JPS6127149A - 水平連続鋳造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 ・本発明は水平連続鋳造方法およびその装置に関し、一
層詳しくは溶融金属層をほぼ水平方向に連続的に移送し
つつ、該溶融金属層の下面のみを冷却して、該溶融金属
層の下面からその上面に向けて一方向凝固を行うように
された水平連続鋳造方法およびその装置に関する。

従来技術 中心偏析のない内質の良好な縦短鋼塊を得るために、溶
融金属層を水平方向に対して１０°以下の上り傾斜角度
で連続的に移送しつつ、該溶融金属層の下面のみを冷却
して、該溶融金属層の下面からその上面に向けて一方向
凝固を行うようにされた水平連続鋳造方法およびその装
置はすでに提案されており、そのような水平連続鋳造技
術ついては、例えば、特願昭５７−１５７７９４号に開
示されている。

そのような水平連続鋳造装置においては、溶融金属層を
支持し、かつ該溶融金属層の厚みの管理を容易にすべく
それを水平方向に対して１０°以下の上り傾斜角度で連
続的に移送するための無端ベルトと、前記無端ベルトと
ともに鋳型を形成すべく該無端ベルトの上側走行部の両
側のそれぞれに設けられた側壁形成手段と、前記無端ベ
ルトの上側走行部を冷却するだめのの冷却手段と、溶融
金属層を前記鋳型内に保持するために該溶融金属層の流
れの上流側に設けられた堰手段とが設けられている。

このような水平連続鋳造装置によれば、無端ベルト上の
溶融金属層はその底面でのみ冷却されるので、溶融金属
層はその下面から上面に向かって一方向凝固を受け、こ
れにより中心偏析のない内質の良好な縦短鋼塊が得られ
ることになる。

ところで、そのような水平連続鋳造装置においては、堰
手段は耐火材料製のブロックとして形成され、そのブロ
ックは溶融金属の漏出を防止するために無端ベルトの上
側走行部に対して密接された状態（すなわち、その間の
間隙が０．１ｍｍ以下となるように）で摺動させられる
。このため無端ベルトの表面に塗布された炭素粉等の溶
融金属焼付き防止剤が掻き落とされて、焼付き事故が起
きたり、また無端ベルトの正面が傷つけられたりするの
で、かかる水平連続鋳造装置へ場合長時間の連続操業は
不可能とされていた。

そこで、そのような問題を解決するために、無端ベルト
の上側走行部を溶融金属供給手段より上流側で溶融金属
層の上面以上の高さまで***させて、その***部でもっ
て堰を形成することが提案されており、このような水平
連続鋳造装置は、例えば、実願昭５７−１９４９６３号
に開示されている。

実願昭５７−１９４９６３号に開示された水平連続鋳造
装置においては、無端ベルトの上側走行部を支えるパッ
クアブロール群の一方の側すなわち上流側に大径の回転
ドラムが設けられ、またその他方の側すなわち下流側に
小径の回転ドラムが設けられる。すなわち、無端ベルト
はパックアブロール群の両側にそれぞれ配置された大径
および小径の回転ドラム間に掛は渡される。上述したよ
うに無端ベルトの上側走行部を***させて堰を形成させ
るために、大径の回転ドラムの上方側にはその回転ドラ
ムの円弧に沿ってベルト支持具が設けられ、このベルト
支持具により、無端ベルトは大径の回転ドラムの上方側
でその円弧に沿って強制的に移動させられる。換言すれ
ば、大径の回転ドラムの上方側の円弧に沿って強制的に
移動させられる無端ベルトの部分が円弧状に***された
***部とされて、その***部の下流側によって堰が形成
されることになる。

発明が解決しようとする問題点 実願昭５７−１９４９６３号に開示された水平連続鋳造
装置にれば、耐火材料製のブロックを用いる必要がない
ので、前述の特願昭５７−１５７７９４号の水平連続鋳
造装置について説明した問題点は解消されることになる
。しかしながら、実願昭５７−１９４９６３号の水平連
続鋳造装置を実施しようとする場合に、次の問題に直面
した。

すなわち、無端ベルトを大径の回転ドラムの上方側の円
弧に沿って強制的に移動させるためには、該無端ベルト
の走行をそこに掛かる張力に抗してベルト支持具でもっ
て規制しなければならず、このような規制のために無端
ベルトの円滑な走行が損なわれる。

したがって、本発明の主目的は、上記の型式の水平連続
鋳造装置であって、無端ベルトの円滑な走行を損なうこ
となく、無端ベルトの上側走行部を溶融金属供給手段よ
り上流側で溶融金属屑の上面以上の高さまで***させて
、その***部でもって堰を形成し得るようになった水平
連続鋳造装置を提供することである。

一方、上述したような従来の水平連続鋳造装置において
は、溶融金属層を鋳型内に保持するために無端ベルトの
上側走行部の上流側に設けられた堰手段の底部付近で溶
融金属の凝固殻が形成され易いという点が常に問題とさ
れる。そのような溶融金属凝固殻が形成されると、溶融
金属層の下面からその上面に向う一方向凝固が均一に行
われなくなり、鋳造品の品質に悪影響を与えることにな
るからである。

したがって、本発明の別の目的は、上述の土日を達成す
る水平連続鋳造装置であって、無端ベルトの上側走行部
の***部でもって形成された堰の底部付近での溶融金属
凝固殻の形成を防止あるいは予防し得るように構成され
た水平連続鋳造装置を提供することである。

問題点を解決するための手段 本発明は、上記した型式の一方向凝固水平連続鋳造装置
において、鋳型底部分を形成する無端ベルトの上側走行
部が鋳型内に等融金属層を保持するための堰を形成すべ
く溶融金属供給手段よりも上流側で溶融金属層の上面以
上の高さまで持ち上げられた***部を備え、この***部
の一部分であって前記上１区を形成するようになった種
部分が複数の電磁ロールによって支承されることを特徴
とする。

また、本発明よれば、上述の構成において、さらに、前
記種部分に溶融金属の凝固殻が形成された際にその凝固
殻を剥離せしめるために該種部分に振動手段が設けられ
る点を特徴とする水平連続鋳造装置も提供される。

本発明において、融金属供給手段は溶融金属供給用ノズ
ルを含み、この溶融金属供給用ノズルの先端部を溶融金
属層中に浸漬するのが好ましい。

さらに、本発明において、側壁形成手段を無端ベルトの
上側走行部に対して固定状態で配置し、側壁形成手段を
溶融金属層の巾方向に振動するのが好ましい。

一作亙 本発明によれば、無端ベルトの」二側走行部の***部に
よって形成される種部分が複数の電磁ロールでもって支
承されるので、その部分での無端ベルトの走行が円滑に
行われることになる。このときベルトの磁性を保つため
に電磁ロールの手前にて、ベルトの測温を自動的に行い
、ベルトの温度が非磁性域に入っている場合は、スプレ
にてΔ。

（２１５℃）点以下まで温度を下げ、常に、電磁ロール
が正常かつ有効に働くように制御する。また、そのよう
な種部分に振動手段を設けることにより、該種部分に溶
融金属凝固殻が形成さ、れたとしても、該振動手段の振
動でもってその凝固殻は容易に剥離する。

また、本発明において、溶融金属供給手段は溶融金属供
給用ノズルを含み、この溶融金属供給用ノズルの先端部
を溶融金属層中に浸漬するので、該溶融金属供給用ノズ
ルから噴出される溶融金属の一部が種部分の底部付近に
向けられることになり、このため種部分の底部付近での
溶融金属の凝固殻の形成が積極的に防止されることにな
る。

さらに、本発明において、側壁形成手段は無端ベルトの
上側走行部に対して固定された状態で配置されるが、側
壁形成手段は溶融金属層の巾方向に振動を与えられるの
で、溶融金属と側壁形成手段との間の焼付きが防止され
る。

実施例 次に、本発明の一実施例を添付図面を参照して説明する
。

第１図および第２図に本発明による水平連続鋳造装置が
参照番号１でもって全体的に示されている。

水平連続鋳造装置１は無端ベルト２を備え、この無端ベ
ルト２は４つの回転ドラム３．４．５および６のまわり
に掛は渡され、しかも適当な駆動装置−（図示されない
）によって矢印Ｒで示す方向に回転駆動される。

第１図から明らかなように、回転ドラム３は他の回転ド
ラム４．５および６よりも高い位置に配置され、このた
め無端ベルト２の上側走行部７の一部、すなわち第１図
において上側走行部７の左側端部が持ち上げられて***
部８を形成する。回転ドラム３の下方には垂直方向から
水平方向に次第に移行するように（すなわち、Ｌ字状に
）配置された複数の電磁ロール９が設けられ、これによ
り***部８の右側部は電磁ロール９に吸引されて電磁ロ
ール９の配置に沿って走行する。なお、無端ベルト２が
電磁ロール９によって確実に吸引されるように無端ベル
ト２の温度をＡ。（２１５℃）以下まで下げるために、
無端ベルト２の***部８の左側部には連続測温装置２１
および２２が設けられ、またこれら連続測温装置２１お
よび２２間には複数の水冷却ノズル２３が設けられる。

このような構成により無端ベルト２の磁性は常に保証゛
されて、電磁ロール９は正常かつ有効に働くように制御
する。

一方、無端ベルト２の上側走行部７の下側には複数のバ
ックアップロール１０がその走行方向に沿って上方に１
０°以下の角度で全体として傾斜するように配置され、
このため無端ベルト２の上側走行部７は水平方向に対し
て１０°以下の傾斜角度で走行することになる。また、
無端ベルト２の走行部の適当な個所には歪矯正ロール１
１が設けられ、これにより無端ベルト２の熱による歪が
矯正されることになる。

第２図から明らかなように、無端ベルト２の上側走行部
７の両側のそれぞれには側壁形成手段１２が上側走行部
７に対して固定された状態で配置され、これにより溶融
金属層１３を収容する鋳型が形成される。この場合、上
述の***部８の右側底部が種部分を形成し、これにより
溶融金属層１３が該鋳型内に保持される。側壁形成手段
１２は耐熱性の鋼板から一体的な長尺品として作ること
もできるし、また分割された耐熱部の鋼板から構成する
こともできる。このような側壁形成手段１２は適当な振
動装置（図示されない）よって振動させられ、−これに
より側壁形成手段１２と溶融金属層１３との間の焼付き
が防止される。

第１図に示すように、水平連続鋳造装置１は、また溶融
金属供給手段１４を備え、この溶融金属供給手段１４は
取鍋１５と、取ｍ１５の下方に設けられたタンディシュ
１６と、タンディシュ１６の底部から垂直方向下方に延
びるノズル１７とから構成される。

取鍋１５内に保持された溶融金属はクンディシュ１６を
介してノズル１７から前記鋳型に供給されて、その鋳型
内に溶融金属層１３が与えられる。第１図から明らかな
ように、ノズル１７の先端部は溶融金属層１３中に浸漬
している。

また、水平連続鋳造装置１は溶融金属層１３の下面のみ
を冷却するための冷却手段を備え、この冷却手段は複数
のバックアップロール１０の間に配置された水冷却ノズ
ル２４からなる。

以上に述べた水平連続鋳造装置１・の作動について述べ
ると、先ず、溶融金属供給手段１４から供給された溶融
金属は前記鋳型内で溶融金属層１３となり、この溶融金
属層１３は無端ベルト２の上側走行部７でもって支持さ
れ、しかも水平方向に対して１０°以下の上り傾斜角度
で連続的に移動させられる。なお、このように溶融金属
層１３を上り傾斜角度で移動させる理由は、溶融金属層
１３の厚さの管理を容易にするためである。

溶融金属層１３が無端ベルト２の上側走行部７でもって
移動されるとき、溶融金属層１３の下面だけが前記冷却
手段により冷却され、これにより溶融金属層１３中には
、第１図において斜線領域として示す凝固層１８が形成
されて、溶融金属層の下面からその上面に向う一方向凝
固が行われることになる。なお、そのような一方向凝固
を保証するために、従来の場合と同様に、溶融金属層１
３の上面には保温剤が適用され、この保温剤の適用装置
の一部が第り図において参照番号１９でもって示されて
いる。

本発明によれば、無端ベルト２の上側走行部７の***部
８によって形成される堰部分が複数の電磁ロール９でも
って支承されることになるので、従来のようにベルト支
持具でもって無端ベルトの上側走行部の***部の走行を
規制する場合に比べて、該堰部分での無端ベルト２の走
行が円滑に行われることになる。

上述の作動において、***部８の右側底部によて形成さ
れる堰部分には、従来の場合と同様に、　　　−溶融金
属の凝固殻が形成される傾向があるが、本発明によれば
、溶融金属供給手段１４の溶融金属噴出ノズル１７の先
端部が溶融金属層１３中に沈められて、噴出された溶融
金属の一部が前記堰部分に向けられるので、溶融金属凝
固殻の形成が防止される。また、本発明によれば、複数
の電磁ロール９間に振動手段を設けて、前記堰部分を振
動させることができるので、溶融金属凝固殻がたとえそ
の堰部分に形成されたとしても、該振動手段の振動でも
ってその凝固殻は早目に剥離する。

以上の説明から明らかなように、゛本発明によれば、溶
融金属層を水平方向に対して１０°以下の上り傾斜角度
で連続的に移送しつつ、該溶融金属層の下面のみを冷却
して、該溶融金属層の下面からその上面に向けて一方向
凝固を行うようにされた水平連続鋳造装置であって、無
端ベルトの円滑な走行を損なうことなく、無端ベルトの
上側走行部を溶融金属供給手段より上流側で溶融金属層
の上面以上の高さまで***させて、その***部でもって
堰を形成し得るようになった水平連続鋳造装置が得られ
る。

また、このような特徴に加わえて、無端ベルトの上側走
行部の***部でもって形成された堰の底部付近での溶融
金属凝固殻の形成を防止あるいは予防し得るように構成
された水平連続鋳造装置も得られる。

さらに、本発明によれば、無端ベルトの上側走行部の隆
起部によって形成される堰部分での無端ベルトの走行が
電磁ロールで規制されるということから、無端ベルトの
取替え作業がべ元ト支持具を用いる従来の場合に比べて
容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による水平連続鋳造装置の一実施例を概
略的に示す縦断面図であり、 第２図は第１図の水平連続鋳造装置の概略平面図である
。 〔主な参照番号〕 １　水平連続鋳造装置：２　無端ベルト：３．４．５．
６　回転ドラム：８　***部：９　電磁ロール；１０　
　バックアップロール：１２　　側壁形成手段：１３　
　溶融金属層＝１４　　溶融金属供給手段：Ｉ７溶融金
属噴出ノズル

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）溶融金属層の下面のみを冷却して、該溶融金属層
   の下面からその上面に向けて一方向凝固を行うようにさ
   れた水平連続鋳造装置であって、溶融金属層を支持しか
   つ該溶融金属層を水平方向に対して１０°以下の上り傾
   斜角度で連続的に移送するための上側走行部を持つ無端
   ベルトと、前記無端ベルトとともに鋳型を形成すべく該
   無端ベルトの上側走行部の両側のそれぞれに設けられた
   側壁形成手段と、前記鋳型内に溶融金属を供給して溶融
   金属層を与えるための溶融金属供給手段と、溶融金属層
   をその下面から冷却するために前記無端ベルトの上側走
   行部の下側に設けられた冷却手段とを包含する水平連続
   鋳造装置において、 前記無端ベルトの上側走行部が前記鋳型内に溶融金属層
   を保持するための堰を形成すべく前記溶融金属供給手段
   よりも上流側で溶融金属層の上面以上の高さまで持ち上
   げられた***部を備え、前記***部の一部分であって前
   記堰を形成するようになった堰部分が複数の電磁ロール
   によって支承されることを特徴とする水平連続鋳造装置
   。
2. （２）前記溶融金属供給手段が溶融金属供給用ノズルを
   備え、該溶融金属供給用ノズルの先端部が溶融金属層中
   に浸漬されていることを特徴とする特許請求の範囲第（
   １）項に記載の水平連続鋳造装置。
3. （３）前記側壁形成手段が前記無端ベルトの上側走行部
   に対して固定され、溶融金属層の巾方向に振動させられ
   ることを特徴とする特許請求の範囲第（１）項もしくは
   第（２）項に記載の水平連続鋳造装置。
4. （４）溶融金属層の下面のみを冷却して、該溶融金属層
   の下面からその上面に向けて一方向凝固を行うようにさ
   れた水平連続鋳造装置であって、溶融金属層を支持しか
   つ該溶融金属層を水平方向に対して１０°以下の上り傾
   斜角度で連続的に移送するための上側走行部を持つ無端
   ベルトと、前記無端ベルトとともに鋳型を形成すべく該
   無端ベルトの上側走行部の両側のそれぞれに設けられた
   側壁形成手段と、前記鋳型内に溶融金属を供給して溶融
   金属層を与えるための溶融金属供給手段と、溶融金属層
   をその下面から冷却するために前記無端ベルトの上側走
   行部の下側に設けられた冷却手段とを包含する水平連続
   鋳造装置において、 前記無端ベルトの上側走行部が前記鋳型内に溶融金属層
   を保持するための堰を形成すべく前記溶融金属供給手段
   よりも上流側で溶融金属層の上面以上の高さまで持ち上
   げられた***部を備え、前記***部の一部分であって前
   記堰を形成するようになった堰部分が複数の電磁ロール
   によって支承され、前記堰部分に溶融金属の凝固殻が形
   成された際にその凝固殻を剥がすべく該堰部分に振動手
   段が設けられることを特徴とする水平連続鋳造装置。
5. （５）前記溶融金属供給手段が溶融金属供給用ノズルを
   備え、該溶融金属供給用ノズルの先端部が溶融金属層中
   に浸漬されていることを特徴とする特許請求の範囲第（
   ４）項に記載の水平連続鋳造装置。
6. （６）前記側壁形成手段が前記無端ベルトの上側走行部
   に対して固定され、溶融金属層の巾方向に振動させられ
   ることを特徴とする特許請求の範囲第（４）項もしくは
   第（５）項に記載の水平連続鋳造装置。