JPS6136203B2 - - Google Patents
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- JPS6136203B2 JPS6136203B2 JP12514179A JP12514179A JPS6136203B2 JP S6136203 B2 JPS6136203 B2 JP S6136203B2 JP 12514179 A JP12514179 A JP 12514179A JP 12514179 A JP12514179 A JP 12514179A JP S6136203 B2 JPS6136203 B2 JP S6136203B2
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- film
- polarizing
- iodine
- polarizing film
- cobalt
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- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は偏光フイルムに関するものである。
ポリビニルアルコール又はその誘導体フイルム
を用いた偏光フイルムとしては、該フイルムに沃
素を吸着配向せしめた沃素系偏光フイルム、該フ
イルムに二色性色素を吸着配向せしめた色素系偏
光フイルム及び該フイルムを部分的に脱水処理し
て後延伸してポリエンを形成したポリエン系偏光
フイルムが知られているが、沃素系偏光フイルム
が他の２つの偏光フイルムに比して優れた偏光特
性を有しているために最も汎用されている。 しかしてこのような沃素系偏光フイルムにおい
ても、例えば加熱条件下では600nｍ以上の光透
過率が著しく高く、所謂“赤ヌケ”の現象が生じ
たり、加湿条件下では可視光線全領域の光透過率
が増大し、脱色すると共に偏光特性が低下すると
いつた問題があり、必ずしも充分な耐熱及び耐湿
性を有しているとは言えないものである。 また沃素系偏光フイルムは可視光線領域のうち
で400〜500nｍの波長領域における光透過率が大
きく、その結果偏光フイルム単板では青緑色を示
し、２板を同一軸が直交するように重ね合わせる
と“青ヌケ”と呼ばれるほどの青色を示すもので
あり、これらの色調は、偏光フイルムの少なくと
も片面に表面保護フイルムを形成して表示装置内
に組み込んだとき、例えば表示文字が青色となつ
てコントラストを悪くしたりするものである。 本発明はかかる欠点を解決した新規な偏光フイ
ルムを提供するものであつて、その要旨とすると
ころは、ポリビニルアルコール又はその誘導体フ
イルムに沃素を吸着配向せしめると共にコバルト
イオンを含浸せしめてなることである。 本発明に用いられるポリビニルアルコール又は
その誘導体フイルムとしては、平均重合度900〜
2600のポリビニルアルコールフイルム又はポリビ
ニルホルマールフイルム、ポリビニルアセタール
フイルム、ポリ（エチレン−酢酸ビニル）共重合
体ケン化フイルムの如きポリビニルアルコール誘
導体フイルムが挙げられる。 該フイルムに沃素を吸着配向せしめると共にコ
バルトイオンを含浸せしめて、本発明の沃素系偏
光フイルムを得るものであるが、これらの吸着配
向手段及び含浸せしめる手段は通常の手段を用い
て行なうことができる。例えばホウ酸、沃化カリ
ユウム、塩化コバルトを溶解した水溶液中に、予
め沃素を吸着配向せしめた上記フイルムを浸漬す
ることによつて、本発明の偏光フイルムを作るこ
とができる。しかしてフイルムへのコバルトイオ
ンの含浸は、上述の如く沃素をフイルムに吸着配
向せしめた後に行なうのが作業操作上好ましい
が、沃素を吸着配向せしめる前でも同時でもよい
は理解されるであろう。フイルムにコバルトイオ
ンを含浸せしめるのに用いられるコバルト無機塩
としては上記の塩化コバルト以外に例えば臭化コ
バルト、沃化コバルト、硫酸コバルトなどの２価
の無機塩からなるものがある。 偏光フイルム中におけるコバルトイオンの含有
量はフイルム１ｇに対して１〜50mgが好ましく、
１mg以下では光線透過率の平坦化が望めないばか
りか充分な耐湿及び耐熱性が得られず、50mg以上
では経済的ではない。 本発明者の実験によれば、コバルトイオンの含
有量が15〜35mgのとき、同一軸が直交するように
重ね合わせると両者間のコントラストが最大にな
ることが判明している。 以下実施例を示す。 実施例 ポリビニルアルコールフイルムを２重量％水溶
液（30℃））に１分間浸漬して４倍に延伸し、次
いで0.04重量％沃素水溶液（0.4重量％の沃化カ
リユウム、２重量％のホウ酸共存）に浸漬して沃
素を染着する。その後塩化コバルト１重量％、沃
化カリユウム0.5重量％及びホウ酸２重量％を含
む水溶液中に30秒間フイルムを浸漬し、フイルム
表面に付着している水溶液を拭き取つて80℃で10
分間乾燥して、本発明の偏光フイルム（コバルト
イオン含浸量約20mg）を得る。 比較例 実施例と同様の操作で偏光フイルムを得る。 但し染着用の水溶液には塩化コバルトは添加さ
れていない。 実施例及び比較例で得た偏光フイルムについ
て、夫々の単体透過率及び直交透過率を常法にて
測定且つ計算すると、図面に示す如く本発明の偏
光フイルムは可視光線領域で平坦な光透過性を有
している事実が顕著である。なお、図面におい
て、実線は本発明の偏光フイルム、点線は比較の
ために作製した従来の偏光フイルムを夫々示して
いる。 次に耐湿及び耐熱性を評価するために、上記実
施例及び比較例で得た偏光フイルムの両面にアク
リル系樹脂をコーテイングして表面保護フイルム
層を形成した偏光板を作製し、この偏光板の耐湿
及び耐熱性を測定したところ第１表の如き結果を
示した。 第１表から明らかな如く本発明の偏光フイルム
を用いた偏光板は耐湿及び耐熱性に優れている事
実が顕著である。 【表】
を用いた偏光フイルムとしては、該フイルムに沃
素を吸着配向せしめた沃素系偏光フイルム、該フ
イルムに二色性色素を吸着配向せしめた色素系偏
光フイルム及び該フイルムを部分的に脱水処理し
て後延伸してポリエンを形成したポリエン系偏光
フイルムが知られているが、沃素系偏光フイルム
が他の２つの偏光フイルムに比して優れた偏光特
性を有しているために最も汎用されている。 しかしてこのような沃素系偏光フイルムにおい
ても、例えば加熱条件下では600nｍ以上の光透
過率が著しく高く、所謂“赤ヌケ”の現象が生じ
たり、加湿条件下では可視光線全領域の光透過率
が増大し、脱色すると共に偏光特性が低下すると
いつた問題があり、必ずしも充分な耐熱及び耐湿
性を有しているとは言えないものである。 また沃素系偏光フイルムは可視光線領域のうち
で400〜500nｍの波長領域における光透過率が大
きく、その結果偏光フイルム単板では青緑色を示
し、２板を同一軸が直交するように重ね合わせる
と“青ヌケ”と呼ばれるほどの青色を示すもので
あり、これらの色調は、偏光フイルムの少なくと
も片面に表面保護フイルムを形成して表示装置内
に組み込んだとき、例えば表示文字が青色となつ
てコントラストを悪くしたりするものである。 本発明はかかる欠点を解決した新規な偏光フイ
ルムを提供するものであつて、その要旨とすると
ころは、ポリビニルアルコール又はその誘導体フ
イルムに沃素を吸着配向せしめると共にコバルト
イオンを含浸せしめてなることである。 本発明に用いられるポリビニルアルコール又は
その誘導体フイルムとしては、平均重合度900〜
2600のポリビニルアルコールフイルム又はポリビ
ニルホルマールフイルム、ポリビニルアセタール
フイルム、ポリ（エチレン−酢酸ビニル）共重合
体ケン化フイルムの如きポリビニルアルコール誘
導体フイルムが挙げられる。 該フイルムに沃素を吸着配向せしめると共にコ
バルトイオンを含浸せしめて、本発明の沃素系偏
光フイルムを得るものであるが、これらの吸着配
向手段及び含浸せしめる手段は通常の手段を用い
て行なうことができる。例えばホウ酸、沃化カリ
ユウム、塩化コバルトを溶解した水溶液中に、予
め沃素を吸着配向せしめた上記フイルムを浸漬す
ることによつて、本発明の偏光フイルムを作るこ
とができる。しかしてフイルムへのコバルトイオ
ンの含浸は、上述の如く沃素をフイルムに吸着配
向せしめた後に行なうのが作業操作上好ましい
が、沃素を吸着配向せしめる前でも同時でもよい
は理解されるであろう。フイルムにコバルトイオ
ンを含浸せしめるのに用いられるコバルト無機塩
としては上記の塩化コバルト以外に例えば臭化コ
バルト、沃化コバルト、硫酸コバルトなどの２価
の無機塩からなるものがある。 偏光フイルム中におけるコバルトイオンの含有
量はフイルム１ｇに対して１〜50mgが好ましく、
１mg以下では光線透過率の平坦化が望めないばか
りか充分な耐湿及び耐熱性が得られず、50mg以上
では経済的ではない。 本発明者の実験によれば、コバルトイオンの含
有量が15〜35mgのとき、同一軸が直交するように
重ね合わせると両者間のコントラストが最大にな
ることが判明している。 以下実施例を示す。 実施例 ポリビニルアルコールフイルムを２重量％水溶
液（30℃））に１分間浸漬して４倍に延伸し、次
いで0.04重量％沃素水溶液（0.4重量％の沃化カ
リユウム、２重量％のホウ酸共存）に浸漬して沃
素を染着する。その後塩化コバルト１重量％、沃
化カリユウム0.5重量％及びホウ酸２重量％を含
む水溶液中に30秒間フイルムを浸漬し、フイルム
表面に付着している水溶液を拭き取つて80℃で10
分間乾燥して、本発明の偏光フイルム（コバルト
イオン含浸量約20mg）を得る。 比較例 実施例と同様の操作で偏光フイルムを得る。 但し染着用の水溶液には塩化コバルトは添加さ
れていない。 実施例及び比較例で得た偏光フイルムについ
て、夫々の単体透過率及び直交透過率を常法にて
測定且つ計算すると、図面に示す如く本発明の偏
光フイルムは可視光線領域で平坦な光透過性を有
している事実が顕著である。なお、図面におい
て、実線は本発明の偏光フイルム、点線は比較の
ために作製した従来の偏光フイルムを夫々示して
いる。 次に耐湿及び耐熱性を評価するために、上記実
施例及び比較例で得た偏光フイルムの両面にアク
リル系樹脂をコーテイングして表面保護フイルム
層を形成した偏光板を作製し、この偏光板の耐湿
及び耐熱性を測定したところ第１表の如き結果を
示した。 第１表から明らかな如く本発明の偏光フイルム
を用いた偏光板は耐湿及び耐熱性に優れている事
実が顕著である。 【表】
図面は本発明の偏光フイルムが可視光線領域で
平坦な光透過特性を示す事実を表わしたグラフで
ある。
平坦な光透過特性を示す事実を表わしたグラフで
ある。
Claims (1)
- １ ポリビニルアルコール又はその誘導体フイル
ムに沃素を吸着配向せしめると共にコバルトイオ
ンを含浸せしめてなることを特徴とする、可視光
線透過スペクトルが平坦で且つ耐湿及び耐熱性が
良好な偏光フイルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12514179A JPS5648601A (en) | 1979-09-27 | 1979-09-27 | Polarizing film |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12514179A JPS5648601A (en) | 1979-09-27 | 1979-09-27 | Polarizing film |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5648601A JPS5648601A (en) | 1981-05-01 |
| JPS6136203B2 true JPS6136203B2 (ja) | 1986-08-16 |
Family
ID=14902869
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12514179A Granted JPS5648601A (en) | 1979-09-27 | 1979-09-27 | Polarizing film |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5648601A (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2663440B2 (ja) * | 1987-06-12 | 1997-10-15 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 偏光フィルムの製造方法 |
| JP2543748B2 (ja) * | 1987-07-03 | 1996-10-16 | 株式会社クラレ | 偏光フイルム及びその製造法 |
| WO1989008857A1 (en) * | 1988-03-08 | 1989-09-21 | Toray Industries, Inc. | Polarizing film |
| JPH0223304A (ja) * | 1988-07-12 | 1990-01-25 | Toray Ind Inc | 可視偏光フイルム |
| DE4211775A1 (de) * | 1992-04-08 | 1993-10-14 | Agfa Gevaert Ag | Polarisationsfolie |
| US5666223A (en) * | 1995-12-01 | 1997-09-09 | Polaroid Corporation | High-efficiency K-sheet polarizer |
| JP2001091736A (ja) | 1999-09-20 | 2001-04-06 | Nitto Denko Corp | 偏光フィルム及び偏光板 |
| US20050073065A1 (en) * | 2002-04-06 | 2005-04-07 | Mack Jon M. | Process for making an intrinsic polarizer |
-
1979
- 1979-09-27 JP JP12514179A patent/JPS5648601A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5648601A (en) | 1981-05-01 |
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