JPH0924454A - 鋳造装置 - Google Patents
鋳造装置Info
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- JPH0924454A JPH0924454A JP17474595A JP17474595A JPH0924454A JP H0924454 A JPH0924454 A JP H0924454A JP 17474595 A JP17474595 A JP 17474595A JP 17474595 A JP17474595 A JP 17474595A JP H0924454 A JPH0924454 A JP H0924454A
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- molten metal
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- cylinder sleeve
- plunger
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- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】真空源からの負圧によりシリンダスリーブ内に
溶湯を所定量計量して配置するとともに、プランジャの
駆動による溶湯の射出以前にはキャビティ内への溶湯の
流入を阻止する。 【解決手段】真空源からの負圧により開口50から流入し
た溶湯を進出した湯量計量部材６で堰き止め、溶湯検出
センサ60の検出信号によりプランジャ40が開口50を塞ぐ
ことでシリンダスリーブ４に所定量の溶湯を給湯し、次
いで湯量計量部材６がシリンダスリーブ４から退出する
ことで蓄えられた溶湯をプランジャ40でキャビティ10内
に充填可能とした
溶湯を所定量計量して配置するとともに、プランジャの
駆動による溶湯の射出以前にはキャビティ内への溶湯の
流入を阻止する。 【解決手段】真空源からの負圧により開口50から流入し
た溶湯を進出した湯量計量部材６で堰き止め、溶湯検出
センサ60の検出信号によりプランジャ40が開口50を塞ぐ
ことでシリンダスリーブ４に所定量の溶湯を給湯し、次
いで湯量計量部材６がシリンダスリーブ４から退出する
ことで蓄えられた溶湯をプランジャ40でキャビティ10内
に充填可能とした
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はキャビティ内を真空
とした状態で鋳造する、所謂真空ダイカストに用いられ
る鋳造装置に関する。
とした状態で鋳造する、所謂真空ダイカストに用いられ
る鋳造装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】溶湯をキャビティに射出充填する際に、
スリーブ内及びキャビティ内に存在していたガスが鋳物
中に巻き込まれ、巣となって鋳物の性能を悪化させる場
合がある。またキャビティ内に残留したガスの背圧によ
り湯まわり性が悪化し、鋳物の形状不良となる場合もあ
る。そこで従来より、キャビティ内を真空（減圧）とし
て上記不具合を回避する真空ダイカストが行われてい
る。
スリーブ内及びキャビティ内に存在していたガスが鋳物
中に巻き込まれ、巣となって鋳物の性能を悪化させる場
合がある。またキャビティ内に残留したガスの背圧によ
り湯まわり性が悪化し、鋳物の形状不良となる場合もあ
る。そこで従来より、キャビティ内を真空（減圧）とし
て上記不具合を回避する真空ダイカストが行われてい
る。
【０００３】真空ダイカスト用の鋳造装置としては、例
えば図５に示すような構造のものが知られている。この
鋳造装置は、キャビティ１００をもつ鋳型１０１と、キ
ャビティ１００と連通して鋳型１０１に固定されたシリ
ンダスリーブ１０２と、シリンダスリーブ１０２内を進
退摺動するプランジャ１０３とからなり、鋳型１０１に
はキャビティ１００と連通する真空引きベント１０４が
設けられ、シリンダスリーブ１０２には溶湯の注湯孔１
０５が設けられている。
えば図５に示すような構造のものが知られている。この
鋳造装置は、キャビティ１００をもつ鋳型１０１と、キ
ャビティ１００と連通して鋳型１０１に固定されたシリ
ンダスリーブ１０２と、シリンダスリーブ１０２内を進
退摺動するプランジャ１０３とからなり、鋳型１０１に
はキャビティ１００と連通する真空引きベント１０４が
設けられ、シリンダスリーブ１０２には溶湯の注湯孔１
０５が設けられている。
【０００４】この鋳造装置では、プランジャ１０３の後
退位置で注湯孔１０５が開口され、注湯孔１０５から所
定量の溶湯がシリンダスリーブ１０２内に注湯される。
そしてプランジャ１０３が前進してシリンダスリーブ１
０２内の溶湯をキャビティ１００内に低速射出し次いで
高速射出するとともに、射出時には真空引きベント１０
４から真空圧がキャビティ１００に導入され、キャビテ
ィ１００内を真空に保持しつつ溶湯を鋳込み、溶湯の凝
固を待って型開き後鋳物が取り出される。
退位置で注湯孔１０５が開口され、注湯孔１０５から所
定量の溶湯がシリンダスリーブ１０２内に注湯される。
そしてプランジャ１０３が前進してシリンダスリーブ１
０２内の溶湯をキャビティ１００内に低速射出し次いで
高速射出するとともに、射出時には真空引きベント１０
４から真空圧がキャビティ１００に導入され、キャビテ
ィ１００内を真空に保持しつつ溶湯を鋳込み、溶湯の凝
固を待って型開き後鋳物が取り出される。
【０００５】ところが上記鋳造装置では、シリンダスリ
ーブ１０２内に注湯された溶湯がプランジャ１０３の前
進駆動前にキャビティ１００内に噴出する現象（図５の
Ａ）が見られた。このような現象が起きると、湯境いの
形成により鋳物の外観品質が損なわれ、また鋳物中に無
数のブローホールが点在して気密性が悪化するという不
具合がある。
ーブ１０２内に注湯された溶湯がプランジャ１０３の前
進駆動前にキャビティ１００内に噴出する現象（図５の
Ａ）が見られた。このような現象が起きると、湯境いの
形成により鋳物の外観品質が損なわれ、また鋳物中に無
数のブローホールが点在して気密性が悪化するという不
具合がある。
【０００６】そこで例えば特開平１−３１３１７０号公
報には、プランジャ１０３とシリンダスリーブ１０２と
の間隙に図示しない気密シール部材を配置した真空ダイ
カスト装置が開示されている。この装置によれば、気密
シール部材によりプランジャ１０３とシリンダスリーブ
１０２との間隙がシールされるため、プランジャ１０３
後方からの常圧の空気が流入し体積膨張しながら溶湯を
巻き込んでキャビティ１００内に噴出するのを防止する
ことができる。
報には、プランジャ１０３とシリンダスリーブ１０２と
の間隙に図示しない気密シール部材を配置した真空ダイ
カスト装置が開示されている。この装置によれば、気密
シール部材によりプランジャ１０３とシリンダスリーブ
１０２との間隙がシールされるため、プランジャ１０３
後方からの常圧の空気が流入し体積膨張しながら溶湯を
巻き込んでキャビティ１００内に噴出するのを防止する
ことができる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記公報に開
示された鋳造装置では、空気の流入による上記不具合は
解決されるものの、プランジャ１０３による射出前の真
空吸引時にシリンダスリーブ１０２内の溶湯がキャビテ
ィ１００内に吸引され、プランジャ１０３による射出時
の湯流れ性や凝固速度が乱れて外観品質が低下するとい
う不具合は依然として残っていた。
示された鋳造装置では、空気の流入による上記不具合は
解決されるものの、プランジャ１０３による射出前の真
空吸引時にシリンダスリーブ１０２内の溶湯がキャビテ
ィ１００内に吸引され、プランジャ１０３による射出時
の湯流れ性や凝固速度が乱れて外観品質が低下するとい
う不具合は依然として残っていた。
【０００８】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、真空源からの負圧によりシリンダスリーブ
内に溶湯を所定量計量して配置するとともに、プランジ
ャの駆動による溶湯の射出以前にはキャビティ内への溶
湯の流入を阻止することにより、上記不具合を解決する
ことを目的とする。
ものであり、真空源からの負圧によりシリンダスリーブ
内に溶湯を所定量計量して配置するとともに、プランジ
ャの駆動による溶湯の射出以前にはキャビティ内への溶
湯の流入を阻止することにより、上記不具合を解決する
ことを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の鋳造装置の特徴は、鋳型と、鋳型のキャビティと連
結された真空源と、鋳型の外部に設けられた溶湯保持部
と、キャビティに連通し内部をプランジャが進退摺動さ
れるシリンダスリーブと、シリンダスリーブに開口し溶
湯保持部とシリンダスリーブとを連通する溶湯供給路
と、よりなり、真空源によりキャビティを真空にした状
態で溶湯保持部から溶湯供給路を介してシリンダスリー
ブに溶湯を供給しプランジャを進出駆動することでキャ
ビティに溶湯を充填して鋳造する鋳造装置において、溶
湯供給路の開口とキャビティの間の溶湯流路内に出入自
在に設けられ、一端に溶湯検出センサをもつとともに溶
湯流路内で溶湯を堰き止め可能な湯量計量部材を備え、
真空源からの負圧により開口から溶湯流路に流入した溶
湯を溶湯流路に進入した湯量計量部材で堰き止め溶湯検
出センサの検出信号によりプランジャが駆動されて開口
を塞ぐことで溶湯流路に所定量の溶湯を給湯し、次いで
湯量計量部材が溶湯流路から退出することで溶湯流路内
に蓄えられた溶湯をプランジャでキャビティ内に充填可
能としたことにある。
明の鋳造装置の特徴は、鋳型と、鋳型のキャビティと連
結された真空源と、鋳型の外部に設けられた溶湯保持部
と、キャビティに連通し内部をプランジャが進退摺動さ
れるシリンダスリーブと、シリンダスリーブに開口し溶
湯保持部とシリンダスリーブとを連通する溶湯供給路
と、よりなり、真空源によりキャビティを真空にした状
態で溶湯保持部から溶湯供給路を介してシリンダスリー
ブに溶湯を供給しプランジャを進出駆動することでキャ
ビティに溶湯を充填して鋳造する鋳造装置において、溶
湯供給路の開口とキャビティの間の溶湯流路内に出入自
在に設けられ、一端に溶湯検出センサをもつとともに溶
湯流路内で溶湯を堰き止め可能な湯量計量部材を備え、
真空源からの負圧により開口から溶湯流路に流入した溶
湯を溶湯流路に進入した湯量計量部材で堰き止め溶湯検
出センサの検出信号によりプランジャが駆動されて開口
を塞ぐことで溶湯流路に所定量の溶湯を給湯し、次いで
湯量計量部材が溶湯流路から退出することで溶湯流路内
に蓄えられた溶湯をプランジャでキャビティ内に充填可
能としたことにある。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明の鋳造装置では、先ずプラ
ンジャの後退位置で溶湯供給路の開口が開かれた状態に
て、真空源により真空圧力（負圧）がキャビティに導入
される。この真空圧力はキャビティからシリンダスリー
ブ、開口及び溶湯供給路を介して溶湯保持部に導入さ
れ、溶湯保持部に蓄えられた溶湯が溶湯供給路よりシリ
ンダスリーブ内に流入する。
ンジャの後退位置で溶湯供給路の開口が開かれた状態に
て、真空源により真空圧力（負圧）がキャビティに導入
される。この真空圧力はキャビティからシリンダスリー
ブ、開口及び溶湯供給路を介して溶湯保持部に導入さ
れ、溶湯保持部に蓄えられた溶湯が溶湯供給路よりシリ
ンダスリーブ内に流入する。
【００１１】この時、同時に湯量計量部材が進出駆動さ
れ、溶湯供給路の開口より前方の溶湯流と内に所定高さ
で突出している。したがってシリンダスリーブ内に流入
した溶湯は、湯量計量部材に当接して堰き止められ、そ
れ以上奥方へは進入できず溶湯流路内に貯留される。そ
して湯量計量部材に設けられた溶湯検出センサの高さま
で溶湯が貯留されると、溶湯検出センサの検出信号によ
りプランジャが前進駆動されて溶湯供給路の開口を塞
ぐ。これによりさらなる溶湯の貯留が規制され、プラン
ジャ先端から湯量計量部材の間の溶湯流路内に所定量の
溶湯が給湯されたこととなる。
れ、溶湯供給路の開口より前方の溶湯流と内に所定高さ
で突出している。したがってシリンダスリーブ内に流入
した溶湯は、湯量計量部材に当接して堰き止められ、そ
れ以上奥方へは進入できず溶湯流路内に貯留される。そ
して湯量計量部材に設けられた溶湯検出センサの高さま
で溶湯が貯留されると、溶湯検出センサの検出信号によ
りプランジャが前進駆動されて溶湯供給路の開口を塞
ぐ。これによりさらなる溶湯の貯留が規制され、プラン
ジャ先端から湯量計量部材の間の溶湯流路内に所定量の
溶湯が給湯されたこととなる。
【００１２】なお、プランジャが開口を塞ぐまでの移動
距離に応じた溶湯の分だけ貯留された溶湯の高さが増大
するので、溶湯計量部材の溶湯流路内への突出高さは溶
湯検出センサの高さよりその増大する分を見込んで高く
しておくことが望ましい。次に湯量計量部材が退出駆動
され溶湯流路から退出して溶湯の流動が可能とされる
と、プランジャがさらに前進駆動され、溶湯は真空下で
キャビティ内に充填されて鋳造が行われる。つまりプラ
ンジャの駆動による溶湯のキャビティへの射出以前に
は、湯量計量部材による堰き止めによりキャビティ内へ
の溶湯の流入が確実に阻止されている。
距離に応じた溶湯の分だけ貯留された溶湯の高さが増大
するので、溶湯計量部材の溶湯流路内への突出高さは溶
湯検出センサの高さよりその増大する分を見込んで高く
しておくことが望ましい。次に湯量計量部材が退出駆動
され溶湯流路から退出して溶湯の流動が可能とされる
と、プランジャがさらに前進駆動され、溶湯は真空下で
キャビティ内に充填されて鋳造が行われる。つまりプラ
ンジャの駆動による溶湯のキャビティへの射出以前に
は、湯量計量部材による堰き止めによりキャビティ内へ
の溶湯の流入が確実に阻止されている。
【００１３】溶湯がキャビティ内を充填後の適当な時期
にキャビティ内は大気圧に戻され、キャビティを充填し
た溶湯が凝固した後、型開きにより鋳物が取り出されて
鋳造の一サイクルが終了する。真空源とキャビティの間
は、常時連通状態でもよいが電磁弁などを用いて開閉可
能とすることが望ましい。このようにすればキャビティ
と真空源の間に溶湯が侵入するのを確実に防止でき、後
加工を不要とすることができる。
にキャビティ内は大気圧に戻され、キャビティを充填し
た溶湯が凝固した後、型開きにより鋳物が取り出されて
鋳造の一サイクルが終了する。真空源とキャビティの間
は、常時連通状態でもよいが電磁弁などを用いて開閉可
能とすることが望ましい。このようにすればキャビティ
と真空源の間に溶湯が侵入するのを確実に防止でき、後
加工を不要とすることができる。
【００１４】溶湯流路とは、シリンダスリーブを含んで
シリンダスリーブとキャビティの間のランナなどの溶湯
が流れる部分をいう。湯量計量部材はシリンダスリーブ
内に出入自在に設けるのが好ましいが、場合によっては
鋳型に設けることも可能である。湯量計量部材の形状
は、溶湯流路の断面形状と同一形状とすることで溶湯の
堰き止めが可能となるが、溶湯流路内に進入してから変
形して溶湯流路の断面形状と同一となるように構成する
こともできる。また材質としては、溶湯の熱により侵さ
れることがなければどのような材質のものも用いること
ができる。
シリンダスリーブとキャビティの間のランナなどの溶湯
が流れる部分をいう。湯量計量部材はシリンダスリーブ
内に出入自在に設けるのが好ましいが、場合によっては
鋳型に設けることも可能である。湯量計量部材の形状
は、溶湯流路の断面形状と同一形状とすることで溶湯の
堰き止めが可能となるが、溶湯流路内に進入してから変
形して溶湯流路の断面形状と同一となるように構成する
こともできる。また材質としては、溶湯の熱により侵さ
れることがなければどのような材質のものも用いること
ができる。
【００１５】
【実施例】以下、実施例によりさらに具体的に説明す
る。図１に本実施例の鋳造装置を示す。この鋳造装置
は、鋳型１と、鋳型１のキャビティ１０と電磁弁２０を
介して連結された真空ポンプ２と、鋳型１の外部に設け
られた溶湯保持部３と、キャビティ１０に連結され内部
をプランジャ４０が進退摺動されるシリンダスリーブ４
と、シリンダスリーブ４に開口する開口５０をもち溶湯
保持部３とシリンダスリーブ４を連通する溶湯供給路５
と、シリンダスリーブ４内に出入自在に設けられ先端に
溶湯検出センサ６０をもつ湯量計量部材６と、から構成
されている。
る。図１に本実施例の鋳造装置を示す。この鋳造装置
は、鋳型１と、鋳型１のキャビティ１０と電磁弁２０を
介して連結された真空ポンプ２と、鋳型１の外部に設け
られた溶湯保持部３と、キャビティ１０に連結され内部
をプランジャ４０が進退摺動されるシリンダスリーブ４
と、シリンダスリーブ４に開口する開口５０をもち溶湯
保持部３とシリンダスリーブ４を連通する溶湯供給路５
と、シリンダスリーブ４内に出入自在に設けられ先端に
溶湯検出センサ６０をもつ湯量計量部材６と、から構成
されている。
【００１６】鋳型１は、シリンダスリーブ４が固定され
た第１型１１と、第１型１１と型閉めされる第２型１２
とからなり、第１型１１と第２型１２の間にキャビティ
１０及び真空ベント１３が形成されている。真空ポンプ
２は、電磁弁２０を介して真空ベント１３からキャビテ
ィ１０内に負圧を供給可能に配置されている。
た第１型１１と、第１型１１と型閉めされる第２型１２
とからなり、第１型１１と第２型１２の間にキャビティ
１０及び真空ベント１３が形成されている。真空ポンプ
２は、電磁弁２０を介して真空ベント１３からキャビテ
ィ１０内に負圧を供給可能に配置されている。
【００１７】溶湯保持部３はシリンダスリーブ４の下方
に配置され、溶湯供給路５によりシリンダスリーブ４と
連通されている。溶湯供給路５の開口５０は、図１に示
すプランジャ４０の後退位置でプランジャ４０の先端よ
り前方に位置している。なおプランジャ４０は図示しな
い油圧シリンダ装置によりシリンダスリーブ４内を進退
自在に摺動するように構成されている。
に配置され、溶湯供給路５によりシリンダスリーブ４と
連通されている。溶湯供給路５の開口５０は、図１に示
すプランジャ４０の後退位置でプランジャ４０の先端よ
り前方に位置している。なおプランジャ４０は図示しな
い油圧シリンダ装置によりシリンダスリーブ４内を進退
自在に摺動するように構成されている。
【００１８】湯量計量部材６は、溶湯供給路５の開口５
０より所定距離前方に配置され、図示しない油圧シリン
ダ装置によりシリンダスリーブ４内に出入自在に構成さ
れている。そしてシリンダスリーブ４に進入した状態で
は、湯量計量部材６はシリンダスリーブ４の内周表面に
密接され、湯量計量部材６の先端より下方で溶湯をシリ
ンダスリーブ４内に堰き止め可能に構成されている。ま
た湯量計量部材６の先端面よりやや下方には溶湯検出セ
ンサ６０が設けられ、堰き止められた溶湯の液面が溶湯
検出センサ６０の位置に到達したかどうかを検出する。
０より所定距離前方に配置され、図示しない油圧シリン
ダ装置によりシリンダスリーブ４内に出入自在に構成さ
れている。そしてシリンダスリーブ４に進入した状態で
は、湯量計量部材６はシリンダスリーブ４の内周表面に
密接され、湯量計量部材６の先端より下方で溶湯をシリ
ンダスリーブ４内に堰き止め可能に構成されている。ま
た湯量計量部材６の先端面よりやや下方には溶湯検出セ
ンサ６０が設けられ、堰き止められた溶湯の液面が溶湯
検出センサ６０の位置に到達したかどうかを検出する。
【００１９】溶湯検出センサ６０の検出信号は図示しな
い制御装置に送られ、制御装置はその信号に応じてプラ
ンジャ４０及び湯量計量部材６の駆動を制御する。さ
て、上記のように構成された本実施例の鋳造装置によっ
て鋳造を行う方法について以下に説明する。先ず図１に
示す初期状態において、プランジャ４０は後退位置にあ
り溶湯供給路５の開口５０はプランジャ４０の前方にあ
る。その状態で電磁弁２０を開とし真空ポンプ２を駆動
するとともに、湯量計量部材６を図１の矢印ａ方向に駆
動し所定高さだけシリンダスリーブ４内に進出させる。
い制御装置に送られ、制御装置はその信号に応じてプラ
ンジャ４０及び湯量計量部材６の駆動を制御する。さ
て、上記のように構成された本実施例の鋳造装置によっ
て鋳造を行う方法について以下に説明する。先ず図１に
示す初期状態において、プランジャ４０は後退位置にあ
り溶湯供給路５の開口５０はプランジャ４０の前方にあ
る。その状態で電磁弁２０を開とし真空ポンプ２を駆動
するとともに、湯量計量部材６を図１の矢印ａ方向に駆
動し所定高さだけシリンダスリーブ４内に進出させる。
【００２０】するとキャビティ１０、シリンダスリーブ
４及び溶湯保持部３内の空気は真空ベント１３から電磁
弁２０を介して図１の矢印ｂ方向に抜かれ、溶湯保持部
３内の溶湯３０は負圧により溶湯供給路５を介してシリ
ンダスリーブ４内に流入する。このとき図２に示すよう
に、湯量計量部材６がシリンダスリーブ４内に突出して
いるため、溶湯３０は湯量計量部材６で堰き止められ、
プランジャ４０先端と湯量計量部材６の間に貯留され
る。
４及び溶湯保持部３内の空気は真空ベント１３から電磁
弁２０を介して図１の矢印ｂ方向に抜かれ、溶湯保持部
３内の溶湯３０は負圧により溶湯供給路５を介してシリ
ンダスリーブ４内に流入する。このとき図２に示すよう
に、湯量計量部材６がシリンダスリーブ４内に突出して
いるため、溶湯３０は湯量計量部材６で堰き止められ、
プランジャ４０先端と湯量計量部材６の間に貯留され
る。
【００２１】そして溶湯３０が所定深さ貯留されて湯面
が溶湯検出センサ６０の位置となると、溶湯検出センサ
６０の検出信号によりプランジャ４０が図３の矢印ｃ方
向へ前進駆動され、先端面が図３のｌ1 からｌ2 の位置
となり、プランジャ４０が溶湯供給路５の開口５０を塞
ぐ。これによりさらなる溶湯の流入が規制される。なお
溶湯検出センサ６０は高さｈ1 の位置にあり、湯量計量
部材６の先端面は高さｈ2 の位置にある（ｈ2 ＞
ｈ1 ）。そしてシリンダスリーブ４内における溶湯の高
さｈ1 〜ｈ2 の部分の体積は、長さｌ1 〜ｌ2 の部分の
溶湯の体積より僅かに大きくされ、プランジャ４０の前
進による湯面の上昇によっても溶湯が湯量計量部材６を
超えて溢れ出ないように構成されている。そして、その
状態で貯留されている溶湯３０の体積は、鋳造時にキャ
ビティ１０とランナの合計容積に相当している。
が溶湯検出センサ６０の位置となると、溶湯検出センサ
６０の検出信号によりプランジャ４０が図３の矢印ｃ方
向へ前進駆動され、先端面が図３のｌ1 からｌ2 の位置
となり、プランジャ４０が溶湯供給路５の開口５０を塞
ぐ。これによりさらなる溶湯の流入が規制される。なお
溶湯検出センサ６０は高さｈ1 の位置にあり、湯量計量
部材６の先端面は高さｈ2 の位置にある（ｈ2 ＞
ｈ1 ）。そしてシリンダスリーブ４内における溶湯の高
さｈ1 〜ｈ2 の部分の体積は、長さｌ1 〜ｌ2 の部分の
溶湯の体積より僅かに大きくされ、プランジャ４０の前
進による湯面の上昇によっても溶湯が湯量計量部材６を
超えて溢れ出ないように構成されている。そして、その
状態で貯留されている溶湯３０の体積は、鋳造時にキャ
ビティ１０とランナの合計容積に相当している。
【００２２】次に湯量計量部材６が図４の矢印ｄ方向に
下降駆動され、シリンダスリーブ４内から退出する。こ
れにより溶湯３０の流動が可能となるとともにプランジ
ャ４０の前進が可能となり、プランジャ４０のｃ方向へ
のさらなる駆動により溶湯３０はキャビティ１０内に射
出充填される。キャビティ１０内への溶湯の充填ととも
に電磁弁２０が閉とされ、溶湯が真空ベント１３から漏
れないように構成されている。またプランジャ４０の前
進により開口５０が大気に連通するため、溶湯保持部３
及び溶湯供給路５内の溶湯は溶湯保持部３内に流下しシ
リンダスリーブ４内に流入することはない。
下降駆動され、シリンダスリーブ４内から退出する。こ
れにより溶湯３０の流動が可能となるとともにプランジ
ャ４０の前進が可能となり、プランジャ４０のｃ方向へ
のさらなる駆動により溶湯３０はキャビティ１０内に射
出充填される。キャビティ１０内への溶湯の充填ととも
に電磁弁２０が閉とされ、溶湯が真空ベント１３から漏
れないように構成されている。またプランジャ４０の前
進により開口５０が大気に連通するため、溶湯保持部３
及び溶湯供給路５内の溶湯は溶湯保持部３内に流下しシ
リンダスリーブ４内に流入することはない。
【００２３】そしてキャビティ１０内の溶湯が凝固した
後、キャビティ１０は大気と連通され、第１型１１及び
第２型１２を開いて鋳物が取り出される。したがって本
実施例の鋳造装置によれば、溶湯は湯量計量部材６で堰
き止められた状態でシリンダスリーブ４内に給湯される
ので、プランジャ４０による射出以前に溶湯がキャビテ
ィ内に流入することがない。
後、キャビティ１０は大気と連通され、第１型１１及び
第２型１２を開いて鋳物が取り出される。したがって本
実施例の鋳造装置によれば、溶湯は湯量計量部材６で堰
き止められた状態でシリンダスリーブ４内に給湯される
ので、プランジャ４０による射出以前に溶湯がキャビテ
ィ内に流入することがない。
【００２４】またシリンダスリーブ４内に外部から空気
が流入したとしても、その空気は湯量計量部材６の上端
面とシリンダスリーブ４内周表面との間の間隙からキャ
ビティ１０を通じて真空ベント１３より排出され、かつ
溶湯は湯量計量部材６の前方には流入しないので、キャ
ビティ１０内へ溶湯が噴出することもない。さらに溶湯
はシリンダスリーブ４内に負圧により給湯されるため、
ラドルなどが不要となるとともに溶湯の酸化が防止さ
れ、またプランジャ４０で溶湯供給路５の開口５０を塞
ぐので湯切り弁も不要となる。
が流入したとしても、その空気は湯量計量部材６の上端
面とシリンダスリーブ４内周表面との間の間隙からキャ
ビティ１０を通じて真空ベント１３より排出され、かつ
溶湯は湯量計量部材６の前方には流入しないので、キャ
ビティ１０内へ溶湯が噴出することもない。さらに溶湯
はシリンダスリーブ４内に負圧により給湯されるため、
ラドルなどが不要となるとともに溶湯の酸化が防止さ
れ、またプランジャ４０で溶湯供給路５の開口５０を塞
ぐので湯切り弁も不要となる。
【００２５】
【発明の効果】すなわち本発明の鋳造装置によれば、プ
ランジャの駆動による溶湯のキャビティへの射出以前に
は、湯量計量部材による堰き止めによりキャビティ内へ
の溶湯の流入が確実に阻止されているので、射出時の湯
流れ性や凝固速度が乱れて外観品質が低下するという不
具合を確実に防止することができる。
ランジャの駆動による溶湯のキャビティへの射出以前に
は、湯量計量部材による堰き止めによりキャビティ内へ
の溶湯の流入が確実に阻止されているので、射出時の湯
流れ性や凝固速度が乱れて外観品質が低下するという不
具合を確実に防止することができる。
【００２６】またシリンダスリーブの外方から空気がシ
リンダスリーブ内に流入したとしても、その空気は溶湯
を巻き込むことなくキャビティから排出されるので、溶
湯がキャビティ内に噴出するような不具合がない。した
がって特開平１−３１３１７０号公報に開示されている
シール部材などが不要となるので、高負荷の摺動部にシ
ール部材を設けることによる信頼性の確保などの問題の
発生を回避することができる。
リンダスリーブ内に流入したとしても、その空気は溶湯
を巻き込むことなくキャビティから排出されるので、溶
湯がキャビティ内に噴出するような不具合がない。した
がって特開平１−３１３１７０号公報に開示されている
シール部材などが不要となるので、高負荷の摺動部にシ
ール部材を設けることによる信頼性の確保などの問題の
発生を回避することができる。
【００２７】さらに、溶湯は真空下でシリンダスリーブ
内に給湯されるので、溶湯の酸化が防止されている。そ
して真空圧力によりシリンダスリーブ内に給湯されるた
め、給湯のためのラドルなどの装置が不要となるととも
に、プランジャを湯切り弁として用いているので湯切り
弁も不要となり、装置の構成が簡略化される。
内に給湯されるので、溶湯の酸化が防止されている。そ
して真空圧力によりシリンダスリーブ内に給湯されるた
め、給湯のためのラドルなどの装置が不要となるととも
に、プランジャを湯切り弁として用いているので湯切り
弁も不要となり、装置の構成が簡略化される。
【図１】本発明の一実施例の鋳造装置をプランジャの後
退位置で示す概略断面図である。
退位置で示す概略断面図である。
【図２】本発明の一実施例の鋳造装置をシリンダスリー
ブへの給湯状態で示す概略断面図である。
ブへの給湯状態で示す概略断面図である。
【図３】本発明の一実施例の鋳造装置をシリンダスリー
ブへの給湯状態で示す要部拡大断面図である。
ブへの給湯状態で示す要部拡大断面図である。
【図４】本発明の一実施例の鋳造装置をプランジャが前
進したキャビティへの充填状態で示す概略断面図であ
る。
進したキャビティへの充填状態で示す概略断面図であ
る。
【図５】従来の鋳造装置をシリンダスリーブへの給湯状
態で示す概略断面図である。
態で示す概略断面図である。
１：鋳型 ２：真空ポンプ（真空源）
３：溶湯保持部 ４：シリンダスリーブ ５：溶湯供給路
６：湯量計量部材 １０：キャビティ ４０：プランジャ ６
０：溶湯検出センサ
３：溶湯保持部 ４：シリンダスリーブ ５：溶湯供給路
６：湯量計量部材 １０：キャビティ ４０：プランジャ ６
０：溶湯検出センサ
Claims (1)
- 【請求項１】 鋳型と、該鋳型のキャビティと連結され
た真空源と、該鋳型の外部に設けられた溶湯保持部と、
該キャビティに連通し内部をプランジャが進退摺動され
るシリンダスリーブと、該シリンダスリーブに開口し該
溶湯保持部と該シリンダスリーブを連通する溶湯供給路
と、よりなり、該真空源により該キャビティを真空にし
た状態で該溶湯保持部から該溶湯供給路を介して該シリ
ンダスリーブに溶湯を供給し該プランジャを進出駆動す
ることで該キャビティに溶湯を充填して鋳造する鋳造装
置において、 該溶湯供給路の該開口と該キャビティの間の溶湯流路内
に出入自在に設けられ、一端に溶湯検出センサをもつと
ともに該溶湯流路内で溶湯を堰き止め可能な湯量計量部
材を備え、 該真空源からの負圧により該開口から該溶湯流路に流入
した溶湯を該溶湯流路に進入した該湯量計量部材で堰き
止め該溶湯検出センサの検出信号により該プランジャが
駆動されて該開口を塞ぐことで該溶湯流路に所定量の溶
湯を給湯し、次いで該湯量計量部材が該溶湯流路から退
出することで該溶湯流路内に蓄えられた溶湯を該プラン
ジャで該キャビティ内に充填可能に構成されたことを特
徴とする鋳造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17474595A JPH0924454A (ja) | 1995-07-11 | 1995-07-11 | 鋳造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17474595A JPH0924454A (ja) | 1995-07-11 | 1995-07-11 | 鋳造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0924454A true JPH0924454A (ja) | 1997-01-28 |
Family
ID=15983946
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17474595A Pending JPH0924454A (ja) | 1995-07-11 | 1995-07-11 | 鋳造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0924454A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001079654A (ja) * | 1999-08-30 | 2001-03-27 | Mueller Weingarten Ag | 金属供給量の制御方法 |
| JPWO2004058434A1 (ja) * | 2002-12-24 | 2006-04-27 | 日立金属株式会社 | 真空ダイカスト鋳造品及びその製造方法 |
| ITMI20101606A1 (it) * | 2010-09-06 | 2012-03-07 | Maicopresse Spa | Dispositivo perfezionato per il riempimento di metallo fuso in camere di pressatura nelle macchine di pressofusione |
| CN103624236A (zh) * | 2013-09-16 | 2014-03-12 | 华南理工大学 | 一种挤压铸造定量浇注装置及方法 |
| JP2014528840A (ja) * | 2011-09-30 | 2014-10-30 | クルーシブル インテレクチュアル プロパティ エルエルシーＣｒｕｃｉｂｌｅ Ｉｎｔｅｌｌｅｃｔｕａｌ Ｐｒｏｐｅｒｔｙ Ｌｌｃ | 射出成形システムを使用したアモルファス合金の射出成形 |
| JP2014533204A (ja) * | 2011-11-11 | 2014-12-11 | クルーシブル インテレクチュアル プロパティ エルエルシーＣｒｕｃｉｂｌｅ Ｉｎｔｅｌｌｅｃｔｕａｌ Ｐｒｏｐｅｒｔｙ Ｌｌｃ | 射出成形システムにおける制御された移送のためのデュアルプランジャロッド |
| US9302320B2 (en) | 2011-11-11 | 2016-04-05 | Apple Inc. | Melt-containment plunger tip for horizontal metal die casting |
| CN116140580A (zh) * | 2023-04-17 | 2023-05-23 | 宁波力劲科技有限公司 | 一种大压射量的冷室压铸机 |
-
1995
- 1995-07-11 JP JP17474595A patent/JPH0924454A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001079654A (ja) * | 1999-08-30 | 2001-03-27 | Mueller Weingarten Ag | 金属供給量の制御方法 |
| JPWO2004058434A1 (ja) * | 2002-12-24 | 2006-04-27 | 日立金属株式会社 | 真空ダイカスト鋳造品及びその製造方法 |
| JP4518256B2 (ja) * | 2002-12-24 | 2010-08-04 | 日立金属株式会社 | 真空ダイカスト鋳造品及びその製造方法 |
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| CN103624236A (zh) * | 2013-09-16 | 2014-03-12 | 华南理工大学 | 一种挤压铸造定量浇注装置及方法 |
| CN103624236B (zh) * | 2013-09-16 | 2017-02-08 | 华南理工大学 | 一种挤压铸造定量浇注装置及方法 |
| CN116140580A (zh) * | 2023-04-17 | 2023-05-23 | 宁波力劲科技有限公司 | 一种大压射量的冷室压铸机 |
| CN116140580B (zh) * | 2023-04-17 | 2023-09-05 | 宁波力劲科技有限公司 | 一种大压射量的冷室压铸机 |
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