JPS6124219B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動車に付属するウインドシールドワ
イパの駆動装置に関するものである。

従来周知のワイパー駆動装置は高速、低速、間
欠の３段階を選択切り替えるものであり、小雨の
場合は低速又は間欠駆動とし、走行中と停車中と
では雨の当たる量が異なる為、走行中は低速、停
止中は間欠駆動とする必要がある。その場合、従
来のものではスイツチを切替えて選択操作をしな
ければならないので、停車機会の多い市街地等で
は頻繁にスイツチの切替操作を行なわなければな
らない欠点がある。また、小雨以外での高速、低
速駆動とする場合にも同様の欠点が生じる。

本発明は上記従来の欠点を解消するため、自動
車走行時と停車時は同じ高速および低速の選択指
令でも停車時は特別に低速および間欠の駆動を行
うようにすることよつて、切替え操作が省力化さ
れたワイパ装置を提供することを目的とするもの
である。

以下本発明になる車両用ワイパ駆動装置の一実
施例を図において説明する。全体構成のブロツク
線図を示す第１図、および詳細電気結線図を示す
第３図において、１は自動車のバツテリー、２は
キースイツチ、３は本発明の制御手段をなすワイ
パ制御回路、４は本発明の選択指令手段をなす操
作スイツチ回路、５はスイツチ、６は本発明の速
度検出手段をなす車速検出回路で、この回路のみ
スイツチ５により制御される。ワイパ制御回路３
において、７，８はワイパーモーター、９はカム
式停止位置規制装置、１０はリレーコイル、１１
はそのｃ接点、１２はａ接点である。１３はリレ
ーコイル、１４はそのｃ接点、１５，１６，１
７，１８は抵抗、１９，２０はトランジスタ、２
１，２２，２３，２４，２５はダイオード、２
６，２７，２８はコンデンサ、２９はイグニツシ
ヨンコイル、３０はデイストリビユーターの接
点、３１はデイストリビユーター接点３０間に接
続したコンデンサである。車速検出回路６におい
て３２，３３，３４，３５，３６，３７は抵抗、
３８，３９，４０はトランジスタ、４１はダイオ
ード、４２，４３はコンデンサである。４４はリ
レーコイル、４５，４６はそのｃ接点であり、こ
の接点４５，４６は操作スイツチ回路４と、ワイ
パ制御回路３との間に設けられる。４７はダイオ
ードである。

上記構成になる本発明ワイパ駆動装置の作動を
第２図の動作説明図を参照して説明する。まずス
イツチ５を閉じることにより車速検出回路６が作
動開始し、自動車が走行状態か停車状態かを判別
する。

車速検出回路６はエンジン回転数に比例して断
続するデイストリビユーター接点３０により、ト
ランジスタ３８が断続し、トランジスタ３８の断
続により、トランジスタ３９が断続する。トラン
ジスタ３９の断続により抵抗３４，３５を介して
コンデンサ４３による充放電が行なわれ、この充
放電の周期により、コンデンサ４３の端子電圧が
変化し充放電の周期が長いほど端子電圧は高くな
る。例えばエンジン回転数が低い場合（アイドリ
ング回転以下）は、充放電の周期が長いためコン
デンサ４３の端子電圧が高くなり、電圧レベル判
別用トランジスタ４０が導通する。トランジスタ
４０の導通に伴ないリレーコイル４４が導通す
る。またエンジン回転の高い場合（アイドリング
回転以上）は前記とは逆の動作となり、リレーコ
イル４４が不導通状態となる。このようにして自
動車走行時にはリレーコイル４４が不導通状態
に、停車時には導通状態となる。ワイパ制御回路
３は操作スイツチ回路４の接点に応動し、接点４
ａは停止、４ｂは間欠動作、４ｃは低速動作、４
ｄが高速動作となつている。

車速検出回路６が作動しない状態（スイツチ５
が不導通の状態）では、リレーコイル４４の接点
４５，４６は図の状態を保つ。従つて高速動作の
場合、接点４ｄを閉じるので、リレーコイル１３
が動作し、接点１４が作動し、ワイパモータ８，
９の高速回転側端子７ａ，８ａに接続される。ま
た、４ｄ接点を通してリレーコイル１０が導通さ
れるため、接点１１，１２が作動し接点１１を通
してワイパモータ７，８の高速回転側端子７ａ，
８ａがアースされるため、ワイパは高速動作を行
なう。低速動作の場合は、４ｄ接点が閉じないの
で、リレーコイル１３が不作動で接点１４はワイ
パモーター８，９の低速回転側端子７ｂ，８ｂに
接続され、また接点４６を通じてリレーコイル１
０を作動させるためワイパは低速動作を行なう。
間欠動作の場合は４ｂ接点が導通するので、リレ
ーコイル１０、コンデンサ２８、抵抗１７、トラ
ンジスタ１９、ダイオード２２からなる充電回路
と、リレー接点１２、抵抗１５、コンデンサ２
８、トランジスタ２０、ダイオード２３からなる
放電回路が交互に構成され、そのためリレー接点
１１が作動、不作動を繰り返すので、ワイパモー
タ７，８が間欠動作を行なう。

次にスイツチ５を閉じた場合について説明す
る。操作スイツチ回路４の接点を低速用、４ｃ接
点に接続した場合に、車両が走行状態であると前
述のごとくリレーコイル４４は不導通であり、よ
つて接点４５は作動しないので、ワイパーモータ
７，８は低速動作を行なう。このとき自動車が停
車すると、リレーコイル４４が導通するので、接
点４６が作動し間欠側の回路に接続され、ワイパ
モータ７，８は間欠作動を行なう。また、操作ス
イツチ回路４の接点を高速動作用４ｄ接点に接続
した場合は、前記と同様に自動車は走行中はワイ
パーモータ７，８は高速動作を行なうが、自動車
停車中は低速動作を行なうこととなる。

なお、車速検出回路６においては検出車速を機
関のアイドリング回転数に設定しているが、若干
上下させて設定させても実質的に同様な効果が得
られる。また、車速検出手段は上記以外の回路構
成のものでも、あるいは機械接点式のものでも同
様に使用できる。また、ワイパ制御回路３も他の
構成にしてもよい。

以上のように本発明においては、車速検出手段
により自動車の走行、停車を検知し、ワイパ高速
動作の場合は停車中に低速動作に、ワイパ低速動
作の場合は停車中に間欠動作に自動的に切り替え
るから、市街地等信号機の多い場所等で頻繁にス
イツチ切替動作をすることを省略することがで
き、安全な運転を励行できるというすぐれた効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の一実施例を示すブロツク
線図、第２図は第１図に示す装置の作動説明図、
第３図は第１図に示す装置の詳細を示す電気結線
図である。 １……バツテリ、２……キースイツチ、３……
制御手段をなすワイパ制御回路、４……選択指令
手段をなす操作スイツチ回路、５……スイツチ、
６……速度検出手段をなす車速検出回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ワイパ駆動を高速、低速、間欠の各段階に選
   択指令する選択指令手段を有する車両用ワイパ駆
   動装置において、車両の走行状態と停止状態を検
   出する速度検出手段と、この速度検出にて車両の
   停止状態を検出すると前記選択指令手段の指令段
   階が高速および低速の場合にそれぞれ低速および
   間欠のワイパ駆動を行う制御手段とを設けたこと
   を特徴とする車両用ワイパ駆動装置。