JPS6152682B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はベビーベツドに関するものである。

近年、ベビーベツドとして、不使用時にベツド
全体をコンパクトな形状に折りたたむことができ
るよう、種々の構造のものが考案されているが、
本発明は従来と全く異なる構造でもつて、簡単な
操作によりコンパクトな形状に折りたたむことの
できるベビーベツドを提供することを目的として
いる。

以下本発明の一実施例を図について説明する。

第１図ないし第７図は本発明の一実施例を示
し、図において、１は左、右縦杆部１ａ，１ｂと
これらの外端１ｅに続く横杆部１ｃとからなるＵ
字形状の前フレームであり、２は同じく左、右縦
杆部２ａ，２ｂと横杆部２ｃとからなるＵ字形状
の後フレームであり、該前、後フレーム１，２は
それぞれの内端１ｄ，２ｄを対向させてほぼ長方
形を形成するよう配置されており、また該フレー
ム１，２にはビニールシート等からなるハンモツ
ク１５が吊り下げられている。

また５，６は左、右側杆部５ａ，５ｂ，６ａ，
６ｂと下方に湾曲した下杆部５ｃ，６ｃとからな
るＵ字形状の前、後脚であり、上記左、右側杆部
５ａ，５ｂ，６ａ，６ｂの下端付近には略Ｌ字形
状の車輪ブラケツト１６が回動自在に軸支され、
該ブラケツト１６の下辺部１６ａは上記側杆部５
ａ，５ｂ，６ａ，６ｂの外方に突出しており、該
下辺部１６ａには車輪１７が回転自在に取付けら
れている。

また３，４は上記前、後フレーム１，２および
前、後脚５，６を連結するためベツド中央部に設
けられた左、右基板である。

本ベビーベツドではこれを折りたたむための機
構が左、右側の基板３，４に取付けられており、
以下この基板３，４とフレーム１，２および脚
５，６との連結構造およびその折りたたみ機構
を、左側の基板３を内側から見た第３図について
説明する。左基板３は平板状の主平面部３ａとそ
の上端をベツド内方に折り曲げたのちさらに下方
に折り曲げられた折り返し部３ｂとを有する断面
略７字形状のものである。そして上記折し返し部
３ｂ内側（第３図紙面手前側）には上記前、後フ
レーム１，２の左縦杆部１ａ，２ａの内端部１
ｄ，２ｄが当接し、また上記主平面部３ａ外側に
は前、後脚５，６の左側杆部５ａ，６ａが当接
し、これら左縦杆部１ａ，２ａ、左基板３、左側
杆部５ａ，６ａは回動ピン３ｃで回動自在に連結
されている。

また上記前、後脚５，６の左側杆部５ａ，６ａ
上端付近には大略三角形状の前、後のブラケツト
７，８が、それぞれの頂角部７ａ，８ａが回動ピ
ン７ｂ，８ｂで回動自在に支持されて取付けられ
ており、該前、後ブラケツト７，８の内端部７
ｃ，８ｃ内側（第３図紙面手前側）には平板状の
ハンドル９が配設され、これら両ブラケツト７，
８の内端部７ｃ，８ｃ及びハンドル９の上部９ｃ
はガイドピン１０により回動自在に連結され、該
ガイドピン１０は上記左基板３中央部に穿設され
た上下方向に長いガイド穴３ｄに上下移動自在に
挿入されている。

また上記左基板３のガイド穴３ｄ下方には係止
ピン１１が内方に向けて植設され、上記ハンドル
９には該係止ピン１１と係止し得る係止部９ａが
形成されており、また上記前ブラケツト７とハン
ドル９との間のガイドピン１０には、該ハンドル
９を第３図時計回りに回転付勢するキツクバネ１
２が嵌装されている。

また上記フレーム１，２の左縦杆部１ａ，２ａ
の内端１ｄ，２ｄの少し外方には、前、後リンク
１３，１４がその上端が回動ピン１３ａ，１４ａ
により軸支されて回動自在に取付けられており、
該前、後リンク１３，１４の下端には係合ピン１
３ｂ，１４ｂが外方に向けて植設され、該係合ピ
ン１３ｂ，１４ｂは上記前、後ブラケツト７，８
外端部７ｄ，８ｄに穿設された係合穴７ｅ，８ｅ
に挿入され、該係合穴７ｅ，８ｅに沿つて移動自
在になつている。

次にこのベビーベツドの折りたたみ操作につい
て説明する。

ベビーベツドを第１図に示す使用状態から第２
図に示すように折りたたむ場合は、ハンドル９を
第３図右方に回してこれを係止ピン１１からはず
したのち前、後フレーム１，２の縦杆部１ａ，２
ａの外端付近を同図下方に押し下げればよい。す
ると該縦杆部１ａ，２ａの回動に伴つてリンク１
３，１４は、その係合ピン１３ｂ，１４ｂが前、
後ブラケツト７，８の係合穴７ｅ，８ｅに沿つて
外方に移動することにより少し外方に回動し、ブ
ラケツト７，８の外端部７ｄ，８ｄを押し下げ
る。すると該ブラケツト７，８はその内端部７
ｃ，８ｃが上昇してガイドピン１０をガイド穴３
ｄに沿つて押し上げるとともに、その頂角部７
ａ，８ａがガイドピン１０を中心に下方に回動
し、これにより上記前、後脚５，６は第５図に示
すように真下まで回動する。このときガイドピン
１０はガイド穴３ｄの上端まで移動しているので
脚５，６はそれ以上回動することはなく、またリ
ンク１３，１４の係合ピン１３ｂ，１４ｂはブラ
ケツト７，８の係合穴７ｅ，８ｅの外端（第５図
下端）まで移動している。そしてフレーム１，２
の縦杆部１ａ，２ａをさらに内方に回動させる
と、係合ピン１３ｂ，１４ｂは今度は係合穴７
ｅ，８ｅに沿つてその上端まで移動し、フレーム
１，２は第６図に示すよう真下まで回動する。

また上記と逆にベビーベツドを第２図の折りた
たみ状態からこれを開く場合は、前、後フレーム
１，２を外方に回動すればよい。すると該フレー
ム１，２の縦杆部１ａ，２ａの回動に伴つて、リ
ンク１３，１４の係合ピン１３ｂ，１４ｂは係合
穴７ｅ，８ｅの外端（第６図下端）方向に移動
し、ブラケツト７，８は回動しないで脚５，６は
まだ回動せず、フレーム１，２だけが第５図に示
す状態まで回動する。そしてフレーム１，２をさ
らに外方に回動させるとブラケツト７，８はその
外端部７ｄ，８ｄがリンク１３，１４の係合ピン
１３ｂ，１４ｂにより外方に引張られて第５図外
方に回動し、その内端部７ｃ，８ｃは下降し、ま
た頂角部７ａ，８ａはガイドピン１０を中心に外
方に回動し、このようにして脚５，６はフレーム
１，２の回動に伴なつて外方に回動する。またこ
のときハンドル９はガイドピン１０の下降に伴つ
て下降するが、上記フレーム１，２が第３図に示
すようにほぼ水平になると該ハンドル９は下降端
位置まで下降し、また該ハンドル９はキツクバネ
１２で同図左方に回転付勢されているので、その
係止部９ａが上記係止ピン１１と係止し、このよ
うにしてベビーベツドは第１図に示す使用状態に
保持される。

このように構成された本実施例のベビーベツド
では、該ベビーベツドを折りたたむ時は、ハンド
ル９を回してフレーム１，２を押し下げればよ
く、また該ベビーベツドを開く時は、フレーム
１，２を上方に引き上げるだけでよく、操作が非
常に簡単でありしかも非常にコンパクトに折りた
たむことができる。またハンドル９にキツクバネ
１２を設けたので、ベビーベツドを開くと該ハン
ドル９と係止ピン１１が自動的に係止し、ベツド
使用時に不意にはずれることもない。

またベツドを開いた状態で車輪１７を上方位置
に移動して、下杆部５ｃ，６ｃを接地させるとベ
ツドをその幅方向にゆらせることができ、車輪１
７を接地させるとベツドを前後方向に軽く移動さ
せることができる。さらに車輪１７を接地させた
ままベツドを折りたたんで脚５，６間の間隔が狭
くなつても、車輪１７間の間隔はある程度広く保
持されるので、ベビーベツドを安定して自立させ
ることができる。

尚上記実施例ではハンドル９を回転付勢するキ
ツクバネ１２を設けたが、該キツクバネ１２は必
ずしも設けなくてもよい。

また上記実施例では、ハンドル９の係止部９ａ
の上側辺の形状は、ゆるやかな丸みを帯びた形状
とし、そのため、ハンドル９を係止ピン１１に容
易に係合、離脱できるようになつているが、この
ハンドル９の係止部９ａは第７図のように形成し
てもよい。

即ち第７図において、ハンドル９の係止部９ａ
はその上側辺９a′が図の状態において水平方向に
かなり長く形成されている。そのためこのハンド
ル９を同図右方に回動せしめると係止ピン１１は
しばらくの間係止部９ａの上側辺９a′と当たり続
け、これによりガイドピン１０はガイド穴３ｄに
沿つて上方に移動していく。このようにハンドル
９がその回動とともに上方に移動していくことに
なると、ガイドピン１０がそのままの位置でハン
ドル９が係止ピン１１と係合する状態に回動復帰
してしまうということはなくなる。従つて、折り
たたみ操作において、ハンドル９を片手で右方に
回動させてからその手を離して前、後フレーム
１，２を下方に回動させて折りたたもうとする際
に、第３図のもののように手を離したためハンド
ル９が戻つて係止ピン１１と係合してしまうとい
うことがなくなるものである。また本装置の場合
上記のようにハンドル９を右方に回動した際ガイ
ドピン１０が上方に移動するということはベビー
ベツトが折りたたまれる方向に動く訳であり、そ
のため折りたたみ操作も若干楽になるものであ
る。

以上のように本発明に係るベビーベツドによれ
ば、前、後のフレームをほぼ長方形を形成するよ
うに配置し、該フレームのそれぞれの内端を基板
に回動自在に連結し、該基板に前、後の脚を回動
自在に支持し、該脚の上端付近にブラケツトを軸
支し、該ブラケツトの内端を上記基板のガイド穴
にガイドピンで上下移動自在に連結すると共に、
その外端をリンクでフレームの内端付近に連結
し、また上記ガイドピンにハンドルを回動自在に
取付け、該ハンドルと上記基板との間に係止手段
を設けたので、ベツドを折りたたむ時はハンドル
を回してフレームを押し下げるだけでよく、また
ベツドを開く時はフレームを引き上げるだけでよ
く、ベツドの開閉操作を非常に滑らかに、かつ容
易に行なえ、しかも非常にコンパクトに折りたた
める効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例によるベビーベツ
ドの斜視図、第２図は上記実施例の折りたたみ状
態の斜視図、第３図は上記実施例の基板部分の正
面図、第４図は第３図の−線断面図、第５図
及び第６図は上記ベビーベツドの動作を説明する
ための図で、第５図は途中までの折りたたみ状態
を、第６図は完全に折りたたんだ状態を示す図で
あり、第７図は上記実施例におけるハンドルの変
形例を示す基板部分の正面図である。 １，２……前、後のフレーム、１ａ，２ａ……
左縦杆部、１ｂ，２ｂ……右縦杆部、１ｃ，２ｃ
……横杆部、１ｄ，２ｄ……内端、１ｅ，２ｅ…
…外端、３，４……左、右の基板、３ｄ……ガイ
ド穴、５，６……前後の脚、５ａ，６ａ……左側
杆部、５ｂ，６ｂ……右側杆部、５ｃ，６ｃ……
下杆部、７，８……前、後のブラケツト、７ａ，
８ａ……中央部（頂角部）、７ｃ，８ｃ……内端
部、７ｄ，８ｄ……外端部、７ｅ，８ｅ……係合
穴、９……ハンドル、９ａ，１１……係止手段
（係止部、係止ピン）、１０……ガイドピン、１
３，１４……前、後のリンク、１３ｂ，１４ｂ…
…係合ピン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 左、右縦杆部と該両縦杆部の外端を接続する
   横杆部とをそれぞれ有し上記縦杆部の内端を対向
   させてほぼ長方形を形成するよう配置された前、
   後のフレームと、該前、後のフレームの左、右縦
   杆部の内端がそれぞれ回動自在に連結された左、
   右の基板と、左、右側杆部と該両側杆部の下端付
   近を接続する下杆部とをそれぞれ有し左、右側杆
   部の上端が上記左、右の基板にそれぞれ回動自在
   に支持された前、後の脚と、上記左、右各々の基
   板の中央部付近に穿設された上下方向に長いガイ
   ド穴と、該ガイド穴に上下移動自在に挿入された
   ガイドピンと、中央部が上記前、後の脚の側杆部
   の上端付近に軸支され内端部が上記ガイドピンに
   回動自在に連結され外端部には前後方向に長い係
   合穴が穿設された前、後のブラケツトと、一端が
   上記前、後のフレームの縦杆部の内端付近に軸支
   され他端に上記ブラケツトの係合穴に移動自在に
   挿入された係合ピンを有する前、後のリンクと、
   一端が上記ガイドピンに回動自在に装着されたハ
   ンドルと、該ハンドルと上記基板の間に設けられ
   た係止手段とを備えたことを特徴とするベビーベ
   ツト。