JPS6134450Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は壁面の塗装仕上に用いられる模様型
シートに関するものである。

従来、壁面に模様を塗装するような場合に、紙
片に模様をくり抜いたものを貼り付け、その上か
ら塗装した後に紙片を剥離する方法が知られてい
る。しかし、従来の模様型紙は比較的小さい四角
形状のものであるためめ、実際の施工においては
貼付け作業が面倒である上に、連続模様の場合に
その接続が正確に行われ得ない欠点があつた。

この考案は、このような欠点を除去した壁面施
工用模様型シートを提供することを目的とする。

以下この考案を図示の１実施例に基いて説明す
る。第１図は壁面施工用模様型シート１の一端を
解き剥した状態で示したものであり、この実施例
はタイル状に壁面を塗装するための模様型を有す
るもので、具体的にはタイルの目地に相当する部
分がシート１となつている。そのシート１は使用
する塗料が浸透して裏面に達することのないよう
な材質のもので、強力紙又は伸びの少い合成樹脂
シートあるいは布地で形成され、裏面に粘着剤層
を設けて粘着面２としてある。塗料が水性のもの
である場合は防水性のものとする。シート１の幅
は１ｍ、長さは10ｍ程度のものである。

このシート１は、巻芯である筒３に解き剥し可
能に巻回されている。図中４は貼着剤に対して剥
離の容易な表面を有する台紙である。その巻回状
態は粘着面２が外周に位置し、シート１の表面が
内周に位置するように台紙４を介して巻回してあ
る。なお、シート１の表面側が粘着剤に対して容
易に剥離可能な材質の場合は台紙４を省略でき
る。

こようなシート１を用いて壁面１０を塗装する
場合は、第２図に示すように、施工壁面全面に予
めタイルの目地材あるいは目地色塗料１１を吹付
け等により施工しておいて、その上にシート１を
貼着ける。その場合壁面の一端、例えば上端にシ
ート１の解き剥し端を正確に粘着剤を利用して貼
着する。そして、巻回部を台紙４を除去しながら
下方へ転動させて壁面下端まで貼着し、シート１
を切断する。先に貼着したシート１に隣接して再
び上方から下方へ巻回部を転動させながら貼着す
る。このようにして施工壁面へ貼着した後、タイ
ル相当色の塗料をシート１の上から吹付け等によ
り施工する。最後にシート１を除去して施工を完
了する。

施工された壁面は、シート１でマスクされてい
た部分に目地材もしくは目地色塗料１０が目地状
に残り、タイルを張つたと同様な壁面となる。

上述したようにこの壁面施工用模様型シート１
を用いて壁面に塗装するときは、シート１が巻回
状態で準備されているから、その貼着作業が容易
であり、作業時間が大幅に短縮され、仕上りもき
わめて良好である。

上記実施例では、タイル相当色の塗料を吹付け
施工したが、厚みのある壁面仕上げ材の吹付け施
工にも利用でき、その場合はきわめてタイル張り
壁面に近い仕上りとなる。

上記実施例は、タイル模様の模様型シート１に
ついて説明したが、模様についてはこれに限定す
るものではない。しかし、連続模様がこの考案の
実施に最も適している。例えば、壁面の下部に横
方向に連続した模様を施工するような場合には巻
回シートを横方向に転動させて貼着するように模
様を設けておくことにより、模様の継目が全くな
い状態となるからである。

以上のようにこの考案によれば、作業性が良好
で、壁面模様の仕上りも良好な壁面施工用模様型
シートを提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の１実施例の一部を解き剥し
た状態を示す斜視図、第２図は同実施例の使用状
態を説明するための拡大部分断面側面図である。 １……壁面施工用模様シート、２……粘着剤
層、３……筒、４……台紙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所定の模様がくり抜き形成された防水性又は塗
   料の透過し難い長尺シートの裏面を粘着面に形成
   し、一端より解き剥し可能に巻回してなる壁面施
   工用模様型シート。