JPS6141720Y2

JPS6141720Y2 -

Info

Publication number: JPS6141720Y2
Application number: JP1982107988U
Authority: JP
Priority date: 1982-07-15
Filing date: 1982-07-15
Publication date: 1986-11-27
Also published as: JPS5911856U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は丁合機等の用紙分岐搬送装置に係
り、特に、棚内への用紙導入及び棚からの用紙群
排出、更には用紙の棚上通過を構成簡素にしかも
確実に行なう丁合機等の用紙分岐搬送装置に関す
る。

複写用紙等の頁揃え、丁合を行なう場合、機内
に必要部数に応じた複数の用紙受け棚（ビン）を
固定して若しくは可動自在として配設し、こ各棚
内に同一内容の用紙を順次導入して行なつてい
る。また、頁揃えされた用紙群の排出は別体で設
けた排出装置等により行なつている。

従つて、用紙棚内導入や用紙群の棚からの排出
のための各装置が必要となるため、装置構成が複
雑となり、又、装置コンパクト化の障害ともなる
不都合を有していた。

一方、用紙収納及び搬送装置として特開昭52−
33533号公報にてソーターが提案され、その中
で、回転体に剛性材より成るトレイ板を放射状に
複数固設されている従来のソーターに、固定され
たゲートを有する排紙装置によつて用紙を順次落
下収納させる装置が従来例として記載されてい
る。ところが、この装置は、自然落下を利用しな
がら用紙を排出するので、上下方向に装置が大き
くなり、しかも、所望の位置、特に側方或いは上
方に用紙を排出することは困難であつて、どうし
ても用紙排出装置が限定されてしまう欠点があつ
た。そして、この装置は、自然落下を利用してい
るため、頁揃え等を行なつた後排出する際、トレ
イ板と用紙とのすべりが悪い場合等にソーター内
に用紙が残つてしまうことが度々発生し落丁とな
つてしまう欠点があつた。

又、特開昭52−86817号公報にて照合機システ
ムが提案され、その中で、棚内に収納されたシー
トを、複数個の摩擦輪を周囲に有するくも型の回
転によつて望まれる度ごとに後方へ引張るシート
取り出し機構が開示されている。ところが、この
機構は、単に摩擦輪によつてシートを取り出すも
のであつて、取り出し位置を分岐設定することは
不可能であり、汎用性に欠けるものであつた。そ
のため、装置のコンパクト化を図るべくシート排
出位置を装置内の余剰空間に設定しようとしても
不可能であつた。

更に、特開昭53−138743号公報にて複写装置が
提案され、その中で、搬送ロールの前後に各々ゲ
ートを設けてシートを所定位置で停止させ搬送ロ
ールに確実に導入し一定方向へ排出する機構が開
示されている。ところが、この機構は、シートを
所定位置に停止させるストツパーとゲートとを兼
ねるべく揺動する整合ゲートよつて搬送ロールに
シートを導入するように形成した機構であり、ス
トツパーを兼ねる点以外は、単なるガイドの役目
を果たしているので、シートの導入方向及び排出
方向を分岐設定することは困難であり、前述した
照合機システムにて提案されているシート取り出
し機構と同様の欠点を有するものであつた。

この考案は前記不都合を解消すべく案出された
ものであり、その要旨は、全体円筒状を呈しその
周面に軸周方向へ一定間隔で多数の用紙受け棚を
周面に対し傾斜して設けたビンドラムとビンドラ
ムの近傍に配されこのビンドラムに用紙群を導入
する導入装置と、この導入装置の上方に配されビ
ンドラムから排出される頁揃えされた用紙群を綴
じる綴じ装置とにてなる丁合機を形成し、導入装
置からの用紙をビンドラムに且つビンドラムから
の用紙群を綴じ装置にそれぞれ分岐搬送する丁合
機等の用紙分岐搬送装置において、導入装置の用
紙送り前方に配し駆動回転する搬送ロールと、こ
の搬送ロールに対向接触して回転する搬送圧力ロ
ールと、これらのロールの対向接触部と導入装置
との間に配設された導入ゲートと、前記対向接触
部に対して導入ゲートの反対がわに配設され先端
部を前記用紙受け棚内に位置させた棚ゲートと、
この棚ゲートに対向する位置に配設した押えゲー
トと、これらの各ゲートを揺動自在とすべく軸架
されているそれぞれの揺動軸に揺動アームを介し
て連繋したソレノイドとから成り、搬送圧力ロー
ルは、このロールが回転自在に軸支されている圧
力ロール軸を搬送ロールから離隔接近する方向に
移動可能で且つ弾撥的に搬送ロール方向へ押圧す
べく軸架することで搬送ロールに圧接してあり、
棚ゲートは複数枚のゲート板を前記圧力ロールに
直交するように適宜配設して形成し、前記用紙受
け棚の棚板には、棚ゲートの先端部が用紙受け棚
内に位置してもビンドラムの回転に支障をきたさ
ないようすべく棚ゲートの先端部が通り抜ける切
欠を形成し、導入ゲートは、断面形状において平
板のビンドラムがわの端を導入装置の反対がわに
鋭角に折曲すると共に、一方に位置する時には導
入装置から用紙をビンドラムに送り、且つ他方に
位置する時には導入装置からの用紙の移動を遮断
しビンドラムからの用紙群を綴じ装置に送れるよ
うにガイドすべく揺動可能に形成し、ソレノイド
は、導入装置から用紙群を各用紙受け棚に導入す
る際には搬送ロールの正回転により、導入ゲー
ト、棚ゲート、押えゲートを介して各用紙受け棚
にビンドラムを正回転させながら用紙群を順次導
入させるべく、又、用紙受け棚から用紙群を前記
綴じ装置に搬送する際には、ビンドラムの逆回転
で周面の頂点方向へ順次移動する各用紙受け棚に
よつてビンドラムの周面の回転方向へ順次上昇し
てゆく用紙群を、棚ゲートの先端部で掬い取ると
共に搬送ロールと搬送圧力ロールとの対向接触部
へ案内し、搬送ロールの逆回転により用紙群を綴
じ装置へ分岐搬送させるべく、更には、必要外の
用紙が搬送された場合に直接排出させるべく、前
記各ゲートの揺動保持を制御するよう形成し、ビ
ンドラムの駆動と搬送ロールの駆動とを同一駆動
系にて行なうべく形成したことに存するものであ
る。

以下、この考案の一実施例を図面に基いて説明
する。図において、１は周面に可撓性材料例えば
合成ゴム等を配設して成る搬送ロールであり、搬
送ロール軸２に適宜間離をおいて、複数個配設さ
れる。搬送ロール軸２にはプーリー（図示せず）
が固着してあり、後述する丁合機４０等の駆動モ
ータ４１からベルト４２を介して回転駆動を得て
いる。

この搬送ロール１に対向接触して回転する搬送
圧力ロール３を軸方向でずれることのないよう規
制して圧力ロール軸４に回転自在に配設し、圧力
ロール軸４を側板５に形成した長孔６にて軸架す
る。長孔６は搬送ロール１から搬送圧力ロール３
が外方に離れることができる方向に長く形成して
あることで搬送ロール１に対して搬送圧力ロール
３を隔離接近するように形成し、圧力ロール軸４
には引張コイルバネ７が半巻きしてあり、搬送圧
力ロール３を搬送ロール１に常に弾撥力に圧接し
ている。搬送圧力ロール３も前記搬送ロール１同
様に周面に可撓性材料を配設したもので、圧力ロ
ール軸４に複数個に分割して配設してある。

導入ゲート１０は前記搬送ロール１と搬送圧力
ロール３との対向接触部の近傍で且つこの対向接
触部と後記用紙群の導入装置５５との間に配設さ
れるもので、断面形状において平板のビンドラム
４４がわの端を導入装置５５の反対がわに鋭角に
折曲したゲート板１１とこのゲート板１１を側板
５に枢着するための揺動軸１２を有した枢着板１
３とで成る。そして、揺動軸１２端には揺動アー
ム１４を固着し、この揺動アーム１４の他端には
ソレノイド１５のプランジヤ１５Ａが連繋してあ
る。そして、揺動アーム１４の他端で前記ソレノ
イド１５が配設されるがわと反対がわには揺動ア
ーム１４を常に揺動しておくための引張コイルバ
ネ１６を配設し、一方にゲート板１１が位置する
時には後記導入装置５５から用紙をビンドラム４
４に送り、他方にゲート板１１が位置するときに
は導入装置４４からの用紙を遮断してビンドラム
４４からの用紙群を綴じ装置４９に送るようにガ
イドすべく揺動するように形成する。

棚ゲート２０は複数枚のゲート板２１を前記各
搬送圧力ロール３の圧力ロール軸４に直行するよ
う固着して成り、圧力ロール軸４はゲート板２１
の揺動軸としてある。圧力ロール軸４の軸端には
揺動アーム２２を固着してこの揺動アーム２２の
他端に連杆２３を介してソレノイド２４の他端を
連繋すると共に、ソレノイド２４とは反対がわに
は引張コイルバネ２５連繋してある。尚、揺動ア
ーム２２と連杆２３とは揺動アーム２２に設けた
係合ピン２２Ａと連杆２３に形成した連杆２３の
長さ方向に長い長孔２３Ａとによつて連繋されて
おり、連杆２３のプランジヤ２４Ａとは枢着ピン
２６によつて連繋される。

押えゲート３０は前記棚ゲート２０の上方位置
で棚ゲート２０に対向するように配設されるもの
で、側板５に軸架した揺動軸３１にゲート板３２
を固着し、揺動軸３１の軸端には前記導入ゲート
１０同様の揺動手段、即ち、揺動アーム３３とこ
の揺動アーム３３先端にプランジヤ３４Ａを有し
たソレノイド３４と、ソレノイド３４とは反対が
わで揺動アーム３３の先端に配設される引張コイ
ルバネ３５とで成る。

このように構成される用紙分岐搬送装置は棚４
３の開口部上方に配設して使用する。第３図はこ
の考案に係る用紙分岐搬送装置を使用した丁合機
４０を示すもので、全体円筒状を呈しその周面に
軸周方向へ一定間隔で多数の用紙受用の棚４３を
周面に対して傾斜して複数形成したビンドラム４
４を機枠４５に軸架し、このビンドラム４４の近
傍には、ビンドラム４４に用紙群を導入する導入
装置５５を配し、この導入装置５５の上方には、
ビンドラム４４から排出される頁揃えされた用紙
群を綴じる綴じ装置４９を配して形成した丁合機
４０に、その用紙分岐搬送装置として配設したも
のである。

そして、棚ゲート２０の先端は、ビンドラム４
４の棚４３内に位置するように配設してあり、し
たがつて棚ゲート２０の位置する棚板４６部分に
は、ビンドラム４４を回転させた際に、ビンドラ
ム４４円周方向に沿つて棚ゲート２０の先端が通
り抜ける長い切欠４７が形成してあり、ビンドラ
ム４４の回転に支障のないようにしてある。

通常、各ゲート１０，２０，３０は第１図点線
で示すような揺動位置で保持される。即ち、導入
ゲート１０は丁合機４０の用紙導入装置からの用
紙を搬送ロール１と搬送圧力ロール３との対向接
触部へ導く揺動位置で保持され、棚ゲート２０及
び押えゲート３０は棚４３内へ用紙を導入する揺
動位置で保持されている。

そして、棚４３内に導入すべき用紙とは異なる
サイズの用紙が搬送されて来た場合や各棚４３に
同一内容の複写用紙が既に導入されている場合等
は図示しない制御機構によつて棚ゲート２０と押
えゲート３０との各ソレノイド２４，３４が励磁
されて棚ゲート２０及び押えゲート３０夫々を上
方に揺動し、用紙を排紙ロール４８方向に分岐搬
送する。

又、棚４３内の頁揃えされた用紙群を排出する
場合は、押えゲート３０と導入ゲート１０とのソ
レノイド３４，１５を励磁して、押えゲート３０
を上方に揺動すると共に、導入ゲート１０を下方
に揺動する。その後、ビンドラム４４を棚４３開
口長さ分だけ逆転、つまり、第３図において時計
回りに回転する。そして、搬送ロール１及びビン
ドラム４４は夫々同一の駆動モータ４１にてなる
駆動系に連繋されていて、ビンドラム４４に逆転
する場合は搬送ロール１も逆転するように形成さ
れている。従つて、ビンドラム４４の逆転で周面
の頂点方向へ各棚４３は順次移動し、そのこと
で、ビンドラム４４の回転方向へ上昇してゆく用
紙群を棚ゲート２０によつて下方から掬い取り、
棚ゲート２０により上方に案内された搬送ロール
１と搬送圧力ロール３との対向接触部に銜え込ま
れる。搬送圧力ロール３は側板５の長孔６を介し
て軸架されているから、用紙群の銜え込みと同時
に用紙群の厚みに応じた分だけ搬送ロール１から
離れることになり、用紙群の厚みに対応して二つ
のロール１，３群で挾持搬送でき、そのことで用
紙群を上方に配してある綴じ装置４９へ分岐搬送
される。

この時に、導入ゲート１０のゲート板１１を、
断面形状において平板のビンドラム４４がわ端
を、導入装置５５の反対がわに鋭角に折曲するよ
うに形成したことで、前記二つのロール１，３か
ら綴じ装置４９方向に用紙群を搬送する時にはス
ムーズに搬送でき、何等かの原因でその用紙群が
落下してきた場合にはその折曲した部分が落下防
止の爪の役目を果し、それ以上は用紙群を落下さ
せず用紙群の搬送に支障をきたさないように形成
してある。

上方に分岐搬送された用紙群は綴じ装置４９の
ステープラ５０、穿孔器５１によつて用紙の一側
端縁が綴じられ、又、綴じ孔が開けられて、排出
ロール５２及び排紙分岐ゲート５３により用紙受
皿５４内に排出される。

このような作動、すなわち、導入装置５５から
用紙群を各用紙受け棚５３に導入する際には、搬
送ロール１の正回転により、導入ゲート１０、棚
ゲート２０、押えゲート３０を介して各用紙受け
棚４３にビンドラム４４を正回転させながら用紙
群を順次導入させるべく、又、用紙受け棚４３か
ら用紙群を前記綴じ装置４９に搬送する際には、
ビンドラム４４の逆回転で周面の頂点方向へ順次
移動する各用紙受け棚４３によつてビンドラム４
４の周面の回転方向へ順次上昇してゆく用紙群
を、棚ゲート２０の先端部で掬い取ると共に搬送
ロール１と搬送圧力ロール３との対向接触部へ案
内し、搬送ロール１の逆回転により用紙群を綴り
装置４９へ分岐搬送させるべく、更には、必要外
の用紙が搬送された場合に直接排出させるべく作
動させるために、導入ゲート１０、棚ゲート２
０、押えゲート３０は、前述したそれぞれの作動
に適する位置に各ソレノイド１５，２４，３４に
よつて揺動保持すべく制御するものである。

この考案は叙上のように構成し、全体円筒状を
呈しその周面に軸周方向へ一定間隔で多数の用紙
受け棚４３を周面に対し傾斜して設けたビンドラ
ム４４と、ビンドラム４４の近傍に配されこのビ
ンドラム４４に用紙群を導入する導入装置５５
と、この導入装置５５の上方に配されビンドラム
４４から排出される頁揃えされた用紙群を綴じる
綴じ装置４９とにてなる丁合機４０を形成し、導
入装置５５からの用紙をビンドラム４４に且つビ
ンドラム４４からの用紙群を綴じ装置４９にそれ
ぞれ分岐搬送する丁合機等の用紙分岐搬送装置に
おいて、導入装置５５用紙送り前方に配し駆動回
転する搬送ロール１と、この搬送ロール１に対向
接触して回転する搬送圧力ロール３とを設け、こ
れらのロール１，３の対向接触部と導入装置５５
との間に配設された導入ゲート１０を有するか
ら、配置的にコンパクトに形成された丁合機４０
内で、導入装置５５から送られて来る複写用紙等
を確実に各ロール１，３の対向接触部に案内でき
る。

そして、前記対向接触部に対して導入ゲート１
０の反対がわに配設した棚ゲート２０と、この棚
ゲート２０に対向する位置に配設した押えゲート
３０とを有するから、各ロール１，３によつて排
出された用紙群の排出位置を容易に設定すること
ができる。

又、搬送圧力ロール３は、このロール３が回転
自在に軸支されている圧力ロール軸４を搬送ロー
ル１から離隔接近する方向に移動可能で且つ弾撥
的に搬送ロール１方向へ押圧すべく軸架すること
で搬送ロール１に圧接してあるから、一枚のみの
用紙の搬送と、複数毎重ねられた用紙群の搬送と
が各ロール１，３に無理な力をかけることなく可
能となる。即ち、搬送圧力ロール３が長孔６内で
用紙群の厚みに対応した分だけ外方に逃げること
で、各ロール１，３及び各軸２，４に多大な負荷
がかかることがない。

そして、棚ゲート２０の先端部を前記用紙受棚
４３内に位置させることで、既に棚４３内に導入
された用紙群を上方から押えつけ棚４３内に次の
用紙導入空間を確実に形成できるものであり、従
つて、用紙の頁揃えを正確に行ない得る。

更に、導入ゲート１０を、断面形状において平
板のビンドラム４４がわ端を、導入装置５５の反
対がわに鋭角に折曲するように形成したことで、
前記二つのロール１，３から綴じ装置４９方向に
用紙群を搬送する時にはスムーズに搬送でき、何
等からの原因でその用紙群が落下してきた場合に
はその折曲した部分が落下防止の爪の役目を果
し、それ以上は用紙群を落下させず用紙群の搬送
に支障をきたさないように形成してある。

しかも、棚ゲート２０は複数枚のゲート板２１
を前記圧力ロール１に直行するように適宜配設し
て形成し、前記用紙受け棚４３の棚板４６には、
棚ゲート２０の先端部が用紙受け棚４６内に位置
してもビンドラム４４の回転に支障をきたさない
ようにすべく棚ゲート２０の先端部が通り抜ける
切欠４７を形成し、そして、ソレノイド１５、２
４、３４は、導入装置５５から用紙群を各用紙受
け棚４３に導入する際には搬送ロール１の正回転
により、導入ゲート１０、棚ゲート２０、押えゲ
ート３０を介して各用紙受け棚４６にビンドラム
４４を正回転させながら用紙群を順次導入させる
べく、又、用紙受け棚４６から用紙群を前記綴じ
装置４９に搬送する際には、ビンドラム４４の逆
回転で周面の頂点方向へ順次移動する各用紙受け
棚４６によつてビンドラム４４の周面の回転方向
へ順次上昇してゆく用紙群を、棚ゲート２０の先
端部で掬い取ると共に搬送ロール１と搬送圧力ロ
ール３との対向接触部へ案内し、搬送ロール１の
逆回転により用紙群を綴じ装置４９へ分岐搬送さ
せるべく、更には、必要外の用紙が搬送された場
合に直接排出させるべく、前記各ゲート１０，２
０，３０の揺動保持を制御するように形成したか
ら、各ゲート１０，２０，３０はソレノイド１
５，２４，３４によつて用紙群を搬送すべき位置
へ向つて確実に送るように保持することができ、
各ゲート１０，２０，３０の揺動が構成簡易にし
て迅速に行なえるものである。又、棚ゲート２０
と押えゲート３０との揺動により、不要な用紙を
棚４３内に導入することなく機枠４５外に排出で
きる。したがつて、この分岐搬送装置を使用した
丁合機４０等を直列に接続することで複数個のビ
ンドラム４４の使用が図れて多数部の丁合若しく
は頁揃えを可能とする。

更には、前記ビンドラム４４との組合せで使用
するので、用紙群の排出が極めて容易となる。即
ち、従来は、用紙群の排出は例えば用紙群押出手
段等により行なう必要があつたが、この考案によ
ればビンドラム４４を逆転することで棚ゲート２
０により用紙群を掬い取り各ロール１，３の対向
接触部に送り込むことができるから、極めて容易
に用紙群の排出を行なうことができ、しかも、構
成を簡素なものとできる。

そして、ビンドラム４４の駆動と搬送ロール１
の駆動とを同一駆動系にて行なうべく形成してあ
るから、ビンドラム４４と搬送ロール１との正逆
回転は同時に切替えることができ、前述した各ゲ
ート１０，２０，３０の揺動と相俟つて、用紙群
を綴じ装置４９に搬送する際に直接機枠４５外に
排出したり、導入装置５５に逆送したりする搬送
ミスは全く発生しないものである。

一方、棚板４６に設けた切欠４７によつて、棚
ゲート２０の先端部が棚４３内に存在していても
ビンドラム４４の回転に支障をきたさないように
してあるが、これと共に、ビンドラム４４を逆回
転させて綴じ装置４９へ用紙群を搬送する際の棚
ゲート２０の掬い取りも、棚ゲート２０の先端部
が棚４３に完全に位置しているので、確実に行な
うことができる。

以上説明したように、この考案によれば、丁合
機や頁揃え機等にあつてその導入装置及び排出装
置を格別に設ける必要がなく装置のコンパクト化
を図ることができ、しかも、構成簡素で且つ確実
な作動を行なうべく容易に制御でき、故障、紙詰
り等のトラブルを最小限に少なくできる等の実用
上極めて有益な諸効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図は全体を示す側面図、第２図ビンドラムに使用
した状態での一部省略斜視図、第３図は丁合機の
全体縦断面図である。１……搬送ロール、２……搬送ロール軸、３…
…搬送圧力ロール、４……圧力ロール軸、５……
側板、６……長孔、７……引張コイルバネ、１０
……導入ゲート、１１……ゲート板、１２……揺
動軸、１３……枢着板、１４……揺動アーム、１
５……ソレノイド、１５Ａ……プランジヤ、１６
……引張コイルバネ、２０……棚ゲート、２１…
…ゲート板、２２……揺動アーム、２２Ａ……係
合ピン、２３……連杆、２３Ａ……長孔、２４…
…ソレノイド、２４Ａ……プランジヤ、２５……
引張コイルバネ、２６……枢着ピン、３０……押
えゲート、３１……揺動軸、３２……ゲート板、
３３……揺動アーム、３４……ソレノイド、３４
Ａ……プランジヤ、３５……コイルバネ、４０…
…丁合機、４１……駆動モータ、４２……ベル
ト、４３……棚、４４……ビンドラム、４５……
機枠、４６……側板、４７……切欠、４８……排
紙ロール、４９……綴じ装置、５０……ステープ
ラ、５１……穿孔器、５２……排出ロール、５３
……排紙分岐ゲート、５４……用紙受皿、５５…
…導入装置。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

全体円筒体を呈しその周面に軸周方向へ一定間
隔で多数の用紙受け棚を周面に対し傾斜して設け
たビンドラムと、ビンドラムの近傍に配されこの
ビンドラムに用紙群を導入する導入装置と、この
導入装置の上方に配されビンドラムから排出され
る頁揃えされた用紙群を綴じる綴じ装置とにてな
る丁合機を形成し、導入装置からの用紙をビンド
ラムに且つビンドラムからの用紙群を綴じ装置に
それぞれ分岐搬送する丁合機等の用紙分岐搬送装
置において、導入装置の用紙送り前方に配し駆動
回転する搬送ロールと、この搬送ロールに対向接
触して回転する搬送圧力ロールと、これらのロー
ルの対向接触部と導入装置との間に配設された導
入ゲートと、前記対向接触部に対して導入ゲート
の反対がわに配設された先端部を前記用紙受け棚
内に位置させた棚ゲートと、この棚ゲートに対向
する位置に配設した押えゲートと、これらの各ゲ
ートを揺動自在とすべく軸架されているそれぞれ
の揺動軸に揺動アームを介して連繋したソレノイ
ドとからなり、搬送圧力ロールは、このロールが
回転自在に軸支されている圧力ロール軸を搬送ロ
ールから離隔接近する方向に移動可能で且つ弾撥
的に搬送ロール方向へ押圧すべく軸架することで
搬送ロールに圧接してあり、棚ゲートは複数枚の
ゲート板を前記圧力ロールに直交するように適宜
配設して形成し、前記用紙受け棚の棚板には、棚
ゲートの先端部が用紙受け棚内に位置してもビン
ドラムの回転に支障をきたさないようにすべく棚
ゲートの先端部が通り抜ける切欠を形成し、導入
ゲートは、断面形状において平板のビンドラムが
わの端を導入装置の反対がわに鋭角に折曲すると
共に、一方に位置する時には導入装置から用紙を
ビンドラムに送り、且つ他方に位置する時には導
入装置からの用紙の移動を遮断しビンドラムから
の用紙群を綴じ装置に送れるようにガイドすべく
揺動可能に形成し、ソレノイドは、導入装置から
用紙群を各用紙受け棚に導入する際には搬送ロー
ルの正回転により、導入ゲート、棚ゲート、押え
ゲートを介して各用紙受け棚にビンドラムを正回
転させながら用紙群を順次導入させるべく、又、
用紙受け棚から用紙群を前記綴じ装置に搬送する
際には、ビンドラムの逆回転で周面の頂点方向へ
順次移動する各用紙受け棚によつてビンドラムの
周面の回転方向へ順次上昇してゆく用紙群を、棚
ゲートの先端部で掬い取ると共に搬送ロールと搬
送圧力ロールとの対向接触部へ案内し、搬送ロー
ルの逆回転により用紙群を綴じ装置へ分岐搬送さ
せるべく、更には、必要外の用紙が搬送された場
合に直接排出させるべく、前記各ゲートの揺動保
持を制御をするように形成し、ビンドラムの駆動
と搬送ロールの駆動とを同一駆動系にて行なうべ
く形成したことを特徴とする丁合機等の用紙分岐
搬送装置。