JPS61292052A - 鋼管ベベル部の超音波探傷法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は鋼管ベベル部の超音波探傷法に関し、未探傷
域を残さずベベル部全面を探傷し得る方法を提供しよう
とするものである。

〈従来の技術〉 ラインパイプや配管の施工に際しては、鋼管端部にベベ
ル部を形成し、これを溶接゛開先部として溶接継手によ
り接続がなされる。この々ベル部にラミネーションやイ
ン′クルージョン（非金属介在物）等の母材欠陥がある
と、溶接欠陥の原因となるため、この部分を超音波探傷
し、欠陥のないことを確認しておく必要がある。この超
音波探傷は第５図（イ）に示すように、鋼管（Ｘ）の外
側から探触子（Ｓ）を当てると、ベベル部（Ｂ）の探傷
ができないため、仲）に示すように管内周側から探触子
（Ｓ）を当てて探傷している。

この探傷は通常の自動探傷装置を用いｎば管（Ｘ）をタ
ーニングローラ等により回転させなから探触子（Ｓ）を
管軸線方向に移動させ、第６図に示すようにスパイラル
状に走査して行なうこきになるが、この場合未探傷域（
Ｎ）が生じるため、従来は人手により探触子（Ｓ）を手
動で動かして探傷を行っていた。

しかし手動の場合回転する鋼管を手で触れるため作業に
危険が伴う上、作業能率が悪く、また鋼管の内径制限が
ある等の欠点があった。

〈発明の概要〉 本発明は上記した従来の欠点を改善するためになされた
もので、人手によらず自動探傷により未探傷領域を生じ
ないベベル部の探傷を行い得る方法を提供しようとする
ものである。

本発明法は、まず鋼管内部に探触子を当て、鋼管を回転
させつつ探触子を軸線方向に移動させる点においては従
来法と変らないが、当初に鋼管の端部検出器を用いて探
触子を所定の位置に位置決めする。このプロセスにより
探触子の管端からの位置を認識できるから、探触子が端
部に位置した時、探触子の軸線方向の位置を固定するこ
とにより未探傷域の発生を防止できる。

探触子の管端部における位置固定は、探触子の軸線方向
への移動を鋼管回転毎のピッチ送りとすることにより実
現できる。この場合鋼管の回転数を検出して鋼管の所定
回転毎に探触子をピッチ送りする。

また探触子を軸線方向に連続的に移動し、この移動量と
探触子の尚初位置とから、探触子が管端部に到来した″
ことを検知し、この時探触子の軸線方向の移動を停止し
て、少なくとも鋼管が１回転する時間停止状態を続ける
ことによっても可能である。

以上の構成により、ベベル部全面の探傷が可能となり、
未探傷域を発生することがない。

また探傷の自動化が可能であるから、作業の危険がなく
、作業効果も向上する。また内径の制限もない。

〈実施例〉 以下本発明法を図面に示す実施例により説明する。

第１図において、探触子ホルダ（１〕には％２個の探触
子（Ｓｌ）　（８２）と端部検出器（２〕が軸線方向に
順に配役されている。この端部検出器（２〕が管端部を
検出した位置にホルダ（１）を置けば、探触子（Ｓｌ）
　（Ｓｚ）の位置決めが自動的になされる。探触子（８
１）　（８２）の間隔は、検査する範囲と探触子の数に
より決めらｎるが、この実施例では探触子の音場寸法に
より３回のピッチ送りで探傷を完了し得る間隔に設定し
である。

また探触子（Ｓｌ）（Ｓ２）及び検出器（２）の間隔は
等間隔にしである。

端部検出器（２）としては種々のものが採用可能であり
、たとえば渦流式のプローブコイル等を用いることがで
きる。この検出器（２）による検出信号は制御装置（４
）へと出力される。

鋼管（Ｘ）はターニングローラ上で一定周期で回転して
おり、この回転をパルスジェネレータ（３）により検出
し、制御装置（４）へと回転信号を出力している。

探触子ホルダ（１）はアクチュエータ（５）により軸線
方向に移動するようになっており、該アクチュエータ（
５）は制御装置（４）により制御されている。アクチュ
エータ（５）はホルダ（１）をピッチ送りするだけでな
く、管内面に出し入れし、また位置決めのために微動送
りする。このアクチュエータ（５）はこれら各動作に異
なる装置を使用しても、また共用しても棗＜、パルスモ
ータやエアシリンダ等を使用することができる。

探触子ホルダ（１〕は管内面の曲率に合せたシューとな
っており、管内面に倣うようにシンバル機構（図示せず
）が備えらちでいる。

以上の構成において、鋼管（Ｘ）が搬送されてきたら、
まず探触子ホルダ（１）を管内面に挿入する。この際鋼
管（Ｘ）は予め管端部を揃えられて搬送さｎてくるもの
とする。そして端部検出器（２）により管端部を検出し
、制御装置（４）からアクチュエータ（５）に信号を出
力してホルダ（１）の位置決めを行なう。そしてターニ
ングローラを駆動し、鋼管（Ｘ）を回転させる。

この回転はパルスジェネレータ（３〕により検出され、
制御装置（４）へ送られる。制御装置（４）には予め鋼
管（Ｘ）の径が入力されており、この径と回転信号とか
ら回転数を検出する。

鋼管（Ｘ）が１回転し、第２図に示すＡＩ、Ｂ１の領域
を走査したら、探触子ホルダ（１）を音場寸法分ピッチ
送りし、順次Ａ２．Ｂ２．Ａ３、Ｂ３の探傷を行う。な
おピッチ送り時の走査もれを防ぐためには、１回転＋α
時にピッチ送りをすれば良い口また最終領域では１回転
＋α後に回転を停止する。

以上の操作により未探傷域を生ずることなく、鋼管ベベ
ル部の全面探傷が可能となる。

以上の動作のフローを第３図に示す。なおＧ・うまでも
なく探傷に際しては探傷水を供給する。

第４図は、本発明の他の方法を示すもので、ここでは探
触子（Ｓ）をピッチ送りとせずに従来と同様に順次軸線
方向に送る構成さしている。この例では探傷範囲を音場
寸法の整数倍とし、鋼管（Ｘ）の回転数に応じて探触子
ホルダ（１）を軸線方向（図では管端方向）へ送ってい
る。探触子ホルダ（１ンの当初に位置決めした位置と送
り量により、探触子（Ｓ）が端部に到来したことを知る
ことができるから（この実施例では６回転目）、この時
ホルダ（１］の移送を停止し、１回転子αの回転により
Ｅ領域を走査する。この走査により未探傷域を完全にな
くすことができる。

〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明法によれば、未探傷域を生
ずることなく、鋼管ベベル部の全面探傷を行うこさがで
きる。またマニアルによる探傷を行わなくても良く、そ
の結果作業の危険や内径制限を排除できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明法を実施するための装置の概略図、第２
図は本発明法の説明図、第３図は操作手順のフロー図、
第４図は他の方法の説明図、第５図と第６図は従来法の
説明図である。 （１）・・・探触子ホルダ、（２）・・・端部検出器、
（３）・・・パルスジェネレータ、（４）・・・制御装
置、（５）・・・アクチュエータ。 特許出願人　　日本鋼管株式会社 発　明　者　　　中　　　野　　　哲　　　男同　　　
　　　　　　西　　　藤　　　勝　　　２同　　　　　
　　　　小　　　宮　　　善　　　具間　　　　　　　
　藤　　　本　　　英　　　晃第　　１　　　図 特開口Ｒ６１−２９２０５２（４） 第　　３　　図 藺ｆ６ ＃ｌ曹漱迭Ｖδ 探緬千ノトルり− 管内市へ坤尺 ＠官燗者Ｐ邑ンシン２”。 （イＬ１汰わ） ターニング゛ロー２Ｆヨ甲六 第　　２　　巧 Ｘ　　　　ＳＩ　　　　　Ｓ２ １繭１ 第４図 第　　５　　図 第　　６　　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、鋼管内部から超音波探触子を当て、該 鋼管を回転させつつ探触子を軸線方向に 移動させて走査探傷を行う鋼管ベベル部 の超音波探傷法において、 鋼管端部検出器を用いて探触子を管端か ら所定の位置に当て、鋼管の回転数を検 出して所定時に探触子を軸線方向にピッ チ送りすることによりベベル部の全面探 傷を行うことを特徴とする鋼管ベベル部 の超音波探傷法。 ２、鋼管内部から超音波探触子を当て、該 鋼管を回転させつつ探触子を軸線方向に 移動させて走査探傷を行う鋼管ベベル部 の超音波探傷法において、 鋼管端部検出器を用いて探触子を管端か ら所定の位置に当て、該探触子を管端方 向に移動し、該移動量から探触子が管端 まできたことを検知し、この時点で探触 子の移動を停止することによりベベル部 の全面探傷を行うことを特徴とする鋼管 ベベル部の超音波探傷法。