JPS61291233A - 空気圧制御式シ−ト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は乗員のフィーリング或いは体圧分布を空気圧に
より制御する形式の車輌等用シートに関し、特に車輌の
運転条件に応じて作動する制御手段を備える上記形式の
空気圧制御式シートに関する。

（−行余白） 各種の調節機能を備える車輌等用シートとしては、リフ
ライナ、チルト、リフタなどを備え、乗員の位置姿勢を
調節し得るものと、サイサポート、サイドサポート、ラ
ンバサポートなどを備え、主として乗員のフィーリング
、体圧分布を調面し得るものとがある。これらは更に調
節を人力によって行６うものと外部パワーによって行な
うものとに分類される。

本発明はそのうちでも特に乗員のフィーリング、体圧分
布を空気圧からなる外部パワーにより調節し、更に乗員
の降車時の車室内の温度上昇による空気圧の上昇を防ぐ
ことをなし得る車輌等用シートに関するものである。

〈従来の技術〉 この方式の従来形式の車輌用シートの多くは調節機構と
して対象部位毎にモータ、歯車などからなるパワー要素
を設置し、機械式の調節機構を作動させる方式のもので
あるために、大型で重く複雑であって、従って高価なも
のであった。パワー要素として空気圧を使用する方式も
考えられていたが、空気圧源よりの空気の圧力を所望の
圧力に減圧するためには圧力調整弁が必要となるもので
あるために、調整する部分が多くなるとその構造が複雑
となり、調整作業にも時間がかかり、更にその製造コス
トが高騰する不都合があった。

そこで、同一出願人による特願昭５９−２６４３１９号
に於て、好適な空気圧制御手段により各エアバッグの充
填空気圧を制御し得る空気圧制御式シートが提案された
。このような空気圧制御式シートにあっては、各エアバ
ッグの充填空気圧の調節が迅速かつ自在に可能であるた
め、このようなシートの体圧分布或いはフィーリングを
種々の運転条件に応じて可変とすれば、車輌の快適性お
るいは使用性を改善可能である。

〈発明が解決しようとする問題点〉 このような知見に基づき、本発明の主な目的は、車輌の
運転条件または乗員の降車条件に応じて各エアバックの
充填空気圧の調節を可変制御し得る改良された空気圧制
御式シートを提供することにある。

〈問題点を解決するための手段〉 このような目的は、本発明によれば、シート内に埋設さ
れた複数のバッグに空気を選択的に充填して座る者のフ
ィーリング或いは体圧分布を制御し得る形式の車輌等用
シートに於て、車輌の運転条件を検出するセンサと、乗
員の降車条件を検出するセンサと、前記センサの出力に
応じて前記各バッグの充填空気圧を調節するプログラム
制御ユニットを具備することを特徴とする空気圧制御式
シートを提供することにより達成される。

く作用〉 センサの検出対象としては、車速、加速度、振動、操舵
角、傾斜、アクセル、ブレーキ、クラッチの各ペダル等
があり、このような検出出力に応じて各エアバッグの充
填空気圧を制御すれば、乗員の快適性を改善したり、運
転者を横加速度、または前後加速度或いは傾斜に対して
支持することにより、確実な運転操作を可能にしたり、
或いは運転者の疲労を軽減する等の作用が得られる。更
に、夏季等の駐車時に於けるエアバッグ内の空気圧の異
常な上昇を防止することができる。

〈実施例〉 以下、本発明の好適実施例を添付の図面について詳しく
説明する。

第１図は本発明に基づく空気圧制御式シートの全体を図
式的に示す斜視図である。車輌用シートＳにはシートバ
ック上部用のショルダサポート１、左右のバック用すイ
ドサポーｌ〜バック２．３、ランパーザボートバッグ４
〜６、左右のクッション用サイドサポートバッグ７．８
及び左右のサイサポートバッグ９．１０が埋設されてお
り、各エアバッグは管路２５によりバルブユニット２４
に接続されている。

バルブユニット２４には圧力センサ２８及び電動式ポン
プユニット２７が付設されており、これらポンプユニッ
ト２７、バルブユニット２４及び圧力センサ２８が、キ
ーボード４３を有する制御ユニット４１により制御され
るようになっている。

さらに、車輌の上下振動を検出する加速度センサからな
る撮動センサ２９、車輌の走行速度に対応する出力を発
生する車速センサ３０、ステアリングの操作に伴いアナ
ログ信号を発生するステアリングセンサ３１、車輌の横
方向及び前後方向の加速度に対応する出力を発生する加
速度センサ３２．３３、車輌の傾斜の度合に対応する出
力を発生する傾斜センサ３４、車室内の温度に対応する
出力を発生する温度センサ４０、アクセル、ブレーキ、
クラッチの各ペダルの作動を検出する各ペダルセンサ３
５〜３７及びパーキングブレーキの作動を検出するパー
キングブレーキセンサ３８、イグニッションスイッチの
作動を検出するイグニッションスイッチセンサ３９が、
制御ユニット４１に接続されている。

第２図は、第１図の実施例の構成を示すダイヤグラム図
である。ポンプユニット２７の吐出側は管路２６に接続
されており、各エアバッグ１〜１０は、閉方向にばね付
勢された２ポ一ト２位置電磁弁１１〜２０を介してこの
管路２６に接続されている。また、ポンプユニット２７
の吐出圧を貯蔵するためのアキュムレータ２３が同様の
電磁弁２１を介して同じく管路２６に接続されている。

更にこの管路２６は同じく開方向にばね付勢された２ポ
一ト２位置電磁弁からなる排気弁２２にも接続されてい
る。

更に管路２６の圧力を検知し得るように設けられた圧力
センサ２８の出力端が制御ユニット４１に接続されてい
る。

制御ユニット４１はマイクロプロセッサからなるＣＰＵ
５１を備えており、そのデータバス４７及びアドレスバ
ス４８にはＲＡＭ４９及びＲＯＭ５０が接続されている
。ＡＤコンバータ４４によリディジタル化された圧力セ
ンサ２８からの圧力信号、振動センサ２９からの振動信
号、車速センサ３０からの車速信号、ステアリングセン
サ３１からのステアリング信号、横加速度センサ３２、
前後加速度センサ３３からの各加速度信号、傾斜センサ
３４からの傾斜信号、温度センサ４０からの温度信号が
入出力ポート４５を介してＣＰＵ５１に入力されるが、
各センサからの入力はＣＰＵ５１からの命令により切換
えられて入力処理されるので、ＡＤコンバータはただ一
つのみで済むこととなる。更に、入力回路４２を介して
キーボード４３から入力される指示信号、各ペダルセン
サ３５〜３７からの各ペダル信号、パーキングブレーキ
センサ３８からのパーキングブレーキ信号、イグニッシ
ョンスイッチセンサ３９からのイグニッションスイッチ
信号が入出力ポート４５を介してＣＰＬＩ５１に入力さ
れ、ＣＰＵ５１は、これらの信号に基づき、駆動ユニッ
ト４６を介してポンプユニット２７、電磁弁１１〜２２
を作動させるようになっている。

尚、上記センサの内アナログ型センサはアナログ型に限
定されず、ディジタル型センサも用いることがきるが、
ディジタル型に切換えられたセンサは当然ＡＤコンバー
タを介さず、入力回路４２から入出力ポート４５を介し
てＣＰＵ５１に入力される。

次に本発明に基づく空気圧制御式シートの作動の要領に
ついて説明する。

エアバッグ１〜１０に空気を充填する場合には、ポンプ
ユニット２７を作動させ、同時に電磁弁１１〜２０のい
ずれか一つを開けば、対応するエアバッグに加圧空気が
充填される。特にエアバッグ１〜１０のいずれかに加圧
空気を急速に供給しようとする場合には、対応する電磁
弁１１〜２０を開くと共にアキュムレータ２３に接続さ
れた電磁弁２１を開くことにより、アキュムレータ２３
に予め貯蔵された加圧空気を当該エアバッグに急速に充
填することができる。エアバッグ１〜１０のいずれかを
減圧したい場合には、対応する電磁弁１１〜２０を開く
と共に排気弁２２を開けば、当該エアバッグ内の加圧空
気が大気に放出されその圧力を減少させることができる
。

このような動作を各エアバッグについて順次行うことに
より、全てのエアバッグを所望の圧力値に設定すること
ができる。

アキュムレータ２３内の高圧空気は、エアバッグの空気
圧を増減させる操作が行われていない間にポンプユニッ
ト２７により補充される。

上記した加圧及び排気の動作は、管路２６に設置された
圧力センサ２８の出力及び与えられたプログラムに基づ
き、ＣＰＵ５１が駆動ユニット４６を介してポンプユニ
ット２７及びまたは電磁弁１１〜２２を順次作動させる
ことにより達成される。各エアバッグ１〜１０に充填さ
れるべき空気圧は、キーボード４３からの手動による空
気圧調整、ＲＡＭ４９、或いはＲＯＭ５０に記憶された
設定値に基づく空気圧調整、各エアバッグ１〜１０の空
気圧のシーケンス的な変化、更に路面の程度に応じたシ
ートの自動調整、居眠り運転の防止に対応したシートの
自動調整、運転者の疲労を軽減するように作動するシー
トの自動調整等の実施例は同一出願人による特願昭６０
−０２２４９７号明細書に於て詳述されており、その詳
しい説明は省略する。

次に本発明による作動の実施例を説明する。

車輌旋回時には運転者に横加速度が加わるため、その加
速度に抗する向きに運転者を支持するのが好ましい。本
実施例に於ては、車体に取付けられた横加速度センサ３
２により車体の横加速度を表す加速度信号を得て、これ
をＡＤコンバータ４４によりディジタル信号に変換し、
ＣＰＵ５１がこのディジタル化された加速度データに応
じて乗員を支持するように、該加速度の大小に応じた空
気圧を所要のエアバッグに供給するように指示する。

例えば、運転者に加わる横加速度が所定値を超えた場合
、それに対抗する向きのサイドサポートバッグ７または
８に加圧空気を急激に充填すると良い。この場合の空気
の供給はアキュムレータ２３内の高圧空気により行なわ
れ、その動作は前記したように電磁弁２１を開弁するこ
とにより行なわれる。

車体には車輌の前後方向の加速度を検出する前後加速度
センサ３３が取付けられており、例えば車輌の昇り坂ま
たは下り坂走行時に前後方向の加速度が加わるとき、そ
の前後方向加速度を検出することができる。このように
して検出された前後方向加速度に応じて、例えばサイド
サポートバッグ７．８、サイサポートバック９．１０、
ショルダサポートバッグ１等に加圧空気を充填すれば、
運転者に加わる前後方向加速度に抗して運転者を支持す
るので、確実な運転操作を確保することができる。

路面の状態により車輌が傾斜して走行する場合にはその
傾斜に応じて運転者を支持するのが好ましい。本実施例
に於ては、車体に取付けられた傾斜センサ３４により車
体の傾斜の検出信号を得て、この傾斜検出信号に応じて
、例えば車体の傾斜が所定値を越えた場合、それに対向
する向きのサイドサポートバッグ２または３及び７また
は８に加圧空気を充填すると良い。

交通渋滞時のノロノロ運転時には頻繁なアクセル、ブレ
ーキ、クラッチの各ペダルの操作が行なわれており、併
せて、ステアリング操作その他の操作等で運転者の疲労
する度合が大きい。速度センサ３０からは車速がＣＰＵ
５１に入力されており、各ペダルの操作を各ペダルセン
サ３５〜３７により検出し、車速との関係によりノロノ
ロ運転時を判断、しＣＰｔＪ５１で解析したその時の運
転状況に応じて、例えばサイサポ下ト９．１０、及びサ
イドサポート２．３．７．８の空気圧を下げ、ランバサ
ポート４〜６の充填空気圧を周期的に増減すれば、運転
者の体圧分布が変化し、運転者の疲労を軽減することが
できる。

夏季等、駐車中の車輌の窓を閉めた状態にしておくと、
車室内の温度が異常に高くなることが知られているが、
この時シートの形状を合わせたまま、即ちエアバッグ内
の空気圧を高めたままにして乗員が降車していると、車
室内の温度の上昇のため、エアバッグ内の空気圧が上昇
し、配管系等に悪影響を及ぼすことがあり得る。

そのため、本発明では、例えばイグニッションスイッチ
のＯＦＦ状態をイグニッションスイッチセンサ３９によ
り検出し、成るエアバッグ内の空気圧の急速な低下を圧
力センサ２８にて検出し、更にその状態が一定時間以上
継続したことを内蔵クロックにて検出したら乗員が降車
したとＣＰＵ５１が判断し、各エアバッグ１〜１０内の
空気圧を所定圧以下、または大気圧まで低下させること
によりエアバッグ内の空気圧の異常な上昇を抑えること
が可能となる。この場合の空気の排出は各エアバッグ内
の空気圧を１ケずつ計測しながら行なうが、各〒アバラ
グ用の各電磁弁を同時に解放して行なうことも可能であ
る。更に前記乗員の降車の判断にはパーキングブレーキ
を用いたこととイグニッションスイッチのＯＦＦ状態が
一定時間以上継続したことを検出して行なうことも可能
である。

また、車室内の温度センサ４０により車室内の温度が所
定値を越えた場合、前記各方法によりエアバッグ内の空
気圧を低下させることも可能である。

〈発明の効果〉 このように本発明によれば、種々の運転条件に応じて運
転者の体圧分布を制御することが可能であるために、よ
りきめの細かい体圧分布設定が可能となり、乗員の運転
時の快適性を向上することが可能となりシートの快適性
を改善し得るばかりでなく、駐車時の車室内の温度上昇
によるエアバッグ内の空気圧の上昇を防ぐために、エア
バック内の空気圧を低下ざぜておくので、次に乗車する
際もシートの各部のエア圧が低下しているため、乗り込
み易いという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明に基づく空気圧制御式シートの全体を示
す斜視図である。 第２図は第１図の実施例の構成を示すダイアグラム図で
ある。 Ｓ・・・シート １〜１０・・・バッグ　　１１〜２２・・・電磁弁２３
・・・アキュムレータ２４・・・パルプユニット２６・
・・管路　　　　　２７・・・ポンプユニット２８・・
・圧力センサ　　２９・・・振動センサ３０・・・車速
センサ　　３１・・・ステアリングセンサ３２・・・横
加速度センサ３３・・・前後加速度センサ３４・・・傾
斜センサ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 シート内に埋設された複数のバッグに空気を選択的に充
   填して座る者のフィーリング或いは体圧分布を制御し得
   る形式の車輌等用シートに於て、車輌の運転条件を検出
   するセンサと、乗員の降車条件を検出するセンサと、 前記各センサの出力に応じて前記各バッグの充填空気圧
   を調節するプログラム制御ユニットを具備することを特
   徴とする空気圧制御式シート。