JPS62181069A - ソリツドスリ−ピ−スゴルフボ−ル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、高い飛距離と糸巻きゴルフボールに極めて近
い打撃感（フィーリング）およびボールのコントロール
性とを有するソリッドスリーピースゴルフボールに関ス
る。

〔従来技術〕

従来、一般に用いられているゴルフボールには、糸巻き
ボールと、ツーピースボールを（（ＩＪとするソリッド
ゴルフボールとがある。近年、ソリッドツーピースゴル
フボールの普及は著しいが、これは主としてボールの耐
久性と飛距離のよさによるものである。しかしながら、
ソリッドツーピースゴルフボールは、一般に、コンプレ
ッション（ボールの硬度）が糸巻きボールに比較して高
く、打球時の打撃感ならびにボールのコントロール性に
問題がある。このため、今だに糸巻きボールに列し、プ
ロゴルファ−を始めとする上級ゴルファ−の根強い人気
がある。

このボールのコントロール性は、ボールの打球時の適度
な潰れによるものと判断される。すなわち、コンプレッ
ションが高いツーピースポールにあっては、この潰れ度
合が少なく、クラブフェイスからの球離れが早くなり、
クラブでボールを持っていく感じでの打法が行い難い。

また、一方、コンプレッションが低過ぎるボールにあっ
ては、ボールの球離れが遅くなり過ぎ、クラブの癖を強
く拾い、かえってコントロールが難しくなる。

ソリッドゴルフボールにおいて、上述した問題点を解決
する方法として、特開昭６０−１６３６７３号公報など
に見られるようにツーピースボールの芯材の配合につい
てメタクリル酸および酸化亜鉛を減じて芯を軟らかくす
る方法がある。しかし、この方法は、ツーピースポール
の特徴である飛距離を犠牲にするものであり、これを避
けるためにツーピースポールの外皮を改善するのみでは
飛びの減少を償いきれない。

また、別の方法として、特開昭５１−４９８４０号公報
および特開昭６０−２４１４６１号公報などに記載のソ
リッドスリーピースゴルフボールがあるが、そのいずれ
も、糸巻きボールに近い打球時の打撃感とボールのコン
トロール性ならびにゴルフボールの命であるより大きい
飛距離を兼ね備えるゴルフボールとしては不十分なもの
であった。

〔発明の目的〕

本発明は、ソリッドゴルフボールにおける上述した諸欠
点を解消すべくなされたものであって、ソリッドゴルフ
ボールの芯の構造ならびに材質を特定し、さらに、打球
時のクラブフェイス面とボールとの接触面積率を特定す
ることにより、糸巻きボールに極めて近い打撃感とボー
ルのコントロール性とを、ゴルフボールのｉｔな要求特
性である飛距離を低下させることなく備え得たソリッド
スリーピースゴルフボールを提供することを目的とする
。

〔発明の構成〕

このため、本発明は、内層と外層からなる芯を外皮で被
覆したソリッドスリーピースゴルフボールにおいて、前
記内層の球径が２４〜２９ｍｍで該内層の硬度（ショア
−Ｄ）が１５〜３０、前記外層の球径が３６〜４１ｍｍ
で該外層の硬度（ショア−Ｄ）が５５〜６５であり、か
つ、打球時におけるクラブフェイス面とゴルフボールと
の接触面積率が２７〜３５％であることを特徴とするソ
リッドスリーピースゴルフボールを要旨とするものであ
る。

以下、本発明の構成について詳しく説明する。

本発明のソリッドスリーピースゴルフボールは、内層の
上に外層を被覆して芯を形成し、この芯の表面を外皮で
被覆してなる構造のものである。本発明では、このよう
な構造のソリッドスリーピースゴルフボールにおいて下
記の（１１〜（３）を規定したのである。

（１）　　内層の球径が２４〜２９ｍｍで該内層の硬度
（ショア−Ｄ）が１５〜３０であること。

内層の球径を２４〜２９ｍｍとしたのは、２４１未満で
は外層が厚くなり、接触面積率が２７％に達せず、ボー
ルの打撃感が硬くなり、かつ、コントロール性が低下す
る。一方、２９ｍｍを越えると外層が薄くなり、接触面
積率が３５％より大きくなり、その結果ボールが柔らか
すぎて打撃感が悪化するからである。

また、内層の硬度（ショア−Ｄ）は、ボールの打撃感が
１５未満では柔らかすぎ、一方、３０を越えると硬すぎ
てしまう。

このような硬度（ショア−Ｄ）を有する内層は、例えば
、シス１，４ポリブタジエン１００重量部に対し、トリ
メチロールプロパントリメタクリレート３〜１５重９部
と酸化亜鉛とを配合してなるものである。

（２）外層の球径が３６〜４１ｍｍで該外層の硬度（シ
ョア−Ｄ）が５５〜６５であること。

外層の球径を３６〜４１ｍｍとしたのは、３６ｍｍ未満
では外皮が厚くなりすぎてボールが硬くなるばかりでな
く、飛距離も低下する。一方、４１ｍｍを越えると外皮
が薄くなりすぎて耐カット性が低下し、ボールの寿命を
著しく低下させることになるからである。

また、外層の硬度（ショア−Ｄ）を５５〜６５としたの
は、５５未満ではボールが柔らかくなりすぎて打撃感が
悪くなるばかりでなく、飛距離も低下する。一方、６５
を越えるとボールが硬くなりすぎて打撃感が悪くなり、
糸巻きボールに近い打撃感が得にくくなってしまうから
である。

このような硬度（ショア−Ｄ）を有する外層は、例えば
、シス１，４ポリブタジエン１００重量部に対し、ジン
クジアクリレート２５〜４０重量部と酸化亜鉛とを配合
してなるものである。

（３）　　打球時におけるクラブフェイス面とゴルフボ
ールとの接触面積率が２７〜３５％であること。

本発明者らは、プロから女子アマに至る幅広い階層のゴ
ルファ−を対象とし、ボールのコントロール性を含む打
球時の打撃感を調べ、さらにはスウィングロボットによ
るボールの飛距離を合わせて調査分析したところ、打球
時におけるクラブフェイスでのボールの潰れ具合、すな
わち、接触面積率の成る範囲内で良好な評価が得られる
ことを見出した。この知見に基づき、接触面積率を２７
〜３５％としたのである。

ここで、接触面積率は、ドライバー（ウッドクラブ＃１
）を用い、４０ｍ／秒のヘッドスピードでゴルフボール
を打ったときのクラブフェイスにおけるボールの接触面
積をゴルフボールの直径部分での断面積で除して１００
を乗じ、パーセント表示した値である。

以下に実施例および比較例を挙げて本発明の効果を具体
的に説明する。

実施例、比較例 （１）　　実施例１゜ シス１，４ポリブタジエン（日本合成ゴム（＋１：ＢＲ
−１１）　１００重量部に対して、トリメチロールプロ
パントリメタクリレート（新中村化学工業＠　：　ＴＭ
ＰＴ）　１３重量部、酸化亜鉛（白水化学工業＠：３号
亜鉛華）６３重量部、さらにＮ　、Ｎ’　フェニレンジ
マレイミド（入内新興化学工業ｃ菊：バルノソクＰＭ）
　、２．２メチレンビス（４エチル−ｔ−ブチルフェノ
ール）（三新化学工業＠：サンダント４２５　）　、ジ
クミルパーオキサイド（日本油脂（１１Ｊ：パークミル
Ｄ）をそれぞれ２．１．２各重量部をニーダにて配合し
たものを、球径２５ｍｍの金型により加圧下で１６０℃
、２０分間加熱、硬化させ、表面硬度（ショア−Ｄ硬度
）で３０の内層の芯を得た。これを、センタレス研摩機
により真珠に研摩し、表面を粗面にし、球径２４．４ｍ
ｍの内層の芯とした。

また、別に、シス１，４ポリブタジエン（日本合成ゴム
＠：　ＢＲ−１１）　１００　ｉｉ量部に対して、ジン
クジアクリレート（浅田化学側）３８重量部、酸化亜鉛
（白水化学工業０＠：３号亜鉛華）５重量部、さらにＮ
　、Ｎ’　フェニレンジマレイミド（入内新興化学工業
■：バルノソクＰＭ）　、２．２メチレンビス（４エチ
ル−ｔ−ブチルフェノール）（三新化学工業０１：サン
ダント４２５　）　、２．２ビスｔ−ブチルパーオキサ
イド（日本油脂（掬：ハーへキサＶ）をそれぞれ２．１
．２各重量部をニーダにて配合したものを半球殻状に金
型により予備成形したもの２個用いて、先に成形した内
層の芯を覆い、球径３９．５ｍｍの金型中で加圧下に１
５０℃、２０分間加熱、硬化させた。このときの外層芯
の表面硬度（ショア−Ｄ硬度）は６４であった。

このようにして得られる内層および外層の２層からなる
芯をセンタレス研摩機により真球に研摩し、表面を粗面
にし、球径３８．３ｍｍの芯を得た。

つぎに、この芯を、球径４３．Ｏｍｍのゴルフボール用
金型を用いて射出成型法によりアイオノマー樹脂（三井
デュポンケミカル社：ハイミラン１７０６）を主成分と
する樹脂で被覆し、さらに、研摩、塗装等の仕上げ工程
を経てアメリカサイズ（ラージ）のソリッドスリーピー
スゴルフボールを得た。このときの外皮の厚さは２．２
０ｍｍであった。

このようにして作製したゴルフボールを、ツルテンパ社
製のスウィングロボットを用いてウッドクラブのドライ
バー（４３インチ、ロフト１０、スウィングバランスＤ
ｏ）により４０ｍ／秒のへノドスピードで試打し、ゴル
フボールの飛距離（キャリーおよびディスタンス）と、
打球時のクラブフェイス面とボールとの接触面積率を測
定した。この場合、接触面積率の測定は、クラブフェイ
ス面に感圧紙（ライト商会＠：パーショソト）を貼り付
け、打球後に感圧紙に残ったゴルフボールの跡の面積を
測定し、これをゴルフボールの最大断面積（ボールの直
径部の断面積）で除して１００を乗じ、パーセントで表
示することによった。

また、別に、人間による打球時の打撃感ならびにボール
のコントロール性についての感応試験を、ヘッドスピー
ド４６ｍ／秒前後のプロを含む男子ゴルファ−と、ヘッ
ドスピード４０ｍ／秒前後の男子上級プレイヤー、およ
び３２ｍ／秒前後の男子シニアプレイヤーと女子上級プ
レイヤーによって行った。

このボールでのヘッドスピード４０ｍ／秒における接触
面積率は２８．８パーセントであり、また、プレイヤー
等による試験結果は下記第２表に示す通りであった。こ
こに示すように、各プレイヤーによる打撃感およびホー
ルのコントロール性は共に従来のソリッドツーピースゴ
ルフボールに比較して糸巻きボールの感触により近く、
良好なものであり、また、飛距離においても糸巻きボー
ルよりも大きく、ツーピースゴルフボールと同程度の飛
距離を得ることができた。

（２）実施例２〜７゜ 実施例２および３では、それぞれ第１表に示す配合（重
量部）により実施例１と同様の方法でアメリカサイズの
ソリッドスリーピースゴルフボールを得た。

実施例４および５においては、それぞれ第１表に示す配
合で、内層芯の球径を２９ｍｍの金型で成形して２８．
０ｍｍとした以外は実施例１と同様に成形、加工し、ア
メリカサイズのゴルフボールを得た。

実施例６および７では、内層を球径２５ｍｍの金型で成
形しく外層の金型は３８．５ｍｍ）　、この内層と外層
からなる芯について球径４１．４０　ｍｍのゴルフボー
ル用金型を使用し、実施例１と同様の方法にて成形、加
工し、イギリスサイズ（スモール）のゴルフボールを得
た。

このようにして得られたソリッドスリーピースゴルフボ
ールを実施例１と同様の試験方法により試験した。この
結果は第２表に示す通りであり、実施例１と同様に打撃
感、飛距離、コントロール性共に良好であることが判る
。

（３）比較例１〜６、標準例１゜ 比較例１および２では、第１表に示す配合のものについ
て、従来のソリッドツーピースゴルフボールの成形法と
同様に球径３９．５ｍｍの金型を用いて加圧下に１６０
℃、２０分間加熱、硬化させ、センタレス研摩して表面
を粗面とし、球径３８．３門の芯を成形し、実施例１と
同様に外皮で被覆し、仕上げ加工を行って標準的なアメ
リカサイズのソリッドツーピースゴルフボールを得た。

比較例３および４では、第１表に示す配合のものについ
て、球径３８　、５ｍｍの芯用金型お上球径４１．４ｍ
ｍのゴルフボール用金型を用いる以外は、比較例１およ
び２と同様の方法で成形、加工し、イギリスサイズ（ス
モール）のソリッドツーピースゴルフボールを得た。

また、比較例５および６においては、第１表に示す配合
で、実施例１と同様の方法によりアメリカサイズのソリ
ッドツーピースゴルフボールを得た。

標準例１では、一般に用いられているコース用のアメリ
カサイズの糸巻きゴルフボールであり、これを標準とし
た。

これら比較例および標準例として準備したゴルフボール
について、実施例１と同様の試験方法により試験を行い
、第２表に示す通りの結果を得た。

なお、評価の際に用いた接触面積率は、４０ｍ／秒のヘ
ッドスピードにおけるものである。本発明者らが行った
実験の結果によると３２ｍ／秒のヘッドスピードから４
６ｍ／秒のヘッドスピードに至る幅広い範囲でヘッドス
ピードを変え、ゴルフボールの接触面積率をそれぞれ測
定したところ、ヘッドスピードと接触面梼率とは略直線
関係にあり、スピードが早いほど大きく、また、ゴルフ
ボールの種類によってもこの傾向は同様であって、４０
ｍ／秒での接触面積率をもって評価できることをＧＴｆ
認し得た。

（本頁以下余白） 註１） ＊１　：　シス１．４ポリブタジエン、日本合成ゴム■
、ＢＲ−１１゜ ＊２　：　トリメチルプロパントリメタクリレート、新
中村化学工業■、ＴＭＰＴ。

＊３　：　ジンクジアクリレート、浅田化学工業Ｇ＋菊
。

＊４　：　酸化亜鉛、白水化学工業■、３号亜鉛華。

＊５：Ｎ、Ｎ”　フェニレンジマレイミド、入内新興化
学工業■、パルノック ＰＭ。

＊６　　：　　２．２メチレンビス（４エチル−を−ブ
チルフェノール）、三新化学工 業（掬、サンダント４２５゜ ＊７　：　ジクミルパーオキサイド、日本油脂０１、パ
ークミルＤ６ ＊８７２．２ビス（ｔ−ブチルパーオキシバレレート）
、日本油脂０１、パー へキサｖ０ 註２） ◎は非常によい、○はよい、△はややよい、×はわるい
。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、一般のソリッドツ
ーピースゴルフボールならびに内層が硬すぎるソリッド
スリーピースゴルフボールにあっては打撃感およびボー
ルのコントロール性が悪く、かつ、芯が軟らか過ぎるゴ
ルフボールにあっても同様に打撃感、コントロール性が
よくないのに比し、高い飛距離と幅広い階層のゴルファ
−が満足する良好な打撃感とボールのコントロール性を
有するソリッドスリーピースゴルフボールを得ることが
できる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、内層と外層からなる芯を外皮で被覆したソリッドス
   リーピースゴルフボールにおいて、前記内層の球径が２
   ４〜２９ｍｍで該内層の硬度（ショア−Ｄ）が１５〜３
   ０、前記外層の球径が３６〜４１ｍｍで該外層の硬度（
   ショア−Ｄ）が５５〜６５であり、かつ、打球時におけ
   るクラブフェイス面とゴルフボールとの接触面積率が２
   ７〜３５％であることを特徴とするソリッドスリーピー
   スゴルフボール。 ２、内層がシス１，４ポリブタジエン１００重量部に対
   し、トリメチロールプロパントリメタクリレート３〜１
   ５重量部と酸化亜鉛とを配合してなる特許請求の範囲第
   １項記載のソリッドスリーピースゴルフボール。 ３、外層がシス１，４ポリブタジエン１００重量部に対
   し、ジンクジアクリレート２５〜４０重量部と酸化亜鉛
   とを配合してなる特許請求の範囲第１項記載のソリッド
   スリーピースゴルフボール。