JPS6215282Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、アスフアルト舗装の表層基層および
路盤に用いられるアスフアルト合材を製造するア
スフアルトプラントに関する。

アスフアルトプラントは、周知のように、骨材
をドライヤで乾燥加熱し、その所定量を骨材計量
槽で計量するとともに、この骨材をミキサに投入
してフイラーやアスフアルト等と所定の配合比で
混合し、アスフアルト合材を製造するものであ
る。

ところで、上記ドライヤで生じる排ガス中には
ダストが多く含有されており、このダストは集塵
装置により回収されている。そして、フイラータ
ンクから取出されたフイラーとともにフイラー・
ダスト計量槽に送られて計量され、上記ミキサで
骨材等と混合されている。ところが、従来、この
フイラーとダストをフイラーダスト計量槽に送る
工程において、フイラーとダストのそれぞれに専
用の機器が慣習的に用いられており、このため、
アスフアルトプラントの設備全体が複雑になつて
いた。

本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、フ
イラーとダストを共用の搬送装置によつて共用の
収容ピンにまで搬送し、この収容ピンから所定量
を取出してフイラー・ダスト計量槽に送るように
構成することにより、設備全体を簡略化して設備
コストを低減し、また、操業性を向上させたアス
フアルトプラントを提供することを目的とする。

以下、本考案を図面に基づいて説明する。

第１図は本考案のアスフアルトプラントの一実
施例を示すもので、骨材Agを貯蔵する骨材ヤー
ド１と、この骨材ヤード１から取出された骨材
Agを乾燥加熱するドライヤ２と、このドライヤ
２で乾燥加熱された骨材Agを搬送するホツトエ
レベータ３と、このホツトエレベータ３により搬
送された骨材Agを分級するスクリーン４と、こ
のスクリーン４で分級された骨材Agを収容する
ホツトピン５と、このホツトピン５から骨材Ag
を所定量取出して計量する骨材計量槽６とを有す
るとともに、フイラーＦを貯蔵するフイラータン
ク７と、このフイラータンク７からスクリユコン
ベア８により取出されたフイラーＦを後述のダス
トＤとともに搬送するバケツトエレベータ（搬送
装置）９と、このバケツトエレベータ９で搬送さ
れたフイラーＦとダストＤを収容する収容ピン１
０と、この収容ピン１０からフイラーＦとダスト
Ｄを所定量取出して計量するフイラー・ダスト計
量槽１１とを備えている。そして、上記骨材計量
槽６で計量された骨材Agと上記フイラー・ダス
ト計量槽１１で計量されたフイラーＦおよびダス
トＤはミキサ１２に投入されてアスフアルトAs
等とともに混合され、アスフアルト合材が製造さ
れるようになつている。

また、上記ドライヤ２には、ドライヤ２で生じ
た排ガスを吸引して煙突１３から大気中に放出す
る排風機１４がダクト１５を介して接続され、か
つ、このダクト１５の途中には、排ガスを除塵し
て排ガス中のダストＤを回収する２段式のサイク
ロン（集塵装置）１６およびバツグフイルタ（集
塵装置）１７が設けられている。そして、サイク
ロン１６で回収されたダストＤは上記ホツトエレ
ベータ３の投入口３ａに、また、バツグフイルタ
１７で回収されたダストＤは、バツグフイルタ１
７の下部に設けられたスクリユコンベア１８によ
り上記バケツトエレベータ９の投入口９ａにそれ
ぞれ投入される構造になつている。

なお、図中１９はアスフアルト計量槽で、図示
しないアスフアルトタンクから送られたアスフア
ルトAsはこのアスフアルト計量槽１９で計量さ
れ、上記ミキサ１２に供給されるようになつてい
る。また、図中２０はスクリーン４等で生じたス
カベンジングエアをサイクロン１６に導くダクト
である。

次に上記のように構成された本考案の作用につ
いて説明する。

本考案のアスフアルトプラントでアスフアルト
合材を製造する場合、まず、骨材ヤード１から各
種粒度の骨材Agを取出してドライヤ２に一緒に
搬入し、所定の温度になるまで乾燥加熱するとと
もに、この乾燥加熱した骨材Agをホツトエレベ
ータ３でスクリーン４に送つて粒度別に分級しこ
れをホツトピン５に収容する。次いで、ホツトピ
ン５から所定量の骨材Agを取出して骨材計量槽
６で計量しミキサ１２に投入する。また、ドライ
ヤ２で生じた排ガスをサイクロン１６およびバツ
グフイルタ１７により多段に除塵し、サイクロン
１６で回収したダストＤをホツトエレベータ３
に、また、バツグフイルタ１７で回収したダスト
Ｄをスクリユコンベア１８により取出してバケツ
トエレベータ９にそれぞれ投入する。さらに、フ
イラータンク７からスクリユコンベア８によりフ
イラーＦを取出してバケツトエレベータ９に投入
し、上記ダストＤと一緒に収容ピン１０まで搬送
して収容する。そして、この収容ピン１０からフ
イラーＦとダストＤを所定量取出してフイラー・
ダスト計量槽１１で計量するとともに、この計量
したフイラーＦおよびダストＤをアスフアルト
Asや添加剤等とともにミキサ１２に投入し、上
記骨材Agと混合するとアスフアルト合材が製造
される。

ここで、フイラータンク７から取出されたフイ
ラーＦとバツグフイルタ１７で回収されたダスト
Ｄをフイラー・ダスト計量槽１１まで搬送する工
程では、バケツトエレベータ９と収容ピン１０が
フイラーＦとダストＤの双方に共用されるので、
設備全体の構成が簡略化される。

ところで、通常の品質のアスフアルト合材を例
えば１トン製造するのに配合されるフイラーＦの
量は50〜80Kg程度であるが、これに対し回収され
るダストＤの量は３〜５Kgにすぎない。したがつ
て、ダストＤはミキサ１２に常時少量ずつ供給す
るのではなく、所定量を一括して供給する場合が
ある。

また、上記において、フイラータンク７および
バツグフイルタ１７から取出されたフイラーＦお
よびダストＤは、それぞれ別個に共用のバケツト
エレベータ９に投入されたが、第２図に示すよう
に、フイラーＦの取出し用のスクリユコンベア８
の排出口８ａをバケツトエレベータ９の投入口９
ａに配設し、かつ、このスクリユコンベア８の所
定位置に、ダストＤの取出し用のスクリユコンベ
ア１８の排出口１８ａを接続すると、フイラーＦ
がスクリユコンベア８により移送されるのに伴つ
てダストＤがフイラーＦに混合せしめられるので
好都合である。さらにまた、第３図に示すよう
に、バケツトエレベータ９の投入口９ａに配設さ
れたスクリユコンベア８の排出口８ａに、このス
クリユコンベア８の軸８ｂの回転に連動して回転
せしめられる撹拌羽根２１を設け、かつ、スクリ
ユコンベア８の排出口８ａ側の上部に、ダストＤ
の取出し用のスクリユコンベア１８の排出口１８
ａを接続し、撹拌羽根２１によりフイラーＦとダ
ストＤを混合するようにすることもできる。

以上のように、本考案のアスフアルトプラント
にあつては、フイラータンクと集塵装置からフイ
ラー・ダスト計量槽までフイラーとダストを搬送
する工程において、フイラーとダストの双方に共
用の各設備機器を配設したので、設備全体の構成
が簡略化される。したがつて、設備コストが低減
されるとともに、操業性が向上する等の効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すための全体略
図、第２図はフイラーとダストの混合性能を考慮
した設備例を示す要部拡大図、第３図は同一部破
断の要部拡大図である。 Ｆ……フイラー、Ｄ……ダスト、２……ドライ
ヤ、６……骨材計量槽、７……フイラータンク、
８……スクリユコンベア、９……バケツトエレベ
ータ（搬送装置）、１０……収容ピン、１１……
フイラー・ダスト計量槽、１２……ミキサ、１７
……バツグフイルタ（集塵装置）、１８……スク
リユコンベア。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 骨材をドライヤで乾燥加熱し、その所定量を骨
   材計量槽で計量するとともに、上記ドライヤで生
   じた排ガス中のダストを集塵装置で回収し、この
   ダストをフイラータンクのフイラーとともにフイ
   ラー・ダスト計量槽に送つてその所定量を計量す
   る一方、上記骨材計量槽で計量した骨材と上記フ
   イラー・ダスト計量槽で計量したフイラーおよび
   ダストをアスフアルト等とともにミキサで混合し
   てアスフアルト合材を製造するアスフアルトプラ
   ントにおいて、上記集塵装置で回収されたダスト
   とフイラータンクのフイラーとを搬送する共用の
   搬送装置と、この共用の搬送装置で搬送されるダ
   ストとフイラーを収容し上記フイラー・ダスト計
   量槽に送る共用の収容ビンとを備えて成ることを
   特徴とするアスフアルトプラント。