JPS6194641A - レゼクトスコ−プ装置の前立腺剥離器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ 本発明は、経尿道的に膀胱内に挿入されて肥大した前立
腺（前立腺肥大症）の内線を外腺から剥離、切除して摘
出し得るようにしたレゼクトスコープ装置に係り、特に
前記前立腺内腺を剥離中に出血した場合、直ちに止血処
置できるようにしたレゼクトスコープ装置の前立腺剥離
器の改良に関するものである。

［発明の技術的背景とその問題点］ 近年、体腔内に挿入部を挿入し、患部等の観察。

診断及び治療処置のできる内視鏡が広く用いられている
。この内視鏡には、尿道から膀胱内に挿入し、高周波電
流を通電する切除ループ電極器によって、前立腺の切除
等の処置ができるように構成されたレゼクトスコープが
ある。

一般にレゼクトスコープは、尿道に挿入される中空のレ
ゼクトシースと、該レゼクトシース後喘側に着脱自在に
装着されるスライダを有するハンドル部と、該ハンドル
部の後端側から着脱自在に装着される観察用のスコープ
（光学視管）とからなり、前立腺切除用のループ電極器
を前記レゼクトシース内を挿通してその後端をスライダ
に固定できるようになっていて、該スライダを操作する
ことによって、ループ電極の先端をレゼクトシースから
突没できるようにしである。

しかしながら、このように構成されたレゼクトスコープ
で、レゼクトシース先端から突出した電極器のループ電
極に高周波電流を通電して前立腺内腺を切除する際、肥
大化した前立腺内腺を完全に切除する治療処置は人体に
危険性を伴うため非常に難しく、内線の一部が残存しが
ちとなり、再び前立腺組織が肥大してくるという欠点が
あった。

そこで、本出願人は、実願昭５８−９７４１５号等にお
いて、レゼクトスコープに前記電極器と交換自在に装着
され、該レゼクトスコープの直視下で前立腺外腺と肥大
化１ノだ前立腺内腺との間に挿入してこり内線を外腺か
ら剥離して完全に該内線を除去可能とした前立腺剥離器
を提案している。。

そして、前記外腺と内線との間に挿゛入し内線を外腺か
ら剥離する際には出血が発生することがあるので、実願
昭５８−９７４１５号では前記剥離器先端の剥離子先端
面若しくはその近傍に高周波電極を埋設し、前記出血時
に前記電極に高周波電流を通電して出血場所に押し当て
凝固止血できるようにしている。

しかしながら、前記剥離子先端面に高周波電極を埋設し
たものでは、通電止血中に高周波直流電流が大腿筋の神
経を刺激して急激な大腿部の反射運動（ＴＵＲ反射）が
起きることがあると共に、高周波漏れ電流により尿道等
に熱傷を生じる虞れがある。

［発明の目的１ 本発明は、これらの事情に鑑みてなされたもので、ＴＵ
Ｒ反射が起きず、しかも高周波電流のような漏れ電流を
なくして尿道等の熱傷の発生を防止すると共に、前立腺
内腺を剥離中に出血が起きた場合、剥離器を止血用プロ
ーブに取り換えることなく前記剥離している剥離器自体
によって直らに止血できるようにしたレゼクトスコープ
装置の前立腺剥離器を提供することを目的としている。

［発明の概要１ 前記目的を達成するため本発明によるレゼクトスコープ
装置の前立腺剥離器は、先端に設けられて前立腺外腺と
内線との間に挿入され該内線を外腺から剥離する剥離子
先端近傍に、電気的手段により発熱する発熱体を埋設し
て構成され、止血時に前記発熱体に通電して発熱させ、
出血場所に剥離子先端を押し当て凝固止血させるように
なっている。

［発明の実施例］ 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第１図ないし第５図は本発明の一実施例に係り、第１図
は剥離器を示す側面図、第２図はレゼクトスコープ装置
を一部切欠いて示す説明図、第３図は剥離器の斜視図、
第４図は剥離器の正面図、第５図は発熱体駆動回路図で
ある。

これらの図において符号１はしぜクトスコープ装置で、
尿道内に挿入される細長なシース２を前方に連設したシ
ース本体３と、このシース本体３の後部に挿入接続され
る接続部４を有し、該接続部４から後方軸方向に支＠５
を突設してこの支軸５の後端に接続部６を固定している
と共に、この接続部６から前記シース２内に連通するス
コープ挿入部７を有する一方、前方の接続部４と後方の
接続部６間に支＠５に沿って軸方向にスライドするスラ
イダ８を配設し、該スライダ８と前方接続部４とに架設
したばね９によりスライダ８が後方接続部６に当接復帰
するよう付勢されているハンドル部１０と、前記接続部
６後方からスコープ挿入部７を経てシース２内の先端部
にかけて挿入装着され、シース２先端前方を観察可能な
スコープ（硬性内視鏡）１１とから構成されている。前
記シース本体３は、膀胱、尿道内に潅流液を送水するた
めのコック付き送水口金１２と、指掛部１３とを有して
いる。又、スライダ８は、その下部斜め後方′に指掛部
１４を突設している。一方、スコープ１１は、後方にア
イピース１５を有し、且つ図示しない光源装置に接続さ
れるライトガイドケーブルを接続するライトガイト口金
１６を有している。

前記レゼクトスコープ装置１には、剥離器１７が組み合
せ装着されるようになっている。この剥離器１７は、細
長な軸１８の先端に剥離子１９を配置してなり、前方か
ら挿入されてスライダ８の図示しない接続孔にその軸１
８の後部が挿入され着脱部２０の締付けにより固定され
るようになっている。そして、この剥離器１７は、スラ
イダ８から接続部４．シース本体３を経てシース２内に
挿入され、その剥離子１９をシース２の先端内に位置さ
せ、前記スライダ８の前方へのスライドによりシース２
先端のビーク２ａから突出可能になっている。

前記剥離子１９は、その先端がスライド方向に対し直角
であって下方から上方に向って前方へ傾斜した傾斜平面
に形成されており、この傾斜平面に切欠凹部２１が形成
され、該切欠凹部２１に発熱体２２を内設した切欠凹部
２１と同形状の熱伝導部２３が嵌合されている。この熱
伝導部２３は、体腔内組織にくっつかないテフロン等よ
り形成されている。又は、この熱伝導部２３は金属であ
ってその外表面に組織にくっつかない非粘着コーティン
グ、例えばテフロンコーティングを施してもよい。前記
発熱体２２は、通電によって発熱する、例えば発熱及び
冷却応答性の高いツェナーダイオードが用いられる。し
たがって、前記剥離器１７の軸１８内には、例えば同軸
ケーブル等のリード線２４が軸方向に配線されてツェナ
ダイオード２２に電気的に接続している一方、このリー
ド線２４の基部側は前記スライダ８に内設された配線に
電気的に接続されるようになっている。又、スライダ８
にはコネクタ２５が設けられており、ツェナーダイオー
ド駆動装置２６のケーブル２７を接続するようになって
いる。このツェナーダイオード駆動装置２６はケーブル
２８を介してフットスイッチ２つを接続している。

ところで、前記ツェナーダイオード駆動装置２６は例え
ば第５図に示すよう回路溝成されている。

すなわち、この駆動装Ｖｅｒ２６は、定電流回路３０と
、この定電流回路３０によって定電流が供給される発熱
体としてのツェナーダイオード２２と、該ツェナーダイ
オード２２の例えばカソード側の電圧を取り込み、所定
の比較電圧と比較する比較回路３１と、この比較回路３
１の判別出力を取り込み、その判別結果に応じてそのま
まの作動状態を保ったり、劣化を警告するアラーム回路
３２等を作動させたりするコントロール回路３３と、Ｌ
ＥＤパネル３４に表示された発熱量を検出する発熱量検
出回路３５とからなる。

尚、上記コントロール回路３３は、比較回路３１の出力
をツェナーダイオード２２への通電と同前には取り込ま
ないで、電流を流し始めてから例えば５０　［ｍ５ｅｃ
］の後にその判別出力を取り込むようになっている。こ
れは、電圧の安定化を持つためのことと、さらには使用
時の温度ないしはこれに近い温度までツェナーダイオー
ド２２を加熱して、この加熱使用状態において判別を行
うためである。

ところで、上記コントロール回路３３は、上記ツェナー
ダイオード２２の劣化の判別に係る制御機能の他に、駆
動装置２６の図示しないパネルの設定ボタンの操作内容
に応じて、対応するＬＥＤパネル３４を点灯あるいは消
灯の制御と共に、前記操作内容に応じて発熱量検出回路
３５の時定数パラメターの設定制御等を行うようになっ
ている。

上記ツェナーダイオード２２は、例えばツ、エナー電圧
Ｖｚが略２０　［Ｖ］で、最大定格が５［Ｗ］タイプの
ものが用いられている。しかして、このツェナーダイオ
ード２２のアノードは定電流回路３０の負の給電端−Ｖ
ｃｃ（Ｖｃｃ＝１５Ｖ）に接続されており、そのカソー
ドは定電流回路３０の制御用トランジスタ３０ａのエミ
ッタに抵抗Ｒ１を介して接続されている。

上記定電流回路３０は、例えば定電圧用ＩＣ３ｏｂが用
いられ、このＩＣ３０ｂによって、制御用トランジスタ
３０ａのコレクタ・エミッタ電流を所定の電流値、例え
ば５３０［ｍＡ］に制御するようになっている。従って
、ツェナーダイオード２２での電力消費は２０　［Ｖ］
　ｘｏ、５３　［Ａ］＝１０．６　［Ｗ］となり、最大
定格を大きく越える状態で使用されるようになっている
。又、このツェナーダイオード２２が収納された剥離子
１９の熱容量はツェナーダイオード２２の熱容量を含め
ても十分小さく、ツェナーダイオード２２への通電と共
に速やかに高熱になるようにしである。

従って、ツェナーダイオード２２の周囲温度に対しても
最大定格を越える状態で通常使用されるようになってい
る。

このような構成では、スコープ１１による直視下でスラ
イダ８を前方にスライド操作させて剥離子１９をシース
２先端のピーク２ａから突出させ、該剥離子１９を前立
腺外腺と内線との間に挿入して内線を外腺から剥離する
のであるが、この剥離中に出血があった場合には剥離子
１９の先端傾斜平面の熱伝導部２３を出血場所に押し当
てると共にツェナーダイオード駆動装置２６の７ツトス
イツチ２つを押すことにより、前記剥離子１つ先端内の
ツェナーダイオード２２に通電して発熱させ、前記熱伝
導部２３を介して出血場所に′熱伝導し凝固止血するも
のである。発電体としてツェナーダイオード２２を用い
ることにより、通電により所定高温に到達するまで、及
び電流遮断により冷却されるまでの応答時間が早く、前
立腺内腺の剥離。

切除中における止血に適している。したがって、ツェナ
ーダイオード以外に応答性がある程度高い、すなわち凝
固止血に十分な種々の発熱体が用いられる。

尚、本発明において、レゼクトスコープ装置。

及び剥離器の構成、形状は図示例に限らず種々用いられ
ると共に発熱体駆動装置も種々回路設計されたものが用
いられる。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、ＴＵＲ反射が起き
ず、しかも高周波電流のような漏れ電流がほとんどなく
尿道等の熱１篇の発生を防止できると共に、前立腺内腺
を剥離中に出血が起きた場合、剥離器を止血用プローブ
に取り換えることなく前記剥離している剥離器自体によ
って直ちに止血できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図は本発明の一実施例に係り、第１図
は剥離器を示す側面図、第２図はレゼクトスコープ装置
を一部切欠いて示を説明図、第３図は剥離器の斜視図、
第４図は剥１１１を器の正面図、第５図は発熱体駆動回
路図である。 １・・・レゼクトスコープ装置 ２・・・シース　　　　３・・・シース本体８・・・ス
ライダ　　１０・・・ハンドル部１１・・・スコープ　
　１７・・・剥離器］８・・・軸　　　　　１９・・・
剥離子２２・・・発熱体

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）尿道に挿入される細長な中空シースを有するシー
   ス本体と、このシース本体に接続されて軸方向にスライ
   ドするスライダを有するハンドル部と、このハンドル部
   ないしシース本体を経てシース内に挿入されるスコープ
   とからなるレゼクトスコープ装置に組み合せて用いられ
   、基部側軸を前記スライダに固定してハンドル部ないし
   シース本体を経てシース先端内に挿入されてスライダの
   スライドによりシース先端から剥離子を突没する前立腺
   剥離器であつて、前立腺内腺を外腺から剥離する剥離子
   の先端近傍に、電気的手段により発熱する発熱体を配設
   したことを特徴とするレゼクトスコープ装置の前立腺剥
   離器。
2. （２）前記発熱体はツェナーダイオードであることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項に記載のレゼクトスコー
   プ装置の前立腺剥離器。
3. （３）発熱体は熱伝導部を介して熱伝導されるようにし
   たことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載のレゼ
   クトスコープ装置の前立腺剥離器。
4. （４）熱伝導部は組織が付着しない材料で形成されてい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第３項に記載のレゼ
   クトスコープ装置の前立腺剥離器。
5. （５）熱伝導部はその外表面に組織が付着しない材料が
   コーティングされていることを特徴とする特許請求の範
   囲第３項に記載のレゼクトスコープ装置の前立腺剥離器
   。