JPS61209785A - クラツド板の圧延方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、クラッド板の圧延方法及び装置に関するもの
である。

［従来の技術］ 従来、２枚の異種金属板を重ねて圧延することにより、
クラッド板を製造する場合、両金属板の接着面には何等
特別な加工を施していない。

［発明が解決しようとする問題点］ したがって、両金属板の接着力が弱゛いという問題があ
った。

本発明は、より接着力の高いクラッド板を製造し得る圧
延方法、並びにその方法の実施に用いて好適な圧延装置
を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、上記の問題点を解決するものであって、次の
ような構成を有する。

まず、本発明に係るクラッド板の圧延方法は、複数の異
種金属板の、互いに接着される面の少なくとも一方を、
表面荒らし手段により粗く加工した後、重ね合わせて圧
延することを特徴としている。

また、本発明に係るクラッド板の圧延装置は、複数の異
種金属板を重ね合わせて圧延することにより金属板同士
を接着する一対の圧延ロールと、これら圧延ロールの入
側に配置され、互いに接着される金属板のうちの一枚が
通板される一対の表面加工ロールとを有し、一対の表面
加工ロールのうち、通板される金属板の接着面側と接触
するロールとして、ロール面の粗さの大きいダルロール
を用いたことを特徴としている。

［作用］ 上記のクラッド板の圧延方法及び装置によれば、接着面
の粗さを大きくすることにより、金属板同士の接触面積
が増え、かつ金属板の接触面にすべりが発生して摩擦力
が増大し、その結果、金属板同士の接着力が増加する。

［実施例］ 以下４本廃明の各実施例を図面を参照しながら説明する
。

第１図は、第１の実施例の説明図である。

この実施例の方法は、それぞれコイルＡ、Ｈに巻かれた
２枚の異種の金属板Ｐａ、Ｐｂを、ピンチロール１，２
により矢印方向に送り出して、圧延機３の上下圧延ロー
ル４．５間に同時に供給し、両金属板Ｐａ、Ｐｂを重ね
合わせた状態で圧延することにより、両金属板Ｐａ、Ｐ
ｂを接着してクラッド板Ｐを得るというものである。そ
して、金属板Ｐａは、予めコイルＡに巻く前に、接着面
となる面を図示しない表面荒らし手段で粗く加工してお
く。

そうすることにより、圧延した際両金属板Ｐａ。

ｐｂは強固に接着され一体化される。これは、接着面が
粗いと、両金属板Ｐａ、Ｐｂ同士の接触面積が増加し、
かつ両者の界面にすべりが発生して摩擦力が増大し、こ
れらの変化が接着力の強化に寄与するからである。

なお、他方側の金属板Ｐｂの接着面も、粗く加工してお
いてよいのは勿論である。

第２図は、第２の実施例の説明図である。

この実施例における圧延装置は、上下一対の圧延ロール
１１．１２のさらに上、下に、圧延ロール１３．１４を
有し、ロール１１．１２の間、ロール１１．１３の間、
ロール１２．１４の間にそれぞれ金属板の通過するロー
ルギャップＧ、Ｇａ、Ｇｂを有している。また、ロール
の回転は、ロール１１と１２が互いに逆方向、ロール１
３と１４が、それぞれロール１１及び１２に対して逆方
向に回転される。そして、−刃側から供給される金属板
Ｐａは、ロール１３に巻き付けられて、ロール１１．１
３間ギャップＧａに通され、さらにロール１１に巻き付
けられて、ロール１１．１２２間ギヤツブに通され、他
方側へと導き出され、また、もう一方の金属板Ｐｂも、
同様に一方側から供給され、ロール１４に巻き付けられ
て、ロール１２．１４間ギャップＧｂに通され、さらに
ロール１２に巻き付けられて、前記金属板Ｐａと同時に
ロール１１．１２間ギャップＧに通される。そして、こ
のギヤツブＧ内で、両金属板Ｐａ、Ｐｂは重ね合わせら
れて圧延され、それにより接着され、クラッド板Ｐとし
て他方側へと導きだされるようになっている。そして、
この実施例では、前記圧延ロール１３．１４として、表
面粗さの大きいダルロールが用いられている。

この実施例の圧延装置によれば、金属板Ｐａ、Ｐｂは、
それぞれギャップＧａ、Ｇｂで圧延される際、ダルロー
ル１３．１４により、ダルロール１３，１４に接触する
方の面が粗く形成される。粗くされた面は、ついでギャ
ップＧを通過するとき、互いに重ね合わせられ圧延され
ることにより、強固に接着され、クラッド板Ｐとして取
り出される。

なお、図中２点鎖線で示すように、金属板Ｐａ。

ｐｂを圧延ロールｔ　１．１２に巻き付かせないで、テ
ンションロール１５．１６により、図中左方に引っ張つ
るように構成してもよい。

第３図は、第３の実施例の説明図である。

この実施例の圧延装置は、主材となる金属板Ｐａを、上
下一対のピンチロール２１，２２により水平方向に矢印
のように移送して、圧延機２３の圧延ロール２４．２５
間に供給し、それと同時に、圧延機２３の入側の下方か
ら斜め上方に、副材となる金属板ｐｂを送り出して、圧
延ロール２４．２５間に供給し、圧延ロール２４．２５
間にて、両金属板Ｐａ、Ｐｂを重ね合わせるとともに圧
延し、それにより、金属板Ｐａ、Ｐｂを接着してクラッ
ド板Ｐを得るようにしたものである。そして、この圧延
装置においては、前記ピンチロール２１，２２を表面加
工用とし、そのうちの下側のロール２２を特にダルロー
ルとしている。

この装置においては、ピンチロール２１，２２により、
金属板Ｐａを若干圧延しながら送り出すことによって、
金属板Ｐａの下面、すなわち金属板ｐｂとの接着面が粗
く形成される。粗くされた面は、ついで圧延ロール２３
．２４に導入される時点で、金属板Ｐｂと重なって圧延
されることにより、強固に接着されクラッド板Ｐとして
取り出される。

第４図は、第４の実施例の説明図である。

この実施例は、前記第３の実施例に、さらにもう１枚上
から金属板Ｐｃを加え、３枚合わせのクラッド板Ｐを得
るようにしたものである。この場合、金属板Ｐｃとの接
着面となる金属板Ｐａの上面を粗く加工するため、上側
のピンチロール２１もダルロールとなっている。それ以
外は、第３の実施例と同様であり、同一符号を付して説
明は略す。

なお、上記の実施例においては、金属板の表面を粗くす
る手段として、主にダルロールを用いる場合を説明した
が、本発明の圧延方法を実施するにあたっては、これに
限られない。

また、上記の実施例においては、２枚または３枚の金属
板を接着する場合を述べたが、本発明は、４枚以上の金
属板を圧延により接着してクラッド板を製造する場合に
も当然適用できる。

［発明の効果］ 本発明に係るクラッド板の圧延方法及び装置によれば、
金属板の接着面の粗さを大きくした上で重ね合わ仕て圧
延するようにしているから、金属板同士の接触面積が増
え、かつ金属板の接触面にすべりが発生して摩擦力が増
大し、その結果、金警 囲板同士の接着力が増加する。したがって、高い一体性
を備えたクラッド板を得ることができる。

また、本発明の圧延装置は、表面荒らし手段としてダル
ロールを採用しているから、圧延ライン上に無理なく設
備できる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図はそれぞれ本発明の各実施例を説明する
ための側面図である。 Ｐ　ａ、Ｐ　ｂ、Ｐ　ｃ・・・・・・金属板、Ｐ・・・
・・・クラッド板、３．２３・・・・・・圧延機、４，
５，１１，１２，１３，１４゜２４．２５・・・・・・
圧延ロール、２１．２２・・・・・・ピンチロール。 第２因 ρ０

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数の異種金属板の、互いに接着される面の少な
   くとも一方を、表面荒らし手段により粗く加工した後、
   重ね合わせて圧延することを特徴とするクラッド板の圧
   延方法。
2. （２）複数の異種金属板を重ね合わせて圧延することに
   より金属板同士を接着する一対の圧延ロールと、これら
   圧延ロールの入側に配置され、互いに接着される金属板
   のうちの一枚が通板される一対の表面加工ロールとを有
   し、一対の表面加工ロールのうち、通板される金属板の
   接着面側と接触するロールとして、ロール面の粗さの大
   きいダルロールを用いたことを特徴とするクラッド板の
   圧延装置。