JPS6123194Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （関連産業分野） 本考案は室内に取付けるための窓シヤツターに
関するものである。

（従来技術） 従来から建物の外部側にシヤツターケースが突
出し、このシヤツターケースが庇を兼用するよう
にした室外取付用窓シヤツターは存在していた。
しかしこれらの窓シヤツターは、高級な洋風住宅
にはマツチしない。そこで、高級な洋風住宅に違
和感の生じない窓シヤツターの出現が待たれてい
た。

又住宅用窓シヤツターは建材卸専問店を通して
購入し、工務店、大工、硝子店等が新築時の住宅
に施工するものである。従つて、組立セツトとし
て販売され、これを取付ける人はシヤツターの専
門職人ではない。そこでシヤツターについて素人
であつても、簡単かつ正確に組立てができ、その
仕上りは機能を十分満足するような取付構造の窓
シヤツターがのぞまれていた。

（考案の解決しようとする問題点） シヤツターの取付の良否は、シヤツターの巻取
軸を支持するブラケツトをいかに正確な位置に取
付けできるか否かにかかつている。本考案はシヤ
ツターの大部分を、洋風住宅の特徴である大壁の
中に収納し、室内側に突出すケース部分を可及的
に少くできるようにすること、及びシヤツター取
付の良否を決定するブラケツトの取付を極めて容
易にしかも正確に取付できる構造を提供しようと
するものである。

（問題点の解決手段） 窓シヤツターの両側を案内するガイドレールを
窓の室内側に有し、このガイドレールの上部に巻
取軸を備えており、前記巻取軸は上部を窓上縁の
支持部材に、下部を鴨居にそして側部を間柱に固
着されるブラケツトによつて支持するようにし
た。そしてブラケツトは巻取シヤフトの端部支持
用の支持溝を有するシヤフト支持部とこれと直交
する建物側への取付部とからなつており、前記建
物側への取付部は上端に前記窓上縁の支持部材の
下面に固定するための室内側へ直角に折曲げられ
た上側取付フランジを有し、又下端には鴨居の上
面に載置されるための前記上側取付フランジと同
方向に直角に折曲げられた下側取付フランジと、
該取付フランジと直交して下向きに折曲げられ、
鴨居の室内側内側面に固定する下側取付片を有し
ていてブラケツトを窓上縁の支持部材と鴨居間に
押し込み固着すれば、自動的に正確な位置決めが
できるようにした。

（実施例） 図の実施例について説明する。第１図の１は室
内取付用窓シヤツター用のスラツトの例を示し、
これは採光のための半透明の合成樹脂で成形され
ている。２は上部インターロツク部、３は下部イ
ンターロツク部である。４はスラツトの外板、５
は内板で、両者間に複数個の中空層６を形成すべ
くリブ７が一体的に設けられている。前記外板４
は外面がフラツトであるが、内板５の表面は図の
如く凹凸が形成されている。

このスラツト１は第２図の如く上部インターロ
ツク部２を下部インターロツク部３に嵌挿して結
合する。そして外板４の側を外向きにして吊り下
げ、上部には巻取装置を又両側にはガイドレール
を設けて自動又は手動で開閉できるようになつて
いる。

第３図は叙上の如き窓シヤツターを室内側に取
付けた状態を示し、８はシヤツターケース、９は
巻取装置である。１０はガイドレールで、窓シヤ
ツターは該ガイドレール１０に案内されて開閉さ
れる。

１１は窓サツシで鴨居１２の下面に室外側から
取付けられている。鴨居１２はその幅寸法l₁が間
柱１３の幅寸法l₂よりも小である（l₁＜l₂）。そし
て室内側に於て間柱１３より鴨居１２が外側に引
込んだ部分にガイドレール１０が化粧縁１４と中
間部材１５に挟まれて垂直にとりつけられてい
る。

１６は窓上縁の支持部材で、シヤツターケース
８はこの支持部材１６と鴨居１２との間に取付け
られている。

第５図以下に窓シヤツター上部の取付構造を示
す。１７は本考案に係るブラケツトで、シヤフト
支持部１７ａと建物側への取付部１８とからなつ
ている。シヤフト支持部１７ａは間柱１３への取
付孔２４を有している。建物側への取付部１８は
支持部材１６と鴨居との間に丁度嵌る高さを有
し、上端に前記窓上縁の支持部材１６の下面に固
定するための室内側へ直角に折角げられた上側取
付フランジ２１を有し、又下端には鴨居１２の上
面に載置されるための前記上側取付フランジ２１
と同方向に直角に折曲げられた下側取付フランジ
２２ａと、該下側取付フランジ２２ａと直交して
下向きに折曲げられ、鴨居１２の室内側内側面１
２ａに固定する取付片２２を有している。２３は
支持部材１６への取付孔、２４は間柱１３の側面
への取付孔、２５は鴨居１２の内側面１２ａへの
取付孔である。

（窓シヤツターの取付方） 以上の構成であつて、ブラケツト１７をとりつ
けるには、その下側の取付フランジ２２ａを鴨居
１２の上面にのせ、室内側から押し込めば上側取
付フランジ２１は支持部材１６の下面に接するの
で釘等で固定する。さらにシヤフト支持部１７ａ
は孔２４の部分で間柱１３の側面へ釘打ちすれば
自ずとシヤツター巻取シヤフトの支持位置が奥行
き、高さ及び左右位置ともに同時に設定される。
取付片２２は鴨居に上側取付フランジ２１は支持
部材１６に釘等で固着する。しかるのち、窓シヤ
ツターのとりつけられたシヤツター巻取軸をとり
つければよい。

（効 果） ブラケツトを鴨居上と間柱内面に当接させて押
し込み、あとは間柱、鴨居及び支持部材に釘で固
定するだけでよいので、作業がきわめて簡単であ
り、しかも位置決めが自動的にできるので、これ
又シヤツター取付時に熟練しなくても正確に作業
ができる。

ブラケツトの固定は間柱、鴨居、支持部材の３
方向に釘打固定するので、組立てセツトに添付す
る釘は長さ３cm程の小釘で十分である。従つて面
倒なねじ釘や打込みにくい長い釘の必要がなく、
長年の使用に耐える強度を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は窓シヤツター用スラツトの断面図。第
２図はスラツトを結合した状態を示す。第３図は
室内側に取付けた状態を示す。第４図は第３図の
−断面図。第５図は窓シヤツター上部取付部
詳細断面図。第６図はブラケツトの斜視図。 図において；１……スラツト、２……上部イン
ターロツク部、３……下部インターロツク部、４
……外板、５……内板、６……中空層、７……リ
ブ、８……シヤツターケース、９……巻取装置、
１０……ガイドレール、１１……窓サツシ、１２
……鴨居、１３……間柱、１４……化粧縁、１５
……中間部材、１６……支持部材、１７……ブラ
ケツト、１８……建物側への取付部、１９……巻
取軸、２０……（巻取軸の）支持溝、２１……上
側取付フランジ、２２……取付片、２２ａ……下
側取付フランジ、２３……取付孔、２４……取付
孔、２５……取付孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 窓シヤツターの両側を案内するガイドレールを
   窓の室内側に有し、該ガイドレールの上部に前記
   シヤツターを巻取る巻取軸を備えた窓シヤツター
   であつて、該窓シヤツターの巻取軸は上部を窓上
   縁の支持部材に、下部を鴨居にそして側部を間柱
   に固着されるブラケツトによつて支持するように
   なつており、該ブラケツトは巻取シヤフトの端部
   支持用の支持溝を有するシヤフト支持部とこれと
   直交する建物側への取付部とからなつており、前
   記シヤフト支持部は間柱への取付孔を有し、前記
   建物側への取付部は前記支持部材と鴨居との間に
   丁度嵌る高さを有し、上端に前記窓上縁の支持部
   材の下面に固定するための取付孔を有する室内側
   へ直角に折曲げられた上側取付フランジを有し、
   又下端には鴨居の上面に載置されるための前記上
   側取付フランジと同方向に直角に折曲げられ鴨居
   内側面に固着するための取付孔を有する下側取付
   フランジと、該下側取付フランジと直交して下向
   きに折曲げられ、鴨居の室内側内側面に固定する
   取付片を有していることを特徴とする室内取付用
   窓シヤツターの取付構造。