JPS6136376A - プレコ−トメタル用塗料組成物 - Google Patents

プレコ−トメタル用塗料組成物

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JPS6136376A
JPS6136376A JP15817384A JP15817384A JPS6136376A JP S6136376 A JPS6136376 A JP S6136376A JP 15817384 A JP15817384 A JP 15817384A JP 15817384 A JP15817384 A JP 15817384A JP S6136376 A JPS6136376 A JP S6136376A
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JP
Japan
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coating
coating film
coated
paint
polymer powder
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JP15817384A
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Kazunori Kanda
和典 神田
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IGETA KOUBAN KK
Nippon Paint Co Ltd
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IGETA KOUBAN KK
Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、プレコートメタル表面の結露を防止し、湿
度変化による結露発生と乾燥の繰り返しの環境下でも耐
結露能力を低下させることなく継続的にその能力を発揮
できるプレコートメタル用塗料組成物に関するものであ
る。
〔背景技術〕
最近、カラートタンやカラーアルミなどのプレコートメ
タルが屋根、側板、壁、間仕切、天井などの建築物関係
ばかりでなく家電製品、什器あるいは厨房量などの分野
にまで幅広く使用されるようになってきている。その理
由としては、プレコートメタル塗膜が適度の硬さと加工
性を持っているうえ、素材に対する保護機能があり、耐
食性、耐湿性もすぐれていること、また、工場で一貫し
て生産されるので、表面外観のすぐれた均一な品質のも
のが得られることなど°があげられる。このため、従来
、ポストコートによっていた分野など、全く新しい用途
に対しても、プレコートメタルが使用されるようになっ
てきたと考えられる。
一方、昨今の冷暖房設備の普及や気密性の良い住宅工法
の採用により、建物や設備等で温度や湿度が不均一とな
りやすい部分が多くなっている。
プレコートメタルの用途拡大にともない、そのような部
分や、工場の屋根あるいはユーティリティールーム(U
tility  Room)などのように、本来湿度の
高い場所での使用がふえている、また、冷暖房用ダクト
やクリーンルームなどのダクトのように、温度、湿度お
よび浮遊粉塵などがコントロールされた送風用ダクトに
も使用されはじめている。
これらの部分に使用されたプレコートメタルは、その表
面の温度が周囲の空気の飽和水蒸気圧温度よりも低くな
った時に、結露を生じる。生じた露は、まわりの部品に
滴下、浸入し、汚染や腐食など深刻な被害を与える。ま
た、美観の面や衛生の面からみても好ましいものではな
い。
結露を防ぐには、空気の絶対湿度を下げるか、結露する
面の温度低下を防ぐなどの方法が考えられる。しかし、
いずれの方法も装置や設備の改善が必要となってくる。
一方、塗膜への吸水性の付与方法や建築物の結露防止を
目的とする塗装方法は、特開昭51−125683号公
報や特開昭57−27176号公報に見られる。しかし
、特開昭51−125683号公報にみる、デンプン−
(メタ)アクリル酸共重合体の親水性塩を主成分とする
吸水性物質による吸水性の付与方法をプレコートメタル
に応用した時に、その塗膜は吸水能力を有するようにな
るものの、耐結露性が十分満足できるものではない。ま
た、デンプンを用いているため、微生物による汚染も大
きいと考えられる。他方、特開昭57−27176号公
報に見られる結露防止方法での結露防止用被覆組成物は
、天然物2合成物、または天然物と合成物の混合物から
なる吸水性ポリマーを含んでいるが、被塗物に3〜8+
amの厚さに塗装するものである。この被覆°組成物を
金属板に塗装しても、表面外観や加工性の点で十分なも
のが得られないうえに、ロールコータ−などで高速で塗
装しようとすれば、ピックアツプ性やレベリング性が十
分でないためにプレコートメタルの特徴をもった結露防
止用塗膜を得ることができない〔発明の目的〕 この発明は、プレコートメタルの特徴である硬くて加工
性が良く、耐食性、耐湿性が良いという特性を損なわず
、結n発生と乾燥の繰り返しの環境下でも、結露防止能
力を低下させることなく継続的に示すプレコートメタル
用塗料組成物を提供することを目的とする。
C発明の開示〕 この発明においては、プレコートメタル塗膜に高吸水性
ポリマー粉末を混入するようにしている。これにより、
塗膜は、結露発生と乾燥の繰り返しの環境下でも、結露
防止能力を低下させることなく継続的に示すようになる
高吸水性ポリマー粉末は、自重の数百倍から千倍以上の
重さの水を吸収して膨潤し、吸収した水は圧力を加えて
も離さないが、低湿度条件下で放出することができると
いう性質を持っている。しかも、高吸水性ポリマー粉末
は水や有機溶剤にも溶解しない性質も持っているので、
容易に塗料組成物の一部とすることができる。
しかしながら、塗膜に高吸水性ポリマー粉末を混入する
ことにより、プレコートメタルの前記特性を損なわない
ようにするため、この発明のプレコートメタル用塗料組
成物は、平均粒径が1μm以上200μm以下である合
成樹脂系高吸水性ポリマー粉末を、塗料用樹脂に対する
重量比で塗料用樹脂      100   100だ
け含むことを特徴とする。なお、この発明において、塗
料組成物とは、もつとも普通には、塗装前に塗料用樹脂
等と合成樹脂系高吸水性ポリマー粉末をあらかじめ混合
しておいたものを指すが、そのほかに、合成樹脂系高吸
水性ポリマー粉末を散布する等して、塗装時に塗料用樹
脂等に配合するものも含む。
以下に、これについて詳しく説明する。
高吸水性ポリマーの配合比は、重量で塗料用樹脂100
に対して、0.1〜100である。その配合比が0.1
よりも少ないと、高吸水性ポリマーによる結露防止能力
が発揮されない。また、その配合比が100よりも多い
ときには、プレコートメタル用塗料として高速塗装を行
ったときに均一な塗膜を得ることが難しく、塗膜が得ら
れたとじても、その加工性は著しく劣ったものになる。
なお、塗装作業性、塗膜の加工性と耐結露性のバランス
を考えたときには、高吸水性ポリマーの配合比は、1〜
43の範囲が好ましくなる。
これらのプレコートメタル用塗料組成物は、必要により
着色顔料1体質顔料、防錆顔料、防腐剤、防カビ剤、抗
菌剤などを含んでいてもよい。
高吸水性ポリマーは化学組成からみて、半合成樹脂系の
ものと、合成樹脂系のものとに大別できる。
半合成樹脂系のものには、セルロース系のものとデンプ
ン系のものがある。セルロース系のものには、カルボキ
シメチルセルロース架橋重合体やセルロース−ポリアク
リロニトリルグラフト体加水分解物が、デンプン系には
デンプン−ポリアクリロニトリルグラフト重合体加水分
解物やデンプン−アクリル酸グラフト共重合物がある。
他方、合成樹脂系には、ポリアクリル酸ソーダ、ポリア
クリロニトリル架橋体加水分解物、メチルメタクリル酸
−酢酸ビニル共重合体加水分解物、ポリビニルアルコー
ル架橋重合物、およびポリエチレンオキサイド架橋重合
体、ポリアクリルアミド重合体、ポリビニルピロリドン
重合物、更にポリスチレンスルホン酸、ポリ−2−アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸型合物など
がある。
ところで、高吸水性ポリマー粉末は電解質が存在するこ
とにより、その吸水能力が低下する。また、塗膜の一部
として固着すると膨潤による体積増加が抑えられるので
、その吸水能力が低下する。したがって耐結露性能の良
否については、吸水能力の大小は一応の目安となるもの
の、平均粒径や化学組成によるところが大きい。特に、
化学組成については、半合成樹脂系の高吸水性ポリマー
粉末は、プレコートメタル用塗料に使用したときに、合
成樹脂系のものに比べて吸水速度は大きいものの、塗膜
の一部として固着された状態では吸水による樹脂の膨潤
が十分に行われないために劣っており、結露防止用塗膜
にはならない。したがって、この発明においては、高吸
水性ポリマーとしては合成樹脂系のものを用いるように
する。
次に、塗膜を構成する高吸水性ポリマー粉末の平均粒径
について述べる。この発明の塗料組成物を構成する高吸
水性ポリマー粉末の平均粒径が200μmより大きい場
合は、ロールコータ−、カーテンフローコーターおよび
バーコーターなどの塗装方法で被塗物を高速度で塗装し
てプレコートメタルを得ようとするとき、ずじ引き塗の
現象が見られ表面が均一な塗膜を得ることは難しい。ま
た、表面が均一な塗膜を得たとしても、塗膜からの高吸
水性ポリマー粉末の脱落がおこりやすく、加工時の塗膜
の割れや剥がれも生じやすい。そのうえ、平均粒径が2
00μmより大きい高吸水性ポリマー粉末は単位重量に
対して表面積が小さいために、吸水速度が遅く、結露防
止能力が十分発揮されない場合がある。一方、平均粒径
が1μmよりも小さいものについては吸水速度からは望
ましいが、塗膜成分となったときに、塗膜下に沈んでし
まい十分な結露防止効果を示せない。また、高吸水性ポ
リマー粉末の製造上において困難を伴したがって、プレ
コートメタル用とするには高吸水性ポリマー粉末の平均
粒径が1μm以上200μm以下でなければならない。
好ましくは5μm以上150μm以下である。
高吸水性ポリマーのなかには繊維状のものがある。繊維
状のものは吸水速度が大きいという長所を持っているが
、塗料に添加した時に分散しにくいので均一な塗膜が得
られにくいという欠点を持っている。このため、繊維状
の高吸水性ポリマーはこの発明の塗料用組成物には利用
しにくい。
この発明の塗料組成物を構成する塗料用樹脂としては、
エポキシ系樹脂1.ウレタン変性エポキシ系樹脂、ビニ
ル系樹脂、アルキッド系樹脂、オイルフリーポリエステ
ル系樹脂、アクリル系樹脂、シリコン変性ポリエステル
系樹脂、シリコン変性アクリル系樹脂、フッ素系樹脂な
どが単独または2種以上を混合して使用できる。また、
必要によっては、架橋反応を行うために、上記の塗料用
樹脂に、アミノプラスト樹脂、尿素樹脂、ウレタン樹脂
などの硬化用樹脂を配合してもよい。以上の塗料用樹脂
は、有機溶剤ばかりでなく、有機溶剤と水、あるいは水
を溶媒とした状態で使用することができる。このような
樹脂硬化物は硬くて加工性が良く、かつ耐食性や耐水性
が良好なプレコートメタル用塗膜を与える。
この発明の塗料組成物で塗装する金属板(メタルシート
ともいう)には、冷延鋼板5亜鉛メッキ鋼板、アルミメ
ッキ鋼板、ターンメッキ鋼板、銅メッキ鋼板、ガルバリ
ウム鋼板のような2種以上の金属による合金メッキまた
は複合メッキ鋼板。
ステンレス鋼板、アルミニウム板等の塗装可能なすべて
の金属板が利用できる。通常、これらの金属板は脱脂後
、各種の表面処理法によって処理された後に塗装される
この発明の塗料組成物の塗装は次の方法による。プレコ
ートメタル用塗料に高吸水性ポリマー粉末を所定の割合
で添加し、分散機などで均一に分散した後、それをロー
ルコータ−、フローコーター、バーコーター等で金属板
に塗装し焼付硬化させて塗膜を得る方法、あるいはプレ
コートメタル用塗料を金属板に塗装したのち、すぐその
上に高吸水性ポリマー粉末を所定割合で散布したのち、
それを焼付硬化させて塗膜を得る方法である。
塗膜の構成としては、高吸水性ポリマー粉末を含んだプ
レコートメタル用塗料組成物だけより成る1コート1ヘ
ークのもの、金属に密着性が良く耐食性能も良いプライ
マー塗膜の上に高吸水性ポリマー粉末を含んだプレコー
トメタル用塗料組成物が塗装された2コート2べ°−り
のもの、前記プライマー塗膜の上に中塗層を塗装して高
吸水性ポリマー粉末を含んだプレコートメタル用塗料組
成物を塗装した3コート3ベークのもの、あるいはプラ
イマー塗膜の上にあらかじめフィルム状に形成した塗膜
をかぶせ、その上に高吸水性ポリマー粉末を含んだプレ
コートメタル用塗料組成物を塗装した3コート2ヘーク
のものとすることができる。いずれの構成でも塗膜の結
露防止効果に差はない。
次に、高吸水性ポリマー粉末の種類、平均粒径や配合比
を変えたり、塗料の種類を変えたり、塗装方法や塗膜構
成を変えたりして行った実施例および比較例を示す。
(実施例1) 塗料(a)100重量部に、高吸水性ポリマー(A)を
5重量部加えて、分散機で十分に攪拌したのち、その塗
料組成物をリン酸亜鉛処理した亜鉛鉄板に塗布量が30
 glrdとなるように塗装し、230℃で2分間焼き
付けた。このようにして得られた塗板について、下記の
試験方法にしたがって塗膜性能試験を行った。得られた
結果を第1表に示す。
この塗膜は、表面が均一であり、第1表に示すとおり、
密着性、折曲性、耐食性及び耐沸水性が良好であり、プ
レコートメタルとして十分な性能を示した。また、この
塗膜は、高吸水性ポリマー粉末が無添加のものに比べて
90倍以上の吸水性があった。耐結露性については、十
分な結露防止効果が認められ、湿潤−乾燥の繰り返しを
行っても結n防止効果の低下は見られなかった。
(実施例2) 塗料(a)100重量部に、高吸水性ポリマー(A>を
10重量部加えて、実施例1と同様の方法で塗板を作製
し、試験(1)〜(7)を行った。結果は第1表に示す
。この塗板の塗膜は、実施例1の塗膜と同様の性能を示
した。
(実施例3) 塗料(a)100重量部に、高吸水性ポリマー(A)を
15重量部加えて、実施例1と同様の方法で塗板を作製
し、試験(11〜(7)を行った。結果は第1表に示す
。この塗板の塗膜も、実施例1の塗膜と同様の性能を示
した。
(実施例4) 塗料(b)100重量部に、高吸水性ポリマー(Δ)を
10重量部加えて、分散機で十分に攪拌して塗料組成物
を得た。リン酸亜鉛処理した亜鉛鉄板にプライマー(C
)を7 glrdとなるよう塗装してプライマー板(P
)を得た。このプライマー板に、上記の塗料組成物を3
0 glrdとなるように塗装して、実施例1と同様の
方法で塗板を作製し、試験tll〜(7)を行った。結
果を第1表に示すこの塗板は、実施例1〜3とは塗料や
塗膜構成が違っているが、その塗膜の表面は均一であり
、第1表に示すように、その塗膜の密着性、折曲性、耐
食性、および耐沸水性が良好であり、プレコートメタル
として十分な性能を示した。また、この塗膜は、塗料や
塗膜構成が同じで高吸水性ポリマー粉末が無添加のもの
に比べて100倍以上の吸水性を示した。耐結露性につ
いては、十分な結露防止効果が認められ、湿潤−乾燥の
繰り返しでも、その低下が見られなかった。
(実施例5) 実施例4のプライマー板(P)に、塗料(b)を27g
/n(となるように塗装したすぐあとに、高吸水性ポリ
マー(A)をlあたり3gの割合で均一にすばやく散布
し、230℃で2分間焼き付けた。こうして得られた塗
板について、試験(11〜(7)を行った。結果を第1
表に示す。
この塗板は、実施例4の塗板と塗装方法が異なっている
が、その塗膜の表面は均一である。第1表に示すように
塗膜の密着性、折曲性、耐食性および耐沸水性が良好で
あり、プレコートメタルとして十分な性能を示した。ま
た、吸水性、耐結露性も良好で、湿潤−乾燥の繰り返し
での耐結露性の低下もみられなかった。
(実施例6) 塗料(b)を100重量部に、高吸水性ポリマー(B)
を10重量部加えて、実施例4と同じ方法で塗板を作製
し、試験fil〜°(7)を行った。結果を第1表に示
す。
この塗板は、塗膜中の高吸水性ポリマー粉末の平均粒径
が、実施例4のものより大きく、種類も異なっているが
、その塗膜の表面は均一である。
第1表に示すように、塗膜の密着性1折曲性、耐食性お
よび耐沸水性が良好であり、プレコートメタルとして十
分である。また、吸水性や耐結露性も良好で、湿潤−乾
燥の繰り返しでも耐結露性の低下は見られなかった。
(実施例7) 塗料(a)を100重量部に、高吸水性ポリマー(A)
を5重量部加えて、分散機で十分攪拌したのち、その塗
料組成物を磁性ボットミルに移し、240時間かけて高
吸水性ポリマー粉末の平均粒径が4pmとなるように分
散した。その塗料組成物について実施例1と同様の方法
で塗板を作製し、試験fil〜(7)を行った。結果を
第1表に示す。
この塗板は、塗膜中の高吸水性ポリマー粉末の平均粒径
が4μmであり、塗膜の表面が均一であった。第1表に
示すように、塗膜の密着性、折曲性、耐食性および耐沸
水性が良好なので、プレコートメタルとして十分である
。また、平均粒径のより大きいものに比べ吸水性がやや
劣るが、耐結露性は良好で、湿潤−乾燥の繰り返しでも
耐結露性の低下は見られなかった。
(実施例8) 高吸水性ポリマー(A)を200メツシユ(タイラー標
準ふるい、74μm)で分粒し、細粒のものを除くこと
により平均粒径が180umの高吸水性ポリマー粉末を
得た。塗料(b)を100重量部に、前記平均粒径18
0μmの高吸水性ポリマー粉末を40重量部加えて、実
施例4と同じ方法で塗板を作製し、試験fil〜(7)
を行った。結果を第1表に示す。
この塗板は、塗膜中の高吸水性ポリマー粉末の平均粒径
が180μmと大きいが、塗膜の表面が均一であった。
第1表に示すように、塗膜の密着性、折曲性、耐食性お
よび耐沸水性が良好なので、プレコートメタルとして十
分である。また、吸水性、耐結露性も良好で、湿潤−乾
燥の繰り返しでも耐結露性の低下は見られなかった。
(実施例9) 塗料(a)を100重量部に、高吸水性ポリマー(A)
を0.5重量部加えて、実施例1と同じ方法で塗板を作
製し、試験(1)〜(7)を行った。結果を第1表に示
す。
この塗板は、塗膜中の高吸水性ポリマー粉末の配合比が
0.5重量部と、この発明の組成範囲の下限に近いもの
であった。塗膜の表面が均一であり、第1表に示すよう
に、プレコートメタルとしての特性も良好であった。配
合比の大きいものよりも、吸水性、耐結露性でやや劣る
が、湿潤−乾燥の繰り返しでの耐結露性の低下は見られ
なかった。
(実施例10) 高吸水性ポリマー(A)を150メツシユ(タイラー標
準ふるい、104μm)で分粒し、粗粒のものを除くこ
とにより平均粒径が35μmの高吸水性ポリマー粉末を
得た。塗料(a)を100重量部に、前記平均粒径35
μmの高吸水性ポリマー粉末を60重量部加えて、実施
例1と同じ方法で塗板を作製し、試験(1)〜(7)を
行った。結果を第1表に示す。
この塗板は、塗膜中の高吸水性ポリマー粉末の配合比が
60重量部と多いが、塗膜表面が均一であった。第1表
に示すように、塗膜の密着性、折曲性、耐食性および耐
沸水性が良好なので、プレコートメタルとして十分であ
った。また、吸水性、耐結露性も良好で、湿潤−乾燥の
繰り返しでも耐結露性の低下は見られなかった。
(比較例1) 塗料(b)100重量部に、高吸水性ポリマー(C)を
10重量部加えて実施例4と同じ方法で塗板を作製した
。この塗膜の高吸水性ポリマー粉末の平均粒径は250
μmと大きいため、塗膜の外観が不均一であった。試験
(ll、 +21を行ったが塗膜の剥離を生じ、密着性
、折曲性が不良であった(比較例2) 塗料(b)100重量部に一高吸水性ボリマー(D)を
10重量部加えて、実施例4と同じ方法で塗板を作製し
、試験(1)〜(5)を行った。結果を第1表に示す。
この塗板の塗膜は、高吸水性ポリマーが半合成樹脂系で
あるため、第1表に示すように、吸水能力が小さく、耐
結露性も十分でなかった。
(比較例3) 塗料(a)を100重量部に、高吸水性ポリマー(A)
を110重量部加えて、実施例1と同じ方法で塗板を作
製した。この塗板は、塗膜中の高吸水性ポリマー粉末の
配合比が110重量部と多すぎるため、塗膜の外観が不
均一であった。試験(11,+21ヲ行ったが、塗膜の
剥離を生じ、プレコートメタルとするには不十分であっ
た。
(比較例4) 塗料(a)を100重量部に、高吸水性ポリマー(A)
を0.09i量部加えて、実施例1と同じ方法で塗板を
作製し、試験(1)〜(5)を行った。結果を第1表に
示す。
この塗板は、塗膜の外観、密着性および折曲性が良好で
あったが、高吸水性ポリマー粉末の配合比が0.09重
量部と少なすぎるため、吸水性が弱く、耐結露性も十分
ではなかった。
(比較例5) 塗料(a)のみで、実施例1と同様の方法で塗板を作製
し、試験(す〜(7)を行った。結果は第1表に示す。
この塗板の塗膜は高吸水性ポリマーが無添加なので、表
に示すとおり、吸水量も小さく、耐結露性も弱かった。
(比較例6) 塗料(b)のみで、実施例4と同様の方法で塗板を作製
し、試験fil〜(7)を行った。結果は第1表に示す
この塗板の塗膜も高吸水性ポリマーが無添加なので、表
に示すとおり、吸水量も小さく、耐結露性も弱かった。
実施例1〜10および比較例1〜6で用いた、塗料用樹
脂、高吸水性ポリマーおよびプライマー塗料は次のとお
りである。
塗料(a)・・・エポキシ系樹脂塗料(VSlooOR
:日本ペイント■製) 塗料(b)・・・ポリエステル系樹脂塗料(スーパーラ
ック DIFH−52(改) ホワイト二日本ペイント
■製) 高吸水性ポリマー(A>・・・平均粒径77μmの合成
樹脂系高吸水性ポリマー粉末(エクスラーナH−10二
日本エクスラン工業■製) 高吸水性ポリマー(B)・・・平均粒径135μmの合
成樹脂系高吸水性ポリマー粉末(アラソーブ:荒用化学
■製) 高吸水性ポリマー(C)・・・平均粒径250μmの合
成樹脂系高吸水性ポリマー粒末(スミカゲJし5−5O
:住友化学■製) 高吸水性ポリマー(D)・・・平均粒径150μmの半
合成樹脂系高吸水性ポリマー粉末(サンウェット IM
−300:三洋化成■製) プライマー(c)・・・プレコート用エポキシ系フ。
ライマー(スーパーラック DIF  P−70:日本
ペイント■製) (以 下 余 白) 試験方法 (1)  密着性試験 塗膜に対し、カッタナイフで素地に達するまで1mm幅
の切れ目を入れ、縦、横それぞれ10個ずつ計1010
0(の基盤目を描き、この部分をエリクセン試験器で毎
秒0. I ll1mの速さで6m++w押し出し、突
出した部分にセロハンテープを十分圧着させてから、テ
ープ剥離を行い塗膜の剥がれの有無を判定した。
評価基準  O:塗膜の剥離が認められない。
△:塗膜の一部(30%まで)剥 離が認められる。
×:塗膜の30%以上の剥離が認 められる。
(2)  折曲性試験 同一試験片(塗板)を5枚はさんで、塗膜を表に向けて
180゛曲げしたのち、曲げ部分にセロハンテープを圧
着させてからテープ剥離を行い、曲げ部分での塗膜およ
び高吸水性ポリマー粉末の剥離状態を試験fi+での評
価基準で判定した。
(3)吸水性試験 片面のみ塗装したプレコートメタルを10cmX5c1
1の大きさに切断して、脱イオン水に10分間浸漬した
のち、引き上げてウェスで余分な水分をふき取り、浸漬
前の塗板の重量との差より塗膜吸水量を求めて、単位面
積あたりで表わした。
(4)耐結露性試験 片面のみ塗装したプレコートメタルを結露試験器(佐竹
化学機械工業■製)のドラムに固定し、塗板側を気温2
5℃、in度92i%に、裏側のドラム温度を20℃に
それぞれ設定し、時間の経過による塗面の結露状態を評
価した。
評価基準  O:全く結nしない。
△:わずかに露の発生がある。
×:全面に露の発生がある。
××:全面に大きな露の発生がある (5)  耐結露繰り返し試験 片面のみを塗装したプレコートメタルを結露試験器(佐
竹化学機械工業■製)のドラムに固定し、塗板側を気温
25℃湿度92%に、裏側のドラム温度を20℃にそれ
ぞれ設定し、30分間放置したのち、その塗板を気温2
5℃湿度75%の恒温恒湿室に24時間放置して塗板を
乾燥させるのを1回として、同一サンプルにつき5回繰
り返してから耐結露性試験を行い、5回目の耐結露性を
試験(4)での評価基準に従って評価した。
(6)耐食性試験 JIS  Z−2371の方法により試験を行った。
(7)耐沸水性試験 片面のみ塗装したプレコートメタルを98℃の沸騰水に
4時間浸漬した後に引き」−げ、表面を乾燥させてから
塗膜の膨れ、剥がれなどの塗膜異常の有無を評価した。
〔発明の効果〕 この発明の塗料組成物は、高吸水性ポリマー粉末を含有
しているので、この塗料組成物を用いたプレコートメタ
ルは、従来のプレコートメタルに比べて単位面積あたり
20〜500倍の吸水能力を持っている。このため、プ
レコートメタル表面の温度が周囲の空気の飽和水蒸気圧
温度よりも低くなるときに生じる露を、高吸水性ポリマ
ー粉末が吸水するために、従来のプレコートメタルのよ
うには容易に結露することがない。また、この塗膜は、
吸水するだけでなく、一度塗膜中に保持した水を低湿度
条件下で放出することができるので、一種の湿度調節機
能あるいは呼吸機能をもつことができる。したがって、
この発明の塗料組成物を用いたプレコートメタルを湿度
の高い場所や湿度変化の激しい場所で使用すれば、結露
が生じにくいので、結露による汚染や腐食などの被害を
未然に防くことができ、一種の湿度調節も行える。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)平均粒径が1μm以上200μm以下である合成
    樹脂系高吸水性ポリマー粉末を、塗料用樹脂に対する重
    量比で 高吸水性ポリマー粉末/塗料用樹脂=0.1/100〜
    100/100だけ含むことを特徴とするプレコートメ
    タル用塗料組成物。
JP15817384A 1984-07-27 1984-07-27 プレコ−トメタル用塗料組成物 Pending JPS6136376A (ja)

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