JPS6210078A - キシロ−ス水溶液、好ましくは製紙用パルプ、織布用パルプ製造時の残留黒液からフルフラ−ルを製造する方法およびプラント - Google Patents

キシロ−ス水溶液、好ましくは製紙用パルプ、織布用パルプ製造時の残留黒液からフルフラ−ルを製造する方法およびプラント

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JPS6210078A
JPS6210078A JP15863086A JP15863086A JPS6210078A JP S6210078 A JPS6210078 A JP S6210078A JP 15863086 A JP15863086 A JP 15863086A JP 15863086 A JP15863086 A JP 15863086A JP S6210078 A JPS6210078 A JP S6210078A
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furfural
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vapor
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ピエール・マリエ・ポール・モーリス
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の利用分野) 本発明は、キシロース水溶液、好ましくは製紙用パルプ
または織布用パルプの製造時の残留黒液からフルフラー
ルを製造する方法およびプラントに関する。
(従来の技術) SECAM工EのFR−A−1,510,864から、
木材の蒸解で得られる残液からフルフラールを製造する
方法およびプラントは既知である。
該特許に記載の方法は、最初に膨脹させてフルフラール
と残液を前分離する工程を有し、得られた蒸気を凝縮さ
せ、そのあと蒸留・精製する。斯くフルフラールを除去
した液を、そのあと酸媒体中加圧下で加熱し、酸加水分
解する。加水分解圧力は高く、例えば50 ’kg/ 
(Hyl 2である。(実施例1および2’e参照され
たい。) 加圧下で加水分解された液を膨脹させ、形成される蒸気
中にフルフラールを取り込む。蒸気を凝縮させ、蒸留・
精製によシフルフラールを回収する。(第1頁、左欄、
第三パラグラフ全体を参照されたい。) 膨脹された加水分解液は幾つかの濃縮塔4,5゜9(図
1)で独立に濃縮される。図2の変法では、第一膨脹で
木材蒸解残液に含まれるフルフラールを前分離しためと
、この膨脹処理された液を2間の濃縮塔4,5で独立に
濃縮し、そのちとこの液を反応器6内で50 kg7c
m 2の圧力で再圧縮し、前記の加水分解反応に付すの
である。この変法は引続き膨脹処理を施し、そのあと濃
縮塔9で独立に濃縮する。
これらの方法およびプラントは、全フルフラールの回収
にはストリッピングが必要なことも含め°テ、適正な効
率でのフルフラールの回収を可能とする。
更には、この特許に記載の方法およびプラントは、先ず
膨脹に続く再圧縮を必要とし、且つ独立の濃縮塔を使用
するため、非常にエネルギーe消費する。
このためプラントは更に複雑となシ、費用はかなり増大
する。
その他の解決法が以下の文献で提案されている。
EP−A−36406、EP−A−38317およδF
’R−2411184゜ EP−A−36406では、水不溶性のホスフィントリ
アルコ−fルオキシトゞで抽出し、そのあと充填された
抽出媒体を蒸留して純有機物質、特にフルフラールを分
離する。
F’R−2411184も溶剤抽出に関する。溶剤抽出
はプロセスを複雑にし、費用は比較的高くなる。
第二文献のEP−A−38317では、液が反応器Rに
入る前に、反応器を出る加水分解され加熱された液で向
流熱交換する。
斯く冷却された反応器を出る液をそのあと蒸留するので
ある。
更には、反応器に入る液その他の流体との熱交換によシ
反応器を出る液の熱を回収することは、交換器表面が非
常に急速に劣化する点からみて実際的な利益はほとんど
ない。
更には、フルフラールを除去した残液の濃度は、できる
だけ高濃度でなければならぬにも係らず、入ってくる液
の濃度と同じである。実に、製紙用パルプの場合、液を
そのあと燃焼し、濃度上昇と共に熱量が追加生産される
そのうえ、これこそFR−A−1510864に提案さ
れている溶液なのである。
(発明が解決しようとする問題点〕 従って本発明の目的はこの新規な技術的課題を解決する
ことであり、フルフラールを製造するための単純化され
た方法およびプラントラ提供し、同時に製紙用パルプ製
造から得られる残留黒液、更に一般的にはキシロース水
溶it濃縮することからなシ、全熱効率を高めて斯かる
方法およびプ°ラントの操作費用を大幅に減少させるも
のである。
この新規な技術的課題は、本発明によシ初めて解決され
るものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の第一の特徴は、キシロース水溶液、好ましくは
製紙用パルプの製造時に得られる残留黒液からフルフラ
ールを製造する方法を提供することであり、該方法は適
当な高圧下で前記のキシロース水浴液を反応器に供給す
ること、前記の水溶液を加熱することおよび選択によフ
該水溶液を前記反応器内で酸性にすること、ならびに得
られたフルフラール含有水溶液を処理してそれからフル
フラールを抽出することからなり、前記の処理はフルフ
ラール含有蒸気と残液溶液を得べく水溶液を膨脹させる
ことからなり、そのあと前記蒸気を凝縮させて凝縮物を
蒸留してフルフラールを回収し、前記の溶液を濃縮し、
その際得られる蒸気を凝縮して再度蒸留し、プロセスを
単純化し同時に優れた綜括熱効率で濃厚水溶液を得る観
点で、反応器を出るフルフラール含有溶液に、1回以上
の中間膨脹と最終膨脹を含む2回以上の膨脹を施し、各
中間膨脹で得られた蒸気の少くとも一部を次の膨脹のあ
とに残る溶液の濃縮のために、使用し、蒸気を凝縮して
前記の蒸留に付し、1回以上の中間膨脹および/または
最終膨脹にて得られた蒸気の少くとも一部を溶液の更な
る濃縮および/または前記の凝縮蒸気の加熱および蒸留
に使用することを特徴とする。
本方法の一好適態様では、3回以上の継続的膨脹を行な
う。
本方法の一特定態様では、得られた蒸気の一部を溶液の
更なる濃縮に使用し、一部を前に凝縮させた蒸気の加熱
および蒸留に使用する。
本発明はその別の特徴として、適当な圧力Pのもとてキ
シロース水溶液を供給するための1以上の導管、選択に
よシ圧力下で酸性化剤を供給するための1以上の導管、
加熱流体好ましくは加圧水蒸気を供給するための1以上
の導管、得られた前記のフルフラール含有水溶液を圧力
Pのもとで排出し、圧力を低下させて膨脹時に得られた
フルフラール含有蒸気をフルフラールが除去された溶液
から分離する膨脹および分離の装置に反応器を接続する
1以上の導管を備えた反応器、凝縮された前記の蒸気を
蒸留して精製フルフラール’r回収するための塔、およ
び該溶液を濃縮して濃厚溶液とする(濃縮により得られ
た更なるフルフラールを含有する蒸気は凝縮後、前記の
蒸留塔に運ばれる)ための1以上の装置からなるキシロ
ース水溶液からフルフラールを製造するプラントにおい
て、該プラントが2個以上の膨脹と分離の装置、すなわ
ち1個以上の中間膨脹と分離の装置および最終膨脹と分
離の装置を有し、蒸発器を構成する熱交換器が2個の相
続く膨脹装置の間に配されて加熱流体回路と冷却流体回
路を有し、上流の膨脹装置で製造された蒸気が加熱流体
回路に供給されて冷却流体回路に供給された下流の膨脹
装置を出る液と間接熱交換し、凝縮された蒸気は液相で
前記の蒸留塔に運ばれ、一方1回以上の中間膨脹および
/または最終膨脹により得られた蒸気の少くとも1部は
該溶液を更に濃縮するためおよび/または凝縮物を蒸留
するための塔に供給される凝縮物と熱交換するために使
用されることを特徴とするキシロース溶液からフルフラ
ールを製造するプラントにも関する。
本発明の一好適実施態様では、3個以上の膨脹装置を使
用する。
更に本発明プラントの一好適態様では1重力供給が可能
なように膨脹装置を熱交換器よりも高い水準に配置する
。同様にして、凝縮物出口をその蒸留塔への入口よりも
高い水準に配置して重力による供給を確実にする。
本発明では熱交換器は蒸発器を構成し、従って前に使用
された濃縮装置を同時に構成し、これが本発明では全く
新規な方法で結合され、プラントおよび関連プロセスの
設計を単純化し且つエネルギー消費をかなシ減少させて
綜括熱効率を改善することがわかる。実際、反応器内で
のフルフラールの調製に使用された以外の熱を供給せず
とも凝縮物の蒸留後に精製フルフラールが回収され、一
方間時に反応器入口溶液と比べて高度に濃縮された溶液
が得られる。
製紙用パルプまたは織布用パルプの製造から得られる残
留黒液を使用する好適ケースで液を燃焼させた場合、濃
縮度の増大は追加熱の発生を伴なう。
最後に、凝縮物を蒸留塔に確実に導入するような高水準
に凝縮物出口を設置すると、循環ポンプを使用せずとも
単なる重力流動によシブラント操作がなされる。
本発明のその他の目的、特徴ならびに利点は、本発明の
前記方法を遂行するプラントの概要ダイヤグラムを示す
図面を参照しながらの以下の説明の進行に従って明らか
となるでろろう。
回路・→は溶液が通過する路を示し、回路・→は凝縮物
が通過する路、回路→は蒸気の通路を示すものである。
図を参照すると、硬材または一年生植物から、有利には
酸プロセスによシ製紙用パルプまたは好ましくは織布用
パルプを製造する際に得られるキシロース水溶液、好ま
しくは残留黒液(BL)からフルフラールを製造する本
発明のプラントは、適当な圧力Pのもとて前記の水溶液
(LN)を供給するための1以上の導管1、選択により
圧力下で酸性化剤2を供給するための1以上の導管、好
ましくは加圧水蒸気なる加熱流体3を供給するための1
以上の導管、得られたフルフラールを含有する酸性化水
溶液を排出し、圧力を低下させて膨脹時に得られたフル
フラールのみ含有する蒸気(vl)をフルフラールが除
かれた溶液(Ll)から分離する一般参照番号6で示さ
れる膨脹および分離の装置に前記反応器を接続するため
の1以上の導管4を備えた反応器R1前記生成蒸気の凝
縮物を蒸留して通常共沸形態にある蒸留−精製フルフラ
ール(そのあと精留されて精製フルフラールが得られる
)を導管10を経て回収するための一般参照数字8で示
される塔を有する。
このプラントは、溶液を濃縮して濃厚溶液とするための
1以上の装置12.14’に有し、濃縮によシ生成した
追加フルフラール含有蒸気(図中、V/2.V/A で
示される)は蒸留塔8へ運ばれる。
本発明のプラントは、2以上の膨脹および分離の装置、
すなわち参照数字6,16で示される1以上の中間的膨
脹および分離の装置と最終的膨脹および分離装置18f
:有する。
好適実施態様プラントを示す図では、3個の膨脹装置6
,16および18を使用している。
本発明では、各中間膨脹6,16の夫々にて得られた蒸
気vl、v2は、少くともその一部’lとに続く膨脹後
に残存する溶液の濃縮に使用する。
この目的のため、本発明では、加熱流体回路12aと冷
却流体回路12bを有し、6,16など相継続する膨脹
装置と共に作動する前記の蒸発装置a21”を同時に構
成する1以上の熱交換器が設置されている。上流に位置
する膨脹装置にて生成された蒸気(vl)は圧力Plで
加熱流体回路12aに供給され、下流膨脹装置を出て圧
力P2で冷却流体回路121)に供給される液(L2)
と熱交換する。
蒸気■1の温度は液L2の温度よりも著るしく高いにも
かかわらず圧力Plは圧力P2 よりも高いので、蒸気
v1は凝縮して凝縮物Cv1となシ、凝縮物捕集導管2
0を経て液相で蒸留塔8に供給される。これに対し熱交
換して得られた蒸気V/2は、最終膨脹装置18におけ
る最終膨脹段階から出てゆく溶1LAt−更なる熱交換
器内で導管22を経て更に濃縮するために使用されるか
、またはバイパス導管24を経て運ばれて蒸留塔8のボ
イラ一部分26で熱交換し、特に導管を経て供給される
凝縮物を加熱・蒸留するために使用されるか、あるいは
図に示すようにその双方に使用される。
他方、最終膨脹装置18における最終膨脹段階で形成さ
れる蒸気ならびに最終熱交換器14で形成される蒸気(
夫々、vAおよびV/A)は、導管24内で混合されて
凝縮物を加熱し、自らは凝縮されて凝縮物Cv2および
C′■2となって導管20により蒸留塔8に供給される
か、または水などの冷却流体による熱交換器で別に凝縮
され、導管28f、経て蒸留塔8に別路で供給される。
本発明の方法およびプランtf適用する一実施例を以下
で説明する。
(実施例) 例えば、酸プロセス法製紙用パルプの製造プラントの通
常濃縮プラントの出口から得られる乾燥材料分40チま
で濃縮された約100℃の残留黒液を24トン/時で処
理する。
この黒液を導管1t−経て絶対圧26バールで反応器R
内に排出し、そこで導管3を経て注入される圧力38バ
ール、温度450℃の水蒸気によシ215℃まで加熱す
る。
全供給物すなわち24+3.9=27.9トン/時を絶
対圧4バール(Pl)まで膨脹させ、その結果の蒸発に
よシ4バールの絶対圧P1 で24.5)77時の液L
l と3,4トン/時の蒸気v1が得られる。
第1膨脹装置6から分離された液Ll を膨脹装置16
内2バールの圧力P2で新たに中間膨脹させると、一部
分が蒸発して2バールの絶対圧力P2 で23.76)
77時の液2と0.74 )77時の蒸気■2が得られ
る。
3.4トン/時の蒸気Vlt熱交換器12にて23.7
6)77時の液L2の濃縮に用いると、2バールの絶対
圧力P2にて3.32)77時の蒸気v′2と20.4
4 )77時の液L′2が形成され、一方3.4トン/
時の蒸気凝縮物が得られるが、これは導管2(l経て蒸
留塔8に供給される。
最終膨脹装置18にて液L′2を2バールの中間絶対圧
力P2から大気圧にして膨脹させると、更に一部が蒸発
して大気圧下で0.52)77時の蒸気MAと19.9
2 )77時の残存液LAが得られる。
約50%の液濃度を望む場合には、2バールの圧力P2
の蒸気v2の一部を使用すれば達成可能で6す、 0.
94 )y/時ノ蒸気V’A ト18.98 )77時
の濃縮残液L/Aが得られる。
2バールの絶対圧P2で得られる蒸気は、更なる濃縮の
ためにその一部を使ったあとでも、フルフラールを全量
含有する蒸気と下記凝縮物の共沸蒸留には十分である。
3.40)77時のC■1. 0、52 ) y /時OCVA。
0、94 ) y 1時o CV’ A10、74 )
 77時(D CT4. オヨび3.32)77時(7
)CV’2 すなわち計8.92)ン/時 40%の乾燥材料、液トン当り30kgのキシロースを
含有する出発液を用いると、キシロースのフルフラール
への転化率および蒸発、濃縮および蒸留時の回収率を考
慮して蒸留塔にて製造される共沸物から約160kli
l/時のフルフラールを得ることができる。
しかしながら、製紙用パルプ液のキシロース濃度は濃縮
液トン当り30kg程度であるが、織布用パルプ液の場
合には120kg/)ンに達することも指適しておかね
ばならない。この場合には同じ水蒸気消費で得られるフ
ルフラール生産iハロ40kg/時である。
本発明で反応器に注入した3、9トン/時の水蒸気は、
共沸物を得るためだけの水蒸気消費であることも認めら
れねばならない。
更には、フルフラールを抽出したあとプラントを出る黒
液の乾燥材料濃度は、入口での40%に対して50%で
ある。その結果としてカロリー値はより高く、従って3
トン/時程度の水蒸気の生産が可能であり、フルフラー
ルの製造に有効に消費された水蒸気は実際には3.9−
3、O= 0.9 )77時に過ぎない。
水蒸気消費原単位は以下の通シである。
a)液のキシロース濃度が30kg/)ンの場合、水蒸
気0.9トン/フルフラール0.16 )ン=水蒸気5
.6トン/フルフラール1トン b)液のキシロース濃度が120kg/)ンの場合、 水蒸気0.9トン/フルフラール0.64)ン=水蒸気
1.4トン/フルフラール1トン 前述のように反応させるが、直接大気圧まで膨脹させ、
そのあと生成フルフラールを完全に回収するため黒液を
水蒸気ストリッピングすることからなる既知方法では、
フルフラールの製造量は同じであるが、水蒸気の消費量
には反応器加熱用のみならずストリッピング用および蒸
留用が含まれ、合計は9,6トン/時程度の水蒸気消費
となる。
水蒸気の消費原単位は以下の通りとなる。
a)液のキシロース濃度が30に9/)ンである場合、 9、6 : 0.16−水蒸気60)ン/フルフラール
1トン b)液のキシロース濃度が120kg/トンである場合
、 9.6:0.64=水蒸気15トン/フルフラール1ト
ン 以上から、費用の主要素の一つである水蒸気原単位を、
本発明では既知方法の十分の一以下にできることがわか
る。
本発明はまた、冷却水の消費を大幅に減少させる。共沸
塔に供給する約6トン/時の蒸気を冷却水で凝縮させる
代シに、高々vA(0,52)77時)とV/ A(0
,94)ン/時ンすなわち約1.5トン/時f、凝縮さ
せればよいわけで、冷却水原単位は1/4以下となる。
膨脹圧P1(4バール)、P2(2バール)およびPa
(大気圧)は、循環ポンプを用いずとも圧力差により液
が流動するよう選択されたものであることも認められよ
う。
斯くて、本発明が前記諸利点の全て全実現することが理
解される。
蒸留は減圧下でも遂行可能であ夛、その場合リボイラー
26には大気圧に近い圧力の水蒸気が供給され、従って
この圧力で第2膨脹CP2)L、前記の膨脹は2回だけ
でよいことが注目されよう。
単に濃度が若干低目の残液(L’A)についても、同様
な熱効率が得られる。
また、各膨脹圧、とくに最終膨脹圧は、ポンプを使用せ
ずとも液を循環させる十分な圧力差が得られるよう選択
される。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の方法を遂行するプラントの概要ダイヤグラ
ムを示すものである。 (外5名〕

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)キシロース水溶液、好ましくは製紙用パルプまた
    は織布用パルプ製造時の残留黒液からフルフラールを製
    造するため、適当な高圧下で前記キシロース水溶液を反
    応器に供給すること、前記水溶液を前記反応器内で酸性
    化し且つ加熱すること、および製造されたフルフラール
    を含有する水溶液を処理してそれからフルフラールを抽
    出することの諸工程からなり、前記の処理がフルフラー
    ル含有蒸気と残留溶液を得るような水溶液の膨脹からな
    り、前記の蒸気はそのあと凝縮されてその凝縮物はフル
    フラール回収のため蒸留され、前記の溶液は濃縮されて
    濃縮時に得られた蒸気は凝縮され引続き蒸留される方法
    において、反応器を出るフルフラール含有溶液を2回以
    上膨脹させ、すなわち1回以上の中間膨脹と最終膨脹を
    実施し、各中間膨脹にて製造される蒸気の少くとも一部
    を次の膨脹後に残留する溶液の濃縮のために使用し、斯
    くして蒸気を凝縮させてそれを前記の蒸留に付し、1回
    以上の中間膨脹および最終膨脹にて製造される蒸気の少
    くとも一部を該溶液の更なる濃縮ならびに前記の凝縮さ
    れた蒸気の加熱および蒸留に使用する改善を特徴とする
    キシロース溶液、好ましくは製紙用パルプまたは織布用
    パルプ製造時の残留黒液からフルフラールを製造する方
    法。
  2. (2)継続して3回以上の膨脹を行なう特許請求の範囲
    第1項に記載の方法。
  3. (3)製造された蒸気の一部を溶液の更なる濃縮に使用
    し、一部を予かじめ凝縮された蒸気の加熱および蒸留に
    使用する特許請求の範囲第1項に記載の方法。
  4. (4)キシロース水溶液からフルフラールを製造するた
    め、前記のキシロース水溶液を適当な圧力Pで供給する
    ための1以上の導管、酸性化剤を加圧下に供給するため
    の1以上の導管、加熱流体を供給するための1以上の導
    管を備えた反応器;製造されたフルフラールを含有する
    前記水溶液を前記圧力Pで排出し、圧力を低下させて膨
    脹時に製造されるフルフラール含有蒸気をフルフラール
    が除去された溶液から分離する膨脹および分離の装置を
    前記反応器に接続する1以上の導管;凝縮された前記蒸
    気を蒸留して精製フルフラールを回収するための塔;お
    よび溶液を濃縮して濃厚溶液とし、濃縮により製造され
    た追加フルフラール含有蒸気を凝縮後に前記の蒸留塔に
    供給するための1以上の装置からなるプラントにおいて
    、前記プラントが2以上の膨脹および分離の装置(6、
    16、18)、すなわち1以上の中間的膨脹および分離
    の装置(6、16)と最終的膨脹および分離の装置(1
    8);相継続する2個の膨脹装置の間に配されて蒸発器
    を構成し且つ加熱流体回路(12a)と冷却流体回路(
    12b)を含有する熱交換器(12、14)を有し、上
    流膨脹装置(6)で製造される蒸気(V_1)を前記の
    加熱流体回路(12a)に供給して、冷却流体回路(1
    2b)に供給される下流膨脹装置を出た液と間接熱交換
    し、凝縮された蒸気(CV_1)を液相で前記蒸留塔(
    8)に供給し、一方、1以上の中間膨脹(V_2)およ
    び最終膨脹(VA)で製造される蒸気の少くとも一部を
    溶液の更なる濃縮のためおよび塔(8)に供給される凝
    縮物と熱交換して蒸留するために使用することからなる
    改善を特徴とするキシロース水溶液からフルフラールを
    製造するためのプラント。
  5. (5)3以上の膨脹および分離の装置(6、16、18
    )を有する特許請求の範囲第4項に記載のプラント。
  6. (6)重力による供給を可能とするため、膨脹装置(6
    、16、18)を熱交換器(12、14、26)よりも
    高い水準に配置する特許請求の範囲第4項または第5項
    に記載のプラント。
  7. (7)重力による供給を確実にするため、凝縮物の出口
    を蒸留塔(8)への凝縮物の供給水準よりも高い水準に
    配置する特許請求の範囲第4項に記載のプラント。
  8. (8)各膨脹圧力とくに最終膨脹圧力を、ポンプを使用
    せずとも液の循環を可能とするために十分な圧力差とな
    るように選択する特許請求の範囲第4項に記載のプラン
    ト。
  9. (9)キシロース溶液が、製紙用パルプまたは好ましく
    は織布用パルプの製造から得られるものである特許請求
    の範囲第4項に記載のプラント。
JP15863086A 1985-01-11 1986-07-05 キシロ−ス水溶液、好ましくは製紙用パルプ、織布用パルプ製造時の残留黒液からフルフラ−ルを製造する方法およびプラント Pending JPS6210078A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010538033A (ja) * 2007-09-07 2010-12-09 フラニックス テクノロジーズ ベスローテン フェンノートシャップ 糖及びアルコール由来のフルフラールと5−(アルコキシメチル)フルフラール誘導体との混合物
JP2014166172A (ja) * 2013-01-31 2014-09-11 Nippon Paper Industries Co Ltd 前加水分解液の処理システム
JP2015523367A (ja) * 2012-07-03 2015-08-13 ザイレコ,インコーポレイテッド バイオマスの変換

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