JPS583688Y2 - エヤ−ガイド装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、着脱式屋根又はスライディング屋根を有し
、屋根部分に開口部を設けることができる自動車のエヤ
ーガイド装置に関するものであって、大きさを自由に調
節することができ、風の侵入を効果的に防止すると共に
、上方視界を悪くすることのないエヤーガイド装置を提
供することを目的とするものである。

従来、屋根開口部を有する車体に設けられたエヤーフラ
ップは、前部固定屋根下に収納し、起立して前部固定屋
根下において使用するものである。

又スライディング屋根に設けたエヤーフラップにおいて
は、屋根が後方にガイドされると、自動的にエヤーフラ
ップが起立し、前部固定屋根上において使用する。

前部固定屋根上に起立するタイプのエヤーフラップに於
ては、高さをあまり高くすることはできず、屋根開口部
が車体の前後方向に比較的大きい場合、あるいは後座席
を有する場合には充分なエヤーフラップ効果を発揮する
ことができなかった。

後座席の人にもエヤーフラップ効果を及ぼすためには、
エヤーフラップの高さを高くすればよいのであるが、あ
まり高くすると、エヤーフラップ上端後部からほぼ真下
に向って前座席側に落ちるように風が流れ、逆効果にな
る場合があった。

この考案は、公知のエヤーフラップのこれらの欠点を除
去しようとするものである。

図面に示す実施例についてこの考案を説明すれば次の通
りである。

第１図は前部固定屋根１と後部固定屋根２との間に開口
部３を形成し、この開口部に着脱屋根を施蓋する型式の
自動車屋根を示し前部固定屋根１の後縁１′に、開口部
３の方向に透明又は半透明の板状のエヤーガイド４を略
水平に突設してなる状態を示し、第２図は前部固定屋根
１の後縁１′にヒンジ５により透明又は半透明の板状の
エヤーガイド４を取付け、ヒンジ５部分に於て前部固定
屋根１の下方に回動収納するようにした実施例を示すも
のである。

この場合、エヤーガイド４の固定は、回転方向に抵抗を
有するヒンジにより行うが、これに限ることなく、別に
ロック装置を設けて固定してもよい。

６はウェザ−ストリップ、７はインナーパネル、８は内
張りである。

以上述べたようにこの考案は、車体屋根の開口部の前部
にヒンジにより回動可能に枢着し、後方に向って略水平
に保持され、かつ、屋根外表面より下方に位置するよう
になされたエヤーガイドを前部固定屋根の下部に収納で
きるように設けたので、車両の前面投影面積が変化せず
、空気抵抗が増えない。

又、開口部が車体の前後方向に比較的大きい場合にも、
風の巻込みを防ぎ騒音を減らすと同時に、風の侵入をも
効果的に防ぐことができる。

又、エヤーガイドを透明又は半透明にしたことにより、
開口部前端から後方に向って延在していても、上方視界
を悪くすることはない。

又、ヒンジによって前部固定屋根の下にエヤーガイドを
収納できるため、操作の煩わしさがない。

さらに、エヤーガイドの使用時には屋根外表面より下に
略水平に保持するようにしたので、該エヤーガイドの使
用時の状態で着脱式屋根又はスライド式屋根を着脱又は
開閉させることが可能であるため、該操作に伴うエヤー
ガイを回動させて収納させるための特別の装置を必要と
しない等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は前部固定屋根、後部固定屋根を有する自動車屋
根の斜視図、第２図は、第１図Ａ−Ａ線の拡大縦断面図
である。 ３・・・・・・開口部、４・・・・・・エヤーガイド、
５・・・・・・ヒンジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 屋根の一部を開口することができるようにした車体にお
   いて、該開口部前方に位置する前部固定屋根の後縁に、
   透明又は半透明の板状のエアーガイドをヒンジにより回
   動可能に枢着し、前部固定屋根の内張りに沿うようにし
   て前部固定屋根の下部に収納できるようにし、かつ、該
   エヤーガイドの使用時において後方に向って略水平にな
   り、しかも屋根外表面より下方に位置するようにしたこ
   とを特徴とするエヤーガイド装置。