JPS62170047A - 光記録媒体の製造方法 - Google Patents

光記録媒体の製造方法

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JPS62170047A
JPS62170047A JP61010580A JP1058086A JPS62170047A JP S62170047 A JPS62170047 A JP S62170047A JP 61010580 A JP61010580 A JP 61010580A JP 1058086 A JP1058086 A JP 1058086A JP S62170047 A JPS62170047 A JP S62170047A
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広田 草人
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 本発明は、情報の記録を行なう光ディスク、レー!ア・
コム(COM>などの光記録媒体の製造方法に関する。
[従来の技術] 従来の光記録媒体及びその製造方法としては、ガ・ラス
、プラスチックなどの透明基板上にテルル、ビスマスな
どの低融点、低熱伝導の金属を主成分とした金属薄膜を
真空蒸着、スパッタリングなどの方法で形成し記録層と
したものが必る。これらの光記録媒体では、比較的酸化
し易いTeや[3iを用いるため、耐酸化性を向上させ
るためSeなどの元素を同時蒸着、あるいは、3eを含
有するターグツ1〜を用いてスパッタリングするなどの
方法で記録層にSeなどを添加することが行なわれてい
る。
また、記録されるピッ1−の形状を整えたり、記録層に
クラックが発生するのを抑制するために、Pbなとの元
素をSeと同様の方法で添加することが行なわれている
[発明が解決しようとする問題点] しかしながらかかる従来技術による場合、次のような問
題があった。すなられ、従来のSe、Bi、Pbなどを
含有するTe系合金の記録層を形成する場合、真空蒸A
法によ場合には、Seなどの昇華し易い元素の蒸着速度
をコン1〜ロールしながら同時多元蒸着することか難し
く、記録層の組成の再現性が低く特性が一定しないため
、量産性に問題がおった。また、スパッタリング時のタ
ーグツ1〜の加熱や、Teなどとのスパッタリングレー
トの差によって、ターグツ1へ表面の組成が変化し、形
成される記録層の組成を一定に維持できない、また形成
される記録層の表面の平滑性か悪いなどの問題があった
。複合ターグツ1〜を用いた場合でも、ターゲットの加
熱による昇華の影響をやはり避けることは出来ず、前記
の問題を避けることが困難であった。
さらにイオンプレーテインクによる場合にも、Seなど
の昇華しやすい元素を蒸着速度をコントロールしながら
同時多元蒸着することが難しかった。
本発明はかかる問題点を解決し、量産時に記録層の組成
を一定に維持できる再現性の高い、圀産性に優れた光記
録媒体の製造方法を提供することを目的とする。
[問題を解決するための手段] かかる本発明の目的は、有機金属ガス、あるいは、これ
と不活性ガスとの混合ガス中で、金属を真空析出法によ
り、基板上に蒸着させて記録層を形成ざぽることを特徴
とする光記録媒体の製造方法によって達成される。
本発明にいう有機金属とは、少なくとも1個の有傅基と
金属原子の間に炭素−金属結合を有し、気化しうるちの
をいう。
有機基としては、飽和、不飽和のアルギル基が挙げられ
る。さらに、気化し易くかつ記録層形成性のよいことか
ら低級アルキル基が好ましく、とくに、炭素数4以下の
アルキル基が好ましい。
金属原子としては周期率表の■族B、■族B、■族B、
V族B、■族Bの金属(金属、半金属を含む〉等が挙げ
られる。具体的な例としては、2n、12.Ga、In
、丁LSi、Ge、5nPb、P、As、Sb、B i
 、Se、丁eなト′カ挙げられる。
これらの内、Zn、Ga、In、Ge、Sn。
Pb、As、sb、Bi、Seが記録層の保存安定性や
記録再生特性の改善に効果が大きく好ましい。記録層の
毒性が低くできることからZn、Ga、In、Ge、S
n、Pb、Sb、Si、3eが特に好ましい。
有機金属の例としては、アルキル金属あるいは水素化ア
ルキル金属が挙げられる。詳しくは、下記の一般式(1
)〜(III)で表わされる化合物が挙げられる。
R1−Ml−R”    (1) R3′ R−M−R(III) ^4 (式中、MlはZn、3e、l’−e M2はへα、Ga、In、Tfl、△S。
3b、31 M3は3i、Ge、3n、pb R1は炭素数1〜4の低級脂肪族基 R2、R3、R4はそれぞれ水素または炭素数1〜4の
低級脂肪族基を表わす。)具体的には次のしのが挙げら
れる。
ジメチル亜鉛、ジエチレン亜鉛 ジメチルセレン、ジエチルテルル ジメチルテルル、ジエチルテルル トリメチルアルミニウム、1へリエチルアルミニウム トリメチルガリウム、1〜リエチルガリウム1〜リメチ
ルインジウム、トリエチルインジウム1ヘリメチルタリ
ウム トリメチルヒ素、]・リエチルヒ素 トリメチルアンチモン、1〜リエチルアンチモントリメ
チルビスマス テトラメチルシラン、テトラエチルシランテl〜ラメチ
ルゲルマン、テ1ヘラエチルゲルマンテトラメチルスズ
、ヂトラエチルスズ、テトラメチル鉛 ジメチルゲルマン、トリメチルスタナンこれら有機金属
は、ただ1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いて
もよい。
記録層の記録特性や保存安定性の改善効果が大きく、か
つ毒性を低くできることがら ジメチル亜鉛、ジエチル亜鉛 ジメチルセレン、ジエチルテルル、1〜リメチルガリウ
ム、トリメチルインジウム、トリエチルインジウム、1
〜リメチルアンチモン、トリメチルビスマス、テ1〜ラ
メチルゲルマン、テ1〜ラメチルスズ、テ1〜ラエチル
鉛などが好ましく用いられる。
本発明は、このような有機金属のガス中、あるいは有機
金属ガスと不活性ガスとの混合ガス中で、金属をスパッ
タリングあるいはイオンブレーティング等の真空析出法
により蒸着記録層を形成するものである。
本発明に用いる不活性ガスとしては、ヘリウム、ネオン
、アルゴン、キセノンなど公知の不活性ガスが挙げられ
、これらは単独あるいは、混合して用いることが出来る
。蒸着効率が高いこと、価格が安いことから、アルゴン
を用いることが好ましい。不活性ガスの代りにN2.C
O2などの低活性ガスを用いることもできる。
有機金属ガスと不活性ガスの混合ガスの組成は、特に限
定するものではないが、混合ガス中の有機金属の体積分
率が50%を越えると、スパッタリング効率が低下する
場合があり、また、ターグツ1〜の表面が汚染される場
合がある。ざらにQ、5%未満の場合には、記録層表面
の平滑性が悪くなる場合がある。従って、混合ガス中の
有は金属の体積分率は0.5〜50%が好ましく、より
好ましくは1%以上、40%未満でおる。
有機金属の導入方法としては、有機金属の収納容器を加
温した状態、おるいは常温で、収納容器から直接、真空
容器に導入するなどの方法によることができる。
また、有機金属と不活性ガスの混合ガスを用いる場合に
は、不活性ガスにより液体の有機金属をバブリングし有
機金属の飽和蒸気を含有する混合ガスを発生させ、前記
の混合ガスを導入する方法によることができる。前記の
混合ガス中の有機金属の体積分率は、バブリングの温度
とバブラーに導入する不活性ガスの圧力によって定量性
よくコントロールすることができる。
また、前記の有機金属ガスもしくは、混合ガスをガスの
混合器などを用いて不活性ガスで希釈し導入することも
可能である。
定量性よく混合ガスの組成をコントロール出来ることか
ら、バブリングによる方法が好ましい。
前記のバブリングによる方法を用いる場合、バブラーの
温度を一定に維持するため恒温槽を用いることが好まし
く、ガス流量およびガス組成の定量性を高めるために、
O′Cから100’C程度の温度の範囲内の任意に設定
された温度にバブラーを保持することが好ましい。
バブリングによる場合、有は金属の種類にもよるが、1
%から30%程度の体積分率で有機金属を含む組成の混
合ガスを発生させる条件で用いることが、混合ガスの組
成が安定することから好ましい。
本発明の記録層形成に用いられるターグツ1〜の金属材
料としては、スパッタリングの場合、Ti。
V、Cr、Mn、 Fe、Co、N i、Cu、 Zn
Ga、AD、、S i、Ge、Zr、Nb、Mo、Pd
、Rh、Ag、Cd、I n、Sn、Sb、Te。
Ta、W、Pt、Au、Pbなど、スパッタリング出来
る金属ならば、いかなるものでもよく、前記の元素を単
体で、もしくは、二個以上組み合往て用いることも出来
る。
その他、上記の金属に加えてBiを組み合Uて用いるこ
ともできる。合金ターゲットを用いる場合には、スパッ
タリング中にターゲットが融解しない程度の融点を有す
ることが必要で必り、およそ200 ’C以上の融点で
あることが好ましい。
記録層の形成をイオンブレーティングで行なう場合に用
いられる金属としては、Ti、V、 Cr。
Mn、 Fe、 Co、 N i、 Cu、 Zn、 
Ga、ハQ、Si、Ge、Mo、Pd、Ag、Cd、i
n。
3n、3b、3i、Te、Pt、AU、Pbなとイオン
ブレーティングできる金属ならば、いがなる物でも良く
、前記金属を単体もしくは、2種以上組み合せて用いる
こともて出来る。
本発明の方法により形成した記録層を半導体レーザによ
る記録媒体として用いる場合には、記録層中に分散して
形成される合金の融点が700 ’C程度以下であるこ
とが望ましく、Zn、in、3n、3b、Te、pbな
どの金属および、これらを主成分とする合金を用いるこ
とが好ましい。
記録層中の合金に含有さぼる金属としては、Ge、 T
i、 V、 N i、 Cu、 Ga、 AQ、 Au
が記録層の安定性を高めることから好ましい。
本発明における基板としては、プラスチック、ガラス、
Auなど従来の記録媒体と同様なものでよい。収束光に
より基板側から記録することによってごみの影響を避け
る目的からは、基板として透明材料を用いることが好ま
しい。上記のような材料としては、ポリエステル樹脂、
アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、
ポリオレフィン樹脂、スチレン系樹脂などが挙げられる
複屈折率の低い基板を成形しやすいことから、ポリメチ
ルメタクリレ−1〜、ポリカーボネートおよびエポキシ
樹脂が好ましく用いられる。
基板の厚さは、特に限定するものではないが、10ミク
ロン以上、5ミリメートル以下が、実用的である。10
ミクロン未満では基板側から収束光で記録する場合でも
ごみの影響を受けやすくなり、5ミリメートルを越える
場合は、収束光で記録する場合、対物レンズの開口数を
大きくすることか出来なくなり、ピット1ナイズが大き
くなるため記録密度を上げることが困難になる。
本発明の記録媒体の記録層の厚さとしては、100オン
グストロームから、1ミクロンの範囲で用いることがで
きる。高い記録感度を1qるためには、100オングス
トローム以上、1000オンゲス1〜ローム以下とする
ことが好ましい。
記録層は、基板の片面もしくは、両面に設けることかで
きる。また記録層は、予め記録層の保護層を施した基板
の上に形成することができる。ざに記録層の上に保護層
を設けることもできる。
基板はフレキシブルなものでもよいし、リジッドなもの
であってもよい。フレキシブルな基板はテープ状あるい
はシート状で用いることができる。
リジッドな基板は、カード状おるいは円形ディスク状で
用いることができる。
記録媒体の構造としては、単板あるいは、2村・:の基
板を用いて密着貼合せ構造、エヤー゛す゛ンドイッチ構
造、エヤーインシデント構造が挙げられる。
また、本発明の記録媒体に照射する光としては、レーザ
光やスlヘロボ光のごとき光であり、記録層を熱的に変
形、開口、もしくは凹部の形成をさせるものであれば良
い。
特に、半導体レーリ゛を用いれば、レーリ゛光の変調を
容易に行なうことができ、好適である。
熱的に変形、開口、もしくは凹部の形成とは、その変形
開口、凹部の形成の結果、非変形領域とは光学的諸性質
、例えば透過率、反射率の点で容易に検知しうる差異を
有する程度の変形、開口、凹部であればよい。
本発明の方法により製造される光記録媒体としては、光
ディスク、光テープ、光カード、光フロツピーディスク
、マイクロフィッシュ、・およびレーリ゛COM用の媒
体などが挙げられる。
以下、記録層の形成方法を図面に基づき説明する。
第1図は、本発明の記録層の形成装置の一例を示してい
る。第1図において、1は、真空容器、2はスパッタリ
ングターゲラ1へ、3は上部電極、3′は下部電極、4
は基板、5は高周波電源、6は有機金属、7はアルゴン
などの不活性ガス容器、8はバブラー、9は混合器、1
0はバルブを示している。真空容器1をあらかじめ公知
の排気ポンプ(図示していない)を用いて1 o−5r
orrから1Q−6rorrに高真空に排気したのち、
バルブ10を開きバブラー内の有機金属6をアルゴンガ
スなどの不活性ガス容器7からバブラー8に導入しバブ
リングして、混合ガスを作り、バルブ10を調整して混
合ガスを真空容器1内に導入する。混合ガスの調整方法
は、不活性ガスによるバブリングに限定されるものでは
なく、有機金属を容器外部から加温して、気化ざUるな
どの方法で気化した有機金属ガスと不活性ガスを混合す
る、などの方法でも良い。また、有は金属ガスのみを、
有償全屈ガスの容器(図示していない)から直接導入す
ることも可能でおる。真空容器1内の真空度は、バルブ
10を適度に開閉することによって調整できる。スパッ
タリング時の真空度は10−1Torrから10−3T
orrで行なうことができる。1Q−1Torrより大
きい圧力では、記録層の表面状態が悪くなる場合がある
。1Q−3Torrより低い圧力では、放電が安定しな
い。好ましくは、10−3Torr以上、10−’To
rr未満でおる。また、導入する混合カスの流量は、バ
ルブ10を適度に開閉することによって調整できる。混
合ガスの流量は、有機金属の種類にもよるが、0.01
から100cc/m1n(1気圧O′C換算)程度の流
量で、目的とする記録層中の含有量に応じて任意に設定
される。
また、必要に応じて複数の種類の混合ガスを用いて、記
録層に複数の成分金属元素を含有させることが出来るの
はもちろんである。スパッタリングは、公知の高周波マ
グネ1ヘロンスパツタリングで行なうことができる。ス
パッタリングターゲラ1へ及び上部電極3と下部電極3
′に高周波電極5より、高周波電流を通電しスパッタリ
ングを行ない基板上に記録層を形成する。高周波の周波
数は持に限定されるものではないが、工業バンドの13
.56MHzが通常用いられる。高周波電力は特に限定
するものではないが、例えば、直径15cmの円形ター
ゲラ1−に対して入力で50Watt、から300Δa
tt、が用いられる。すなわち、0.28Watt/C
M 2から1 、7Watt/CM 2程度の電力でス
パッタリングされる。高周波電力が、上記より大きい時
には、場合によっては基板が変形し、小さい時には放電
が不安定となりやすい。スパッタリングの方法は、特に
高周波マグネトロンスパッタリング方式に限定されるも
のではなく、公知の直流スパッタリング方式、あるいは
、さらにバイアス重量方式を用いることもできる。また
、二極方式に限らず、三極、四極方式を用いることも出
来る。
以下、ジメチルセレンとアルゴンガスの混合ガスの中で
Teをスパッタリングする場合を例に記録層の形成過程
を説明する。
テルルをスパッタすると、ジメチルセレンは、放電プラ
ズマ中で解離して、炭化水素基のラジカルや種々の有機
セレンのラジカルを生成する。本発明の製造方法によれ
ば、原料としてラジカルの発生が容易な有機金属を用い
ているため、この反応過程は容易に進む。
これらのラジカルが、スパッタリングされたTe原子あ
るいはイオンと、有機下eのラジカルやTe−セレン結
合を含む有機金属ラジカルを生成すると推定される。更
に、これら有機金属ラジカル、炭化水素ラジカルが重合
、架橋して、アルキル基、アリール基などの炭化水素基
および丁e、セレンを構成要素として含む有機金属重合
体が基板上に形成される。また、丁eおよびセレンは、
金属原子のままで基板上に堆積するものもあり、その結
果基板上にはTeとレレンが、前記の有機金属プラズマ
重合物中に分散した記録層が、基板上に形成される。
第2図はイオンブレーティングによる本発明の記録層の
形成装置の一例を示している。真空装置11を予め排気
ポンプ(図示していない)で、1X 10 ’Torr
稈度の高真空に排気したのちバルブ12を開き、有機金
属ガスを収納した容器13から前記のガスを流して、真
空度を1から’IQ−4T。
rrとする。有機金属ガスは、前記のように予め容器に
充填したものを用いても良いし、第1図で示したように
不活性ガスでバブリングし気化させた混合ガスを用いて
も良い。
真空装置には予め金属を蒸発させるつぼ]4、電極コイ
ル15、基板16が配置され、一端が接地された電極コ
イル15には、電極17より13゜5MHzの高周波電
流が通電される。電極子端を開放にした高電圧印加型で
は電極、容器内壁などからスパッタリングされた物質が
記録層に混入するため、電極は一側を接地した低電圧、
大電流タイプのものが好ましい。また、有機金属ガスも
しくは前記ガスと不活性ガスの混合ガスを希釈するため
にバルブ18を有する不活性ガスを収納した容器19を
備えても良い。
また、有機金属ガスもしくは、これと不活性ガスの混合
ガスの真空装置11内の圧力は、特に限定するものでは
ないが、1から10’Torrとすることが好ましい。
ガス圧が1TOrrより高いと記録層の形成速度が遅く
なり、また記録層の平滑性、−球性が悪くなり場合が必
り、また1 0’Torrより低い場合には、放電が安
定しない場合がおる。
特に好ましい圧力は10’Torrから10−3Tor
rであり、この範囲では、記録層の表面状態がよく、一
様な記録層を形成できる。
以下、ジメチルセレンとアルゴンガスの混合ガス中でT
eをイオンブレーティングする場合を例に記録層の形成
過程を説明する。
テルルをるつぽ14に入れ加熱し、蒸発さけたイオンブ
レーティングすると、ジメチルセレンは、放電プラズマ
中で[1して、炭化水素基のラジカルや種々の有機セレ
ンのラジカルを生成する。本発明の製造方法によれば、
原料としてラジカルの発生が容易な有機金属を用いてい
るため、この反応過程は容易に進む。これらのラジカル
がスパッタリングされたTe原子あるいはイオンと有機
Teのラジカルや、T e −tレン結合を含む有機金
属ラジカルを生成すると推定される。更に、これらの有
機金属ラジカル、炭化水素ラジカルが重合架橋して、ア
ルキル基、アリール基などの炭化水素基およびTe、セ
レンを構成要素として含む有機金属重合体が基板上に形
成される。また、T(!、およびセレンは、金属原子の
ままで基板上に堆積するものもあり、その結果基板上に
はTeとセレンが、前記の有は金属プラズマ重合物中に
分散した記録層が基板上に形成される。
この製造方法による記録層中の金属の比率は、ガスの圧
力、放電電力、るつぼからの蒸発速度等によって任意に
設定できる。また有は金属を用いているため蒸発速度を
コン1〜ロールしにくい昇華性の金属も記録層中に再現
性よく含有させることができる。
複数の種類の有機金属を用いて、多成分の金属を含有す
る記録層を形成できるのは勿論である。
[実施例] 以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
実施例1 第1図に示す本発明の製造方法に基づき、厚さ’1.2
mm直径12.5Cmのアクリル基板上に、下記の手順
と条件で、記録層を形成し光記録媒体を作製した。
スパッタリングターゲットとして、純度99゜99%の
テルルを用いた。純度97%のジメチルセレンをステン
レスバブラ内でアルゴンガスでバブリングした後、アル
ゴンガスで希釈して、ジメチルセレンを5.0%の体積
分率で含有するアルゴン混合ガスを調整した。つぎに、
真空容器を予め槽内圧力2 X 10−6Torrに排
気し、しかる後混合ガスを流!10.6cc/min 
(1気圧O℃換算)で導入し、槽内圧力を2 X 10
−2Torrとして、高周波人力10 owatt、で
高周波マグネトロンスパッタリングを行ない、膜厚50
0オングストローム、Teに対してSeを5原子%含有
する記録層を形成した。つぎにこの光記録媒体を、線速
度1゜0メ一トル/秒、周波数1MH2に変調した出力
6ミリワツト、波長830nmの半導体レーリ゛光を2
ミクロンのスポット径に収束し、基板側から記録したと
ころ、明瞭なピットが記録された。
また、この光記録媒体を摂氏70度、相対湿度85%の
環境に放置したところ、40時間後も記録層に透明化、
ピンホールの発生は見られなかった。また、記録感度の
低下も見られなかった。
実施例2 実施例1と同様にアクリル基板上に、下記の手順と条件
で記録層を形成し光記録媒体を作製した。
スパッタリングターゲラ1〜として、糸車度99゜99
%のテルルを用いた。純度97%のテトラメチルスズを
ステンレスバブラ内でアルゴンガスでバブリングした後
、アルゴンガスで希釈して、ラバトラメチルスズ アルゴン混合ガスを調整した。つぎに、真空容器を予め
槽内圧力2 X 10−6Torrに排気し、しかる後
混合ガスを流m 1 2 、 5cc/min ( 1
気圧O′C換算)で導入し、槽内圧力を2 x 1 0
 ’Torrとして、高周波人力1Q QWatt.で
高周波マグネトロンスパッタリングを行ない、膜厚50
0オングストロームの本発明の記録層を形成した。次に
この光記録媒体を実施例1と同様の半導体レーザ光を2
ミクロンのスポラ1〜径に収束し、基板側から記録した
ところ、明瞭なピッ1〜が記録された。
また、この光記録媒体を摂氏70度、相対湿度85%の
環境に放置したところ、400時間後も記録層に透明化
、ピンホールの発生は見られなかった。また、記録感度
の低下も見られなかった。
実施例3 実施例1と同様にアクリル基板上に下記の手順と条件で
、記録層を形成し光記録媒体を作製した。
スパッタリングターゲットとして、純度99゜99%の
テルルを用いた。純度97%のテトラメチルゲルマンを
ステンレスバブラ内でアルゴンガスでバブリングした後
、アルゴンガスで希釈して、テトラメチルゲルマンを5
.0%の体積分率で含有するアルゴン混合ガスを調整し
た。次に、真空容器をあらかじめ槽内圧力2 x 10
−6Torrに排気し、しかる後混合ガスを流量15.
 Occ/m1n(1気圧o’c換算〉で導入し、槽内
圧力を2 X 10−2T。
rrとして、高周波人力1QQWatt、で高周波マグ
ネ1〜ロンスパツタリングを行ない、膜厚500オンゲ
ス1〜ロームの本願発明の記録層を形成した。
次にこの光記録媒体を実施例1と同様の半導体レーデ光
を2ミクロンのスポラ1〜径に収束し、基板側から記録
したところ、明瞭なピットが記録された。
また、この光記録媒体を摂氏70度、相対湿度85%の
環境に放置したところ、400時間も記録層に透明化、
ピンホールの発生は見られなかった。また、記録感度の
低下も見られなかった。
実施例4 実施例1の混合ガス中のジメチルセレンの体積分率を1
.5%とする他は、実施例1と同様の条件で記録層を形
成し光記録媒体を得た。次にこの光記録媒体を、実施例
1と同様の半導体レーデ光を2ミクロンのスポラ1〜径
に収束し、基板側から記録したところ、明瞭なピッ1〜
が記録された。
また、この光記録媒体を摂氏70度、相対湿度85%の
環境に放置したところ、400時間後も記録層に透明化
、ピンホールの発生は見られなかった。また、記録感度
も低下も見られなかった。
実施例5 実施例2の混合ガス中のテトラメチルスズの体積分率を
1.5%とする他は、実施例2と同様の条件で記録層を
形成し光記録媒体を得た。次にこの光記録媒体を実施例
1と同様の半導体レーデ光を2ミクロンのスポット径に
収束し、基板側から記録したところ、明瞭なピットが記
録された。
また、この光記録媒体を摂氏70度、相対湿度85%の
環境に放置したところ、400時間後も記録層に透明化
、ピンホールの発生は見られなかった。また、記録感度
の低下も見られなかった。
実施例6 実施例3の混合ガス中のテトラメチルゲルマンの体積分
率を1.5%とする伯は、実施例3と同様の条件で記録
層を形成し光記録媒体を1qだ。次にこの光記録媒体を
実施例1の半導体シー1ア光を2ミクロンのスポット径
に収束し、基板側から記録したところ、明瞭なピッ1〜
が記録された。
また、この光記録媒体を摂氏70度、相対湿度85%の
環境に放置したところ、400時間後も記録層に透明化
、ピンホールの発生は見られなかった。また、記録感度
の低下も見られなかった。
実施例γ 第2図に示す本発明の製造方法に基づき、厚さ1.2m
mのアクリル基板上に、下記の手順と条件で、記録層を
形成し光記録媒体を作製した。
純度97%のテトラメチルスズをステンレスバブラ内で
アルゴンガスでバブリングした後、アルゴンガスで希釈
して、テトラメチルスズを5.0%の体積分率で含有す
るアルゴン混合ガスを調整した。つぎに、真空容器をあ
らかじめ槽内圧力2X 10−6Torrに排気し、し
かる後混合ガスを流量12 cc/min (1気圧O
℃換算)で導入し、槽内圧力を2 X 10 ’Tor
rとし°て、高周波人力100Wa11、で高周波イオ
ンブレーティングを行ない、膜厚600オングストロー
ムの本発明の記録層を形成した。次にこの光記録媒体を
実施例1と同様の半導体レーデ光を2ミクロンのスポッ
ト径に収束し、基板側から記録したところ、明瞭なピッ
1〜が記録された。
また、この光記録媒体を摂氏70度、相対湿度85%の
環境に放置したところ、400時間後も記録層に透明化
、ピンホールの発生は見られなかった。また、記録感度
の低下も見られなかった。
実施例8 実施例7と同様にアクリル基板上に、下記の手順と条件
で、記録層を形成し光記録媒体を作製した。
純度97%のジメチルピレンをステンレスバブラ内でア
ルゴンガスでバブリングした後、アルゴンガスで希釈し
て、ジメチルピレンを5.0%の体積分率で含有するア
ルゴン混合ガスを調整した。
つぎに、真空容器を必らかしめ槽内圧力2×10’To
rrに排気し、しかる後混合ガスを流112cc/m1
n(1気圧O′C換算)で導入し、槽内圧力を2X 1
0−3Torrとして、高周波人力100Watt、で
高周波イオンブレーティングを行ない、膜厚600オン
ゲスl〜ロームの本発明の記録層を形成した。
次にこの光記録媒体を実施例1と同様の半導体レーザ光
を2ミクロンのスボツ1〜径に収束し、基板側から記録
したところ、明瞭なピッl〜が記録された。
また、この光記録媒体を摂氏70度、相対湿度85%の
環境に放置したところ、400時間後も記録層に透明化
、ピンホールの発生は見られなかった。また、記録感度
の低下も見られなかった。
実施例9 実施例7と同様にアクリル基板上に、下記の手順と条件
で、記録層を形成し光記録媒体を作製した。
純度97%のテ1〜ラメヂレンゲルマンをステンレスバ
ブラ内でアルゴンガスでバブリングした後。
アルゴンガスで希釈して、テl〜ラメチルゲルマンを5
.0%の体積分率で含有するアルゴン混合ガスを調整し
た。次に、真空容器をあらかじめ槽内圧力2 X 10
−6Torrに排気し、しかる後混合ガスを流m 12
 cc/min < 1気圧O′C換鋒)で導入し、槽
内圧力を2 X 10 ’Torrとして、高周波人力
1QQWatt、で高周波イオンブレーティングを行な
い、膜厚600オンゲス1−ロームの本発明の記録層を
形成した。次にこの光記録媒体を実施例1と同様の半導
体レーザ光を2ミクロンのスポット径に収束し、基板側
から記録したところ、明瞭なピットが記録された。
また、この光記録媒体を摂氏70度、相対湿度85%の
環境に放置したところ、400時間後も記録層に透明化
、ピンホールの発生は見られなかった。また、記録感度
の低下も見られなかった。
実施例10 実施例7の混合ガス中のテトラメチルスズの体積分率を
1.5%とする他は実施例7と同様の手順と条件で、記
録層を形成し光記録媒体を作成し、膜厚600オングス
トロームの本発明の記録層を形成した。次にこの光記録
媒体を実施例1と同様の半導体レーザ光を2ミクロンの
スポット径に収束し、基板側から記録したところ、明瞭
なピットが記録された。
また、この光記録媒体を摂氏70度、相対湿度85%の
環境に放置したところ、400時間後も記録層に透明化
、ピンホールの発生は見られなかった。また、記録感度
の低下も見られなかった。
実施例11 実施例7の混合ガス中のジメチルピレンの体積分率を1
.5%とする他は実施例7と同様の手順と条件で、記録
層を形成し光記録媒体を作成し、膜厚600オングスト
ロームの本発明の記録層を形成した。次にこの光記録媒
体を実施例1と同様の半導体レーザ光を2ミクロンのス
ポット径に収束し、基板側から記録したところ、明瞭な
ピットが記録された。
また、この光記録媒体を摂氏70度、相対湿度85%の
環境に放置したところ、400時間後も記録層に透明化
、ピンホールの発生は見られなかった。また、記録感度
の低下も見られなかった。
実施例12 実施例7の混合ガス中のテ1〜ラメチルゲルマンの体積
分率を1.5%とする他は実施例7と同様の手順と条件
で、記録層を形成し光記録媒体を作成し、膜厚600オ
ングストロームの本発明の記録層を形成した。次にこの
光記録媒体を実施例1と同様の半導体レーリ゛光を2ミ
クロンのスボッ1へ径に収束し、基板側から記録したと
ころ、明瞭なピットが記録された。
また、この光記録媒体を摂氏70度、相対湿度85%の
環境に放置したところ、400時間後も記録層に透明化
、ピンホールの発生は見られなかった。また、記録感度
の低下も見られなかった。
[発明の効果] 本発明は、有機金属ガス中、あるいは有機金属ガスと不
活性ガスとの混合ガス中で、金属を真空析出法に蒸着さ
せて記録層を形成する製造法としたので、次のごとき優
れた効果を奏するものである。
(1)従来のスパッタリング法や真空蒸着法に比べて、
容易に再現性がよく、記録層の組成をコントロールでき
る。
(2)記録感度が高く、安定性の高い記録層を形成でき
る。
(3〉  基板との接着性が高く、表面の滑らかな記録
層を形成できる。
(4)スパッタリング、あるいは真空蒸着法では、膜を
形成し難い金属も容易に記録層の成分として含有ざVる
ことができる。
(5)複雑な多元組成の記録層も容易に形成できる。
(6)スパッタリングターゲラ1〜を製作し難い組成の
記録層も容易に形成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、それぞれ本発明の光記録媒体の
形成装置の一例を示す図である。 1:真空容器 2:スパッタリングターゲラ1〜 3:上部電極 3′ :下部電極 4:基板    6:有機金属 8:バブラ−11=真空装置 12:バルブ  13:有機金属ガス収納容器14:る
つぽ  15:電極コイル 16二基板   17:電源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)有機金属ガス、あるいは、これと不活性ガスとの
    混合ガス中で、金属を真空析出法により、基板上に蒸着
    させて記録層を形成させることを特徴とする光記録媒体
    の製造方法。
JP61010580A 1986-01-21 1986-01-21 光記録媒体の製造方法 Expired - Lifetime JPH0690812B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02158936A (ja) * 1988-12-13 1990-06-19 Asahi Chem Ind Co Ltd 情報記録媒体の製造法
JPH02165934A (ja) * 1988-12-20 1990-06-26 Toppan Printing Co Ltd 光学式記録媒体の製造方法

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JPH02158936A (ja) * 1988-12-13 1990-06-19 Asahi Chem Ind Co Ltd 情報記録媒体の製造法
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