JPS6136193Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は鍋蓋掛け具の構造に関し、数個の鍋
蓋の大きさの大小に拘らず之等を安定よく載置し
た水切り効果を良好にしてかさばらずに整頓でき
る鍋蓋掛け具となすを目的とする。

従来用いられているこの種の鍋蓋掛け具は、鍋
蓋支持枠の上端部に上向き開口の凹部を形成しこ
の凹部に鍋蓋の摘み部を挿入して支持枠上に載置
して支承させるようにしていたので、衝激により
摘み部が凹部から外れると鍋蓋が落下する等、鍋
蓋の安定性が悪い欠陥があつた。

そこで本考案は上述のような欠陥をなくして鍋
蓋を安定よく掛け具に立てかけて支承させるよう
その摘み部を挿入する開口部を支持枠の中央部に
設け、鍋蓋の摘み部の上下、後部の広い部分を支
持枠の周縁部で支承させ鍋蓋が支持枠から外れ難
くしたもので、前記開口部は一側方（前方）を開
放して鍋蓋の出入時には支持枠の前方から摘み部
を出入できるようになし、鍋蓋の出入操作の能率
化をも計つたものである。

以下本考案の実施例数例を図面に従つて説明す
ると、第１図から第３図に示す鍋蓋掛け具１は、
鍋蓋支持枠２を線材を屈曲することにより形成し
たものであつて、該支持枠２の中央部に前方開放
の広い開口部３を三方に屈曲した上辺２ａ，後辺
２ｂ及び下辺２ｃにより側面コ字形に形成し、前
記下辺２ｃの前端部から下方へ湾曲させて前脚杆
２ｄとなすと共に、上辺２ａの前端部から上辺と
平行状に後方へ折返して上端縁２ｅとなし、更に
該上端縁の後部で前記後辺２ｂの後側へ平行状に
折下げて後端兼後脚杆２ｆを曲成し、前脚杆２ｄ
と後脚杆２ｆとの各下端部を夫夫断面〓形の摺動
台４上に回動自在に挿着し、該前後両摺動台によ
り複数個の支持枠を所定間隔で並列状に立設させ
て一体連結したものであり、前記両摺動台を水切
棚の載置面を構成する前後両横棧パイプ５，５上
に載架し横棧パイプに沿つて摺動自在に水切棚上
に設置し、洗い揚げた鍋蓋６を各支持枠間へ挿入
すると共にその摘み部６ａを片方支持枠の開口部
３内へ挿入した該支持枠へ立てかけて置くように
するものである。尚又この鍋蓋掛け具を水切棚上
から降し前後摺動台により適宜の載置台上へ置く
こともできる。

尚、第３図は前記鍋蓋掛け具の前後両摺動台を
互に内方へ押し合い前後両脚杆を回動軸として掛
け具全体を折り畳んだ状態を示したものである。

又、第４図、第５図に示す鍋蓋掛け具１′は、
前述の支持枠２と同一形状に形成した線材製支持
枠２′の前脚杆２′ｄと後脚杆２′ｆとの各下端部
において夫夫水切棚の横棧パイプ５，５に嵌合さ
せるよう側面コ字形に屈曲した摺動嵌合部２′ｇ
を形成し、該嵌合部を横棧パイプ５に摺動自在に
嵌合させることにより支持枠２′を水切棚上に立
設し、かくして水切棚上に複数個の支持枠を並列
状に設置し、各支持枠間へ鍋蓋を挿入して支承さ
せる。

尚又、第７図及び第８図に示す鍋蓋掛け具１″
は支持枠２″を平板により前述第１〜６図に示し
た支持枠２及び２′の外形と同形状に形成すると
共に、該支持枠の下端縁に沿つて脚部２a′を前後
方向に亘つて水平状に設け、該脚部の前後両端部
を夫夫下方へ折曲げ該折曲部により前後摺動台
４，４上に挿着し、かくして複数個の支持枠を並
列状に立設して一体連結し、前述の鍋蓋掛け具１
と同様に前後摺動台を水切棚の両横棧パイプ５，
５上へ摺動自在に載架して使用する。

尚更に又、第９図及び第１０図に示す鍋蓋掛け
具１は、前記第７，８図に示す支持枠２″と同
形状に形成した平板製の支持枠２の下端脚部２
ａの前後両端部を夫夫水切棚横棧パイプへ嵌合
させるよう前端部を側面コ字形に、後端部をＬ形
に夫夫折曲げた前摺動嵌合部２″ｂと後摺動嵌合
部２″ｃとを形成し、該両嵌合部により両横棧パ
イプ５，５に嵌着した後、脚後端部において横棧
パイプ下側から側面〓形状の止着片２ｄを添え
付けねじ７で脚部に螺着し、かくして各支持枠を
所定間隔で水切棚上へ摺動自在に並設する。

本考案は上述の如き構成であつてその作用効果
上において次に述べるような有益なる利点を多く
有するものである。

即ち、鍋蓋支持枠の中央部に前方開放の開口部
３を広く設け該開口部の上下縁と後縁とが広い鍋
蓋支承部を構成するので、開口部３に鍋蓋の中心
摘み部を前方より挿入すれば該摘み部の上下部及
び後部の周縁部を掛け具の支承部で支えて鍋蓋を
立てかけ置けるから、多くの鍋蓋を安定よく保持
することができ、開口部が広いから鍋蓋の直径の
大小に拘らず摘み部を挿入掛止でき、鍋蓋を垂直
状に保持できるから多くの鍋蓋をかさばらずに収
容できると共に、洗い揚げた鍋蓋の水切りが良好
で乾燥が早く衛生的である。

又、各支持枠は水切棚に対して摺動自在且つ取
付け取外し自在に設置できるから水切棚上で左右
適宜な位置に設けて使用でき、鍋蓋の大きさに合
わして各支持枠の間隔を調整することが可能であ
ると共に、水切棚から取外して他所で使用するこ
とも、又不要時には取外しておくこともでき水切
棚上を適宜に広く活用できる。尚、支持枠の前方
から鍋蓋を出入できるからその操作が迅速で能率
よく炊事作業を行なうことができる。

尚又、第１図に示す鍋蓋掛け具１は支持枠の両
脚杆を摺動台に回転自在に挿着しているから、両
脚杆を回動軸として第３図に示すように全体を折
り畳んで小容積に縮められるので商品包装時や持
ち運びと保管に至便である。

又、第１，２，４，５図に示すものは各支持枠
が線材製であるので、その線材の弾性により両脚
部を広狭自在に操作して水切棚への嵌脱操作が行
い得られ、尚水切棚横棧の間隔に多少の差異があ
つても対応合致させて嵌合できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の鍋蓋掛け具を水切棚上に設置
した状態を示す一実施例の斜視図、第２図はその
側面図、第３図は同鍋蓋掛け具を折り畳んだ状態
を示す斜視図、第４図は他の実施例のものを水切
棚上に設置した状態を示す斜視図、第５図はその
側面図、第６図はその平面図、第７図は更に他の
実施例を示す斜視図、第８図はその側面図、第９
図は尚更に他の実施例を示す斜視図、第１０図は
その側面図である。 １，１′，１″，１……鍋蓋掛け具、２，
２′，２″，２……支持枠、３……開口部、４…
…摺動台、５……横棧、６……鍋蓋、６ａ……摘
み部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 枠体中央部に一側方を開放した開口部３を設
   けた複数個の鍋蓋支持枠の各前後両脚杆下端部
   に夫夫摺動部を設け、該摺動部により各支持枠
   を所定間隔で並列状に立設させるようにした鍋
   蓋掛け具。 (2) 支持枠の両脚杆下端部を前後一対の両摺動台
   ４，４に夫夫挿着し、前記摺動台を摺動部とな
   して之を水切棚上に載架するようにした実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の鍋蓋掛け具。 (3) 支持枠の両脚杆下端部に水切棚横棧への嵌合
   部を曲成し之を摺動部となして該支持枠を水切
   棚上に立設させるようにした実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の鍋蓋掛け具。 (4) 支持枠２を線材を屈曲することにより形成し
   た実用新案登録請求の範囲第１項又は第２項又
   は第３項記載の鍋蓋掛け具。 (5) 支持枠の両脚杆を摺動台に回動自在に挿着し
   た実用新案登録請求の範囲第２項記載の鍋蓋掛
   け具。