JPS6136449B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、接着剤、塗剤その他の流動剤で、複
数を混合して使用するものの混合撹拌方法及び装
置に関するものである。

接着剤や塗剤等の中には、２液混合性や３液混
合性のものがあり、従来はそれらを使用するに当
り、各剤液を適当な容器に注入し、撹拌棒（特定
のものを指す訳ではない）で撹拌して混合物を得
ていた。しかし、特別の混合容器というものがあ
る訳でなく、そのようなやり方は手を汚したりし
て取り扱いに不便で、正確な混合剤も得難く、ま
た、混合してできた接着剤等の塗布にも極めて不
便である。

そこで本発明は、２液混合性接着剤等の撹拌混
合を簡単確実に行うことができ、しかも、混合後
他の容器に移し代えたりすることもなくそのまま
直ちに塗布等使用に供しうる接着剤等混合撹拌方
法及び装置を提供することを目的とするものであ
る。

本発明に係る方法は、少なくとも中央部１個所
を深く括れさせた蛇腹式カートリツジ内に混合撹
拌すべき液剤を注入し、密栓後、蛇腹式の撹拌カ
ートリツジを半分ずつ交互に押し縮めることを特
徴とする接着剤等混合撹拌であり、また、本発明
に係る装置は、少なくとも中央部１個所を深く括
れさせ、突出する注入口には着脱自在にしたキヤ
ツプを被着した蛇腹式の撹拌カートリツジと、該
撹拌カートリツジを、その頚部を係止可能にして
装填するシリンダーと、前端部が前記撹拌カート
リツジの括れ部に係着した状態でシリンダー内を
摺動する撹拌ピストンと、前端部にて前記撹拌カ
ートリツジのキヤツプを係止した状態で前記撹拌
ピストンとは別個にシリンダー内を前後動する押
出ピストンからなる接着剤等混合撹拌装置であつ
て、該装置は上記方法を実施するためのものであ
る。図面はその実施例を示すものであり、図中１
はシリンダーで、図示したものは円筒を縦割りに
した形状としてある。シリンダー１の一端面には
鍔２を形成し、また、他端面には突出口３を設け
る。突出口３の内側面には、溝４を形成する。５
は鍔２の中央部に設けたピストン受けで、そこに
押出ピストン６が嵌まつて摺動する。押出ピスト
ン６の先端には、カートリツジを係止するための
係止孔７を形成する。８ピストン受け５の両側に
設けたスライド溝で、その中に撹拌ピストン９の
側板１０を収めてスライドさせる。撹拌ピストン
９は、対置した両側板１０を、ドーナツ状の端板
１１とＵ字溝を設けた引掛板１２で挟んでなる。
１３は蛇腹式の撹拌カートリツジで、通常中央部
１個所に括れ部１４を設ける。括れ部１４は必要
に応じて複数設ける。撹拌カートリツジ１３の開
口部には脱着自在のキヤツプ１５を装着する。キ
ヤツプ１５には、撹拌カートリツジ１３の注入口
（螺設部）１６内に密に嵌入する嵌入部１７を設
ける（第２図参照）。

本発明の作用を図示した実施例について説明す
るに、先ず撹拌カートリツジ１３を立ててキヤツ
プ１５を外し、その中へ混合すべき複数の剤液を
半分程度注入する。そして再びキヤツプ１５を嵌
め、その括れ部１４を撹拌ピストン９の引掛板１
２におけるＵ字溝内に差し入れ、また、キヤツプ
１５を、端板１１に挿通した押出ピストン６の前
端係止孔７に係合させる。その状態で、撹拌カー
トリツジ１３の突条８を溝４内に嵌合させてシリ
ンダー１に装填する。かくして第２図に示す状態
となる。そこで撹拌ピストン９を押圧すると、撹
拌カートリツジ１３の前半分が押し潰され（第４
図）、そこにあつた剤液は強制的に後半部へ押し
やられる。その際押出ピストン６には何らの力も
加えない。続いて撹拌ピストン９を引き戻し、撹
拌ピストン９に対して押出ピストン６を前進させ
ると、今度は後半部にあつた剤液が前半部に移動
する。このような動作を繰り返すうちに、蛇腹構
造の凹凸による変流作用と相俟つて、複数の剤液
は十分に撹拌混合される。その後撹拌カートリツ
ジ１３の先端を切除し、シリンダー１に対して押
出ピストン６を前進させれば、撹拌カートリツジ
１３内の混合剤は徐々に押出されていく。なお、
キヤツプ１５に嵌入部１７を設けたときは、押出
しに当つて注入口１６内に混合剤が残存すること
がなくなるとともに、注入口１６を補強すること
ができる。

本発明は上述した通りであつて、当該方法によ
れば、内容物の量に関係なく簡単確実に混合、吐
出することができ、撹拌混合カートリツジ内にて
密閉して行うので泡が発生しにくく、脱泡等の手
間が省ける効果があり、また、装置の発明におい
ては上記効果の外に、構造簡易で操作し易く、カ
ートリツジ式のために、異種の内容物であつても
カートリツジを交換するだけで容器の洗浄、清掃
等をすることなく反覆使用できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る装置の実施例の分解斜視
図、第２図はその組立平面図、第３図は撹拌カー
トリツジへの充填状態を示す図、第４図及び第５
図使用状態を示す部分平面図である。 符号の説明 １…シリンダー、６…押出ピスト
ン、９…撹拌ピストン、１３…撹拌カートリツ
ジ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 少なくとも中央部１個所を深く括れさせた蛇
   腹式カートリツジ内に混合撹拌すべき液剤を注入
   し、密栓後、蛇腹式の撹拌カートリツジを半分ず
   つ交互に押し縮めることを特徴する接着剤等混合
   撹拌方法。 ２ 少なくとも中央部１個所を深く括れさせ、突
   出する注入口には着脱自在にしたキヤツプを被着
   した蛇腹式の撹拌カートリツジと、該撹拌カート
   リツジを、その頚部を係止可能にして装填するシ
   リンダーと、前端部が前記撹拌カートリツジの括
   れ部に係着した状態でシリンダー内を摺動する撹
   拌ピストンと、前端部にて前記撹拌カートリツジ
   のキヤツプを係止した状態で前記撹拌ピストンと
   は別個にシリンダー内をを前後動する押出ピスト
   ンとからなる接着剤等混合撹拌装置。