JPS62117896A - ドライヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は抄紙機用、不織布等の平板状湿潤物の乾燥機用
等に利用できるドライヤに関するものである。

（従来の技術） 第５図〜第９図は従来のドライヤ内の熱伝達率向上手段
を備えた抄紙機用ドライヤロールを示す。先ず第５図は
ドライヤセル１１の内面に、複数のスポイラバー１３を
取付け、ドライヤロールの回転に伴う膜状凝縮水１０の
波シ１を共振現象により拡大激化させ、攪拌することに
より、ドライヤロール内の熱伝達率を高めるようにした
ものである。

第６図及び第７図は従来のロール内に溝１４を設けたド
ライヤロールを示し、同ロールの回転が高速になるにつ
れて遠心力が大きく作用し、膜状凝縮水１０が溝１４へ
流れ易くなり、膜状凝縮水１０の膜厚が小さくなり、ド
ライヤロール内の熱伝達率が向上するようにしたもので
ある。

第８図及び第９図は従来の勾配溝付ドライヤロール（実
公昭５６−４８７９４号公報）を示し、ロール内面に勾
配を設けることにより、前記従来例と同様に膜状凝縮水
１０を流れ易（してその膜厚を小さくし、波形溝の山部
１４ａの露出による伝熱効率の向上により、ドライヤロ
ール内の熱伝達率の向上を図るようにしたものである。

第１０図は標準ドライヤロールと、前記従来のスポイラ
バー付ドライヤロール、前記従来の溝付ドライヤロール
の、ドライヤスピードとドライヤロール内熱伝達率比と
の関係を示す。

しかし前記従来のドライヤロールの如く、ロール内熱伝
達率向上手段を設けた場合、何れもドライヤロール内熱
伝達率が向上すると、ドライヤロール外面温度が上昇し
て紙高質に影響を及ぼす欠点があった。

次に第３図のドライヤロール断面モデル図により、ドラ
イヤロール内蒸気９から湿紙（被乾燥物）３まで熱が伝
達される過程における各影響要因を説明する。

第３図において蒸気−湿紙間の伝熱を式で表わすと下記
のようになる。

αｌ　　　λ　　　α２ λ ＸＡ　（ＴＩ　　ＴＩ）−α１Δ（ＴＩ　　Ｔ：）　＝
□δ Ａ　（Ｔ：　　Ｔ３）−α２　Ａ　（Ｔ３−ＴＩ）Ｑ：
＠気から湿紙への伝熱量　Ｋｃａｌ／ｈＫ：蒸気から湿
紙までの熱通過率　ｋｃａｌ／ｍ　　ｈ　”Ｃ Ａ：伝熱面積（一定とする）Ｍ λ：ドライヤセル熱伝導率（一定とする）にｃａｌ／ｍ
　ｈ　”Ｃ δ：ドライヤセル厚み（一定とする）ｍ”ｒ’＋　、　
Ｔ’４　　：蒸気、湿紙温度（一定とする）℃ 前記式からドライヤロール内の熱伝達率α１のみの改善
が行なわれた場合（ドライヤロール表面外熱伝達率α２
の改善がなされない）、αｌの改善後の伝熱量をＱ′、
蒸気から湿紙までの熱通過率をに′、ドライヤロール外
面温度をＴ３’とすると、Ｋ’　＞ＫのためＱ’　＝に
’　Ａ　（ＴＩ−ＴＩ　）＞Ｑ＝ＫＡ　（ＴＩ　　−Ｔ
Ｉ　）となる。

また Ｑ’　＝α２　Ａ　（Ｔ３’　−ＴＩ　）　＞Ｑ−α２
Ａ（Ｔ３−ＴＩ　）となり、ドライヤロール外面温度Ｔ
　３’は改善前の温度Ｔ３より高くなる（α２゜Ａ、　
ＴＩ及びＴＩが一定のため）。

これを図示したものが第４図であり、横軸に熱通過−＠
に、縦軸にドライヤロール外面温度Ｔ３をとると、α】
のみの改善では、第４図上方の点線で示すように、α１
の改善が大きい程、即ちＫが大きくなる稈Ｔ３が上昇す
る。

このためドライヤロール外面温度が紙高質に％’ｌｌを
与える場合、ドライヤロール内熱伝達率の改善が制限さ
れるという不具合があった。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、従来のドライヤロールにおいてロール内熱伝
達率が向上すると、ドライヤロール外面温度が上昇して
紙高質に影響を及ぼすなどの問題点を解決しようとする
ものである。

（問題点を解決するための手段） このため本発明は、ロール内面に熱伝達率向上手段を設
けた各ドライヤロールに、それぞれロール外表面を覆う
フードを投けるとともに同フード内の湿紙水分の蒸発を
促進させる手段を設けてなるもので、これを問題点解決
のための手段とするものである。

（作用） ドライヤロール表面外熱伝達率α：のみが改善される場
合（ドライヤロール内熱伝達率α１の改善がなされず、
ドライヤセルの熱伝導率及び厚みが変らない）、α２の
み改善後の伝熱量をＱ′、熱通過率をに″、ドライヤロ
ール内面温度をＴ２″、ドライヤロール外面温度をＴ３
″とすると、 Ｋ″〉Ｋのため、Ｑ″＝にＡ　（ＴＩ　−ＴＩ　）＞Ｑ
＝ＫＡ　（ＴＩ　　−ＴＩ　）となる。

またＱ″＝αＩＡ　（ＴＩ−Ｔ２”）＞Ｑ＝αＩＡ　（
ＴＩ　−Ｔ２　）であるので、Ｔ：”＜Ｔ２となＡ　（
Ｔ２−Ｔ３　）　Ｔ：あるノテ、Ｔ２“〈′「２がらＴ
３”〈Ｔ３となる。

以上を図示すると第４図の下部点線の如くなり、α二の
改善が大きい程、卯ち熱通過率Ｋが大きくなる稈、Ｔ３
は下降する。従ってドライヤロー・ル内熱伝達率α１の
改善策と、ドライヤロール表面外熱伝達率α２の改善策
を組合せると、Ｔ３の温度上昇を抑制することができる
。

（実施例） 以下本発明の実施例を図面について説明すると、第１図
及び第２図は本発明のドライヤロールの夫々異なる実施
例を示す。第１図及び第２図における１はドライヤロー
ルで、図示していないが、ロール内の熱伝達向上手段（
第５図〜第９図におけるスポイラバー取付はドライヤロ
ール溝付ドライヤロール、勾配溝付ドライヤロールのロ
ール内伝達率向上手段等）が施されている。

このドライヤロール１に、カンバスロール５により押付
けられるカンバス４を介して圧着される湿紙３のドライ
ヤロール１との接触部に、第１図の場合は真空フード２
が取付けられ、同フード２内は真空配管６により真空状
態にされる。また第２図の場合は第１図の真空フードに
代え、空気送入フード７が取付けられ、同フード７内に
は空気送入配管８を介し、ドライヤロール１に空気が送
入される。このように第１図の場合は雰囲気真空状態と
し、第２図の場合は空気の送により１７の如く吹出し空
気が排出され、ドライヤロール１に圧着された湿紙は、
紙高質に悪影響のない温度で加熱され、速やかに乾燥さ
れる。

（発明の効果） 以上詳細に説明した如く本発明は、ロール内熱伝達率向
上手段、ロール外表面からの熱伝達率向上手段を組合せ
たことにより、伝熱効率が大幅に向上し、伝熱面積を大
幅に削減できる。

なお、スポイラバー等ドライヤロール内部熱伝達率向上
手段をロール軸方向に部分的に適用したり、真空フード
等ロール外表面から外熱伝達率向上手段に紙幅方向に仕
切りを設け、仕切り毎に条件（温度、湿度、風速等）を
変えたりすることにより、各々水分プロファイルを改善
することが可能であるが、これを組合せて実施すること
により、湿紙の表裏両面から同時に水分プロファイルの
改善が行なわれ、また湿紙表裏の水分差減少効果による
乾燥カール防止等紙品質上に多大の改善効果がある。

このように伝熱面積が削減できるため、放熱ロスを小さ
くできる。またドライヤロール内熱伝達率の改善を既存
の設備へ通用し、ドライヤロール本数及び建屋を増設す
ることな（、増速（増産）できる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の夫々異なる実施例のドライ
ヤロールの側面図、第３図はドライヤロール断面モデル
図、第４図は従来と本発明におけるドライヤロール外面
温度と熱通過率との関係を示す線図、第５図は従来のド
ライヤロールの１例を示す側断面図、第６図は従来のド
ライヤロールの他の例を示す正面断面図、第７図は第６
図のＡ−Ａ断面図、第８図は更に他の例のドライヤロー
ルの正面断面図、第９凹は第８図のＢ部における拡大斜
視図、第１０図はドライヤロール内熱伝達率比とドライ
ヤスピードとの関係を示す線図である。 図の主要部分の説明 １−　ドライヤロール ２−真空フード ３−湿紙 ７−空気送入フード １３−スポイラバー １４−溝 特許出１卯人製紙技術研究組合 第１図　　　　　病２図 凱３図 第４図 Ｃｔｔ　のα肴の与　□　Ｔ３　高くするａ２の改善の
井　−−Ｔ３　　（氏くなろ整通過牢 鬼５図 Ａ 狛８図 ゝｌ も１０図 Ｖ−付 トライヤスど−ド ？　　　　　　　　　１７

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ロール内面に熱伝達率向上手段を設けた各ドライヤロー
   ルに、それぞれロール外表面を覆うフードを投けるとと
   もに同フード内の湿紙水分の蒸発を促進させる手段を設
   けたことを特徴とするドライヤ。