JPH04173876A - 塗料組成物及び塗膜形成方法 - Google Patents

塗料組成物及び塗膜形成方法

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JPH04173876A
JPH04173876A JP2300152A JP30015290A JPH04173876A JP H04173876 A JPH04173876 A JP H04173876A JP 2300152 A JP2300152 A JP 2300152A JP 30015290 A JP30015290 A JP 30015290A JP H04173876 A JPH04173876 A JP H04173876A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は塗料組成物及びそれを用いた塗膜形成方法に関
し、さらに詳しくは、耐食性、特に被塗物の端面部の防
食性を向上することができるとともに、耐スクラッチ性
をも向上することができる塗料組成物及びそれを用いた
塗膜形成方法に関する。 〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕従来よ
り、亜鉛めっき鋼板、アルミニウム狛っき鋼板等が耐久
鋼板として広く使用されている。 また、この両者の特徴を兼ね備えるものとしてアルミニ
ウムー亜鉛合金めっき鋼板も注目されており、建物の屋
根材、壁材、各種家電製品をはじめとする広い分野で使
用されている。 ところで、亜鉛めっき鋼板、アルミニウムめっき鋼板、
アルミニウムー亜鉛合金めっき鋼板等は、化成処理後に
下塗り塗料を塗装し、さらに下塗り塗膜上に上塗り塗料
を塗装して、いわゆるプレコートメタルとして使用され
ることが多いが、従来の下塗り塗料を用いて塗装した場
合、とくに被塗物の端面部等で塗膜にふくれがみられる
ことがあった。これは、鋼板が腐食して腐食生成物や水
素ガスにより塗膜が押し上げられるために生じると思わ
れる。このような腐食は、特にアルミニウムー亜鉛合金
袷っき鋼板では著しく、その防止が望まれていた。 この間頌を解決するためにこれまでいくつかの試みがな
された。たとえば特開昭58−120784号は、アル
ミニウムー亜鉛合金めっき鋼板上に、塗膜形成用樹脂と
、体質顔料と、水溶解度の低いクロメート系防錆顔料と
、水溶解度の高いクロメート系防錆顔料とを混合した下
塗り塗料を塗布し、この下塗り塗料上に上塗り塗料を塗
布してなるアルミニウムー亜鉛合金めっき鋼板を基板と
した塗装鋼板を開示している。また、特開昭59−14
942号は、溶融めっき法にてアルミニウム亜鉛合金め
っき層が形成されたアルミニウム亜鉛合金めっき鋼板の
表面に、アルミニウム亜鉛合金めっき層を化成処理した
化成処理層を形成し、この化成処理層の表面にクロム酸
ストロンチウム又はクロム酸カルシウムが下塗り塗料の
不揮発分に対して30〜70重量%配合された下塗り塗
料を塗装し、この下塗り塗料の上に上塗り塗料を塗装し
てなる塗装銅板を開示している。 ところで、アルミニウムー亜鉛合金yDつき銅板等は上
述したようにプレコートメタルとして広く利用されてい
るが、このプレコートメタルに種々の加工を施した場合
、塗膜にスクラッチ傷ができやすく、商品価値を低下さ
せることが多かった。 上述の特開昭58−120784号及び特開昭59−1
4942号のアルミニウムー亜鉛合金めっき銅板におし
1ては塗膜の耐スクラッチ性はまだ充分と言えるもので
はなかった。 従って本発明の目的は、アルミニウムー亜鉛合金めっき
銅板、アルミニウム給つき鋼板、亜鉛とつき鋼板等の耐
久性鋼板の耐食性、特に端面部の耐食性を向上し、かつ
耐スクラッチ性も改善した塗膜を与えることができる塗
料組成物及びそれを用いた塗膜形成方法を提供すること
である。 〔課題を解決するた杓の手段〕 上記課題に鑑み鋭意研究の結果、本発明者は、少なくと
も1種のクロメート系防錆顔料と、無機物質粒子と、有
機高分子粒子とをそれぞれ特定量含有する塗料組成物を
用いれば、良好な耐食性及び耐スクラッチ性を得ること
ができることを発見し、本発明を完成した。 すなわち、本発明の塗料組成物は、塗料固形分100重
量部に対して、 (a)少なくとも1種のクロメート系防錆顔料5〜70
重量部と、 (b)(i)無機物質粒子5〜30重量部、及び/又は
01)有機高分子粒子0.5〜5重量部とを含有するこ
とを特徴とする。 また、本発明の塗膜形成方法は、塗料固形分1゜0重量
部に対して、 (a)少なくとも1種のクロメート系防錆顔料5〜70
重量部と、 (b)(i)無機物質粒子5〜30重量部、及び/又は
(11)有機高分子粒子05〜5重量部とを含有する塗
料を、被塗物の少なくとも一方の面に塗布することを特
徴とする。 以下、本発明の詳細な説明する。 まず、本発明の塗料組成物のベースとなる樹脂としては
、以下の熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂を用いることが
できる。 熱硬化性樹脂としては、たとえば、エポキシ樹脂、エポ
キシウレタン樹脂、変性エポキシ樹脂、フェノキン樹脂
、フェノール樹脂、アクリル樹脂、アクリルエポキシ樹
脂、アクリルフェノール樹脂、アクリルフェノールエポ
キシ樹脂、ポリエステル樹脂、各種変性ポリエステル樹
脂、アルキド樹脂、イソシアネート硬化型アクリル樹脂
、ウレタン樹脂、酸無水物変性ポリプロピレン樹脂等の
塗膜形成性樹脂を挙げることができる。これらには、必
要に応じてアミノ樹脂やブロックイソシアネート等の架
橋剤を添加して用′、)る。また上記した樹脂には、必
要に応じて油脂又は脂肪酸を30重量%程度まで加えて
、柔軟性を付与したアルキド樹脂として用いることもで
きる。さらに、エポキシ樹脂と各種アミン、ポリアミド
、酸、及び酸無水物等の硬化剤を添加することができる
。 また、本発明に用いることのできる熱可塑性樹脂として
は、塗料分野で通常用いることのできる塩素化ポリエチ
レン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化オレフィン系樹
脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル、塩化ビニリデン及び
これらを共重合したビニル樹脂、セルロース系樹脂、ア
セタール樹脂、アルキド樹脂、塩化ゴム系樹脂等を挙げ
ることができる。なお、本発明では、有機溶剤に可溶の
樹脂だけでなく、水溶性、水分数件、乳化された樹脂の
水系塗料を用いることができる。 また、活性エネルギー線硬化型塗料を用いてもよく、こ
の場合活性エネルギー線硬化型塗料としては、−数的に
は塗膜形成成分としてその構造中にラジカル重合性の二
重結合を有するポリマー、オリゴマー、モノマー等を主
成分とし、その他必要に応じて、非反応性のポリマー、
有機溶剤、ワックス、その他の添加剤を含有してよい。 なお、活性エネルギー線としては、電子線、紫外線等が
挙げられ、塗膜形成樹脂として好ましいものとしては、
アクリレート系の官能基を有するものが絡げられる。 本発明の塗料組成物に用いることのできる樹脂を以上に
述べたが、本発明の塗料組成物をプレコート方式に用い
る場合には、ベースとなる樹脂として、エポキシ樹脂、
ポリエステル樹脂をそれぞれ対応する硬化剤と組み合わ
せた樹脂等を用いるのがよい。 上述の塗膜形成用樹脂(塗料)に加えるクロメート系防
錆顔料としては、クロム酸ストロンチウム、クロム酸カ
ルシウム、クロム酸バリウム、クロム酸亜鉛等が挙げら
れるが、特に、クロム酸ストロンチウム、クロム酸カル
シウム番用いるのが好ましい。 クロメート系防錆顔料の添加量は、上述した塗料の固形
分100重量部に対して5〜70重N部とする。り四メ
ート系防錆顔料の配合が5重量部未満であると耐食性が
低下する。一方、70重量部を超す量を添加すると、こ
の塗料組成物から得られる塗膜の黄色度が強くなり、そ
の上に設ける上塗り塗料の色相の自由度が低下する。ま
た、クロメート系防錆顔料等の沈澱により塗料の貯蔵安
定性が低下する。さらに、塗膜焼付後の水冷却(ウォー
タークエンチ)によるクロム溶出量が多くなって外観ム
ラを生じたり、冷却水へのクロム流出が起こり、環境汚
染等の問題が生じる。好ましいクロメート系防錆顔料の
配合量は5〜60重量部であり、さらに好ましくは5〜
24重量部である。 本発明に用いる無機物質粒子としては、基本的には塗膜
内に存在することにより塗膜硬度を向上させるものであ
れば特に限定されないが、好ましくはモース硬度が5〜
8、より好ましくは6〜7のものを使用する。用いる無
機物質粒子としては、具体的には、天然または合成雲母
、石膏、珪藻土、アルミ粉、アルミフレーク、ガラス、
長石、石英や、湿式シリカ、乾式シリカ、コロイダルシ
リカ等のシリカ微粉末等が挙げられる。このような無機
物質粒子は、上述した各種シリカ微粉末以外の場合には
、その粒径が3〜30μmのものを使用するのが好まし
く、シリカ微粉末の場合には5μm以下のものを用いる
のがよい。 これら無機物質粒子の配合量は、塗料固形分100重量
部に対して5〜30重量部とする。無機物質粒子の配合
が5重量部未満であると耐スクラッチ性が低下する。一
方、30重量部を超える量を配合すると、塗膜強度が得
られず加工性に劣る。また、形成される塗膜の表面平滑
性が低下することもある。好ましい無機物質粒子の配合
は10〜25重量部である。なお、上述した各無機物質
粒子を複数種併用しても良く、たとえばシリカ微粉末と
他の無機物質粒子とを併用することができる。この場合
、両者の配合比(シリカ以外の無機物質粒子/シリカ微
粉末)を98/2〜70/ 30程度とするのが好まし
い。 本発明では、上述の無機物質粒子に代わって、又はそれ
とともに有機高分子粒子を加える。用いることのできる
有機高分子粒子としては、ポリテトラフルオロエチレン
をはじtとするフッ素樹脂、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、シリコーン、セルロース、ウレタン、ナイロン、
ポリエステル、フェノール樹脂、アクリル樹脂、アミノ
樹脂、ポリアミド樹脂及びその変性樹脂等が挙げられる
。 このような有機高分子粒子としては、その粒径が0、0
01〜30μmのものを使用するのがよい。 好ましい有機高分子粒子は、粒径0.1〜10.ljm
のポリテトラフルオロエチレン、ポリアミド樹脂、ポリ
エチレンである。 上述の有機高分子粒子の配合は、塗料固形分100重量
部に対して0.5〜5重量部とする。有機高分子粒子の
配合が0.5重量部未満であると耐スクラッチ性が低下
する。一方、5重量部を超える量を配合すると、塗膜の
強度が得られず加工性が不良となる。好ましい有機高分
子粒子の配合は0.5〜2重量部である。 本発明では、上記(b)の二つの成分(無機物質粒子と
有機高分子粒子)を任意に組合せることにより目的を達
成するが、より好ましくは、(i)成分の無機物質粒子
と01)成分の有機高分子粒子とを併用する。併用した
場合の両者の組合せは、(イ)長石とポリテトラフルオ
ロエチレン粉末、(ii)長石及び湿式シリカとポリテ
トラフルオロエチレン粉末、(ハ)長石及びコロイダル
シリカとポリテトラフルオロエチレン粉末等が好ましい
。 以上に説明したように、本発明の塗料組成物ではクロメ
ート系防錆顔料を加えて防結性を向上している。また、
無機物質粒子及び/又は有機高分子粒子を添加して耐ス
クラッチ性を向上している。 上述した無機物質粒子及び/又は有機高分子粒子を添加
することにより耐スクラッチ性が向上する理由は以下の
作用によるものと思われる。 すなわち、上述した充填剤(無機物質粒子及び/又は有
機高分子粒子)が塗膜内に存在することにより、塗装さ
れた銅板に応力がかかってもその応力の作用点が塗膜と
素地(鋼板の基板)との界面とならずに、塗膜内の充填
剤の表面に移行する。 このように塗膜にかかる応力が充填剤により緩和される
と、塗膜にはスクラッチが形成されにくくなる。 また、塗膜に剪断の力がかかっても、充填剤(特に有機
高分子粒子)による内部すべりが有効となり力が分散さ
れ、塗膜の破壊が生じにくくなる。 このように、モース硬度が5〜8程度の無機物質粒子(
長石、湿式シリカ等)や、内部すべりによる潤滑効果の
あるポリテトラフルオロエチレン、ポリイミド、ポリア
ミド粉末等の使用により、塗膜光沢、加工性等の一般塗
膜性能を損なうことなく耐スクラッチ性が改善される。 さらに、このような充填剤を添加することにより塗膜(
下塗り塗膜)の表面が適度に粗くなり、これによって上
塗り塗膜との層間密着性が向上し、塗膜の剥離等を防止
する利点も有する。 本発明の塗料組成物は、以上の各成分を必須成分として
含有するが、さらに着色顔料、体質顔料及びその他の防
錆顔料を含有してもよい。そのような顔料としては、た
とえば、二酸化チタン、フタロシャニンブルー、フタロ
シャニングリーン、キナクドリン、インダンスロン、イ
ソインドリノン、ペリレン、アンスラピリミジン、カー
ボンブラック、ベンズイミダシロン、グラファイト、黄
色酸化鉄、赤色酸化鉄等の着色顔料、クレー等の体質顔
料が挙げられる。 さらに、ドデシルベンゼンスルホン酸、パラトルエンス
ルホン酸、ジブチル錫ラウレート、ジシアンジアミド等
の触媒、ベンゾフェノール系の紫外線吸収剤、シリコー
ンや有機高分子等の表面調整剤、タレ止め剤、増粘剤等
の各種添加剤を加えることができる。これらの添加剤は
、塗料中に5重量部以下の量で配合し、塗料性能や塗膜
性能を改善することができる。ただし、これらの添加剤
の配合量が多くなりすぎると、塗膜形成時にハジキが生
じたり、層間付着性が悪くなったりするおそれがあるの
で好ましくない。粘度調整(作業性)のために、溶媒を
適宜添加してもよい。 各成分の混合には、塗料製造に慣用されているペイント
シェイカー、デイシルバー、ボールミル、サンドグライ
ンドミル、ニーダ−等の装置を用いる。 上述した本発明の塗料組成物は、アルミニウムー亜鉛合
金給つき鋼板、アルミニウムめっき鋼板、亜鉛とつき鋼
板等の耐久性鋼板の下塗り塗料として好適に用いられる
。 本発明の塗料組成物を用いた塗装は、以下のようにして
行う。 まず、被塗物となる鋼板(上述したアルミニウムー亜鉛
合金とつき鋼板等)を脱脂後、化成処理する。脱脂(表
面洗浄)及び化成処理は公知の方法により行ってよく、
用いる鋼板に適合する方法を適宜選択する。 次に、本発明の塗料組成物を塗装する。塗装に際しては
、上述の通り予約塗料組成物を適当な粘度に調整してお
く。塗装方法は特に限定されず、エアースプレー塗装、
エアレス塗装、静電塗装などの通常の塗装方法を用いる
ことができる。また、特に塗布厚の精度、塗布表面の平
滑性等を求める場合には、グラビアコーティング方法、
ロールコーティング方法、カーテンコーティング方法、
バーコーティング方法、オフセットグラビアコーティン
グ方法を採用するのがよい。なお、プレコート方式の場
合には、ロールコーティング方法を採用するのが好まし
し)。 本発明の塗膜形成方法においては、上記の塗料組成物を
下塗り塗料として被塗物に塗装をするが、その塗装は被
塗物(銅板)の一方の面であってもよいし、両面であっ
てもよいc銅板の両面に本発明の塗料組成物を塗布すれ
ば耐食外は一層向上するが、要求性能、製造コスト等を
考えて鋼板の一面に塗布しただけてもよい。一方の面だ
けに本発明の塗料組成物を下塗りする場合には、他の面
の下塗りとして従来の下塗り塗料を用いてもかまわない
。なお、鋼板を加工して製品とした場合の裏面となる面
への塗装の場合には、本発明の塗料組成物を適用するこ
とも可能である。裏面に本発明の塗料組成物を塗布する
ことにより、塗膜の形成されていないエツジ端面に対し
ても腐食電流が抑制され、両面のエツジクリープ件をさ
らに向上させることができる。 この下塗り塗装による塗膜厚は、乾燥時の厚さで2〜1
0μm、好ましくは3〜8μmとする。膜厚が2μm末
濃であると耐食外が低下する。また10μmを超す膜厚
とすると塗膜表面の平滑性が低下するおそれがある。な
お、鋼板を加工して製品とした場合の裏面となる面にお
いては、この膜厚を5〜25μm1好ましくは8〜20
μmとする。 上述した下塗りを行い、乾燥後190〜230℃で20
〜60秒の焼付を行う。 次に、オイルフリーポリエステル、塩化ビニル、シリコ
ーンポリエステル、フッ素樹脂、熱硬化アクリル樹脂、
メラミンアルキド樹脂、シリコンアクリル樹脂等からな
る公知の上塗り塗料を塗布することができる。このとき
の塗装は公知の方法によってよい。なお、上述した下塗
り塗料とこの上塗り塗料用の樹脂の組合せは、上塗り塗
膜と下塗り塗膜との密着性に問題がなければ、同種の樹
脂を主成分とする塗料の組合せでも異種の樹脂を主成分
とする塗料の組合せでもよい。 上塗り塗膜の膜厚は、塩化ビニル以外の場合には10〜
20μmとするのがよく、塩化ビニルを主とした上塗り
塗料の場合には100〜200μmとするのがよい。 上塗り塗料の塗装後、乾燥し、190〜250℃で20
〜60秒の焼付を行う。 なお、上述の下塗り塗装と上塗り塗装の間に、中塗り塗
装を行ってもよく、塗膜の要求性能に応じて、適宜、下
塗り塗料と上塗り塗料とに適合する塗料 (上塗り塗料
又は下塗り塗料と同系統の塗料)を塗布する。このとき
は中塗り塗装後に焼付を行って、いわゆる3コート3ベ
ークとするのがよい。 〔実施例〕 本発明を以下の具体的実施例によりさらに詳細に説明す
る。 実施例1〜19、比較例1〜5 〔1〕塗料組成物の調製 第1表に示す組成の各塗料1〜13を、第2表に示す溶
剤を用いて調製した。なお、第1表及び第2表の数字は
ともに重量部を示す。 調製に際しては、先ず樹脂及び溶剤の一部と顔料成分及
び無機物質粒子及び/又は有機高分子粒子からなる充填
剤成分を分散機にて分散し、次に樹脂及び溶剤の残部を
添加して粘度調整を行い、各塗料1〜13を得た。 第1表注: (1)ストロンチウムクロメートN1菊地色素■製。 (2)ジンククロメートC1菊地色素■製。 (3)クロム酸カルシウムD、菊池色素側製。 (4)クロム酸バリウム、菊地色素側製。 (5)ミネックス7、白石カルシウム側腹。 (6)クリスタライト VX−32、■龍森製。 (7)ミクロマイカ C−1000、白石カルシウム側
製。 (8)GI3−210、東芝バロティー二■製。 (9)ニップシールE−200A 、日本シリカ側製。 αQハクゾールS−200、伯東化学■製。 Ql)ルブロンL−2、ダイキン工業■製。 ■ビスコール5503P、三津化成工業■製。 α3ナイロン5P−500、東し■製。 αリクレー1号、丸尾カルシウム側製。 05)TITONE R−62N、堺化学■製。 0ωIEF−7931、不揮発分40%、三井東圧化学
■製。 αつエピコー) 1009、不揮発分40%、油化シェ
ル側製。 0印エピコー) 1055、不揮発分40%、油化シェ
ル@製。 00塩化ビニビニ酸ビニル共重合体、VAGH1不揮発
分20%、UCC製。 (社)エポ) −) YD7020、不揮発分40%、
東部化成■製。 (21)ダイヤナールLR−90、不揮発分30%、三
菱レイヨン側製。 (22)バイロン GK780 、不揮発分40%、東
洋紡■製(シクロヘキサン、ツルペッツ150でフェス
化)。 (23)二カラツクMW−24X、不揮発分80%、三
相ケミカル側製。 (24)スーパーベッカミンL−107−70、不揮発
分70%、大日本インキ化学工業@製。 (25)コロネート2182、不揮発分80%、日本ポ
リウレタン側製。 第2表注二 (1)スワゾール100、芳香族溶剤、丸蓋石油@製。 以下に示すアルミニウムー亜鉛合金めっき鋼板、亜鉛と
つき銅板、アルミニウムめっき銅板を準備し、脱脂を行
い試験板の基板とした。 次に、各試験基板に対して以下に示す化成処理を塗装面
に施した。 化成処理後、上述の塗料1〜13を用い、以下に示す条
件で各試験基板に下塗りを施した。各試験基板と塗料1
〜13との組合せを第3表に示す。 上述の下塗り後、第3表に示すように実施例16.17
及び18においては、以下に示す条件で中塗りを行い、
他は中塗りを行わずに下記の条件で上塗りを行った。 〔2〕鋼板(試験板) ■AI/2nl+アルミニウムー亜鉛合金めっき鋼板、
アルミニウム含有量5%。 ■AI/Zn2ニアルミニウムー亜鉛合金めっき鋼板、
アルミニウム含有量55%。 ■A1ニアルミニウムめっき鋼板。 ■Zn  溶融亜鉛めっき鋼板。 〔3〕化成処理 上記の各鋼板に対して公知の方法により化成処理を行っ
た。化成処理は、第3表に示すように実施例8.9及び
比較例5 (共に亜鉛狛つき鋼板)においてはリン酸亜
鉛系の処理液(サーフダインZIl]9200、日本ペ
イント■製)を用い鋼板をこの処理液に浸漬することで
、他の例ではクロメート系の処理液(サーフコートNR
C300、日本ペイント■製)を用いてこれを塗布する
ことで行った。 〔4〕下塗り 第1表及び第2表に示した各塗料組成物を下塗り塗料と
して、第3表に示すように上述の各鋼板の両面(又は片
面)に下塗りを行った。 この下塗り塗装はロールコータ−法により行い、第2表
に示す温度で60秒の焼付を行った。なお、得られた乾
燥膜厚を第3表に合わせて示す。 〔5〕中塗り 第3表に示すように、実施例16.17及び18の試験
板に対しては、上述の下塗1つ塗膜の上に中塗りを行っ
た。中塗り塗料としてはエポキシ系塗料スーパーラック
DIF P−29(日本ペイント■製)を用い、バーコ
ード法により乾燥膜厚が3μmとなるように塗布し、2
00℃で40秒の焼付を行った。なお、実施例16にお
いては試験板の両面にこの中塗りを行った。また実施例
17及び18では片面のみを中塗りした。 〔6〕上塗り 以下の上塗り塗料をロールコータ−法により塗布した。 塗布量はそれぞれ乾燥膜厚が以下に示すように調整した
。また焼付条件はそれぞれ以下の通りとした。 この上塗り塗料と試験基板との組合せは、第3表に示す
通りとした。 A1ニオイルフリーポリエステル系塗料、スーパーラッ
クDIF F−60、ホワイト (日本ペイント■製)
:乾燥膜厚20μm:焼付条件は到達最高温度が200
℃で40秒とした。 A2: シリコンポリエステル系塗料、スーパーラック
DIF 5−30、ホワイト (日本ペイント■製):
乾燥膜厚20μm :焼付条件は到達最高温度が220
℃で40秒とした。 A3:熱硬化型アクリル系塗料、スーパーラックDIF
 A−55、ホワイト (日本ペイント■製):乾燥膜
厚15μm =焼付条件は到達最高温度が220℃で5
0秒とした。 A4:塩化ビニルゾル塗料、ビニゾール10000X−
20、ホワイト (日本ペイント■製):乾燥膜厚20
0μm:焼付条件は到達最高温度が200℃で60秒と
した。 A5:フッ素樹脂塗料、デュラナーロ、ホワイト(日本
ペイント■製):乾燥膜厚20μm :焼付条件は到達
最高温度が245℃で50秒とした。 へ6:オイルフリーポリエステル系塗料(中塗り塗装を
施した場合の上塗り塗料として)、スーパーラックDI
F F−25、ホワイト (日本ペイント■製):乾燥
膜厚15μm :焼付条件は到達最高温度が200℃で
50秒とした。 上記の塗装を施して得られた各試験板について、耐エツ
ジクリープ性、加工部内錆性及びスクラッチ性について
下記の要領で試験をした。結果を第3表に合わせて示す
。 〔7〕耐工ツジクリープ件 上記塗装を施した試験板を、自然暴露試験用としては1
0cmx 30cm、塩水噴霧試験用としては7 Cm
X 20cmのサイズにカットし、カットした三辺をポ
リエステルテープでシールした。なお、このシール幅は
カット端部より5mmとした。 三辺をポリエステルテープでシールした上記の試験板に
ついて、自然暴露試験として沖縄県で36ケ月問屋外に
放置した。 また、塩水噴霧試験としては、JIS X2371に準
拠して750時間の試験を行った。 それぞれの試験を終了した試験板について、塗膜上に生
じたブリスターのシールしなかった辺からの最大長さ(
mm)を測定した。 〔8〕加工部白錆性 各塗装板を7 X 18cmの大きさにカットし、18
cm長の辺において、端から15cmの部分で折り曲げ
2T加工(この板を2枚分挟むことができる隙間を形成
するように、側面からみて3字状になるように端から1
5cmの部分でこの板を折り曲げる)し、JIS Z2
371に準拠して塩水噴霧試験を行った。 1000時間の試験終了後、折り曲げ加工を実施した箇
所からの白錆の発生状況を以下の基準で評価した。 3点:白錆の発生20%未満 2点二白錆の発生40%未満20%以上1点:白錆の発
生40%以上 試験結果を第2表に合わせて示す。
〔9〕スクラツチ性 外周面にぎざぎざのない10円硬貨で試験塗膜を引っ掻
き(0,5kgの力で)、試験塗膜の損傷を以下の基準
に従って評価した。 3点:表面にキズ及びハタリがあってもその程度が小さ
くて上塗り塗膜の一部が残っており、下塗り(又は中塗
り)塗膜が現れていないもの。 2点:下塗り塗膜の一部が削られており、下塗り塗膜に
剥離が見られるもの。 1点:上塗り塗膜及び下塗り塗膜ともに削りとられ、素
地(基板の化成処理面)が露出しているもの。 結果を第3表に合わせて示す。 第3表注: (1)クロメート系;サーフコートNRC300を基板
に塗布することにより行った。 リン酸亜鉛:サー7ダインZ[]9200を用い、これ
に基板を浸漬することにより行った。 (2)各塗料は第1表に示す塗料に対応する。 〔発明の効果〕 以上詳述したように、本発明の塗料組成物を塗装した鋼
板は、良好な耐食性を有し、加工端部における塗膜の膨
れが防止されるとともに耐スクラッチ性も向上している
。 本発明の塗料組成物を下塗り塗料として、各種鋼板の少
なくとも一方の面に塗装すれば良好な耐食性を得ること
ができる。 本発明の塗料組成物はプレコート方式の鋼板に好適であ
り、コイルコーティング法により耐食性及び耐スクラッ
チ性に優れたプレコートメタルを製造することができる
。このようなプレコートメタルは、洗濯機等の各種家電
製品、屋根、壁材等の屋外建設材等に好適である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塗料固形分100重量部に対して、 (a)少なくとも1種のクロメート系防錆顔料5〜70
    重量部と、 (b)(i)無機物質粒子5〜30重量部、及び/又は
    (ii)有機高分子粒子0.5〜5重量部とを含有する
    ことを特徴とする塗料組成物。
  2. (2)塗料固形分100重量部に対して、 (a)少なくとも1種のクロメート系防錆顔料5〜70
    重量部と、 (b)(i)無機物質粒子5〜30重量部、及び/又は
    (ii)有機高分子粒子0.5〜5重量部とを含有する
    塗料を、被塗物の少なくとも一方の面に塗布することを
    特徴とする塗膜形成方法。
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