JPS61268522A - 自動車の上部車体構造 - Google Patents

自動車の上部車体構造

Info

Publication number
JPS61268522A
JPS61268522A JP27202185A JP27202185A JPS61268522A JP S61268522 A JPS61268522 A JP S61268522A JP 27202185 A JP27202185 A JP 27202185A JP 27202185 A JP27202185 A JP 27202185A JP S61268522 A JPS61268522 A JP S61268522A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hood
vehicle body
link
pillar
collapsible
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27202185A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0623009B2 (ja
Inventor
Jiro Maebayashi
前林 治郎
Masaya Hamamoto
昌也 浜本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Publication of JPS61268522A publication Critical patent/JPS61268522A/ja
Publication of JPH0623009B2 publication Critical patent/JPH0623009B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seal Device For Vehicle (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自動車の後方部分における上部車体構造に関し
、さらに詳しくは、屋根板を取り除くとともにリヤウィ
ンド部を後方へ折り畳んで、フルオーブン状態にするこ
とができる形式の上部車体構造に関するものである。
(従来技術) オーブンカーはフロントウィンド部を残して屋根、リヤ
ウィンド等がない自動車であり、視界が広く天気の良い
暖かい時などには爽快な走行感が得られるという利点が
ある。しかし、反面雨の日などの天気の悪い時や寒い時
などには走行には適さないという問題がある。このため
、従来から幌を用いて屋根等を形成し、必要に応じてこ
の幌を車体後方へ折り畳んでオーブンカー状態にできる
コンバーティブル形式の車や、屋根板を着脱自在にした
タルワトツブ型式の車が実用に供されている。コンバー
ティブル型式の車の場合には、幌を折り畳めば完全なオ
ーブンカー状態にできるのであるが幌を用いていること
から幌で車体上部を覆う時に幌と側部および前部ウィン
ドとの接合部のシール性が問題になり易く、走行中の風
切音の発生、水漏れの発生等が起こり易い。一方、タル
ワトツブ型式の車の場合には、剛性のある屋根を用いる
ので上記のような問題は生じにくいが、屋根部分のみが
開放されるので視界性等の点で完全なオーブンカーより
劣るという問題がある。
このようなことから、例えば英国公開特許出願第208
6316号に開示されているように、車体に回動自在な
可倒ピラーを取付け、この可倒ピラーの後方を可倒ピラ
ーと車体にかけて取り付けたりャ幌で覆うとともに可倒
ピラー頂部とフロントウィンド頂部にルーフパネルを架
け渡ずようにした、コンバーティブル形式とタルワトツ
ブ型式とを組み合わせたような上部車体構造が提案され
ている。このようにすれば、コンバーティブル型式にお
けるウィンドとの接合部のシール性の問題や、タルワト
ップ型式における視界性の問題を共に解決できる。
しかしながら、この場合には幌を支える可倒ピラーを後
方へ回動させてオーブンh−の状態にさせるため、幌の
みでなく可倒ピラーも車両のベルトラインよりも下方へ
収納して視界を広くするのが望ましく、このため可倒ピ
ラーの回動機構をこの要望に合致するように工夫する必
要がある。
さらに、コンバーティブル型式の場合でも同様の問題が
生じるのであるが、可倒ピラーによって幌を張った状態
での後方視界を確保するため幌の中央部に窓を設ける場
合に、この窓を幌と同様に折り畳みできるように透明な
ビニール材等により作ると、ビニール材等は軟らかいた
め傷付き易く何度も折り畳みを繰返すと傷付等により曇
って見えにくくなったり、しわ状にうねりが生じ易いた
め平面度を維持するのが難しく物がゆがんで見えるとい
う問題がある。このためリヤウィンドはガラスで作るこ
とが望ましいのであるが、ガラスは幌のように折り畳む
ことができないので、可倒ピラーを後方へ倒すとともに
幌を折り畳んで収納する場合に次のJ:うな問題が生じ
る。
すなわち、第9A図に示ずように、取外し自在なルーフ
パネル1を可倒ピラー2の頂部とフロントウィンドの頂
部とに架け渡して取付け、可倒ピラー2−の後方を幌3
で覆うとともに幌の中央部にウィンドガラス4を設けた
場合に、この状態から第9B図に示すように、可倒ピラ
ー2を後方へ回動させてオーブンカータイプにするには
ウィンドガラス4は曲がらないため、幌3の前後方向長
さ9JlおよびQ、2をある程度長くする必要がある。
このため、幌の前後方向長さに対してウィンドガラスの
長さをあまり大きくすることができず後方視界が狭くな
るという問題がある。
この問題は幌3の前後方向長さのみならず、車幅方向良
さについても同様である。すなわち、第9A図の矢印Z
−Zに沿った断面図である第9C図かられかるように、
ウィンドガラス4の幅を広くするには、ウィンドガラス
4の側方部の幌長9J3を小ざくせざるを得ず、免3が
小さくなると、第9B図の矢印Y−Yに沿った断面を示
す第9D図かられかるように可倒ピラーを後方へ回動さ
せた時、幌3のために可倒ピラー2をあまり下方へ移動
させることができず可倒ピラー2がベルトライン(車体
6の上縁6aの線)より上方へ出てしまう恐れがあり、
ウィンドガラス4の幅を広くすることも難しいという問
題がある。このため、第9E図に示すようにリヤ幌3の
側端部3aの車体への固定位置を車体上縁6aより下方
に位置せしめることも考えられるが、車体上縁6aとリ
ヤ幌3との間隙it d ppが大きくなりこのままで
は外観上あまり好ましくないという問題がある。
さらに、この間隙11dllがあると雨水はこの部分に
流れ込むため、リヤ幌3の側端3aの固定部のシールを
強固にしなければならなくなり、あまり好ましい構造で
はない。
(発明の目的) 本発明はこのような問題に鑑みたもので、可倒ピラーを
後方へ倒してオーブンカー状態にした時に可倒ピラーお
よび幌を完全にベルトラインの下側へ収納でき、且つ可
倒ピラーを立てて幌を張った時に、幌の中央部に取り付
けるウィンドガラスの大きさを十分な接方視界を確保で
きる大きさにできるような構造を有し、幌と車体の間の
シール性を向上させることができるような上部車体構造
を提供することを目的とするものである。
(発明の構成) 本発明の自動車の上部車体構造は、略逆U字形状で両脚
が車体左右側壁に回動自在に取り付けられた可倒ピラー
と、可倒ピラーの頂部とフロントウィンドの頂部との間
に架け渡されて屋根をなずルーフパネルとを備えたオー
ブントップ形式の自動車において、 可倒ピラーの車体後方側に可倒ピラーの収納部を形成し
、 可倒ピラーは、上記回動によって、可倒ごカーが起立し
てフロントウィンドの頂部との間にルーフパネルを架け
渡すことが可能な状態となす第1位置と、この位置から
後方へ回動して収納部内へ収納される第2位置との間を
移動自在であり、中央部にウィンドガラスを備えたリヤ
幌の前端部を可倒ピラーに固定するとともに側端部およ
び後端部を収納部周辺部に固定し、可倒ピラーが第1位
置にある時にはリヤ幌によって可倒ピラーの車体後方上
部を覆うようになし、且つリヤ幌の側端部および後端部
の収納部周辺部への上記固定位置を収納部の車体上縁部
(すなわち、車体ベルトライン)より下方に設定し、 可倒ピラーが第1位置にある時に、収納部内に配した略
逆U字状の幌張りリンクを車体上縁部に対向させてリヤ
幌の内面に当接させりA7幌を車室外方向へ張り、且つ
車体上縁部に取り付けたシール部材を幌張りリンクによ
り車室外方向へ張られたリヤ幌の外面に当接させて車体
上縁部とリヤ幌との間隙を塞いでシールするようになし
、可倒ピラーを第1位置から第2位置へ回動させた時に
は、この回動に伴なって幌張りリンクが収納部内で下動
するようになっていることを特徴とするものである。
(実 施 例) 以下、図面を用いて本発明の好ましい実施例について説
明する。
第1A図は本発明に係る上部車体構造を有する自動車の
1例を示す斜視図である。ドア12の後部近傍において
脚端部13aが車体に回動自在に支持されて可倒ピラー
13が取り付けられている。
可倒ピラー13は略逆U字形状の部材であり、この図で
は車体右側部が示されていないが左右両脚端部13a、
13aが車体の左右両側壁に回動自在に支持されており
、可倒ピラー13は図示の状態から両脚端部13a、1
3aを中心に後方へ回動可能になっている。可倒ピラー
13の頂部とフロントウィンド11の頂部にわたってル
ーフパネル14が脱着自在に取り付けられている。さら
に可倒ピラー13から後部車体18にかけて、中央部に
ウィンドガラス16を有するりV幌15が取り付けられ
ている。このリヤ幌15を取り外した状態の図が第1B
図でありこの図かられかるように、車体後部17のリヤ
幌15で覆われる部分には可倒ピラー13を後方へ回動
させた時に可倒ピラー13およびリヤ幌15を折り畳ん
で収納する収納部18が形成されている。す17幌15
は、前端が可倒ピラー13に固定され、後端および両側
端が収納部18の周辺に固定される。第1C図は可倒ピ
ラー13を後方へ回動させて収納部18内へ収納した状
態を示す斜視図である。可倒ピラー13を後方へ回動さ
せるには、まずルーフパネル14を外し、これをトラン
クルーム内等へ収納した後、可倒ピラー13の回動を行
なわせる。この結果、可倒ピラー13は収納部18へ収
納することができ、ベルトラインより上方へ突出するも
のがなくなるので完全なオーブンカーの状態にすること
ができる。なお、以下説明の都合上、第1A図もしくは
第1B図に示すように、可倒ピラー13が起立した状態
を可倒ピラー13が第1位置にあると言い、第1C図の
ように可倒ピラー13が後方に回動されて収納部18内
に収納された状態を可倒ピラー13が第2位置にあると
いう。
可倒ピラー13が第1位置にあって、リヤ幌15が車体
後部を覆っている時に、リヤ幌15を可倒ピラー13と
収納部18周辺の車体に固定するだけではリヤ幌15の
支持は十分でなくこのままでは走行中にリヤ幌15がバ
タつくという問題が生じる。このため、本発明の構造で
は、リヤ幌15がバタつかないように支持するためのリ
ンク等がリヤ幌15の内側に3QG−Jられている。こ
のリンク等のリヤ幌張出しのための構造を示すのが第2
図であり、第2図は可倒ピラー13が第1位置にある時
の状態をリヤ幌15を除いて示す斜視図である。
このリヤ幌張出し構造は、リヤ幌15を可倒ピラー13
とウィンドガラス16との間で内側から外方へ張り出す
張出部22を有する上部幌張りリンク20と、収納部1
8の周辺に沿って配されリヤ幌15の両側端部および後
端部近傍を内側から外方へ張り出すための周辺部幌張り
リンク30とを備えてなり、更にリヤ幌の上面側稜部の
補強のための一対のバンド41.42が各端部を可倒ピ
ラー13および周辺部幌張りリンク30に固定されると
ともに上部幌張りリンク20の張出部22を通って配さ
れる。この上部幌張りリンク20は、略逆U字形状で中
央部に張出部を有し両脚端部23.23において可倒ピ
ラー13に回動自在に連結されたアッパーリンク21と
、上端がアッパーリンク21の両脚先端に回動自在に連
結され下端が車体側壁に回動自在に連結されたロアリン
ク25.25からなり、一方、周辺部幌張りリンク30
は、後方に向かってU字形状のリヤ側リンク31と、後
端がこのリヤ側リンク31の両端にそれぞれ回動自在に
連結され、前端が可倒ピラー13に回動自在に連結され
た一対のフロント側リンク32.32からなる。さらに
、可倒ピラー13と、アッパーリンク21との連結部お
よびフロント側リンク32.32との連結部を補強す°
るための第1および第2支持プレート8.9が可倒ピラ
ー13の左右脚部にそれぞれ設けられている。なお、上
部幌張りリンク20および周辺部幌張りリンク30の詳
細構造およびその作動については後述する。
第3図は、上記幌張出し構造にリヤ幌15を取り付けた
状態を示す斜視図である。このリヤ幌15の前端部15
aは可倒ピラー13に固定され、側端部15bおよび後
端部15cは収納部17の周辺において車体に固定され
るのであるが、これら固定部を示すため図中A−Dで示
す部分の断面図を第4A図〜第4D図に示す。
第4A図は、リヤ幌15の上部前端15aと可倒ピラー
13の頂部との接合部を示す断面図であり、可倒ピラー
13は可倒ピラーアウターパネル13aと可倒ピラーイ
ンナーパネル13bとから形成される開断面構造を有し
ている。ざらに、この閉断面構造の前端部にはシール1
3(1が取り付けられ可倒ピラー13の頂部とフロント
ウィンド11の頂部とに架け渡されるルーフパネル14
にシール13dが当接してシール効果を得るようになっ
ている。閉断面構造の後端部にはボルト13eによりリ
ヤ幌15の前端15aが固定され、閉断面構造が内側か
らガーニッシュ13cによって覆われている。
第4B図は、リヤ幌15の後端15cの取付部を示す断
面図である。アウターパネル51とインナーパネル52
とからなる閉断面構造が収納部18の後側部に位置し、
この閉断面構造が収納部18の後側壁となる。この閉断
面構造の下面には幌取付プレート54が固着され、この
幌取付プレート54にボルト55によってリヤ幌15の
後端15Cが取り付けられる。この閉断面構造の上縁部
にはシール53が取り付けられ、この上縁部が車体のベ
ルトラインをなす。この結果、リヤ幌15の後端15C
は車体上縁部(すなわち、ベルトライン)より下方にお
いて収納部18の周辺をなす車体に固定されることにな
る。このようにベルトラインより下方で固定したままで
リヤ幌15を斜め上方に引っ張ったのでは、車体上縁部
とリヤ幌との間隙が大きくなりすぎるのであるが、図示
のように、可倒ピラー13が第1位置にある状態では、
周辺fHJm張りリンク30のリヤ側リンク31は車体
上縁部と対向する位置にあり、リヤ幌15を内側から車
室外方へ張り出すため、上記間隙を小さくすることがで
き、さらにシール53がリヤ側リンク31によって張り
出されたリヤ幌15に当接し、この当接部をシールする
。なお、幌取付プレート54とりA7幌15の後端15
cとの接合部においてもシールがなされているが、シー
ル53によって二重シールを行ない、車室内への水の侵
入防止性を向上させている。
第4C図は、リヤ幌15の側端部15bの取付部を示す
断面図である。フェンダ−パネル56とクラオーターパ
ネル58とで囲まれレインフォースメンドパネル57に
より補強された閉断面構造が収納部18の左右両側部に
位置し、この閉断面構造が収納部18の左右両側壁とな
る。さらに、この閉断面構造の下面と接合して車体内方
幅方向に延びるタイヤハウスアウタ59およびタイヤハ
ウスインナ60が収納部18の底面の一部を形成する。
上記閉断面構造の内側側壁には幌取付プレート61が[
され、このプレート61にボルト62によってリヤ幌1
5の側端15bが取り付けられる。上記閉断面構造の上
縁部にもシール63が取り付けられるとともに、この上
縁部が車体のベルトラインをなす。この結果、リヤ幌1
5の側端15bも車体上縁部より下方において収納部1
8の周辺をなす車体に固定されることになる。また、第
4B図の場合と同様に、可倒ピラー13が第1位置にあ
る時には、周辺部幌張りリンク30のフロント側リンク
32もしくはリヤ側リンク31の脚部側が車体上縁部と
対向してリヤ幌15を内側から車室外方へ張り出すため
、車体上縁部とリヤ幌との隙間を小さくしシール63が
リヤ幌15の張り出された部分に外側から当接し、この
部分をシールする。これによって、第4B図の場合と同
様に二重シール構造が得られシール性を向上させること
ができる。
第4D図は、可倒ピラー13の側部とリヤ幅の側部前端
15aとの接合部をポリ断面図である。
可倒ピラー13は可倒ピラーアウターパネル13aと可
倒ピラーインナーパネル13bとから形成される閉断面
構造を有し、この閉断面構造の前端部にはドア12の窓
ガラス12aと当接してこの当接部をシールするシール
13fが取り付けられ、後端部にはボルト13gにより
リヤ幌15の前端15aが固定される。この可倒ピラー
13の単室内側および車室外側後部にはそれぞれガーニ
ッシュ13C,13hが配されている。
第5図は本発明に係る上部車体溝道を車体左側から視た
側面図で、第6図はこの車体構造を車体前方から視た正
面図であり、両図を併用して両図に示す実施例について
説明する。
第6図から判るように、可倒ピラー13の両脚端部(第
6図では左側脚部のみ図示している)にそれぞれ、ボル
ト8a18bによって第1支持プレート8が固定される
とともに、この第1支持プレート8に第2支持プレート
9が接合される。第1および第2支持プレート8.9の
下端接合部が軸13aによって車体(詳しくは車体に固
定されたブラケット66および当て板65)に回動自在
に支持されており、このため可倒ピラー13はこの軸1
3aを中心に車体前後に回動自在になっている。なお、
第5図においては軸13aの位置のみを示し、第1およ
び第2支持プレート8.9は図示していない。
この可倒ピラー13と、このバー13の後方の収納部1
8の周辺部とに上述の如く固定支持されて、ウィンドガ
ラス16を中央部に有するリヤ幌15が取り付けられる
のであるが、可倒ピラー13が第1位置にある時にリヤ
幌15をバタつかないように張るための幌張りリンク2
0.30が図示の様に配される。すなわち、上部幌張り
リンク20の張出部22が、リヤ幌15のリヤウィンド
16上端と可倒ピラー13との間におけるリヤウィンド
16上端近傍に内側から当接してリヤ幌を外方に張り出
す。これによってリヤ幌15のうちの、可倒ピラー13
と張出部22の間の部分は、車体の屋根としての役割を
東たし、後方視界には影響しない。このため、ウィンド
ガラスとともにリヤ幌を収納するための幌部分の長さを
確保でき、且つ後方視界に影響する部分は張出部22よ
り後方部分のリヤ幌15のみであるので、この部分にお
けるリヤウィンド16の占める割合が大きくなり後方視
界を十分確保できる。すなわち、リヤ幌15の収納のた
め必要な幌部分の一部を、後方視界に影響しない屋根の
一部として使用することにより、後方視界に必要なウィ
ンドガラス面積を確保するとともに、A−プンカータイ
ブとするためのリヤ幌15の良好な収納性も確保できる
のである。
この上部幌張りリンク20を構成するアッパーリンク2
1は、略逆U字形状で且つその両脚端部23がそれぞれ
1字状に曲がっている。アッパーリンク21はこの折れ
曲がり点21aにおいて第2支持プレート9に回動自在
に支持され、L字状脚部23の先端23aはそれぞれロ
アリンク25の上端25aと回動自在に連結している。
さらにOアリンク25の下端25bは車体のブラケット
66と回動自在に連結している。
一方、周辺部幌張りリンク30は、可倒ピラー13が第
1位置にある時は、図示のように連結点33でヒンジ結
合されたリヤ側リンク31およびフロント側リンク32
が収納部18の周辺部において車体上縁部に対向し、リ
ヤ幌15に内側から当接してこれを車室外方向へ張る。
周辺部幌張りリンク30がこの位置に保持されるのは、
フロント側リンク32の前端32aが可倒ピラー13に
固定された第2支持プレートに回動自在に支持され、且
つリヤ側リンク31がベルト41.42(第2図参照)
により、可倒ピラー13の頂部と連結して引っ張られて
いるからであり、このため、可倒ピラー13が後方へ回
動されて第2位置へ移動するのに応じて周辺部幌張りリ
ンク30も下動する。なお、すA7幌15の側端部およ
び後端部の収納部周辺部への固定位置が車体上縁部(ベ
ルトライン)より下方に位置しているので、後方視界を
確保するためリヤウィンド16の幅を広くしても、リヤ
幌15の側部幌艮(第9C図におりる119J3I+ 
)を充分長くとることができ、側部幌によって可倒ピラ
ー13の収納が妨げられることがない。ざらに、周辺部
幌張りリンク30が下動する時には、可倒ピラー13の
回動によってりA7側リンク31を引っ張っていたバン
ド41.42が緩むため、該リンク30は連結点33を
中心に屈折できるようになる。このため、周辺部幌張り
リンク30は、可倒ピラー13の第2位置において、収
納部18の下面をなすタイヤハウスパネル59の曲面に
沿って屈折して収納され、可倒ピラー13の収納性を損
うこともなくなる。
上述のように、両幌張りリンク20,30はいずれも可
倒ピラー13に固定された第2支持プレート9と連結し
ているため、図示の第1位置から可倒ピラー13を後方
へ回動させて第2位置へ位置せしめた時、両幌張りリン
ク20.30も可倒ピラー13と共に回動されて、図中
2点鎖線で示すように収納部18内に収納されるのであ
るがこの時の両幌張りリンク20,30の動きを第7図
および第8図により説明する。
第7図は、上部幌張りリンク20のみを取り出して示す
側面図で、可倒ピラー13が第1位置にある時はアッパ
ーリンク21は上方に起立して折れ曲がり点21aにお
いて可倒ピラー13に枢着され、このアッパーリンク2
1の脚部先端23aとロアリンク25の上端25aが回
動自在に連結され、ロアリンク25の下端25bは車体
に枢着されている。一方、可倒ピラー13の脚端部13
aは車体に枢着されているため、可倒ピラー13を第2
位置へ移すため脚端部13aを中心として後方へ回動さ
せる(矢印■の方向への回動)とアッパーリンク21は
折れ曲がり点21aで可倒ピラー13に枢着されている
ためアッパーリンク21も可倒ピラー13とともに回動
される。このため、ロアリンク25は車体への枢着点で
ある下端25bを中心として回動するのであるが、ロア
リンク25の車体への枢着点25t)と可倒ピラー13
の車体への枢着点13aとの位置が図示の如く異なり可
倒ピラー13の車体への枢着点13aの方が上方に位置
するため、可倒ピラー13の矢印■方向の回動に応じて
、ロアリンク25も同方向に回動しながら、アッパーリ
ンク21との連結点23aを上方(矢印■)の方向へ押
す。このため、アッパーリンク21は可倒ピラー13と
ともに矢印■方向へ回動しながら、可倒ピラー13に対
して折れ曲がり点21aを中心として矢印■方向へ相対
的に回動する。この相対的な回動によって、可倒ピラー
13が第2位置に移動して収納部18内に収納された時
(図中13′で示す状B)、21′で示すようにアッパ
ーリンクが可倒ピラー13′と重なった状態で収納され
る。
第8図は、周辺部幌張りリンク30のみを取り出して示
す側面図である。8.9は可倒ピラー13に固定される
第1および第2支持プレートで両プレート8.9の接合
部下端において軸13aを介して可倒ピラー13が車体
に枢着され、プレート9の後方突出部9aに、周辺部幌
張りリンク30のフロント側リンク32の前端32aが
枢着されている。可倒ピラー13が第1位置に位置する
時には、周辺部幌張りリンク30がほぼ水平方向に伸び
て位置し、この位置でフロント側リンク32がこれ以上
上方へ回動しないように連結点33でロックされ、且つ
リヤ側リンク31とフロント側リンク32とが水平にな
った状態で保持されるように、リヤ側リンク31の後端
が可倒ピラー13とつながる一対のバンド41.42 
(第2図参照)によって引っ張られる。
この状態から、可倒ピラー13を後方へ回動させて第2
位置へ移動させると、第1および第2支持プレート8.
9は8′、9−で示すように、軸13aを中心として回
動して収納部18内に位置する。このため、リヤ側リン
ク31およびフロント側リンク32も下方へ移動して収
納部内に位置する。この時、バンド41.42が緩むた
め両リンク31.32は連結部33を中心に上方に凸状
に折れ、両リンクは31 +、32−で示すようにタイ
ヤハウスアウタープレート59の曲面に沿って収納され
るようになっている。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば車体前後に回動自
在な可倒ピラーを備え、可倒ピラーを起立させた状態で
フロントウィンドの頂部との間にルーフパネルをlB2
5自在に取り付け、且つ可倒ピラーの後方をリヤ幌で覆
うようになしているので、ルーフパネルの脱着及び可倒
ピラーの回動によって、通常の屋根付タイプにもオープ
ンカータイプにもすることができる。さらに、可倒ピラ
ーを後方に倒した時、リヤ幌とともに可倒ピラーを収納
する収納部を設けているので、可倒ピラーおよびリヤ幌
を車両のベルトラインより下方に完全に収納することが
でき、乗員の視界が広く、且つ外観も良くなる。
また、リヤ幌の前端部を可倒ピラーに固定し、側端部お
よび後端部を収納部周辺部における車体上縁部より下方
において車体に固定しているので、後方視界を確保する
ためウィンドガラスの幅を広くした場合でもリヤ幌の側
部幌艮を充分長くとることができ、可倒ピラーを回動し
て第2位置に位置せしめた時に可倒ピラーを完全に収納
部内へ収納できる。
さらに、可倒ピラーを起立させて第1位置に位置せしめ
た時に、周辺部幌張りリンクを車体上縁部に対向して位
置せしめこの部分のリヤ幌を車体外方に張り出し、車体
上縁部に取り付けたシール部材にこの張り出したリヤ幌
の外面を当接させるようにしているので、この当接部に
おいて車体上縁部とリヤ幌との間隙を塞いでシールする
ことができるので、リヤ幌の端部の車体への固定部にお
けるシールと合わせて二重シールを行なうことができ、
シール性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1A図から第1C図は本発明に係る上部車体構造を有
する自動車の斜視図で、第1A図はリヤ幌を張った状態
、第1B図は第1A図の状態でリヤ幌を除いた状態、第
1C図はリヤ幌および可倒ピラーを収納部に収納した状
態を示し、第2図は本発明に係る上部車体構造でのリヤ
幌張り出しのためのリンク構造を示す斜視図、第3図は
第2図のリンク構造にリヤ幌を取り付けた状態を示す斜
視図、 第4A図から第4D図は、第3図のA部からD部にお番
プるリヤ幌の取り付Gノ構造をそれぞれ示す断面図、 第5図は本発明に係る上部車体構造を車体左側から視た
側面図、 第6図は本発明に係る上部車体構造を車体前方から視た
正面図、 第7図は、第5図の構造における上部幌張りリンクを示
す側面図、 第8図は、第5図の構造にお【ノる周辺部幌張りリンク
を示す側面図、 第9A図から第9E図は従来での上部車体構造を示す斜
視図である。 11・・・フロントウィンド  13・・・可倒ピラー
14シ・・ルーフパネル    15・・・リヤ幌16
・・・ウィンドガラス   18・・・収納部20・・
・上部幌張りリンク 21・・・アッパーリンク   25・・・Oアリツク
30・・・周辺部幌張りリンク 31・・・リヤ側リンク 32・・・フロント側リンク 第1A lス1 第旧1ヌ1 第sc lス1 第981叉l 第9D図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)略逆U字形状をなし、両脚端部を中心に車体前後方
    向へ回動可能に車体両側壁間に架け渡された可倒ピラー
    と、 該可倒ピラーの頂部とフロントウインドの頂部との間に
    架け渡されて車体屋根を形成するルーフパネルとを備え
    たオープントップ形式の自動車において、 前記可倒ピラーの車体後方側には該可倒ピラーの収納部
    が形成されており、 前記可倒ピラーは、該可倒ピラーの頂部と前記フロント
    ウインドの頂部との間に前記ルーフパネルを架け渡して
    車体屋根を形成可能にする第1位置と、前記両脚端部を
    中心に車体後方へ回動して前記収納部内に収納される第
    2位置との間を少なくとも回動可能であり、 中央部にウインドガラスを備えたリヤ幌の前端部が前記
    可倒ピラーに固定されるとともに側端部および後端部が
    車体の前記収納部周辺部に固定されて、前記第1位置に
    おいて前記リヤ幌が前記可倒ピラーの車体後方上部を覆
    うようになつており、前記リヤ幌の側端部および後端部
    の前記収納部周辺部への固定位置が、該収納部の車体上
    縁部より下方に設定され、 前記可倒ピラーが前記第1位置にある時に、前記収納部
    内において前記車体上縁部と対向して前記リヤ幌の内面
    に当接し、該リヤ幌を車室外方向へ張る略逆U字形状の
    幌張りリンクが設けられ、且つ前記車体上縁部には該幌
    張りリンクによって張られた前記リヤ幌の外面に当接し
    て前記車体上縁部と前記リヤ幌との間隙を塞いでシール
    するシール部材が取り付けられ、 前記幌張りリンクは前記可倒ピラーが前記第1位置から
    前記第2位置へ回動されるのに伴なって前記収納部内で
    下動するようになっていることを特徴とする自動車の上
    部車体構造。
JP27202185A 1984-12-03 1985-12-03 自動車の上部車体構造 Expired - Lifetime JPH0623009B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59-255224 1984-12-03
JP25522484 1984-12-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61268522A true JPS61268522A (ja) 1986-11-28
JPH0623009B2 JPH0623009B2 (ja) 1994-03-30

Family

ID=17275750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27202185A Expired - Lifetime JPH0623009B2 (ja) 1984-12-03 1985-12-03 自動車の上部車体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0623009B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7559596B2 (en) * 2006-11-08 2009-07-14 Specialty Vehicle Acquisition Corp. Soft-top convertible roof

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7559596B2 (en) * 2006-11-08 2009-07-14 Specialty Vehicle Acquisition Corp. Soft-top convertible roof

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0623009B2 (ja) 1994-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4708389A (en) Open top type automobile body structure
JP4161022B2 (ja) 格納可能なルーフ構造体を備えた自動車
US4695089A (en) Upper body structure of an open-top vehicle
US5988729A (en) Roof construction for an open passenger car
US8220861B2 (en) Convertible vehicle body
JP2001138750A (ja) 格納式自動車屋根とその屋根を備えた自動車
JPH02306822A (ja) コンバーティブル車の開閉ルーフ
JPH11321334A (ja) カブリオレ車における車体補強構造
JPS61268522A (ja) 自動車の上部車体構造
JPH0326010Y2 (ja)
JPS61268520A (ja) 自動車の上部車体構造
JPH036501Y2 (ja)
JPH034574Y2 (ja)
JPH0326011Y2 (ja)
JPH034573Y2 (ja)
JPH033064Y2 (ja)
JPS61268521A (ja) 自動車の上部車体構造
EP1882606B1 (en) Convertible vehicle body
JPH06106986A (ja) 幌付自動車の幌構造
JPH0437774Y2 (ja)
JPH04984Y2 (ja)
JPH06106989A (ja) 幌付自動車の窓取付構造
JPH043859Y2 (ja)
JP3489103B2 (ja) 車両の上部車体構造
JPH0623010B2 (ja) 自動車の上部車体構造