JPS62110855A

JPS62110855A - 鋳造装置

Info

Publication number: JPS62110855A
Application number: JP60250292A
Authority: JP
Inventors: Yasukuni Kamiya; 神谷　泰州
Original assignee: Toshiba Machine Co Ltd
Current assignee: Shibaura Machine Co Ltd
Priority date: 1985-11-08
Filing date: 1985-11-08
Publication date: 1987-05-21
Also published as: US4850420A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、鋳造装置、更に詳しくは、コールドチャンバ
ー形ダイカストマシンにおいて射出スリーブへの給湯が
安全に行なえると共に、鋳造された製品の品質が良好に
なるようにした鋳造装置に関する。

［従来の技術］周知のように、従来のコールドチャンバー形のダイカス
トマシンは、第３図に示すように構成されている。即ち
、図示のようにしっかりと固定されたフレーム２１上に
は固定ダイプレート１が固着されていて、この固定ダイ
プレート１には固定金型３が取付けられている。

上記固定ダイプレート１に対向して移動ダイプレート２
がフレーム２１」二に配設されていて、図示しないリン
ク機構を介して型締装置により移動可能になっており、
この移動ダイプレート２には移動金型４が取付けられて
いる。そして、上記固定ダイプレート１と型締装置を構
成するリンクハウジング（図示せず）とは４本のタイバ
ー１６ａ。

１６ｂ（図では２本のみ表示）に挿着されタイバーナツ
ト３０により締結されていて、上記移動ダイブレート２
はこれらタイバー１６ａ、１６ｂをガイドにしてフレー
ム２１」―を水平方向に移動できるようになっている。

上記固定ダイプレート１の外側面中央部には符号Ｂで示
す四部が形成されており、この凹部の下部帯りには射出
スリーブ５が固定ダイプレート１と固定金型３とを水平
方向に貫通して固定されている。この射出スリーブ５の
内端開口面は上記固定金型３の内側面と同一面になって
おり、同射出スリーブ５の全長の右半分はどが上記固定
ダイプレート１から外方に延び出している。そして、こ
の延び出した部分の」二面に比較的大きな開口を有する
給湯口９が形成されている。

また、」二記固定金型３および移動金型４て形成された
キャビティ７に溶湯を供給するためのランナー２０が上
記射出スリーブ５の内端開口内に長さｈｌだけ入り込む
ようになっている。

上記射出スリーブ５の外方には固定ダイプレート１に取
り付けられたフレーム１８に固定された射出シリンダ１
５が対向して配設されている。そして、この射出シリン
ダ１５のピストンロット２２にカップリング２３を介し
てロッド２４が接続されており、同ロッド２４の先端に
取付けられ・　た射出プランジャチップ１４が上記射出
スリーブ５内に挿入れている。

そして、このように構成されているダイカストマシンの
近傍には保持炉１２が配置されており、この保持炉１２
の中に入れられている溶湯２５をラドル１９で掬い上げ
、」−配給湯口９から射出スリーブ５内へ注湯し、しか
るのち、射出プランジャチップ１４によってスリーブ５
内の溶湯をランナー２０を通じてキャビティ７へ圧入す
るようになっている。

［発明が解決しようとする問題点］ところで、上記従来のダイカストマシンにおいて、次の
ような問題点があった。

■　給湯口９が比較的大きく開口しているので作業者が
誤って手をいれてしまうおそれがあり、また射出の際、
溶湯がこの給湯口９から浴出、噴出、飛散する危険があ
った。

■　給湯の際には、ラドル１９に溶湯を汲み取り、次い
で給湯口９から注湯していたので溶湯が空気に曝されて
酸化してしまい、きれいな溶湯を射出スリーブ５に供給
することができなかった。

■　射出時に給湯口９から溶湯が浴出しないようにする
ために射出スリーブ５内に注湯された溶湯の湯面は、給
湯口９より低く抑えなくてはならず、従って、溶湯の充
填率はこの射出スリーブ５内の体積の４０〜５０％以下
となっていた。そのため従来のものでは射出スリーブ５
の作動ストローク（以下、射出ストロークと記す）を非
常に長＜Ｌで充填率を増加させていた。つまり、本来必
要とする射出ストロークの２〜２．５倍の射出ストロー
クを必要としていた。このために、油圧装置は必要以上
に大型になり、コストアップの要因となっていた。

■　ラドル１９を用いて給湯しているので、同ラドル１
９を操作するスペース（ラドル１９が固定ダイプレート
１と干渉しないスペース）として符号Ｂで示す凹部が必
要となり、そのため固定ダイプレート１の強度が著しく
弱められていた。

■　射出スリーブ５内の溶湯の充填率が４０〜５０％の
ところて溶湯を射出プランジャチップ１４で射出してい
るので、第４図に示すようにチップ１４側の溶湯湯面が
渦巻状に盛上がって空気の巻込み（符号Ｃで示す）が起
り、鋳込後ダイカスト製品にいわゆる巣が発生してしま
う原因となっていた。

■　鋳造体積が小さい場合（即ち、キャビティが小さい
場合）には、溶湯の量は少なく済むはずであるから本来
射出スリーブは短いものでよいはずである。しかし、固
定ダイプレート１の厚みは符号Ｂで示すようにえぐられ
ていても、まだかなりの厚さを有しており、さらに給湯
口の位置はラドルでの作業がしやすい所に限定されるの
で、射出スリーブ５の長さは必要以上に長くなってしま
う。

そのため、上記小さなキャビティの充満に必要な溶湯以
上の溶湯が上記長い射出スリーブ５に充填されねばなら
なかった。そして、この不要な溶湯は、第５図に示すよ
うに、移動金型４Ｂのランナ−２０Ｂの長さｈ２を大き
くとることによって射出スリーブ内の溶湯の保持量が少
なくなるようにしていた。しかし、ランナー２０Ｂを長
くすることはダイカスト製品の鋳造歩留りを悪くし、コ
ストを高くしてしまっていた。

［問題点を解決するための手段および作用］本発明は」
二記問題点を解決するために、保持炉と射出スリーブと
を給湯管を介して直接連結して電磁ポンプ等の、溶湯の
給湯装置で給湯がなされるようにし、さらに上記射出ス
リーブに溶湯か１００％充填されたことを検出するセン
サーを配設し、上記センサーが１００％充填を検知した
なら射出シリンダチップを押し込みキャビティ内に溶湯
が給湯されるようにしたものである。

［実　施　例］以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明する。なお
、以下の実施例において、既に従来例において説明済の
部材には同一符号を付すに留め、重ねて説明することを
避ける。

第１図は本発明の第１実施例を示したものてあって、固
定ダイプレートＩＡの中央やや下方には、従来の射出ス
リーブ５（第３図参照）に比し、長さが約半分の射出ス
リーブ５Ａが固定されている。

この射出スリーブ５Ａの固定ダイプレートＩＡに挿入さ
れている部分の中央下面には給湯口９Ａが形成されてい
て、この給湯口９Ａに対向する固定ダイプレートＩＡ内
の位置には横り字型をした配置孔ＩＡａが形成されてい
る。そして、この配置孔ＩＡａに給湯管１０の上端部分
が挿入されていて、この給湯管１０の一端が上記給湯口
９Ａに連結されている。

上記給湯管１０の他端は、溶湯２５が入れられている保
持炉１２Ａに連結されていて、この給湯管１０には電磁
ポンプ１１が配設され、溶湯２５を上記射出スリーブ５
Ａに給湯するようになっている。なお、」二記保持炉１
２Ａにはヒーター１３が設置されていて、加熱すること
によって溶湯２５を最適温度に保温するようになってい
る。

移動金型４Ａのキャビティ７の下端部には温度センサー
あるいは通電センサーなどからなるセンサー８が配設さ
れている。即ち、上記射出シリンダ５Ａ内に溶湯が１０
０％充填されてくると、例えばこのセンサー８と溶湯２
５とが接触し、１００％まで充満したことを検知するこ
とかできるようになっている。

上記固定ダイプレー）ＩＡの外面にはフレーム１８Ａが
配設されており、上記射出スリーブ５Ａの長さが短くな
ったのに伴い符号Ｘ１で示す上記フレーム１８Ａの幅も
小さくなり、同様にロッド２４Ａも短くなっている。

このような構成のダイカストマシンの動作は、先ず、溶
湯２５を保持炉１２Ａ中に準備しておき、射出プランジ
ャチップ１４は後退させておく。

この状態で電磁ポンプ１１を作動させ、溶湯２５を給湯
管１０を介して射出スリーブ５Ａの給湯口９Ａから同ス
リーブ５Ａ内に注ぎ込む。やがて溶湯２５が射出スリー
ブ５Ａ内に１００％充填されるとセンサー８がこれを検
出し、１００％充填情報が図示しない制御回路へと送ら
れる。すると、同制御回路から電磁ポンプ１１の作動停
止化号が送出され、同ポンプ１１は停止するのて溶湯２
５の給湯も停止する。

次いで、上記制御回路から射出シリンダ１５を駆動して
いる油圧装置（図示せず）を作動させる信号が送出され
ると、上記射出シリンダ１５のピストンロッド２２は適
宜の速度で前進するので射出プランジャチップ１４も前
進する。すると徐々にキャビティ７内に溶湯が注入され
所定の射出ストロークだけ上記射出プランジャチップ１
４が前進すると上記油圧装置は動作を停止する。

そして所定時間が経過するとキャビティ７内のダイカス
ト製品が固まるので、再び油圧装置を作動させ、射出プ
ランジャチップ１４を後退させる。

このように本実施例によれば、保持炉１２Ａから給湯管
１０を介して溶湯が射出スリーブ５Ａ内に直接給湯され
るので、作業者が誤って手を入れてしまうこともなく、
溶湯の濡出、噴出、飛散の危険がなく、かつ空気に曝さ
れないので酸化していないきれいな溶湯がキャビティ７
に給湯される（前記問題点■、■の解決）。

＝　１０− また、射出シリンダ５Ａ内に１００％充填してから射出
シリンダ１５を駆動しているので射出ストロークが短く
て済み、かつ空気の巻込みもない（前記問題点■、■の
解決）。

さらに、ラドルを用いていないので固定ダイプレートＩ
Ａに凹部を形成する必要がなく、従って同ダイプレー）
ＩＡの強度が弱められることがない（問題点■の解決）
。

加えて、射出スリーブ５Ａの長さが短くてすむので鋳造
体積が小さい場合でもランナーを短くすることができる
（問題点■の解決）。

次に、本発明の第２実施例を第２図に基づいて説明する
。本実施例は前記第１実施例の場合よりも鋳造体積が小
さい場合である。

図示のように、固定ダイプレートＩＢには固定金型取付
ブロック１７Ｂが固定されており、さらにこのブロック
１７Ｂに固定金型３が取付けられている。

この実施例においては射出スリーブ５Ｂは固定金型取付
ブロック１７Ｂと固定金型３とを貫通して固定されてい
て、射出プランジャチップ１４は固定ダイプレートＩＢ
に穿設された貫通孔ＩＢａを通じて射出スリーブ５Ｂ内
に挿入されている。

そして、この射出スリーブ５Ｂの、固定金型取付ブロッ
ク１７Ｂに嵌入されている部分の中央部の下面＋２は、
給湯口９Ｂが設けられており、この給湯口９Ｂに対向す
る固定金型取付ブロック１７Ｂの位置には配置孔１７Ｂ
ａが穿設されている。この配置孔１７Ｂａ内に給湯管１
０の上端部分が挿入されて上記給湯口９Ｂに連結されて
いる。その他の構成は前記第１実施例のものと同様であ
る。

このように構成すれば、射出スリーブ５Ｂ内に１００％
充填される溶湯量も鋳造体積に対応して少なくなり、射
出ストロークも射出スリーブも短くなる。また、フレー
ム１８Ｂの幅も符号Ｘ２で示すように小さくなる。

また、更に鋳造体積が小さい場合には図示しないが固定
金型３に配置孔を設け、これを通じて給湯管１０の上端
開口部を射出スリーブ５に穿設した給湯口に連結すれば
よい。

なお、前記第１．第２の実施例では給湯装置として電磁
ポンプを用いて説明したが、これ以外にも保持炉を密閉
構造として空圧圧送する給湯装置あるいは射出スリーブ
とキャビティとを真空にして吸引する真空給湯装置を用
いてもよい。

［発明の効果］本発明によれば、溶湯を保持炉から完全密閉で給湯する
ので本質的に安全を確保することができるとともに、外
気に曝されることがないので酸化されていないきれいな
溶湯を供給することができる。

また、空気の巻込みがないので巣のないダイカスト製品
を鋳造することができる。

さらに、射出スリーブの長さを短くできるのでダイカス
トマシンの大幅なコストダウンとなり、鋳造体積に応じ
て給湯口の位置を固定金型又は固定金型取付ブロック又
は固定ダイプレートのいずれかに設けることができるの
で、ランナー高さを最適最小に設計でき、鋳造歩留の向
上をはかることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の第１実施例を示す鋳造装置の要部断
面図、第２図は、本発明の第２実施例を示す鋳造装置の要部断
面図、第３図は、従来の鋳造装置の要部断面図、第４図は、従
来の鋳造装置が空気巻込みを引き起す状態を説明する図
、第５図は、従来の鋳造装置のランナーが長くなることを
説明する図である。ＩＡ、ＩＢ・・・・・・固定ダイプレート３・・・・・
・・・・・・・・・・・・・固定金型５Ａ、５Ｂ・・・
・・・射出スリーブ８・・・・・・・・・・・・・・・・・・検出センサー
９Ａ、９Ｂ・・・・・・給湯口

Claims

【特許請求の範囲】コールドチャンバー形ダイカストマシンにおいて、鋳造体積に応じた最小長さを有する溶湯供給用射出スリ
ーブと、この射出スリーブに溶湯が１００％充填されたことを検
出するセンサーと、固定金型または固定金型取付ブロックあるいは固定ダイ
プレートの一部に設けられた配置用孔を通じて上記射出
スリーブの給湯口と溶湯保持炉とを連結した給湯管と、上記保持炉に蓄えられている溶湯を上記給湯管に電磁ポ
ンプ等によって供給する給湯手段と、を具備したことを
特徴とする鋳造装置。