JPS6135155Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 なべ、やかん等を用いてガス台の上で煮炊きす
る際に、相当時間が経過した頃、蓋を取つて中の
様子を見ることが多いものである。取つた蓋は適
当な場所に置こうとするがその際になつてみる
と、炊事場の何処にも適当な処が無く、止むを得
ず身近にあるものの上に重ねて置いたり、もたし
かける等不安定な置き方をして一時的にしのぐの
が一般である。然し、それ等の場合、蓋は相当加
熱されて居るので軽卒に取り扱うとやけどをする
おそれがあり、又、あわててなべ等に手をぶつけ
てこれをひつくり返し思わぬ損害を被ることもあ
る。然し、炊事場には種々の器具が処せましと配
置され蓋を取つて置くだけの余分の場所を平常か
ら用意して置くことは極めて難しいことといわね
ばならない。そこで平常、場所が塞がれ平な場所
を空けて置く余裕のない炊事場においても空間を
巧みに利用することによつて相当の大きさのなべ
類の蓋でも簡単に邪魔にならぬよう除けて置ける
器具が本考案の目的とするところである。

本考案の構成は、金属製のレバーをもつて一般
家庭のガス台の幅と同程度の幅をもつて左右に柱
１^a，１^bを立てる。二本の柱の頂上の間に水平レ
バー２を架しこれにほぼＶ字型の二個所の屈曲部
２^a，２^bを形成し垂下せしめる。Ｖ字型はその特
徴として、字を構成する二辺の間が最上部におい
て最も開放し下部に至るに従いその間隔がせまく
なるものであり本考案の屈曲部の形も類を同じく
する。屈曲部２^a，２^bは、なべ、やかん等の蓋を
取りそのつまみの部分を挿し挾むに用いる個所で
ある。従つて上方が広く開いた方が挿し込み易く
下方に行くに従いせまくなつて落ち着き易いよう
になつて居る。この場合、つまみを挿し込んだだ
けでは蓋が自らの重みで前方へ傾斜し易いのでそ
れを防ぐため屈曲部２^a，２^bより下方に、蓋止め
水平レバー３を両柱１^a，１^b間に装着する。然し
て両柱の各々の基部は金属製平台のプレート４の
上に植立せしめプレート４はガス台の前方端部を
これに載せることによつて本器具を安定せしめ
る。

かくて本考案による時はガス台の周辺に余分の
平らな空所が無くとも蓋の置き場所はガス台前方
の空間を利用することによつて容易に解決するか
ら炊事場の整頓に役立ち炊事の能率にも好結果を
もたらすという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の正面図。第２図は、側面
図。いずれも想像線で示した部分は蓋を置いた状
態を示す部分である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属製レバー１^a，１^bを左右に柱として立てそ
   の頂上に水平レバー２を架し、この水平レバーに
   二個所の屈曲部２^a，２^bをＶ字型に形成して垂下
   せしめ、屈曲部２^a，２^bは何れもＶ字の特徴とし
   て最上部が最も広く開放し下方に行くに従い間隔
   がせまくなるものとし、屈曲部より下方におい
   て、左右の柱の間に蓋止め水平レバー３を架し、
   両柱の基部に金属製平台のプレート４を装着して
   成るなべ、やかん等の蓋置き器具。