JPS61196038A - アンカー部材の取付方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ａ、産業上の利用分野 本発明は、コンクリート製品にアンカー部材を取付ける
方法に関する。

ｂ、従来の技術 従来、成形・硬化されたコンクリート製品にアンカー部
材を取付ける方法として、種々の方法がある。

例えば、 （イ）第５図（Ａ）に示す方法では、コンクリート製品
１に穿設した取付孔２に、先端部にスリット３を有する
アンカー部材４を打ち込み、該先端部に装着したコー、
ン５がスリット３に圧入されることにより、先端部が拡
大して、その側面６が取付孔２の対応する内周壁に押圧
されることによって生じる摩擦抵抗力により、アンカー
部材４を固定する。

（ロ）第５Ｅ（Ｂ）に示す方法では、コンクリート製品
１に穿設された取付孔２に鉛製のスリーブ８を挿入し、
次いでネジ部９を育するアンカー部材ｌＯを螺入して、
該スリーブ８を拡関し、スリーブ８を取付孔２の内周壁
１）に押圧せしめ、その摩Ｗｔ抵抗力によってアンカー
部材を固定する。

（ト１）第５図（Ｃ）に示す方法では、コンクリート製
品ｌのｔＬ形時に予しめ形設しておいた取付孔１２に、
先端にネジ部１３を有するアンカー部材１４を挿通し、
ナツト１５で締付け、固定する。

（ニ）第５図（Ｄ）に示す方法では、予じめコンクリー
ト製品１に埋設した螺合部材１６にアンカー部材１７を
螺入して固定する。

（ホ）第５図（Ｅ）に示す方法では、コンクリート製品
１に穿設した取付孔２に、凹凸部１８を有するアンカー
部材１９を挿入し、次いで自硬性物質を充填し、硬化さ
せることによってアンカー部材１９を固定する。

などがある。

Ｃ０発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記従来の方法には種々の問題があった
。すなわち、上記（イ）、（ロ）の方法は、施工条件に
よって不安定、不確実な構造となるおそれがあり、施工
に熟練を要する。また（ハ）。

（ニ）および（ホ）の方法では、アンカー部材にネジ部
を設けたり、所定の形状に加工する必要があるため、ア
ンカー部材のコストが高くなるという欠点がある。さら
に、（イ）、（ロ）、（ハ）および（ニ）の方法による
アンカー部材取付構造では、水密性に欠け、間隙より侵
入する水分などによって隙間腐食が発生するおそれがあ
った。

ｄ０問題卓を解決するための手段 以上の問題点を解決するために、本発明は、コンクリー
ト製品に、該コンクリート製品を貫通し、アンカー部材
の取付側の開口面積が他方の開口面積より小である取付
孔を設け、該取付孔に先端に膨出部を有するアンカー部
材を挿入し、次いで自硬性および非収縮性を有する物質
を充填して硬化せしめ、アンカー部材を固定することを
特徴とするコンクリート製品にアンカー部材を取付る方
法を提供するものである。

上記取付孔は、アンカー部材の取付側の開口面積が他方
の開口面積より小である断面略楔形をなすように、コン
クリート製品の所定個所を貫通して形設され、その形状
はアンカー部材の該取付孔に挿入する先端部の形状によ
って適宜、決定する。

特に、アンカー部材取付側の開口部は、アンカー部材の
先端部の外形に適合する形状とし、アンカー部材を挿入
すると該開口部がほぼ閉塞するように設けることができ
る。また、上記取付孔は、コンクリート製品の成形時に
、予じめ孔型を所定個所に配設して形成する方法、若し
くはコンクリート製品成形後、適当な方法を用いてコン
クリート製品に穿設する方法など、いずれの方法によっ
ても設けることができる。

上記自硬性および非収縮性を有する物質としては、特に
限定されないが、例えばエポキシ樹脂。

ポリエステル樹脂等の合成樹脂、セメントモルタルなど
を用いることができ、好ましくはエポキシ樹脂を用いる
。

本発明方法によってアンカー部材を取付けることができ
るコンクリート製品は、両側に空間を有する構造体であ
ればよ（、特に制限されないが、環状または矩形状中空
断面を有するコンクリート構造体、例えばヒユーム管、
ボックスカルバートなどである。

以下、図示の実施例を参照して本発明の詳細な説明する
。

第１図（Ａ）、　　（Ｂ）、（Ｃ）は本発明方法によっ
て、アンカー部材をヒユーム管の内周壁に取付ける工程
を示す断面図であり、図中、２１はヒユーム管、２２は
アンカー部材、２３は取付孔を示す。

本発明方法によってアンカー部材をヒユーム管に取付け
るには、ヒユーム管２１を成形する際に、その型枠の所
定個所に適当な孔型を配設して成形し、第１図（Ａ）に
示す如く、内側開口部２４の開口面積が外側開口部２５
の開口面積より小である断面楔形の取付孔２３を形設す
る０次に、第１図（Ｂ　）のように、アンカー部材２２
を取付孔２３に挿入したのち、第１図（Ｃ）の如く、該
外側開口部２５からエポキシ樹脂Ａを取付孔２３内に充
填して硬化させ、アンカー部材２２を固定する。このと
き、内側開口部２４に適当な形状の蓋部材を配設して上
記エポキシ樹脂の漏洩を防ぐこともできる。またエポキ
シ樹脂の充填に際しては、取付孔の長手方向が鉛直方向
になるようにヒユーム管を配置してエポキシ樹脂を外側
開口部から注入し、その流入を容易にすることができる
。

上記アンカー部材２２は、第２図に示すように、先端に
断面矩形状の基部２６を有し、該基部２６からくびれ部
２７を介してアンカー部２８に連接して形成されるもの
を用いることができる。

また、第３図は、本発明の他の実施例として矩形中空断
面を有するボックスカルバート２９の外側面にアンカー
部材２２を配設する場合を示す。この場合、取付孔２３
の外側開口部３０の開口面積を内側開口部３１の開口面
積より小とする以外は、第１図に示す実施例と同様にし
て、アンカー部材２２をボックスカルバート２９の所定
個所に固定することができる。

ｅ０作用 以上のように、本発明方法によってコンクリート製品に
取付けられたアンカー部材２２は、第４図に示すように
、その基部２６およびくびれ部２７が取付孔２３に充填
されて硬化した自硬性および非収縮性を有する物質３２
と強固に結合し、これと一体になって楔形のアンカー３
３を形成する。該アンカー３３は矢印Ｂ方向の引張力お
よび他の外力に対して、逆楔状の作用によって、強固に
アンカー部材２２を固定する。またアンカー３３は、自
硬性および非収縮性を有する物質によって、取付孔２３
の内壁と密着し、水密性を保持する。

ｒ１発明の効果 以上のように、本発明方法によれば、格別の熟練を要せ
ずに、安定かつ確実にアンカー部材を構造物に強固に取
付けることができる。また、従来方法において必要であ
った、アンカー部材にネジ部を設けるなどの複雑な加工
が不要であるため、コストダウンを図ることができる。

さらにまた、水密性を充分に保持することができるため
、侵入水による隙間腐食を発生することがなく、被取付
物たるコンクリート構造物が破壊するまで、アンカー部
材が抜けることはない。

【図面の簡単な説明】

第１図（Ａ）、　　（Ｂ）および（Ｃ）は、本発明の一
実施例の工程を示す断面図、第２図はアンカー部材の正
面図、第３図は本発明の他の実施例を示す断面図、第４
図は本発明の詳細な説明する断面図、第５図（Ａ）〜（
Ｅ）は、従来のアンカー部材の取付方法を示す断面図で
ある。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）コンクリート製品に、該コンクリート製品を貫通
   し、アンカー部材の取付側の開口面積が他方の開口面積
   より小である取付孔を設け、該取付孔に先端に膨出部を
   有するアンカー部材を挿入し、次いで自硬性および非収
   縮性を有する物質を充填し硬化せしめて、アンカー部材
   を固定することを特徴とするコンクリート製品にアンカ
   ー部材を取付ける方法。
2. （２）コンクリート製品がヒューム管である特許請求の
   範囲第（１）項記載の方法。
3. （３）コンクリート製品がボックスカルバートである特
   許請求の範囲第（１）項記載の方法。