JPS62157662A

JPS62157662A - 高圧放電灯

Info

Publication number: JPS62157662A
Application number: JP29343885A
Authority: JP
Inventors: Yasuki Mori; 泰樹森; Masakazu Shibuya; 正和渋谷; Yoshiyuki Tokuda; 徳田　好之
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1985-12-28
Filing date: 1985-12-28
Publication date: 1987-07-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕本発明はたとえば石英発光管のような気密容器の封止部
を改良した高圧放電灯に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

一般に高圧放電灯は高融点金属たとえばタングステンか
らなる太くて大形な電極を用い、一般照明に用いられる
高圧水銀ランプならびにキセノンランプおよび超高圧水
銀ランプなどの特殊用途に用いられるショートアークラ
ンプでは１石英ガラスからなる気密容器の端部にモリブ
デン等の高融点金属からなる金属箔を介して封止される
。直流点灯形ランプの陽極側および交流点灯形ランプの
大容量のものは、その消費電力の電流に合わせて大形化
した電極が設ゆられるが、この電極に接続される封着用
の金属箔はその幅は大きくするものの厚さは石英ガラス
との封着性を良くするために最大値で２０〜３５μｍ程
度のきわめて薄いものが使用される。

このようなランプにあっては、特に点滅使用頻度の高い
使用状態の場合、電極の膨張、収縮の繰返しによって、
電極に接続される金属箔も同様に膨張、収縮を繰返し、
そのためきわめて薄い箔状の金属箔は使用中に切断して
不点灯となることがあった。特に直流点灯形ランプの陽
極側はその陰極側や交流点灯形ランプに比較して、Ｎ極
での消費電力が大きいこともあり、上記事故の発生率も
高かった。このような事故の発生原因につき、第３図を
参照して説明する。図は直流点灯形ランプであるキセノ
ンランプの陽極側の封止部の縦断面図を示す。図におい
て、（１）は石英ガラスからなる気密容器で、その端部
は加熱変形して封止部（３Ａ）が形成されている。（４
）は陽極で、Ｂの位置で白金を介してモリブデンからな
る封着用の金属箔（５）、（５）と溶接して接続されて
いる。本例の場合、金属箔（５）は２枚使用し、中間に
セパレータガラスと呼ばれる石英体（６）を挟着して封
止部（３Ａ）に気密に封着されている。（力は外部導入
体で、上記金属箔（５１、（５１の他端部に接続されて
いる。一般に封止部（３Ａ）の石英ガラス（３ａ）と金
属箔（５）の封着で完全に気密封着されるのは陽極（４
）から金属箔（５）に移る所から少し離れたＡの位置で
ある。これは陽極（４）の軸径が太くて、その部分では
完全に気密には石英ガラスと密着できず、そこより少し
離れたＡの位置までは僅かながら隙間が生じてしまうか
らである。したがって、金属箔（５）はＡ点から陽極（
４）側へかけて僅かに石英ガラスとの間に隙間があるた
め、引っ張られたり、収縮したりする青変がある。また
、上記Ｂ点で陽極（４）と金属箔（５）は溶着されてい
るので、金属箔（５）は陽極（４）の膨張、収縮につれ
てＡとＢとの間の部分に伸縮力が加わることになる。そ
の結果９機械的疲労によって、主としてＡ点を中心に金
属箔（５）に亀裂を生じ、これが次第に進行し、やがて
切断されてランプは不点となることが判った。

なお０石英ガラス製管球の封止部における封着用金属箔
の張力による切断を防止する方法が実公昭４７−４００
９３号公報に示されている。第４図はその一実施例を示
すもので１石英ガラスからなる気・密容器（１）の端部
には電極（４）が溶着され、その外側には後述する封着
用金属箔を防止するための気密室ａυが設けられ、気密
室αυ内は真空または不活性ガスが充填されている。上
記電極（４）は管軸に沿って石英ガラスからなる中間体
（６）を介して外部導入体（力と接続し、電極（４）と
気密容器（１）との溶接部は電極（４）の周辺に巻回さ
れ、かつ、を極（４）と外部導入体（力に溶接された例
えばモリブデンからなる封着用金属箔（５）を介して気
密容器（１）の石英ガラスに気密に溶着されている。上
記外部導入体（７）Ｋ一端を溶接された封着用金属箔（
５）は、折曲部（５ｂ）を残して気密容器（１）内に延
長され、その延長部（５Ｃ）は上記中間体（６）Ｋ接す
る位置で中間体（６）と金属箔（５）と気密容器（１）
とは溶着されている。また、外部導入体（７）の位置で
は、上記金属箔（５）の延長部（５ｃ）の外側に巻回さ
れた別の金属箔ａ９が気密容器（１）と接しているから
、金属箔（５）はパルプ軸に沿って自由に摺動して折曲
部（５ｂ）の折曲部は、金属箔（５）への張力を吸収す
るので金属箔（５）の切断は防止できると記載されてい
る。もつとも、この場合に問題としている金属箔Ｋかか
る強い張力とは、管球の製造時つまりその封止部の加熱
成形時に金属箔が軸方向に伸びた状態でパルプに溶封さ
れ、冷却過程に両端を固着されている金属箔が収縮する
際に生じる張力を指すもので９本発明が解決しようとす
るランプ点灯時に金属箔に加わる張力とは異なっている
。しかも上記公報記載の方法は気密容器（１）の封着部
の外側にさらに気密室αυを設け、この気密室Ｉ内に金
属箔（５）の折曲部（５ｂ）を位置させたものであるか
ら、ランプの全長は長大なものとなり、一般に望まれる
ランプの小形化には不向きであり、さらＫその組立に際
しては公報の第４図に示されるように複数の折曲げ用金
属箔（５）　、　（５）の他に別体の金属箔（Ｉりを必
要とする等の手間を要し、コスト高となる不都合もある
。

〔発明の目的〕

本発明は上記欠点に対処してなされたもので。

従来のものと大きさは変らず、かつ、簡単な構造にもか
かわらず、封着用金属箔の箔切れを防止できる高圧放電
灯を提供することを目的とする。

〔発明の概要〕

本発明は石英ガラス製気密容器の両端封止部にそれぞれ
基端部を封着して一対の電極を対設し。

上記各電極は封着用金属箔を介して外部導入体に接続し
てなり、少なくとも一方の電極側の封着用金属箔には、
電極との接続部の近傍の外部導入体側に、封止部石英ガ
ラスと融着していない撓屈部を設げるようにした高圧放
電灯である。

〔発明の実施例〕

以下２本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図は３５０Ｗ級のキセノンランプの縦断面図。

第２図はその陽極側封止部の縦断面図を示す。（１）は
内部にキセノンガスを封入した石英ガラス表の気密容器
で、放電空間を囲む楕円球形状の本体（２）とその両側
に延びる封止部（３Ａ）　、　（３Ｂ）とからなる。（
４）は径約５ｎのタングステン棒からなる陽極で、その
基端部（４ａ）を一方の封止部（３Ａ）に封着する。（
５）　、　（５）はそれぞれたとえばモリブデンのよう
な高融点金属からなる封着用金属箔で、セパレーターガ
ラスと呼ばれる石英体（６）を挾着して配置され、それ
ぞれの一端側はＢの位置で白金（図示しない）を介して
上記陽極基端部（４ａ）の先端側薄肉部（４Ｃ）に接続
され、他端側は同じく白金を介して外部導入体（力に接
続されている。この封着用金属箔（５）　、　（５１が
封止部（３Ａ）の石英ガラス（３ａ）と完全に気密に封
着されるのは陽極（４）から封着用金属箔（５）　、　
（５）に移る所から少し離れたＡの位置より右側つまり
外部導入体（７）側へかけての部分である。この封止部
石英ガラス（３ａ）と融着しのない封着用金属箔部分、つまり陽極（４）と接続部Ｂら
れている。

また、（８）は径約２籠のタングステン細棒からなる陰
極で、陽極（４）側と同様にその基端部（８ａ）を他方
の封止部（３Ｂ）に封着し０石英体（６）を挾着して配
置された封着用金属箔（５Ａ）　、　（５Ａ）を介して
他方の外部導入体（９）に接続されている。

このような構成のキセノンランプは１点滅時に電極特に
大型の陽極（４）に陰極（８）よりも大きな膨張。

収縮を生じ、これによって陽極（４）に接続する封着用
金属箔（５）　、　（５）にもまた伸縮力が加わるが、
封着用金属箔（５）　、　（５）には陽極（４）との接
続部Ｂの近傍の外部導入体（７）側に封止部石英ガラス
（３ａ）と融着していない撓屈部（５ａ）が設けられて
おり、この撓屈部（５ａ）が上記伸縮力を吸収するので
、箔切れ防止に大きな効果を発揮する。

このような実施例ランプは、ランプ電流１７．５Ａで５
分点灯−５分消灯のサイクルで点滅試験を行なったが、
１万回経過しても、封着用金属箔（５）。

（５）には箔切れの兆候すらみられなかった。これに対
し、封着用金属箔（５）　、　（５）に撓屈部（５ａ）
　、　（５ａ）を設けない従来ランプの場合は１，００
０回程度ですでに微小な箔切れが認められるものも生じ
た。

なお、これまでの説明は陽極（４）側についてなされた
が、これは一般的に本実施例のような直流点灯形のラン
プにあっては、上記構造は特に大形で。

かつ、温度が陰極（８）側より高くなる陽極（４）側に
おいて効果的であるからであり、陰極（８）側では封着
用金属箔（５Ａ）の箔切れを生じるおそれは少ないので
、必すし、も撓屈部（５ａ）を設ける必要はないが、ラ
ンプ容量が大きくなるにつれ、陰極側においても電流が
大きくなってより高温となるので。

封着用金属箔の箔切れを生じるおそれが多くなるので、
陽極側と同様に撓屈部（５ａ）を設けることが好ましい
。また、容量の大きな交流点灯形ランプにあっても、半
サイクル毎に両電極はそれぞれ交互に陽極としての働き
をして相当な高温となるので１両電極側の封着用金属箔
には共に撓屈部を設けることが好ましい。

なお、上記実施例では封着用金属箔（５）をセパレータ
ガラスと呼ばれる石英体（６）を挾着するようにして配
置したが、上記石英体（６）を使用しないタイプのラン
プにあっても本発明は効果が得られるし。

またキセノンランプ以外の高圧水銀ランプや超高圧水銀
ランプ等の他の高圧放電灯においても同様の効果を得る
ことができる。

〔発明の効果〕

以上詳述したよ５に本発明によれば、高圧放電灯の少な
くとも一方（より高温となる）の電極側封着用金属箔の
電極との接続部の近傍の外部導入体側に、封止部石英ガ
ラスと融着しない撓屈部を設けるという簡単な手段によ
って、従来のようにランプを大形化することなく、電極
の膨張、収縮に伴う封着用金属箔の箔切れを防止するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例であるキセノンラ／プの縦断
面図、第２図は同じくその要部である陽極側封止部の縦
断面図、第３図は従来のキセノンランプの陽極側封止部
の縦断面図、第４図は異なる従来ランプの一端封止部の
縦断面図をそれぞれ示す。（１）・・・・・・気密容器、　　　　（３Ａ）　、　
（３Ｂ）・・・・・・封止部。（３ａ）・・・・・・封止部石英ガラス。（４）・・・・・・陽極、　　　　　　（４ａ）・・・
・・・陽極基端部。（５）、（ｓＡ）・・・・・・封着用金属箔。（５ａ）・・・・・・撓屈部、　　　　（７）、（９）
・・・・・・外部導入線。（８）・・・・・・陰極。

Claims

【特許請求の範囲】

石英ガラス製気密容器の両端封止部にそれぞれ基端部を
封着して一対の電極を対設し、上記各電極は封着用金属
箔を介して外部導入体に接続してなる高圧放電灯におい
て、少なくとも一方の電極側の封着用金属箔には、電極
との接続部の近傍の外部導入体側に、封止部石英ガラス
と融着していない撓屈部を設けるようにしたことを特徴
とする高圧放電灯。