JP2844344B2 - グランドアンカー組立体及びグランドアンカー工法 - Google Patents

グランドアンカー組立体及びグランドアンカー工法

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JP2844344B2 JP1098813A JP9881389A JP2844344B2 JP 2844344 B2 JP2844344 B2 JP 2844344B2 JP 1098813 A JP1098813 A JP 1098813A JP 9881389 A JP9881389 A JP 9881389A JP 2844344 B2 JP2844344 B2 JP 2844344B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、グランドアンカー組立体をアンカー用削孔
のほぼ中心線に沿わしめて定着できる、グランドアンカ
ー及びその工法に関する。
〈従来の技術〉 一般にグランドアンカーは引張鋼材とセメントミルク
などの固結材で構成され、引張材に導入した緊張力を固
結材から孔壁に伝えることで、種々の用途に用いられて
いる。
ところで一般に、グランドアンカーの耐力は(1)引
張鋼材と固結材間の付着力と(2)固結材と地山間の付
着力に大きな影響を受ける。
このようなことから、引張鋼材と地山との間に一定の
間隔を確保するために現在は、引張鋼材の途上にスペー
サと呼ばれる補助具を取り付けて対処している。
〈本発明が解決しようとする問題点〉 前記した従来のグランドアンカー技術には次のような
問題点がある。
〈イ〉スペーサとスペーサの取り付けピッチが広いと、
引張鋼材の中間が撓んで孔壁に近づき易い。
逆に、スペーサの取り付けピッチを狭くするとスペー
サの数が増し、不経済であるうえにアンカー用削孔内へ
の挿入が困難となる。
〈ロ〉引張鋼材の途中が孔壁に異常接近していると、固
結材による「かぶり」を充分に確保できない。
防水層としても機能するかぶりが不十分であると、そ
こから浸水して引張鋼材が腐食する。
〈ハ〉引張鋼材の途中が孔壁に異常接近してかぶりが不
十分であると、引張鋼材と固結材間の付着面積や固結材
と孔壁間の付着面積が夫々減少して付着強度が低下する
から、結果としてグランドアンカーの耐力が低下する。
〈本発明の目的〉 本発明は以上の問題点を解決するために成されたもの
で、その目的とするところは簡単な構造で以て、引張鋼
材の良好な耐食性と充分なグランドアンカー耐力を確保
できる、グランドアンカー組立体及びグランドアンカー
工法を提供することにある。
〈本発明の構成〉 以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について
説明する。
〈イ〉グランドアンカー組立体の構成 第1図に本発明に係るグランドアンカー組立体の一例
を示す。
このグランドアンカー組立体は、引張鋼材1の露出す
る定着長部2と、引張鋼材1の表面にシース材3を被覆
した自由長部4と、定着長部2の全長に亘って巻き付け
た位置決めホース5とからなる。
本発明はアンカー用削孔6内において定着長部2の中
心線をアンカー用削孔6の中心線にほぼ一致させて定着
する構造であるから、定着長部2をアンカーの全長に亘
って形成する種々の形式のグランドアンカー組立体に適
用できることは勿論である。
〈ロ〉引張鋼材 引張鋼材1は、PC鋼線、PC鋼より線、PC鋼棒等の公知
の素材を使用できる。
〈ハ〉位置決めホース 位置決めホース5は、定着用の固結材7を注入する機
能と、アンカー用削孔6及び定着長部2の中心線をほぼ
一致させる機能(スペーサ機能)を併有する。
位置決めホース5は可撓性或は伸縮性を有する樹脂製
又は布製等の中空ホースを用いることができる。
位置決めホース5の取り付けは、第1、2図に示すよ
うに定着長部2の範囲には螺線状に巻き付けておく。
自由長部4の範囲はシース材3の内外の何れかに沿わ
せて直線状に配置することもできる。
位置決めホース5の先端は、定着長部2の先端にテー
プ等で固定しておく。
位置決めホース5の口径は、グランドアンカー組立体
をアンカー用削孔6へ挿入する際の障害にならない程度
のものを選択する。
又、定着長部2における位置決めホース5の螺線ピッ
チは、PC鋼線等の径やアンカー用削孔6の孔径、グラン
ドアンカー組立体の重量や設置角度、固結材の注入圧力
等を考慮して決定する。
又、位置決めホース5を複数組み用いて定着長部2の
範囲に巻き付けもよい。
〈施工方法〉 次に斜アンカーの場合を一例にして、グランドアンカ
ー工法の施工方法について説明する。
〈イ〉グランドアンカー組立体の組立、挿入 第2図に示すように位置決めホース5を定着長部2に
巻き付けて組み立てたグランドアンカー組立体を、アン
カー用削孔6内に挿入する。
このとき位置決めホース5は潰れているから、グラン
ドアンカー組立体の挿入作業の障害になることはない。
第3図にグランドアンカー組立体の挿入を終えたとき
の、定着長部2の先端部の横断面図を示す。
同図に見られるように、固結材の充填前は自重により
定着長部2がアンカー用削孔6の中心線より下方に位置
している。
〈ロ〉固結材の充填 続いて、第4、5図に示すように、位置決めホース5
の基端からセメントミルクなどの固結材7を注入する。
固結材7は位置決めホース5内を通って定着長部2の
先端から放出される。
固結材7が定着長部2に巻き付いた位置決めホース5
内を通過すると、それまで潰れていた位置決めホース5
が膨脹して引張鋼材1を上方へ持ち上げる。
その結果、定着長部2の中心線がアンカー用削孔6の
中心線に近づく程度まで、位置合わせが行われる。
従って、固結材7の注入により定着長部2における引
張鋼材1の周面がアンカー用削孔6の孔壁に極端に接近
した箇所がなくなる。
位置決めホース5が螺線状に巻き付いているので、ア
ンカー用削孔6内で固結材7の流れを阻止することな
く、アンカー用削孔6内を流動して位置決めホース5と
引張鋼材1の間や孔壁等の隅々まで浸透する。
このことは、グランドアンカー組立体を鉛直方向に向
けて定着する場合でも同様である。
尚、位置決めホース5の内外の圧力は等しいから、固
結材の注入によって位置決めホース5が潰れる心配がな
い。
〈ハ〉緊張定着 固結材7の硬化を待ち、公知の方法によりグランドア
ンカー組立体の基端から緊張力を導入して定着する。
〈その他の実施例〉 前記実施例は位置決めホースを固結材の注入とグラン
ドアンカー組立体の位置決めに兼用する場合について説
明したが、勿論固結材の注入用としてのみ、或はグラン
ドアンカー組立体の位置決め用としてのみ使用すること
もできる。
位置決めホースをグランドアンカー組立体の位置決め
用に使用する場合は、固結材の注入用ホースを別途設け
る必要がある。
〈本発明の効果〉 本発明は以上説明したように、グランドアンカー組立
体の定着部に巻き付けた位置決めホースが、グラウト注
入時にグランドアンカー組立体の中心線がアンカー用削
孔の中心線にほぼ一致するまで位置合わせを行えるから
次の効果が得られる。
〈イ〉定着長部における固結材の「かぶり」を充分に確
保できる。
そのため、グランドアンカー組立体の耐力低下を回避
することができる。
〈ロ〉防水層としても機能する「かぶり」を十分に確保
できるので、引張鋼材の高い耐食性が得られる。
〈ハ〉従来のような多数のスペーサを取り付ける手間が
なく、単にホースを巻き付けるだけの操作で済み、グラ
ンドアンカー組立体の組み立てが容易である。
〈ニ〉位置決めホース内の注入作業とアンカー用削孔内
の注入作業を同時に行えるので、施工が簡単で効率的で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明に係るグランドアンカー組立体の全体図 第2図:グランドアンカー組立体の挿入時における定着
長部の先端部の断面図 第3図:第2図のIII−IIIの断面図 第4図:固結材の注入時における定着長部の先端部の断
面図 第5図:第4図のV−Vの断面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 5/80

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンカー用削孔に固結材と共に定着する定
    着長部を有するグランドアンカー組立体において、 前記定着長部の範囲に亘り、固結材注入時に膨脹してグ
    ラウンドアンカーの定着長部の中心線をアンカー用削孔
    の中心線に近づけるよう構成した固結材注入用兼位置決
    め用のホースを巻き付けて取り付けたことを特徴とす
    る、 グランドアンカー組立体
  2. 【請求項2】グランドアンカー組立体をアンカー用削孔
    内に挿入し、アンカー用削孔内に固結材を充填して緊張
    定着するグランドアンカー工法において、 グランドアンカー組立体の定着部に固結材注入用兼位置
    決め用のホースを巻き付け、 固結材の注入時にホースの膨脹圧を利用してグランドア
    ンカーの定着長部の中心線をアンカー用削孔の中心線に
    近づけることを特徴とする、 グランドアンカー工法。
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