JPS6216772Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えば大型テープレコーダのリールモ
ータに使用して好適な扁平モータに関する。

最近この種の大型テープレコーダにおいて、リ
ール軸にモータの回転軸を直結し、リール軸を直
接回転駆動することが行われている。このように
すれば、例えばリールモータの回転を制御してテ
ープ張力にサーボを掛ける場合などに好適であ
る。

その場合に、上述のようなリールモータはシヤ
ーシとパネルの間の狭い空間に設けられると共
に、大きな回転トルトを発生させられる必要があ
る。そのためこの種のリールモータとしては、一
般にロータ径が軸受けスパンに比して大きい、扁
平モータが使用される。

ところが上述のようなテープレコーダにおいて
は、リールを装着する際に、リール軸に横方向
（曲げ方向）の力が掛り易い。その場合に扁平モ
ータでは軸受けスパンが短いためにその曲げの力
を充分に吸収することができず、軸受けとステー
タ基板との取り付け部に力が掛つて、変形や破損
のおそれがあつた。

本考案はこのような点にかんがみ、簡単な構成
で上述の欠点をなくしたものである。以下図面を
参照しながら、本考案の一実施例について説明し
よう。

図において、１はステータ基板であつて、この
基板１上にステータコイル２が設けられる。また
３はロータであつて、このロータ３のコイル２に
対向する部分にロータマグネツト４が設けられ
る。

また５は回転軸であつて、ロータ３に結合され
ると共に、リール台６に直結される。なお７はリ
ール、８はテープである。また９はパネル、１０
はシヤーシを示す。

さらに１１は軸受けであつて、回転軸５はその
端部がスラスト軸受け１２に突当てられると共
に、ラジアルベアリング１３，１４で支持され
る。なお扁平モータにおいてはベアリング１３，
１４間のスパンが短いためにリール装着時等に矢
印ａのような曲げ方向の力が加わると、これを充
分に吸収できない。

そこでこの軸受け１１を基板１に取り付ける際
のナツト１５と基板１との間に、ダンパ材１６を
設ける。さらにロータ３の周縁部３ａを基板１側
に延長させ、このロータ３の周縁部３ａと基板１
との間隔を小さくする。

従つてこの扁平モータにおいて、リール７の装
着時に回転軸５及び軸受け１１に曲げ方向の力が
加わつても、この力はダンパ材１６で吸収される
と共に、所定以上曲げられるとロータ３の周縁部
３ａが基板１に接触してそれ以上曲げられるのを
防止する。

こうして扁平モータが構成されるわけである
が、本考案によれば回転軸に曲げ方向の力が加わ
つても、軸受けと基板との取り付け部が変形した
り、破損したりするおそれがない。

なおダンパ材１６には、上述の曲げ方向の力の
吸収の他に、通常の使用時の防振の効果もある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一例の構成図である。 １はステータ基板、３はロータ、５は回転軸、
１１は軸受け、１６はダンパ材である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ロータ径が軸受けスパンよりも大きく、且つ、
   ステータ基板上に上記軸受けが垂直に取り付けら
   れてなる扁平モータにおいて、上記軸受けと上記
   ステータ基板の取付け部に、上記軸受けへの曲げ
   応力に対して変形し得るダンパを設けると共に、
   上記ロータの周縁部を上記ステータ基板方向に延
   長し、上記ロータの周縁部と上記ステータ基板と
   の間隔を小とした事を特徴とする扁平モータ。