JPS61198131A - カラ−液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）発明の目的 〔産業上の利用分野〕 この発明は、カラー液晶表示装置に関し、詳しくはカラ
ー液晶表示装置のカラーフィルタを保護する保護層に関
する。

〔従来の技術〕

従来からカラー液晶表示装置には液晶層を介して対向す
る一対の透明基板のいずれか一方の透明基板の液晶層側
の面に酸化インジウム膜などからなる透明電極膜を形成
し、この透明電極膜の液晶層の面に複数のカラーフィル
タを所定のパターンで配設したものと、上記透明基板の
液晶層側の面に上記カラーフィルタを同様に配設し、こ
れらのカラーフィルタの液晶層側に上記と同様の透明電
極膜を形成したものとがある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、前者の場合では、高時分割駆動の際、電気光学
特性において急峻性の低下と電圧降下が生じるので、実
用上後者の方が好ましい。が、後者の場合でも各カラー
フィルタ間で透明電極膜が凹部を形成しているため、透
明電極形成の際に前記凹部がオーバーエツチングされ、
電極パターンの精度が低下したり、また、それによって
液晶の配向不良が生じる欠点があった。

この対策として、透明基板の液晶層側の面にカラーフィ
ルタを被うようスピンコード等で有機高分子膜からなる
保護層を形成する方法もあるが、透明電極膜を形成する
際に使用するエツチング液やレジスト剥離液の影響で上
記保護層が部分的に剥がれたり白濁したりする不都合が
あり、また、保護層と透明電極膜との密着性も一般に劣
る不都合があった。

一方、スパッタリングやプラズマＣＶＤ法で形成した無
機薄膜を第２図に示すように保護層（１）とした場合は
、耐酸性、耐有機溶媒性に富み、透明電極膜との密着性
も良好であるが、薄膜ゆえに各カラーフィルタ（２）間
の間隙を埋めて凹凸のないように平坦化することができ
ない。なお、（３）は透明基板である。したがって、透
明電極パターン化のときに、第３図に示すように各カラ
ーフィルタ間の間隙による段差（４）の部分がオーバー
エッチされる現象が生じる。また、上記段差のためにデ
ィスクリネーションの発生などの液晶配向不良が生じる
。

この発明は以上の事情に鑑みなされたもので、その主要
な目的は、有機高分子膜と無機薄膜との組合せによりカ
ラーフィルタを被う耐酸性、耐有機溶媒性及び耐液晶性
に富む平坦な保護層を形成し、良好な液晶配向を有する
信頼性の高いカラー液晶表示装置を提供することにある
。

（ロ）発明の構成 この発明は、液晶層を介して対向する一対の透明基板と
、この一方の透明基板の液晶層側の面に所定のパターン
で配設された複数のカラーフィルタとを備えたカラー液
晶表示装置において、各カラーフィルタが配設された透
明基板の面に各カラーフィルタを被うよう透明な有機高
分子膜、無機薄膜及び透明電極膜とがこの順に積層され
るとともに、前記有機高分子膜の各カラーフィルタ及び
各カラーフィルタ間に対応する部位が面一に形成された
カラー液晶表示装置である。

上記有機高分子膜は、たとえばアクリル系の樹脂ＪＳＳ
−３，ＪＳＳ−５（日本合成ゴム株式会社製）、シリコ
ン系樹脂の５Ｒ２１１５，５Ｒ２１４５レジン（トーμ
・シリコン株式会社製）等からなり、カラーフィルタ上
にスピンナー、ロールコータ−等で塗布され、その後１
５０℃で約１時間熱処理して硬化・形成される。なお、
この有機高分子膜の膜厚は、１〜２μｍ程度が好ましい
。

一方、無機薄膜としては、酸化ケイ素（Ｓｉ０２）、窒
化ケイ素（ＳｉＮｘ）　、酸化アルミニウム（Ａｎ！２
０ｉ）などが好ましく、高周波スパッタリングやプラズ
マＣＶＤ法により形成される。なお、この無機薄膜の膜
厚は約１０００オングストローム（人）である。

また、透明電極膜は、無機薄膜面にイオンブレーティン
グやスパッタリングで形成され、パターン化することに
よって透明電極が形成される。なお、透明電極膜は２０
０℃程度の温度で形成される。

〔実施例〕

以下、図に示す実施例に基づいてこの発明を詳述する。

なお、これによってこの発明は限定されるものではない
。

第１図においてカラー液晶表示装置（５）は、液晶層（
６）を介して上下に対向する一対の透明なガラス基板（
７）　（８）と、この下側のガラス基板（８）の上面に
従来と同様に配設された複数のカラーフィルタ（９）と
、上側のガラス基板（７）の下面に順に積層された従来
と同構成の透明電極ＩｌＩ！ＱＩ及び配向膜（１１）と
か・ら主として構成される。

各カラーフィルタ（９）が配設された透明基板（８）の
面には、各カラーフィルタ（９）を被うよう透明なアク
リル樹脂系高分子膜（１２）、酸化ケイ素（ＳｉＯｚ）
薄膜（１３）及び透明電極Ｊｉｍ！（１４）とがこの順
に積層されており、高分子膜（１２）の各カラーフィル
タ（９）上面及び各カラーフィルタ（９）間に対応する
部位は面−に形成されている。また、透明電極膜（１４
）と液晶層（６）との間には上記配向ＩＮ（１１）と同
一の配向膜（１５）が形成されている。

上記装置（５）の作製方法としては、両透明電極膜αｍ
（１４）をパターン化して透明電極を形成した後、配向
処理して両ガラス基板（７）　（８）を貼り合わせ、液
晶を注入することによって行われる。

以上のごとく装置（５）を構成することによって、有機
高分子膜（１２）で各カラーフィルタ（９）間の間隙に
よる段差を平坦化でき、５ｉＯｚ＊Ｉ！ｌ！（１３）で
耐酸性、耐有機溶媒性、耐液晶性及び透明電極膜（１４
）との密着性を向上させることができる。また、これら
両膜（１２）　（１３）からなる保護層は、カラーフィ
ルタ（９）側から液晶層への不純物の拡散を確実に防止
することができる。さらに、透明電極膜（１４）のパタ
ーン化に際し、各カラーフィルタ（９）間の段差が平坦
化されているため、オーバーエツチングが全く見られず
、精度のよい電極パターンを得ることができる。なお、
この装置（５）では、ディスクリネーションの発生等に
よる液晶の配向不良が見られないことが確認されている
。

（ハ）発明の効果 以上のようにこの発明によれば、透明電極膜をエツチン
グによりパターン化して透明電極を形成する際に、透明
電極膜がオーバーエツチングされるのを防止でき、しか
も耐酸性、耐有機溶媒性及び耐液晶性に富んだ保護層を
形成することができる。したがって、これによって高精
度の電極パターン及び良好な液晶配向を有する信頼性の
高いカラー液晶表示装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係るカラー液晶表示装置の一実施例
を示す要部断面図、第２図及び第３図は従来例の要部説
明断面図及び要部説明正面図である。 （５）−カラー液晶表示装置、（６）・−液晶層、（７
）（８）・曲ガラス基板（透明基板）　、（９）−・カ
ラーフィルタ、（１２）−・アクリル樹脂高分子膜、（
１３）−・・−酸化ケイ素薄膜、Ｑｌ（１４）−・透明
電極膜、（１１）　（１５）・−・−配向膜。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、液晶層を介して対向する一対の透明基板と、この一
   方の透明基板の液晶層側の面に所定のパターンで配設さ
   れた複数のカラーフィルタとを備えたカラー液晶表示装
   置において、各カラーフィルタが配設された透明基板の
   面に各カラーフィルタを被うよう透明な有機高分子膜、
   無機薄膜及び透明電極膜とがこの順に積層されるととも
   に、前記有機高分子膜の各カラーフィルタ及び各カラー
   フィルタ間に対応する部位が面一に形成されたことを特
   徴とするカラー液晶表示装置。 ２、有機高分子膜がアクリル系樹脂もしくはシリコン系
   樹脂からなる請求の範囲第１項記載のカラー液晶表示装
   置。 ３、無機薄膜が、酸化ケイ素、窒化ケイ素もしくは酸化
   アルミニウムからなり、その膜厚が１０００オングスト
   ローム程度である請求の範囲第１項記載のカラー液晶表
   示装置。