転時にも推定車両速度Vvが実際の車
両速度よりも高くなることが防止され、不必要なときに
アンチロック制御が行なわれることが防止される。
C9発明の効果 以上のように本発明によれば、車輪が空転したときには
、その空転した車輪とは異なる車輪の車輪速度に基づい
て車両速度を演算するので、車輪空転時に推定した車両
速度が実際の車両速度よりも高くなることを回避し、不
必要なアンチロック作動が生じるのを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明の一実施例を示すものであり、
第1図は油圧制御回路図、第2図は制御手段の構成を示
す簡略化した回路図、第3図は演算回路および空転検知
回路の構成を示す回路図、第4図はアンチロック作動状
態を示す特性図、第5図は車輪速度が脈動したときの特
性図、第6図は本発明の他の実施例の第3図に対応した
回路図である。 Bj! f、Br f、Bj!r、Brr・・−車輪ブ
レーキ、Vv・・・推定車両速度、Vw・・・車輪速度
時 許 出 願 人 本田技研工業株式会社第3図 り

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)車輪速度に基づいて車両速度を推定し、該推定車
    両速度に基づく基準値と前記車輪速度との比較により車
    輪ブレーキへの制動油圧の供給を制御するようにしたア
    ンチロック制御方法において、車輪が空転したときには
    、その空転した車輪とは異なる車輪の車輪速度に基づい
    て車両速度を演算するようにしたアンチロック制御方法
  2. (2)通常時には駆動輪の車輪速度に基づいて車両速度
    を演算し、駆動輪の空転時には従動輪の車輪速度に基づ
    いて車両速度を演算するようにしたことを特徴とする特
    許請求の範囲第(1)項記載のアンチロック制御方法。
  3. (3)通常時には駆動輪を含む複数の車輪速度の最大値
    に基づいて車両速度を演算し、各車輪の少なくとも1つ
    が空転したときには各車輪速度の最小値に基づいて車両
    速度を演算するようにしたことを特徴とする特許請求の
    範囲第(1)項記載のアンチロック制御方法。
JP7155386A 1986-03-28 1986-03-28 アンチロツク制御方法 Granted JPS62227843A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5647010A (en) * 1979-09-27 1981-04-28 Nippon Sheet Glass Co Ltd Arraying method of circular cylindrical lens in focusing type optical transmission body
JPS6133353A (ja) * 1984-07-25 1986-02-17 Honda Motor Co Ltd アンチロツク制動装置
JPS6138252A (ja) * 1984-07-30 1986-02-24 Isuzu Motors Ltd 車両の自動変速制御装置

Patent Citations (3)

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