JP4429522B2 - レゼクトスコープ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内視鏡下で体組織の切開、切除、蒸散等を電気切除で行うレゼクトスコープ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、レゼクトスコープは、経尿道的切除術(Transurethral resection:TUR)や経頚管的切除術(Transcervical resection:TCR)に用いられ、体腔内に挿入される細長で中空のシース内に、観察用の内視鏡である光学視管(スコープとも記載する)及び生体組織切除用の電極ユニットとを主に備えたものである。
【0003】
例えば、レゼクトスコープとして実公平4−45694号公報には電気絶縁材の焼けを防止するため、電気絶縁部材の先端部分と素線との間へ素線外周に密着するように硬性の耐熱性部材を介在させた硬性鏡の処置具用電極が開示されている。
【0004】
前記レゼクトスコープを用いて前立腺切除等の処置を行う場合、狭い腔内を拡張する灌流液として絶縁性を有する透明な液体であるD−ソルビトール等を供給して腔を拡張させ、レゼクトスコープのシースを腔内に挿入していた。
【0005】
そして、このシース内に配置されているスコープで病変部表面の観察を行いながらシースの先端部開口に配置されている電極ユニットの処置電極に高周波電流を通電していた。このことによって、処置電極から放電により腔内に充満されている液体を通って体外に配置されている外部電極に電流が流れ、操作部の操作で前記処置電極を進退操作して病変部の処置を行っていた。
【0006】
このとき、腔内に充満されている灌流液が絶縁性の液体であることにより、処置電極から外部電極に向かう電流の分散が防止されて効率良い処置が行える。
【0007】
ところが、腔内に絶縁性の液体を充満させて処置を行う場合、処置時間が長時間に渡ることによって、この液体が血管内に吸収され、人体に悪影響が及ぶおそれがあることにより手術時間に制約を受けていた。
【0008】
この問題に対処するため、灌流液に導電性液体である生理食塩水などを用いて腔内に充満させることも考えられるが、導電性液体を腔内に充満させることによって、処置電極から外部電極に向かって流れるべき電流が液体中を伝って分散することにより病変部に対して放電が発生せず、効果的な処置を行えなくなるという不具合が生じる。
【0009】
そこで、例えば特開2000−201946号公報では、導電性を有する液体が充満された体腔内に挿入される細長で中空のシース先端部近傍内に配置され、高周波焼灼電流を用いて体組織の処置を行う処置電極と、前記導電性を有する液体中に配置され前記処置電極からの電流を受けるリターン電極とを有し、処置電極の少なくとも体組織非接触面側に絶縁部を設けることで、導電性を有する液体で満たされた腔内に配置した処置電極に供給された高周波電流が処置電極の体組織非接触面側に設けた絶縁部から液体中に漏れることなく、体組織に接触した処置電極の体組織接触面から効率良く放電させリターン電極に向かって流れるレゼクトスコープ装置を提案している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開2000−201946号公報のレゼクトスコープ装置では、処置電極とリターン電極との配置距離が短いため、誤って大気中あるいは非導電性液体中下で通電を行うと、過大な電圧が発生し電極間で絶縁破壊が発生する可能性があるといった問題がある。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、灌流液の電気的特性を判別し出力を適正に制御することのできるレゼクトスコープ装置を提供することを目的としている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明のレゼクトスコープ装置は、体腔内の導電性溶液中に配置される処置電極及び戻り電極と、前記処置電極から生体組織に高周波電流を放電させ、前記生体組織を切除及び凝固するように、前記処置電極及び戻り電極間に前記高周波電流を供給する高周波電流供給手段と、前記処置電極及び前記戻り電極が導電性溶液中にある状況の前記処置電極及び前記戻り電極の周辺における抵抗値よりも高く、また、前記処置電極及び前記戻り電極が非導電性水溶液中又は大気中にある状況の前記処置電極及び前記戻り電極の周辺における抵抗値よりも低く設定される閾値と、前記処置電極及び前記戻り電極に流れる電流値から求めた前記処置電極及び前記戻り電極の周辺における抵抗値とを比較するための比較手段と、前記比較手段の比較結果に基づき前記高周波電流供給手段の出力を制御する制御手段とを備えて構成される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について述べる。
【0014】
図1ないし図14は本発明の一実施の形態に係わり、図1はレゼクトスコープ装置の構成を示す構成図、図2は図1の処置電極の構成を示す構成図、図3は図1の高周波電源装置の構成を示す構成図、図4は図3の検知理回路の構成を示す構成図、図5は図4の接続検知回路の作用を説明する第1の図、図6は図4の接続検知回路の作用を説明する第2の図、図7は図3の出力トランス回路の供給電力の負荷特性を示す図、図8は図3の出力トランス回路から供給された電力による処置電極の作用を説明する図、図9は導電性液体下での図1の処置電極及びリターン電極間に流れる電流を示す図、図10は絶縁性液体下での図1の処置電極及びリターン電極間に流れる電流を示す図、図11は導電性液体下及び絶縁性液体下での図1の処置電極及びリターン電極間の抵抗を示す図、図12の図1のレゼクトスコープ装置の作用を説明するフローチャート、図13は図1のレゼクトスコープ装置の変形例を示す図、図14は図13のレゼクトスコープ装置の作用を説明するフローチャートである。
【0015】
図1に示すようにレゼクトスコープ装置1は、貫通孔を有する中空のシース2と、このシース2の孔内に配置され、病変部等を観察するスコープ3及び病変部に対する処置を行う細長なワイヤ形状の電極である処置電極41を先端側に備えた電極ユニット4と、前記シース2の先端部孔内に配設され前記処置電極41からの出力電流が帰還するリターン電極45と、操作部を構成するハンドル部5とを具備したレゼクトスコープ6と、後述する電極ユニット4の処置電極41への通電手段であるとともに前記リターン電極45からの帰還電流が帰還する高周波電源装置7とで主に構成されている。なお、前記高周波電源装置7から前記電極ユニット4の処置電極41への電力供給のオン・オフは、高周波電源装置7に接続されたフットスイッチ75により制御される。
【0016】
前記シース2は、例えば尿道を介して体腔内に挿入される挿入部21と、この挿入部21の後端に設けられた手元本体部22とで構成され、この手元本体部22の側周部には処置部に灌流液として導電性を有する生理食塩水等を送水するコック付きの送水口金23が設けられている。
【0017】
前記挿入部21内には前記スコープ3と電極ユニット4とが挿通配置されるようになっており、この挿入部21の先端には絶縁部材である例えば硬質な樹脂部材などで形成された先端部材24が設けられている。
【0018】
前記スコープ3は、観察光学系を内蔵した細長で前記挿入部21及び先端部材24内に挿通配置される硬質な挿入管31と、この挿入管31の基端に配設された手元部32とで構成されている。この手元部32の基端には術者が目視観察を行う接眼部33が設けられ、前記手元部32の側部には観察部位に対して観察用の照明光を供給する図示しないライトガイドが着脱自在に接続されるライトガイド接続部34が設けられている。
【0019】
前記挿入部21内に挿通配置される電極ユニット4は、図1及び図2に示すように先端側に位置して硬質な金属部材をループ形状に形成した処置電極41と、この処置電極41のスコープ3の挿入軸に対する位置関係を固定保持する硬質で透孔を有する先端側の一端部が二股に分離した二股アーム部材43と、この二股アーム部材43の基端部を先端部に配設した細長な金属パイプ44とで主に構成されている。なお、前記金属パイプ44の外周には図示しない絶縁チューブが被覆されており、この絶縁チューブの後端部に前記金属パイプ44の基端部が電極接続部として露出している。
【0020】
前記電極ユニット4は、挿入部21内に進退自在に配置され、前記処置電極41が前記シース2の先端部開口25に対して突没自在に配置されるようになっている。
【0021】
前記処置電極41及び二股アーム部材43を先端側に設けた金属パイプ44の基端部は、前記挿入部21及び手元本体部22内を挿通して手元本体部22の基端面から延出して後述するスライダ53に配置されている。
【0022】
前記ハンドル部5は、前記シース2の手元本体部22に対して着脱自在に接続されるシース接続部51と、このシース接続部51の後端面から後方に突設して前記挿入管31が挿通する案内管52と、この案内管52に摺動自在に保持される略パイプ形状のスライダ53とで主に形成されている。
【0023】
前記スライダ53には前記電極ユニット4の後端部を形成する前記電極接続部との電気的接続部になる電極固定部54と、前記高周波電源装置7から延出する電源コード71が着脱自在に接続される高周波電源用コネクタ55と、術者の親指を掛けるリング形状の親指掛けリング56とが設けられている。
【0024】
そして、前記スライダ53と前記シース接続部51とは板ばね57を介して連結されている。すなわち、この板ばね57の一端部は、前記シース接続部51に一体的に固設されたレバー形状の指掛け58に固定され、他端部は前記スライダ53に固定されている。このことにより、前記スライダ53は、前記板ばね57によって常に接眼部33側へ付勢されている。
【0025】
したがって、前記スライダ53に設けられている親指掛けリング56を適宜操作することによって、スライダ53が進退操作されて、前記電極ユニット4の処置電極41がシース2の先端部開口25から突没する進退移動を行うようになっている。
【0026】
前記手元本体部22の側周部には前記高周波電源装置7から延出する帰還電流用コード72が着脱自在に接続される帰還電流用コネクタ26が設けられている。そして、この帰還電流用コネクタ26と前記リターン電極45とは例えば実線に示すリード線46によって電気的に接続している。
【0027】
一方、前記高周波電源用コネクタ55と前記電極固定部54とは例えば破線に示すリード線61によって電気的に接続されている。このため、前記高周波電源装置7の電源コード71を高周波電源用コネクタ55に接続することによって、前記電極ユニット4の処置電極41と通電状態になって、病変部の処置を行える。なお、前記処置電極41に供給される電流値と帰還電流の電流値との差を求めることによって、漏れ電流を測定することができるようになっている。
【0028】
さらに、前記案内管52の基端部にはスライダ位置決め用固定部材62が設けられており、このスライダ位置決め用固定部材62によって前記スライダ53が案内管52から抜け落ちるのが防止されるとともに、前記案内管52に挿入された挿入管31の手元部32がスライダ位置決め用固定部材62に対して一体的に固定されている。
【0029】
電源コード71及び帰還電流用コード72は接続ケーブル73内に挿通されており、接続ケーブル73の基端側に設けられた図示しない接続コネクタにより高周波電源装置7に接続される。
【0030】
図3に示すように、高周波電源装置7は、フットスイッチ75からの信号を受けて電力供給の制御を行う制御回路101と、制御回路101に制御され直流電力を発生する電源回路102と、電源回路102からの直流電力をスイッチングして高周波電力を発生する高周波発生回路103と、制御回路101に制御され高周波発生回路103が発生する高周波電力の波形信号を高周波発生回路103に供給する波形回路104と、高周波発生回路103が発生した高周波電力の高周波電圧を増幅し処置電極41とリターン電極45間に印加し高周波電流を処置電極41に供給する出力トランス回路105と、出力トランス回路105より出力される高周波電流を検出する電流センサ106a,106bと、電流センサ106a,106bにより検出された電流値をA/D変換するセンサ信号処理回路107と、帰還電流用コード72の状態を検知すると共に接続ケーブル73の基端側に設けられた図示しない接続コネクタの接続状態を検知する検知回路108とを備え、制御回路101は、センサ信号処理回路107からのデジタル化された電流データ及び検知回路108の出力に基づいて電源回路102及び波形回路104を制御するようになっている。
【0031】
図4に示すように、前記検知回路108においては、出力トランス回路105のリターン電極45側が出力前段で2つのリターン線R1,R2に分離されコンデンサを介して出力されており、前記検知回路108は、接続ケーブル73の基端側に設けられた図示しない接続コネクタの接続状態を検知する接続検知回路110と、分離された2つのリターン線R1,R2に電流を通電させることでリターン電極45の抵抗を測定し2つのリターン線R1,R2の断線をチェックする抵抗検知回路113とから構成されている。
【0032】
そして、接続検知回路110の検知結果により接続ケーブル73の基端側に設けられた図示しない接続コネクタが接続されていない場合は、制御回路101の制御により出力が禁止され、また、機器使用前あるいは使用中に抵抗検知回路113の検知結果により2つのリターン線R1,R2のいずれか一方あるいは両方の断線が判明すると、制御回路101の制御により出力が停止されると共に警告表示及び警告音を操作パネル109より行うようになっている。
【0033】
図5及び図6に示すように、接続ケーブル73の基端側に設けられた接続コネクタ121は、絶縁部材で形成された高周波電源装置7の外装122に設けられたコネクタ受け123に挿入されるようになっており、コネクタ受け123及び接続コネクタ121の外装は金属等の導電性部材よりなり、接続コネクタ121がコネクタ受け123に挿入されると、接続コネクタ121の外装とコネクタ受け123とが電気的に接続されるようになっている。また、コネクタ受け123の高周波電源装置7の外装122内側近傍には略L字状の導電性の板バネ124が周囲を絶縁部材125に覆われネジ止めされており、接続コネクタ121がコネクタ受け123に挿入されると、接続コネクタ121の基端側に設けられた凹部126と板バネ124とが電気的に接続されるようになっている。そして、接続検知回路110はコネクタ受け123と板バネ124との導通状態を検知しており、接続コネクタ121がコネクタ受け123に挿入されると、コネクタ受け123と板バネ124とが導通することで接続コネクタ121の接続を検知している。
【0034】
出力トランス回路105は、図7の負荷特性に示すように、導電性液体の抵抗R1で供給電力が最大になるように、制御回路101が電源回路102及び波形回路104を制御する。
【0035】
このような出力トランス回路105の負荷特性の電力により、図8(a)に示すように、本実施の形態のレゼクトスコープ6の処置電極41を導電性液体151下で生体組織152に接触させた状態で処置電極41に高周波電流を通電すると、処置電極41及びリターン電極45間に高周波電流が流れ処置電極41が発熱し、図8(b)に示すように、処置電極41の外周面の導電性液体151が気泡153となって処置電極41を覆うことで、処置電極41及びリターン電極45間の電極間抵抗が抵抗R1から上昇し高抵抗となって略絶縁状態となり、それに伴い電圧も上昇し処置電極41と生体組織152との間で放電が生じ、この放電による高周波電流によって生体組織が切除・凝固されながら処置が行われる。
【0036】
図9に示すように、生理食塩水など導電性液体151下で本実施の形態のレゼクトスコープ6を使用した場合、処置電極41から流れる電流は、実線で示すように導電性液体151から直接リターン電極45に戻る電流と処置電極41が接触する生体組織152及び導電性液体151を介してリターン電極45に戻る電流とからなる。
【0037】
また、図10に示すように、誤ってD−ソルビトール等の絶縁性液体161下で本実施の形態のレゼクトスコープ6を使用した場合も、処置電極41から流れる電流は、破線で示すように絶縁性液体161から直接リターン電極45に戻る電流と処置電極41が接触する生体組織152及び絶縁性液体161を介してリターン電極45に戻る電流とからなる。
【0038】
しかし、図11に示すように、導電性液体151下での処置電極41とリターン電極45間の抵抗と絶縁性液体161下での処置電極41とリターン電極45間の抵抗とでは抵抗値が異なり、また処置電極41とリターン電極45とが近接して配置されているため、導電性液体151下で通電可能な電力で絶縁性液体161下で通電させると印可電圧が上昇し処置電極41とリターン電極45間で絶縁破壊が生じ機器が損傷する可能性がある。
【0039】
そこで本実施の形態では、出力トランス回路105より絶縁性液体161下あるいは大気中でも絶縁破壊を生じない電力で所定の検知電流を流し、処置電極41とリターン電極45の抵抗を検知し、検知した抵抗に基づき処置電極41とリターン電極45とが導電性液体151にあるのか絶縁性液体161下あるいは大気中にあるのかを判断する。
【0040】
詳細には、本実施の形態のレゼクトスコープ装置1を使用して処置を行う場合、図12に示すように、ステップS1でフットスイッチ75がONされると、まず、出力前に処置電極41とリターン電極45とが導電性液体151にあるのか絶縁性液体161下あるいは大気中にあるのかを判断する処理を行う。
【0041】
すなわち、制御回路101の制御により、ステップS2で出力トランス回路105より絶縁性液体161下あるいは大気中でも絶縁破壊を生じない電力で所定の検知電流を流し、ステップS3で出力が安定する所定時間の経過を待ち、ステップS4でセンサ信号処理回路107により電流センサ106a,106bにより検出された電流値をA/D変換して測定する。
【0042】
そして、制御回路101は、ステップS5において、測定した電流データと所定の閾値とを比較し、電流データが所定の閾値より大きい場合、すなわち所定値より抵抗が小さい場合には処置電極41とリターン電極45とが導電性液体151にあると判断し、ステップS6で予め設定した通りの電力により出力トランス回路105より出力を開始し処置を始め、ステップS7でフットスイッチ75がOFFになったかどうか検知し、フットスイッチ75がONのままならステップS6に戻り出力を続け、フットスイッチ75がOFFになったことを検知するとステップS8で出力を停止し、処置を終了する。
【0043】
また、ステップS5において、電流データが所定の閾値以下の場合、すなわち所定値以上の抵抗の場合には処置電極41とリターン電極45とが絶縁性液体161下あるいは大気中にあると判断し、制御回路101は、ステップS9において出力を禁止すると共に警告表示及び警告音を操作パネル109より行い、ステップS10及びS11でフットスイッチ75が一旦OFFになり再びフットスイッチ75がONになるのを待ち、その後ステップ12で出力を許可すると共に警告表示及び警告音をやめるリセット処理を行いステップS2に戻る。
【0044】
このように本実施の形態では、出力前に処置電極41とリターン電極45とが導電性液体151にあるのか絶縁性液体161下あるいは大気中にあるのかを判断し、絶縁性液体161下あるいは大気中にある場合には出力を禁止するので、誤って大気中あるいは非導電性液体中下で通電を行って過大な電圧が発生させ電極間で絶縁破壊を生じさせることがない。
【0045】
なお、処置電極41とリターン電極45間に検知電流を流して電流値を測定し、処置電極41とリターン電極45とが導電性液体151にあるのか絶縁性液体161下あるいは大気中にあるのかを判断するとしたが、図13に示すように、リターン電極45を2つに分けて設け、図14に示すように、ステップS21で2つのリターン電極45a,45bのそれぞれにリターン線R1,R2を接続して抵抗検知回路113により2つのリターン電極45a,45bの抵抗を測定し、ステップS22で測定した抵抗値が所定の閾値より小さいかどうか判断し、所定の閾値より小さい場合は処置電極41とリターン電極45とが導電性液体151にあると判断し、ステップS23で機能電流の設定を行い処理を終了し、所定の閾値以上の場合は処置電極41とリターン電極45とが絶縁性液体161下あるいは大気中にあると判断し、ステップS24で出力を禁止するようにしてもよい。
【0046】
また、処置電極41とリターン電極45とは別体に抵抗検知用の電極を設けてもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、灌流液の電気的特性を判別し出力を適正に制御することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るレゼクトスコープ装置の構成を示す構成図
【図2】図1の処置電極の構成を示す構成図
【図3】図1の高周波電源装置の構成を示す構成図
【図4】図3の検知理回路の構成を示す構成図
【図5】図4の接続検知回路の作用を説明する第1の図
【図6】図4の接続検知回路の作用を説明する第2の図
【図7】図3の出力トランス回路の供給電力の負荷特性を示す図
【図8】図3の出力トランス回路から供給された電力による処置電極の作用を説明する図
【図9】導電性液体下での図1の処置電極及びリターン電極間に流れる電流を示す図
【図10】絶縁性液体下での図1の処置電極及びリターン電極間に流れる電流を示す図
【図11】導電性液体下及び絶縁性液体下での図1の処置電極及びリターン電極間の抵抗を示す図
【図12】図1のレゼクトスコープ装置の作用を説明するフローチャート
【図13】図1のレゼクトスコープ装置の変形例を示す図
【図14】図13のレゼクトスコープ装置の作用を説明するフローチャート
【符号の説明】
1…レゼクトスコープ装置
3…スコープ
4…電極ユニット
6…レゼクトスコープ
7…高周波電源装置
41…処置電極
45…リターン電極
75…フットスイッチ
101…制御回路
102…電源回路
103…高周波発生回路
104…波形回路
105…出力トランス回路
106a,106b…電流センサ
107…センサ信号処理回路
108…検知回路
109…操作パネル

Claims (3)

  1. 体腔内の導電性溶液中に配置される処置電極及び戻り電極と、
    前記処置電極から生体組織に高周波電流を放電させ、前記生体組織を切除及び凝固するように、前記処置電極及び戻り電極間に前記高周波電流を供給する高周波電流供給手段と、
    前記処置電極及び前記戻り電極が導電性溶液中にある状況の前記処置電極及び前記戻り電極の周辺における抵抗値よりも高く、また、前記処置電極及び前記戻り電極が非導電性水溶液中又は大気中にある状況の前記処置電極及び前記戻り電極の周辺における抵抗値よりも低く設定される閾値と、前記処置電極及び前記戻り電極に流れる電流値から求めた前記処置電極及び前記戻り電極の周辺における抵抗値とを比較するための比較手段と、
    前記比較手段の比較結果に基づき前記高周波電流供給手段の出力を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とするレゼクトスコープ装置。
  2. 前記処置電極及び戻り電極のうち少なくとも一方を2つに分離して設け、前記比較手段は、分離した電極間の抵抗を測定する測定手段を備え、前記比較手段は測定した抵抗を前記閾値と比較することを特徴とする請求項1に記載のレゼクトスコープ装置。
  3. 体腔内の導電性溶液中に配置される処置電極及び戻り電極と、
    前記処置電極から生体組織に高周波電流を放電させ、前記生体組織を切除及び凝固するように、前記処置電極及び戻り電極間に前記高周波電流を供給する高周波電流供給手段と、
    前記閾値は、前記処置電極及び前記戻り電極が生体組織に接触しながら導電性溶液中にある状況の前記処置電極及び前記戻り電極の周辺における抵抗値よりも高く、また、前記処置電極及び前記戻り電極が前記生体組織に接触しながら非導電性水溶液中にある状況の前記処置電極及び前記戻り電極の周辺における抵抗値よりも低く設定される閾値と、前記処置電極及び前記戻り電極に流れる電流値から求めた前記処置電極及び前記戻り電極の周辺における抵抗値とを比較するための比較手段と、
    前記比較手段の比較結果に基づき前記高周波電流供給手段の出力を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とするレゼクトスコープ装置。
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