JPS6210231Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6210231Y2 JPS6210231Y2 JP4764282U JP4764282U JPS6210231Y2 JP S6210231 Y2 JPS6210231 Y2 JP S6210231Y2 JP 4764282 U JP4764282 U JP 4764282U JP 4764282 U JP4764282 U JP 4764282U JP S6210231 Y2 JPS6210231 Y2 JP S6210231Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- propeller
- flow
- rotational
- rotors
- counter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 239000003973 paint Substances 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Actuator (AREA)
- Analogue/Digital Conversion (AREA)
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は船舶の推進性能向上装置に関する。
スクリユープロペラを備えた従来の船舶の場
合、プロペラ後流にプロペラの回転による回転流
が生じ、この回転エネルギは推力に変換されずに
そのまま失われており、これが推進効率低下の一
因となつている。プロペラ後流の回転流を減少さ
せて推進効率を向上させるために、プロペラの前
方においてプロペラの回転方向と逆向きの流れを
発生させることが考えられており、このための手
段として、プロペラ前方の両玄側に固定されたリ
アクシヨンフインおよび非対称船尾船型などが知
られている。このようなプロペラに対する反回転
流の大きさなどの最適値は航行状態によつて変化
するが、船体に固定されたリアクシヨンフインや
非対称船尾船型の場合には、新造時にフインの角
度や船尾船体のひねり度を一旦決めてしまうとあ
とでこれらを調整しなおすことが非常に困難であ
り、したがつてプロペラに対する反回転流の大き
さを任意に調整することが不可能である。
合、プロペラ後流にプロペラの回転による回転流
が生じ、この回転エネルギは推力に変換されずに
そのまま失われており、これが推進効率低下の一
因となつている。プロペラ後流の回転流を減少さ
せて推進効率を向上させるために、プロペラの前
方においてプロペラの回転方向と逆向きの流れを
発生させることが考えられており、このための手
段として、プロペラ前方の両玄側に固定されたリ
アクシヨンフインおよび非対称船尾船型などが知
られている。このようなプロペラに対する反回転
流の大きさなどの最適値は航行状態によつて変化
するが、船体に固定されたリアクシヨンフインや
非対称船尾船型の場合には、新造時にフインの角
度や船尾船体のひねり度を一旦決めてしまうとあ
とでこれらを調整しなおすことが非常に困難であ
り、したがつてプロペラに対する反回転流の大き
さを任意に調整することが不可能である。
この考案は、上記の実情に鑑みてなされたもの
であつて、プロペラに対する反回転流を発生させ
て推進効率を向上させることができ、かつこの反
回転流の大きさを任意に調整できる船舶の推進性
能向上装置を提供することを目的とする。
であつて、プロペラに対する反回転流を発生させ
て推進効率を向上させることができ、かつこの反
回転流の大きさを任意に調整できる船舶の推進性
能向上装置を提供することを目的とする。
この考案による船舶の推進性能向上装置は、プ
ロペラの前方のプロペラ中心線の上下にほぼ鉛直
に配置された1対の円柱状または円錐台状のロー
タよりなり、これらのロータがそれぞれの中心線
のまわりに別個に回転しうるようになされている
ものである。
ロペラの前方のプロペラ中心線の上下にほぼ鉛直
に配置された1対の円柱状または円錐台状のロー
タよりなり、これらのロータがそれぞれの中心線
のまわりに別個に回転しうるようになされている
ものである。
第1図に示されているように、流体の流れの中
に円柱体1を配置して中心軸のまわりに回転させ
ると、流れの中に翼を置いた場合と同様に、揚力
Lが発生するとともに、円柱体1に流入する流れ
V1とこれから流出する流れV2の方向が変わるこ
とが知られている。そして、回転円柱体1の回転
方向および回転速度を変えることにより、円柱体
1から流出する流れV2の方向および大きさを変
えることができる。円柱体の代わりに円錐台体を
用いる場合も同様である。
に円柱体1を配置して中心軸のまわりに回転させ
ると、流れの中に翼を置いた場合と同様に、揚力
Lが発生するとともに、円柱体1に流入する流れ
V1とこれから流出する流れV2の方向が変わるこ
とが知られている。そして、回転円柱体1の回転
方向および回転速度を変えることにより、円柱体
1から流出する流れV2の方向および大きさを変
えることができる。円柱体の代わりに円錐台体を
用いる場合も同様である。
船舶のプロペラが後からみて時計方向に回転す
る場合、プロペラ後流は回転流となり、プロペラ
中心線より上方では左玄から右玄に斜めに流れ、
これより下方では右玄から左玄に斜めに流れる。
したがつて、上側のロータを上からみて時計方向
に回転させるとともに、下側のロータを上からみ
て反時計方向にほぼ同じ速度で回転させることに
より、次に説明するように、プロペラに対する反
回転流が発生し、これによりプロペラ後流の回転
流が減少して、推進効率が向上する。すなわち、
プロペラ中心線より上方では、上からみて時計方
向に回転する上側のロータにより右玄から左玄に
向かう流れが生じ、これより下方では、上からみ
て反時計方向に回転する下側のロータにより左玄
から右玄に向かう流れが生じ、これらによる回転
流の向きはプロペラの回転方向すなわちプロペラ
後流の回転流の向きと逆である。このため、プロ
ペラ後流の回転流が減少し、推進効率が向上す
る。また、ロータの回転速度を変えることによ
り、プロペラに対する反回転流の大きさが変わ
る。
る場合、プロペラ後流は回転流となり、プロペラ
中心線より上方では左玄から右玄に斜めに流れ、
これより下方では右玄から左玄に斜めに流れる。
したがつて、上側のロータを上からみて時計方向
に回転させるとともに、下側のロータを上からみ
て反時計方向にほぼ同じ速度で回転させることに
より、次に説明するように、プロペラに対する反
回転流が発生し、これによりプロペラ後流の回転
流が減少して、推進効率が向上する。すなわち、
プロペラ中心線より上方では、上からみて時計方
向に回転する上側のロータにより右玄から左玄に
向かう流れが生じ、これより下方では、上からみ
て反時計方向に回転する下側のロータにより左玄
から右玄に向かう流れが生じ、これらによる回転
流の向きはプロペラの回転方向すなわちプロペラ
後流の回転流の向きと逆である。このため、プロ
ペラ後流の回転流が減少し、推進効率が向上す
る。また、ロータの回転速度を変えることによ
り、プロペラに対する反回転流の大きさが変わ
る。
上記のように、この考案の装置によれば、上下
のロータを所定の方向に互いに逆向きに回転させ
ることにより、従来のリアクシヨンフインや非対
称船尾船型などと同様に、プロペラに対する反回
転流を発生させ、これによりプロペラ後流の回転
流を減少させて、推進効率を向上させることがで
きる。そして、ロータの回転速度を変えることに
より、プロペラに後する反回転流ほ大きさを任意
に調整できる。また、船舶の使用期間が長くなる
と、船底およびプロペラ表面が付着物などで汚れ
て摩擦抵抗が増大するため、プロペラトルクが増
大し、プロペラの回転速度が上がらなくなる。こ
のため、従来は、所定期間おきに船底およびプロ
ペラ表面の付着物を除去するとともに新しい塗料
を塗つて船底およびプロペラ表面を滑らかにし、
場合によつてはプロペラの翼先端部を切取つたり
翼のピツチを減少させたりすることによつて、プ
ロペラ回転速度の調整を行なつている。しかしな
がら、この考案によれば、ロータの回転速度を変
えてプロペラに対する反回転流の大きさすなわち
流入角度を変えることにより、プロペラの翼先端
部を切取つたり翼のピツチを減少させたりするこ
となく、プロペラ回転速度の調整を行なうことが
できる。
のロータを所定の方向に互いに逆向きに回転させ
ることにより、従来のリアクシヨンフインや非対
称船尾船型などと同様に、プロペラに対する反回
転流を発生させ、これによりプロペラ後流の回転
流を減少させて、推進効率を向上させることがで
きる。そして、ロータの回転速度を変えることに
より、プロペラに後する反回転流ほ大きさを任意
に調整できる。また、船舶の使用期間が長くなる
と、船底およびプロペラ表面が付着物などで汚れ
て摩擦抵抗が増大するため、プロペラトルクが増
大し、プロペラの回転速度が上がらなくなる。こ
のため、従来は、所定期間おきに船底およびプロ
ペラ表面の付着物を除去するとともに新しい塗料
を塗つて船底およびプロペラ表面を滑らかにし、
場合によつてはプロペラの翼先端部を切取つたり
翼のピツチを減少させたりすることによつて、プ
ロペラ回転速度の調整を行なつている。しかしな
がら、この考案によれば、ロータの回転速度を変
えてプロペラに対する反回転流の大きさすなわち
流入角度を変えることにより、プロペラの翼先端
部を切取つたり翼のピツチを減少させたりするこ
となく、プロペラ回転速度の調整を行なうことが
できる。
以下第2図を参照してこの考案の実施例を説明
する。
する。
第2図は船尾部分を示しており、後からみて時
計方向に回転するプロペラ10の前方のプロペラ
中心線Sの上下に、1対の円柱状のロータ11,
12がほぼ鉛直に配置されている。上側のロータ
11の上下両端部は船尾骨材のアーチ13とボス
14にそれぞれ回転自在に支持され、下側のロー
タ12の上下両端部は船尾骨材のボス14とシユ
ーピース15にそれぞれ回転自在に支持されてい
る。各ロータ11,12は、さとえば傘歯車など
を介して電動機または油圧モータなどの適宜な駆
動装置にそれぞれ連結されており、それぞれの中
心軸のまわりに別個に回転しうるようになされて
いる。また、各ロータ11,12の回転方向およ
び回転速度は、任意に変更しうるようになされて
いる。
計方向に回転するプロペラ10の前方のプロペラ
中心線Sの上下に、1対の円柱状のロータ11,
12がほぼ鉛直に配置されている。上側のロータ
11の上下両端部は船尾骨材のアーチ13とボス
14にそれぞれ回転自在に支持され、下側のロー
タ12の上下両端部は船尾骨材のボス14とシユ
ーピース15にそれぞれ回転自在に支持されてい
る。各ロータ11,12は、さとえば傘歯車など
を介して電動機または油圧モータなどの適宜な駆
動装置にそれぞれ連結されており、それぞれの中
心軸のまわりに別個に回転しうるようになされて
いる。また、各ロータ11,12の回転方向およ
び回転速度は、任意に変更しうるようになされて
いる。
上記において、航行中、上側のロータ11が上
からみて時計方向に回転するとともに、下側のロ
ータ12が上からみて反時計方向に回転する。こ
のようにすれば、前述のように、プロペラ10に
対する反回転流が発生し、これによりプロペラ後
流の回転流が減少して推進効率が向上する。な
お、プロペラ10の前方の水流は、船尾部分の船
型などの影響を受け、プロペラ中心線の上下にお
いて必ずしも一様にならないため、このときの上
下のロータ11,12の回転速度は必ずしも同じ
ではない。また、ロータ11,12の回転速度を
変えることにより、航行状態に応じて、プロペラ
10に対する反回転流の大きさを任意に調整でき
る。
からみて時計方向に回転するとともに、下側のロ
ータ12が上からみて反時計方向に回転する。こ
のようにすれば、前述のように、プロペラ10に
対する反回転流が発生し、これによりプロペラ後
流の回転流が減少して推進効率が向上する。な
お、プロペラ10の前方の水流は、船尾部分の船
型などの影響を受け、プロペラ中心線の上下にお
いて必ずしも一様にならないため、このときの上
下のロータ11,12の回転速度は必ずしも同じ
ではない。また、ロータ11,12の回転速度を
変えることにより、航行状態に応じて、プロペラ
10に対する反回転流の大きさを任意に調整でき
る。
ロータ11,12は円錐台状のものであつても
よく、これらの支持および回転のための構成は、
上記実施例のものに限らず、適宜変更可能であ
る。
よく、これらの支持および回転のための構成は、
上記実施例のものに限らず、適宜変更可能であ
る。
第1図はこの考案の原理を説明する図、第2図
はこの考案の実施例を示す船尾部分の側面図であ
る。 10……プロペラ、11,12……ロータ。
はこの考案の実施例を示す船尾部分の側面図であ
る。 10……プロペラ、11,12……ロータ。
Claims (1)
- プロペラ10の前方のプロペラ中心線の上下に
ほぼ鉛直に配置された1対の円柱状または円錐台
状のロータ11,12よりなり、これらのロータ
11,12がそれぞれの中心軸のまわりに別個に
回転しうるようになされている船舶の推進性能向
上装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4764282U JPS58149295U (ja) | 1982-03-31 | 1982-03-31 | 船舶の推進性能向上装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4764282U JPS58149295U (ja) | 1982-03-31 | 1982-03-31 | 船舶の推進性能向上装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58149295U JPS58149295U (ja) | 1983-10-06 |
JPS6210231Y2 true JPS6210231Y2 (ja) | 1987-03-10 |
Family
ID=30058596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4764282U Granted JPS58149295U (ja) | 1982-03-31 | 1982-03-31 | 船舶の推進性能向上装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58149295U (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0513676Y2 (ja) * | 1985-04-08 | 1993-04-12 | ||
JP2513192B2 (ja) * | 1986-10-09 | 1996-07-03 | 石川島播磨重工業株式会社 | 船尾部の整流装置 |
-
1982
- 1982-03-31 JP JP4764282U patent/JPS58149295U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58149295U (ja) | 1983-10-06 |
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