JPS6130901Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、サンバイザの取付構造に改良を施
した乗合バスに関する。

従来、この種の乗合バスにおいて、例えば実開
昭54−179083号公開公報に開示されているよう
に、行先などを示す方向幕器を車室内に位置させ
車室内からボツクスで覆つてなる構成のものや、
第１図及び第２図に示すように、車体１の室内側
にフロントガラス２の上部に、行先表示器３を収
納する収納ボツクス４を設置し、該収納ボツクス
４の下面部４ａに前記行先表示器３のスイツチ類
５等を操作するスイツチ操作口６を開口させ、か
つ該スイツチ操作口６を略々面一にカバー板７で
開閉自在に施蓋するとともに、前記収納ボツクス
４の下面部４ａの前方側にＬ型ブラケツト８を介
してサンバイザ９を垂下回動調整自在に取付けて
なる構成を有するものがある。

しかしながら、このような従来構造のもので
は、サンバイザ９の取付基部が収納ボツクス４の
下面部４ａに固定したブラケツト８の下端部８ａ
に取付けられていることから、サンバイザの手前
への捲り上げ格納状態において、ブラケツトの垂
下長さｌ分視界が妨げられるなど、種々の不具合
が生じていた。

この考案は、上記した従来の欠点を解消するこ
とを目的としたもので、以下、第３図及び第４図
に示す実施例に基づいて説明する。なお、この考
案に係る図示の実施例において第１図及び第２図
に示す従来構造と構成が重複する部分は同一符号
を用い説明を省略する。

すなわち、この考案は、第３図及び第４図に示
すように、車体１の室内側フロントガラス２の上
部に設置された行先表示器３の収納ボツクス４の
下面部４ａに形成したスイツチ類５を操作する操
作口６のカバー板をサンバイザ１０として兼用
し、捲り上げ状態においてサンバイザ１０を収納
ボツクス４の下面部４ａに略々面一に維持可能に
ヒンジ１１結合されているとともに、使用時、所
望の角度で垂下回動調整自在にしてなるものであ
る。

したがつて、上記したこの考案に係る構成によ
れば、車体の室内側フロントガラスの上部に設置
した収納ボツクスの下面部に取付けられるサンバ
イザを、収納ボツクスの下面部と略々面一になる
ようにしてスイツチ操作口を覆うことから、従来
のようなブラケツトを介する構造のものと比較し
て上方視界を広くすることができ、しかも格納状
態でスイツチ操作口を施蓋するように兼用したこ
とから、カバー板が別途設ける必要がないなど、
実用性にすぐれた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の乗合バスの一例を示す正面図、
第２図は第１図−線における略示的要部拡大
断面図、第３図はこの考案に係る乗合バスの一実
施例を示す略示的要部拡大断面図、第４図は同じ
くサンバイザの取付状態を示す一部拡大断面図で
ある。 １……車体、２……フロントガラス、３……行
先表示器、４……収納ボツクス、４ａ……下面
部、５……スイツチ類、６……スイツチ操作口、
１０……サンバイザ、１１……ヒンジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 室内側フロントガラスの上部に設置した行先表
   示器用収納ボツクスの下面部に、スイツチ操作口
   を開口し、サンバイザを前記スイツチ操作口に臨
   ませて垂下回動調整自在に取付け、該サンバイザ
   を収納ボツクスの下面部と略々面一にしてスイツ
   チ操作口を開閉自在に施蓋してなることを特徴と
   する乗合バス。