JPS6137671B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、キーボード等の入力部に順次与えら
れた情報を表示装置や印字装置に文字列（文章）
として表出させる文章処理システムにおいて、入
力部より入力される文字情報を２つのコード情報
から形成し、一方のコード情報は従来からこの種
の装置で実施されている如く本来の文字を識別す
る文字コードとし、他方のコード情報は句読点、
或いは閉じ括弧等の如く文章編集に際した禁則を
意味する禁則コードとし、両コードを組み合せて
文字情報の入力コード信号を形成し、文章編集処
理における禁則の判定を容易にする文章情報入力
方式に関する。

一般に言語、文章を機械で処理する際に大きな
問題となるものに禁則処理の問題がある。すなわ
ちある文章中で句読点、閉じかつこ等が行頭にき
た場合、あるいは開きかつこが行末にきた場合は
いわゆる禁則にふれるものとしてこれを回避する
必要があ。一般の印刷物の場合は字間の空白を調
節してこれらの現象を回避している。しかしなが
ら計算機や各種の情報処理システムの端末機とし
て使用されているキヤラクタデイスプレイ等を備
えた文章処理システムにおいては、表示部、印字
部等の制約から字間の空間を調整することが非常
に困難であり、以前から種々の禁則処理方法が検
討されている。どのような禁則処理法を採用する
にせよ、禁則処理を自動的に行うとすれば、文章
を構成する表示情報がまず禁則に抵触する文字
（記号も含む）であるかどうかを識別することが
必要となる。

このような文章構成上の禁則を識別させる方法
として、従来は10種類以上ある禁則に抵触する文
字のコードを予め登録し、入力部から与えられる
文字情報が上記登録された禁則に接触する文字コ
ードに一致するか否かを比較させていた。このよ
うな従来方法によれば、入力される文字コード毎
にその都度10種類以上存在する禁則抵触文字コー
ドと比較しなければならず、この識別をハードウ
エア及びソフトウエアのいずれで行わせるにして
も構成及び所要時間の点で問題があつた。

第１図は上記のような従来の文章処理システム
を示すブロツク図で、１はキーボード等の入力
部、２はシステム全体を制御する制御部、３は表
示部、４は文字パターン発生器、５は印字部、６
は入力された文字列（文章）を一時蓄えておく一
時記憶、７は入力部より入力される文字コード、
８〜１２はシステム各部を結合するバスラインで
ある。このような文章処理システムにおいて、入
力部１から入力された文字コード７は各入力文字
コード毎に制御部２で予め登録された禁則コード
と比較されて順次一時記憶６に蓄えられ文字列
（文章）を構成する。また制御部２はその文字コ
ード７に対応する文字パターンを文字パターン発
生器４から読み出し表示部３にこれらの文字パタ
ーンを表示する。ところでオペレータは表示部３
に表示された文章を見て、適当にライトペンまた
はタブレツト（図示せず）等の表示上座標指示位
置装置、あるいは入力部１から指示を与え表示上
で文章を再構成して所望の文章を得る。この再構
成は上記座標指示位置装置あるいは入力部からの
指示に基いて制御部２により行われ、具体的には
一時記憶６を書き換え、それに伴ない文字パター
ン発生器４から指示された文字パターンを読み出
し、表示装置３を書き換えることによりなされ
る。この再構成された状態で表示装置３には内容
的に入力情報に対応した表示がなされていても、
文章表現上の習慣に照した場合必ずしも満足すべ
き体栽を採つているとは限らない。即ち文頭や文
末に不適切な文字情報が表示されたり、また書き
換え部分に空白が生じる事態がしばしば発生す
る。このような事態に対して制御部２は空白をつ
めたり、禁則処理を行つて文章を編集する必要が
あり、制御部２は一時記憶６内の文字コードを逐
一チエツクし空白をつめ、行末、行頭にくる文字
についてはその文字コードが禁則に抵触する文字
であるかをチエツクして１行の字数を１字増や
す、あるいは１字減らす等のしかるべき処置をと
らねばならない。この時禁則に抵触する文字を検
出するため予め登録された10個以上もある禁則抵
触文字と逐次チエツクすることが必要で、プログ
ラムのステツプ数が長くなり、また禁則抵触文字
を新しく追加すると、そのたびにプログラムを書
きかえる必要があるという欠点があつた。

本発明は上記従来方法の欠点を除去するもので
入力部より入力される文字コードをあらわじめ２
つの部分に分け、１つのコード部分に従来の意味
での文字コードを持たせ、新しく付加したもう１
つのコード部分にその文字が禁則に抵触する文字
であるかどうかを示すコードを持たせて入力する
文章情報入力方式で、次に実施例を挙げて本発明
を詳細に説明する。

本発明は、例えばキー入力部から平仮名或いは
片仮名の文字情報をを入力して表示装置上に仮名
情報を現出させて文章表示すると共に、この仮名
情報面を座標指示位置装置で指示して、記憶装置
内に予め仮名―漢字変換用に設けられた対照表か
ら指示された仮名情報に対応する漢字情報を読み
出させ、読み出された漢字情報から適切な漢字を
選択して表示装置上に現出されていた仮名情報を
漢字に書き換える電子式邦文タイプライター等の
文章処理システムに適用される。

第２図は本発明を実施した文章処理システムを
示すブロツク図で、２１は仮名、数字、アルフア
ベツトをはじめ句読点、括弧等の文字情報及び各
種の制御情報を入力する入力部で、該入力部２１
に与えられた入力指令は制御部２２に導入され
る。ここで上記入力部２１に与えられた文字情報
（句読点、括弧等の記号を含む）は夫々文字に対
応した特有のコード情報２７に変換されて制御部
２２に転送されるが、入力部２１を操作すること
によつて形成される情報２７は、図に示す如くコ
ードが意味する情報の内容によつて２つの部分に
分けられ、例えば第３図に示す如く１文字情報が
16ビツトのコードを用いて表現される場合、３ビ
ツト目から15ビツト目までの13ビツトについては
従来方式と同様に入力された文字がどのような文
字情報であるかを識別するための文字コード３３
が書き込まれ、残り０ビツト目から２ビツト目ま
での３ビツトについては上記文字コードに書き込
まれた文字情報が文章編集上の禁則に触れるかど
うかを示す禁則コード３４が書き込まれる。上記
のように入力部２１の操作によつて文字コード３
３と禁則コード３４が組み合されたコード情報２
７が入力部２１で形成され、制御部２２に転送さ
れる。該制御部２２は、入力されたコード情報の
禁則コード３４に書き込まれた内容が禁則処理に
該当するか否かを予め組み込まれたプログラムに
従つて判断し、該判断結果に基いて所定の処理を
施こすだけではなく、文章処理システム全体を制
御する機能を具備して構成され、文章処理システ
ムを構成する各要素との間でバスライン２８乃至
３１により接続されている。２３は制御部２２か
ら与えられた情報に基いて複数の文字情報を文章
表示するに必要な容量を備えた表示装置で、表示
内容は座標指示位置装置及び入力部によつて外部
から変更可能に設けられている。該表示装置２３
にどのようなパターンが表示されるかは、制御部
２２から上記コード情報２７が文字パターン発生
器２４に与えられ、該コード情報２７の文字コー
ド３３に書き込まれた文字に対応する文字パター
ン情報が読み出されて上記表示装置２３に与えら
れ、表示面上の所定のアドレスに所定の文字パタ
ーンを現出させるべく表示体を駆動させる。この
表示装置２３に文字パターンが表示される段階
で、入力文字情報は制御部２２によつて既に禁則
処理に該当するか否かの判断がなされているた
め、該当する状態で制御部２２に予め組み込まれ
た処理機能によつて適宜禁則処理される。

２５は入力部２１に設けられた印字指令によつ
て動作する印字部で、上記表示装置２３に表示さ
れた内容が制御部２２を介して転送され、記録紙
面に印字される。

２６は制御部２２とバスライン３２を介して接
続された一時記憶器で、該一時記憶器２６は入力
部２１から与えられた入力情報を制御部２２を介
して一時記憶する役目を果たし、上記表示装置２
３に同時に表示される文章情報の容量に対応させ
て充分な記憶容量に設けられている。一時記憶器
２６は、入力部２１から与えられる入力コード情
報２７が文字コード３３と禁則コード３４とから
成つていることに対応させて、文字コード記憶領
域３５及び禁則コード記憶領域３６が設けられ、
入力部２１の操作によつて順次コード情報が格納
される。一時記憶器２６に格納された内容は、表
示装置２３に表示された内容をオペレータが再構
成によつて編集する過程で書き換えられる。即ち
入力情報が表示された表示装置２３をライトペン
等で座標ｘ，ｙ指示し、続いて入力部等から指示
前に表示されていた内容に替えて入力したい情報
を操作した状態で、該入力情報は禁則コード及び
文字コードを備えたコード情報として制御部２２
に導入され、制御部２２で禁則の判断等による制
御がなされて表示装置２３の上記座標ｘ，ｙに転
送され、旧文字に替つて新文字が表示される。ま
た新たに導入された上記コード情報は制御部２２
の制御によつて一時記憶器２６の対応座標に格納
されていた文字情報をも書き換える。上記コード
情報の禁則コードを判定する方法として、制御部
２２内に組まれたプログラムによつて行わせる
が、第４図に示す如く制御部２２Ａ内に設けられ
たレジスタ４０内に文字コード４１及び禁則コー
ド４２を収納し、特に禁則コード４２についてデ
コーダ４３で解読して入力情報が禁則処理に該当
するか否かをバスラインを介して制御部２２ａに
入力し該入力信号によつて上記実施例と同様に表
示装置等を制御して構成することもできる。

本発明は上記禁則処理の判断のみに限られるも
のではなく、濁点、半濁点等の文字表示にも適用
され、また電子式邦文タイプライター以外の端末
機における文章処理システムに実施することがで
きる。

以上本発明のように入力文字情報をコード情報
に変換するに際して、コード情報を本来の文字を
区別する役目を果たす文字コード部と入力文字情
報が禁則処理に該当するか否かを区別する禁則コ
ード部とを組み合せて形成することにより、禁則
コード部に書き込まれた情報を判断するのみで従
来方式の如く入力文字コード毎に登録された禁則
コードと逐一対象させる必要がなく、文章編集過
程における禁則処理のためのプログラムステツプ
数を簡単にしまた所要時間の短縮を企り、文章処
理の高速化高能率化を企ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来方式を実施した装置のブロツク
図、第２図は本発明を実施した装置のブロツク
図、第３図は本発明によるコード情報を模型的に
示す図、第４図は本発明による他の実施例を示す
ブロツク図である。 ２１…入力部、２２…制御部、２３…表示部、
２４…文字パターン発生器、２６…一時記憶器、
２７…コード情報、３３…文字コード、３４…禁
則コード、２８〜３２…バスライン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 入力部に順次与えられた情報をコード信号に
   変換し、該コード信号に変換された入力情報を一
   時記憶し、該一時記憶された記憶情報を表示装置
   等に導入して文章として表出させる文章情報入力
   方式において、 上記入力部より入力される文章情報を一つの文
   字情報毎に本来の文字を識別する所定ビツト数よ
   り成る文字コードと、文章編集に即した禁則の種
   類を識別する所定ビツト数より成る禁則コードと
   により形成される複数ビツトのコード信号に変換
   し、 該コード信号を文字コード記憶領域及び禁則コ
   ード記憶領域を有する記憶手段に一時記憶し、 文章表出時に上記記憶手段より導出される上記
   コード信号の禁則コードを判定して禁則処理を実
   行し得るように成したことを特徴とする文章情報
   入力方式。