JPS6219322Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電気掃除機に関するものである。

従来、電動送風機と電源とを結ぶ電源回路中に
トランスリレーのリレースイツチを接続し、吸込
ホースの手元に設けたリモートコントロールスイ
ツチをONにしてトランスリレーの二次側を励磁
してリレースイツチをONにし、これにより電源
回路を閉路にするリモートコントロールタイプの
電気掃除機が存する。この種のものは、組立に際
して電動送風機とトランスリレーとより導出され
たリード線を接合してよじり、そのよじつた部分
を閉端接続器により固着することによつて電気配
線を行うが、この作業は誤配線を起し易くきわめ
てわずらわしい作業で工数が増加する。また、リ
ード線が電動送風機や他の部分に挾まれて傷が付
き電気的に短絡する恐れがあり、リード線の被覆
を高温から護る等の必要性があるものである。

この考案はこのような点に鑑みなされたもの
で、電動送風機とトランスリレーとの配線を確実
かつ容易に行いうる電気掃除機をうることを目的
とするものである。

この考案は、一方を開口した本体ケースにこの
開口からコードリールと電動送風機とを順次挿入
して直列的に配置して収納する電気掃除機におい
て、前端を前記開口に向けて挿入され前板によつ
て保持されたサポートゴムに前記前端を嵌合させ
て支持された電動送風機を設け、この電動送風機
の後方に前記本体ケースに取付けられた支持板を
設け、この支持板に保持されたサポートゴムによ
つて軸心方向から挿入される前記電動送風機の後
端を嵌合保持し、前記電動送風機の後方外周部に
コネクタを固定し、前記支持板の前面側には前方
から挿入される前記コネクタを嵌合保持するガイ
ド面を形成するとともに後面側には前方に向けて
挿入される前記コネクタの電源入力端子に弾発的
に接触する接続端子を備えたトランスリレーを取
付ける支持部を設けたことを特徴とするものであ
る。したがつて、支持板に対する電動送風機の組
立と同時に電気的接続部分の接続がなされるの
で、電気的接続部分を含む組立が容易であり、電
動送風機のコネクタは支持板のガイド面で保持さ
れるので、トランスリレーとの接続安定性が高
く、確実であり、コネクタとトランスリレーとの
支持部材を特別に準備する必要がないように構成
したものである。

この考案の一実施例を図面に基いて説明する。
１は本体ケースで、この本体ケース１の前面は集
塵ケース２がクランプ３により連結されている。
前記本体ケース１は、左右一対の分割ケース４を
組立てるとともに、前面に集塵室５に連通する風
路６が形成された前板７を組立てたものである。
前記本体ケース１には前板７と対向する支持板８
が取付けられている。この支持板８と本体ケース
１の後壁との間にはコードリール９の支軸１０が
支持されている。前記支持板８にはトランスリレ
ー１１を囲繞状態で支持する枠状の支持部１２が
形成されている。このトランスリレー１１はコー
ドリール９側に突出する電源入力端子Ａ，Ｂと、
電動送風機１３側に突出する接続端子Ｃ，Ｄと後
述するリモート端子に接続されるリード線Ｅ，Ｆ
とを有している。前記電動送風機１３はサポート
ゴム１４，１５を用いて前記前板７と前記支持板
８との間に支持されるもので、外周部にはコネク
タ１６が固定されている。このコネクタ１６の電
源入力端子Ｇ，Ｈは前記接続端子Ｃ，Ｄに向けて
開口するようにコネクタ１６に形成した孔１７に
保持されている。さらに、コネクタ１６と前記支
持部１２との嵌合部には第３図に示すようにテー
パーをもつて嵌合するガイド面１８が形成されて
いる。

このような構成において、組立はまず、支持板
８にトランスリレー１１を組付けるとともにコー
ドリール９の支軸１０の一端を連結する。このと
きにコードリール９に巻回した電源コード１９と
トランスリレー１１の電源入力端子Ａ，Ｂとの接
続も行う。その接続手段はとくに図示しないが、
たとえばコードリール９の支持板８側の一面に電
源コード１９に極毎に接続したリング接点を固定
し、支持板８にトランスリレー１１の電源入力端
子Ａ，Ｂに接続した接点板を固定しておけば、支
持板８にコードリール９を組立てることによりリ
ング接点と接点板とが接触する。このようにして
組立てたコードリール９と支持板８とを本体ケー
ス１に組付け、ついで、電動送風機１３の両端に
サポートゴム１４，１５を嵌合し、後部のサポー
トゴム１５を支持板８の中心に嵌合し、サポート
ゴム１４を支持する前板７を最後に組付ける。こ
のときの電動送風機１３の組付動作によりコネク
タ１１がガイド面１８に案内されて支持部１２に
嵌合し、電源入力端子Ｇ，Ｈと接続端子Ｃ，Ｄと
は互いに弾発的に接触し電気的に接続される。ト
ランスリレー１１のリード線Ｅ，Ｆは前板７の一
部に設けた接続部（後述する）に接続されるもの
である。

したがつて、このようにして組立てた本体ケー
ス１に集塵ケース２を連結することにより、第４
図に示すようにトランスリレー１１のリード線
Ｅ，Ｆすなわち二次側は、本体ケース１と集塵ケ
ース２との連結により接続状態となる接続部Ｊ，
Ｋを介して集塵ケース２の吸込口の内部に設けた
リモート端子Ｌ，Ｍに接続される。吸込ホースに
設けたリモートコントロールスイツチ２０は吸込
ホースを吸込口に差し込むことによりトランスリ
レー１１の二次側に接続される。また、電動送風
機１３はトランスリレー１１の一次側とともに電
源コード１９を介して電源２１に並列に接続さ
れ、トランスリレー１１のリレースイツチ２２は
電源２１と電動送風機１３との間に接続される。
したがつて、リモートコントロールスイツチ２０
を閉じるとトランスリレー１１の二次側の励磁作
用によりリレースイツチ２２がONとなり、電動
送風機１３が回転する。

この考案は、上述のように構成したので、支持
板に対する電動送風機の組立と同時に電気的接続
部分の接続がなされるので、電気的接続部分を含
む組立が容易であり、電動送風機のコネクタは支
持板のガイド面で保持されるので、トランスリレ
ーとの接続安定性が高く、確実であり、コネクタ
とトランスリレーとの支持部材を特別に準備する
必要がない等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図は一部を切欠した側面図、第２図は電動送風機
とトランスリレーとの分解斜視図、第３図はトラ
ンスリレーとコネクタとの関係を示す拡大した水
平断面図、第４図は電気回路図である。 １……本体ケース、１１……トランスリレー、
１２……支持部、１３……電動送風機、１６……
コネクタ、Ｃ，Ｄ……接続端子、Ｇ，Ｈ……電源
入力端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一方を開口した本体ケースにこの開口からコー
   ドリールと電動送風機とを順次挿入して直列的に
   配置して収納する電気掃除機において、前端を前
   記開口に向けて挿入され前板によつて保持された
   サポートゴムに前記前端を嵌合させて支持された
   電動送風機を設け、この電動送風機の後方に前記
   本体ケースに取付けられた支持板を設け、この支
   持板に保持されたサポートゴムによつて軸心方向
   から挿入される前記電動送風機の後端を嵌合保持
   し、前記電動送風機の後方外周部にコネクタを固
   定し、前記支持板の前面側には前方から挿入され
   る前記コネクタを嵌合保持するガイド面を形成す
   るとともに後面側には前方に向けて挿入される前
   記コネクタの電源入力端子に弾発的に接触する接
   続端子を備えたトランスリレーを取付ける支持部
   を設けたことを特徴とする電気掃除機。